JP4183730B2 - 足場布板受け部材 - Google Patents

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Description

本発明は、建築物建設工事において、足場用布板を支持するために用いられる足場布板受け部材(以下、受け部材と称する)に関する。
住宅等の建築物工事に当たっては、建築物の周囲または必要な箇所に足場支柱を組み、足場支柱に受け部材(持ち送り枠と称される)を取り付け、受け部材上に足場布板を渡す。作業員は、足場布板を渡り歩き、建設工事を施工する。
従来、足場布板を受け部材に取り付けるには、足場布板に備えられたフックを、受け部材に掛け止めていた。受け部材はフック及び爪片によって緩く挟まれる。
しかし、この従来の構造では、足場布板が、受け部材に対して緩く結合されているだけなので、足場布板が受け部材上で左右または上下方向に揺れ動く。しかも、強風によって、足場布板が受け部材上で左右、上下方向に揺動し、揺動に伴う騒音及び足場布板同士の衝突による騒音を発生するという問題を抱えていた。
また、フックのそれぞれは、足場布板の踏み面部の長さ方向おいて、踏み面部よりも外側に突出するように、側面板の両端に取り付けられている。このため、隣接して敷設された足場布板間に、フックの突出量に対応した隙間が生じ、更に、この隙間に受け部材が露出する。この隙間のために、足場布板上を歩行する作業員が受け部材や足場布板の端縁につまづいたり、隙間につま先を挟んだり、受け部材のために滑ったりし易く、これらが原因になって墜落事故を起す危険性を抱えていた。
更に、上述した隙間から作業用の工具や小物部品が落下し、作業員が負傷することがあった。作業現場では、作業員は、通常、ヘルメットを着用しているが、作業用工具、小物部品の落下の直撃を受けた場合、ヘルメットに衝撃穴が開くことがあり、極めて危険である。
特許文献1は上述した問題点を解決するのに有効な技術を開示している。特許文献1に開示された受け部材は、主桿部と、接続桿部と、接続機構とを含む。主桿部は、径方向の両側のそれぞれに、足場布板の掛止用切欠部に適合する突起を有する。接続桿部は、主桿部の両端側に備えられ、それぞれの接続桿部は、主桿部から同一方向にほぼ直角に折り曲げられている。
受け部材と組み合わされる足場布板は、基体部と、閂装置とを有する。基体部は、長さ方向の両側に幅方向に沿って伸びる2つの側面板を有し、側面板のそれぞれが少なくとも2つの掛止用切欠部を有する。掛止用切欠部のそれぞれは、間隔を隔てて設けられ、側面板の下端縁側で開口している。閂装置は、掛止用切欠部のそれぞれに備えられ、掛止用切欠部の開口を開閉する。
上述の足場布板及び受け部材を用いて建設工事用足場を構成する場合、建築物の周囲に組まれた足場支持部用パイプに受け部材を連結し、受け部材の突起に足場布板の掛止用切欠部を掛け止めながら敷設する。更に、閂装置を閉じることにより、足場布板に対して受け部材を固定する。
特許文献1に開示された技術によれば、強風等による足場布板の吹き上りを阻止すると共に、強風等による足場布板同士の衝突や足場布板の吹き上り等による騒音を防止できる。また、足場布板相互間の隙間を最小にすることができるので、作業用工具や小物部品の落下、それによる作業員の負傷を未然に防止できる。
特許第2756235号公報
本発明の課題は、上述した特許文献1(特許第2756235号公報)に記載された受け部材を更に改良し、使用中または強風等によって発生する足場布板の揺動を、より確実に阻止し得る受け部材及び足場装置を提供することである。
本発明のもう一つの課題は、足場布板の位置ずれを確実に阻止できる受け部材及び足場装置を提供することである。
本発明の更にもう一つの課題は、強風等による足場布板同士の衝突、足場布板の吹き上り等に起因する騒音を、より一層確実に防止できる受け部材及び足場装置を提供することである。
本発明の更にもう一つの課題は、足場組立作業及び足場解体作業を安全、かつ、容易に実行できる受け部材及び足場装置を提供することである。
上述した課題を解決するため、本発明は、少なくとも3つの態様の受け部材を開示する。
<第1の態様に係る受け部材>
第1の態様に係る受け部材は、少なくとも1つの主桿部と、突起とを有する。前記主桿部は、長さ方向の少なくとも一端に結合部を有する。前記突起は、前記主桿部の幅方向の両側の内、少なくとも片側に突出して設けられ、貫通孔を有する。
この受け部材は、足場布板と組み合わされて足場装置を構成する。組み合わされる前記足場布板は、基体部と、開閉装置とを有する。前記基体部は、長さ方向の両側に幅方向に沿って延びる2つの側面板を有し、前記側面板のそれぞれが掛止用切欠部を有する。前記掛止用切欠部のそれぞれは、前記側面板の下端縁側で開口し、かつ、前記受け部材の前記突起に掛け止められている。
前記開閉装置は、支持腕と、ロック片を有し、前記掛止用切欠部のそれぞれに備えられている。前記支持腕は、前記側面板に固定されている。前記ロック片は、前記支持腕によって支持され、前記貫通孔を出入りすることによって、前記受け部材と前記足場布板とをロックし、または前記ロックを解除する。
足場装置の組立に当たっては、受け部材を足場支柱等に取り付け、次に受け部材の上に足場布板を敷設する。ここで、上述したように、第1の態様に係る受け部材は、主桿部が長さ方向の少なくとも一端に結合部を有する。したがって、受け部材を、主桿部に備えられた結合部を介して、足場支柱に固定して取り付けることができる。
このようにして足場支柱に取り付け固定された受け部材に対して、足場布板を敷設する。受け部材は、前記主桿部の幅方向の両側の内、少なくとも片側に突出する突起を有する。足場布板は、基体部の長さ方向の両側に幅方向に沿って延びる2つの側面板を有し、側面板のそれぞれが掛止用切欠部を有する。掛止用切欠部のそれぞれは、側面板の下端縁側で開口している。したがって、足場布板の敷設に当たり、受け部材の突起に足場布板の掛止用切欠部を掛け止めてゆくだけでよい。このため、作業に習熟しない者であっても、道具を用いることなく、足場布板の敷設作業を簡単、かつ、迅速に行うことができる。
しかも、足場布板の掛止用切欠部を、受け部材の突起に掛け止めることによって、主桿部の長さ方向への足場布板の位置ずれを防止できる。
好ましい態様として、受け部材は、主桿部の幅方向の両側に、突起を備える。この場合には、主桿部の幅方向の両側から足場布板を敷きつめ、敷きつめられた両足場布板について、主桿部の長さ方向への位置ずれを防止できる。
受け部材に備えられた突起のそれぞれは、貫通孔を有し、足場布板は開閉装置を有する。開閉装置は、ロック片を有し、掛止用切欠部のそれぞれに備えられている。受け部材の上に足場布板を設置した後、このロック片を、貫通孔に挿入させることによって、受け部材と足場布板とをロックする。このため、主桿部の幅方向への足場布板の位置ずれを防止できる。
特許文献1(特許第2756235号公報)において、受け部材は突起を有していたが、貫通孔を有しておらず、ロック片は突起の下側を通っていた。このため、ロック片と突起との間に、僅かであるが、隙間が生じ、強風等を受けたときに、僅かであるが、足場布板が揺動する可能性があった。本発明においては、この点を改良し、突起に貫通孔を設け、足場布板に備えられた開閉装置のロック片を、受け部材に備えられた突起の貫通孔内を通って貫通させることにより、足場布板の揺動量を更に小さくした。従って、使用中または強風等によって発生する足場布板の揺動、強風による足場布板の位置ずれ、足場布板同士の衝突または足場布板の吹き上り等に起因する騒音を、特許第2756235号公報に開示された技術より、一層確実に防止できる。
<第2の態様に係る受け部材>
第2の態様に係る受け部材は、主桿部と、足場布板のための掛止部とを有する。前記主桿部は、長さ方向の少なくとも一端に結合部を有する。前記掛止部は、幅方向の両側の内、少なくとも片側に備えられ、前記主桿部との間に掛止間隔を有する。
第2の態様に係る受け部材は、足場布板と組み合わされて足場装置を構成する。組み合わされる前記足場布板は、基体部を有する。前記基体部は、長さ方向の両側に幅方向に沿って延びる2つの側面板を有し、前記側面板が、前記間隔を通して前記掛止部に掛け止められている。
足場装置の組立に当たっては、受け部材を足場支柱等に取り付け、次に受け部材の上に足場布板を敷設する。ここで、上述したように、本発明に係る受け部材は、主桿部が長さ方向の少なくとも一端に結合部を有する。したがって、受け部材を、主桿部に備えられた結合部を介して、足場支柱に固定して取り付けることができる。
このようにして足場支柱に取り付け固定された受け部材に対して、足場布板を敷設する。受け部材は、主桿部の幅方向の両側の内、少なくとも片側に掛止部を有する。足場布板は、基体部の長さ方向の両側に幅方向に沿って延びる2つの側面板を有する。この側面板が、間隔を通して前記掛止部に掛け止められる。したがって、足場布板の敷設に当たり、受け部材の掛止部に足場布板の側面板を掛け止めてゆくだけでよい。このため、受け部材の幅方向への足場布板の位置ずれを防止できると共に、作業に習熟しない者であっても、道具を用いることなく、足場布板の敷設作業を安全、かつ、容易に行うことができる。
しかも、掛止部による足場布板の側面板の位置決めを解除することにより、受け部材から足場布板を取り外すことができ、足場を安全、かつ、容易に解体できる。
一般的には、上述した第1の態様と、第2の態様とを組み合わせた構造を有する。この組み合わせによれば、第1の態様及び第2の態様の組み合わせによる作用効果を得ることができる。
<第3の態様に係る受け部材>
第3の態様に係る受け部材は、第1の態様によって提供される前記突起と、第2の態様によって提供される前記掛止部との組み合わせを、主桿部の長さ方向に沿い、主桿部の片側において、主桿部の長さ方向に沿い複数組備える。
第3の態様に係る受け部材の利点は、建築物の形状、敷地の形状、または、建築物と敷地境界との間のスペース形状等のために、足場布板の幅を縮小させる必要が生じた場合や、幅の異なる足場布板を隣接して敷設する必要が生じた場合等に、複数組備えられた突起と掛止部との組み合わせの中から、足場布板の幅に対応した組み合わせを選択し、状況に応じた幅を持つ足場を作ることができることである。
本発明は、更に、受け部材について、全体の好ましい態様、各構成部材の好ましい態様を開示するとともに、足場布板との具体的な組み合わせ構造等を開示する。
本発明の他の目的、構成及び利点については、実施例である添付図面を参照し、更に詳しく説明する。図は、単に、例示に過ぎない。
以上説明したように、本発明によれば、次のような効果が得られる。
(a)特許文献1(特許第2756235号公報)に記載された受け部材を更に改良し、使用中または強風等によって発生する足場布板の揺動を、より確実に阻止できるようにした受け部材及び足場装置を提供することができる。
(b)足場布板の位置ずれを確実に阻止できる受け部材及び足場装置を提供することができる。
(c)強風による足場布板同士の衝突、足場布板の吹き上り等の際に発生する騒音を防止できる受け部材及び足場装置を提供することができる。
(d)足場組立作業及び足場解体作業を安全、かつ、容易に実行できる受け部材及び足場装置を提供することができる。
<第1の態様>
図1は本発明に係る受け部材の斜視図である。図1に示す実施例は、第1の態様及び第2の態様を含んでいる。まず、第1の態様について説明する。
図1に示すように、受け部材は、全体として周知の金属材料で構成され、主桿部1と、突起21〜24とを有する。主桿部1は、長さ方向(長手方向)の一端に結合部11を有し、他端に結合部12を有する。図1に示す実施例では、結合部11、12は、主桿部1の両端に、溶接、リベット結合、またはボルト.ナット結合等の結合手段によって固定してある。結合部11、12は、当該技術分野において周知のクランプによって構成することができる。したがって、ここでは、その構造についての詳細な説明は省略する。
突起21、22は、主桿部1の長さ方向の一端側において、幅方向の両側に突出して設けられ、突起23、24は、主桿部1の長さ方向の他端側において、幅方向の両側に突出して設けられる。第1の態様の特徴は、突起21〜24のそれぞれが、貫通孔210〜240を有することである。実施例では、貫通孔210〜240のそれぞれは、突起21〜24において、主桿部1の長さ方向に貫通して設けられている。
主桿部1は、少なくとも上面13が平面状であることが望ましい。図1に示す実施例では、主桿部1は、断面外形が四角形である。但し、それ以外の形状、例えば三角形、五角形等もあり得る。
<第2の態様>
次に第2の態様について説明する。第2の態様の特徴は、主桿部1が、掛止部31、32を有することである。掛止部31、32は、主桿部1の長さ方向の中間部において、幅方向の両側に備えられ、主桿部1との間に掛止間隔Dを有する。
図1に示す実施例では、掛止部31は、主桿部1の側面14から幅方向に延び、主桿部1の上面13側に向かって折り曲げられ、その折り曲げられた先端部と主桿部1の側面14との間に掛止間隔Dを有する。掛止部32は、主桿部1の側面15から幅方向に延び、主桿部1の上面13側に向かって折り曲げられ、その折り曲げられた先端部と主桿部1の側面15との間に掛止間隔D(図示しない)を有する。
本実施例では、主桿部1は、長さ方向の両端側において、幅方向の両側に突起21〜24を有し、長さ方向の中間部において、幅方向の両側に掛止部31、32を有する。突起21〜24及び掛止部31、32の数、形状及び設置箇所等については、足場布板における掛止用切欠部の設置数及び設置位置等に応じて自在に変更できる。
<その他の構成部分>
図1に示した受け部材は、更に、補強部材16を有する。補強部材16は主桿部1の長さ方向の両端側の2カ所に固定して設けられ、斜め下方に傾斜し、先端部に支柱受け部161を有する。支柱受け部161は、後で説明するように、パイプで構成される足場支柱(建地材)の外周面に当接して支持される。図示はされていないが、補強部材16の先端部は、結合部11、12において用いられたクランプであってもよい。
<足場布板について>
図2は本発明に係る受け部材と組み合わされる足場布板を示す斜視図、図3は同じくその部分欠損平面図である。このような足場布板は、特開平8ー86087号公報に開示されている。
図示された足場布板は、基体部40と、開閉装置41とを有する。基体部40は、長さ方向Xの両側に幅方向Yに沿って延びる2つの側面板42、43を有し、幅方向Yの両側に、長さ方向Xに沿って延びる2つの側面板44、45を有する。側面板42は掛止用切欠部421、422を有する。側面板43は掛止用切欠部431、432を有する。掛止用切欠部421、422は、側面板42の下端縁側で開口している。掛止用切欠部431、432は、側面板43の下端縁側で開口している。側面板44、45は、長さ方向Xの中間部において、補強部材405によって結合されている。実施例では、補強部材405の数は4つであるが、その数については、任意に設定できる。
開閉装置41は、掛止用切欠部421、422、431、432のそれぞれに備えられている。図示された開閉装置41は閂装置である。
足場布板は、全体が周知の金属材料、例えば金属薄板の折り曲げ、打ち抜きまたはプレス加工を経て製造されたもの、または、角パイプもしくは丸パイプを組み合わせて構成されたフレ−ムの上に、金属板が配置されたもの等、種々のものを用いることができる。
足場布板は、側面板42、43のそれぞれが、基体部40の長さ方向Xの両端部401、402より内側に後退した位置に配置され、基体部40の端部401と側面板42との間に突出部420を有し、基体部40の端部402と側面板43との間に突出部430を有する。
幅方向Yの両側に位置する側面板44、45のそれぞれは、基体部40の幅方向Yの両端部403、404よりも、内側に後退した位置に配置されていてもよいし、同一位置に配置されていてもよい。
基体部40は、厚み方向Zの上面側に踏み面部400を有する。踏み面部400は、平面内に多数の孔を開口させた網目構造を有する。図示はされていないが、踏み面部400は、金属板の表面に多数の微小凹凸を付したものや、金属板の表面に多数の穴を開けたであってもよい。
図4は掛止用切欠部422に備えられた開閉装置41の構造を示している。他の掛止用切欠部421、431、432に備えられた開閉装置41の構造については、説明を省略する。開閉装置41は、支持腕411、412、ロック片413、突出片414、ストッパ415及び支持腕416を備える。支持腕411、412は、側面板42において、掛止用切欠部422の両側に、例えば溶接、リベット結合、またはボルト.ナット結合等の手段によって固定されている。支持腕416も支持腕411、412から適当な間隔をおいて、側面板42に溶接、リベット結合、またはボルト.ナット結合等の手段によって固定されている。
ロック片413は、矢印b1またはb2方向に直線的に移動でき、矢印a1、a2の方向に回転できるように、支持腕411、412、416によって支持されている。突出片414は、ロック片413に設けられ、側面板42に突設されたストッパ415によって動きが制限される。ロック片413の動きについては、後で詳しく説明する。
開閉装置41は、基本的には、受け部材と足場布板とをロックできればよいので、そのような動きを有するロック片を備える他の構造であってもよい。
図5は図4とは異なる構造を有する開閉装置を示す図である。図において、図4に示された構成部分と同一の構成部分には、同一の参照符号を付し、説明を省略する。図5に示した実施例の特徴は、ロック片413がバネ417を備えることである。バネ417は、突出片414と支持腕416との間に配置されており、バネ417の圧縮バネ圧をロック片413に与える。
<足場装置について:受け部材と足場布板との組み合わせ>
図6は本発明に係る足場装置を示す斜視図、図7は図6に示した足場装置の部分欠損平面図である。本発明に係る足場装置は、受け部材5と、足場布板71、72とを含む。
図6に示した足場装置において、受け部材5としては、図1に示した受け部材が用いられている。足場布板71、72としては、図2〜図5に示した足場布板が用いられている。図6では、2枚の足場布板71、72が示されているだけであるが、建築物(図示しない)の周りに、必要な枚数だけ備えられることは言うまでもない。
図6、7に図示された足場装置の組立に当たっては、受け部材5を足場支柱(建地材)6に取り付け、次に受け部材5の上に足場布板71、72を敷設する。ここで、上述したように、受け部材5は、主桿部1が長さ方向の両端に、クランプでなる結合部11、12を有する。したがって、主桿部1の両端に備えられた結合部11、12を足場支柱6に固定して取り付けることができる。このようにして足場支柱6に取り付け固定された受け部材5に対して、足場布板71、72を敷設する。
ここで、受け部材5は、主桿部1の長さ方向の一端側において、幅方向の両側に突出する突起21、22を有し、主桿部1の長さ方向の他端側において、幅方向の両側に突出する突起23、24を有する。
一方、足場布板71、72は、図2〜図5に示したように、基体部40の長さ方向Xの両側に幅方向Yに沿って延びる2つの側面板42、43を有する。側面板42は掛止用切欠部421、422を有し、側面板43は掛止用切欠部431、432を有する。掛止用切欠部421、422は、側面板42の下端縁側で開口しており、掛止用切欠部431、432は、側面板43の下端縁側で開口している。
したがって、足場布板71、72の敷設に当たり、受け部材5の突起21〜24のそれぞれに、足場布板71、72の掛止用切欠部421〜432を掛け止めてゆくだけでよい。このため、作業に習熟しない者であっても、道具を用いることなく、足場布板71、72の敷設作業を簡単、かつ、迅速に行うことができる。
しかも、足場布板71の掛止用切欠部431は突起21に、掛止用切欠部432は突起23に掛け止められ、足場布板72の掛止用切欠部421は突起22に、掛止用切欠部422は突起22、24に掛け止められている。したがって、受け部材5の長さ方向への足場布板71、72の位置ずれを防止できる。
更に、突起21〜24は、主桿部1の幅方向の両側に設けられているから、受け部材5の両側から足場布板71、72を敷きつめ、敷きつめられた両足場布板71ー72について、受け部材5の長さ方向(長手方向)への位置ずれを防止できる。
開閉装置41のロック片413は、貫通孔210〜240(図1参照)を出入りすることによって、受け部材5と足場布板71、72とをロックし、または受け部材5と足場布板71、72とのロックを解除する。
次に、足場布板71の掛止用切欠部422に備えられた開閉装置41の作用について、図8及び図9を参照しながら、更に詳しく説明する。他の掛止用切欠部421、431、432に備えられた開閉装置41の作用、及び、足場布板72における開閉装置41については、説明を省略する。
図8は足場布板71の掛止用切欠部422に備えられた開閉装置41の閉位置を示しており、突出片414は、ストッパ415と支持腕412とに挟まれた状態となり、突起24は、開閉装置41のロック片413によってロックされた状態になる。ロック片413は、先端部が支持腕411によって支持されている。図8の状態では、ロック片413が、貫通孔240内を貫通しており、それによって、受け部材5と足場布板71とがロックされている。
このため、図6及び図7の使用状態において、強風等によって発生する足場布板の揺動を確実に阻止できると共に、受け部材5の幅方向への足場布板71、72の位置ずれも防止できる。また、強風による足場布板71、72の位置ずれ、足場布板71、72同士の衝突または足場布板71、72の吹き上り等に起因する騒音を、ほぼ確実に防止できる。
実施例において、開閉装置41は、図4、5、8及び9に詳細に示すように、閂装置で構成されている。このような開閉装置41は構造が簡単で操作が容易であり、しかも、鍵としての安全性及び信頼性が高いから、足場布板敷設作業の容易性、迅速性、信頼性及び安全性が確保される。
図8の状態から、ロック片413を矢印a1の方向に回転させ、矢印b1の方向に移動させることにより、突出片414を、ストッパ415のある位置より後方の位置まで移動させる。
この後、図9に示すように、ロック片413は矢印a2の方向に回転させる。これによって、突起24の貫通孔240が、開閉装置41のロック片413によるロックから解除された状態となる。ロック片413によって突起24をロックするには、上述した工程を逆に実行すればよい。
以上は、図4に図示された開閉装置41を用いた場合の動作説明である。図5に図示した開閉装置41を用いた場合は、図9に対応するロック解除状態では、図10に示すように、バネ417が突起414と支持腕416との間で圧縮され、突起414がバネ圧によってストッパ415に押し付けられている。図10の状態から、ロック辺413を矢印a1の方向に回転させると、突起414がストッパ415から外れるので、ロック片413の全体が、バネ417のバネ圧を受けて矢印b2の方向に移動し、突起24の貫通孔240内に入り、ロック状態(図5参照)になる。
再び、図1を参照し、図1に含まれる第2の態様について説明する。図示された受け部材5は、主桿部1が、長さ方向の中間部において、幅方向の両側のそれぞれに掛止部31、32を有する。図11は図7の11−11線に沿った拡大断面図である。
図7及び図11に示すように、側面板43は、掛止部31と主桿部1の側面14との隙間内に掛け止められ、側面板42は、掛止部32と主桿部1の側面15との隙間内に掛け止められている。この構造によれば、受け部材5と足場布板71または72との間に、開閉装置41によるロックが働いていなくても、足場布板71、72は、受け部材5に対して仮り止めされた状態となる。このため、受け部材5の幅方向への足場布板71、72の位置ずれを防止できると共に、作業に習熟しない者であっても、道具を用いることなく、足場布板の敷設作業を安全、かつ、容易に実行できる。しかも、受け部材5から足場布板71、72を取り外すことができ、足場を安全、かつ、容易に解体できる。
図11に示す実施例では、主桿部1は、断面外形が四角形であって、上面13が平面状である。足場布板71、72は、側面板42、43のそれぞれが、基体部40の長さ方向(主桿部1の幅方向)の端部401、402よりも内側に後退した位置に配置され、基体部40の端部401と側面板42との間に突出部420を有し、基体部40の端部402と側面板43との間に突出部430を有する。足場布板71、72は、突出部420、430が主桿部1の上面13に配置されている。このため、足場布板71−72相互間に実質的に隙間を生じさせない安全性の高い足場を構成することができる。
図12は足場布板の別の実施例を示す部分欠損平面図、図13は図12に示した足場布板の正面図、図14は図12に示した足場布板の切欠部を示す部分拡大平面図である。図12〜図14に示した実施例の特徴は、基体部40が、受け部材5の結合部11、12に対応する箇所、一般には、隅部に、切欠部46〜49を有することである。
実施例において、切欠部46〜49は、長さ方向に延びる1辺と、幅方向に延びる1辺とを有する角形状である。例えば、切欠部46を例に挙げると、切欠部46は、図14に示すように、長さ方向Xに延びる辺461と、幅方向Yに延びる辺462とを有する。辺461の長さ寸法X1および辺462の長さ寸法Y1は、建地材の半径と、建地材に取り付けられたクランプ等の結合部が、建地材から突出する寸法とを加えた寸法よりも少し大きい寸法を有する。他の切欠部47〜49についても同様である。図示はしないが、切欠部46〜49は、例えば、円弧等であってもよい。
図15は図12〜図14に示した足場布板を用いた足場装置を示す斜視図である。足場布板71、72は、基体部40が、受け部材5の結合部11、12に対応する箇所に、切り欠き部46、47、48、49を有するから、切欠部46、49が結合部12に対する逃げ部として機能し、切欠部47、48が結合部11に対する逃げ部として機能する。したがって、足場布板71、72の踏み面板400を、結合部11、12による制限を受けずに、幅方向(主桿部1の長さ方向)に拡大できる。作業員は、この拡大された幅を持つ足場布板71、72を歩行することができる。このため、足場布板71、72を歩行する作業員の安全性が向上する。
しかも、足場布板71ー72相互間の隙間を最小にすることができるので、作業用工具や小物部品の落下、それによる作業員の負傷を未然に防止できる。
<他の実施例>
図16は本発明に係る受け部材の別の実施例を示す斜視図である。図1に示された構成部分と同一の構成部分には、同一の参照符号を付し、説明は省略する。図16に示された実施例の特徴は、結合部11、12がクサビ状となっていることである。図示はされていないが、補強部材16の先端部は、図1に示された受け部材の結合部11、12において用いられたクランプであってもよい。
図17は図16に示した受け部材を用いた足場装置を示す斜視図である。図16に示された受け部材は、主桿部1が長さ方向の両端にクサビ状の結合部11、12を有する。したがって、主桿部1の両端に備えられたクサビ状の結合部11、12を足場支柱6に設けられた接続桿61〜64の何れかに打ち込んで固定して取り付けることができる。足場布板71、72としては、図2〜図5に示した足場布板、及び、図12〜図14に示した足場布板を用いることができる。
図18は本発明に係る受け部材の更に別の実施例を示す斜視図である。図1に示された構成部分と同一の構成部分には、同一の参照符号を付し、説明は省略する。図18に示された実施例の特徴は、結合部11、12のそれぞれが、パイプ接続機構10を有することである。パイプ接続機構10としては、特開平8ー86087号公報に開示されたものを採用することができる。
図19は図18に示した受け部材に用いられているパイプ接続機構10の断面図である。パイプ接続機構10は、可動ピン101と、バネ102とを含む。可動ピン101は、両端が間隔を隔てて同一方向に折り曲げられ、差込部103に設けられた孔104〜106を通して、差込部103の内部に出し入れ自在に導入される。バネ102は、可動ピン101の一端側に装着され、可動ピン101に引張りバネ圧を加える。バネ102の一端側は、可動ピン101と一体化された受け板107によって受けられている。可動ピン101をバネ102のバネ圧に抗して矢印B1の方向に押し出した後、矢印a3の如く回転させることにより、可動ピン101の先端部を、孔105から外すことができる。固定部108は主桿部1に例えば溶接、リベット結合、またはボルト.ナット結合等の手段によって接続固定される。このパイプ接続機構10は、結合部12にも備えられている。
図20は図18に示した受け部材を用いた足場装置の斜視図である。受け部材5を足場支柱6に接続するに当たっては、結合部11、12を構成するパイプ接続機構10の差込部103を、足場支柱6に設けられた接続桿61〜64の何れかに挿入する。そして、接続桿部61〜64に設けられた孔610〜640を通して、可動ピン101を接続桿部61〜64の何れかの内部に挿入し、それによって受け部材5を足場支柱6に固定する。
図21は図20に示した足場装置において、受け部材5を足場支柱6に取り付けた時の状態を示す断面図である。図示するように、足場支柱6に設けられた接続管部61に、パイプ接続機構10を構成する差し込み部103が挿入されている。パイプ接続機構10の可動ピン101の先端部が、接続管部61に設けられた孔610を貫通して、差し込み部103の孔105に挿入されている。これにより、足場支柱6の接続管部610と、差し込み部103とが連結される。
連結を解くには、図19において、可動ピン101をバネ102のバネ圧に抗して矢印B1の方向に押し出した後、矢印a3の如く回転させるればよい。
このパイプ接続機構10の利点は、作業に習熟しない者であっても、道具を用いることなく、足場支柱6に対する受け部材5の接続及び固定作業を、極めて容易に、かつ、迅速に実行できることである。
<第3の態様について>
図22は第3の態様に係る受け部材の斜視図である。図において、既に示した図面に現れた構成部分と同一の構成部分については、同一の参照符号を付してある。第3の態様に係る受け部材は、第1の態様によって提供される突起21〜28と、第2の態様によって提供される掛止部31〜34との組み合わせを、少なくとも、主桿部1の幅方向の片側14において、主桿部1の長さ方向に沿い複数組備えられている。図22に示す実施例では、主桿部1の幅方向の片側14に、突起21、23と掛止部31との組み合わせ、及び、突起25、27と掛止部33との組み合わせを含んでいる。更に、主桿部1の幅方向の反対側に、突起22、24と掛止部32との組み合わせ、及び、突起26、28と掛止部34との組み合わせを含んでいる。
この第3の態様に係る受け部材の利点は、建築物の形状、敷地の形状、または、建築物と敷地境界との間のスペース形状等のために、足場布板の幅を縮小させる必要が生じた場合や、幅の異なる足場布板を隣接して敷設する必要が生じた場合等に、複数組備えられた突起と掛止部との組み合わせの中から、足場布板の幅に対応した組み合わせを選択し、状況に応じた幅を持つ足場を作ることができる点にある。次にこの点について説明する。
図23は図22に示した受け部材と、図12〜図14に示した足場布板とを組み合わせた足場装置の平面図、図24は図23に示した足場装置の拡大斜視図である。図示は省略するが、足場布板としては、図2〜図5に示した構造のものも用い得ることは言うまでもない。
図23、24を参照すると、建築物8の一部に、例えば、出窓等の突出部81を有しており、この突出部81が足場布板敷設領域内に突出している。そこで、突出部81の食い込む足場布板敷設領域では、その両側に敷設された足場布板71、73よりも幅の狭い足場布板72を用いる。実施例において、足場布板72は、足場布板71、73の約1/2の幅を有しており、建築物8の突出部81との間に、必要な間隔g12が確保されている。この間隔g12は、足場布板71、73と建築物8との間に生じる間隔g11とほぼ等しい。
足場布板72は、突起25、27及び掛止部33(図22参照)によって、受け部材5に取り付けられている。足場布板72は、突起25、27及び掛止部33(図22参照)によって、受け部材5に取り付けられている。足場布板72は開閉装置41(図4、5等参照)を含み、開閉装置41と突起部25、27との間にロック機構が構成されることは既に述べた通りである。また、足場布板72の側面板が掛止部33に掛け止められることも、既に述べた通りである。
このように、建築物8が、例えば、出窓等の突出部81を有する場合、突出部81に対応する箇所で、足場布板72の幅を縮小させ、状況に応じた幅を持つ足場を作ることができる。
図25は図22に示した受け部材と図12〜図14に示した足場布板とを組み合わせた足場装置の拡大斜視図である。実施例において、足場布板72は、足場布板73の約1/3〜1/5程度の幅を有し、突起27及び掛止部33(図22参照)によって、受け部材5に取り付けられている。この例の場合は、図23、24の場合よりも更に狭幅の足場を作ることができる。したがって、建築物の突出部が図23、24の場合より大きな場合にも対応することができる。
図26は第3の態様に係る受け部材の他の実施例を示す平面図、図27は図26に示した受け部材の正面図である。この実施例の特徴は、結合部材9を有すること、2つの主桿部100、110を含んでいること、主桿部100、110のそれぞれの一端が、結合部材9に連結されていることである。
主桿部100、110のそれぞれは、互いにほぼ一直線に配置されている。また、主桿部100、110のそれぞれは、主桿部1の幅方向の片側に、突起21、23と掛止部31との組み合わせ、及び、突起25、27と掛止部33との組み合わせを含み、幅方向の反対側に、突起22、24と掛止部32との組み合わせ、及び、突起26、28と掛止部34との組み合わせを含んでいる。したがって、図26、27の実施例によれば、より広範囲の足場幅調整が可能である。主桿部100、110のそれぞれは支柱受け部161、補強部材16等を有する。主桿部100、結合部11、12、補強部材16及び結合部材9等の各構成部材の相互固定手段としては、溶接、リベット結合、または、ボルト.ナット結合等の手段等を用いることができる。図示はしないが、図26及び図27に示した構造は、これまで説明した受け部材のうち、クランプでなる結合部を有するものであれば適用できる。結合部11、12としては、図16及び図17に示したくさび形、及び、図18〜図21に示した接続ピン形のものも用いることができる。支柱受け部161としては、図1、図16、図18または図22等に開示した構造のものを用いることができる。
図26、27に示す実施例において、パイプ用の結合部材9は、支持体91と、蓋部92と、締め金具93とを含む。支持体91は、第1の面板911と、第2の面板912と、第3の面板913とを有する。第1の面板911および第3の面板913は互いに対向し、第2の面板912は第1の面板911および第3の面板913のそれぞれの一端に連続している。蓋部92は、第2の面板912と対向し、その一端が第1の面板911の他端に軸回転できるように軸止めされている。第1の面板911、第2の面板912および第3の面板913の内、第1の面板911および第3の面板913の少なくとも2つは、外面に平面領域を有する。主桿部100は、一端が第1の面板911の平面領域に取り付けられ、主桿部110は、一端が第3の面板913の平面領域に取り付けられている。このような結合部材9によれば、主桿部100、110を、大きな接合面積と、それによる大きな機械的接続強度を確保して、結合部材9に接続固定することができる。
締め金具93は、その一端が第3の面板913の他端側に軸回転できるように軸止めされ、第3の面板913の他端と、蓋部92の他端とを結合する。
足場装置の組立に当たっては、結合部11、12、及び、結合部材9を、建地材等の足場支柱に結合する。そして、主桿部100、110の上に足場布板を敷設する。足場布板としては、図23、24を参照して説明したように、建築物形状、または、建築物と敷地境界との間のスペース形状等に適合した幅を持つ足場布板を選択的に用いることができる。
図28は図26、27に示した受け部材を用いた足場装置の一部を示す平面図である。受け部材51は、結合部11が足場支柱611に接続固定され、結合部12が足場支柱631に接続固定され、結合部11と結合部12との中間にある結合部材9が足場支柱621に接続固定されている。受け部材52は、受け部材51から、長さ方向Xに間隔を隔てて配置され、結合部11が足場支柱612に接続固定され、結合部12が足場支柱632に接続固定され、結合部11と結合部12との中間にある結合部材9が足場支柱622に接続固定されている。
受け部材51には、足場布板711、712の一端と、足場布板721、722の一端が掛け止められている。足場布板721、722の他端は、受け部材52に掛け止められている。更に、足場布板731、732の一端が、受け部材52に掛け止められている。
足場布板711〜732の内、足場布板711と足場布板712、足場布板721と足場布板722、及び、足場布板731と足場布板732は、それぞれ、対となって、幅方向Yに並べて配置されている。作業員は、この拡大された幅を持つ足場布板を歩行することができる。このため、足場布板を歩行する作業員の安全性が向上する。
足場布板(711、712)、(721、722)及び(731、732)としては、図12〜図14に示した構造のものが用いられている。したがって、足場布板(711、712)、(721、722)及び(731、732)は、図8〜図11に示した開閉機構、及び、掛止機構によって、受け部材51、52に接続固定される。
しかも、足場布板711〜732のそれぞれは、足場支柱611〜632に対応する箇所に、それぞれ切り欠き部46〜49を有するから、切り欠き部46〜49が足場支柱611〜632に対する逃げ部として機能する。
したがって、足場支柱611〜632による制限を受けることなく、足場布板711と足場布板712、足場布板721と足場布板722、及び、足場布板731と足場布板732は、それぞれ、互いにを密着するように配置し、足場布板間に発生する幅方向Yの隙間寸法を、最小にすることができる。
長さ方向Xにおいても、足場布板711、721、731を順次に密着して配置し、足場布板712、722、732を順次に密着して配置することができる。
したがって、幅方向Y及び長さ方向Xの何れの方向においても、足場布板711〜732の相互間に発生する隙間を最小にすることができる。このため、足場布板711〜732の相互間の隙間に起因する作業用工具や小物部品の落下、それによる作業員の負傷を未然に防止することができる。
図示は省略するが、図26、27に示す受け部材も、図23〜25に示した足場布板組み合わせ構造を採用できることは、いうまでもない。
図29は第3の態様に係る受け部材の他の実施例を示す正面図である。この実施例では、クランプでなる結合部11が、主桿部1の上面13から△G1だけ低下した位置に備えられている。主桿部1の一端側には、取り付け部材160の一端が固定され、取り付け部材160の他端には、補強部材16の一端が固定されている。結合部11は、金属板でなるスペーサ162を介して取り付け部材160に固定されている。支柱受け部161も、金属板でなるスペーサ163を介して取り付け部材160に固定されている。主桿部1、取り付け部材160、補強部材16及びスペーサ162、163等の各構成部材の相互固定手段としては、溶接、リベット結合、または、ボルト.ナット結合等の手段等を用いることができる。
図示はしないが、図29に示した構造は、これまで説明した受け部材の内、クランプでなる結合部を有するものであれば適用できる。支柱受け部161としては、図1、図16、図18または図22等に開示した構造のものを用いることができる。
図30は図29に示した受け部材を用いた足場装置を示す図である。図示するように、図29に示した受け部材52を、図22に示したような受け部材51と組み合わせて用いることにより、受け部材52の主桿部1の表面位置を、受け部材51の主桿部1の表面位置とほぼ一致させた足場布板受け面を構成できる。組み立てに当たっては、受け部材52の結合部11、12を足場支柱621、631にそれぞれ接続固定し、更に、支柱受け部材161を足場支柱621に接続固定する。次に、受け部材51の結合部11、12を足場支柱611、621にそれぞれ接続固定し、支柱受け部材161を足場支柱611に接続固定する。
受け部材52において、結合部11が、スペーサ162を介して、取り付け部材160に固定されているので、受け部材51の結合部12を、足場支柱621に接続固定した場合、受け部材51の結合部12と取り付け部材160との間に、スペーサ162の厚み分の間隔が生じる。したがって、受け部材51を、足場支柱621に対して、スムーズに接続固定することができる。
図において、受け部材52の結合部12が足場支柱631に接続されているが、足場支柱631は、必ずしも必要ではなく、省略されることが多い。
図31は図29に示した受け部材を用いた足場装置を示す図である。図31に示した実施例では、図29に示した受け部材52と、図1に示したような受け部材51とが組み合わされている。
図32は第3の態様に係る受け部材の更に別の実施例を示す正面図である。図において、図29に示された構成部分と、同一の構成部分については、同一の参照符号を付してある。この実施例においても、クランプでなる結合部11が、主桿部1の上面13から△G1だけ低下した位置に備えられている。
図32に示した実施例と図29に示した実施例との違いは、主桿部1の長さが、図29に示した実施例の主桿部1の長さの約1/2である点と、図29に示した実施例が突起と掛止部の組み合わせを2つ有するのに対し、図32に示した実施例が突起と掛止部の組み合わせを1つだけ有する点である。
図33は図32に示した受け部材を用いた足場装置を示す図である。図33に示した実施例では、図32に示した受け部材52と、図22に示した受け部材51とが組み合わされている。
図34は図32に示した受け部材を用いた別の足場装置を示す図である。図34に示した実施例では、図32に示した受け部材52と、図1に示したような受け部材51とが組み合わされている。
ここで、詳細な説明は省略するけれども、図29及び図32に示した受け部材のそれぞれは、図30、図31、図33及び図34に示した例の他、例えば、図26、図27に示した受け部材等とも組み合わせることができ、多様な組み合わせが存在する。どのように組み合わせるかは、状況に応じて決めればよい。
図35は第3の態様を含む受け部材の実施例を示す斜視図である。この実施例の特徴は、結合部材9を有すること、2つの主桿部100、110を含んでいること、主桿部100、110のそれぞれは、直交する方向に配置されていること等である。この実施例に係る受け部材は、足場装置のコーナ部において、直交する方向に敷設される足場布板を受けるのに用いられる。
また、主桿部100、110のそれぞれは、主桿部1の幅方向の片側に、突起21、23と掛止部31との組み合わせ、及び、突起25、27と掛止部33との組み合わせを含んでいる。更に、主桿部100、110の幅方向の反対側に、突起22、24と掛止部32との組み合わせ、及び、突起26、28と掛止部34との組み合わせを含んでいる。したがって、図35の実施例によれば、足場装置のコーナ部において、足場布板の幅を広範囲で調整することができる。
図36は第3の態様に係る受け部材の更に別の実施例を示す斜視図である。図において、図35に図示された構成部分と、同一の構成部分については、同一の参照符号を付してある。図36に示した実施例において、主桿部100は、外側に、突起21、23と掛止部31との組み合わせ、及び、突起25、27と掛止部33との組み合わせを含み、更に、主桿部100の内側に、突起22、24と掛止部32との組み合わせ、及び、突起26、28と掛止部34との組み合わせを含んでいる。この点は、図35に示した実施例と同じである。
図36に示す実施例において、図35の実施例と異なる点は、主桿部110が、外側に突起25、27と掛止部33との組み合わせ、及び、内側に突起26、28と掛止部34との組み合わせを有する点だけである。
図示はしないが、図35、36に示す主桿部100、110の直交配置は、突起と掛止部の組み合わせを1つだけ有する場合(図1等参照)にも適用できる。また、図22〜31において、主桿部の幅方向の両側の間で、突起と掛止部との組み合わせ数を変えてもよいし、2つ備えられる主桿部の長さを異ならせてもよい。
更に、詳細な説明は省略するけれども、図面に図示し、または、図示せずに明細書中で述べた各実施例の他、これらの実施例の多様な組み合わせが存在することは言うまでもない。
本発明に係る受け部材の斜視図である。 本発明に係る受け部材と組み合わされる足場布板を示す斜視図である。 図2に示した足場布板の部分欠損平面図である。 図3に示した足場布板の開閉装置の構造を説明する図である。 図4とは異なる構造を有する開閉装置を示す図である。 本発明に係る足場装置を示す斜視図である。 図6に示した足場装置の部分欠損平面図である。 開閉装置の作用を説明する図である。 開閉装置の作用を説明する図である。 開閉装置の作用を説明する図である。 図7の11‐11線に沿った拡大断面図である。 図2に示した足場布板の別の実施例を示す部分欠損平面図である。 図12に示した足場布板の正面図である。 図12に示した足場布板の切欠部を示す部分拡大平面図である。 図12に示した足場布板を用いた足場装置を示す斜視図である。 本発明に係る受け部材の別の実施例を示す斜視図である。 図16に示した受け部材を用いた足場装置を示す斜視図である。 本発明に係る受け部材の更に別の実施例を示す斜視図である。 図18に示した受け部材に用いられている接続機構の断面図である。 図18に示した受け部材を用いた足場装置を示す斜視図である。 本発明に係る受け部材を足場支柱に取り付けた時の接続機構の状態を示す断面図である。 本発明に係る受け部材の更に別の実施例を示す斜視図である。 図22に示した受け部材を用いた足場装置を示す部分拡大平面図である。 図23に示した足場装置の一部を部分的に拡大して示す斜視図である。 足場装置の別の例を示す部分拡大斜視図である。 本発明に係る受け部材の更に別の実施例を示す平面図である。 図26に示した受け部材の正面図である。 図26、図27に示した受け部材を用いた足場装置の一例を示す平面図である。 本発明に係る受け部材の更に別の実施例を示す正面図である。 図29に示した受け部材の使用状態を説明する図である。 図29に示した受け部材の別の使用状態を説明する図である。 本発明に係る受け部材の更に別の実施例を示す正面図である。 図32に示した受け部材の使用状態を説明する図である。 図32に示した受け部材の別の使用状態を説明する図である。 本発明に係る受け部材の更に別の実施例を示す平面図である。 本発明に係る受け部材の更に別の実施例を示す平面図である。
符号の説明
1、100、110 主桿部
11、12 結合部
21〜28 突起
210〜280 貫通孔
31〜34 掛止部
4 足場布板
40 基体部
41 開閉装置
42、43 側面板
5、51、52 受け部材

Claims (7)

  1. 少なくとも1つの主桿部と、足場布板のための掛止部とを有する足場布板受け部材であって、
    前記主桿部は、長さ方向の少なくとも一端に結合部を有しており、
    前記掛止部は、
    前記主桿部の幅方向の両側の内、少なくとも片側に備えられており、
    前記主桿部の側面から前記幅方向に延び、前記主桿部の上面側に向かって折り曲げられ、その折り曲げられた先端部と前記主桿部の側面との間に前記掛止間隔を有する、
    足場布板受け部材。
  2. 請求項1に記載された足場布板受け部材であって、更に、突起を含み、
    前記突起は、前記主桿部の前記幅方向の両側の内、少なくとも片側において、前記掛止部と隣り合う位置に突出して設けられ、貫通孔を有している、
    足場布板受け部材。
  3. 請求項2に記載された足場布板受け部材であって、
    前記突起および前記掛止部の組み合わせは、少なくとも前記主桿部の幅方向の片側において、前記長さ方向に沿い、複数組設けられている、
    足場布板受け部材。
  4. 請求項3に記載された足場布板受け部材であって、
    前記突起および前記掛止部の組み合わせは、前記幅方向の両側に存在する、
    足場布板受け部材。
  5. 請求項3または4の何れかに記載された足場布板受け部材であって、更に、結合部材を含んでおり、
    前記主桿部は、2つであって、それぞれの一端が、前記結合部材に連結されている、
    足場布板受け部材。
  6. 請求項に記載された足場布板受け部材であって、
    前記主桿部のそれぞれは、互いにほぼ一直線に配置されている、
    足場布板受け部材。
  7. 請求項に記載された足場布板受け部材であって、
    前記主桿部のそれぞれは、互いに交叉する方向に配置されている、
    足場布板受け部材。
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