JPH0682298U - 枠組足場の手摺用継ぎ足しパイプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 建枠の継ぎ足し性能とともに手摺用パイプの
配設性能、信頼性を向上した枠組足場の手摺用継ぎ足し
パイプを提供するにある。 【構成】 手摺用パイプ２０を嵌着するクランプ１と、
クランプ１の基体部に連設され枠組足場の建枠１１の端
部に嵌合して連結する継ぎ足しパイプ２と、継ぎ足しパ
イプ２に配設されたピン穴３を具備したことに特徴を有
する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、Ｈ型足場等の枠組足場において、その建枠に継ぎ足し連結して手摺 用パイプを所望高さに配設する枠組足場の手摺用継ぎ足しパイプに関するもので ある。

【０００２】

【従来の技術】

Ｈ型足場に単管足場を併設する場合について説明すると、例えば、図２に示す ように適宜の間隔を置き配設した建枠１１間に布板１２を適宜の手段で架設する とともに、建枠１１の上部間に手摺枠１３をピン１４等により取り付けて布板１ ２の上側に配設したＨ型足場において、その建枠１１の側方に適宜の間隔を置き 単管パイプを配設して建地１５とし、その建枠１１と建地１５間に軽量足場板１ ６や連結材１７をクランプ１８等により連結、架設して単管足場を併設するが、 建枠１１側のクランプの取り付け可能な範囲が限定されることで、単管足場の手 摺用パイプ２０を適正な有効高さに架設できない場合は、これら建枠に長尺の建 枠を添設したり又は継ぎ足しパイプを連結して、添設した建枠あるいは継ぎ足し パイプの上部に手摺用パイプの端部を適宜の手段で取り付けて架設している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来、Ｈ型足場等の枠組足場において、前記のように建枠の長さ不足により手 摺用パイプを適正な有効高さに架設できない場合は、長尺の建枠を添設したり又 は継ぎ足しパイプを連結し対処されているが、その建枠の添設や継ぎ足しパイプ の連結等に多くの手数、手間を要し、その手摺の固着性能や配設精度、信頼性等 に問題点がある。

【０００４】 本考案は、上記のような課題に対処するために開発されたものであつて、その 目的とする処は、建枠の継ぎ足し性能とともに手摺用パイプの配設性能、信頼性 を向上した枠組足場の手摺用継ぎ足しパイプを提供するにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、手摺用パイプを嵌着するクランプと、クランプの基体部に連設され 枠組足場の建枠の端部に嵌合して連結する継ぎ足しパイプと、継ぎ足しパイプに 配設されたピン穴を具備し、建枠への継ぎ足しパイプの嵌合、継ぎ足しパイプへ の連結用ピンの挿着、及び継ぎ足しパイプ上のクランプによる手摺用パイプの嵌 着により、建枠の継ぎ足し性能とともに手摺用パイプを容易に精度良く所望高さ に配設可能にしている。

【０００６】

【作用】

枠組足場の建枠の端部に継ぎ足しパイプを嵌合し、その継ぎ足しパイプのピン 穴に連結用ピンを挿着して、建枠の端部に継ぎ足しパイプを容易に精度良く強固 に継ぎ足し連結するとともに、その継ぎ足しパイプ上のクランプにより手摺用パ イプを嵌着して容易に所望の高さに配設でき、優れた建枠の継ぎ足し性能、手摺 用パイプの配設性能、信頼性が得られる。

【０００７】

【実施例】

図１（Ａ）（Ｂ）に本考案の一実施例、図２に本考案の一使用例を示す。図中 １は手摺用パイプ２０のクランプ、２はクランプ１の基部に連設された継ぎ足し パイプ、３は継ぎ足しパイプ２に設けたピン穴、６は連結用ピン、１０は本考案 の枠組足場の手摺用継ぎ足しパイプ、１１は枠組足場の建枠、１５は単管足場の 建地、２０は手摺用パイプであり、図１に示す実施例は、手摺用パイプ２０を嵌 着するクランプ１と、クランプ１の基体部に連設され枠組足場の建枠１１，１５ の端部に嵌合して連結する継ぎ足しパイプ２と、継ぎ足しパイプ２に設けたピン 穴３を具備した枠組足場の手摺用継ぎ足しパイプ１０になつている。

【０００８】 さらに詳述すると、クランプ１は、図示のように基体１ａと、基体１ａ上に枢 着１ｃして開閉され手摺用パイプ２０を着脱可能に嵌着するクランプ材１ｂと、 クランプ用のボルト１ｄ，ナツト１ｅ等からなり、継ぎ足しパイプ２は、クラン プ１の基体１ａの下面に溶接して固着され、又は適宜の手段で軸着して水平面内 で回動可能に連設され（図示省略）、建枠１１に着脱可能に嵌合して固着するた めのピン穴３を具備している。また、図示の連結用ピン６は、係止爪６ｃ付き連 結杆部６ａと連結杆部６ｂを有し、建枠１１の上部に矢示方向Ｘに挿着して、建 枠１１の上端部に嵌合した継ぎ足しパイプ２を着脱可能に連結する構造になつて いる。

【０００９】 前記の枠組足場の手摺用継ぎ足しパイプ１０は、図２に示すように枠組足場の 建枠１１の上端部に継ぎ足しパイプ２を嵌合し、連結用ピン６を挿着して、その 継ぎ足しパイプ２は建枠１１の上端部に容易に精度良くかつ強固に継ぎ足し連結 され、その継ぎ足しパイプ２上のクランプ１により手摺用パイプ２０を容易に着 脱可能に嵌着して、手摺用パイプ２０を建枠１１等の上端部に所望の高さに配設 でき、優れた建枠の継ぎ足し性能及び手摺の配設性能が得られる。また、足場の 撤去時は、そのクランプ１から手摺用パイプ２０を取り外して、指で係止爪６ｃ を上昇して係止を解除し連結用ピン６を外し、継ぎ足しパイプ２を建枠１１の上 端部から容易に抜き取り分解、撤去され、比較的に簡単な機構となり低コストで 提供できる等の利点を有する。

【００１０】 前記の実施例では、Ｈ型足場に単管足場を併設する場合について説明している が、各種の組枠足場に汎用されるとともに、単管パイプの端部間の連結材の架設 用としても適用され、さらに、クランプの構造そのサイズや、継ぎ足しパイプの 長さ変更等によりさらに汎用性が高められるとともに、継ぎ足しパイプに設けた ピン穴には、連結用ピンに代えてこれと同様な均等手段となるボルト等を挿着す ることも可能である。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は、前述のように枠組足場の建枠端部に継ぎ足しパイプを嵌合し、その 継ぎ足しパイプのピン穴に連結用ピンを挿着して、建枠端部に継ぎ足しパイプを 容易に強固に継ぎ足し連結するとともに、その継ぎ足しパイプ上のクランプによ り手摺用パイプを容易に所望の高さに嵌着して配設でき、建枠の継ぎ足し性能、 手摺用パイプの配設性能、信頼性が著しく向上されている。また、比較的に簡単 な構成となり低コストで提供できるなどの効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す正面図（Ａ）とその側
面図（Ｂ）

【図２】本考案の一使用例を示す側面図である。

【符号の説明】

１ クランプ ２ 継ぎ足しパイプ ３ ピン穴 ６ 連結用ピン １０ 枠組足場の手摺用継ぎ足しパイプ １１ 建枠（枠組足場） １５ 建地（単管足場） ２０ 手摺用パイプ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 手摺用パイプを嵌着するクランプと、同
   クランプの基体部に連設され枠組足場の建枠の端部に嵌
   合して連結する継ぎ足しパイプと、同継ぎ足しパイプに
   設けたピン穴を具備したことを特徴とする枠組足場の手
   摺用継ぎ足しパイプ。