JP3179764B2 - 建枠および建枠用補助部材 - Google Patents

建枠および建枠用補助部材

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物建設工事に
おいて、足場布板を取り付けるために用いられる建枠お
よび建枠用補助部材に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、中高層ビル等の建築物建設工事
に当たっては、鳥居型およびH型等の建枠を、建築物の
周囲に間隔を隔てて設置し、互いに連結する。そして、
足場布板のフックを建枠部の横桿部に掛け止めながら、
敷きつめてゆき、足場装置を構成する。
【0003】しかし、このような従来の構造では、建枠
の横桿部が、足場布板のフック及び爪片によって緩く挟
まれるだけなので、足場布板が横桿部上で左右または上
下方向に揺れ動く。しかも、強風によって、足場布板が
横桿部上で左右、上下方向に揺動し、揺動に伴う騒音及
び足場布板同士の衝突による騒音を発生するという問題
を抱えていた。
【0004】また、フックのそれぞれは、足場布板の踏
み面部の長手方向において、踏み面部よりも外側に突出
するように、側面板の両端に取り付けられている。この
ため、隣接して敷設された足場布板間に、フックの突出
量に対応した隙間が生じ、更に、この隙間に横桿部が露
出する。この隙間のために、足場布板上を歩行する作業
員が横桿部や足場布板の端縁につまづいたり、隙間につ
ま先を挟んだり、横桿部の上で滑ったりし易く、これら
が原因になって墜落事故を起す危険性を抱えていた。
【0005】更に、上述した隙間から作業用の工具や小
部品が落下し、作業員が負傷することがあった。作業現
場では、作業員は、通常、ヘルメットを着用している
が、作業工具、小部品の落下の直撃を受けた場合、ヘル
メットに衝撃穴が開くことがあり、極めて危険である。
【0006】上述した問題を解決するのに有効な足場布
板は、既に提案されている(例えば、特許第2,75
6,235号公報、特願平10−158155号等)。
この足場布板(以下、新型布板と称する)は、複数の掛
止用切欠部と、開閉装置とを有する。掛止用切欠部のそ
れぞれは、長手方向の両側において幅方向に沿って伸び
る側面板のそれぞれに、間隔を隔てて設けられ、側面板
の下端縁側で開口している。開閉装置は、掛止用切欠部
のそれぞれに備えられ、掛止用切欠部の開口を開閉す
る。しかしながら、このような新型布板は、従来型の建
枠には使用できない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、新型
布板を取り付けることができる構造を備えた建枠を提供
することである。
【0008】本発明のもう一つの課題は、従来型の建枠
に対して、新型布板を取り付けることを可能にする建枠
用補助部材を提供することである。
【0009】本発明の更にもう一つの課題は、従来型の
建枠に対して、簡単に装着し得る建枠用補助部材を提供
することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】<建枠> 本発明に係る建枠は、2つの縦桿部と、横桿部とを含
む。前記2つの縦桿部は、間隔を隔てて配置されてい
る。前記横桿部は、長手方向の両端が前記2つの縦桿部
に結合され、幅方向の少なくとも1側面に突起を有す
る。前記突起は、更に、貫通孔を含む。前記貫通孔は、
前記横桿部の長手方向に沿って設けられている
【0011】一般に、建枠は、中高層ビル等の建築工事
において用いられ、建築物の周囲に間隔を隔てて設置
し、筋交い及びジョイント等によって、互いに連結され
る。
【0012】上述したように、本発明に係る建枠は、横
桿部が幅方向の少なくとも1側面に突起を有する。この
構造によれば、新型布板を横桿部に取り付けることがで
きる。更に具体的に説明すると、新型布板は、複数の掛
止用切欠部を有する。掛止用切欠部のそれぞれは、長手
方向の両側において幅方向に沿って伸びる側面板のそれ
ぞれに、間隔を隔てて設けられ、側面板の下端縁側で開
口している。
【0013】本発明に係る建枠は、上述したように、横
桿部の幅方向の少なくとも1側面に突出する突起を有す
るから、新型布板の敷設に当たり、建枠の突起に掛止用
切欠部を掛け止めて行くことにより、新型布板を取り付
けることができる。
【0014】しかも、建枠の突起に新型布板の掛止用切
欠部を掛け止めてゆくだけでよいので、作業に習熟しな
い者であっても、道具を用いることなく、新型布板の敷
設作業を簡単、かつ、迅速に行うことができる。更に、
新型布板の掛止用切欠部を、建枠の突起に掛け止めるこ
とによって、横桿部の長手方向への新型布板の位置ずれ
を防止できる。
【0015】また、本発明に係る建枠は、横桿部の幅方
向の少なくとも1側面に突出する突起を有するから、突
起を利用して、新型布板の閂装置を開閉することができ
る。閂装置を開放した場合は、新型布板をきわめて容易
に敷設することができる。閂装置を閉じた場合は、新型
布板の吹き上り及び脱落を確実に阻止できるので、安全
性の高い足場装置を実現することができる。
【0016】好ましい態様として、建枠は、更に、掛止
部を含む。掛止部は、横桿部の幅方向の少なくとも1側
面に備えられ、横桿部との間に掛止間隔を有する。この
構造によれば、新型布板の側面板を掛止間隔を通して掛
止部に掛け止めることができる。したがって、建枠と新
型布板との間に、開閉装置によるロックが働いていなく
ても、新型布板は、建枠に対して仮り止めされた状態と
なる。このため、建枠の幅方向への新型布板の位置ずれ
を防止できると共に、作業に習熟しない者であっても、
道具を用いることなく、新型布板の敷設作業を安全、か
つ、容易に実行できる。しかも、建枠から新型布板を取
り外すことができ、足場を安全、かつ、容易に解体でき
る。
【0017】<建枠用補助部材>本発明に係る建枠用補
助部材は、基体と、突起とを含む。前記基体は、建枠の
横桿部に装着可能である。前記突起は、前記基体の幅方
向の少なくとも1側面に突出して設けられている。この
建枠用補助部材は、建枠の一部を構成する。
【0018】ここで、上述したように、本発明に係る建
枠用補助部材は、基体が建枠の横桿部に装着可能であ
る。この構造によれば、足場装置を組み立てる際、従来
型の建枠の横桿部に建枠用補助部材を装着することがで
きる。このため、新型布板の取り付けに際して、従来型
の建枠をそのまま使用することができる。
【0019】本発明に係る建枠用補助部材は、基体の幅
方向の少なくとも1側面に突出する突起を有する。した
がって、本発明に係る建枠用補助部材を取り付けた建枠
に対して、新型布板を敷設することができる。
【0020】本発明の他の目的、構成及び利点について
は、実施例である添付図面を参照し、更に詳しく説明す
る。図は、単に、例示に過ぎない。
【0021】
【発明の実施の形態】<建枠>図1は本発明に係る建枠
を示す正面図、図2は図1の2ー2線に沿った拡大断面
図である。図1、2に示した実施例は、鳥居型と称され
る建枠を示している。もう一つの代表的な建枠であるH
型建枠についても、本発明は当然適用できる。
【0022】図1に示すように、本発明に係る建枠は、
2つの縦桿部11、12と、横桿部13とを含む。縦桿
部11、12は、間隔を隔てて配置されている。横桿部
13は、長手方向の両端が、例えば、溶接または機械的
結合手段によって、縦桿部11、12に結合されてい
る。横桿部13は長手方向と直交する幅方向の両側に突
出する突起21〜24を有する。機械的強度を確保する
ため、縦桿部11、12および横桿部13のそれぞれ
は、互いに補強材141〜143によって連結される。
【0023】横桿部13は、断面円形状、または、断面
角形状の何れであってもよい。図示実施例において、横
桿部13は、断面が4角形であり、上面板131と、第
1の側面板132と、第2の側面板133と、底面板1
34とによって構成される。
【0024】突起21は、第1の側面板132の長手方
向の一端側において、幅方向に突出して設けられる。突
起22は、第2の側面板133の長手方向の一端側にお
いて、幅方向に突出して設けられる。突起23は、第1
の側面板132の長手方向の他端側において、幅方向に
突出して設けられる。突起24は、第2の側面板133
の長手方向の他端側において、幅方向に突出して設けら
れる。実施例では、突起21〜24のそれぞれは、貫通
孔210〜240を有する。貫通孔210〜240のそ
れぞれは、突起21〜24において、横桿部13の長手
方向に貫通して設けられている。突起21〜24は、断
面円形状または角形状の何れであってもよい。この実施
例では、断面角形状の突起21〜24を示している。
【0025】実施例では、更に、掛止部31、32を含
む。掛止部31は第1の側面板132に備えられ、掛止
部32は第2の側面板133に備えられる。
【0026】図2を参照すると、掛止部31は、一端側
が第1の側面板132に沿って下向きに延び、中間部が
第1の側面板132から略直角に折り曲げられ、他端側
が上面板131側に向かって略直角に折り曲げられてい
る。そして、掛止部31は、一端側が第1の側面板13
2に溶接され、その折り曲げられた一端側と他端側との
間に掛止間隔D1を有する。
【0027】掛止部32は、一端側が第2の側面板13
3に沿って下向きに延び、中間部が第2の側面板133
から略直角に折り曲げられ、他端側が上面板11側に向
かって折り曲げられている。そして、掛止部32は、一
端側が第2の側面板133に溶接され、その折り曲げら
れた一端側と他端側との間に掛止間隔D2を有する。掛
止部31、32は、図2に示した以外の形状、例えば、
L字状であってもよい。
【0028】図示された建枠は、横桿部13の長手方向
の両端側において、幅方向の両側に突起21〜24を有
し、長手方向の中間部において、幅方向の両側に掛止部
31、32を有する。突起21〜24及び掛止部31、
32の数、形状及び設置箇所等については、新型布板に
おける掛止用切欠部の設置数及び設置位置等に応じて自
在に変更できる。
【0029】一般に、縦桿部11、12、横桿部13、
突起21〜24および掛止部31、32のそれぞれは、
機械的強度を考慮して、例えば、鉄を主成分とする金属
材料によって構成されると共に、防錆性および耐蝕性を
考慮して、メッキ等の表面処理が施される。
【0030】図3、4は本発明に係る建枠の使用態様を
説明する図である。本発明に係る建枠1は、中高層ビル
等の建築工事において用いられ、図3に示すように、建
築物(図示しない)の周囲に間隔を隔てて設置し、筋交
い41、42等によって、互いに連結される。
【0031】上述したように、本発明に係る建枠1は、
横桿部13の幅方向の両側に突出する突起21〜24を
有する。この構造によれば、図4に示すように、新型布
板5A、5Bを、その長手方向Xに並べながら、連続的
に敷設することができる。新型布板5A、5Bの敷設枚
数は要求される足場装置の形状に従う。次に、この新型
布板5A、5Bの具体的な構造について説明する。
【0032】図5は建枠用補助部材と組み合わされる新
型布板を示す平面図、図6は図5に示した新型布板の切
欠部を示す部分拡大平面図である。図示された新型布板
は、基体部50と、開閉装置51とを有する。基体部5
0は、長手方向Xの両側に幅方向Yに沿って延びる2つ
の側面板52、53を有し、幅方向Yの両側に、長手方
向Xに沿って延びる2つの側面板54、55を有する。
側面板52は掛止用切欠部521、522を有する。側
面板53は掛止用切欠部531、532を有する。掛止
用切欠部521、522は、側面板52の下端縁側で開
口している。掛止用切欠部531、532は、側面板5
3の下端縁側で開口している。側面板54、55は、長
手方向Xの中間部において、補強部材505によって結
合されている。
【0033】開閉装置51は、掛止用切欠部521、5
22、531、532のそれぞれに備えられている。図
示された開閉装置51は閂装置である。
【0034】更に、図5、6に示された新型布板では、
基体部50が、建枠の縦桿部に対応する箇所、一般に
は、隅部に、切欠部56〜59を有する。
【0035】図において、切欠部56〜59は、長手方
向に延びる1辺と、幅方向に延びる1辺とを有する角形
状である。例えば、切欠部56を例に挙げると、切欠部
56は、図6に示すように、長手方向Xに延びる辺56
1と、幅方向Yに延びる辺562とを有する。辺561
の長さ寸法X1および辺562の長さ寸法Y1は、縦桿
部の半径寸法よりも少し大きい寸法に設定される。他の
切欠部57〜59についても同様である。図示はしない
が、切欠部56〜59は、例えば、円弧等であってもよ
い。
【0036】基体部50は、厚み方向Zの上面側に踏み
面部500を有する。踏み面部500は、平面内に多数
の孔を開口させた網目構造を有する。図示はされていな
いが、踏み面部500は、金属板の表面に多数の微小凹
凸を付したものや、金属板の表面に多数の穴を開けたも
のであってもよい。
【0037】新型布板は、全体が周知の金属材料、例え
ば金属薄板の折り曲げ、打ち抜きまたはプレス加工を経
て製造されたもの、または、角パイプもしくは丸パイプ
を組み合わせて構成されたフレ−ムの上に、金属板が配
置されたもの等、種々のものを用いることができる。
【0038】図7は図4の拡大部分欠損平面図である。
ここでは、建枠1の突起21〜24が奏する作用効果に
ついて、詳しく説明する。
【0039】上述したように、建枠1は、第1の側面板
132から幅方向に突出する突起21、23を有し、第
2の側面板133から幅方向に突出する突起22、24
を有するから、新型布板5A、5Bの敷設に当たり、建
枠1の突起23、21に新型布板5Aの掛止用切欠部5
31、532を掛け止め、建枠1の突起24、22に新
型布板5Bの掛止用切欠部521、522を掛け止めて
行くことにより、図5、6に示した新型布板5A、5B
を取り付けることができる。
【0040】しかも、建枠1の突起21〜24に新型布
板5A、5Bの掛止用切欠部521〜532を掛け止め
てゆくだけでよいので、作業に習熟しない者であって
も、道具を用いることなく、新型布板5A、5Bの敷設
作業を簡単、かつ、迅速に行うことができる。更に、新
型布板5A、5Bの掛止用切欠部521〜532を、建
枠1の突起21〜24に掛け止めることによって、基体
1の長手方向Yへの新型布板5A、5Bの位置ずれを防
止できる。
【0041】また、本発明に係る建枠1は、第1の側面
板132から幅方向に突出する突起21、23を有し、
第2の側面板133から幅方向に突出する突起22、2
4を有するから、突起21〜24を利用して、新型布板
5A、5Bの開閉装置51を開閉することができる。開
閉装置51を開放した場合は、新型布板5A、5Bをき
わめて容易に敷設することができる。開閉装置51を閉
じた場合は、新型布板5A、5Bの吹き上り及び脱落を
確実に阻止できるので、安全性の高い足場装置を実現さ
れる。次に、この点について、詳しく説明する。
【0042】図8および図9は新型布板5Bの掛止用切
欠部522に備えられた開閉装置51の動作説明をする
図である。図8の状態では、ロック片513は、突起2
2の貫通孔220内を貫通しており、先端部が支持腕5
11によって支持されており、バネ517は、突出片5
14と支持腕516との間に配置されている。突出片5
14は、バネ517から矢印b2の方向のバネ圧を受
け、支持腕512に押し付けられている。このため、建
枠1と新型布板5A、5Bとは確実にロックされ、強風
等によって発生する新型布板5A、5Bの揺動を確実に
阻止できると共に、建枠用補助部材4の幅方向への新型
布板5A、5Bの位置ずれも防止できる。また、強風に
よる新型布板5A、5Bの位置ずれ、新型布板5A、5
B同士の衝突または新型布板5A、5Bの吹き上り等に
起因する騒音を、ほぼ確実に防止できる。
【0043】このロックを解除するには、突出片514
を矢印a1の方向に回転させ、ストッパ515のある位
置より後方の位置まで矢印b1の方向に移動させる。こ
の後、突出片514を矢印a2の方向に回転させればよ
い。図9はこのときの状態を示している。
【0044】図9の状態から、ロック片513によって
突起22をロックするには、突出片514を矢印a1の
方向に回転させればよい。上述したように、突起514
は、バネ517から矢印b2の方向のバネ圧によってス
トッパ515に押し付けられている。このため、突出片
514を矢印a1の方向に回転させ、ストッパ515か
ら外すと、ロック片513が自動的に矢印b2の方向へ
移動し、突起22の貫通孔220内を貫通する。他の掛
止用切欠部521、531、532に備えられた開閉装
置51の作用も同様である。
【0045】このように、閂装置で構成された開閉装置
51は、構造が簡単で操作が容易であり、しかも、鍵と
しての安全性及び信頼性が高いから、新型布板敷設作業
の容易性、迅速性、信頼性及び安全性が確保される。
【0046】また、図示はしないが、開閉装置51は、
バネ517を含まない閂装置であってもよい。
【0047】次に、建枠1の掛止部31、32の作用に
ついて、詳しく説明する。図10は図7の10−10線
に沿った拡大断面図である。掛止部31は、第1の側面
板132に備えられ、その折り曲げられた一端側と他端
側との間に掛止間隔D1を有する。掛止部32は、第2
の側面板133に備えられ、その折り曲げられた一端側
と他端側との間に掛止間隔D2を有する。
【0048】この構造によれば、図10に示すように、
掛止間隔D1内に側面板53を掛け止め、掛止間隔D2
内に側面板52を掛け止めることができる。したがっ
て、建枠1と新型布板5A、5Bとの間に、開閉装置5
1によるロックが働いていなくても、新型布板5A、5
Bは、建枠1に対して仮り止めされた状態となる。この
ため、建枠1の幅方向への新型布板5A、5Bの位置ず
れを防止できると共に、作業に習熟しない者であって
も、道具を用いることなく、新型布板の敷設作業を安
全、かつ、容易に実行できる。しかも、建枠1から新型
布板5A、5Bを取り外すことができ、足場を安全、か
つ、容易に解体できる。
【0049】図11は本発明に係る建枠と図5、6に示
した新型布板との別の組み合わせを示す平面図である。
図11に示した使用態様では、新型布板5を幅方向Yに
2枚並べて配置したことである。
【0050】図11に示した使用態様の場合、新型布板
5を幅方向Yに2枚並べて配置してあるので、図4の使
用態様と比較して、新型布板の幅が2倍に拡大される。
従って、安全性の高い足場装置が得られる。
【0051】しかも、幅方向Yに隣り合う2枚の新型布
板5、5を密着するように配置し、新型布板5−5間に
発生する幅方向Yの隙間寸法を、ほぼゼロまで、小さく
できる。
【0052】図1、2に示した本発明に係る建枠は、図
5、6に示した新型布板以外にも、様々なタイプの新型
布板と組み合わされる。以下、その例を示す。
【0053】図12は建枠と組み合わされる新型布板の
別の例を示す部分欠損平面図である。図において、図
5、6に示された構成部分と同一の構成部分には、同一
の参照符号を付してある。
【0054】図12に示された新型布板では、基体部5
0と、基体部60とが長手方向Xに伸縮可能に組み合わ
されている。
【0055】基体部50は、踏み面部500の下側にお
いて、収納空間(図示しない)を有する。この収納空間
は、長手方向Xの一端側が開口している。
【0056】基体部60は、基体部50に備えられた収
納空間の開口を通して収納空間の内部に挿入される。こ
のとき、踏み面部600は、踏み面部500に隣接して
いる。
【0057】また、基体部50において、側面板54及
び側面板55は、長手方向Xの中間部において、幅方向
Yに沿って延びる補強部材505によって結合されてい
る。基体部60においても、側面板64及び側面板65
が、長手方向Xの中間部において、幅方向Yに沿って延
びる補強部材605によって結合されている。
【0058】図12に示したスライド式の新型布板の場
合も、図5、6に示した定尺寸法の新型布板6の場合と
同様の作用効果を奏する。更に、スライド式の新型布板
の場合には、第1の基体部50および第2の基体部70
を長手方向Xに伸縮させて、スライド式の新型布板の全
体の長さ寸法を可変調整することができるから、建枠間
の間隔変化に追従できる。基体部50と基体部60との
間に生じる段差は僅かであるから、安全性の高い足場装
置を実現できる。
【0059】<建枠の別の実施例>図13は本発明に係
る建枠用補助部材の別の実施例を示す斜視図である。図
において、既に示した図面に現れた構成部分と同一の構
成部分については、同一の参照符号を付してある。
【0060】図13に示す実施例では、横桿部13の幅
方向の一方側に、突起21、23と掛止部31との組み
合わせ、及び、突起25、27と掛止部33との組み合
わせを含み、横桿部13の幅方向の他方側に、突起2
2、24と掛止部32との組み合わせ、及び、突起2
6、28と掛止部34との組み合わせを含んでいる。
【0061】図13に示す実施例の利点は、建築物の形
状、敷地の形状、または、建築物と敷地境界との間のス
ペース形状等のために、新型布板の幅を縮小させる必要
が生じた場合や、幅の異なる新型布板を隣接して敷設す
る必要が生じた場合等に、複数組備えられた突起と掛止
部との組み合わせの中から、新型布板の幅に対応した組
み合わせを選択し、状況に応じた幅を持つ足場を作るこ
とができる点にある。次にこの点について説明する。
【0062】図14は図13に示した建枠と、図5、6
に示した新型布板とを組み合わせを示す平面図である。
図示は省略するが、新型布板としては、図12に示した
構造のものも用い得ることは言うまでもない。
【0063】図14を参照すると、建築物93の一部
に、例えば、出窓等の突出部930を有しており、この
突出部930が新型布板敷設領域内に突出している。そ
こで、突出部930の食い込む領域では、その両側に敷
設された新型布板5A、5Cよりも幅の狭い新型布板5
Bを用いる。実施例において、新型布板5Bは、新型布
板5A、5Cの約1/2の幅を有しており、建築物93
の突出部930との間に、必要な間隔g12が確保され
ている。この間隔g12は、新型布板5A、5Cと建築
物93との間に生じる間隔g11とほぼ等しい。
【0064】このように、建築物93が、例えば、出窓
等の突出部930を有する場合、突出部930に対応す
る箇所で、新型布板5Bの幅を縮小させ、状況に応じた
幅を持つ足場を作ることができる。
【0065】<建枠用補助部材及び建枠>本発明に係る
建枠は、既に完成した従来の建枠を利用して組み立てる
ことができる。この場合には、建枠用補助部材を用い
る。
【0066】図15は本発明に係る建枠用補助部材の斜
視図、図16は図15の15ー15線に沿った拡大断面
図である。既に示した図面に現れた構成部分と同一の構
成部分については、同一の参照符号を付してある。
【0067】建枠用補助部材は、基体70と、突起21
〜24とを含む。基体70は、建枠の横桿部(図示しな
い)に装着可能である。突起21〜24は、基体70の
幅方向の両側に突出して設けられている。
【0068】基体70は、上面板701と、第1の側面
板702と、第2の側面板703とを含む。第1の側面
板702および第2の側面板703は、上面板701の
下側であって、幅方向の両側に、互いに対向して配置さ
れている。上面板701、第1の側面板702および第
2の側面板703は、建枠の横桿部を収納するための収
納空間700を形成する。
【0069】突起21〜24及び掛止部31、32の
数、形状及び設置箇所等については、新型布板における
掛止用切欠部の設置数及び設置位置等に応じて自在に変
更できる。
【0070】図17は、図15、16に示した建枠用補
助部材を、従来の建枠に取り付ける組立工程を示す図で
ある。図示するように、従来より知られている建枠を用
い、その横桿部を主桿部130として、これに図15、
16に示した建枠用補助部材7を装着する。建枠用補助
部材7は、上面板701、第1の側面板702および第
2の側面板703によって囲まれた収納空間700を有
するから、従来の建枠に備えられる主桿部(横桿部)1
30として簡単に装着できる。この後、必要な箇所に溶
接等を施す。
【0071】図18は上述の組立工程を経て得られた建
枠の正面図、図19は図18の19−19線に沿った拡
大断面図である。図示するように、建枠用補助部材7
は、主桿部130の上に、溶接されている。図18、1
9に示した建枠は、主桿部130に対する建枠用補助部
材7の取り付け構造の点を除けば、図1、2に示した建
枠と異なるところはない。従って、図1、2に示した建
枠と同様の使用態様(図3〜14)をとることができ、
同様の作用効果を奏する。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次のような効果が得られる。 (a)新型布板を取り付けることができる構造を備えた
建枠を提供することができる。 (b)従来型の建枠に対して、新型布板を取り付けるこ
とを可能にする建枠用補助部材を提供することができ
る。 (c)従来型の建枠に対して、簡単に装着し得る建枠用
補助部材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建枠を示す正面図である。
【図2】図1の2ー2線に沿った拡大断面図である。
【図3】図1に示した建枠の使用状態を説明する平面図
である。
【図4】本発明に係る建枠と新型布板との組み合わせを
示す平面図である。
【図5】本発明に係る建枠用補助部材と組み合わされる
新型布板を示す斜視図である。
【図6】図5に示した新型布板の切欠部を示す部分拡大
平面図である。
【図7】図4の部分欠損平面図である。
【図8】開閉装置の動作説明をする図である。
【図9】開閉装置の動作説明をする図である。
【図10】図7の10−10線に沿った拡大断面図であ
る。
【図11】本発明に係る建枠と図5、6に示した新型布
板との別の組み合わせを示す平面図である。
【図12】建枠用補助部材と組み合わされる新型布板の
別の例を示す部分欠損平面図である。
【図13】本発明に係る建枠の別の実施例を示す正面図
である。
【図14】図13に示した建枠と、図5、6に示した新
型布板とを組み合わせを示す平面図である。
【図15】本発明に係る建枠用補助部材の斜視図であ
る。
【図16】図15の16ー16線に沿った拡大断面図で
ある。
【図17】図15、16に示した建枠用補助部材を、従
来の建枠に取り付ける組立工程を示す図である。
【図18】上述の組立工程を経て得られた建枠の正面図
である。
【図19】図18の19−19線に沿った拡大断面図で
ある。
【符号の説明】
1 建枠 11、12 縦桿部 13 横桿部 21〜28 突起 210〜280 貫通孔 31〜34 掛止部 41、42 筋交い 5 新型布板 7 建枠用補助部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 幸男 埼玉県吉川市中曽根1ー7ー4 (56)参考文献 仏国特許2138293(FR,B) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04G 1/14 E04G 5/08

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの縦桿部と、横桿部とを含む建枠で
    あって、 前記2つの縦桿部は、間隔を隔てて配置されており、 前記横桿部は、長手方向の両端が前記2つの縦桿部に結
    合され、幅方向の少なくとも1側面に突起を有してお
    前記突起は、更に、貫通孔を含み前記貫通孔は、前記横桿部の長手方向に沿って設けられ
    ている 建枠。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された建枠であって、 前記横桿部は、主桿部と、補助部材とを含み、 前記主桿部は、長手方向の両端が前記2つの縦桿部に結
    合されており、 前記補助部材は、前記突起を有し、前記主桿部の上に取
    り付けられている建枠。
  3. 【請求項3】 請求項1または2の何れかに記載された
    建枠であって、 更に、掛止部を含み、 前記掛止部は、前記横桿部の幅方向の少なくとも1側面
    に備えられ、前記横桿部の側面との間に掛止間隔を有す
    る建枠。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載された建枠であって、 前記掛止部のそれぞれは、一端側が前記横桿部の側面に
    沿って下向きに延び、中間部が前記横桿部の側面から
    記横桿部の前記幅方向に向かって折り曲げられ、他端側
    が前記横桿部の上面側に向かって折り曲げられており、
    その折り曲げられた前記一端側と前記他端側との間に前
    記掛止間隔を有する建枠。
  5. 【請求項5】 請求項3または4の何れかに記載された
    建枠であって、 前記突起および前記掛止部の組み合わせは、少なくとも
    前記横桿部の前記幅方向の片側において、前記長手方向
    に沿い、少なくとも1組設けられている建枠。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載された建枠であって、 前記突起および前記掛止部の組み合わせは、前記横桿部
    前記幅方向の両側に存在する建枠。
  7. 【請求項7】 基体と、突起とを含む建枠用補助部材で
    あって、 前記基体は、建枠の横桿部に装着可能であり、 前記突起は、前記基体の幅方向の少なくとも1側面に突
    出して設けられている建枠用補助部材。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載された建枠用補助部材で
    あって、 前記突起は、更に、貫通孔を含み、 前記貫通孔は、前記基体の長手方向に沿って設けられて
    いる建枠用補助部材。
  9. 【請求項9】 請求項7または8の何れかに記載された
    建枠用補助部材であって、 前記基体は、上面板と、第1の側面板と、第2の側面板
    とを含み、 前記第1の側面板および前記第2の側面板は、前記上面
    板の下側であって、幅方向の両側に、互いに対向して配
    置されており、 前記上面板、前記第1の側面板および前記第2の側面板
    は、前記建枠の前記横桿部を収納するための収納空間を
    形成する建枠用補助部材。
  10. 【請求項10】 請求項7乃至9の何れかに記載された
    建枠用補助部材であって、 更に、掛止部を含み、 前記掛止部は、前記基体の幅方向の少なくとも1側面に
    備えられ、前記基体との間に掛止間隔を有する建枠用補
    助部材。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載された建枠用補助部
    材であって、 前記掛止部のそれぞれは、一端側が前記基体の側面に沿
    って下向きに延び、中間部が前記基体の側面から前記基
    体の前記幅方向に向かって折り曲げられ、他端側が前記
    基体の上面側に向かって折り曲げられており、その折り
    曲げられた前記一端側と前記他端側との間に前記掛止間
    隔を有する建枠用補助部材。
  12. 【請求項12】 請求項10または11の何れかに記載
    された建枠用補助部材であって、 前記突起および前記掛止部の組み合わせは、少なくとも
    前記基体の前記幅方向の片側において、前記長手方向に
    沿い、少なくとも1組設けられている建枠用補助部材。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載された建枠用補助部
    材であって、 前記突起および前記掛止部の組み合わせは、前記基体の
    前記幅方向の両側に存在する建枠用補助部材。
  14. 【請求項14】 建枠と、足場布板とを含む足場装置で
    あって、 前記建枠は、請求項1乃至6の何れかに記載された何れ
    かでなり、 前記足場布板は、前記建枠に取り付けられる足場装置。
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