JP2014201884A - 炉内足場の支柱支持ベース構築用装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】炉内足場の支柱支持ベース構築用装置を提供する。
【解決手段】炉底部のホッパー部から上方に向けて、支柱及び横架材により階層状に構築される炉内足場において、炉底部のホッパー部11に構築した基礎デッキからホッパー斜壁11aの上り方向に延びる基準線上に位置して、ホッパー斜壁の上に支柱支持ベースを構築する装置であり、基準線の延長方向に順に所定間隔をあけて斜壁11aに設置されるベース装置19と、隣り合うベース装置19の相互を基準線に沿って連結支持する連結材20とから構成され、ベース装置19は、基体48の下部に基準線に交差する軸線廻りに回動自在なソール板55を設けると共に、基体48の上部に支柱下端の座板を支持する座受手段56を設け、基準線上に位置して基体48を挟む両側に連結材20の端部を係脱自在に係止支持する係止機構を設けている。
【選択図】図3

Description

本発明は、火力発電所におけるボイラ火炉等の炉内に足場を構築する際に使用する支柱支持ベース構築用装置に関する。
従来、炉内の保守点検や、炉壁の修繕その他の工事のために、炉内に足場を構築する技術が提案されている。
特開2012−149419号公報 特開平9−184283号公報 特開平6−322975号公報 特開平6−57941号公報
周知のように、一般的な建設・建築現場における仮設足場は、地面ないし床面の上に所定間隔で支柱を立設すると共に、支柱を横架材で連結することより、下層から上層に向けて、階層状に構築される。
ところが、図1に示すように、火力発電所におけるボイラ火炉等の炉1は、炉内底部に角錐状のホッパー部2が設けられているので、ホッパー斜壁に支柱を鉛直方向に立設することが困難であり、仮に立設したとしても、支柱の荷重を堅固に安定支持させることが困難である。
このため、従来は、剛体構造のステージ3を炉外で製作した後、リフティング装置によりステージ3を吊り上げた状態で、炉の上部開口から炉内に装入し、ホッパー部2を塞ぐ位置にステージによる水平な床面を形成し、該床面の上に支柱を立設すると共に横架材等で連結することにより足場4を構築している。
しかしながら、従来技術の場合、炉外でステージ3を製作すると共に、リフティング装置を準備しなければならないため、足場4の構築及び解体の何れに際しても、極めて大がかりな装置と多大の作業労力を必要とする問題がある。
しかも、炉におけるホッパー部2は、図1(A)に示すホッパー斜壁2aと、図1(B)に示すホッパー斜壁2aのように、現場により、ホッパー斜壁の傾斜角θが異なり、しかも、炉内の幅寸法が異なるので、現場に応じてステージ3を個別に設計製作し、個別に構成部材を調達しなければならないという不便がある。
ところで、本発明者は、炉におけるホッパー部2は、通常、点検等のための出入口5を設けていることを知得した。このような出入口5は、底部のハッチ式のマンホール5aや側部のドア式の通孔5bとされ、極めて狭小であるが、作業者を出入可能とする少なくとも1つの出入口5が設けられている。
従って、本発明は、上記従来技術の問題を解決するため、分解状態で出入口からホッパー部に搬入搬出可能な機材を構成し、該機材をホッパー部の内部で組み立てることにより、ホッパー斜壁を含むホッパー部の内部において、該斜壁に沿って足場の支柱を立設可能とする構造体を構築するための装置を提供することを課題とする。
そこで、本発明が手段として構成したところは、炉底部のホッパー部から上方に向けて、支柱及び横架材により階層状に構築される炉内足場において、炉底部のホッパー部に構築した基礎デッキからホッパー斜壁の上り方向に延びる基準線上に位置して、該ホッパー斜壁の上に支柱支持ベースを構築する装置であり、前記基準線の延長方向に順に所定間隔をあけて斜壁に設置されるベース装置と、隣り合うベース装置の相互を前記基準線に沿って連結支持する連結材とから構成され、前記ベース装置は、基体の下部に前記基準線に交差する軸線廻りに回動自在なソール板を設けると共に、前記基体の上部に支柱下端の座板を支持する座受手段を設け、前記基準線上に位置して前記基体を挟む両側に前記連結材の端部を係脱自在に係止支持する係止機構を設けて成る点にある。
本発明の好ましい実施形態において、前記係止機構は、前記基準線に交差する横軸部材と、該横軸部材の軸心を回動支点として該横軸部材を回動自在に抱持するU形の抱持部材とから成り、前記横軸部材と抱持部材の一方により係止手段を構成すると共に他方により被係止手段を構成し、前記被係止手段を前記基体の両側に設け、前記係止手段を前記連結材の両端に設けており、前記連結材は、伸縮自在かつ伸長状態で収縮方向に固定自在となるように構成されている。
前記基体の両側に設けた被係止手段は、ホッパー斜壁の下向き方向に臨む第1被係止手段と、上向き方向に臨む第2被係止手段 を構成し、前記第1被係止手段を基体の上下中央部よりも下方位置に設け、前記第2被係止手段を前記第1被係止手段よりも上方位置に設けることが好ましく、前記第1被係止手段と第2被係止手段の相対位置は、両被係止手段の回動支点を相互に結ぶ線ALが該第2係止手段に連結された連結材の軸線Axに近接するように構成することが好ましい。
この際、前記第1被係止手段と第2被係止手段の相対位置は、両被係止手段の回動支点を相互に結ぶ線ALが該第2係止手段に連結された連結材の軸線Axに対して下側に位置するように構成することが好ましい。
本発明の更に好ましい実施形態は、前記基準線上に位置してホッパー斜壁の下降位置と上昇位置に設置された隣り合うベース装置に関して、ホッパー斜壁の下降位置に設置したベース装置に立設した支柱の外側に取付けられると共に、取付状態で前記基準線の延長方向に向けて方向を案内する案内装置が設けられており、ホッパー斜壁の上昇位置に設置したベース装置は、前記案内装置に向けて延び、前記案内装置に連接することにより、該ベース装置を前記基準線上に案内された状態で設置させる方向規制手段を設けている。
前記ベース装置は、該ベース装置から前記案内装置に向けて延びるアームの先端に前記方向規制手段と、前記案内装置に固着される固着手段を設け、該ベース装置を設置した状態で前記アームが基準線に沿って配置されると共に、該アームの上に足場板を搭載可能とするように構成することが好ましい。
本発明の実施形態において、前記座受手段は、前記支柱下端の座板に臨む平板部材と、該平板部材から起立する突起出手段により構成され、前記支柱下端の座板を前記平板部材に載置することにより支持し、該座板の孔手段に前記突起手段を嵌入することにより、該座板を前記平板部材に位置決め状態で搭載するように構成している。
この際、前記突起手段は、平板部材の中央に立設した嵌合軸部材と、該嵌合軸部材の周囲に位置して立設された少なくとも1個の係止ピンにより構成され、前記孔手段は、座板の中心に貫設された中心孔と、該中心孔の周囲に位置して座板に貫設された小孔により構成されており、前記支柱下端の座板を前記平板部材に載置し支持した状態で、前記嵌合軸部材を中心孔に挿入すると共に、前記係止ピンを小孔に挿入することにより、該座板を横移動不能かつ回動不能に支持するように構成することが好ましい。
請求項1に記載の本発明によれば、炉底部のホッパー部11に構築した基礎デッキ16からホッパー斜壁11aの上り方向に延びる基準線SLに沿って、斜壁11aに沿って相互に連結材20により連結支持されたベース装置19を設置することにより、ベース17を構築することができ、しかも、該ベース装置19の座受手段56に支柱13を立設することができるので、ホッパー斜壁11aのような斜面の上であっても、支柱13及び横架材14による足場15を容易かつ堅固に構築できるという効果がある。
請求項2に記載の本発明によれば、連結材20の両端に設けた係止手段67b、68bと、ベース装置19に設けた被係止手段57a、58aの相互に、基準線SLに交差する横軸部材と、該横軸部材の軸心を回動支点として該横軸部材を回動自在に抱持するU形の抱持部材により構成し、連結材20を伸縮自在に構成しているので、ホッパー斜壁11aの上で隣り合うベース装置19、19を所望の所定間隔で設置することが可能である。この際、前記連結材20は、伸縮可能かつ伸長状態で収縮方向に固定自在となるように構成されており、前記ベース装置19、19を相互に突っ張り支持状態で連結することができるので、ホッパー斜壁11aの上昇位置に設置されたベース装置19から下降位置に設置されたベース装置19に対する荷重P2を好適に支持することができ、これにより全体としてのベース17を高強度に構築することが可能になる。
請求項3に記載の本発明によれば、ベース装置19の基体48の両側に設けた被係止手段は、ホッパー斜壁11aの下向き方向に臨む第1被係止手段57aと、上向き方向に臨む第2被係止手段
58aを構成し、前記第1被係止手段57aを基体48の上下中央部よりも下方位置に設けているので、上方に構築された足場15から基体48が受ける荷重P1により第1被係止手段57aに生じるモーメントM1を可及的低減することが可能となる。
そして、前記第2被係止手段58aを前記第1被係止手段57aよりも上方位置に設け、第1被係止手段57aと第2被係止手段 58aの相対位置に関して、両被係止手段57a、58aの回動支点を相互に結ぶ線ALを該第2係止手段58aに連結された連結材20の軸線Axに近接させるように構成しているので、斜壁11aの上昇位置に設置した隣り合うベース装置19から該連結材20の軸線Ax方向に作用する荷重P2を好適に支持することが可能となる。
この際、請求項4に記載の本発明によれば、前記第1被係止手段57aと第2被係止手段58aの相対位置は、両被係止手段57a、58aの回動支点を相互に結ぶ線ALを該第2係止手段58aに連結された連結材20の軸線Axに対して下側に位置させるように構成しているので、前記荷重P2により第2被係止手段58aに対して発生するモーメントM2を反時計針方向に向かわせることができ、前記第1被係止手段57aにおける時計針方向のモーメントM1との間において減殺させることが可能となる。
請求項5に記載の本発明によれば、基準線SLに沿ってホッパー斜壁11aに順に、ベース装置19を設置する際に、先行設置されたベース装置19に立設した支柱13に案内装置44を取付けた後、後行設置するベース装置19の方向規制手段53を前記案内装置44に連接する構成であるから、後行設置されるベース装置19を基準線SLの上に案内することにより正確な位置に設置することができる効果がある。
この際、請求項6に記載の本発明によれば、基礎デッキ16において並設された基礎装置18の各々から平行に延びる複数の基準線SLに沿って、同時並行的に、連結材20を介してベース装置19を順に設置する際、隣り合う基準線SLの上に並設された一対のベース装置19のアーム49に足場板43を架設することにより、先行設置したベース装置19の上に作業床を形成することができるので、後行するベース装置19の設置作業を安全かつ容易に行うことが可能となる。
請求項7に記載の本発明によれば、ベース装置19に設けた座受手段56の平板部材60に対して、支柱下端の座板29を好適に支持させることができ、しかも、座板29の孔手段に平板部材60の突起手段を嵌入することにより、該座板29を前記平板部材60に位置決め状態で搭載できる利点がある。
この際、請求項8に記載の本発明によれば、座受手段56の平板部材60と支柱下端の座板29の相互において、中央位置で嵌合軸部材60aを中心孔29aに挿入し、周囲位置で係止ピン60bを小孔29bに挿入することにより、該座板29を横移動不能かつ回動不能に支持することができるという効果がある。
従来技術の説明図であり、図1(A)は従来技術の1例を示し、図1(B)は従来技術の他例を示している。 本発明の1実施形態により構築した炉内足場の1例を示す説明図である。 本発明の1実施形態に係る構築方法の工程を示す説明図である。 本発明の基礎デッキを構築するための基礎装置の1実施形態を示す斜視図である。 基礎装置と支柱を分解状態で示す斜視図である。 基礎装置により構築した基礎デッキを示す斜視図である。 本発明のベースを構築するためのベース装置及び連結材と、基礎装置に立設した支柱に取付けられた案内装置を分解状態で示す斜視図である。 ベース装置と支柱を分解状態で示す斜視図である。 本発明の1実施形態に係るベース装置と連結材の関係を示す正面図である。
以下図面に基づいて本発明の好ましい実施形態を詳述する。
[主な機材]
図2及び図3に示すように、火力発電所におけるボイラ火炉等の既設の炉10は、炉底部に角錐状のホッパー部11が形成されており、該ホッパー部の底部又は側部に点検等のために作業者が出入可能な出入口12が設けられている。図例の場合、ドアを備えた通孔を示しているが、ハッチを備えた底部マンホールとされる場合もある。何れの場合も、出入口12は、作業者の出入を可能とする範囲で可及的狭小に形成されている。
そこで、本発明は、分解状態で出入口12からホッパー部11に搬入搬出可能な機材を構成し、該機材をホッパー部11の内部で組み立てることにより、ホッパー斜壁11aを含むホッパー部11の内部において、従来、建設・建築現場において仮設足場を構築するために汎用されている支柱13及び横架材14並びにその他の足場構成部材を利用することにより、足場15を下層から上層に向けて階層状に組み立てるための基礎デッキ16とベース17を構築する。
図示のように、基礎デッキ16は、ホッパー部11の底部近傍に位置して基礎装置18により構築される。ベース17は、前記基礎装置18の延長線上でホッパー斜壁11aの上り方向に延びる基準線上に位置して順に、所定間隔をあけて該斜壁11aに設置されるベース装置19により構築され、前記基礎装置18とベース装置19の相互と、隣り合うベース装置19の相互は、連結材20により連結支持される。
[基礎装置による基礎デッキの構築]
基礎デッキ16は、ホッパー部11の底部近傍に位置して対向するホッパー斜壁11a、11aに基礎装置18を架設すると共に、平行に並設することにより構築される。
[基礎装置]
図4及び図5に示すように、基礎装置18は、所定長さのビーム21と、該ビーム21の両端部に着脱自在又は折畳み自在に垂設される一対の脚部22、22を備えている。
前記ビーム21は、H形鋼から成り、上面に平坦な受面23を形成すると共に、下面に取付面24を形成しており、前記受面23には、少なくとも両端部に位置して座受手段25が設けられ、前記取付面24には、長手方向に間隔をあけて少なくとも2個の係着手段26が設けられており、更に、ビーム21の両端面には、係止機構27が設けられている。
[座受手段]
前記座受手段25は、図例の場合、3個の座受手段25が設けられており、ビーム21の長手方向に等間隔をあけて前記受面23の中央部と両端部に固設されており、支柱13の下端を支持するように構成されている。
足場15を構築するための支柱13は、パイプ材から成り、図3に示すように、軸方向に所定間隔をあけて楔孔を備えたフランジから成る緊結手段13aを固設した複数の支柱13を鉛直方向に連結する汎用のものであり、最下位の支柱13には、ジャッキ機構28が設けられている。ジャッキ機構28は、矩形の座板29から立設したパイプ状のネジ軸30と、該ネジ軸30に螺合された昇降受具31を備えており、ネジ軸30を支柱13の下端部に下方から挿入し、該支柱13の下端を前記昇降受具31で支持するように構成されている。この際、前記座板29には、前記ネジ軸30の内部に連通する中心孔29aと、該中心孔29aの周囲に位置する少なくとも1個の小孔29bが貫設されている。小孔29bは、図例の場合、座板29の対角線上に位置して2個設けられている。これにより、座板29には、前記中心孔29aと小孔29bから成る孔手段が設けられている。尚、孔手段は、図示実施形態とは異なる形態又は配列とした孔により構成しても良い。
これに対して、前記座受手段25は、前記座板29を載置可能とする平板部材32を備え、該平板部材32に前記中心孔29aに嵌入可能な嵌合軸部材32aを立設すると共に、前記小孔29bに挿通可能な少なくとも1個の係止ピン32bを立設している。図例の場合、2個の小孔29b、29bに挿入可能な2個の係止ピン32b、32bを立設している。これにより、平板部材32には、前記嵌合軸部材32aと係止ピン32bから成る突起手段が設けられている。尚、突起手段は、図示実施形態とは異なる形態又は配列とした突起により構成しても良い。
従って、前記座受手段25に支柱13のジャッキ機構28を載置すると、平板部材32が前記座板29を支持し、前記孔手段に突起手段を嵌入することにより、該座板29を平板部材32に位置決め状態で搭載する。図示実施形態の場合、前記中心孔29aに嵌合軸部材32aを嵌入すると共に、前記小孔29bに係止ピン32bを挿通し、これにより、平板部材32の上に座板29を横移動不能かつ回動不能に支持するように構成されている。
[係着手段]
前記係着手段26は、金属板により概ねU形に折曲形成された取付体33に係着ピン34を立設しており、該取付体33の両端の外向きフランジ部33aを前記ビーム21の取付面24に固着される。図例の場合、ボルト・ナットにより固着する構成を例示しているが、溶接等で固着しても良い。
従って、後述するように複数の基礎装置18を並設した状態で、隣り合う基礎装置18、18の間にブレース(筋交い)35を掛け渡すことが可能であり(図6参照)、この際、ブレース35の端部に設けられたリング部材又はフック部材を前記係着ピン34に係着するように構成されている。
[係止機構]
前記係止機構27は、基礎装置18に後述する連結材20を連結するために設けられており、ビーム21の長手軸線に交差するパイプから成る横軸部材36により係止機構27の被係止手段27aを構成し、該横軸部材36の両端をビーム21の端面に固設された二股状のブラケット37に挿着している。尚、連結材20及び係着機構の構成については、後述する。
[脚部の着脱構成及びソール板]
前記脚部22は、図4及び図5に示すように、脚柱38の上端部に取付板39を固設し、下端部にソール板40を設けている。
前記取付板39は、脚柱38をビーム21の両端部に垂設する際に、該ビーム21の取付面24の下面に重ねられ、ボルト・ナットから成る着脱固着手段41により取付面24に着脱自在に固着される。
前記ソール板40は、前記脚柱38の下端部に対して、前記ビーム21の長手軸線に交差する軸線廻りに回動自在に軸支されている。図例の場合、脚柱38の下端ブラケット38aとソール板40の起立ブラケット40aを相互に、カラーに挿通したボルト及びナットで構成される横軸42により軸着することにより、前記ビーム21の長手軸線に交差する軸線廻りに回動自在となるように軸支されている。
図示省略しているが、前記脚部22は、図示実施形態のようにビーム21の両端に着脱自在に構成する他、該ビーム21の下側に沿って折畳み自在となるように軸着した構成としても良い。
[基礎デッキの構築方法]
そこで、基礎装置18は、ビーム21と脚部22を分解した状態又は折畳んだ状態で、炉10の出入口12からホッパー部11の内部に搬入され、ホッパー部11の内部において、前記着脱固着手段41で固着することにより又は折畳み状態から展開することにより、一対の脚部22をビーム21の両端部に垂設される。
図示省略しているが、脚部22を着脱自在に構成する場合は、炉のホッパー部2は、現場によりホッパー斜壁11aの角度θが異なるので、長さが相違する複数種類の脚部22を準備することが可能となり、選択された所定長さの脚部22をビーム21に垂設することにより、所望の背の高さとした基礎装置18が組み立てられる。ホッパー斜壁11aの角度θが小さい場合(例えば30度や35度の場合)は、ビーム21に短い脚部22を取付けることにより背の低い基礎装置18を組み立てることが好ましく、ホッパー斜壁11aの角度θが大きい場合(例えば45度や50度の場合)は、ビーム21に長い脚部22を取付けることにより背の高い基礎装置18を組み立てることが好ましい。
組み立てられた基礎装置18は、図3に示すように、ホッパー部11の内部で対向するホッパー斜壁11a、11aの上に、脚部22、22のソール板40を設置することにより架設すると共に、図6に示すように、架設した複数の基礎装置18を平行に並設し、これにより基礎デッキ16を構築する。
この際、図3の矢印Aで示す拡大図のように、ソール板40が横軸42を介して回動することによりホッパー斜壁11aに沿って設置され、脚部22を鉛直姿勢に保持する。この状態において、図示のように、下端ブラケット40aをソール板40に接支させることにより、横軸42に荷重が作用しないように構成することが好ましい。
図6に示すように、並設された隣り合う基礎装置18は、係着手段26を介してブレース35をX字状に掛け渡すことにより相互に連結される。この際、ブレース35の所定長さと係着手段26、26の所定間隔は、予め定められているので、X字状にブレース35、35を掛け渡すと、隣り合う基礎装置18、18は、所定間隔LSを保持した状態で設置される。この状態で、好ましくは、並設された基礎装置18におけるビーム21の受面23に足場板43を敷設することにより、床面が形成される。
このようにして構築される基礎デッキ16は、上述のように、各基礎装置18の座受手段25に支柱13が立設される。
[ベース装置によるベースの構築]
上記基礎デッキ16の構築の後又は構築中に、各基礎装置18の延長方向であってホッパー斜壁11aの上り方向に延びる基準線上に位置して順に、所定間隔をあけてベース装置19を該斜壁11aに設置すると共に、前記基礎装置18とベース装置19の相互と、隣り合うベース装置19、19の相互を連結材20で連結支持することにより、支柱支持のためのベース17が構築される。この際、ベース装置19及び連結材20や、後述する案内装置44や、足場15を構築するための支柱13及び横架材14や、その他の必要機材は、基礎デッキ16を構築する場合と同様に、出入口12からホッパー部11に搬入することができる。
[案内装置]
図7及び図8に示すように、前記基礎装置18のビーム21の長手方向の延長線に沿う基準線SLに対して、ベース装置19を案内するための案内装置44が設けられ、該案内装置44を介して、ベース装置19を基準線SLの上に正しく位置決めした状態で設置するように構成している。
前記案内装置44は、前記基礎装置18の端部に立設された支柱13の外側に平行に配置される断面角形の定規手段45を備え、該定規手段45に前記支柱13の緊結手段13aに楔結合される楔片を備えた着脱手段46を設けると共に、該着脱手段46の下方で支柱13の側面に抱持状に接支する接支手段47を設けている。図例の場合、定規手段45の断面形状を四角形に形成している。
[方向規制手段]
これに対して、ベース装置19は、図8に示すように、柱状の基体48を備え、該基体48から前記案内装置44に向けて延びるアーム49を設けており、該アーム49の先端に鉛直方向の支持板50を固設すると共に、該支持板50の上下位置にそれぞれ前記定規手段45を掴持する断面コ字形の上部掴み具51と下部掴み具52により構成された方向規制手段53を設け、上部掴み具51には、前記定規手段45を掴持した状態で締着する開閉自在なクランプ具から成る固着手段54を設けている。従って、図7に示すように、前記方向規制手段53を支柱13に取付けた案内装置44の定規手段45に連接すると、アーム49が基準線SLに沿わされ、基体48が基準線SLの上に配置され、この状態で固着手段54により定規手段45を締結することにより、ベース装置19が所定位置に設置されるように構成されている。図7に示すように、基準線SLに沿って配置されるアーム49は、足場板43のフックを搭載可能とするように、断面円形のパイプ材により形成することが好ましい。
前記クランプ具の固着手段54を設けた上部掴み具51は、支持板50に対して、ボルト等の弛緩自在な固定自在手段50aと、該支持板50の上下方向に設けられたスロット等のガイド手段50bを介して、固着されている。従って、後述するように、ベース装置19をホッパー斜壁11aに設置する際、前記固定自在手段50aを弛めた状態でガイド手段50bの位置を上下方向に調節し、調節位置に固定できるので、前記クランプ具から成る固着手段54を定規手段45の所望位置に固着することが可能である。
[ベース装置]
前記基体48は、図8に示すように、下部に前記基準線SLに交差する軸線廻りに回動自在なソール板55を設けると共に、上部に座受手段56を設けており、前記基準線SLの上で該基体48を挟む両側に位置して、前記連結材20の端部を係脱自在に係止支持する第1係止機構57及び第2係止機構58を設けている。
[ソール板]
前記ソール板55は、図例の場合、基体48の下端ブラケット48aとソール板55の起立ブラケット55aを相互に、カラーに挿通したボルト及びナットで構成される横軸59により軸着することにより、基準線SLに交差する軸線廻りに回動自在となるように軸支されている。
[座受手段]
前記座受手段56は、上述した基礎装置18の座受手段25と同様の構造と方法で支柱13の下端部に設けられたジャッキ機構28の座板29を支持すると共に係止するように構成されており、前記座板29を載置可能とする平板部材60を基体48の頂部に固設し、該平板部材60に前記ジャッキ機構28の中心孔29aに嵌入される嵌合軸部材60aを立設すると共に、小孔29bに挿通可能な少なくとも1個の係止ピン60bを立設している。図例の場合、ジャッキ機構28の座板29に設けられた2個の小孔29b、29bに挿入可能な2個の係止ピン60b、60bを立設している。
図示実施形態の場合、座板29に設けた前記中心孔29aと小孔29bから成る孔手段に対して、平板部材60に設けた嵌合軸部材60aと係止ピン60bから成る突起手段を嵌入する構成を示しているが、前記孔手段を図示実施形態とは異なる形態又は配列とした孔により構成しても良く、前記突起手段を図示実施形態とは異なる形態又は配列とした突起により構成しても良い。
従って、前記座受手段56に支柱13のジャッキ機構28を載置すると、平板部材60が前記座板29を支持し、前記孔手段に突起手段を嵌入することにより、該座板29を平板部材60に位置決め状態で搭載する。図示実施形態の場合、前記中心孔29aに嵌合軸部材60aを嵌入すると共に、前記小孔29bに係止ピン60bを挿通し、これにより、平板部材60の上に座板29を横移動不能かつ回動不能に支持するように構成されている。
[係止機構]
前記第1係止機構57及び第2係止機構58は、それぞれ、連結材20を連結するために設けられ、基準線SLに交差するパイプから成る横軸部材61、62により第1係止機構57の第1被係止手段57aと、第2係止機構58の第2被係止手段58aを構成し、該横軸部材61、62の両端を基体48の両側面に固設された一対のブラケットアーム63、63に挿着し、基体48を基準線SLの上でホッパー斜壁11aに設置したとき、第1被係止手段57aが該斜壁11aの下向き方向に臨み、第2被係止手段58aが該斜壁11aの上向き方向に臨むように構成している。
[連結材]
前記連結材20は、図7に示すように、ネジ軸64をパイプ材65に摺動自在に挿入することにより伸縮管を構成し、前記ネジ軸64にストッパー受具66螺合することにより、伸縮管を所定の長さとするように伸縮した状態で、前記ストッパー受具66をパイプ材65の端部に当接させることにより、伸縮管が収縮せず、少なくとも収縮方向に関して固定自在とされるように構成しており、該伸縮管の両端に、前記基礎装置18に設けた係止機構27の被係止手段27a並びに前記ベース装置19に設けた第1及び第2係止機構57、58の第1及び第2被係止手段57a、58aに対して、選択的に係止可能とされる第1係止手段67bと第2係止手段68bを設けている。
前記第1及び第2係止手段67b、68bは、何れも、上述の被係止手段27a、57a、58aを構成する横軸部材36、61、62に対して、該横軸部材の軸心を回動支点として該横軸部材を回動自在に抱持するU形の抱持部材により構成されている。尚、図示実施形態の場合、前記基礎装置18の被係止手段27a並びに前記ベース装置19の第1及び第2被係止手段57a、58aを横軸部材により構成し、連結材20の第1及び第2係止手段67b、68bをU形の抱持部材により構成しているが、相互に反対の部材により構成しても良く、前記被係止手段27a並びに第1及び第2被係止手段57a、58aをU形の抱持部材により構成し、連結材20の第1及び第2係止手段67b、68bを横軸部材により構成しても良い。
[ベースの構築方法]
上述のように基礎装置18により基礎デッキ16を構築し、基礎装置18の少なくとも両端部に支柱13を立設した状態から、図2及び図3に示すように、前記支柱13に案内装置44を取付け、その後、方向規制手段53を案内装置44に連接することにより、ベース装置19を基準線SLに沿ってホッパー斜壁11aに設置し、基礎装置18とベース装置19の相互を連結材20により連結支持する。その後、前記基準線SLに沿ってホッパー斜壁11aの上り方向に向けてベース装置19を順に設置し、この際、ベース装置19は、設置の都度、支柱13を立設すると共に、案内装置44が取付けられ、隣り合うベース装置19、19を相互に連結材20で連結支持する。従って、先行設置されたベース装置19に対して、後行設置されるベース装置19は、先行設置されたベース装置19の案内装置44に後行設置されるベース装置19の方向規制手段53を連接しながら設置されるので、全てのベース装置19が基準線SLの上に整列した状態で設置され、これによりホッパー斜壁11aにベース17を構築する。
ホッパー斜壁11aに設置されたベース装置19は、図3の矢印Bで示す拡大図のように、ソール板55が横軸59を介して回動することによりホッパー斜壁11aに沿って設置され、基体48を鉛直姿勢に保持する。この状態において、図示のように、下端ブラケット48aをソール板55に接支させることにより、横軸59に荷重が作用しないように構成することが好ましい。
上述のように、連結材20は、ストッパー受具66を回転することにより、パイプ材65からネジ軸64を突出方向に移動させ、伸長するように構成されている。従って、基礎装置18とベース装置19を連結支持する連結材20は、ストッパー受具66の回転により、第2係止手段68bを基礎装置18の被係止手段27a(横軸部材36)に押し当てると共に、第1係止手段67bをベース装置19の第1被係止手段57a(横軸部材61)に押し当て、これにより、基礎装置18とベース装置19を相互にガタツキなく突っ張り状態で連結支持する。また、隣り合うベース装置19、19を連結支持する連結材20は、ストッパー受具66の回転により、第2係止手段68bを斜壁11aの下り側に設置されたベース装置19の第2被係止手段58a(横軸部材62)に押し当てると共に、第1係止手段67bを斜壁11aの上り側に設置されたベース装置19の第1被係止手段57a(横軸部材61)に押し当て、これにより、両ベース装置19、19を相互にガタツキなく突っ張り状態で連結支持する。
このようにして、基礎デッキ16を構成する基礎装置18及びベース17を構成するベース装置19は、支柱13を立設しながら構築されるので、基礎デッキ16からホッパー斜壁11aに沿ってベース17を構築しながら支柱13を相互に横架材14により連結すると共に、支柱13を継ぎ足すことにより、下層から上層に向けて、足場15を構築することができ、迅速な構築作業が可能になるという利点がある。
しかも、基礎デッキ16において並設された基礎装置18の各々から平行に延びる複数の基準線SLに沿って、同時並行的に、連結材20を介してベース装置19を順に設置する際、上述のように、隣り合う基準線SLの上に並設された一対のベース装置19のアーム49に足場板43を架設することにより、先行設置したベース装置19の上に作業床を形成することができるので、後行するベース装置19の設置作業を安全かつ容易に行うことが可能となる。
しかしながら、本発明において、案内装置44と方向規制手段53は、必ずしも必須の構成ではなく、従って、基礎装置18の延長方向に順次、連結材20を介してベース装置19を所定間隔でホッパー斜壁11aに設置することによりベース17を構築した後、基礎装置18及びベース装置19に支柱13を立設することにより足場15を構築するように構成しても良い。
[係止機構の構成と作用]
本発明の好ましい実施形態に関して、ベース装置19は、図9に示すように、ホッパー斜壁11aの下向き方向に臨む第1被係止手段57aを基体48の上下中央部よりも下方位置に設け、ホッパー斜壁11aの上向き方向に臨む第2被係止手段58aを第1被係止手段57aよりも上方位置に設けている。図示のベース装置19は、前記第1被係止手段57aに、該ベース装置19と基礎装置18を相互に連結支持する連結材20の第1係止手段67bを接支し、前記第2被係止手段58aに、該ベース装置19と該ベース装置19よりも斜壁11aの上昇位置で隣り合うベース装置19を相互に連結支持する連結材20の第2係止手段68bを接支している。
尚、ベース装置19は、ソール板55が横軸59を介して回動することによりホッパー斜壁11aに支持され、下端ブラケット48aをソール板55に接支させることにより、基体48を鉛直姿勢に保持しており、アーム49を介して斜壁11aの下降位置に立設された支柱13に連結されている。
[第1被係止手段の作用]
この状態で、上方に構築された足場15から基体48が受ける荷重P1は、ソール板55とホッパー斜壁11aの接合面に分力F1を作用する。この際、基体48は、第1被係止手段57a(横軸部材61)を介して連結材20の第1係止手段67bにより支持されているので、前記横軸部材61には、図示の時計針方向のモーメントM1(M1=F1×L1)が発生し、ブラケットアーム63やアーム49等を変形するおそれがある。そこで、本発明の図示実施形態によれば、上述のように第1被係止手段57a(横軸部材61)を基体48の上下中央部よりも下方位置に設けることにより、前記L1を小さくするように構成しているので、前記モーメントM1を可及的低減し、ブラケットアーム63やアーム49等の変形や破損を防止することが可能となる。
[第2被係止手段の作用]
ベース装置19の第2被係止手段58a(横軸部材62)は、斜壁11aの上昇位置に設置した隣り合うベース装置19に連結された連結材20の第2係止手段68bを接支することにより、該連結材20の軸線Ax方向の荷重P2を受ける。そこで、この荷重P2を好適に支持させるためには、第1被係止手段57aと第2被係止手段58aの相対位置に関して、両被係止手段57a、58aの回動支点を相互に結ぶ線ALを前記軸線Axに一致させるように構成することが望ましく、そのような位置に第2被係止手段58aを設けることが好ましい。
しかしながら、上述のように、炉の現場により、ホッパー斜壁11aの傾斜角度θが異なるので、実際に前記のように線ALを軸線Axに一致させることは困難であり、しかも、現場毎に対応させたベース装置19を製作することは、現実的でない。そこで、図示実施形態の場合、前記回動支点を結ぶ線ALを軸線Axに可及的近接させるように構成すると共に、図示角度θ1で示すように、前記線ALが軸線Axに対して下側に位置するように構成し、そのような位置に第2被係止手段58aを設けている。従って、前記線ALが軸線Axに対して角度θ1だけ下側に偏位することにより、前記荷重P2の分力F2は、第2被係止手段58a(横軸部材62)に対して反時計針方向のモーメントM2(M2=F2×L2)を発生するが、図示のように、前記角度θ1を可及的小さくすることにより、前記分力F2を小さくすることが可能となり、前記モーメントM2を可及的低減し、ブラケットアーム63やアーム49等の変形や破損を防止することできる。そして、前記線ALを軸線Axの下側に偏位させることにより、モーメントM2を反時計針方向に発生させることができるので、これにより、前記第1被係止手段57aにおける時計針方向のモーメントM1により減殺させ、しかも、該モーメントM2をアーム49に向かわせることにより、該アーム49による支持が可能となる。
上述のようにして構築した基礎デッキ16及びベース17並びに足場15は、炉内の補修等の必要工事が終了した後は、適宜、解体することにより、分解した機材をホッパー部11の出入口12から炉外に搬出することができる。
10 炉
11 ホッパー部
11a ホッパー斜壁
12 出入口
13 支柱
13a 緊結手段
14 横架材
15 足場
16 基礎デッキ
17 ベース
18 基礎装置
19 ベース装置
20 連結材
21 ビーム
22 脚部
23 受面
24 取付面
25 座受手段
26 係着手段
27 係止機構
27a 被係止手段
28 ジャッキ機構
29 座板
30 ネジ軸
31 昇降受具
32 平板部材
32a 嵌合軸部材
32b 係止ピン
33 取付体
33a フランジ部
34 係着ピン
35 ブレース
36 横軸部材
37 ブラケット
38 脚柱
38a 下端ブラケット
39 取付板
40 ソール板
40a 起立ブラケット
41 着脱固着手段
42 横軸
43 足場板
44 案内装置
45 定規手段
46 着脱手段46
47 接支手段
48 基体
48a 下端ブラケット
49 アーム
50 支持板
50a 固定自在手段
50b ガイド手段
51 上部掴み具
52 下部掴み具
53 方向規制手段
54 クランプ手段
55 ソール板
55a 起立ブラケット
56 座受手段
57 第1係止機構
58 第2係止機構
57a 第1被係止手段
58a 第2被係止手段
59 横軸
60 平板部材
60a 嵌合軸部材
60b 係止ピン
61、62 横軸部材
63 ブラケットアーム
64 ネジ軸
65 パイプ材
66 ストッパー受具
67a 第1係止手段
68a 第2係止手段

Claims (8)

  1. 炉底部のホッパー部から上方に向けて、支柱及び横架材により階層状に構築される炉内足場において、
    炉底部のホッパー部(11)に構築した基礎デッキ(16)からホッパー斜壁(11a)の上り方向に延びる基準線上に位置して、該ホッパー斜壁の上に支柱支持ベース(17)を構築する装置であり、
    前記基準線(SL)の延長方向に順に所定間隔をあけて斜壁(11a)に設置されるベース装置(19)と、隣り合うベース装置(19)(19)の相互を前記基準線(SL)に沿って連結支持する連結材(20)とから構成され、
    前記ベース装置(19)は、基体(48)の下部に前記基準線に交差する軸線廻りに回動自在なソール板(55)を設けると共に、前記基体(48)の上部に支柱下端の座板(29)を支持する座受手段(56)を設け、前記基準線上に位置して前記基体(48)を挟む両側に前記連結材(20)の端部を係脱自在に係止支持する係止機構(57)(58)を設けて成ることを特徴とする炉内足場の支柱支持ベース構築用装置。
  2. 前記係止機構(57)(58)は、前記基準線に交差する横軸部材(61)(62)と、該横軸部材の軸心を回動支点として該横軸部材を回動自在に抱持するU形の抱持部材とから成り、前記横軸部材と抱持部材の一方により係止手段(67b)(68b)を構成すると共に他方により被係止手段(57a)(58a)を構成し、前記被係止手段(57a)(58a)を前記基体(48)の両側に設け、前記係止手段(67b)(68b)を前記連結材(20)の両端に設けており、
    前記連結材(20)は、伸縮自在かつ伸長状態で収縮方向に固定自在となるように構成されて成ることを特徴とする請求項1に記載の炉内足場の支柱支持ベース構築用装置。
  3. 前記基体(48)の両側に設けた被係止手段は、ホッパー斜壁(11a)の下向き方向に臨む第1被係止手段(57a)と、上向き方向に臨む第2被係止手段 (58a)を構成し、
    前記第1被係止手段(57a)を基体(48)の上下中央部よりも下方位置に設け、前記第2被係止手段(58a)を前記第1被係止手段(57a)よりも上方位置に設けており、
    前記第1被係止手段(57a)と第2被係止手段 (58a)の相対位置は、両被係止手段(57a)(58a)の回動支点を相互に結ぶ線(AL)が該第2係止手段(58a)に連結された連結材(20)の軸線(Ax)に近接するように構成されて成ることを特徴とする請求項2に記載の炉内足場の支柱支持ベース構築用装置。
  4. 前記第1被係止手段(57a)と第2被係止手段 (58a)の相対位置は、両被係止手段(57a)(58a)の回動支点を相互に結ぶ線(AL)が該第2係止手段(58a)に連結された連結材(20)の軸線(Ax)に対して下側に位置するように構成されて成ることを特徴とする請求項3に記載の炉内足場の支柱支持ベース構築用装置。
  5. 前記基準線上に位置してホッパー斜壁(11a)の下降位置と上昇位置に設置された隣り合うベース装置(19)(19)に関して、ホッパー斜壁の下降位置に設置したベース装置に立設した支柱(13)の外側に取付けられると共に、取付状態で前記基準線(SL)の延長方向に向けて方向を案内する案内装置(44)が設けられ、
    ホッパー斜壁の上昇位置に設置したベース装置(19)は、前記案内装置(44)に向けて延び、前記案内装置に連接することにより、該ベース装置を前記基準線上に案内された状態で設置させる方向規制手段(53)を設けて成ることを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の炉内足場の支柱支持ベース構築用装置。
  6. 前記ベース装置(19)は、該ベース装置から前記案内装置(44)に向けて延びるアーム(49)の先端に前記方向規制手段(53)と、前記案内装置(44)に固着される固着手段(54)を設け、該ベース装置(19)を設置した状態で前記アーム(49)が基準線(SL)に沿って配置されると共に、該アーム(49)の上に足場板(43)を搭載可能とするように構成して成ることを特徴とする請求項5に記載の炉内足場の支柱支持ベース構築用装置。
  7. 前記座受手段(56)は、前記支柱下端の座板(29)に臨む平板部材(60)と、該平板部材から起立する突起出手段により構成され、
    前記支柱下端の座板(29)を前記平板部材(60)に載置することにより支持し、該座板(29)の孔手段に前記突起手段を嵌入することにより、該座板(29)を前記平板部材(60)に位置決め状態で搭載するように構成して成ることを特徴とする請求項1ないし6の何れかに記載の炉内足場の支柱支持ベース構築用装置。
  8. 前記突起手段は、平板部材(60)の中央に立設した嵌合軸部材(60a)と、該嵌合軸部材の周囲に位置して立設された少なくとも1個の係止ピン(60b)により構成され、
    前記孔手段は、座板(29)の中心に貫設された中心孔(29a)と、該中心孔(29a)の周囲に位置して座板(29)に貫設された小孔(29b)により構成されており、
    前記支柱下端の座板(29)を前記平板部材(60)に載置し支持した状態で、前記嵌合軸部材(60a)を中心孔(29a)に挿入すると共に、前記係止ピン(60b)を小孔(29b)に挿入することにより、該座板(29)を横移動不能かつ回動不能に支持するように構成して成ることを特徴とする請求項7に記載の炉内足場の支柱支持ベース構築用装置。
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