JP2729553B2 - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

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JP2729553B2
JP2729553B2 JP7569192A JP7569192A JP2729553B2 JP 2729553 B2 JP2729553 B2 JP 2729553B2 JP 7569192 A JP7569192 A JP 7569192A JP 7569192 A JP7569192 A JP 7569192A JP 2729553 B2 JP2729553 B2 JP 2729553B2
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  • Control Of Exposure In Printing And Copying (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体レーザー等によ
りハロゲン化銀写真感光材料をディジタル露光して画像
を形成する画像形成方法に関し、更に詳しくは、ネガ画
像情報又はポジ画像情報からポジ画像を形成する画像形
成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】原稿の反射光や透過光により感光材料を
露光するアナログ露光に比べて、画質の良さや画像処理
の容易さなどの点から、ディジタル露光方式が多用され
ている。ディジタル露光は、画像濃度情報を不連続に符
号化したディジタル信号に対応して、光量を不連続(ス
テップ状)に変化させて露光する方式であり、画素単位
の画像処理が容易であるから輪郭強調等の処理を容易に
行うことができる。ディジタル露光光源としては、コヒ
ーレントな光が得られる半導体レーザー、ガスレーザ
ー、LED等が用いられる。
【0003】半導体レーザーにより感光材料をディジタ
ル露光する方式には、画像の濃度に応じてレーザー光の
強度を変調する強度変調方式や、画像の濃度に応じて発
光時間を変調する時間幅(パルス幅)変調方式がある。
強度変調方式では、半導体レーザーへ印加する電流を増
減して単位時間当たりのレーザー光の出力量を調整し、
露光量を変化させて階調画像を形成することができる。
【0004】また、時間幅変調方式では、半導体レーザ
ーへの通電時間を変えて出力時間を増減し、露光量を変
化させて階調画像を形成することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】感光材料の露光量と濃
度の関係は、一般的に、濃度は露光量の対数変化に対し
てほぼ比例する。従って、感光材料の露光量と濃度の特
性曲線は、露光量を対数的に変化させ、濃度は真数的に
変化させて得られる。このため、濃度に対応して適正に
露光量を調整するためには、光量を対数的に変化させる
ことが考えられ、光量を対数的に変化させるには、強度
や時間幅を設定する制御信号の値を対数的に変化させれ
ばよい。しかし、このような制御回路を構成するのは極
めて困難であるので、一般に制御値は真数的に等差変化
させている。例えば、マイクロコンピュータにより変調
制御を行う場合、1バイト中の各ビットの組合せの数と
等しい数の変調制御信号が得られ、変調制御信号ごとの
出力(光)の変化量は一定になっている。
【0006】図6は、画像情報からネガ型感光材料(例
えばカラー印画紙)を用いてポジ画像を形成する場合の
ネガ型感光材料における、変調制御信号Sと、光量 log
Eと、濃度Dとの関係を表すグラフである。図6に示す
ように、光量の多い領域(画像濃度の高い領域)におい
ては、変調制御信号の変化量(ΔS)に対応した光量の
対数値の変化Δ logEが小さく濃度差ΔD1が小さい
が、光量の少ない領域(画像濃度の低いハイライト領
域)においては、変調制御信号を上記と同じ変化量(Δ
S)で変化させても光量の対数値の変化Δ logEが大き
く濃度差ΔD2 が極めて大きい。したがって、ハイライ
ト領域では視認限界を超える濃度差(濃度の飛び)ΔD
2 が生じ、良好な階調性が得られず再現性が低下すると
いう問題がある。例えば、人の顔などの画像はハイライ
ト領域にあることが多いが、上記のような濃度の飛びが
生ずると、顔の陰影を正確に再現することができず、極
めて低質の再現画像となってしまう。
【0007】従来、ディジタル露光方式を用いた画像記
録は、画像情報からポジ型感光材料を用いてポジ画像を
形成しており、このようなポジ型感光材料では、上記の
ネガ型感光材料とは反対に、光量の多い領域(画像濃度
の低いハイライト領域)において、変調制御信号の変化
量(ΔS)に対応した光量の対数値の変化Δ logEが小
さく濃度差ΔD1 が小さくなり、視認限界の問題は起き
なかった。また光量の少ない領域(画像濃度の高い領
域)においては、変調制御信号を上記と同じ変化量(Δ
S)で変化させると光量の対数値の変化Δ logEが大き
く、濃度差ΔD2 が極めて大きくなるものの、画像濃度
の高い領域では、ハイライト領域のような視認限界の問
題はほとんど発生しない。したがって、ディジタル露光
方式を用いた画像記録において、視認限界の問題が発生
するのは、画像情報からネガ型感光材料(例えばカラー
印画紙)を用いてポジ画像を形成する場合の独特の問題
である。
【0008】一方、強度変調方式は光源に熱履歴があ
り、熱履歴が光出力に影響を及ぼすので、露光の正確性
に欠けるという問題がある。例えば、高光量を出力後に
低光量を出力すると、高光量出力時の熱が低光量出力時
の光源に影響して光量が変化してしまい、低光量出力に
よる正確な露光ができないという問題がある。本発明の
目的は、上記問題を解決することにあり、レーザー光等
によりディジタル露光を行った際に、ハイライト領域に
おいて良好な階調が得られる画像形成方法を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る上記目的
は、下記(1)〜(5)により達成される。 (1) 露光後の現像処理で得られる光量と濃度の特性
曲線が、制御光量の最大光量をEmax としたときの座標
上の3点 A( logEmax −1.55,被り値+0.05)、 B( logEmax −1.10,被り値+0.25)、 C( logEmax −0.95,被り値+0.50) を結んだ線より下方を通過し、かつ光束の最大光量にお
ける(被り値+1.70)の濃度に対応する点P( log
max ,被り値+1.70)より上方を通過するハロゲ
ン化銀写真感光材料を、画像濃度に対応した変調制御信
号に基づいて光量をステップ状に変化させた光束で、1
画素当たり10-6秒以下の露光時間で走査露光した後に
現像処理して画像を形成することを特徴とする画像形成
方法。
【0010】(2) 前記光束の前記光量は、時間幅変
調制御によって得られることを特徴とする前記(1)に
記載の画像形成方法。 (3) 前記感光材料の前記特性曲線は、前記C点の下
方から前記P点の上方へ向かう過程でのガンマが3.5
以下であることを特徴とする前記(1)に記載の画像形
成方法。 (4) 前記ハロゲン化銀写真感光材料は塩化銀含有率
が90モル%以上であることを特徴とする前記(1)に
記載の画像形成方法。 (5) 前記ハロゲン化銀写真感光材料は、多価金属イ
オン不純物を導入したハロゲン化銀乳剤を含有すること
を特徴とする前記(1)に記載の画像形成方法。
【0011】上記3点A、B、Cを結んだ線(以下、上
限基準線という)より下に位置する特性曲線の領域は、
概ね濃度が0.5以下の領域である。濃度が0.5以下
の領域はハイライト領域に相当するが、この領域での濃
度の飛びは画質を大幅に低下させるものとなる。本発明
者らの実験によれば、感光材料をディジタル露光した後
に処理装置で現像処理した際の特性曲線が前記上限基準
線より下方にあり、かつP点より上方を通過し、このよ
うな特性の感光材料を用いてディジタル露光することに
より、ハイライト領域での階調再現性が極めて良くな
る。この領域においては、制御信号変化による光量の変
化に対して濃度変化を視認限界以下にすることができる
ので、濃度の飛びがなく、良好に階調画像を再現するこ
とができる。
【0012】なお、この領域でのガンマが低すぎるとP
点( logEmax ,被り値+1.70)へ向かう過程での
ガンマが高くなり、高濃度領域でも濃度の飛びが生ずる
おそれもある。そこで、特性曲線は、3点a( logE
max −0.3,被り値+0.05)、b( logEmax
0.2,被り値+0.7)、c( logEmax −0.1,
被り値+1.4)を結ぶ線(以下、下限基準線という)
より上方を通ることが好ましい。また、ハイライト領域
より高濃度領域では、前記特性曲線のガンマは限定され
ないが、この領域でのガンマは高すぎないことが好まし
く、特に3.5以下が好ましい。ガンマが3.5以下で
あれば、画像形成システムの種々の要因(温度、湿度、
電位等)の変動による画質の変動を小さくすることがで
きる。光量を多段階に制御して光束を走査して露光する
ための制御方法において、特に、画像形成を迅速に行う
ためには1画素ごとの露光時間を10-6秒以下の非常に
短い時間の間に制御する必要がある。このような短い時
間内に光量を制御するためには、制御信号Sと光量Eの
関係が比例関係になるような制御方式が設計の容易さ、
コスト、安定性から好ましい。
【0013】この光量制御方式を用いてダイナミックレ
ンジが1.6程度の光量を制御する場合、低光量の領域
において制御できる光量の変化幅が大きくなり、そのた
めハロゲン化銀写真感光材料に露光した際の濃度変化が
大きくなる。この濃度変化が感光材料の低濃度部(濃度
が0.5以下の領域)で特に目立つため、この部分の濃
度変化ができるだけ目立たないように感光材料の感度、
階調を設計する必要がある。本発明では、特性曲線が前
記上限基準線より下を通るような階調、感度を設定する
ことでこの濃度の飛びの目立たない画像が得られること
がわかった。また、近頃ではダイナミックレンジが2.
0程度の光量制御も行われているが、本発明はこのよう
な場合にも、ハイライト部分で良好に階調を再現でき
る。
【0014】図1はレーザーを駆動するための変調制御
信号Sと、変調されたレーザーによる感光材料の露光量
Eと、露光して処理した結果の濃度Dとの関係を表すグ
ラフである。レーザーの変調制御信号Sにより得られる
最大光量をEmax とした場合に、 A( logEmax −1.55,被り値+0.05)、 B( logEmax −1.10,被り値+0.25)、 C( logEmax −0.95,被り値+0.50)及び P( logEmax ,被り値+1.70)は図1のように示
される。
【0015】これらの各点は実験的に求めたものである
が、ハイライト領域での特性曲線がこれらの点を結んだ
線より下方にある感光材料であれば、ハイライト領域で
の階調も良好に再現できる。本発明によれば、光源の変
調制御信号に対して光量が真数的に変化して、ハイライ
ト部における光量の対数値の変化量が大きいディジタル
露光の場合であっても、この変化量の大きい領域での特
性曲線が前記3点を結んだ上限基準線より小さい感光材
料を用いて露光するので、光量の対数値の変化量に対す
る濃度の変化量が小さくなる。したがって、ハイライト
部における濃度差が視認限界を越えることがなく、優れ
た階調の画像を形成することができる。
【0016】本発明は、レーザーの強度変調方式及び時
間幅変調方式のいずれに対しても有効であるが、特に時
間幅変調方式による露光に対して好ましい。本発明にお
ける時間幅変調方式とは、レーザーへの通電時間を制御
して出力時間を変える方式であり、通電時間は一般に駆
動信号のパルス幅で設定される。上記のように、少なく
とも一部の露光領域で、時間幅変調制御によりレーザー
を駆動して上記特性を有する感光材料をディジタル露光
することによりハイライト領域での再現性が向上する。
なお、0.5を越える濃度を得るための光量制御は特に
時間幅変調制御に限定されない。レーザーとしては例え
ば半導体レーザー、ガスレーザーを用いることができ
る。
【0017】本発明においては、1画素当たり10-6
以下の非常に短い露光時間で露光して画像を得る必要が
ある。一般的にこのような高照度短時間露光において
は、ハロゲン化銀写真感光材料は、非常に軟調になった
り、最高濃度が低くなったりする高照度相反則不軌が見
られる。更に、本発明では迅速に処理するために塩化銀
含有率が高い、いわゆる高塩化銀乳剤を使用することが
好ましく、この高塩化銀乳剤においてはこの高照度相反
則不軌がより大きくなるのが一般的である。したがっ
て、この高照度相反則不軌が小さい、本発明の目的の階
調に合った感光材料を設計することが必要である。以
下、本目的に適した乳剤について説明する。
【0018】本発明に用いるハロゲン化銀乳剤として
は、実質的に沃化銀を含まない塩臭化銀もしくは塩化銀
よりなるものを好ましく用いることができる。ここで実
質的に沃化銀を含まないとは、沃化銀含有率が1モル%
以下、好ましくは 0.2モル%以下のことを言う。乳剤の
ハロゲン組成は粒子間で異なっていても等しくても良い
が、粒子間で等しいハロゲン組成を有する乳剤を用いる
と、各粒子の性質を均質にすることが容易である。
【0019】また、ハロゲン化銀乳剤粒子内部のハロゲ
ン組成分布については、ハロゲン化銀粒子のどの部分を
とっても組成の等しい所謂均一型構造の粒子や、ハロゲ
ン化銀粒子内部のコア(芯)とそれを取り囲むシェル
(殻)〔一層または複数層〕とでハロゲン組成の異なる
所謂積層型構造の粒子あるいは、粒子内部もしくは表面
に非層状にハロゲン組成の異なる部分を有する構造(粒
子表面にある場合は粒子のエッジ、コーナーあるいは面
上に異組成の部分が接合した構造)の粒子などを適宜選
択して用いることができる。高感度を得るには、均一型
構造の粒子よりも後二者のいずれかを用いることが有利
であり、耐圧力性の面からも好ましい。ハロゲン化銀粒
子が上記のような構造を有する場合には、ハロゲン組成
において異なる部分の境界部は、明確な境界であって
も、組成差により混晶を形成して不明確な境界であって
も良く、また積極的に連続的な構造変化を持たせたもの
であっても良い。
【0020】また、迅速処理に適した感光材料には塩化
銀含有率の高い所謂高塩化銀乳剤が好ましく用いられ
る。本発明においては高塩化銀乳剤の塩化銀含有率は90
モル%以上が好ましく、95モル%以上が更に好ましい。
【0021】こうした高塩化銀乳剤においては臭化銀局
在相を先に述べたような層状もしくは非層状にハロゲン
化銀粒子内部および/または表面に有する構造のものが
好ましい。上記局在相のハロゲン組成は、臭化銀含有率
において少なくとも10モル%のものが好ましく、20モル
%を越えるものがより好ましい。そして、これらの局在
相は、粒子内部、粒子表面のエッジ、コーナーあるいは
面上にあることができるが、一つの好ましい例として、
粒子のコーナー部にエピタキシャル成長したものを挙げ
ることができる。
【0022】一方、感光材料が圧力を受けたときの感度
低下を極力抑える目的で、塩化銀含有率90モル%以上の
高塩化銀乳剤においても、粒子内のハロゲン組成の分布
の小さい均一型構造の粒子を用いることも好ましく行わ
れる。また、現像処理液の補充量を低減する目的でハロ
ゲン化銀乳剤の塩化銀含有率を更に高めることも有効で
ある。この様な場合にはその塩化銀含有率が98モル%〜
100 モル%であるような、ほぼ純塩化銀の乳剤も好まし
く用いられる。
【0023】本発明に用いるハロゲン化銀乳剤に含まれ
るハロゲン化銀粒子の平均粒子サイズ(粒子の投影面積
と等価な円の直径を以て粒子サイズとし、その数平均を
とったもの)は、0.1 μm〜2μmが好ましい。また、
それらの粒子サイズ分布は変動係数(粒子サイズ分布の
標準偏差を平均粒子サイズで除したもの)20%以下、望
ましくは15%以下の所謂単分散なものが好ましい。この
とき、広いラチチュードを得る目的で上記の単分散乳剤
を同一層にブレンドして使用することや、重層塗布する
ことも好ましく行われる。
【0024】写真乳剤に含まれるハロゲン化銀粒子の形
状は、立方体、十四面体あるいは八面体のような規則的
な(regular)結晶形を有するもの、球状、板状などのよ
うな変則的な(irregular)結晶形を有するもの、あるい
はこれらの複合形を有するものを用いることができる。
また、種々の結晶形を有するものの混合したものからな
っていても良い。本発明においてはこれらの中でも上記
規則的な結晶形を有する粒子を50%以上、好ましくは70
%以上、より好ましくは90%以上含有するのが良い。
【0025】また、これら以外にも平均アスペクト比
(円換算直径/厚み)が5以上、好ましくは8以上の平
板状粒子が投影面積として全粒子の50%を越えるような
乳剤も好ましく用いることができる。本発明に用いる塩
臭化銀乳剤は、P. Glafkides著 Chimie et Phisique P
hotographique (Paul Montel社刊、1967年) 、G. F. Du
ffin著 Photographic Emulsion Chemistry(Focal Press
社刊、1966年) 、V. L. Zelikman et al著 Making and
Coating Photographic Emulsion(Focal Press 社刊、19
64年) などに記載された方法を用いて調整することがで
きる。すなわち、酸性法、中性法、アンモニア法等のい
ずれでもよく、また可溶性銀塩と可溶性ハロゲン塩を反
応させる形式としては、片側混合法、同時混合法、及び
それらの組合せなどのいずれの方法を用いても良い。粒
子を銀イオン過剰の雰囲気の下において形成させる方法
(いわゆる逆混合法)を用いることもできる。同時混合
法の一つの形式としてハロゲン化銀の生成する液相中の
pAgを一定に保つ方法、すなわちいわゆるコントロー
ルド・ダブルジェット法を用いることもできる。この方
法によると、結晶形が規則的で粒子サイズが均一に近い
ハロゲン化銀乳剤を得ることができる。
【0026】本発明に用いるハロゲン化銀乳剤は、高照
度相反則不軌の改良、保存性改良等の目的で、その乳剤
粒子形成もしくは物理熟成の過程において種々の多価金
属イオン不純物を導入することが好ましい。使用する化
合物の例としては、カドミウム、亜鉛、鉛、銅、タリウ
ムなどの塩、あるいは第VIII族元素である鉄、ルテニウ
ム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、
白金などの塩もしくは錯塩を挙げることができる。特に
上記第VIII族元素は好ましく用いることができる。これ
らの化合物の添加量は目的に応じて広範囲にわたるが、
ハロゲン化銀に対して10-9〜10-2モルが好ましい。
特に本発明においては、イリジウム、ロジウム、鉄、カ
ドミウムを単独で用いるかあるいは併用することが有効
である。
【0027】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は、
通常化学増感及び分光増感を施される。化学増感法につ
いては、不安定硫黄化合物の添加に代表される硫黄増
感、金増感に代表される貴金属増感、あるいは還元増感
などを単独もしくは併用して用いることができる。化学
増感に用いられる化合物については、特開昭62−21
5272号公報の第18頁右下欄〜第22頁右上欄に記
載のものが好ましく用いられる。特に本発明には、金増
感と硫黄増感を併用することが好ましい。
【0028】分光増感は、本発明の感光材料における各
層の乳剤に対して所望の光波長域に分光感度を付与する
目的で行われる。本発明においては目的とする分光感度
に対応する波長域の光を吸収する色素−分光増感色素を
添加することで行うことが好ましい。このとき用いられ
る分光増感色素としては例えば、F. M. Harmer著 Hete
rocyclic compounds-Cyanine dyes and related compou
nds (John Wiley & Sons New York, London 社刊 1964
年)に記載されているものを挙げることができる。具
体的な化合物の例ならびに分光増感法は、前出の特開昭
62−215272号公報の第22頁右上欄〜第38頁
に記載のものが好ましく用いられる。
【0029】本発明に用いるハロゲン化銀乳剤には、感
光材料の製造工程、保存中あるいは写真処理中のかぶり
を防止する、あるいは写真性能を安定化させる目的で種
々の化合物あるいはそれ等の前駆体を添加することがで
きる。これらの化合物の具体例は前出の特開昭62−2
15272号公報明細書の第39頁〜第72頁に記載の
ものが好ましく用いられる。
【0030】本発明に用いる乳剤は、潜像が主として粒
子表面に形成される所謂表面潜像型乳剤である。本発明
においてデイジタル露光用光源として半導体レーザーを
使用する場合、赤外域を効率よく分光増感する必要があ
る。特に730nm以上の領域の分光増感のために以下
に示す一般式(Q−I),(Q−II)および(Q−I
II)によって表わされる増感色素のなかから選び用い
ることができる。これらの増感色素は、化学的に比較的
安定で、ハロゲン化銀粒子表面に比較的強く吸着し、共
存するカプラー等の分散物による脱着に強い特徴があ
る。
【0031】以下に、一般式(Q−I),(Q−II)
および(Q−III)で表わされる増感色素について詳
述する。
【0032】
【化1】
【0033】式中、Z61とZ62はそれぞれ複素環核を形
成するに必要な原子団を表わす。複素環核としては、複
素原子として窒素原子及びその他、任意に、硫黄原子、
酸素原子、セレン原子又はテルル原子を含む5〜6員環
核(これらの環には更に縮合環が結合していてもよく、
また更に置換基が結合していてもよい)が好ましい。
【0034】前記の複素環核の具体例としては、チアゾ
ール核、ベンゾチアゾール核、ナフトチアゾール核、セ
レナゾール核、ベンゾセレナゾール核、ナフトセレナゾ
ール核、オキサゾール核、ベンゾオキサゾール核、ナフ
トオキサゾール核、イミダゾール核、ベンズイミダゾー
ル核、ナフトイミダゾール核、4−キノリン核、ピロリ
ン核、ピリジン核、テトラゾール核、インドレニン核、
ベンズインドレニン核、インドール核、テルラゾール
核、ベンゾテルラゾール核、ナフトテルラゾール核など
を挙げることができる。
【0035】R61及びR62はそれぞれアルキル基、アル
ケニル基、アルキニル基またはアラルキル基を表わす。
これらの基及び以下に述べる基はそれぞれその置換体を
含む意味で用いられている。例えばアルキル基を例にし
て述べると、無置換及び置換アルキル基を含み、これら
の基は直鎖でも分岐でも或いは環状でもよい。アルキル
基の炭素数は好ましくは1〜8である。
【0036】また、置換アルキル基の置換基の具体例と
しては、ハロゲン原子(塩素、臭素、弗素など)、シア
ノ基、アルコキシ基、置換または無置換アミノ基、カル
ボン酸基、スルホン酸基、水酸基などを挙げることがで
き、これらの1個でまたは複数が組合って置換していて
もよい。アルケニル基の具体例としては、ビニルメチル
基を挙げることができる。
【0037】アラルキル基の具体例としては、ベンジル
基やフェネチル基を挙げることができる。m61は1、2
または3の正数を表わす。R63は水素原子を表わし、R
64は水素原子、低級アルキル基又はアラルキル基を表わ
すほかR62と連結して5員〜6員環を形成することがで
きる。またR64が水素原子を表わす場合、R63は他のR
63と連結して炭化水素環または複素環を形成してもよ
い。これらの環は5〜6員環が好ましい。j61、k61
0または1を表わし、X61は酸アニオンを表わし、n61
は0または1を表わす。
【0038】
【化2】
【0039】
【化3】
【0040】式中、Z81は複素環を形成するに必要な原
子団を表わす。この複素環としては、Z61やZ62に関し
て述べたもの及びその具体例としてはその他チアゾリジ
ン、チアゾリン、ベンゾチアゾリン、ナフトチアゾリ
ン、セレナゾリジン、セレナゾリン、ベンゾセレナゾリ
ン、ナフトセレナゾリン、ベンゾオキサゾリン、ナフト
オキサゾリン、ジヒドロピリジン、ジヒドロキノリン、
ベンズイミダゾリン、ナフトイミダゾリンなどの核を挙
げる事ができる。
【0041】Q81はQ71と同義である。R81はR61また
はR62と、R82はR73とそれぞれ同義である。m81は2
または3を表わす。R83はR74と同義のほか、R83と他
のR83とが連結して炭化水素環又は複素環を形成しても
よい。j81はj61と同義である。一般式(Q−I)にお
いて、Z61及び/またはZ62の複素環核がとくにナフト
チアゾール核、ナフトセレナゾール核、ナフトオキサゾ
ール核、ナフトイミダゾール核、4−キノリン核をもつ
増感色素が好ましい。一般式(Q−II)におけるZ71
及び/またはZ72また一般式(Q−III)においても
同様である。またメチン鎖が炭化水素環または、複素環
を形成した増感色素が好ましい。
【0042】赤外増感は、増感色素のMバンドによる増
感を用いるので一般的には分光感度分布が、Jバンドに
よる増感に比してブロードである。このため、所定の感
光層より感光面側のコロイド層に、染料を含有させた着
色層を設けて、分光感度分布を修正することが好まし
い。この着色層はフィルター効果により混色を防止する
のに有効である。
【0043】赤外増感用増感色素としては、とくに還元
電位が−1.05(VvsSCE)またはそれより卑の
値を有する化合物が好ましく、なかでも還元電位が−
1.10またはそれより卑の値の化合物が好ましい。こ
の特性をもつ増感色素は、高感化、とくに感度の安定化
や潜像の安定化に有利である。還元電位の測定は位相弁
別式第二高調波交流ポーラログラフィーで行える。作用
電極に水銀滴下極を、参照極には飽和カロメル電極を、
更に対極に白金を用いて行なう。
【0044】また作用電極に白金を用いた位相弁別式第
二高調波交流ボルタンメトリーによる還元電位の測定は
「ジャーナル・オブ・イメージング・サイエンス」(Jou
rnalof Imaging Science), 第30巻、27〜35頁
(1986年)に記載されている。本発明に使用できる
増感色素の具体例としては特開平2−157749号公
報の第8頁左下欄第1行から第13頁右下欄第2行に記
載のものがある。ここに記載されたものの他、下記の化
合物(Q−120)も使用することができる。
【0045】
【化4】
【0046】これら分光増感色素をハロゲン化銀乳剤中
に含有せしめるには、それらを直接乳剤中に分散しても
よいし、あるいは水、メタノール、エタノール、プロパ
ノール、メチルセルソルブ、2,2,3,3−テトラフ
ルオロプロパノール等の溶媒の単独もしくは混合溶媒に
溶解して乳剤へ添加してもよい。また、特公昭44−2
3389号、特公昭44−27555号、特公昭57−
22089号等に記載のように酸または塩基を共存させ
て水溶液としたり、米国特許3822135号、米国特
許4006025号等に記載のように界面活性剤を共存
させて水溶液あるいはコロイド分散物としたものを乳剤
へ添加してもよい。また、フェノキシエタノール等の実
質上水と非混和性の溶媒に溶解したのち、水または親水
性コロイドに分散したものを乳剤に添加してもよい。特
開昭53−102733号、特開昭58−105141
号に記載のように親水性コロイド中に直接分散させ、そ
の分散物を乳剤に添加してもよい。乳剤中に添加する時
期としては、これまで有用であると知られている乳剤調
製のいかなる段階であってもよい。つまりハロゲン化銀
乳剤の粒子形成前、粒子形成中、粒子形成直後から水洗
工程に入る前、化学増感前、化学増感中、化学増感直後
から乳剤を冷却固化するまで、塗布液調製時、のいずれ
から選ぶことができる。もっとも普通には化学増感の完
了後、塗布前までの時期に行なわれるが、米国特許第3
628969号、および同第4225666号に記載さ
れているように化学増感剤と同時期に添加し分光増感を
化学増感と同時に行なうことも、特開昭58−1139
28号に記載されているように化学増感に先立って行な
うこともでき、またハロゲン化銀粒子沈殿生成の完了前
に添加し分光増感を開始することもできる。更にまた米
国特許第4225666号に教示されているように分光
増感色素を分けて添加すること、すなわち一部を化学増
感に先立って添加し、残部を化学増感の後で添加するこ
とも可能であり、米国特許第4183756号に教示さ
れている方法を始めとしてハロゲン化銀粒子形成中のど
の時期であってもよい。この中で特に乳剤の水洗工程前
或いは化学増前に増感色素を添加することが好ましい。
【0047】これらの分光増感色素の添加量は場合に応
じて広範囲にわたり、ハロゲン化銀1モルあたり0.5
×10-6モル〜1.0×10-2モルの範囲が好ましい。
更に好ましくは、1.0×10-6モル〜5.0×10-3
モルの範囲である。本発明における赤ないし赤外増感に
おいてMバンド型増感には、特に特開平2−15774
9号公報第13頁右下欄第3行から第22頁右下欄下か
ら3行に記載の化合物による強色増感が有効である。
【0048】本発明の感光材料の構成について説明す
る。本発明の感光材料は支持体上に少なくとも3層のハ
ロゲン化銀乳剤層を有し、その少なくとも2層は670
nm以上に分光感度極大を有していることが好ましい。
この感光層は、芳香族アミン系化合物の酸化体とのカッ
プリング反応によって発色するカプラーを少なくとも1
種含有していることが好ましい。フルカラーハードコピ
ー用としては、支持体上に少なくとも3種の感色性の異
なるハロゲン化銀感光層を有し、それぞれの層は芳香族
アミン系化合物の酸化体とのカップリング反応によっ
て、イエロー、マゼンタ、あるいはシアンに発色するカ
プラーのいずれかを含有することが好ましい。この3種
の異なる分光感度は、デイジタル露光に用いる光源の波
長によって任意に選択することが可能であるが、色分離
の観点から最近接の分光感度極大が少なくとも30nm
以上離れていることが好ましい。この少なくとも3種の
異なる分光感度極大をもつ感光層(λ1,λ2,λ3)
に含有される発色カプラー(Y,M,C)との対応関係
は特に制約はない。つまり3×2=6通りの組合せが可
能である。またこの少なくとも3種の異なる分光感度極
大を持つ感光層の支持体側からの塗布順番についても特
に制約はないが、迅速処理の観点から平均サイズが最も
大きいハロゲン化銀粒子を含み最長波分光感度を有する
感光層が、最上層にくることが好ましい場合もある。従
って、この3種の異なる分光感度と、3種の発色カプラ
ー、層順との可能な組合せは、36通りある。本発明は
この36通りの感光材料すべてに有効に用いることがで
きる。本発明では、デイジタル露光用光源として半導体
レーザーを用いることが特に好ましく、この場合少なく
とも3種の感色性の異なるハロゲン化銀感光層のうち、
少なくとも1種の感光層は730nm以上に分光感度極
大を有し、更に少なくとも2種の層が670nm以上の
長波長域に分光感度極大を有することが好ましい。この
場合も、分光感度極大、発色カプラー、層順には制約は
ない。表1にデイジタル露光光源と、分光感度極大、発
色カプラーの具体的な例を示すがこれに限定されるもの
ではない。
【0049】
【表1】
【0050】本発明における露光について説明する。本
発明における感光材料はレーザーやLEDのような高密
度ビーム光を感光材料に対して相対的に移動させること
で画像を露光する走査式のデイジタル露光に用いられる
ことを目的としている。したがって、感光材料中のハロ
ゲン化銀が露光される時間とは、ある微小面積を露光す
るのに要する時間となる。この微小面積としてはそれぞ
れのディジタルデータから光量を制御する最小単位を一
般的に使用し、画素と称している。したがって、この画
素の大きさで画素当たりの露光時間は変わってくる。こ
の画素の大きさは、画素密度に依存し現実的な範囲とし
ては、50〜2000dpiである。露光時間として、
この画素密度を400dpiとした場合の画素サイズを
露光する時間と定義すると、好ましい露光時間としては
10-6秒以下、更に好ましくは10-7秒以下の場合であ
る。
【0051】本発明に係わる感光材料には、画像のシャ
ープネス等を向上させる目的で親水性コロイド層に、欧
州特許EP0,337,490A2 号明細書の第27〜76頁に記載
の、処理により脱色可能な染料(なかでもオキソノール
系染料)を該感材の680nmに於ける光学反射濃度が
0.70以上になるように添加したり、支持体の耐水性
樹脂層中に2〜4価のアルコール類(例えばトリメチロ
ールエタン)等で表面処理された酸化チタンを12重量
%以上(より好ましくは14重量%以上)含有させるの
が好ましい。
【0052】また、本発明に係わる感光材料には、カプ
ラーと共に欧州特許EP0,277,589A2号明細書に記載のよ
うな色像保存性改良化合物を使用するのが好ましい。特
にピラゾロアゾールカプラーとの併用が好ましい。即
ち、発色現像処理後に残存する芳香族アミン系現像主薬
と化学結合して、化学的に不活性でかつ実質的に無色の
化合物を生成する化合物(F)および/または発色現像
処理後に残存する芳香族アミン系発色現像主薬の酸化体
と化学結合して、化学的に不活性でかつ実質的に無色の
化合物を生成する化合物(G)を同時または単独に用い
ることが、例えば処理後の保存における膜中残存発色現
像主薬ないしその酸化体とカプラーの反応による発色色
素生成によるステイン発生その他の副作用を防止する上
で好ましい。
【0053】また、本発明に係わる感光材料には、親水
性コロイド層中に繁殖して画像を劣化させる各種の黴や
細菌を防ぐために、特開昭63-271247号公報に記載のよ
うな防黴剤を添加するのが好ましい。また、本発明に係
わる感光材料に用いられる支持体としては、ディスプレ
イ用に白色ポリエステル系支持体または白色顔料を含む
層がハロゲン化銀乳剤層を有する側の支持体上に設けら
れた支持体を用いてもよい。更に鮮鋭性を改良するため
に、アンチハレーション層を支持体のハロゲン化銀乳剤
層塗布側または裏面に塗設するのが好ましい。特に反射
光でも透過光でもディスプレイが観賞できるように、支
持体の透過濃度を0.35〜0.8の範囲に設定するの
が好ましい。
【0054】露光済みの感光材料は慣用の白黒またはカ
ラー現像処理が施されうるが、カラー感光材料の場合に
は迅速処理の目的からカラー現像の後、漂白定着処理す
るのが好ましい。特に前記高塩化銀乳剤が用いられる場
合には、漂白定着液のpHは脱銀促進等の目的から約
6.5以下が好ましく、更に約6以下が好ましい。本発
明に係わる感光材料に適用されるハロゲン化銀乳剤やそ
の他の素材(添加剤など)および写真構成層(層配置な
ど)、並びにこの感材を処理するために適用される処理
法や処理用添加剤としては、下記の特許公報、特に欧州
特許EP0,355,660A2 号(特願平1-107011号)明細書に記
載されているものが好ましく用いられる。
【0055】
【表2】
【0056】
【表3】
【0057】
【表4】
【0058】
【表5】
【0059】
【表6】
【0060】また、シアンカプラーとして、特開平2-33
144 号公報に記載のジフェニルイミダゾール系シアンカ
プラーの他に、欧州特許EP0,333,185A2 号明細書に記載
の3−ヒドロキシピリジン系シアンカプラー(なかでも
具体例として列挙されたカプラー(42)の4当量カプラ
ーに塩素離脱基をもたせて2当量化したものや、カプラ
ー(6)や(9)が特に好ましい)や特開昭64-32260号
公報に記載された環状活性メチレン系シアンカプラー
(なかでも具体例として列挙されたカプラー例3、8、
34が特に好ましい)の使用も好ましい。
【0061】本発明に適用されうるカラー現像液の処理
温度は20〜50℃、好ましくは30〜45℃である。処理時間
は実質的に20秒以内であるのが好ましい。補充量は少な
い方が好ましいが、感光材料1m2 当たり20〜600 ml
が適当であり、好ましくは50〜300 mlである。更に好
ましくは60〜200 ml、最も好ましくは60〜150 mlで
ある。
【0062】本発明では現像時間は実質的に20秒以内で
あることが好ましいが、ここでいう「実質的に20秒」と
は、現像液槽に感光材料が入った時から、次の槽に感光
材料が入るまでの時間を指し、現像液槽から次槽への空
中の渡り時間も含んでいるものとする。水洗工程又は安
定化工程の好ましいpHは4〜10であり、更に好まし
くは5〜8である。温度は感光材料の用途・特性等で種
々設定し得るが、一般には30〜45℃、好ましくは3
5〜42℃である。時間は任意に設定できるが、短い方
が処理時間の低減の見地から望ましい。好ましくは10
〜45秒、更に好ましくは10〜40秒である。補充量
は、少ない方がランニングコスト、排出量低減、取扱い
性等の観点で好ましい。
【0063】具体的な好ましい補充量は、感光材料の単
位面積当たり前浴からの持込み量の0.5〜50倍、好
ましくは2〜15倍である。又は感光材料1m2 当たり
300ml以下、好ましくは150ml以下である。ま
た補充は連続的に行っても、間欠的に行ってもよい。水
洗及び/又は安定化工程に用いた液は、更に前工程に用
いることもできる。この例として多段向流方式によって
削減した水洗水のオーバーフローを、その前浴の漂白定
着浴に流入させ、漂白定着浴には濃縮液を補充して、廃
液量を減らすことが挙げられる。
【0064】次に、本発明に使用可能な乾燥工程につい
て説明する。本発明の超迅速処理で画像を完成させるた
めに乾燥時間も20秒から40秒が望まれる。この乾燥
時間を短くする手段として、感光材料側の手段として
は、ゼラチンなどの親水性バインダーを減量することで
膜への水分の持込み量を減じることでの改善が可能であ
る。また持込み量を減量する観点から水洗浴から出た後
すぐにスクイズローラや布などで水を吸収することで乾
燥を早めることも可能である。乾燥機からの改善手段と
しては、当然のことではあるが、温度を高くすることや
乾燥風を強くすることなどで乾燥を早めることが可能で
ある。更に、乾燥風の感光材料への送風角度の調整や、
排出風の除去方法によっても乾燥を早めることができ
る。更に、本発明における現像処理は、発色現像処理時
間が20秒以内で、かつ発色現像開始から乾燥終了まで
の合計の処理時間が90秒以内であることが好ましい。
【0065】
【実施態様】以下、添付図面を参照して本発明の一実施
態様を説明する。ただし本発明は本実施態様のみに限定
されない。図2は本発明の実施態様である銀塩写真式カ
ラーペーパーを用いた画像形成装置の概略構成図であ
る。本画像形成装置はカラーペーパーを露光した後、現
像、漂白定着、水洗した後に乾燥して、カラーペーパー
上に画像を形成するものである。本画像形成装置に用い
るカラーペーパー(以下、感光材料という)は、95モ
ル%以上の塩化銀を含有するハロゲン化銀乳剤を支持体
上に少なくとも1層有するカラー写真感光材料であり、
芳香族第1級アミン発色現像主薬を含有する発色現像液
により発色現像される。
【0066】画像形成装置本体10には露光装置30
0、現像槽12、漂白定着槽14、水洗槽16、水切り
部17、乾燥部18が連続して設けられ、露光後の感光
材料20は現像、漂白定着、水洗後に乾燥されて本体1
0から搬出される。現像槽12、漂白定着槽14、水洗
槽16、水切り部17、乾燥部18には、感光材料20
を挟持して各処理部を搬送する搬送ローラ対24が設け
られている。また、水切り部17における搬送ローラ対
24は、感光材料20上の水滴をスクイズ、吸収等によ
り除去する機能を有する除水ローラを兼ねている。感光
材料20は搬送ローラ対24により乳剤面を下にして挟
持搬送されながら処理液に所定時間浸漬されることによ
り発色現像処理される。現像槽12、漂白定着槽14及
び水洗槽16には、処理液を強い勢いで噴出して処理槽
内に高速噴流を生じさせる処理液噴出部材30が、所定
箇所に設けられている。現像槽12、漂白定着槽14及
び水洗槽16に対応してそれぞれポンプ32が設けら
れ、各処理液は、ポンプ32により循環されながら処理
液噴出部材30により感光材料20に向けて噴出され
る。
【0067】図3は露光装置300の構成図である。露
光装置300は3色の光を一組として発光し、感光材料
20を露光する。露光装置300は、コンピュータ等に
接続される画像信号処理装置240により処理される画
像データに基づいて、駆動回路242,244,246
が各半導体レーザ251,252,253を駆動するこ
とにより感光材料20を露光する。
【0068】露光装置300において、マゼンタを発色
させるための光は、波長750nmのレーザ光を射出す
る半導体レーザ251によって形成される。半導体レー
ザ251は、例えばシャープ(株)LTO30MFであ
る。半導体レーザー251から射出された波長750n
mのレーザ光はコリメータレンズ258を通って整形さ
れ、全反射ミラー261によってポリゴンミラー270
に向けて反射される。
【0069】シアンを発色させるための光は、波長83
0nmのレーザ光を射出する半導体レーザ252によっ
て形成される。半導体レーザ252から射出された波長
810nmのレーザ光は、コリメータレンズ259を通
って整形され、マゼンタを発色させるための光を通過さ
せシアンを発色させるための光を反射するダイクロイッ
クミラー262によってポリゴンミラー270に向けて
反射される。半導体レーザ252は、例えば(株)東芝
製TOLD152R、シャープ(株)製LTO10MF
である。
【0070】イエローを発色させるための光は、波長6
70nmのレーザ光を射出する半導体レーザ253によ
って形成される。半導体レーザ253は、例えば(株)
東芝製TOLD9200、日本電気(株)製NDL32
00、ソニー(株)製SLD151Uである。半導体レ
ーザ253が射出した波長670nmのレーザ光は、コ
リメータレンズ260を通って整形され、マゼンタを発
色させるための光及びシアンを発色させるための光を通
過させイエローを発色させるための光を反射するダイク
ロイックミラー263によってポリゴンミラー270に
向けて反射される。
【0071】上述のシアン、マゼンタ、イエローを発色
させるための光は同一の光路264を経てポリゴンミラ
ー270によって反射され、 fθレンズ280を通って
さらにミラー290に反射されて感光材料20に達す
る。そしてポリゴンミラー270が軸271を中心に回
転することにより、画像光は感光材料20を走査露光す
る。そして、感光材料20がレーザ光の走査方向と直交
する方向(矢印Aで示す)に移動することにより副走査
されて画像が形成される。ここで、露光中の感光材料2
0の移動速度は現像工程中の移動速度と等しく、感光材
料20の露光部分は等しい時間経過後に現像処理が開始
される。
【0072】また、上記露光装置300はコンピュータ
等により処理された画像情報に基づいて感光材料20を
露光する構成であるが、原稿を読み取って得た画像情報
に基づいて感光材料20を露光することもできる。画像
信号処理装置240は、画像情報に基づいてレーザー光
を出力するための変調制御信号を各駆動回路242〜2
46へ供給する。本実施態様において、変調制御信号は
10ビットであり、画像濃度に応じた1024段階の変
調制御信号がある。各変調制御信号は半導体レーザーを
駆動する時間を、1024段階のパルス幅として制御す
る。露光装置300による最大光量Emax は変調制御信
号S0 により得られ、最小光量Emin は変調制御信号S
1023により得られる。また、感光材料は、最大光量E
max で濃度2.2(被りを含まない濃度)が得られるよ
うになっている。
【0073】使用する感光材料の特性曲線は、前記露光
装置による露光後に前記画像形成装置により処理した場
合、図1のようになる。ここで、この特性曲線の特徴を
説明すると、露光装置による最大光量をEmax とした場
合に、特性曲線は座標上の3点A( logEmax −1.5
5,被り値+0.05)、B( logEmax −1.10,
被り値+0.25)、C( logEmax −0.95,被り
値+0.50)を結んだ上限基準線Lより下を通る。更
に、この特性曲線は、最大光量Emax における(被り値
+1.70)の濃度に対応する点P( logEmax ,被り
値+1.70)より上を通る。ここで、被り値を例えば
0.1とすると、上記4点の座標は、A( logEmax
1.55,0.15)、B( logEmax −1.10,
0.35)、C( logEmax −0.95,0.60)、
P( logEmax ,1.80)となる。
【0074】感光材料はこのような特性を有するととも
に高濃度部でのガンマは3.5以下が好ましい。なお、
特性曲線が前記上限基準線Lより下方を通ればよいが、
他の3点a( logEmax −0.3,被り値+0.5)、
b( logEmax −0.2,被り値+0.7)、c(log
max −0.1,被り値+1.4)を結んだ下限基準線
Mより上方を通ることが好ましい。
【0075】最小濃度に対応するレーザー光の変調制御
信号をS1023とし、最大濃度に対応するレーザー光の変
調制御信号をS0 とした場合、図1に実線で示した特性
の感光材料の場合、0.5の濃度が得られるレーザー光
に対応する変調制御信号はS820 である。これよりも大
きな番号の制御信号の領域で、上限基準線Lより上方を
通るような想像線で示す感光材料の場合、良好な階調画
像が得られないが、上記のような特性の感光材料を用い
てディジタル露光することにより、濃度の飛びのない良
好な階調の画像を形成することができる。
【0076】本実施態様の装置と感光材料の組合せにお
いては、変調制御信号Sn の番号nが820以上の変調
制御信号Sにより変調される、濃度が0.5以下となる
光量領域での感光材料の特性曲線が上記3点A( logE
max −1.55,0.15)、B( logEmax −1.1
0,0.35)、C( logEmax −0.95,0.6
0)を結んだ上限基準線より下方を通るようになってい
る。
【0077】図7は図3における画像信号処理装置24
0の回路ブロック図である。画像信号処理装置240は
画素同期信号Saとディジタル画像データSdとに基づ
いてパルス幅変調制御信号Sn を半導体レーザー駆動回
路246,244,242へ出力する。画像信号処理装
置240には方形波信号である画素同期信号Saを入力
して三角形状波信号Sbを出力するミラー積分器(三角
形状波発生器)126とディジタル画像データSdを入
力して画像信号Scを発生する画像信号出力器128
と、三角形状波信号Sbと画像信号Scとを入力してパ
ルス幅変調制御信号Sn を出力する比較器130とから
構成される。
【0078】ここで、画像信号Scは図8に示すよう
に、第1の直流レベルV1と、この第1の直流レベルV
1を越える第2の直流レベルV2との間のレベルVXを
変化領域とする信号であり、三角形状波信号Sbは前記
第1の直流レベルV1未満の第3の直流レベルV3と、
第2の直流レベルV2間のレベルVYを変化領域とする
ものである。
【0079】なお、三角形状波信号Sbにかかる第3の
直流レベルV3は前記ミラー積分器126を構成する演
算増幅器127の入力側に設けられた抵抗R1と抵抗R
V2からなる抵抗分圧回路132のうち、抵抗RV2の
値を変化することによって変化することができ、三角形
状波信号Sbの傾斜は抵抗R3とコンデンサC3で決定
できる。また、第1の直流レベルV1と第2の直流レベ
ルV2のレベル決定については後述する。
【0080】前記画像信号出力器128は、D/A変換
器134と、前記D/A変換器134の基準電圧入力端
子Vref に接続される抵抗R4と抵抗RV5からなる抵
抗分圧回路136と、D/A変換器134の出力端子V
out と比較器130の入力端子間に接続される抵抗R6
と抵抗R7とから構成される抵抗分圧回路138とから
なる。したがって、前記第1の直流レベルV1と第2の
直流レベルV2は抵抗分圧回路136の抵抗RV5を変
化するか、あるいは抵抗分圧回路138を構成する抵抗
R6、7の値を変えればよい。なお、D/A変換器13
4のデータ入力端子Daには10ビットのディジタル画
像データSdが導入されるように構成されている。
【0081】本実施態様に係る画像信号処理装置240
の動作について説明する。図8は図7に示す画像信号処
理装置240の動作を説明する波形図である。方形波信
号である画像番号n乃至n+5(図8参照)にかかる画
素同期信号Saが、画像信号処理装置240を構成する
ミラー積分器126とD/A変換器134の同期信号入
力端子CL とに入力される。この場合、ミラー積分器1
26では画素同期信号Saを積分して、図8に示すよう
に、直流レベルが第3の直流レベルV3と第2の直流レ
ベルV2間とを変化領域とする三角形状波信号Sbが得
られる。
【0082】一方、前記画素同期信号Saに同期して、
前記画像信号出力器128を構成するD/A変換器13
4に入力されるディジタル画像データSdは抵抗分圧回
路138を介して直流レベルが第1の直流レベルV1と
第2の直流レベルV2間とを変化領域とする画像信号S
cに変換される。なお、画像信号Scの直流レベルは、
ここでは、第1の直流レベルV1、第2の直流レベルV
2、前記第1の直流レベルV1と第2の直流レベルV2
との間の第4の直流レベルV4の3つのレベルとしてい
る。
【0083】そこで、比較器130の出力信号として、
図8に示すパルス幅変調制御信号Sn が得られる。この
場合、画像信号Scについての第1の直流レベルV1と
三角形状波信号Sbについての第3の直流レベルV3間
に、いわゆるオフセットVoff を持たせることで、図に
示すような画像信号Scにかかる画素番号nから画素番
号n+1に移る際の信号遅延あるいは画素番号n+2か
ら画素番号n+3に移る際の信号遅延が発生しても画素
信号Scの波形が整定された後の信号レベルで比較処理
が行えるので、同一の第1の直流レベルV1を有する画
像信号に対して、当該画像信号処理装置240から出力
されるパルス幅変調制御信号Sn のパルス幅PA、P
B、PCは正確に一定なものとなり変動することがない
(図8、図9参照)。
【0084】このパルス幅変調制御信号Sn は、10ビ
ットのディジタル画像データSdに対応して、最高光量
を得るためのパルス幅変調制御信号S0 と最低光量を得
るためのパルス幅変調制御信号S1023との間で1024
(210)段階に変化する。そして、このパルス幅変調制
御信号Sn は、電圧・電流変換器からなる駆動回路24
2,244,246に導入され、半導体レーザー25
3,252,251を駆動するのに十分な電流信号に変
換される。したがって、半導体レーザー253,25
2,251から前記パルス幅変調制御信号Sn に応じた
光を感光材料20上に照射することで、感光材料20上
に前記ディジタル画像データSdに対応する画像が形成
される。
【0085】このような画像信号処理装置240により
処理されたパルス幅変調制御信号Sn に基づいてディジ
タル露光される感光材料20の特性曲線は、最高光量E
max を得るためのパルス幅変調制御信号をS0 、最低光
量を得るためのパルス幅変調制御信号をS1023とした場
合に、S820 (図1においてn=820)により表され
るパルス幅変調制御信号に対応した露光量E820 以下の
光量域(E820 〜Emin )では、図1に示すように3点
A( logEmax −1.55,0.15)、B(logE
max −1.10,0.35)、C( logEmax −0.9
5,0.60)を結んだ上限基準線より下方と通る。こ
の領域で感光材料のガンマの傾斜角度が小さいことによ
り、パルス幅変調制御信号の1ビットの変化による濃度
差ΔD3 は、従来の方法のように視認限界を越える濃度
差ΔD2 を生ずることはなく、ハイライト部において良
好な階調の画像を形成することができる。
【0086】実施例1 (乳剤aの調製)石灰処理ゼラチンの3%水溶液に塩化
ナトリウム3.3gを加え、N,N′−ジメチルイミダ
ゾリジン−2−チオン(2%水溶液)を3.2ml添加
した。この水溶液に硝酸銀を0.2モル含む水溶液と、
塩化ナトリウム0.2モルおよび三塩化ロジウム2μg
を含む水溶液とを激しく攪拌しながら60℃で添加混合
した。続いて、硝酸銀を0.79モル含む水溶液と、塩
化ナトリウム0.7モル及びフェロシアン化カリウム
4.2mgを含む水溶液とを激しく攪拌しながら60℃
で添加、混合した。硝酸銀水溶液とハロゲン化アルカリ
水溶液の添加が終了した5分後に、さらに50℃で銀量
にして0.01モル相当の臭化銀微粒子(粒子サイズ
0.05μm)およびヘキサクロロイリジウム(IV)酸カ
リウム0.8mgを含む水溶液とを激しく攪拌しながら
添加、混合した。その後、イソブテンマレイン酸1−ナ
トリウム塩の共重合体を添加して沈降水洗を行ない脱塩
を施した。さらに、石灰処理ゼラチン90.0gを加
え、乳剤のpH、pAgをそれぞれ6.2、6.5に調
製した。更に硫黄増感剤(トリエチルチオ尿素)1×1
-5モル/モルAgと塩化金酸1×10-5モル/モルA
gと核酸0.2g/モルAgを加え、50℃にて最適に
化学増感を行った。
【0087】得られた塩臭化銀粒子について、電子顕微
鏡写真から粒子の形状、粒子サイズおよび粒子サイズ分
布を求めた。これらのハロゲン化銀粒子はいずれも立方
体であり、粒子サイズは0.55μm、変動係数は0.
08であった。粒子サイズは粒子の投影面積と等価な円
の直径の平均値を以て表し、変動係数は粒子サイズの標
準偏差を平均粒子サイズで割った値を用いた。
【0088】次いで、ハロゲン化銀結晶からのX線回折
を測定することにより、乳剤粒子のハロゲン組成を決定
した。単色化されたCuKα線を線源とし(200)面
からの回折角度を詳細に測定した。ハロゲン組成が均一
な結晶からの回折線は単一なピークを与えるのに対し、
組成の異なる局在相を有する結晶からの回折線はそれら
の組成に対応した複数のピークを与える。測定されたピ
ークの回折角度から格子定数を算出することで、結晶を
構成するハロゲン化銀のハロゲン組成を決定することが
できる。この塩臭化銀乳剤aの測定結果は、塩化銀10
0%の主ピークの他に塩化銀75%(臭化銀25%)に
中心を持ち塩化銀60%(臭化銀40%)の辺りまで裾
をひいたブロードな回折パターンを観察することができ
た。
【0089】(乳剤bの調製)石灰処理ゼラチンの3%
水溶液に塩化ナトリウム3.3gを加え、N,N′−ジ
メチルイミダゾリジン−2−チオン(2%水溶液)を
3.2ml添加した。この水溶液に硝酸銀を0.2モル
含む水溶液と、塩化ナトリウム0.2モルおよび三塩化
ロジウム5μgを含む水溶液とを激しく攪拌しながら5
0℃で添加混合した。続いて、硝酸銀を0.79モル含
む水溶液と、塩化ナトリウム0.7モル及びフェロシア
ン化カリウム4.2mgを含む水溶液とを激しく攪拌し
ながら50℃で添加、混合した。硝酸銀水溶液とハロゲ
ン化アルカリ水溶液の添加が終了した5分後に、さらに
50℃で銀量にして0.01モル相当の臭化銀微粒子
(粒子サイズ0.05μm)およびヘキサクロロイリジ
ウム(IV)酸カリウム0.8mgを含む水溶液とを激しく
攪拌しながら添加、混合した。その後、イソブテンマレ
イン酸1−ナトリウム塩の共重合体を添加して沈降水洗
を行ない脱塩を施した。さらに、石灰処理ゼラチン9
0.0gを加え、乳剤のpH、pAgをそれぞれ6.
2、6.5に調製した。更に硫黄増感剤(トリエチルチ
オ尿素)1×10-5モル/モルAgと塩化金酸1×10
-5モル/モルAgと核酸0.2g/モルAgを加え、5
0℃にて最適に化学増感を行った。
【0090】得られた塩臭化銀粒子について、電子顕微
鏡写真から粒子の形状、粒子サイズおよび粒子サイズ分
布を求めた。これらのハロゲン化銀粒子はいずれも立方
体であり、粒子サイズは0.43μm、変動係数は0.
07であった。粒子サイズは粒子の投影面積と等価な円
の直径の平均値を以て表し、変動係数は粒子サイズの標
準偏差を平均粒子サイズで割った値を用いた。
【0091】(感光材料1の作成)ポリエチレンで両面
ラミネートした紙支持体表面にコロナ放電処理を施した
後、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを含むゼラ
チン下塗り層を設け、さらに種々の写真構成層を塗布し
て以下に示す層構成の多層カラー印画紙を作製した。塗
布液は下記のようにして調製した。
【0092】第一層塗布液調製 イエローカプラー(ExY)19.1gおよび色像安定
剤(Cpd−1)4.4g及び色像安定剤(Cpd−
7)0.7gに酢酸エチル27.2ccおよび溶媒(S
olv−3)および(Solv−7)をそれぞれ4.1
gを加え溶解し、この溶液を10%ドデシルベンゼンス
ルホン酸ナトリウム8ccを含む10%ゼラチン水溶液
185ccに乳化分散させて乳化分散物を調製した。一
方塩臭化銀乳剤aに下記に示す赤感性増感色素(Dye
−1)を添加した乳剤を調製した。前記の乳化分散物と
この乳剤とを混合溶解し、以下に示す組成となるように
第一層塗布液を調製した。
【0093】第二層から第七層用の塗布液も第一層塗布
液と同様の方法で調製した。各層のゼラチン硬化剤とし
ては、1−オキシ−3,5−ジクロロ−s−トリアジン
ナトリウム塩を用いた。また、各層にCpd−10とC
pd−11をそれぞれ全量が25.0mg/m2 と5
0.0mg/m2 となるように添加した。
【0094】各層の分光増感色素として下記のものを用
いた。
【0095】
【化5】
【0096】
【化6】
【0097】
【化7】
【0098】(Dye−2)、(Dye−3)を使用す
る際は下記の化合物をハロゲン化銀1モルあたり1.8
×10-3モル添加した。
【0099】
【化8】
【0100】またイエロー発色乳剤層、マゼンタ発色乳
剤層、シアン発色乳剤層に対し、1−(5−メチルウレ
イドフェニル)−5−メルカプトテトラゾールをそれぞ
れハロゲン化銀1モル当たり8.0×10-4モル添加し
た。イラジェーション防止のために乳剤層に下記の染料
を添加した。
【0101】
【化9】
【0102】
【化10】
【0103】(層構成)以下に各層の組成を示す。数字
は塗布量(g/m2 )を表す。ハロゲン化銀乳剤は銀換
算塗布量を表す。 支持体 ポリエチレンラミネート紙 〔第一層側のポリエチレンに白色顔料(TiO2 と青味染料
(群青)を含む〕
【0104】第一層(赤感性イエロー発色層) 前記塩臭化銀乳剤a 0.30 ゼラチン 1.86 イエローカプラー(ExY) 0.82 色像安定剤(Cpd-1) 0.19 溶媒(Solv-3) 0.18 溶媒(Solv-7) 0.18 色像安定剤(Cpd-7) 0.06 第二層(混色防止層) ゼラチン 0.99 混色防止剤(Cpd-5) 0.08 溶媒(Solv-1) 0.16 溶媒(Solv-4) 0.08
【0105】第三層(赤外感光性マゼンタ発色層) 塩臭化銀乳剤a 0.12 ゼラチン 1.24 マゼンタカプラー(ExM) 0.23 色像安定剤(Cpd-2) 0.03 色像安定剤(Cpd-3) 0.16 色像安定剤(Cpd-4) 0.02 色像安定剤(Cpd-9) 0.02 溶媒(Solv-2) 0.40 第四層(紫外線吸収層) ゼラチン 1.58 紫外線吸収剤(UV-1) 0.47 混色防止剤(Cpd-5) 0.05 溶媒(Solv-5) 0.24
【0106】第五層(赤外感光性シアン発色層) 塩臭化銀乳剤a 0.23 ゼラチン 1.34 シアンカプラー(ExC) 0.32 色像安定剤(Cpd-2) 0.03 色像安定剤(Cpd-4) 0.02 色像安定剤(Cpd-6) 0.18 色像安定剤(Cpd-7) 0.40 色像安定剤(Cpd-8) 0.05 溶媒(Solv-6) 0.14 第六層(紫外線吸収層) ゼラチン 0.53 紫外線吸収剤(UV-1) 0.16 混色防止剤(Cpd-5) 0.02 溶媒(Solv-5) 0.08
【0107】第七層(保護層) ゼラチン 1.20 ポリビニルアルコールのアクリル 0.17 変性共重合体(変性度17%) 流動パラフィン 0.03
【0108】
【化11】
【0109】
【化12】
【0110】
【化13】
【0111】
【化14】
【0112】
【化15】
【0113】
【化16】
【0114】
【化17】
【0115】
【化18】
【0116】
【化19】
【0117】(感光材料2、3の作成)表7に示すよう
に感光材料1の第1層(イエロー発色層)、第3層(マ
ゼンタ発色層)、第5層(シアン発色層)に使用のハロ
ゲン化銀乳剤を変更した以外は感光材料1と同様な構成
の感光材料2、3を作成した。すなわち、感光材料2は
乳剤bを用い、感光材料3は乳剤aと乳剤bとを2:8
の割合でブレンドして用いた。
【0118】
【表7】
【0119】作成した感光材料を以下の露光装置を用い
て露光を行った。 (露光)半導体レーザーAlGaInP(発振波長、約670nm)、
半導体レーザーGaAlAs( 発振波長、約830nm)を用いた。
レーザー光はそれぞれ回転多面体により、走査方向に対
して垂直方向に移動するカラー印画紙上に順次走査露光
できるような装置であり、画像情報に基づき半導体レー
ザーへの通電時間を変えることで光量を変調するパルス
幅変調方式を用いて露光量を制御した。この変調による
露光量は1024段階に変えることができる。この光量変調
によって得られる最高光量(Emax )を100とすると
最小光量(Emin )は1.8であり、この変調信号と光
量の関係を図4に示す。感光材料1〜3の露光において
はNDフィルターを用いてそれぞれのレーザーの最高光
量において濃度2.2(被りを含まない濃度)になるよ
うに調節した。
【0120】上記の露光によって得られる濃度が0.5
となる変調信号Snの番号nは820であり、この信号
820 における変調光量は15.8である。(Emax
100としたとき)このような露光装置を用いて露光量
を変化させることで感光材料1〜3を階調露光し、以下
に示す現像処理を行った結果得られる濃度と露光量の対
数(D-logE曲線)の関係を図5に示す。
【0121】次にカラーリバーサルフィルムを印刷用ス
キャナーで読み込んだディジタル画像情報を上記感光材
料1〜3に上記露光装置を使用して露光した。その際、
それぞれの感光材料の特性曲線からルックアップテーブ
ルを作成し、同等のプリントが得られるように設定し
た。露光後、以下に示す現像処理を行った。
【0122】(現像処理)露光の終了した試料は、ペー
パー処理機を用いて、次の処理工程でカラー現像のタン
ク容量の2倍補充するまで、連続処理(ランニング)を
実施した。
【0123】 処理工程 温 度 時間 補充液タンク容量 カラー現像 35℃ 45秒 161ml 17リットル 漂白定着 30〜35℃ 45秒 215ml 17リットル リンス 30〜35℃ 20秒 − 10リットル リンス 30〜35℃ 20秒 − 10リットル リンス 30〜35℃ 20秒 315ml 10リットル 乾 燥 70〜80℃ 60秒 *補充量は感光材料1m2 当たり (リンス→への3タンク向流方式とした。)
【0124】各処理液の組成は以下の通りである。カラー現像液 タンク液 補充液 水 800ml 800 ml エチレンジアミン−N,N, N,N−テトラメチレン ホスホン酸 1.5 g 2.0 g 臭化カリウム 0.015g −− トリエタノールアミン 8.0 g 12.0g 塩化ナトリウム 1.4 g −− 炭酸カリウム 25 g 25 g N−エチル−N−(β−メタン スルホンアミドエチル)−3− メチル−4−アミノアニリン硫酸塩 5.0 g 7.0 g N,N−ビス(カルボキシメチル) ヒドラジン 4.0 g 5.0 g N,N−ジ(スルホエチル) ヒドロキシルアミン・1Na 4.0 g 5.0 g 蛍光増白剤(WHITEX 4B、住友化学製) 1.0 g 2.0 g −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 水を加えて 1000 ml 1000 ml pH(25℃) 10.05 10.45
【0125】
【0126】リンス液(タンク液と補充液は同じ) イオン交換水(カルシウム、マグネシウムは各々3pp
m以下)感光材料2から得られたサンプルは最高濃度が
低く、画質としては明らかに劣っていた。
【0127】感光材料1及び3から得られたサンプルの
平均画像濃度、階調、色再現性はほとんど同等であっ
た。これら2つのサンプルを10人に見てもらったとこ
ろ、10人中8人が感光材料3のサンプルのほうが良い
という評価であった。この理由は、感光材料3に比べ感
光材料1を用いた画像は、ハイライト部において不自然
な濃度の飛びや疑似輪郭が見られるためであった。以上
の結果から本発明により感光材料をディジタル露光する
ことで、低濃度部の濃度の飛びや疑似輪郭の少ない画像
が得られることが分かる。
【0128】実施例2 実施例1で作成した感光材料1〜3を実施例1と同様の
ディジタル画像露光を行った後、ペーパー処理機を用い
て以下に示す処理工程でカラー現像処理を行った。得ら
れたサンプルについて実施例1と同様の評価を行った。
結果は実施例1と同様であった。
【0129】 処理工程 温 度 時間 補充液タンク容量 カラー現像 35℃ 20秒 60ml 2 リットル 漂白定着 30〜35℃ 20秒 60ml 2 リットル リンス 30〜35℃ 10秒 −− 1 リットル リンス 30〜35℃ 10秒 −− 1 リットル リンス 30〜35℃ 10秒 120ml 1 リットル 乾 燥 70〜80℃ 20秒 *補充量は感光材料1m2 当たり (リンス→への3タンク向流方式とした。)
【0130】各処理液の組成は以下の通りである。カラー現像液 タンク液 補充液 水 800ml 800 ml エチレンジアミン−N,N, N,N−テトラメチレン ホスホン酸 1.5 g 2.0 g 臭化カリウム 0.015g −− トリエタノールアミン 8.0 g 12.0g 塩化ナトリウム 4.9 g −− 炭酸カリウム 25 g 37 g 4−アミノ−3−メチル−N−エチル− N−(3−ヒドロキシプロピル)アニリン・ 2・p−トルエンスルホン酸 12.8 g 19.8g N,N−ビス(カルボキシメチル) ヒドラジン 5.5 g 7.0 g 蛍光増白剤(WHITEX 4B、住友化学製) 1.0 g 2.0 g −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 水を加えて 1000 ml 1000 ml pH(25℃) 10.05 10.45
【0131】
【0132】リンス液(タンク液と補充液は同じ) イオン交換水(カルシウム、マグネシウムは各々3pp
m以下)
【0133】実施例3 実施例1の塩臭化銀乳剤aに用いた赤外感光性増感色素
(Dye−3)を下式に変える以外は実施例1と同様に
感光材料を作製した。
【0134】
【化20】
【0135】この感光材料を実施例1と同様の露光装置
によりディジタル露光した結果、実施例1と同様の結果
を得た。
【0136】
【発明の効果】本発明によれば、レーザー光等の変調制
御信号に対して光量が真数的に変化して、ハイライト部
における光量の対数値の変化量が大きい場合であって
も、特性曲線が上記3点 A( logEmax −1.55,被り値+0.05)、 B( logEmax −1.10,被り値+0.25)、 C( logEmax −0.95,被り値+0.50) を結んだ線より下方を通過し、かつ点P( logEmax
被り値+1.70)より上方を通過する感光材料にディ
ジタル露光するので、光量の対数値の変化量に対する濃
度の変化量が小さくなる。したがって、ハイライト部に
おける濃度差が視認限界を越えることがなく、濃度の飛
びや疑似輪郭のない優れた階調の画像を形成することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の特徴を表す変調制御信号と光量
と濃度との関係を表すグラフである。
【図2】図2は本発明が適用される画像形成装置の構成
図である。
【図3】図3は露光装置の構成図である。
【図4】図4は本発明の実施例における変調制御信号と
光量との関係を表すグラフである。
【図5】図5は本発明の実施例における光量と濃度との
関係を表すグラフである。
【図6】図6は従来技術における変調制御信号と光量と
濃度との関係を表すグラフである。
【図7】図7は画像信号処理装置のブロック回路図であ
る。
【図8】図8は画素信号Sa、三角形状波信号Sb、画
像信号Sc、パルス幅変調制御信号Sn の関係を表すタ
イミングチャートである。
【図9】図9は三角形状波信号Sb、画像信号Sc、パ
ルス幅変調制御信号Sn の関係を表す図である。
【符号の説明】
10 画像形成装置本体 12 現像槽 14 漂白定着槽 16 水洗槽 17 水切り部 18 乾燥部18 20 感光材料 30 処理液噴出部材 32 ポンプ 126 ミラー積分器 127 演算増幅器 128 画像信号出力器 130 比較器 132 抵抗分圧回路 134 D/A変換器 136 抵抗分圧回路 138 抵抗分圧回路 240 画像信号処理装置 242,244,246 駆動回路 251,252,253 半導体レーザ 258,259,260 コリメータレンズ 261 全反射ミラー 262,263 ダイクロイックミラー 270 ポリゴンミラー 280 fθレンズ 300 露光装置 Sa 画素同期信号 Sb 三角形状波信号 Sc 画像信号 Sd ディジタル画像データ Sn パルス幅変調制御信号

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光後の現像処理で得られる光量と濃度
    の特性曲線が、制御光量の最大光量をEmax としたとき
    の座標上の3点 A( logEmax −1.55,被り値+0.05)、 B( logEmax −1.10,被り値+0.25)、 C( logEmax −0.95,被り値+0.50) を結んだ線より下方を通過し、 かつ光束の最大光量における(被り値+1.70)の濃
    度に対応する点P( logEmax ,被り値+1.70)よ
    り上方を通過するハロゲン化銀写真感光材料を、 画像濃度に対応した変調制御信号に基づいて光量をステ
    ップ状に変化させた光束で、1画素当たり10-6秒以下
    の露光時間で走査露光した後に現像処理して画像を形成
    することを特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】 前記光束の前記光量は、時間幅変調制御
    によって得られることを特徴とする請求項1に記載の画
    像形成方法。
  3. 【請求項3】 前記感光材料の前記特性曲線は、前記C
    点の下方から前記P点の上方へ向かう過程でのガンマが
    3.5以下であることを特徴とする請求項1に記載の画
    像形成方法。
  4. 【請求項4】 前記ハロゲン化銀写真感光材料は塩化銀
    含有率が90モル%以上であることを特徴とする請求項
    1に記載の画像形成方法。
  5. 【請求項5】 前記ハロゲン化銀写真感光材料は、多価
    金属イオン不純物を導入したハロゲン化銀乳剤を含有す
    ることを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
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