JP2015218456A - 幅木固定具及び幅木取付構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 幅木61の端部を上側から嵌脱自在に嵌合する凹状嵌合部69と上下方向の支持孔73を形成した支持部70とを有する具本体67と、凹状嵌合部69に嵌合した幅木端部が抜脱しないようにその上方移動を規制する規制部材68とを備えており、規制部材68は上下方向の支持軸部77と支持軸部77の上端部から水平方向に折曲した規制部78とを備え、規制部78が凹状嵌合部69の上方に位置する規制位置Pと凹状嵌合部69の上方から外れる退避位置Rとに移動するように、規制部材68の支持軸部77が支持部70に軸心廻りに回動自在に支持されている。
【選択図】図10
Description
この種の従来の幅木取付構造では、第1幅木及び第2幅木の長手方向の両端部に幅木の半幅に設定された筒状連結部がそれぞれ設けられ、作業台の支柱に第1幅木の筒状連結部と第2幅木の筒状連結部とを重ねて嵌合し、その後に作業台の支柱に手摺枠の両端部に設けられた縦枠杆を連結することにより、第1幅木及び第2幅木を配置固定するようにしていた(例えば特許文献1)。
本発明は上記問題点に鑑み、作業台の作業床の外周に手摺枠を立設した後に、幅木を簡単かつ確実に配置固定することができる幅木固定具及びこの幅木固定具を使用した幅木取付構造を提供することを目的としている。
この技術的課題を解決する本発明の幅木固定具の技術的手段は、作業台1の作業床3の外周に立設される手摺枠17の縦枠杆21の下部に幅木61の端部を固定する幅木固定具であって、
縦枠杆21に対して固定されていて幅木61の端部を上側から嵌脱自在に嵌合する嵌合凹部69と上下方向の支持孔73を形成した支持部70とを有する具本体67と、前記支持部70の支持孔73に挿入されていて嵌合凹部69に嵌合した幅木端部が抜脱しないようにその上方移動を規制する規制部材68とを備えており、
規制部材68は上下方向の支持軸部77と支持軸部77の上端部から水平方向に折曲した規制部78とを備え、規制部78が嵌合凹部69の上方に位置する規制位置Pと嵌合凹部69の上方から外れる退避位置Rとに移動するように、規制部材68の支持軸部77が支持部70に軸心廻りに回動自在に支持されている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、具本体67Aは、縦枠杆21の外面に添う円弧状に形成されかつ縦枠杆21の下部に添設固定される取付部71を有する点にある。
また、本発明の幅木取付構造の技術的手段は、作業台1の作業床3の外周に、両端部に縦枠杆21を有する一対の手摺枠17が対向して設けられ、対向する手摺枠17の縦枠杆21の下部間に幅木61Aを配置固定するようにした幅木取付構造であって、
対向する手摺枠17の縦枠杆21の下部に、前記請求項1〜3のいずれかに記載の幅木固定具65Aがその嵌合凹部69A同士が対向するようにそれぞれ固着され、これら幅木固定具65Aの嵌合凹部69Aに幅木61Aの両端部がそれぞれ嵌合保持されている点にある。
対向する第1幅木61Aの端部に、前記幅木固定具がその嵌合凹部同士が対向するようにそれぞれ固着され、これら幅木固定具の嵌合凹部に第2幅木61Bの両端部がそれぞれ嵌合保持されている点にある。
対向する手摺枠17の縦枠杆21の下部に、前記幅木固定具がその嵌合凹部同士が対向するようにそれぞれ固着され、これら幅木固定具の嵌合凹部に第1幅木61Aの両端部がそれぞれ嵌合保持され、
対向する第1幅木61Aの端部に、前記記載の幅木固定具がその嵌合凹部同士が対向するようにそれぞれ固着され、これら幅木固定具の嵌合凹部に第2幅木61Bの両端部がそれぞれ嵌合保持されている点にある。
従って、作業台の作業床の外周に手摺枠を立設した状態で、幅木を作業床に簡単に配置固定したり取り外したりすることができる。
図1〜図13は本発明の第1実施形態を示している。図1において、組み立て式作業台1は、上下方向に長い直方体形状に枠組み形成された本体フレーム2と、本体フレーム2の上端部に設けられた矩形状の水平な作業床3とを備えている。
本体フレーム2は、下端部にキャスター5を有する4本の支柱6と、各支柱6の下部に取り付けられたジャッキ付きのアウトリガー7とを有している。各支柱6は複数の縦パイプを上下方向に着脱自在に接続して構成されている。
図1〜図4において、作業床3は、長手方向に対向する一対の支持杆13と、幅方向に水平状に並べて配置した複数のアルミ製の布板14とを備えてなり、支持杆13は作業床3の幅方向に対応する支柱6の上端部にそれぞれ連結固定されている。布板14にはその4角部に係合具15がそれぞれ突設されており、各係合具15を一対の支持杆13に上側から係合固定することにより、布板14は一対の支持杆13に着脱自在に連結固定されている。
図2〜図5において、対向する手摺枠17は作業台1の作業床3の外周に立設されており、両端部に一対の縦枠杆21を有すると共に、一対の縦枠杆21の上部に連結された上桟22と上桟22の下方に配置された中桟23とを有し、上桟22の下方であって前記梯子11に対応する側が作業床3に乗り込むための昇降口25とされている。
図6及び図7に示すように、縦枠杆21の下部に接続筒体27が下方突出状に内嵌されて、ボルトナット28により締め付け固定されている。接続筒体27の内部に上側が逆U字状に湾曲されたスプリング板29が収納され、スプリング板29の上部に突設した一対の操作ピン30が縦枠杆21の下部に設けた切欠凹部31から外方突出され、スプリング板29の下部に突設した係合ピン32が接続筒体27から外方突出されており、係合ピン32と同一側の操作ピン30を径方向内方に押圧操作することによって、係合ピン32が接続筒体27内に後退するように構成されている。
また、接続筒体27の下端が支柱6に挿通保持した受止ピン34に上側から接当して縦枠杆21の荷重を受けるようになっている。
中桟23はその両端部に一対の支持腕部41を有し、支持部材37の凹状支持部39の凹部39aに支持腕部41が嵌合されると共に、支持腕部41と支持部材37とに枢支軸42が中桟23と平行に挿通されている。これにより、一対の支持腕部41が縦枠杆21
にそれぞれ中桟23と平行な枢支軸42廻りに上下揺動自在に連結され、その揺動は中桟23が作業床3の内外方向の内側を通って揺動する範囲に規制されている。
而して、中桟23は、手摺枠17の一対の縦枠杆21に、上桟22に近づいて昇降口25を狭くする閉鎖姿勢Xと上桟22から下方に離間して昇降口25を広くする開口姿勢Yとに姿勢変更自在に連結され、作業床3の内外方向の内側を通って閉鎖姿勢Xと開口姿勢Yとに姿勢変更するようになっている。なお、中桟23は開口姿勢Yのとき、後述する幅木61の上に載置される。
図13に示すように、把持部材45は、円弧状に湾曲した部材本体47と、部材本体47の基部に横軸48廻りに揺動自在でかつ長孔49の範囲で移動自在に保持されたロック体50とを備え、ロック体50は部材本体47との間で縦枠杆21を挟持固定する挟持姿勢Kとその挟持固定を解除する解除姿勢Lとに姿勢変更自在とされている。部材本体47の基部内にロック体50を付勢するバネ51が設けられ、バネ51はロック体50が挟持姿勢Kになったときにロック体50を挟持姿勢K側に付勢し、解除姿勢Lになったときにロック体50を解除姿勢L側に付勢するように構成されている。
中桟23は閉鎖姿勢Xの状態からバネ51の付勢に抗してロック体50の外端部を矢印a方向に押圧しながら部材本体47を矢印b方向に引っ張り又は押すことによって、把持部材45の縦枠杆21への嵌合を外すことができるようになっている。
図1〜図5において、対向する手摺枠17の縦枠杆21の下部間にそれぞれ第1幅木61A(幅木61)が配置固定され、各手摺枠17の縦枠杆21の下部間にそれぞれ第2幅木61B(幅木61)が配置固定されている。従って、第1幅木61Aは作業床3の長手方向に沿って配置され、第2幅木61Bは第1幅木61Aと直交する方向にあって、作業床3の幅方向に沿って配置され、一対の第1幅木61Aと一対の第2幅木61Bとで作業床3の四片を取り囲んでいる。
第2幅木61Bは、正面視略横長の矩形状の外壁b1と、外壁b1の上縁の上壁b2と、外壁b1の下縁の下壁b3と、長手方向一対の側壁b4とを有しており、作業床3の内
外方向の内側が開口した箱形に形成され、上壁a2の内端部から下方突出した上内壁b5と、下壁b3の内端部から上方突出した下内壁b6とが設けられている。
第1幅木固定具65Aは、縦枠杆21に対して直接固定された具本体67A(具本体67)と、具本体67Aに取り付けられた規制部材68A(規制部材68)とを備え、具本体67Aは、第1幅木61Aの端部を上側から嵌脱自在に嵌合する凹状嵌合部69A(凹状嵌合部69)と、規制部材68Aを支持する支持部70A(支持部70)と、縦枠杆21の下部に固定された取付部71とを有している。
凹状嵌合部69Aは、取付部71から作業床3の幅方向内方に突出されていて、平面視で作業床3の長手方向内方に開口した溝69aを有してコの字状に形成されており、対向する手摺枠17の縦枠杆21にそれぞれ固定した第1幅木固定具65Aの凹状嵌合部69A同士が作業床3の長手方向に対向しており、この対向する凹状嵌合部69Aの溝69aに第1幅木61Aの両端部を上側から嵌合することによって、第1幅木61Aが作業床3の幅方向外端(外周)に沿って起立状に保持されている。
規制部材68Aは、凹状嵌合部69Aに嵌合した第1幅木61Aの端部が抜脱しないようにその上方移動を規制するものであり、1本の棒材を屈曲して、上下方向の支持軸部77と支持軸部77の上端部から水平方向に折曲した規制部78とをL字状に備え、規制部78が凹状嵌合部69Aの上方に位置する規制位置Pと凹状嵌合部69Aの上方から外れる退避位置Rとに移動するように、規制部材68Aの支持軸部77が支持部70Aの支持孔73に挿入されて軸心廻りに回動自在に支持されている。
第2幅木固定具65Bは、第1幅木61Aを介して縦枠杆29に対して固定されるものであって、具本体67B(具本体67)と、具本体67Bに取り付けられた規制部材68B(規制部材68)とを備えている。具本体67Bは、第2幅木61Bの端部を上側から嵌脱自在に嵌合する凹状嵌合部69B(凹状嵌合部69)と、規制部材68Bを支持する支持部70B(支持部70)と、第1幅木61Aに没設された固定部85とを有している。
具本体67Bの凹状嵌合部69Bは、平面視で作業床3の幅方向内方に開口した溝69bを有してコの字状に形成されており、対向する第1幅木61Aの端部にそれぞれ固定した第2幅木固定具65Bの凹状嵌合部69B同士が作業床3の幅方向に対向し、この対向する凹状嵌合部69Bに上側から第2幅木61Bの両端部を嵌合することによって、第2幅木61Bが作業床3の幅方向に沿って起立状に保持されている。
支持部70Aと同様に、上下方向の角筒状に形成され、上下方向に支持孔73が形成されると共にその上部にくぼみ形状の第1係合凹部74と第2係合凹部75とが直線上に形成されている。
規制部材68Bは、前記第1幅木固定具65Aの規制部材68Aと同様に、支持軸部77と規制部78とをL字状に備え、規制部78が規制位置Pと退避位置Rとに移動するように規制部材68Bの支持軸部77が軸心廻りに回動自在に支持されている。また、ナット81と座金83とが設けられ、付勢部材であるコイルバネ82が支持部70Bに対して支持軸部77を下方に付勢している。
図14は第2実施形態を示し、作業台1の作業床3の外周に対向して設けられた一対の手摺枠17の各縦枠杆21に、それぞれ第1幅木61Aの端部を固定する第1幅木固定具65Aと、第2幅木61Bの端部を固定する第2幅木固定具65Bとをそれぞれ直接固定するようにしたものである。
なお、前記実施形態では、対向する手摺枠17の縦枠杆21の下部間にそれぞれ第1幅木61Aが配置固定され、各手摺枠17の縦枠杆21の下部間にそれぞれ第2幅木61Bが配置固定されているが、これに代え、対向する手摺枠17の縦枠杆21の下部間のみにそれぞれ幅木を配置固定するようにしてもよいし、手摺枠17の縦枠杆21の下部間のみに幅木を配置固定するようにしてもよい。
また、前記実施形態では、幅木固定部65の支持部70の上部に第1係合凹部74と第2係合凹部75とを直線上に形成しているが、これに代え、第1係合凹部74と第2係合凹部75とを直角状に交叉する方向に形成するようにしてもよい。
3 作業床
17 手摺枠
21 縦枠杆
22 上桟
23 中桟
25 昇降口
37 支持部材
39 凹状支持部
41 支持腕部
42 枢支軸
45 把持部材
61 幅木
61A 第1幅木
61B 第2幅木
65 幅木固定具
65A 第1幅木固定具
65B 第2幅木固定具
67 具本体
67A 具本体
67B 具本体
68 規制部材
68A 規制部材
68B 規制部材
69 凹状嵌合部
69A 凹状嵌合部
69B 凹状嵌合部
70 支持部
70A 支持部
70B 支持部
71 取付部
73 支持孔
74 第1係合凹部
75 第2係合凹部
77 支持軸部
78 規制部
82 コイルバネ(付勢部材)
85 固定部
X 閉鎖姿勢
Y 開口姿勢
P 規制位置
R 退避位置
Claims (7)
- 作業台(1)の作業床(3)の外周に立設される手摺枠(17)の縦枠杆(21)の下部に幅木(61)の端部を固定する幅木固定具であって、
縦枠杆(21)に対して固定されていて幅木(61)の端部を上側から嵌脱自在に嵌合する凹状嵌合部(69)と上下方向の支持孔(73)を形成した支持部(70)とを有する具本体(67)と、前記支持部(70)の支持孔(73)に挿入されていて凹状嵌合部(69)に嵌合した幅木端部が抜脱しないようにその上方移動を規制する規制部材(68)とを備えており、
規制部材(68)は上下方向の支持軸部(77)と支持軸部(77)の上端部から水平方向に折曲した規制部(78)とを備え、規制部(78)が凹状嵌合部(69)の上方に位置する規制位置(P)と凹状嵌合部(69)の上方から外れる退避位置(R)とに移動するように、規制部材(68)の支持軸部(77)が支持部(70)に軸心廻りに回動自在に支持されていることを特徴とする幅木固定具。 - 具本体(67)の支持部(70)の上端部に、規制部材(68)の規制部(78)を前記規制位置(P)に移動したときに係合する第1係合凹部(74)と、前記退避位置(R)に移動したときに係合する第2係合凹部(75)とが形成され、規制部材(68)の支持軸部(77)を下方に付勢する付勢部材(82)が具備されていることを特徴とする請求項1に記載の幅木固定具。
- 具本体(67A)は、縦枠杆(21)の外面に添う円弧状に形成されかつ縦枠杆(21)の下部に添設固定される取付部(71)を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の幅木固定具。
- 具本体(67B)は、凹状嵌合部(69B)の外面側に、縦枠杆(21)に対して固定される第1幅木(61A)に没設された固定部(85)を有し、第1幅木(61A)と直交する方向の第2幅木(61B)の端部が凹状嵌合部(69B)に嵌合固定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の幅木固定具。
- 作業台(1)の作業床(3)の外周に、両端部に縦枠杆(21)を有する一対の手摺枠(17)が対向して設けられ、対向する手摺枠(17)の縦枠杆(21)の下部間に幅木(61A)を配置固定するようにした幅木取付構造であって、
対向する手摺枠(17)の縦枠杆(21)の下部に、前記請求項1〜3のいずれかに記載の幅木固定具(65A)がその凹状嵌合部(69A)同士が対向するようにそれぞれ固着され、これら幅木固定具(65A)の凹状嵌合部(69A)に幅木(61A)の両端部がそれぞれ嵌合保持されていることを特徴とする幅木取付構造。 - 作業台(1)の作業床(3)の外周に、両端部に縦枠杆(21)を有する一対の手摺枠(17)が対向して設けられ、対向する手摺枠(17)の縦枠杆(21)の下部間にそれぞれ第1幅木(61A)が対向して配置固定され、対向する第1幅木(61A)の端部間に第2幅木(61B)を配置固定するようにした幅木取付構造であって、
対向する第1幅木(61A)の端部に、前記請求項1、2又は4に記載の幅木固定具がその凹状嵌合部同士が対向するようにそれぞれ固着され、これら幅木固定具の凹状嵌合部に第2幅木(61B)の両端部がそれぞれ嵌合保持されていることを特徴とする幅木取付構造。 - 作業台(1)の作業床(3)の外周に、両端部に縦枠杆(21)を有する一対の手摺枠(17)が対向して設けられ、対向する手摺枠(17)の縦枠杆(21)の下部間にそれぞれ第1幅木(61A)が対向して配置固定され、対向する第1幅木(61A)の端部間
にそれぞれ第2幅木(61B)が対向して配置固定された幅木取付構造であって、
対向する手摺枠(17)の縦枠杆(21)の下部に、前記請求項1〜3のいずれかに記載の幅木固定具がその凹状嵌合部同士が対向するようにそれぞれ固着され、これら幅木固定具の凹状嵌合部に第1幅木(61A)の両端部がそれぞれ嵌合保持され、
対向する第1幅木(61A)の端部に、前記請求項1、2又は4に記載の幅木固定具がその凹状嵌合部同士が対向するようにそれぞれ固着され、これら幅木固定具の凹状嵌合部に第2幅木(61B)の両端部がそれぞれ嵌合保持されていることを特徴とする幅木取付構造。
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