JP3753679B2 - 天井据付機器用支持具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主としてビルディングなどの鉄筋コンクリートまたは鉄骨の建造物の事務所や店舗などの天井に据え付けられる照明器具や案内表示板などの天井据付機器を支持する支持具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、この種の照明器具や案内表示板を天井に吊り下げる方法としては、以下の方法が知られている。(1)建造物のコンクリート型枠の所定位置にインサートスタットを取り付け、コンクリート打設後に、全ねじボルトを所定長さに切りそろえて各種の器具を取り付ける。(2)コンクリート打設後に、アンカードリルで孔を明け、アンカーボルトを差し込んで各種の器具を取り付ける。(3)野縁受け材(Cバー)に取り付ける各種の支持金具を利用して、各種の機器を取り付ける。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の(1)、(2)の方法は、現場での作業工数が多く、また位置出しが容易でなく、作業に時間と手間がかかる。また、従来の(3)の方法は、野縁受け材に取り付けるための支持金具の部品点数が多くなり、構成が複雑でその分、多くの手間と費用がかかる。
【0004】
本発明は、前記の問題点を解決して、天井据付機器を容易かつ迅速に取り付けできる天井据付機器用支持具を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明にかかる天井据付機器用支持具は、平行に配置された野縁間に掛け渡されて、天井据付機器を支持する支持部材と、この支持部材を野縁に係止する係止具とからなり、野縁に対する支持部材の任意の係止位置で天井据付機器を支持するのに用いられる天井据付機器用支持具であって、前記係止具は、前記支持部材に一端が取り付けられて下方に延び、かつ該支持部材の長手方向に並ぶ4本の脚をもち、このうち内側の2本の脚からなり、幅狭の野縁に係止される第1対の脚部と、その両外側に位置する2本の脚からなり、幅広の野縁に係止される第2対の脚部とを有し、これらの脚部は、支持部材の長手方向の進出位置と後退位置に移動自在で、下部に互いに外方へ突出する凸部が設けられており、この凸部が前記任意の係止位置においてその上方から野縁の開口に挿入されるときに後退位置に移動して、その挿入を許し、挿入された状態で進出位置に移動して、野縁の開口内面で係止される。
【0006】
この構成によれば、野縁に対する支持部材の任意の係止位置で、支持部材に取り付けられた係止具を上方から単に押し込むだけで、支持部材を野縁に係止できるので、天井据付機器を容易かつ迅速に取り付けることができる。また、従来のように天井スラブや野縁受け材に依らずこれと別個独立に野縁のみを用いた支持具により、天井据付機器を取り付けできるので、内装設計の自由度も高くなる。しかも、係止具を幅狭の野縁と幅広の野縁に共用できる。
【0008】
好ましくは、前記係止具は、線材または板材を折り曲げてなる。したがって、従来のように、天井スラブや野縁受け材を用いた大掛かりな支持ではなく、本発明の支持具は、係止具が簡便な材料からなり、また支持部材を少なくとも天井据付機器を支持し得るような簡便な材料で構成することにより、低コスト化が可能となる。
【0009】
好ましくは、前記第1対の脚部の両脚間に設けられて、前記野縁と前記係止具との係止をロックするロック部を有し、前記係止具は、さらに、第1対の脚部と第2対の脚部の相隣り合う脚同士をそれぞれ一定間隔を維持して連結する連結部を有し、前記ロック部は、幅狭の野縁と前記係止具との係止を第1対の脚部の凸部を外方に押圧してロックし、幅広の野縁と前記係止具との係止を、第1対の脚部の凸部の押圧により、連結された第1対の脚部と第2対の脚部が連動して第2対の脚部の凸部を外方に押圧してロックする。したがって、支持部材と野縁の係止を確実にすることができる。
【0010】
好ましくは、前記第1対の脚部の両脚間に設けられて、前記野縁と前記係止具との係止をロックするロック部を有し、前記係止具は、さらに、第1対の脚部の各脚に互いに外方へ突出する突出部が設けられ、第2対の脚部の各脚に互いに内方へ突出する突出部が設けられて、第1対の脚部と第2対の脚部の相隣り合う脚同士がそれぞれ接触する接触部を有し、前記ロック部は、幅狭の野縁と前記係止具との係止を第1対の脚部の凸部を外方に押圧してロックし、幅広の野縁と前記係止具との係止を、第1対の脚部の凸部の押圧により、接触した第1対の脚部と第2対の脚部が連動して第2対の脚部の凸部を外方に押圧してロックする。したがって、支持部材と野縁の係止を確実にすることができる。
【0011】
好ましくは、前記第1対の脚部の両脚間に設けられて、前記野縁と前記係止具との係止をロックするロック部を有し、前記係止具は、さらに、第1対の脚部と第2対の脚部の相隣り合う脚の間に挿入されて、相隣る脚にそれぞれ接触して第1対の脚部と第2対の脚部を連動させる挿入連動部を有し、前記ロック部は、幅狭の野縁と前記係止具との係止を第1対の脚部の凸部を外方に押圧してロックし、幅広の野縁と前記係止具との係止を、第1対の脚部の凸部の押圧により、第1対の脚部と第2対の脚部が連動して第2対の脚部の凸部を外方に押圧してロックする。したがって、支持部材と野縁の係止を確実にすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る照明器具支持具(天井据付機器用支持具の一種)の取付状態を示す上方からの斜視図である。同図において、天井スラブ(図示せず)には、軽量鉄骨からなる複数本の野縁受け材(Cバー)1が水平状態で所定のピッチP1(一般に900mm)に配して多数本の吊りボルト2を介して吊り下げられている。この各野縁受け材1には、軽量鉄骨からなる複数の野縁(Mバー)3、4が野縁受け材1に対し直交した水平状態で所定のピッチP2(一般に300mm)に配して取り付けられ、さらに、野縁3、4に天井材としての天井仕上材7が取り付けられている。
【0014】
図1の野縁3、4としては、天井仕上材7を固定するだけの小さな幅W1(例えば25mm)の野縁3と、隣接する2枚の天井仕上材7を突き合わせて共に固定するための大きな幅W2(例えば50mm)の野縁4との2種類が用いられる。野縁3、4は、その開口3a、4aの両端にそれぞれ内方に向けて斜め下方へ突出する略M字形の突起部3b、4bを備えている。
【0015】
図2に示すように、天井仕上材7の所定箇所には取付用開口8が形成されて、この開口8に例えば内部に蛍光灯などの照明用管球Lが取り付けられた照明器具のような天井据付機器9が嵌め込んで取り付けられている。
【0016】
本発明の照明器具用支持具10は、平行に配置された野縁3、4に対してほぼ直交する方向に延びて、この野縁3、4間に掛け渡され、照明器具9を支持する支持部材14と、この支持部材14の両端に取り付けられて、支持部材14を野縁3、4に係止する係止具15とを備えている。
【0017】
図3に示すように、上記支持部材14は、断面がコの字状の形状を有しており、アルミニウム、鉄またはプラスチックのような板材からなる。この例では開口部14bを下にした下向きに使用される。支持部材14の基部14aには、下方の照明器具9を吊る吊りボルト16が挿入される複数の長孔17が設けられている。また、両端の上部には、係止具15の一端が取り付けられる複数の溝18が設けられている。この溝18のピッチは、上記野縁3、4の幅W1、W2に対応する。この例では、左右の係止具15は互いに逆向き、つまり、支持部材14の鉛直な中心線の回りに線対称となる向きに取り付けられている。
【0018】
上記係止具15は、例えば、1本の針金のような線材を折り曲げられてなり、支持部材14の長手方向Xに並ぶ4本の第1〜4脚23〜26をもつ。これらの第1〜4脚23〜26は、曲げ変形による弾性力を有しており、支持部材14の長手方向Xの進出位置と後退位置に移動自在である。第1〜4脚23〜26はその下部にそれぞれ外方へ、つまり図3において、第1、2脚23、24は左方へ、第3、4脚25、26は右方へ突出する凸部23a〜26aを有する。
【0019】
また、この係止具15を支持部材14に取り付けるために、例えば、第1脚23と第2脚24の下部間に支持部材14の底部と下側縁部に取り付けられるL字形の下取付部27、第2脚24と第3脚25の上部間に支持部材14の上面部(基部)と上側縁部に取り付けられるL字形の上取付部28、第3脚25と第4脚26の下部間に下取付部27が形成され、第1脚23と第4脚26の上部にも端取付部29が形成されている。第2脚24と第3脚25とで第1対の脚部21を構成し、第1脚23と第4脚26とで第2対の脚部22を構成する。第2脚24の凸部24aと第3脚25の凸部25aとで第1の凸部21aを構成し、第1脚23の凸部23aと第4脚26の凸部26aとで第2の凸部22aを構成する。
【0020】
上記脚部21、22の凸部23a〜26aは、野縁3、4に対する支持部材14の任意の係止位置においてその上方から野縁3、4の開口3a、4aに挿入されるときに、突起部3b、4bに当接すると上記弾性力により後退位置、つまり第1の凸部21aの凸部24aと凸部25a、または第2の凸部22aの凸部23aと凸部26aがそれぞれ互いに近付くように(内方へ)移動して、その挿入を許し、挿入された状態で突起部3b、4bを越えると上記弾性力により進出位置、つまり上記凸部24aと凸部25aまたは凸部23aと凸部26aがそれぞれ互いに遠ざかるように(外方へ)移動して、野縁3、4の開口3a、4aの突起部3b、4bの内面で係止される。第1の凸部21aが幅狭の野縁3に、第2の凸部22aが幅広の野縁4に係止される。
【0021】
一般に、この建築内装に用いられる野縁3、4のピッチP2は正確でない場合が多いが、各脚23〜26は、上記弾性力により支持部材14の長手方向Xに移動可能なので、野縁3、4に支持部材14を取り付ける際に、野縁3、4のピッチ誤差に対応可能となる。
【0022】
図4に、上記支持具10を野縁3、4に取り付けて照明器具9を据え付ける方法を示す。
まず、野縁3、4に対する支持部材14の任意の係止位置において、幅広の野縁4に対し、支持部材14の片側に取り付けられた係止具15における第2対の脚部22の第2の凸部22aを、その上方から野縁4の開口4aに挿入すると、突起部4bに当たり、さらに押し込むと、各脚23、24の弾性力により、各凸部22aがそれぞれ内方へ後退して挿入され、突起部4bを越えると、各凸部22aがそれぞれ外方へ進出して突起部4bの内面で係止される。
【0023】
つぎに、野縁4に支持部材14が係止された状態で、野縁3において、第1対の脚部21の第1の凸部21aを上方から野縁3の開口3aに挿入すると、同様に、各凸部21aがそれぞれ内方へ後退して挿入され、突起部3bを越えると、各凸部21aがそれぞれ外方へ進出して突起部3bの内面で係止される。なお、係止具15の両端ともに第1対の脚部21の第1の凸部21aを用いて野縁3、3を、また係止具15の両端ともに第2対の脚部22の第2の凸部22aを用いて野縁4、4を係止するようにしてもよい。
【0024】
こうして、第1の脚部21、第2の脚部22の凸部21a、22aがそれぞれ野縁3、4の突起部3a、3bに係止されて、支持部材14が野縁3、4に取り付けられる。この支持部材14に支持された吊りボルト16により、照明器具9が吊られて、天井に据え付けられる。これにより、野縁3、4に対する支持部材14の任意の係止位置において、照明器具9を容易かつ迅速に取り付けできる。また、従来のように天井スラブや野縁受け材1に依らず、これと別個独立に野縁3、4のみを用いた支持具10により、照明器具9を取り付けできるので、内装設計の自由度も高くなる。さらに、支持具10を構成する支持部材14はアルミニウムなどの一般的な板材からなり、係止具15は針金などの線材からなるので、低コスト化が可能となる。
【0025】
なお、図5に示すように、コの字状の支持部材14の開口部14bを上にした上向きにしてもよい。この場合、支持部材14の基部14aと照明器具9間の距離を短くでき、短い吊りボルト16を用いることができる。
【0026】
次に、第1実施形態において、上記支持具10の支持部材14と野縁3、4の係止をロックするロック部を設けた場合について説明する。
図6に示すように、ロック部30は、前記第1対の脚部21の両脚24、25間で、支持部材14の基部14aに設けられたロック用開口31に挿入されるもので、頭部35と下端の膨出部36を有する本体37と、本体37を保持する保持部38とからなる。一方、このロック部30を野縁3、4に共用するように、支持部材14に取り付けられた係止具15は、第1対の脚部21と第2対の脚部22の相隣り合う脚同士23と24、25と26をそれぞれ一定間隔を維持して連結する連動用の連結部32,32を有する。連結部32の対向部分には、下方に移動した膨出部36が当接するように、それぞれ内方に突出する突出部34が設けられている。連結部32同士も連結片33により連結される。
【0027】
保持部38は一対のアーム部からなり、各アーム部は、本体37の側部に長さが短い第1アーム41が一体成形されて、材料自身の柔軟性により連結部C1の回りに回動変形可能になっている。この第1のアーム41にこれより長い第2アーム42が同様に一体成形され、連結部C2の回りに回動変形可能になっている。第2アーム42の先端に引掛部43が設けられ、この引掛部43は、アーム部が本体37の側部に近付けられて折り畳まれた状態で、係止具15の第2、3脚24、25間における基部14a上に位置する上取付部28(図7(a))に引っ掛けて本体37を吊り下げる。膨出部36は、本体37の下方への移動により、上記連結部32間に挿入されて、その突出部34に接触して、連結部32を外方に押圧してロックする。また、本体37の頭部35の両側には凹部39が設けられ、第2アーム42の先端の引掛部43の反対側に設けられた凸部44が設けられており、上記ロックの際、この凹部39に凸部44が嵌合して、保持部38もロックされる。
【0028】
以下、図7に基づいて、ロック部30の組立手順とその動作を説明する。
まず、(a)のように、保持部38のアーム部を折り畳み、(b)のようにアーム部を折り畳んだ状態で、本体37を支持部材14のロック用開口31へ挿入する。次いで(c)のように、引掛部43を係止具15の上取付部28に係止させて、本体37を吊り下げる。こうしてロック部30は予め支持具10に組み立てられる。この状態で、支持具10を現場に持ち込み、幅狭の野縁3に対しては、(d)のように、係止具15により支持部材14を野縁3に取り付けた状態で、本体37を下方に移動させ、膨出部38が各連結部32の突出部34をそれぞれ外方に押圧し、第1対の脚部21の凸部21aをそれぞれ外方に押圧してロックする。このとき、頭部35の凹部39に第2アーム42の凸部44が嵌合して、保持部38もロックされる。
【0029】
(e)のように、幅広の野縁4に対しては、上記(d)における第1対の脚部21の凸部21aの押圧により、連結部32により連結された第1対の脚部21と第2対の脚部22が連動して第2対の脚部22の凸部22aを外方に押圧し、幅広の野縁4との係止をロックする。
このように、ロック部30により、支持部材14と野縁3、4の係止を確実にすることができる。
【0030】
図8は、本発明の第2実施形態に係る照明器具支持具の取付状態を示す上方からの斜視図である。この第2実施形態では、支持部材14と野縁3、4の係止をロックするロック部30Aを有するものを示しており、第1実施形態とは、支持部材14の両端に取り付けられる係止具15Aの構成が異なり、ロック部30Aの構成も異なる。その他の構成は第1実施形態と同様である。
【0031】
この第2実施形態の係止具15Aは、1枚の板材をコの字状でツイスト状に折り曲げた部品60、60の2つからなり、そのそれぞれの基部60aが、支持部材14の長手方向Xに沿って支持部材14の基部14aの裏面に接合されて、長手方向Xに並ぶ4本の第1〜4脚63〜66をもつ。係止具15Aの板材としては、アルミニウム、鉄またはプラスチックのような材料が用いられ、支持部材14と係止具15Aは、例えばスポット溶接、接着剤またはねじ止め等により接合される。第1〜4脚63〜66は、曲げ変形による弾性力を有しており、支持部材14の長手方向の進出位置と後退位置に移動自在である。第1〜4脚63〜66はその下部にそれぞれ外方へ突出する凸部63a〜66aを有し、またその中間部に第2、3脚64、65はそれぞれ外方へ突出する突出部64b、65bを有し、第1、4脚63、66はそれぞれ内方へ突出する突出部63b、66bを有している。すなわち、第2実施形態の係止具15Aは、第1実施形態のように、第1対の脚部と第2対の脚部を連結して連動する連結部を設けるのと異なり、第1対の脚部と第2対の脚部の相隣り合う脚同士63と64、65と66がそれぞれ接触して連動する脚接触部62を有する。
【0032】
また、ロック部30Aは、第1実施形態のような保持部を有さず、図9(a)に示すように、頭部55と下端の膨出部56を有する本体57からなる。本体57には、本体57が上方へ抜けるのを阻止する抜け止め51が設けられている。膨出部56には、その両側に突出部58が設けられている。(b)のように、本体57の下方への移動により、第1対の脚部の両脚64、65間に挿入されて、(c)のように、これに接触し、(d)のように、両脚64、65をそれぞれ外方に押圧する。この際、膨出部56の突出部58がそれぞれ第1対の脚部の両脚64、65の凸部64a、65aの上部傾斜部分に当接してロックする。これにより、上記と同様に、幅狭の野縁3との係止をロックする。なお、幅広の野縁4に対しても同様に、第1対の脚部の凸部64a、65aの押圧により、上記脚接触部62により接触した第1対の脚部と第2対の脚部が連動して第2対の脚部の凸部63a、66aを外方に押圧し、幅広の野縁4との係止をロックする。
【0033】
なお、この実施形態ではロック部30Aを設けているが、ロック部30Aを省略してもよい。
【0034】
図10は、第2実施形態の変形例に係るロック部30Bを示す。(a)に示すように、このロック部30Bは、頭部75を有する本体77と、本体77を保持するとともに下端で外方に突出する保持・突出部78とからなる。この保持・突出部78は、一対のアーム部からなり、各アーム部は、本体77の下端に長さが短い一対の第1アーム71、71が一体成形されて、材料自身の柔軟性により連結部C3の回りに回動変形可能になっている。この第1アーム71、71にこれより長い第2アーム72、72がそれぞれ同様に一体成形され、連結部C4の回りに回動変形可能になっている。本体77が下方へ移動すると、連結部C4がそれぞれ外方へ突出するようになっている。第2アーム72の先端に引掛部43Bが設けられ、この引掛部43Bは、アーム部が本体77の側部に近付けられて折り畳まれた状態で、支持部材14におけるロック用開口31近傍の上縁に引っ掛けて本体77を吊り下げる。また、本体77の頭部75の両側には凹部39Bが設けられ、第2アーム72の先端の引掛部43Bの反対側に設けられた凸部44Bが設けられており、上記ロックの際、この凹部39Bに凸部44Bが嵌合して、保持・突出部78もロックされる。
【0035】
まず、組立手順としては、(b)のように、保持・突出部78のアーム部を折り畳んだ状態で、本体77を支持部材14のロック用開口31へ挿入する。そののち、(c)のように、引掛部43Bを支持部材14の上縁に当接させて、本体77を吊り下げる。こうしてロック部30Bは予め支持具10に組み立てられる。この状態で、幅狭の野縁3に対しては、(d)のように、係止具15Aにより支持部材14を野縁3に取り付けた状態で、上記連結部C4は、本体77の下方への移動により、上記第1対の脚部の両脚64、65間に挿入されて接触して、外方に押圧する。(e)のように、さらに、本体77を下方へ移動させることにより、第1対の脚部の凸部64a、65aをそれぞれ外方に押圧してロックする。このとき、頭部75の凹部39Bに第2アーム72の凸部44Bが嵌合して、保持・突出部78もロックされる。これにより、上記と同様に、幅狭の野縁3との係止をロックする。なお、幅広の野縁4に対しても同様に、第1対の脚部の凸部64a、65aの押圧により、上記脚接触部62により接触した第1対の脚部と第2対の脚部が連動して第2対の脚部の凸部63a、66aを外方に押圧し、幅広の野縁4との係止をロックする。
【0036】
図11は、本発明の第3実施形態に係る照明器具支持具の係止具を示す斜視図である。この第3実施形態では、支持部材14と野縁3、4の係止をロックするロック部30Cを有するものを示しており、第2実施形態とは、支持部材の両端に取り付けられる係止具15Bの構成が異なり、ロック部30Cの構成も異なる。その他の構成は第1実施形態と同様である。
【0037】
図11(a)に示すように、第3実施形態では、係止具15Bは1枚の板材をコの字状に折り曲げた部品80、80の2つからなり、長手方向Xに並ぶ4本の第1〜4脚83〜86をもつ。この第1〜4脚83〜86は、その下部にそれぞれ外方へ突出する凸部83a〜86aを有するが、その中間部は第2実施形態のツイスト状と異なり、ストレート状になっている。
【0038】
ロック部30Cは、第1対の脚部の両脚84、85間で、支持部材14の基部14aに設けられたロック用開口31(図11(b))に挿入されるもので、頭部75を有する本体77と、本体77を保持するとともに下端で外方に突出する保持・突出部78とからなる。一方、このロック部30Cを野縁3、4に共用するように、支持部材14に取り付けられた係止具15Bは、第1対の脚部と第2対の脚部の相隣り合う脚同士83と84、85と86間に挿入されて、それぞれ一定間隔を維持するとともに、相隣り合う脚83〜86に接触して連動させる挿入接触部82、82を有する。この挿入接触部82は、例えばコの字状の係止具80の基部80aの裏面から円柱状のものが吊り下げられてなる。
【0039】
図11(a)に示すように、ロック部30Cの保持・突出部78は、一対のアーム部からなり、各アーム部は、本体77の下端に長さが短い一対の第1アーム71、71が一体成形されて、材料自身の柔軟性により連結部C3の回りに回動変形可能になっている。この第1アーム71、71にこれより長い第2アーム72、72がそれぞれ同様に一体成形され、連結部C4の回りに回動変形可能になっている。本体77が下方へ移動すると、連結部C4がそれぞれ外方へ突出するようになっている。第2アーム72の先端に引掛部73が設けられ、この引掛部73は、アーム部が本体77の側部に近付けられて折り畳まれた状態で、支持部材14におけるロック用開口31近傍の上縁に引っ掛けて本体77を吊り下げる。
【0040】
まず、組立手順としては、(b)のように、保持・突出部78のアーム部を折り畳んだ状態で、本体77を支持部材14のロック用開口31へ挿入する。次いで(c)のように、引掛部73を支持部材14の上縁に当接させて、本体77を吊り下げる。こうしてロック部30Cは予め支持具10に組み立てられる。この状態で、幅狭の野縁3に対しては、(d)のように、係止具15Bにより支持部材14を野縁3に取り付けた状態で、上記連結部C4は、本体77の下方への移動により、上記第2、3脚84、85間に挿入されて接触して、外方に押圧する。(e)のように、さらに、本体77を下方へ移動させることにより、第1対の脚部の凸部84a、85aをそれぞれ外方に押圧してロックする。また、本体77の頭部75の両側には突出部79が設けられており、上記ロックの際、この突出部79とロック用開口31における支持部材14の側縁と接触して、保持・突出部78もロックされる。これにより、上記と同様に、幅狭の野縁3との係止をロックする。なお、幅広の野縁4に対しても同様に、第1対の脚部の凸部84a、85aの押圧により、上記挿入接触部82により接触した第1対の脚部と第2対の脚部が連動して第2対の脚部の凸部83a、86aを外方に押圧し、幅広の野縁4との係止をロックする。
【0041】
なお、この実施形態ではロック部30Cを設けているが、ロック部30Cを省略してもよい。その場合、挿入接触部82も省略される。
【0042】
なお、この実施形態では、係止具15Bは、板材をコの字状に折り曲げた同一のものを2つ並べてなるが、図12のように、係止具15Cを、長手方向に長い外側のコの字状の部品90と、その内側に収納される短いコの字状の部品91で形成してもよい。この場合、ロック部が省略される。
【0043】
なお、前記各実施形態では、天井据付機器として照明器具に適用しているが、スピーカ、煙探知器、スプリンクラーその他の設備用機器に適用してもよい。
【0044】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、野縁に対する支持部材の任意の係止位置で、支持部材に取り付けられた係止具を上方から単に押し込むだけで、支持部材を野縁に係止できるので、天井据付機器を容易かつ迅速に取り付けることができる。また、従来のように天井スラブや野縁受け材に依らずこれと別個独立に野縁のみを用いた支持具により、天井据付機器を取り付けできるので、内装設計の自由度も高くなる。しかも、係止具を幅狭の野縁と幅広の野縁に共用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る天井据付機器用支持具による照明器具の取付状態を示す上方からの斜視図である。
【図2】同実施形態の正面図である。
【図3】同実施形態の支持具の斜視図である。
【図4】同実施形態の支持具の据付状態を示す正面図である。
【図5】第1実施形態の変形例を示す斜視図である。
【図6】ロック部を示す斜視図である。
【図7】ロック部の動作を示す正面図である。
【図8】第2実施形態に係る支持具を示す斜視図である。
【図9】同実施形態のロック部を示す正面図である。
【図10】同実施形態のロック部の変形例を示す正面図である。
【図11】第3実施形態に係る支持具の係止具を示す正面図である。
【図12】同実施形態の係止具の変形例を示す正面図である。
【符号の説明】
3、4…野縁、9…天井据付機器、10…天井据付機器用支持具、14…支持部材、15…係止具、16…吊りボルト、30…ロック部、32…連結部、42…脚接触部、62…挿入接触部。

Claims (5)

  1. 平行に配置された野縁間に掛け渡され、天井据付機器を支持する支持部材と、この支持部材の両端に取り付けられて、支持部材を野縁に係止する係止具とからなり、野縁に対する支持部材の任意の係止位置で天井据付機器を支持するのに用いられる天井据付機器用支持具であって、
    前記係止具は、前記支持部材に一端が取り付けられて下方に延び、かつ該支持部材の長手方向に並ぶ4本の脚をもち、このうち内側の2本の脚からなり、幅狭の野縁に係止される第1対の脚部と、その両外側に位置する2本の脚からなり、幅広の野縁に係止される第2対の脚部とを有し、これらの脚部は、支持部材の長手方向の進出位置と後退位置に移動自在で、下部にそれぞれ外方へ突出する凸部が設けられており、この凸部が前記任意の係止位置においてその上方から野縁の開口に挿入されるときに後退位置に移動して、その挿入を許し、挿入された状態で進出位置に移動して、野縁の開口内面で係止される天井据付機器用支持具。
  2. 請求項1において、
    前記係止具は、線材または板材を折り曲げてなる天井据付機器用支持具。
  3. 請求項2において、
    前記第1対の脚部の両脚間に設けられて、前記野縁と前記係止具との係止をロックするロック部を有し、
    前記係止具は、さらに、第1対の脚部と第2対の脚部の相隣り合う脚同士をそれぞれ一定間隔を維持して連結する連結部を有し、
    前記ロック部は、幅狭の野縁と前記係止具との係止を第1対の脚部の凸部を外方に押圧してロックし、幅広の野縁と前記係止具との係止を、第1対の脚部の凸部の押圧により、連結された第1対の脚部と第2対の脚部が連動して第2対の脚部の凸部を外方に押圧してロックする天井据付機器用支持具。
  4. 請求項2において、
    前記第1対の脚部の両脚間に設けられて、前記野縁と前記係止具との係止をロックするロック部を有し、
    前記係止具は、さらに、第1対の脚部の各脚に互いに外方へ突出する突出部が設けられ、第2対の脚部の各脚に互いに内方へ突出する突出部が設けられて、第1対の脚部と第2対の脚部の相隣り合う脚同士がそれぞれ接触する脚接触部を有し、
    前記ロック部は、幅狭の野縁と前記係止具との係止を第1対の脚部の凸部を外方に押圧してロックし、幅広の野縁と前記係止具との係止を、第1対の脚部の凸部の押圧により、接触した第1対の脚部と第2対の脚部が連動して第2対の脚部の凸部を外方に押圧してロックする天井据付機器用支持具。
  5. 請求項2において、
    前記第1対の脚部の両脚間に設けられて、前記野縁と前記係止具との係止をロックするロック部を有し、
    前記係止具は、さらに、第1対の脚部と第2対の脚部の相隣り合う脚の間に挿入されて、相隣る脚にそれぞれ接触して第1対の脚部と第2対の脚部を連動させる挿入接触部を有し、
    前記ロック部は、幅狭の野縁と前記係止具との係止を第1対の脚部の凸部を外方に押圧してロックし、幅広の野縁と前記係止具との係止を、第1対の脚部の凸部の押圧により、第1対の脚部と第2対の脚部が連動して第2対の脚部の凸部を外方に押圧してロックする天井据付機器用支持具。
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