JP7016830B2 - 幅木固定用補助具および幅木の固定方法 - Google Patents

幅木固定用補助具および幅木の固定方法 Download PDF

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Description

本発明は、建設現場などで使用される作業足場で使用する幅木の固定作業を行うための、幅木固定用補助具および幅木の固定方法に関する。
作業足場で使用する幅木の固定具として、図6に示す押さえ具が知られている。
この押さえ具Bは、支柱を把持するクランプ91と、このクランプから鉤状に伸びるストッパ92からなり、支柱に取り付けた状態で当該支柱の周囲に配置してある幅木を、ストッパ92で挟み込むことで幅木を位置決めすることができる。
この押さえ具Bは、幅木が略L字状に配置してあるコーナー部では使用することができなかった。
コーナー部で使用する幅木の固定具として、以下の特許文献1に記載の取付具(10)が開示されている。
この取付具(10)は、幅木(50)の厚さ方向の間隔をあけて並設配置されている第1及び第2挟み部材(31,32)を有しており、これらの第1及び第2挟み部材(31,32)の間に幅木(50)を配置して挟み込むことにより。幅木を位置決めしている。
しかし、上記特許文献1に記載の取付具は、専用品となりコスト高に繋がる可能性が高い。また、特許文献1の図2に示す入隅型のコーナー部に使用する場合の取付具(10)と、特許文献1の図8に示す出隅型のコーナー部に使用する場合の取付具(10‘)とでも、各部材の構成が異なるため兼用もできず、汎用性が低いという問題も残されている。
特開2017-8657号公報
よって、本願発明は、コーナー部において幅木を固定する際にも従来の押さえ具を使用することが可能な手段を提供することを少なくとも目的の一つとする。
上記課題を解決すべくなされた本願の第1発明は、作業足場を構成する支柱に取り付ける、幅木固定用補助具であって、幅木を押さえて固定するための押さえ具を装着可能な、装着部と、前記装着部を、平面視して前記支柱の側方から離隔した箇所に位置するように、前記装着部と前記支柱とを連絡する、連絡部と、前記連絡部に設け、平面視略L字状に設置された二つの幅木のうち、一方の幅木に設けた開口へと差し込み可能な第1のピンと、他方の幅木に設けた開口へと差し込み可能な第2のピンとを有する、挿入部と、を少なくとも有することを特徴とする。
た、本願の第発明は、前記第発明において、前記挿入部を設けてある連絡部を、前記装着部に対して回転自在に接続してあることを特徴とする。
また、本願の第発明は、前記第1発明または発明において、前記連絡部が、前記支柱を把持する、把持アームと、前記把持アームの下方で前記支柱と接触する、受けアームと、で構成してあることを特徴とする
また、本願の第4発明は、前記第3発明において、前記受けアームが、前記挿入部を設けた、中間部と、前記中間部の一端に設けて、前記装着部に接続する、接続部と、前記中間部の他端に設けて、前記支柱と接触する、接触部と、を有することを特徴とする。
また、本願の第5発明は、前記第4発明において、前記中間部が、前記連絡部の長手方向に対向配置する、一対の側壁と、前記一対の側壁間を繋ぐ、後壁と、前記一対の側壁のうち一方の側壁から折曲してなり、他方の側壁との間に幅木を導入するための導入口を確保する、前壁と、を有し、前記第1のピンが、前記後壁から前記前壁を貫通するように伸びる棒材からなり、前記第2のピンが、前記他方の側壁から前記一方の側壁側に伸びる棒材からなることを特徴とする。
また、本願の第6発明は、平面視略L字状に設置された二つの幅木において、一方の幅木に対し他方の幅木が当接した状態を呈する、コーナー部における幅木の固定方法であって、作業足場を構成する支柱に取り付ける、幅木固定用補助具と、幅木固定用補助具に取り付けて幅木を押さえて固定する、押さえ具と、を少なくとも用い、前記幅木固定用補助具は、前記押さえ具を装着可能な、装着部と、前記装着部を、平面視して前記支柱の側方から離隔した箇所に位置するように、前記装着部と前記支柱とを連絡する、連絡部と、前記連絡部に設け、各幅木に設けた開口へと挿入可能な第1のピンおよび第2のピンからなる、挿入部と、を少なくとも有し、前記挿入部を設けてある連絡部を、前記装着部に対して回転自在に接続してあり、出隅型のコーナー部に使用する際に、一方の幅木を第1のピンを介して連結し、他方の幅木を第2のピンを介して連結してから、装着部に取り付けた押さえ具でもって他方の幅木を押さえて固定することを特徴とする。
また、本願の第7発明は、平面視略L字状に設置された二つの幅木において、一方の幅木に対し他方の幅木が当接した状態を呈する、コーナー部における幅木の固定方法であって、作業足場を構成する支柱に取り付ける、幅木固定用補助具と、幅木固定用補助具または支柱に取り付けて幅木を押さえて固定する、2つの押さえ具と、を少なくとも用い、前記幅木固定用補助具は、前記押さえ具を装着可能な、装着部と、前記装着部を、平面視して前記支柱の側方から離隔した箇所に位置するように、前記装着部と前記支柱とを連絡する、連絡部と、前記連絡部に設け、各幅木に設けた開口へと挿入可能な第1のピンおよび第2のピンからなる、挿入部と、を少なくとも有し、
前記挿入部を設けてある連絡部を、前記装着部に対して回転自在に接続してあり、入隅型のコーナー部に使用する際に、支柱に対し、幅木固定用補助具を、挿入部が幅木側に向けない姿勢に回動した姿勢で取り付け、装着部に取り付けた一方の押さえ具でもって一方の幅木を押さえて固定し、支柱に取り付けた他方の押さえ具でもって他方の幅木を押さえて固定することを特徴とする。
本発明によれば、以下に記載する効果のうち少なくとも何れか1つの効果を奏する。
(1)既存の押さえ具を支柱の側方から離隔した位置に装着可能な連絡部および装着部を設けることで、当該押さえ具でもって幅木を固定することができる。
(2)挿入部を幅木に設けた開口に差し込むことで、より確実に幅木を固定することができる。
(3)挿入部を構成する第1のピンおよび第2のピンを、コーナー部における平面視略L字状に設置された二つの幅木の開口にそれぞれ差し込むことで、より確実に幅木を固定することができる。
(4)挿入部を設けてある連絡部を、装着部に対して回転自在に接続してあることで、挿入部が幅木の開口にあわずに干渉するような現場での使用にも支障が生じない。
(5)連絡部を把持アームと受けアームで構成し、支柱に対し補助具を二点で取り付けるよう構成することで、補助具の取付状態の安定性を高めることができる。
(6)幅木よりも高い位置では、クランプを設けた把持アームでもって補助具を支柱に把持した状態とし、高さ方向で幅木と重なる低い位置では受けアームによる支柱との接触のみとすることで、クランプと幅木との干渉の恐れもない。
(7)入隅型のコーナー部および出隅型のコーナー部何れにも使用でき、支柱等の縦材がある箇所でも使用することができるため、汎用性が高い。
実施例1に係る補助具の概略斜視図。 取付例(1)に係る取付手順を示す概略斜視図。 受けアームと各幅木との連結状態を示す概略図。 取付例(2)に係る取付状体を示す概略斜視図。 取付例(3)に係る取付状体を示す概略斜視図。 押さえ具の概略斜視図。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施例について説明する。
<1>全体構成(図1)
本発明に係る幅木固定用補助具A(以下、単に「補助具A」ともいう。)は、仮設足場を構成する支柱に取り付けつつ、別途用意する押さえ具を装着するために用いる補助部材である。
図1に本発明に係る幅木固定用補助具の概略斜視図を示す。
本実施例に係る補助具Aは、押さえ具を装着するための装着部10と、装着部10を平面視して前記支柱の側方から離隔した箇所に位置するように、装着部10と支柱とを連絡する、連絡部20とを少なくとも有する。
そして、この補助具Aを、仮設足場を構成する支柱に取り付けた状態から、新たに装着部10へと別部材の押さえ具を装着することで、補助具Aと押さえ具とでもって、足場に配置した幅木を固定することができる。
以下、各要素の詳細について説明する。
<2>装着部(図1)
装着部10は、押さえ具を装着するための部材である。
装着部10は、任意の長さを有する単菅パイプを用いており、この単菅パイプの側周に、後述する連絡部20を接続する。
<2.1>装着部の長さ
装着部10の長さは、補助具Aの取付時に装着部10の下端が布板などの構成部材と当接した際に、後述する挿入部80の位置が幅木に設けた孔部と揃うように設定しておくことが好ましい。
<3>連絡部(図1)
連絡部20は、装着部10を平面視して支柱の側方から離隔した箇所に位置するように、装着部10と支柱とを連絡するための部材である。
連絡部20は、前記した支柱との連絡態様を実現できる機能を有する範囲で任意の形状、構造を採用することができる。
本実施例では、連絡部20を、支柱の長手方向に間隔を空けて配置し、支柱の側方から張り出す様に伸びて前記装着部10に接続する、一対のアームで構成している。この一対のアームは、装着部10の長手方向に間隔を空けつつ、互いに略並行に延伸する把持アーム20aおよび受けアーム20bで構成している。
<4>把持アーム(図1)
把持アーム20aは、一端側で支柱を把持することで、他端側で把持アーム20aに接続している装着部10を、所定の位置に保持するための部材である。
本実施例では、把持アーム20aを任意の長さを有するフレーム30と、フレームの一端に設けたクランプ40で構成し、フレームの他端は装着部10の側面と溶接によって接合している。
このクランプ40により支柱を把持することで、装着部10と支柱との間の所定の離隔距離で連絡する。
<5>受けアーム(図1)
受けアーム20bは、把持アーム20aの把持部分と異なる位置で支柱を受けることで、把持アーム20aに接続している装着部10の安定性を高めるための部材である。
本実施例では、受けアーム20bが、任意の長さを有する中間部50と、中間部50の一端に設けた装着部10との接続部60と、中間部50の他端に設けた接触部70と、中間部50に形成した挿入部80と、を設けている。
<5.1>中間部(図1)
中間部50は、装着部10と支柱との離隔距離を規定するための部位である。
中間部50の形状・構造は特段限定しない。
本実施例では、中間部50を、鋼板を三箇所折曲して対向する一対の側壁51と、後壁52および前壁53を有する構成としている。
一方の側壁51aには、装着部10に形成した挿通孔と連通する貫通孔を設けており、他方の側壁51bには、接触部70を接合している。
後壁52は、一対の側壁51を繋いでおり、前壁53は、一方の側壁51から折曲しつつ、他方の側壁51との間に空間を設けて、幅木を導入するための導入口54を確保している。
<5.2>接続部(図1)
接続部60は、受けアーム20bを装着部10に接続するための部位である。
接続部60による装着部10との接続態様は特段限定せず、溶接やボルト結合などを採用することができる。
本実施例では、装着部10に形成した挿通孔と、一方の側壁51aに設けた貫通孔を介してボルト・ナットによるピン締結を用いることにより、装着部10に対して、受けアーム20bを回動可能な構成に接続している。
当該構成とすることにより、現場条件に応じて後述する中間部50に設けた挿入部80を利用する場合と利用しない場合とで、受けアーム20bの姿勢を変更することができる。
<5.3>接触部(図1)
接触部70は、受けアーム20bを支柱と接触させるための部位である。
この取付具は、支柱と当接するタイプ、支柱を把持するタイプ、支柱を狭持するタイプなどを選択することができる。
本実施例では、平面視して略コ字型形状を呈し、支柱を両側から挟むことで、把持アーム20aによる取付の補助となる、受け金具を用いている。
<5.4>挿入部(図1)
挿入部80は、幅木に設けた孔部へと挿入することで、幅木を位置決めするための部位である。
挿入部80の形状は、特段限定しないが、幅木の平面を貫通してなる孔部に挿入できる長さにまで突出してあるピンを設けておくことが望ましい。
本実施例では、挿入部80を、平面視略L字状に設置された二つの幅木に設けた開口に差込可能な第1のピン81および第2のピン82で構成している。
<5.4.1>第1のピン・第2のピン(図1)
第1のピン81は、前記中間部50を構成する後壁52から前壁53を貫通するように伸びる棒材で構成している。
第2のピン82は、前記中間部50を構成する他方の側壁51から一方の側壁51側に伸びる棒材で構成している。
よって、第1のピン81と第2のピン82は、互いの長手方向が平面して略直交方向を形成することとなる。
<6>押さえ具(図6)
押さえ具Bは、装着部10に設けた状態から、幅木を押さえて固定するための治具である。
押さえ具Bの装着部10との取付態様は特段限定しないが、装着部10に脱着可能な態様とすることが好ましい。これは、支柱と幅木との位置関係が異なる場合や、コーナー部が、入隅型か出隅型かによっても本発明に係る補助具Aの取付位置が変わる場合があることから、当該補助具Aを使用する現場に応じて、押さえ具Bの位置を調整することができる点で有益なためである。
本実施例の押さえ具Bは、図6に示す、装着部10との取付部91と、取付部91から鉤状に伸びるストッパ92と、で構成した公知の押さえ具Bを用いている。
<6.1>取付部(図6)
取付部91は、押さえ具Bを装着部10に取り付ける為の部位である。
取付部91は、装着部10に対して脱着が容易な機構を設けることが望ましい。
本実施例では、取付部91として単管クランプを用いている。
<6.2>ストッパ(図6)
ストッパ92は、押さえ具Bを装着部10に取り付けた状態で、幅木を仮設足場の通路側から押さえることで、幅木を固定するための部材である。
本実施例では、取付部91から側方に伸び、下方に折曲してなる略L字状の棒材からなる。
<7>取付例1(図2,3)(出隅型コーナー部での使用(1))
図3,4を参照しながら、本実施例に係る補助具Aと、押さえ具Bとを用いて架設足場のコーナー部の出隅部に平面視略L字状に配置する2つの幅木を固定した状態を説明する。
本例では、支柱Xを介して略直交に連結した横架材のうち、一方の横架材に布板Yを係止しており、この布板Yの妻側方向および桁側方向にそれぞれ幅木を設置することを想定している。
なお、後述する手順例はあくまで一例であり、作業に矛盾のない範囲で適宜手順を入れ換えたり、同時に進めたりすることができる。
<7.1>補助具の設置(図2)
幅木の設置予定のコーナー部の支柱Xに、本実施例に係る補助具Aを、把持アーム20aのクランプ40と、受けアーム20bの接触部70を介して取り付ける。
このとき、装着部10の下端は、布板Yの妻側方向に配置する他方の幅木Z2を設置する予定箇所に敷き渡したカバーと当接している。
また、受けアーム20bは、該受けアーム20bに設けた導入孔54や第2のピン82が、他方の幅木Z2側を向いた姿勢を呈している。
<7.2>幅木の設置(図2,3)
次に、補助具Aの挿入部80を、各幅木の端部近傍に設けた孔部Z11,Z12に差し込むように、各幅木を配置する。
図3に、各ピンと幅木との連結状態を示す。
まず、布板Yの桁側方向に伸びる一方の幅木Z1を配置し、当該幅木の端部を、受けアーム20bの開口に差し込んで、当該幅木の端部近傍に設けた孔部Z11に第1のピン81を差し込んで連結する。
その後、布板Yの妻側方向に伸びる他方の幅木Z2を配置し、当該幅木に設けた孔部Z21に第2のピン82を差し込んで連結する。
最終的に、一方の幅木Z1に他方の幅木Z2が当接しつつ、各ピン81,82が各孔部Z11,Z21に差し込まれた状態となる。
<7.3>押さえ具Bの装着(図2)
補助具Aの装着部10に押さえ具Bを装着し、他方の幅木Z2を押さえ具Bに設けたストッパ92と装着部10との間で他方の幅木Z2を挟む込んで位置決めする。
一方の幅木Z1は、位置決めされた他方の幅木Z2と、支柱Xとの間で端部が挟み込まれているため、実質的に位置決めされた状態となる。
<7.4>まとめ
以上の工程によって、出隅型のコーナー部では、本発明に係る補助具Aと、押さえ具Bとの組合せによって、平面視して略L字状に配置した幅木を固定することができる。
<8>取付例2(図4)(出隅型コーナー部での使用(2))
次に、図4を参照しながら、前記した取付例(1)において、幅木の当接態様を入れ換えた場合の取付例について説明する。
<8.1>概要(図4)
本例では、布板Yの妻側方向に配置する幅木を一方の幅木Z1とし、布板Yの桁側方向に配置する幅木を他方の幅木Z2として、一方の幅木Z1に、他方の幅木Z2が当接した状態となっている。
この場合、本発明に係る補助具Aは、他方の幅木Z2側に取り付けつつ、取付例1の状態から、押さえ具Bを支柱Xに対して略180度回転させ、受けアーム20bも略180度回転させて、導入孔54や第2のピン82が他方の幅木Z2側を向く姿勢としている。
この場合、一方の幅木Z1を設置して孔部Z11に第1のピン81を差し込んで連結してから、他方の幅木Z2を設置して孔部Z21に第2のピン82を差し込んで連結する。
本取付例によっても、本発明に係る補助具Aと、押さえ具Bとの組合せによって、平面視して略L字状に配置した幅木を固定することができる。
<8.2>まとめ
このように、幅木の当接態様に応じて、押さえ具Bの向きと挿入部80を有する連絡部20(受けアーム20b)の向きを変えることによって、取付例(1)と取付例(2)のような切替使用が可能となる。
<9>取付例3(図5)(入隅型コーナー部での使用)
次に、図5を参照しながら、本実施例に係る補助具Aと、押さえ具Bとを用いて架設足場における入隅型のコーナー部において、平面視略L字状に配置する2つの幅木を固定した状態を説明する。
<9.1>補助具の設置(図5)
幅木の設置予定のコーナー部の支柱Xに、本実施例に係る補助具Aを、前記把持アーム20aのクランプ40と、前記受けアーム20bの接触部70を介して取り付ける。
このとき、補助具Aは、一方の幅木Z1側に設置する。
また、受けアーム20bは、該受けアーム20bに設けた挿入部80による導入口54や第2のピン82を一方の幅木Z1側を向けずに、後壁52を一方の幅木Z1側に向けた姿勢となるよう回転している。
そのため、補助具Aと幅木との間では、第1のピン81および第2のピン82を介した連結は行われない。
<9.2>幅木の設置(図5)
次に、一方の幅木Z1と他方の幅木Z2を配置する。
前記したように、補助具Aと幅木との間では、挿入部80を介した連結は行われないため、一方の幅木Z1と他方の幅木Z2との間での当接関係や、設置順番は問わない。また、前記補助具Aと幅木の設置順も限定しない。
<9.3>押さえ具の装着(図5)
補助具Aの装着部10に押さえ具B1を装着し、一方の幅木Z1を押さえ具Bに設けたストッパ92と装着部10との間で一方の幅木Z1を挟む込んで位置決めする。
また、支柱Xにも別途押さえ具B2を装着し、他方の幅木Z2を押さえ具Bに設けたストッパ92と支柱Xとの間で他方の幅木Z2を挟む込んで位置決めする。
<9.4>まとめ
以上の工程によって、入隅型のコーナー部では、本発明に係る、1つの補助具Aと、2つの押さえ具B1,B2との組合せによって、平面視して略L字状に配置した幅木を固定することができる。
前記した実施例1では、本発明に係る補助具Aの装着部10に、別途押さえ具Bを装着する態様としていたが、本発明では、この押さえ具Bを構成するストッパ92を、予め補助具Aの装着部10に接合して一体化した構成とすることで、補助具Aそのものに、予め幅木の押さえ機能を付与した態様としてもよい。
A 幅木固定用補助具(補助具)
10 装着部
20 連絡部
20a 把持アーム
20b 受けアーム
30 フレーム
40 クランプ
50 中間部
51 側壁
52 後壁
53 前壁
54 導入口
60 接続部
70 接触部
80 挿入部
81 第1のピン
82 第2のピン
B 押さえ具
91 取付部
92 ストッパ
X 支柱
Y 布板
Z1 一方の幅木
Z11 孔部
Z2 他方の幅木
Z21 孔部

Claims (7)

  1. 作業足場を構成する支柱に取り付ける、幅木固定用補助具であって、
    幅木を押さえて固定するための押さえ具を装着可能な、装着部と、
    前記装着部を、平面視して前記支柱の側方から離隔した箇所に位置するように、前記装着部と前記支柱とを連絡する、連絡部と、
    前記連絡部に設け、平面視略L字状に設置された二つの幅木のうち、一方の幅木に設けた開口へと差し込み可能な第1のピンと、他方の幅木に設けた開口へと差し込み可能な第2のピンとを有する、挿入部と、
    を少なくとも有することを特徴とする、
    幅木固定用補助具。
  2. 前記挿入部を設けてある連絡部を、前記装着部に対して回転自在に接続してあることを特徴とする、
    請求項に記載の幅木固定用補助具。
  3. 前記連絡部が、
    前記支柱を把持する、把持アームと、
    前記把持アームの下方で前記支柱と接触する、受けアームと、
    で構成してあることを特徴とする、
    請求項1または2のうち何れか1項に記載の幅木固定用補助具。
  4. 前記受けアームが、
    前記挿入部を設けた、中間部と、
    前記中間部の一端に設けて、前記装着部に接続する、接続部と、
    前記中間部の他端に設けて、前記支柱と接触する、接触部と、
    を有することを特徴とする、
    請求項3に記載の幅木固定用補助具
  5. 前記中間部が、
    前記連絡部の長手方向に対向配置する、一対の側壁と、
    前記一対の側壁間を繋ぐ、後壁と、
    前記一対の側壁のうち一方の側壁から折曲してなり、他方の側壁との間に幅木を導入するための導入口を確保する、前壁と、
    を有し、
    前記第1のピンが、前記後壁から前記前壁を貫通するように伸びる棒材からなり、
    前記第2のピンが、前記他方の側壁から前記一方の側壁側に伸びる棒材からなることを特徴とする、
    請求項4に記載の幅木固定用補助具。
  6. 平面視略L字状に設置された二つの幅木において、一方の幅木に対し他方の幅木が当接した状態を呈する、コーナー部における幅木の固定方法であって、
    作業足場を構成する支柱に取り付ける、幅木固定用補助具と、
    幅木固定用補助具に取り付けて幅木を押さえて固定する、押さえ具と、を少なくとも用い、
    前記幅木固定用補助具は、
    前記押さえ具を装着可能な、装着部と、
    前記装着部を、平面視して前記支柱の側方から離隔した箇所に位置するように、前記装着部と前記支柱とを連絡する、連絡部と、
    前記連絡部に設け、各幅木に設けた開口へと挿入可能な第1のピンおよび第2のピンからなる、挿入部と、
    を少なくとも有し、
    前記挿入部を設けてある連絡部を、前記装着部に対して回転自在に接続してあり、
    出隅型のコーナー部に使用する際に、
    一方の幅木を第1のピンを介して連結し、他方の幅木を第2のピンを介して連結してから、装着部に取り付けた押さえ具でもって他方の幅木を押さえて固定することを特徴とする、
    コーナー部における幅木の固定方法。
  7. 平面視略L字状に設置された二つの幅木において、一方の幅木に対し他方の幅木が当接した状態を呈する、コーナー部における幅木の固定方法であって、
    作業足場を構成する支柱に取り付ける、幅木固定用補助具と、
    幅木固定用補助具または支柱に取り付けて幅木を押さえて固定する、2つの押さえ具と、を少なくとも用い、
    前記幅木固定用補助具は、
    前記押さえ具を装着可能な、装着部と、
    前記装着部を、平面視して前記支柱の側方から離隔した箇所に位置するように、前記装着部と前記支柱とを連絡する、連絡部と、
    前記連絡部に設け、各幅木に設けた開口へと挿入可能な第1のピンおよび第2のピンからなる、挿入部と、
    を少なくとも有し、
    前記挿入部を設けてある連絡部を、前記装着部に対して回転自在に接続してあり、
    入隅型のコーナー部に使用する際に、
    支柱に対し、幅木固定用補助具を、挿入部が幅木側に向けない姿勢に回動した姿勢で取り付け、
    装着部に取り付けた一方の押さえ具でもって一方の幅木を押さえて固定し、
    支柱に取り付けた他方の押さえ具でもって他方の幅木を押さえて固定することを特徴とする、
    コーナー部における幅木の固定方法。
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