JP2895919B2 - 防護フェンス - Google Patents

防護フェンス

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JP2895919B2 JP14914690A JP14914690A JP2895919B2 JP 2895919 B2 JP2895919 B2 JP 2895919B2 JP 14914690 A JP14914690 A JP 14914690A JP 14914690 A JP14914690 A JP 14914690A JP 2895919 B2 JP2895919 B2 JP 2895919B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は幼児などが部屋から出たり、階段を登り降
りしたりすることを防止する防護フェンスに関するもの
である。
[従来の技術] 従来、幼児などが部屋から出ることを防止するため、
部屋の出入口やベランダ、庭に通ずる窓、階段の登り
口、降り口などに装着可能な防護フェンスが提案されて
いる。
例えば、従来の防護フェンス30は第10図に示すよう
に、上記のどの様な場所にも使用できるように幅調整が
可能となっている。また、出入口に確実に固定するた
め、幅調節固定機構31が設けられている。つまり、一方
のフェンス材32の各摺動部材34a,34bが他方のフェンス
材33の挿通パイプ34a,35bに挿通可能となっている。一
方のフェンス材32および他方のフェンス材33のそれぞれ
中央にはガイドパイプ36,37が設けられ、前記一対のガ
イドパイプ36,37の間には摺動パイプ40が設けら、それ
ぞれのガイドパイプ36,37に挿入されている。
また、他方のガイドパイプ37に挿通される摺動パイプ
40には所定間隔毎に調整孔41が複数設けられ、前記ガイ
ドパイプ37に着脱可能に挿通された調整ピン39がいずれ
かの調整孔41に挿入されることによって同ガイドパイプ
37と連結されている。前記摺動パイプ40にはリンク42の
基端が軸43によって回動可能に設けられている。さら
に、一方のガイドパイプ36には操作レバー44が軸45によ
って回動可能に設けられ、前記リンク42の先端が連結軸
46によって回動可能に連結されている。同操作レバー44
の先端部にはフック47が軸48によって回動可能に設けら
れ、ガイドパイプ37に突設された係止ピン38に係合する
ようになっている。
上記の防護フェンス30を出入口にセットする場合、ま
ず調整ピン39をガイドパイプ37から取り外して互いのフ
ェンス材32,33を摺動可能な状態とし、両側の柱Hに一
番近くなるところでガイドパイプ37と摺動パイプ40とを
調整ピン39によって連結する。
この状態から互いのフェンス材32,33を出入口の柱H
に固定するためには、操作レバー44をX矢印方向へ回動
すると、操作レバー44に連結されるリンク42が軸45を中
心にY矢印方向に回動するため、摺動パイプ40がガイド
パイプ36に対して相対的に水平方向に移動し、このこと
により他方のフェンス材33が矢印方向へ若干拡開する。
この結果、フェンス材33が柱Hに押圧当接される。
また、フェンス材33のガイドパイプ37に対して回動操
作された操作レバー44が接近すると、操作レバー44のフ
ック47が係止ピン38に係止される。この結果、互いのフ
ェンス材32,33が両柱H間にて安定した状態で固定さ
れ、これを保持することができるようになっている。
[発明が解決しようとする課題] ところが、両柱H間にフェンス材32,33を安定した状
態で固定する場合、まず調整ピン39を取り外してある程
度フェンス材32,33の幅調整を行った後、調整ピン39に
て再び固定し、操作レバー44によりフェンス材33を拡開
されて固定するため、位置決め操作および固定操作を別
々に行わなければならず、固定作業が面倒であるという
問題がある。
本発明の目的は、出入口の幅に合わせた幅調整を容易
に行うことができる防護フェンスを提供することにあ
る。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するために、本発明では、一対のフ
ェンス材を互いに幅方向へ相対移動可能に並設し、両フ
ェンス材にはそれぞれフェンス材上の一支点を中心とし
て回動可能なフェンス操作部材を設け、その両フェンス
操作部材同士を係合させる係合手段を設けて一方のフェ
ンス操作部材を回動させることにより前記一対のフェン
ス材を幅方向へ相対移動させるように構成し、前記係合
手段を、一方のフェンス操作部材に形成された複数の係
止部と、他方のフェンス操作部材に形成され、前記係止
部に係合可能な係合部材とから構成して前記両フェンス
操作部材同士の係合位置を変更可能とした。
[作用] 上記手段により、一対のフェンス材を出入口に取り付
ける場合、まずフェンス操作部材同士の係合位置を変更
しながらその出入口の幅に合わせて全体の幅が調整され
る。このとき、係合位置の変更は複数形成された係止部
の中で、係合部材が係合する位置を変更することにより
行われる。その状態から、一方のフェンス操作部材を、
両フェンス材が拡開する方向に回動させることにより、
両フェンス材の幅方向側面は出入口を形成する壁に押圧
され、出入口に取り付けられる。このため、従来技術の
ように調整ピンを用いた幅調整を行う必要がなくなり、
出入口の幅に合わせた幅調整を容易に行うことができ
る。
[実施例] 以下、本発明を具体化した一実施例を第1〜7図に基
づいて説明する。
第1図に示すように、1,2は互いにスライド可能に並
設されたフェンス材であって、このフェンス材1,2は平
面コ字状に構成された枠体3a〜3c、4a〜4cと、前記枠体
3a,3c,4a,4cを所定間隔毎に接続してフェンス材1,2を補
強する複数の格子材5,6とから構成されている。
第1,7図に示すように、7a,7bは前記枠体3a,3cの先端
にリベット9にて固定された案内部材であって、断面コ
字状に形成されている。したがって、この案内部材7a,7
bによって前記枠体4a,4cが水平方向にスライド可能にな
っている。同様に、8a,8bは前記枠体4a,4cの先端にリベ
ット10にて固定された案内部材であって、断面コ字状に
形成されている。したがって、この案内部材8a,8bによ
って前記枠体3a,3cが水平方向にスライド可能になって
いる。
前記枠体3bは枠体3a,3cの約2倍程の幅を有してお
り、枠体3a,3cが枠体3bの一側に設けられている。同様
に、前記枠体4bは枠体4a,4cの約2倍程の幅を有してお
り、枠体4a,4cが枠体4bの一側に設けられている。
この結果、前記フェンス材1,2を互いに内側へスライ
ドさせた場合、枠体3a,3c,4a,4cの先端が互いに枠体3b,
4bの突出した部分に当接して互いのフェンス材1,2の収
縮方向の規制を行う。
第1,2図に示すように、11,12は枠体3b,4bの外側面に
それぞれ設けられた緩衝部材であって、建築物(例えば
壁、柱)等に傷を付けないように保護をするものであ
る。この緩衝部材11,12は円錐台形状に形成され、その
軸心方向に螺入されるねじ13によって枠体3b,4bの外側
にそれぞれ固定されている。
前記枠体3b,4bの前面略中央(第1図において正面)
には操作部材15,16がねじ14によって回動可能に取付ら
れている。また、一対の操作部材15,16は互いの係合に
より略水平方向に保持されるようになっており、操作部
材15は操作部材16の下方に配置される。そして、操作部
材16の上面略中央には所定間隔毎に複数の係止部として
の凹部17が並設されている。
また、第5,6図に示すように操作部材16の先端下面に
は前記操作部材15を挾持する挾持部材18がリベット19に
よって固着されている。そして、挾持部材18を構成する
一対の挾持片18aの先端が互いに内方へ湾曲形成され、
前記操作部材15の幅より若干狭く形成されている。
さらに、操作部材15の先端幅方向両側には一対の揺動
レバー20が軸22により回動可能に設けられ、その先端部
には係合ピン21が架設され、この係合ピン21が前記凹部
17に係合するようになっている。また、前記揺動レバー
20、軸22および係合ピン21とにより係合部材24が構成さ
れている。なお、23は操作部材15の先端上部に設けられ
た規制ピンであって、第4図に示すように、前記係合部
材24が操作部材15の先端側に揺動しないように規制する
ようになっている。
次に、上記のように構成された防護フェンスの作用に
ついて説明する。
まず、一対のフェンス材1,2を両柱H間に配置し、他
方の操作部材16の挾持部材18を一方の操作部材15から外
し、第7図実線にて示すような状態とする。そして、係
合部材24の係合ピン21と操作部材16の凹部17との係合を
解除し、互いのフェンス材1,2を水平方向へスライド可
能な状態とする。
この状態にて一対のフェンス材1,2の緩衝部材11が両
柱Hに互いに当接する位置までフェンス材1,2をスライ
ドさせる。なお、第7図においてはフェンス材2の枠体
4bと柱Hとの間に隙間を形成した状態としているが、フ
ェンス材2が若干拡開する状態が理解しやすいようにす
るためである。
その後、係合ピン21をできるだけ操作部材16の先端側
の凹部17に係合させる。なお、係合部材24の係合ピン21
を凹部17に係合する場合、操作部材16の先端側の凹部17
に係合すればフェンス材2の拡開量が多くなる。
そして、第7図実線にて示す状態から操作部材16を下
方に回動させると、操作部材16の下面が操作部材15の角
部25に当接して操作部材16が操作部材15に若干乗り上げ
た状態となる。引き続き操作部材16を下方に回動させる
と、係合部材24の係合ピン21が操作部材16の凹部17に係
合されているため、操作部材15の角部25を支点にフェン
ス材2が2点鎖線にて示す位置まで若干移動する。よっ
て、フェンス材2が柱Hに押圧当接する。
また、フェンス材2が両柱H間よりも若干大きく拡開
しようとするため、操作部材16が操作部材15の近傍にな
ると反発力が発生するが、この反発力に抗して操作部材
16の挾持部材18を操作部材15に係合させる。この結果、
互いのフェンス材1,2は互いに横方向に広がる力を両柱
H間に与えているため、互いのフェンス材1,2は両柱H
間にて安定した状態で固定される。
さらに、挾持部材18によって操作部材15を挾持してい
るため、反発力により操作部材15,16の係合状態が解除
されることなく確実にフェンス材1,2が横方向に広がる
力を維持し、両柱H間に安定した状態で固定することが
できる。
この結果、フェンス材1,2を両柱H間に当接または接
近させる位置決め操作および両柱H間に固定する固定操
作を同時に行うことができるため、フェンスの固定作業
を容易に行うことができる。
また、第8図に示すように、操作部材16の先端上面に
操作部材16を操作しやすいようにする操作ハンドル26を
設けることも可能である。
さらに、第9図に示すように、互いのフェンス材1,2
の枠体3c,4cの下面にキャスター27を複数設けることも
可能である。この場合、互いのフェンス材1,2をスライ
ドさせる操作を容易に行うことができる。
また、操作部材15の先端には規制ピン23を設けたが、
必ずしも設ける必要はない。
なお、この発明は前記実施例に限定されるものではな
く、この発明の趣旨から逸脱しない範囲内で任意に変更
することは可能である。
[発明の効果] 以上詳述したように、この発明によれば、出入口の幅
に合わせた幅調整を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る防護フェンスの正面図、第2図は
防護フェンスの側面図、第3図は防護フェンスの平面
図、第4図は操作部材の係合状態を示す一部拡大正面
図、第5図は操作部材に挾持部材を設けた状態を示す側
面図、第6図は挾持部材が操作部材を挾持した状態を示
す側面図、第7図は防護フェンスのフェンス材が操作部
材によって若干拡開することを示す説明図、第8図は操
作部材に操作ハンドルを設けた別例を示す一部拡大正面
図、第9図は一対の防護フェンスの下部にキャスターを
設けた別例を示す正面図、第10図は従来の防護フェンス
を示す正面図である。 1,2……フェンス材、15,16……フェンス操作部材、17…
…係止部としての凹部、24……係合部材。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対のフェンス材を互いに幅方向へ相対移
    動可能に並設し、両フェンス材にはそれぞれフェンス材
    上の一支点を中心として回動可能なフェンス操作部材を
    設け、その両フェンス操作部材同士を係合させる係合手
    段と設けて一方のフェンス操作部材を回動させることに
    より前記一対のフェンス材が幅方向へ相対移動するよう
    に構成し、前記係合手段を、一方のフェンス操作部材に
    形成された複数の係止部と、他方のフェンス操作部材に
    形成され、前記係止部に係合可能な係合部材とから構成
    して前記両フェンス操作部材同士の係合位置を変更可能
    とした防護フェンス。
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US10619408B2 (en) 2017-12-22 2020-04-14 Evenflo Company, Inc. Latch for expandable gate

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