JP2002153342A - キャスタ付什器の床への止具 - Google Patents
キャスタ付什器の床への止具Info
- Publication number
- JP2002153342A JP2002153342A JP2000353188A JP2000353188A JP2002153342A JP 2002153342 A JP2002153342 A JP 2002153342A JP 2000353188 A JP2000353188 A JP 2000353188A JP 2000353188 A JP2000353188 A JP 2000353188A JP 2002153342 A JP2002153342 A JP 2002153342A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- floor
- clean booth
- notch
- bolt
- shelf
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Legs For Furniture In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 クリーンブースと床との固定を従来より簡単
で安全に行なうこと。 【解決手段】 クリーンブース31を床Sに固定させる
ための止具37において、クランク状またはS字状の板
材で成り、下板部51に長手状の第1の切欠51aを形
成させ、上板部52に前記第1の切欠51aの軸心に平
行の長手状の第2の切欠52aを形成させ、前記第1の
切欠51aに床Sに固定させるためのボルト7を挿通さ
せ、前記第2の切欠52aに高さ調節具4の軸部を挿通
させ、前記クリーンブース31を移動させる場合には前
記ボルト7をゆるめ、前記第1の切欠51aに沿って移
動させることにより、前記高さ調節具4の軸部を、前記
第2の切欠52aから離脱させて、前記床Sに対して前
記クリーンブース31を移動可能とした。
で安全に行なうこと。 【解決手段】 クリーンブース31を床Sに固定させる
ための止具37において、クランク状またはS字状の板
材で成り、下板部51に長手状の第1の切欠51aを形
成させ、上板部52に前記第1の切欠51aの軸心に平
行の長手状の第2の切欠52aを形成させ、前記第1の
切欠51aに床Sに固定させるためのボルト7を挿通さ
せ、前記第2の切欠52aに高さ調節具4の軸部を挿通
させ、前記クリーンブース31を移動させる場合には前
記ボルト7をゆるめ、前記第1の切欠51aに沿って移
動させることにより、前記高さ調節具4の軸部を、前記
第2の切欠52aから離脱させて、前記床Sに対して前
記クリーンブース31を移動可能とした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はキャスタ付什器の床
への止具に関し、特別にはクリーンルームで用いられる
クリーンブースを床に固定させるのに好適なキャスタ付
什器の床への止具に関する。
への止具に関し、特別にはクリーンルームで用いられる
クリーンブースを床に固定させるのに好適なキャスタ付
什器の床への止具に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開平10−4298号公報に
記載の収納装置によれば、収納部を側方から見て、ほぼ
縦長長方形としている収納装置において、その両側板の
前縁を、少なくとも下部において収納部の前面よりも前
に突き出させる。そして、両側板の前縁を床に接する下
部において収納具の前面よりも前に突き出させると共
に、上方に向けて後向きに傾斜させるようにしている。
これにより地震対策を施しているのであるが、床に対し
て固定されていないので地震の大きさやモードによって
は床に対してこの収納装置全体が滑動する恐れがある。
また、この収納装置では、その底板にアジャスタ、すな
わち高さ調節具を取り付けており、これにより全体の傾
斜を調節可能としているのであるが、このアジャスタの
調節のアンバランスによっては地震により移動する又は
倒れる恐れがある。このような什器に仮にキャスタをつ
けるとすれば、なお一層危険である。例えばクリーンル
ームで用いられるクリーンブースはキャスタを取り付け
ており、高さ調節具により、キャスタが全て床に接する
ようにすれば床面を転動することができるのであるが、
このような場合に地震に遭遇すれば、クリーンブース全
体は大きな加速度を得て滑動する恐れがあり、非常に危
険である。そこで、従来は図12及び図13で示すよう
な地震対策を講じている。すなわち図12においてクリ
ーンブース1の底部2には公知のように高さ調節具(い
わゆるアジャスタ)4が取り付けられており、またこの
側方では支柱部3の下端部にキャスタ5が取り付けられ
ている。高さ調節具4を回動させてキャスタ5のレベル
を高さ調節具4より低くすれば、キャスタ5は床Sに接
し転動可能となる。よって、クリーンブース1は床Sに
対して移動可能となる。これに対し、地震対策では、L
字形状の固定部材6の垂直部をボルト10、10により
支柱部3に固定し、更にボルト7をその水平部及び床S
に挿通させ、床Sの下面にあてがった当て板8をも挿通
しボルト7の軸部の下端部に螺着されているナット9を
締め付けて、床Sに対して固定される。図13はこのク
リーンブース1内に収容される棚21一部を示すがこの
支柱部22にはキャスタ23が取り付けられている。支
柱部22に対しL型部材24の垂直部がボルト28によ
り固定され、またボルト25をL型部材24の水平部に
挿通させ、クリーンブース1と同様に床Sの下面に当て
板26を当て、ナット27を螺合させボルト25を締め
付けることにより、棚21は床Sに対して固定される。
以上のようにして、クリーンブース1及びこれに収容さ
れる棚21は、床Sに対して固定され、地震が起こって
も移動することが防止される。しかしながら、クリーン
ブース1及び棚21を床Sに対し移動させたい場合があ
る。この場合には、L型部材6、24の垂直部からボル
ト10、28を外し、且つ水平部からボルト7、25を
外せば良いのであるが、このボルト7、25は床Sに対
し当て板8、ナット9により床Sに固定されているため
に、この床Sを構成する1枚のグレーティング、すなわ
ち60mm×60mmのアルミ板を開口させてボルト
7、25、当て板8、26、ナット9、27を開口から
手を突っ込んで取り外さなければならない。これによ
り、クリーンブース1及び棚21はフリーな状態となっ
て、床Sに対し所望の位置にキャスタ5、23を転動さ
せて移動させることができるのであるが、開口したグレ
ーティングを再び元の位置にセットしてボルトにより床
下の枠体に固定しなければならない。なお、所望の位置
でこのクリーンブース1及び棚21を固定させるために
は、その近傍のグレーティングを開口させて当て板8、
26及びナット9、27をセットしボルト7、25をL
型部材6、24の水平部に挿通し、ナット9、27を螺
着し、締め付けて固定しなければならない。この所望の
位置で何らかの作業を行い、この後、元の位置でL型部
材6、24で床Sに固定する場合にはやはり開口から手
を突っ込んでボルト7、25、当て板8、26及びナッ
ト9、27をセットして締め付ける作業が必要である。
なお、クリーンブース1内に収容される棚21のみを移
動させる場合にも同様にL型部材24からボルト28、
25を外さなければならないが、この場合にも近傍のグ
レーティングを開口させてこれから手を突っ込んでボル
ト25、当て板26、ナット27を取り外さなければな
らない。よって、クリーンブース1のみの移動の場合と
同様な手間を要するものである。
記載の収納装置によれば、収納部を側方から見て、ほぼ
縦長長方形としている収納装置において、その両側板の
前縁を、少なくとも下部において収納部の前面よりも前
に突き出させる。そして、両側板の前縁を床に接する下
部において収納具の前面よりも前に突き出させると共
に、上方に向けて後向きに傾斜させるようにしている。
これにより地震対策を施しているのであるが、床に対し
て固定されていないので地震の大きさやモードによって
は床に対してこの収納装置全体が滑動する恐れがある。
また、この収納装置では、その底板にアジャスタ、すな
わち高さ調節具を取り付けており、これにより全体の傾
斜を調節可能としているのであるが、このアジャスタの
調節のアンバランスによっては地震により移動する又は
倒れる恐れがある。このような什器に仮にキャスタをつ
けるとすれば、なお一層危険である。例えばクリーンル
ームで用いられるクリーンブースはキャスタを取り付け
ており、高さ調節具により、キャスタが全て床に接する
ようにすれば床面を転動することができるのであるが、
このような場合に地震に遭遇すれば、クリーンブース全
体は大きな加速度を得て滑動する恐れがあり、非常に危
険である。そこで、従来は図12及び図13で示すよう
な地震対策を講じている。すなわち図12においてクリ
ーンブース1の底部2には公知のように高さ調節具(い
わゆるアジャスタ)4が取り付けられており、またこの
側方では支柱部3の下端部にキャスタ5が取り付けられ
ている。高さ調節具4を回動させてキャスタ5のレベル
を高さ調節具4より低くすれば、キャスタ5は床Sに接
し転動可能となる。よって、クリーンブース1は床Sに
対して移動可能となる。これに対し、地震対策では、L
字形状の固定部材6の垂直部をボルト10、10により
支柱部3に固定し、更にボルト7をその水平部及び床S
に挿通させ、床Sの下面にあてがった当て板8をも挿通
しボルト7の軸部の下端部に螺着されているナット9を
締め付けて、床Sに対して固定される。図13はこのク
リーンブース1内に収容される棚21一部を示すがこの
支柱部22にはキャスタ23が取り付けられている。支
柱部22に対しL型部材24の垂直部がボルト28によ
り固定され、またボルト25をL型部材24の水平部に
挿通させ、クリーンブース1と同様に床Sの下面に当て
板26を当て、ナット27を螺合させボルト25を締め
付けることにより、棚21は床Sに対して固定される。
以上のようにして、クリーンブース1及びこれに収容さ
れる棚21は、床Sに対して固定され、地震が起こって
も移動することが防止される。しかしながら、クリーン
ブース1及び棚21を床Sに対し移動させたい場合があ
る。この場合には、L型部材6、24の垂直部からボル
ト10、28を外し、且つ水平部からボルト7、25を
外せば良いのであるが、このボルト7、25は床Sに対
し当て板8、ナット9により床Sに固定されているため
に、この床Sを構成する1枚のグレーティング、すなわ
ち60mm×60mmのアルミ板を開口させてボルト
7、25、当て板8、26、ナット9、27を開口から
手を突っ込んで取り外さなければならない。これによ
り、クリーンブース1及び棚21はフリーな状態となっ
て、床Sに対し所望の位置にキャスタ5、23を転動さ
せて移動させることができるのであるが、開口したグレ
ーティングを再び元の位置にセットしてボルトにより床
下の枠体に固定しなければならない。なお、所望の位置
でこのクリーンブース1及び棚21を固定させるために
は、その近傍のグレーティングを開口させて当て板8、
26及びナット9、27をセットしボルト7、25をL
型部材6、24の水平部に挿通し、ナット9、27を螺
着し、締め付けて固定しなければならない。この所望の
位置で何らかの作業を行い、この後、元の位置でL型部
材6、24で床Sに固定する場合にはやはり開口から手
を突っ込んでボルト7、25、当て板8、26及びナッ
ト9、27をセットして締め付ける作業が必要である。
なお、クリーンブース1内に収容される棚21のみを移
動させる場合にも同様にL型部材24からボルト28、
25を外さなければならないが、この場合にも近傍のグ
レーティングを開口させてこれから手を突っ込んでボル
ト25、当て板26、ナット27を取り外さなければな
らない。よって、クリーンブース1のみの移動の場合と
同様な手間を要するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述のような
問題点に鑑みてなされ、キャスタ付き什器、例えばクリ
ーンブースの移動を簡単に行なうことができるキャスタ
付什器の床への止具を提供することを課題とする。
問題点に鑑みてなされ、キャスタ付き什器、例えばクリ
ーンブースの移動を簡単に行なうことができるキャスタ
付什器の床への止具を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上の課題は、キャスタ
付什器を床に固定させるための止具において、クランク
状またはS字状の板材で成り、下板部に長手状の第1の
切欠を形成させ、上板部に前記第1の切欠の軸心に平行
又は直角の長手状の第2の切欠を形成させ、前記第1の
切欠に床に固定させるためのボルトを挿通させ、前記第
2の切欠に高さ調節具の軸部を挿通させ、前記什器を移
動させる場合には前記ボルトをゆるめ、前記第1の切欠
に沿って移動させるか、又は前記ボルトの軸心の周りに
回動させることにより、前記高さ調節具の軸部を、前記
第2の切欠から離脱させて、前記床に対して前記什器を
移動可能としたことを特徴とするキャスタ付什器の床へ
の止具、によって解決される。この構成により、従来よ
り短時間で、且つ安全にキャスタ付き什器、例えばクリ
ーンブースの移動を行なうことができる。
付什器を床に固定させるための止具において、クランク
状またはS字状の板材で成り、下板部に長手状の第1の
切欠を形成させ、上板部に前記第1の切欠の軸心に平行
又は直角の長手状の第2の切欠を形成させ、前記第1の
切欠に床に固定させるためのボルトを挿通させ、前記第
2の切欠に高さ調節具の軸部を挿通させ、前記什器を移
動させる場合には前記ボルトをゆるめ、前記第1の切欠
に沿って移動させるか、又は前記ボルトの軸心の周りに
回動させることにより、前記高さ調節具の軸部を、前記
第2の切欠から離脱させて、前記床に対して前記什器を
移動可能としたことを特徴とするキャスタ付什器の床へ
の止具、によって解決される。この構成により、従来よ
り短時間で、且つ安全にキャスタ付き什器、例えばクリ
ーンブースの移動を行なうことができる。
【0005】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態に関わ
るクリーンブース31、及びこれに収容されている棚3
2の全体を斜視図で示すが、クリーンブース31は前面
側を開放しており、ほぼ直方体形状であり、これを構成
するフレーム33は一対の上梁部33a、33a、及び
これらの両端を結合する結合梁部33b、33b、上下
に延びる支柱部33c、33c、33c、33cにより
構成される。フレーム33の天面、両側面及び背面は、
薄板34、35、36によりカバーされている。また、
支柱部33c、33c、33c、33cの底部には、そ
れぞれキャスタ5が固定されており、この内方に本発明
に関わる止具37が後述するように取り付けられてい
る。棚32は長方形の棚板41、41、41の垂直方向
に配設された支柱部40、40、40、40を嵌着させ
ることにより構成されており、支柱部40の底部にはキ
ャスタ23がそれぞれ取り付けられている。以上述べた
ような構成のクリーンブース31自体及びこれに収容さ
れる棚32自体は、従来技術で述べたと同様であり、ク
リーンブース31の前面側の結合梁部33bからダウン
フローの空気がカーテン状に流下している。本発明によ
れば、クリーンブース31の後部の一対の垂直な支柱部
33c、33cと棚32の後部の一対の支柱部40、4
0は、繋部Qにより繋がれている。
るクリーンブース31、及びこれに収容されている棚3
2の全体を斜視図で示すが、クリーンブース31は前面
側を開放しており、ほぼ直方体形状であり、これを構成
するフレーム33は一対の上梁部33a、33a、及び
これらの両端を結合する結合梁部33b、33b、上下
に延びる支柱部33c、33c、33c、33cにより
構成される。フレーム33の天面、両側面及び背面は、
薄板34、35、36によりカバーされている。また、
支柱部33c、33c、33c、33cの底部には、そ
れぞれキャスタ5が固定されており、この内方に本発明
に関わる止具37が後述するように取り付けられてい
る。棚32は長方形の棚板41、41、41の垂直方向
に配設された支柱部40、40、40、40を嵌着させ
ることにより構成されており、支柱部40の底部にはキ
ャスタ23がそれぞれ取り付けられている。以上述べた
ような構成のクリーンブース31自体及びこれに収容さ
れる棚32自体は、従来技術で述べたと同様であり、ク
リーンブース31の前面側の結合梁部33bからダウン
フローの空気がカーテン状に流下している。本発明によ
れば、クリーンブース31の後部の一対の垂直な支柱部
33c、33cと棚32の後部の一対の支柱部40、4
0は、繋部Qにより繋がれている。
【0006】本発明に関わる止具37の詳細は図2、図
3に示されているが、側面がS字状又はクランク状の板
材で成り、この下板部51には長手状の切欠51aが形
成されており、上板部52には切欠51aの軸心と平行
に長手状の切欠52aが形成されている。第1の切欠5
1aにボルト7が挿通しており、第2の切欠52aに高
さ調節具4の軸部が挿通している。図3に明示されるよ
うに、従来と同じ構成を有する高さ調節具4は、ボルト
部材50と支柱部33cの底部の中空部dの底壁に溶接
固定されたナット51とから成り、ボルト部材50の頭
部50aを回動させることにより、クリーンブース31
の高さが調節される。なお、当て板8とナット9とは溶
接されている。また当て板8は床Sに対し回り止めされ
ているものとする。止具37は、クリーンブース31の
下方に長方形の各角部に位置して、図7に示すように配
置されている。すなわち、左右の止具37はその第2の
切欠52a、52aを対向するように配設され、前後に
おいては同じ姿勢で配置されている。次に、クリーンブ
ース31と棚32との繋部Qについて、図4を参照して
説明する。棚32の後部の支柱部40、40の上端部に
取り付けられた取り付け部60にフック61が固定され
ており、これに両端を重ねた係合リング部材62が着脱
自在に係合しており、更にこれにワイヤー63が止着さ
れており、他端はクリーンブース31側フック64に止
着されている。このフック64は取り付け板65に植設
されているが、ボルト66により垂直支柱部33cに取
り付けられて固定される。すなわち、図7にも示すよう
に、垂直支柱部33cは中空であり、当て板67がこの
垂直支柱部33cの上方から導入されて、ボルト66と
ナットにより固定される。本発明の実施の形態は以上の
ように構成されるが、次にこの作用について説明する。
今、クリーンブース31を所望の位置に移動させたいと
する。この場合には、止具37に係合しているボルト7
をゆるめる。次いで、この止具31をボルト7の軸部に
ガイドさせて図5において左方へと移動させる。これに
より上板部52に形成されている切欠52aから高さ調
節具4の軸部が離脱する。この後、止具31をボルト7
の軸部の周りに図5で二点鎖線で示すように回動すれ
ば、高さ調節具4は自由となり、この頭部50aを回動
させることによりキャスタ5の高さより低くすればこの
キャスタ5により移動自在となり、床Sを構成するグレ
ーティングSaの上を転動自在となる。また棚32のみ
を移動させたい場合は繋部Qの係合リング部材62をフ
ック61から外す。今、クリーンブース31又は棚32
を所望の位置に移動させて、ここで何らかの作業を行
い、あるいは操作を行なった後、元の位置に戻す場合に
は図示した止具37により再び簡単に床Sに対し固定す
ることができる。なお、その所望の位置で床Sに対し固
定する場合には、もしその位置で止具37がまだ設けら
れていなければ、この位置のグレーティングSaにボル
トを挿通させる穴を開け、このグレーティングを開口さ
せて当て板及びナットをボルトを挿通させ且つ螺合させ
た上、ボルトを締め付けてこのグレーティングに固定す
ることが必要となる。なお、クリーンブース31だけの
移動にもこれに先立って、図4に示す繋ぎ部材Qの係合
リング部材62とフック61との係合が外されており、
クリーンブース31の新しい位置でもとの棚32又は新
しい棚を収容セットしてフック61に対し係合リング部
材62を係合させる。棚32はキャスタ23で自在に移
動可能である。以上のようにして、クリーンブース31
は新しい位置又は元の位置で床Sに対して固定され、こ
の固定されたクリーンブース31に棚32がその一部同
士で繋部材Qにより繋がれる。よって、大きな地震が生
じてもクリーンブース31が移動しないので、これに繋
がれている棚32も移動せず安全を保証する。本発明の
実施の形態によれば、以上のようにしてクリーンブース
31の移動を行なうことができるのであるが、従来の方
法によれば、1台取り付けるのに15分かかっていた
が、これを3分とすることができ、また取り外しに対し
ては、1台当り10分かかっていたものが、2分に短縮
された。取り外しに対してはグレーティングSaは何ら
開口することなく面倒で無いばかりか、安全性を確保さ
せることもできる。
3に示されているが、側面がS字状又はクランク状の板
材で成り、この下板部51には長手状の切欠51aが形
成されており、上板部52には切欠51aの軸心と平行
に長手状の切欠52aが形成されている。第1の切欠5
1aにボルト7が挿通しており、第2の切欠52aに高
さ調節具4の軸部が挿通している。図3に明示されるよ
うに、従来と同じ構成を有する高さ調節具4は、ボルト
部材50と支柱部33cの底部の中空部dの底壁に溶接
固定されたナット51とから成り、ボルト部材50の頭
部50aを回動させることにより、クリーンブース31
の高さが調節される。なお、当て板8とナット9とは溶
接されている。また当て板8は床Sに対し回り止めされ
ているものとする。止具37は、クリーンブース31の
下方に長方形の各角部に位置して、図7に示すように配
置されている。すなわち、左右の止具37はその第2の
切欠52a、52aを対向するように配設され、前後に
おいては同じ姿勢で配置されている。次に、クリーンブ
ース31と棚32との繋部Qについて、図4を参照して
説明する。棚32の後部の支柱部40、40の上端部に
取り付けられた取り付け部60にフック61が固定され
ており、これに両端を重ねた係合リング部材62が着脱
自在に係合しており、更にこれにワイヤー63が止着さ
れており、他端はクリーンブース31側フック64に止
着されている。このフック64は取り付け板65に植設
されているが、ボルト66により垂直支柱部33cに取
り付けられて固定される。すなわち、図7にも示すよう
に、垂直支柱部33cは中空であり、当て板67がこの
垂直支柱部33cの上方から導入されて、ボルト66と
ナットにより固定される。本発明の実施の形態は以上の
ように構成されるが、次にこの作用について説明する。
今、クリーンブース31を所望の位置に移動させたいと
する。この場合には、止具37に係合しているボルト7
をゆるめる。次いで、この止具31をボルト7の軸部に
ガイドさせて図5において左方へと移動させる。これに
より上板部52に形成されている切欠52aから高さ調
節具4の軸部が離脱する。この後、止具31をボルト7
の軸部の周りに図5で二点鎖線で示すように回動すれ
ば、高さ調節具4は自由となり、この頭部50aを回動
させることによりキャスタ5の高さより低くすればこの
キャスタ5により移動自在となり、床Sを構成するグレ
ーティングSaの上を転動自在となる。また棚32のみ
を移動させたい場合は繋部Qの係合リング部材62をフ
ック61から外す。今、クリーンブース31又は棚32
を所望の位置に移動させて、ここで何らかの作業を行
い、あるいは操作を行なった後、元の位置に戻す場合に
は図示した止具37により再び簡単に床Sに対し固定す
ることができる。なお、その所望の位置で床Sに対し固
定する場合には、もしその位置で止具37がまだ設けら
れていなければ、この位置のグレーティングSaにボル
トを挿通させる穴を開け、このグレーティングを開口さ
せて当て板及びナットをボルトを挿通させ且つ螺合させ
た上、ボルトを締め付けてこのグレーティングに固定す
ることが必要となる。なお、クリーンブース31だけの
移動にもこれに先立って、図4に示す繋ぎ部材Qの係合
リング部材62とフック61との係合が外されており、
クリーンブース31の新しい位置でもとの棚32又は新
しい棚を収容セットしてフック61に対し係合リング部
材62を係合させる。棚32はキャスタ23で自在に移
動可能である。以上のようにして、クリーンブース31
は新しい位置又は元の位置で床Sに対して固定され、こ
の固定されたクリーンブース31に棚32がその一部同
士で繋部材Qにより繋がれる。よって、大きな地震が生
じてもクリーンブース31が移動しないので、これに繋
がれている棚32も移動せず安全を保証する。本発明の
実施の形態によれば、以上のようにしてクリーンブース
31の移動を行なうことができるのであるが、従来の方
法によれば、1台取り付けるのに15分かかっていた
が、これを3分とすることができ、また取り外しに対し
ては、1台当り10分かかっていたものが、2分に短縮
された。取り外しに対してはグレーティングSaは何ら
開口することなく面倒で無いばかりか、安全性を確保さ
せることもできる。
【0007】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、勿論、本発明はこれに限定されることなく、本発
明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。例
えば止具37は、図2、図3、図5で示す形状に限定さ
れること無く、図6に示すような止具37’であっても
よく、側面形状は同一であるが、第2の切欠Bを第1の
切欠Aの軸心方向に対して垂直方向に設けるようにして
もよい。この場合にはボルト7を弛め、この軸の周りに
R方向に回動させればよい。またこの場合には、クリー
ンブース31の下方で例えば前後左右で図10で示すよ
うな配置とすればよい。すなわち各止具37’はその前
後及び左右で180度姿勢を回動させた姿勢とされてい
る。これにより、上述の実施の形態と同様にキャスタが
転動しない場合にも、高さ調節具4が床との摩擦力によ
っては滑る可能性がある場合には、どの方向に対しても
その滑動を阻止させることができる。また、以上の実施
の形態では、什器としてはクリーンブースが適用された
が、棚に適用してもよい。この場合には、クリーンブー
スと同様にキャスタの他に高さ調節具を備えているもの
とする。また、什器としては工場の各設備に限ることな
く、机や家電製品に対しても適用可能である。また、工
場内で、台車で重いものを運ぶような場合に、キャスタ
の他に高さ調節具を取り付けて本発明の実施の形態と同
様に床に対して固定させるようにすれば地震がきても安
全である。図9は更に図8に示す繋部Qの変形例を示
し、本変形例ではクリーンブースの垂直支柱部71は上
端から下端まで延びる貫通した中空部ではなく、一部の
みを中空としており、この支柱部71の一側面には、ス
リット72が形成されており、これに長方形の締め付け
部材73の短辺部を上下にしてこれに挿入させることが
でき、ちょうねじ74を図9で示すような矢印で示す方
向に約90度回動させ、その両短辺を凹所の両側壁に弾
性的に圧接させることにより固定させて、チェーンまた
はワイヤーをこの支柱部71に対し繋ぎ止めておくこと
ができる。以上の実施の形態では、そのクリーンブース
の支柱部の高さが大きい場合には上端の開口から当て板
を導入させるのが不便であったが、本変形例によれば、
このような不便はなく、いづれの場合においても棚より
低い位置で繋部の一端をクリーンブースに対し止着させ
てもよい。また、止具37”は図11で示すように下板
部に形成する切欠を長孔Cとしてもよい。それは切欠き
Dの軸心に平行である。この場合、上記実施の形態のよ
うにボルト7から抜き去ることができないが、その必要
が無い場合には、この変形例も本発明の切欠に含まれる
ものとする。
たが、勿論、本発明はこれに限定されることなく、本発
明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。例
えば止具37は、図2、図3、図5で示す形状に限定さ
れること無く、図6に示すような止具37’であっても
よく、側面形状は同一であるが、第2の切欠Bを第1の
切欠Aの軸心方向に対して垂直方向に設けるようにして
もよい。この場合にはボルト7を弛め、この軸の周りに
R方向に回動させればよい。またこの場合には、クリー
ンブース31の下方で例えば前後左右で図10で示すよ
うな配置とすればよい。すなわち各止具37’はその前
後及び左右で180度姿勢を回動させた姿勢とされてい
る。これにより、上述の実施の形態と同様にキャスタが
転動しない場合にも、高さ調節具4が床との摩擦力によ
っては滑る可能性がある場合には、どの方向に対しても
その滑動を阻止させることができる。また、以上の実施
の形態では、什器としてはクリーンブースが適用された
が、棚に適用してもよい。この場合には、クリーンブー
スと同様にキャスタの他に高さ調節具を備えているもの
とする。また、什器としては工場の各設備に限ることな
く、机や家電製品に対しても適用可能である。また、工
場内で、台車で重いものを運ぶような場合に、キャスタ
の他に高さ調節具を取り付けて本発明の実施の形態と同
様に床に対して固定させるようにすれば地震がきても安
全である。図9は更に図8に示す繋部Qの変形例を示
し、本変形例ではクリーンブースの垂直支柱部71は上
端から下端まで延びる貫通した中空部ではなく、一部の
みを中空としており、この支柱部71の一側面には、ス
リット72が形成されており、これに長方形の締め付け
部材73の短辺部を上下にしてこれに挿入させることが
でき、ちょうねじ74を図9で示すような矢印で示す方
向に約90度回動させ、その両短辺を凹所の両側壁に弾
性的に圧接させることにより固定させて、チェーンまた
はワイヤーをこの支柱部71に対し繋ぎ止めておくこと
ができる。以上の実施の形態では、そのクリーンブース
の支柱部の高さが大きい場合には上端の開口から当て板
を導入させるのが不便であったが、本変形例によれば、
このような不便はなく、いづれの場合においても棚より
低い位置で繋部の一端をクリーンブースに対し止着させ
てもよい。また、止具37”は図11で示すように下板
部に形成する切欠を長孔Cとしてもよい。それは切欠き
Dの軸心に平行である。この場合、上記実施の形態のよ
うにボルト7から抜き去ることができないが、その必要
が無い場合には、この変形例も本発明の切欠に含まれる
ものとする。
【0008】
【発明の効果】以上述べたように本発明のキャスタ付什
器の床への止具によれば、従来より簡単で迅速に、面倒
なく什器の移動を行なうことができ、地震に対する対策
も行なうことができる。
器の床への止具によれば、従来より簡単で迅速に、面倒
なく什器の移動を行なうことができ、地震に対する対策
も行なうことができる。
【図1】本発明の実施の形態によるクリーンブース及び
これに収容されている棚の一部破断斜視図である。
これに収容されている棚の一部破断斜視図である。
【図2】同一部の拡大斜視図である。
【図3】同一部の拡大断面図である。
【図4】同クリーンブースと棚との繋ぎ部の拡大斜視図
である。
である。
【図5】止具の作用を示す断面図である。
【図6】同変形例を示す斜視図である。
【図7】止具の配置を示す平面図である。
【図8】クリーンブースと棚とを繋ぐ繋ぎ部の一部拡大
断面図である。
断面図である。
【図9】同変形例を示す断面図である。
【図10】変形例の止具の配置を示す平面図である。
【図11】止具の更なる変形例の平面図である。
【図12】従来例のクリーンブースと床Sとの固定構造
を示す拡大断面図である。
を示す拡大断面図である。
【図13】従来例の棚と床Sとの固定構造を示す拡大断
面図である。
面図である。
4……高さ調整具、31……クリーンブース2、32…
…棚、37、37’、37”……止具、Q……繋部。
…棚、37、37’、37”……止具、Q……繋部。
Claims (3)
- 【請求項1】 キャスタ付什器を床に固定させるための
止具において、クランク状またはS字状の板材で成り、
下板部に長手状の第1の切欠を形成させ、上板部に前記
第1の切欠の軸心に平行又は直角の長手状の第2の切欠
を形成させ、前記第1の切欠に床に固定させるためのボ
ルトを挿通させ、前記第2の切欠に高さ調節具の軸部を
挿通させ、前記什器を移動させる場合には前記ボルトを
ゆるめ、前記第1の切欠に沿って移動させるか、又は前
記ボルトの軸心の周りに回動させることにより、前記高
さ調節具の軸部を、前記第2の切欠から離脱させて、前
記床に対して前記什器を移動可能としたことを特徴とす
るキャスタ付什器の床への止具。 - 【請求項2】 前記什器は前面を開放して、キャスタ付
き棚を囲むクリーンブースであり、前記棚の一部を前記
クリーンブースの一部にワイヤ又はチェーンにより繋ぐ
ようにしたことを特徴とする請求項1に記載のキャスタ
付什器の床への止具。 - 【請求項3】 前記クリーンブースの一部は後部の支柱
部であり、前記棚の一部は後部の支柱部であることを特
徴とするキャスタ付什器の床への止具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000353188A JP2002153342A (ja) | 2000-11-20 | 2000-11-20 | キャスタ付什器の床への止具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000353188A JP2002153342A (ja) | 2000-11-20 | 2000-11-20 | キャスタ付什器の床への止具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002153342A true JP2002153342A (ja) | 2002-05-28 |
Family
ID=18825980
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000353188A Pending JP2002153342A (ja) | 2000-11-20 | 2000-11-20 | キャスタ付什器の床への止具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002153342A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008188270A (ja) * | 2007-02-06 | 2008-08-21 | Seno:Kk | 転倒防止用固定具 |
JP2013144042A (ja) * | 2012-01-16 | 2013-07-25 | Ricoh Co Ltd | 固定具および画像形成装置 |
US10088094B2 (en) | 2014-09-19 | 2018-10-02 | Srm, Llc | System for anchoring a portable device to a floor |
JP2021003964A (ja) * | 2019-06-26 | 2021-01-14 | 株式会社Fuji | 装置移動用着脱治具 |
-
2000
- 2000-11-20 JP JP2000353188A patent/JP2002153342A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008188270A (ja) * | 2007-02-06 | 2008-08-21 | Seno:Kk | 転倒防止用固定具 |
JP2013144042A (ja) * | 2012-01-16 | 2013-07-25 | Ricoh Co Ltd | 固定具および画像形成装置 |
US10088094B2 (en) | 2014-09-19 | 2018-10-02 | Srm, Llc | System for anchoring a portable device to a floor |
JP2021003964A (ja) * | 2019-06-26 | 2021-01-14 | 株式会社Fuji | 装置移動用着脱治具 |
JP7274364B2 (ja) | 2019-06-26 | 2023-05-16 | 株式会社Fuji | 装置移動用着脱治具 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
RU2195748C2 (ru) | Модульный собираемый стеллаж с сейсмостойким удерживающим средством, в частности, для аккумуляторных батарей | |
JP2002153342A (ja) | キャスタ付什器の床への止具 | |
JP2013121270A (ja) | ポストの配線ダクト装置 | |
JP2652744B2 (ja) | 移動間仕切りにおける吊りボルト装置 | |
JPH0722100Y2 (ja) | 支柱への側パネルの取り付け構造 | |
JPH0624489Y2 (ja) | 支柱への壁パネルの装着装置 | |
JPH0634527U (ja) | 机上サイドパネルの取付構造 | |
JPH0522108Y2 (ja) | ||
JPH089293Y2 (ja) | 間仕切りパネルの接続構造 | |
JPH0560326U (ja) | デスク | |
JP3656153B2 (ja) | 制御ボックス | |
JPH0223706Y2 (ja) | ||
JP2909471B2 (ja) | 自動販売機固定装置 | |
JPH1136716A (ja) | 耐火庫の耐震固定金具 | |
JP2512857Y2 (ja) | ブラケットの脱落防止装置 | |
JPH09229293A (ja) | 自動販売機固定装置 | |
JPH0226341Y2 (ja) | ||
JPH0715458Y2 (ja) | 組立式棚装置 | |
JP2827159B2 (ja) | 機器組込み収納ユニットにおける機器固定装置 | |
JPH0784771B2 (ja) | 固定ブラケット | |
JPH0540773Y2 (ja) | ||
JP3963991B2 (ja) | 物品支持体の取付け装置 | |
JPS6036103Y2 (ja) | 薬品棚の支持バ−取付構造 | |
JPS6328749Y2 (ja) | ||
JPH0424173Y2 (ja) |