JP2009162044A - 仮小屋構造 - Google Patents

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信夫 杉山
Takuya Wakatsuki
琢哉 若月
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Takeo Nakai
健夫 中井
Yoshiharu Kon
祥晴 近
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Abstract

【課題】仮小屋の構造を規格化し、解体時の廃材発生量を低減するとともに、仮小屋の組立・解体作業を簡素化し、組立時間及び解体時間を短縮する。
【解決手段】仮小屋ユニット(1)は、間口方向に所定スパン(S)を隔てて平行に配置された方形開口枠(6)及び門形屋根フレーム(2)を有する。平面交叉ブレース(8)が屋根フレームの間に架設される。ブレースの斜材(81,82)の端部は、屋根フレームの横架材(21)に連結され、横架材同士の相対位置を過渡的に保持する。梁材を構成する単管パイプ(10)が屋根フレームを相互連結する。胴縁材(12)がジョイント部材(3,4)によって屋根フレーム及び開口枠に取付けられる。屋根フレームは、ジョイント部材のクランプ器具(31,41)を支承するカラー(26)を有する。
【選択図】図10

Description

本発明は、仮小屋構造に関するものであり、より詳細には、工事用資材を保管するために建設工事又は土木工事の建設工事現場等に仮設される仮小屋の構造に関するものである。
建築・土木工事用の仮設資材等を一時的に保管するために建設工事現場等に仮設される仮小屋が知られている(特開昭63-289158号公報)。一般に、この種の仮小屋は、建設工事用仮設資材として用いられる単管パイプ及びクランプ器具等の部材又は部品と、塩ビ波板、桟木、番線等の材料とを使用して現場作業者の手作業により組み立てられる。
このようにして建設工事現場等に設置された仮小屋は、通常は、建設工事終了時等の適切な時期に解体・撤去される。再利用可能な単管パイプ及びクランプ器具等の部材又は部品は、他の建設現場等に搬送される一方、仮小屋解体時に発生する塩ビ波板、桟木、番線等の廃材は、その都度、廃棄処分される。
特開昭63-289158号公報
この種の仮小屋は、短期且つ簡易に組立可能且つ解体可能であることが望ましいが、従来構造の仮小屋は、単管パイプ、クランプ、塩ビ波板、桟木、番線等の多種の部材を現場作業に依存して組み立てる構造を有することから、かなりの組立時間及び解体時間を要する。また、仮小屋は、多種の仮設資材及び建設資材を用いて組み立てたものであることから、資材の発注、輸送、現場搬入及び場内搬送等のために比較的多くの労力を要し、しかも、解体・撤去時に発生する塩ビ波板、桟木、番線等の廃材は、適切に廃棄処分しなければならない。このため、仮小屋の構造を規格化し、再利用可能な部材及び部品のみによって仮小屋を組み立て可能にするような工夫又は対策が望まれる。
また、単管パイプ及びクランプを組み付けた従来構造の仮小屋においては、適切な位置に建て込んだ単管パイプの支柱・横架材をクランプによって適切に締付ける作業が必要とされる。しかし、通常の建設現場では、単管パイプを適切な位置に安定させ又は位置決めする適切な仮止め手段又は仮支持手段を容易に得難いことから、作業者の技能に依存した比較的煩雑且つ困難な仮小屋組立作業が発生する。
更には、単管パイプの胴縁を用いて骨組を構築する従来の仮小屋構造では、仮小屋のコーナー部等において複数のクランプを上下に配置し、単管パイプを上下に交叉配置するとともに、単管パイプの管端部をコーナー部の支柱から小屋外に突き出す必要が生じる。これは、仮小屋のコーナー部の仕舞、納り及び外観等の観点より、望ましいものではない。
また、単管パイプの長さ寸法モジュールは、一般に、メートル(m)基準であるのに対し、仮設足場用鋼製踏板等の仮設資材の長さ寸法モジュールは、多くの場合、インチ(inch)基準の寸法である。このため、単管パイプの胴縁等を用いた従来の仮小屋では、仮設足場用鋼製踏板等の汎用資材を容易に共用し難い事情がある。従って、このような寸法基準(寸法モジュール)の相違を補償し、寸法基準が相違する資材の併用を可能にする対策が望まれる。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、仮小屋の構造を規格化し、解体時の廃材発生量を低減するとともに、仮小屋の組立・解体作業を簡素化し、組立時間及び解体時間を短縮することができる仮小屋の構造を提供することにある。
本発明は又、コーナー部における単管パイプの段差及び交叉や、コーナー部からの単管パイプの突き出し等の問題を解消することができる仮小屋構造を提供することを更なる目的とする。
本発明は更に、メートル(m)基準の単管パイプと、インチ(inch)基準の資材又は材料等の併用を可能にする寸法補正手段を備えた仮小屋構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明は、工事用資材を保管するために建設工事又は土木工事の建設工事現場等に仮設される仮小屋の構造において、
仮小屋の間口方向に間隔を隔てて並列配置され、仮小屋の奥行方向に平行に延びる複数の方形開口枠と、
該開口枠の上部に連結される門形の屋根フレームと、
隣り合う前記屋根フレームの間に架設される交叉ブレースと、
前記屋根フレームを相互連結するように仮小屋の間口方向に延びる単管パイプの梁材とを有し、
前記屋根フレームは、奥行方向に間隔を隔てて配置され且つ前記開口枠の支柱部分の上端部に連結可能な一対の垂直部材と、仮小屋の奥行方向に延び、前記垂直部材を架橋する横架材とを有し、
前記交叉ブレースを構成する各斜材の各端部は、隣り合う前記横架材に夫々連結され、該横架材同士の相対位置を過渡的に保持し、該横架材に対する前記梁材の固定を可能にすることを特徴とする仮小屋構造を提供する。
本発明の上記構成によれば、開口枠上に屋根フレームを連結した枠組を間口(まぐち)方向に並列配置し、隣り合う屋根フレームを交叉ブレースによって相互連結することにより、屋根フレームの相対位置を過渡的に保持することができるので、この状態で単管パイプの梁材を屋根フレームの横架材に比較的容易に取付けることができる。仮小屋の骨組は、クランプ器具等によって梁材を横架材に堅固に緊結し又は固定することにより、構造的に安定する。
このような仮小屋構造によれば、開口枠、屋根フレーム及び交叉ブレースを組み付けた状態で間口方向の梁材を屋根フレームに固定することにより、仮小屋の骨組を構築することができる。仮小屋の間口寸法は、開口枠及び屋根フレームからなる枠組の設置数を増減することにより、比較的容易に拡大し又は縮小することができる。また、開口枠、屋根フレーム、交叉ブレース及び梁材の連結を解くことより、仮小屋の骨組を比較的容易に解体することができる。このような開口枠、屋根フレーム、交叉ブレース及び梁材は、他の建設現場等において再利用可能な仕様に設計することができる。従って、上記構成の仮小屋構造によれば、仮小屋の構造を規格化し、解体時の廃材発生量を低減するとともに、仮小屋の組立・解体作業を簡素化し、組立時間及び解体時間を短縮することができる。
好ましくは、横架材は、屋根の水勾配に相当する角度で傾斜する。このような構成によれば、屋根面の水勾配を屋根フレームによって予め設定することができる。
更に好ましくは、上記構成の仮小屋構造において、上記開口枠は、奥行方向に間隔を隔てて配置された支柱部分と、支柱部分に支持された水平部材とを有し、仮設足場用の鋼製踏板のフック部分が水平部材に係止され、鋼製踏板は、隣り合う開口枠に懸架されて仮小屋の床又は棚を形成する。このような構成によれば、建設現場の足場として汎用的に使用される再利用可能な鋼製踏板によって仮小屋の床及び/又は棚(床又は棚の双方又は一方)を形成することができる。
本発明は又、上記構成の仮小屋構造において、以下の構成を有する仮小屋構造を提供する。
(1)前記開口枠の支柱部分又は前記屋根フレームの垂直部材に緊締可能なクランプ器具を備えた管材からなるジョイント部材を有し、
該管材の両端部には、単管パイプの胴縁の管端部に挿入可能なソケット部が形成され、
前記屋根フレームの垂直部材は、締付け前の前記クランプ器具に下側から当接して前記ジョイント部材の降下を阻止するカラーを有する。
(2)前記開口枠の支柱部分又は前記屋根フレームの垂直部材に緊締可能なクランプ器具を備えた管材からなるジョイント部材を有し、
少なくとも3組の前記開口枠及び屋根フレームが並列配置され、間口方向中間部に位置する前記開口枠及び屋根フレームに取付けられる前記ジョイント部材の管材は、仮小屋の間口方向に延びる直管形管材からなり、該管材の各側の端部には、仮小屋の背面に沿って間口方向に延びる単管パイプの胴縁が夫々連結される。
(3)前記開口枠の支柱部分又は前記屋根フレームの垂直部材に緊締可能なクランプ器具を備えた管材からなるジョイント部材を有し、
前記管材は、仮小屋のコーナー部において直角に屈曲するL形管材からなり、該管材の一方の端部には、仮小屋の背面に沿って間口方向に延びる単管パイプの胴縁が連結され、前記管材の他方の端部には、前記仮小屋の側面に沿って奥行方向に延びる単管パイプの胴縁が連結される。
本発明の上記構成によれば、ジョイント部材及び単管パイプを用いて仮小屋の胴縁を比較的に容易に開口枠又は屋根フレームに組み付け、開口枠及び屋根フレームの枠組を胴縁によって相互連結することができる。ジョイント部材及び単管パイプの連結・解体により胴縁の全長を比較的容易に延長又は短縮することができるので、このような構造の胴縁は、仮小屋の間口寸法の拡大・縮小に適合する。
また、上記カラーを用いたジョイント部材のレベル設定は、胴縁の施工を簡素化する上で極めて有利である。
更には、上記直管形管材からなるジョイント部材の使用は、胴縁を延長し又は短縮するための管材の連結又は解体作業を簡素化する上で有利であり、上記L形管材からなるジョイント部材の使用は、コーナー部における単管パイプの段差及び交叉や、コーナー部からの単管パイプの突き出し等の問題の解決する上で有利である。
本発明は更に、上記構成の仮小屋構造において、前記開口枠の支柱部分又は前記屋根フレームの垂直部材に緊締可能なクランプ器具を備えた管材からなるジョイント部材を有し、
両端が前記ジョイント部材に連結される胴縁の単管パイプは、メートル基準の寸法モジュールの長さを有し、
前記開口枠のスパン長は、メートル基準以外の寸法モジュールからなり、
前記ジョイント部材は、前記スパン長と前記単管パイプの管長との寸法差を補償して前記単管パイプを前記スパン長に適合させる長さ寸法を有することを特徴とする仮小屋構造を提供する。
このような本発明の構成によれば、ジョイント部材は、メートル(m)基準の単管パイプと、仮設足場用鋼製踏板のようなインチ(inch)基準の仮設資材等との寸法差を補償する寸法補正手段として機能する。
所望により、上記開口枠の支柱部分の下端には、仮小屋を移動可能にする車輪が取付けられる。方形開口枠は、比較的高い剛性を有し、仮小屋の骨組は、比較的安定した構造を有するので、支柱部分の下端に車輪を取付けることにより、仮小屋を比較的容易に移動可能にすることができる。
請求項1〜4及び7に記載された本発明の仮小屋構造によれば、仮小屋の構造を規格化し、解体時の廃材発生量を低減するとともに、仮小屋の組立・解体作業を簡素化し、組立時間及び解体時間を短縮することができる。
また、請求項5に記載された本発明の仮小屋構造によれば、コーナー部における単管パイプの段差及び交叉や、コーナー部からの単管パイプの突き出し等の問題を解消することができる。
更に、請求項6に記載された本発明の仮小屋構造によれば、メートル(m)基準の単管パイプと、インチ(inch)基準の資材又は材料等の併用を可能にする寸法補正手段を備えた仮小屋構造を提供することができる。
また、請求項8に記載された本発明の仮小屋構造によれば、移動可能な仮小屋が比較的簡易な手段で実現する。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施例について詳細に説明する。
図1〜図13には、間口方向2スパン構成の仮小屋ユニット1の組立手順が示されている。また、図14〜図16には、屋根フレーム2、背面ジョイント3及びコーナージョイント4の構造が示されている。
図13には、完成した仮小屋ユニット1の全体構成が示されている。仮小屋ユニット1の組立過程を示す図3及び図6から比較的容易に理解し得るように、仮小屋ユニット1は、間口方向に所定スパンSを隔てて平行に配置された方形の開口枠6と、開口枠6の上部に連結される門形の屋根フレーム2と、屋根フレーム2の間に架設される平面交叉ブレース8とを有する。屋根フレーム2は、奥行方向に間隔を隔てて配置された垂直部材22、23と、垂直部材22、23を架橋する横架材21とを有する。垂直部材22、23は、開口枠6の支柱61の上端に連結される。平面交叉ブレース8を構成する斜材81、82の端部が、隣り合う横架材21に連結され、横架材21同士の相対位置を過渡的に保持する。図7に示すように、仮小屋ユニット1の間口方向に延びる単管パイプ10が屋根フレーム2を相互連結する。単管パイプ10は、開口枠6に直交する梁材を構成する。
図14に示すように、横架材21は、屋根の水勾配に相当する角度で奥行方向に傾斜する。
図3に示すように、開口枠6は、奥行方向に間隔を隔てて配置された支柱61、62と、支柱61、62に支持された水平な横桟63、64とを有する。図6に示すように、仮設足場用の鋼製踏板9のフック部91が横桟63、64に係止される。鋼製踏板9は、仮小屋ユニット1の床板又は棚板を形成する。
仮小屋ユニット1は、図10に示すように、胴縁材12を相互連結するジョイント部材3、4を備える。図15及び図16に示すように、ジョイント部材3、4は、支柱61に緊締可能なクランプ器具31、41と、クランプ器具31、41の基端部を固定した直管形管材30又はL形管材40とから構成される。管材30、40の両端には、胴縁材12の管端開口に挿入可能なソケット部32、42が形成される。図11に示すように、屋根フレーム2の垂直部材23は、締付け前のクランプ器具31、41に下側から当接するカラー26を有する。カラー26はジョイント部材31、41を支承し、クランプ締付け前のジョイント部材31、41の降下を阻止する。
図10に示す胴縁12、13は、足場用単管パイプからなる。建設現場に搬入される単管パイプの全長W1は、一般に、1m、1.5m、2m等の如くメートル基準の寸法モジュールである。他方、開口枠6のスパン長Sは、鋼製踏板9の長さ寸法(フック部91の間隔)に設定される。鋼製踏板9の長さ寸法(フック部91の間隔)は、通常は、インチ基準の寸法モジュールであるので、スパン長Sは、インチ基準の寸法モジュールである。このため、管材30、40の有効寸法W2、W3(図15、図16)は、単管パイプ全長W1とスパン長Sとの寸法差を補償し、単管パイプ全長W1(本実施形態では約1.5m)とスパン長S(本実施形態では約1.82m)とを適合させるように設定される。
以上説明したような基本構成を有する仮小屋ユニット1の組立手順について、図面を参照して以下に詳細に説明する。
先ず、ジャッキベース5が図1に示す如く仮小屋ユニット1の建込み位置に配置される。ジャッキベース5は、開口枠6の支柱61を配置すべき位置に位置決めされる。地面が軟弱である場合には、図1に示すように敷角51等が併用される。
図2に示すように、複数の開口枠6がジャッキベース5上に建込まれる。開口枠6は、仮小屋ユニット1の奥行方向に平行に配置される。間口方向の垂直交叉ブレース7が、開口枠6を相互連結するように開口枠6の係止ピン69に係止される。開口枠6のレベル、傾斜及び方向等の建込み精度は、ジャッキベース5のハンドル操作等によって微調整される。
図3及び図4に示すように、屋根フレーム2が開口枠6の上部に取付けられる。屋根フレーム2の構成が図14に示されている。図14に示す如く、屋根フレーム2は、予め所定勾配に傾斜した横架材21と、横架材21の両端部を支持する垂直部材(建地)22、23とから構成される。横架材21及び垂直部材22、23は、鋼製管材からなる。建地カラー26が垂直部材23の所定位置に形成される。横架材21は、正面側の垂直部材22の前方に延びる正面側庇部分27と、背面側の垂直部材23の後方に延びる背面側庇部分28とを有する。水平ブレース8(図5)を係止可能な係止ピン29が、横架材21の下面から垂下する。
図3に示すように、開口枠6の支柱61は、垂直部材22、23の下端接続部24に連結可能な上端接続部65を備える。図4に示す如く、ロックピン25が抜け止めピン差込孔66に挿入される。
屋根フレーム2が開口枠6の上部に接続された後、平面交叉ブレース8が屋根フレーム2に取付けられる。図5及び図6に示す如く、平面交叉ブレース8は、一対のブレース部材81、82からなり、斜材81、82の両端部は、係止ピン29に係止される。図6に示す如く、鋼製踏板9のフック部91が、開口枠6の横桟63、64に係止される。鋼製踏板9によって、仮小屋ユニット1に床板18及び棚板19が形成される。
この状態では、最上段の鋼製踏板9は、正面側にずれた位置に配置されており、屋根部分を組立てる作業のための作業床として使用される。また、隣り合う横架材21の間の距離は、平面交叉ブレース8によって屋根フレーム2を相互連結した状態で保持され、屋根フレーム2のスパンSは実質的に固定される。
図5(B)には、平面交叉ブレース8によって屋根フレーム2を相互連結した状態の軸組が概略的に示されている。仮に、接続部65の部分が変形し、屋根フレーム12が図5(C)又は図5(D)に示す如く傾倒したとしても、横架材21の間隔Sは、平面交叉ブレース8によって保持される。このため、図7に示す如く、単管パイプ10を屋根フレーム2に正確且つ比較的容易に連結することができる。
図7には、正面側の単管パイプ10を直交クランプ器具11によって正面側庇部分27に連結するとともに、背面側の単管パイプ10を直交クランプ器具11によって背面側庇部分28に連結した状態が示されている。単管パイプ10は、仮小屋ユニット1の間口方向に延びる梁材を構成するとともに、屋根パネル15を固定するための屋根下地を構成する。
図8に示す正面側の直交クランプ器具11は、垂直部材22の側面に当接し、位置決めされる。正面側の直交クランプ器具11は堅固に締付けられる。他方、背面側のクランプ器具11は、後続の工程において単管パイプ10と屋根パネル15との位置関係を微調整する必要が生じる可能性があるので、この段階では仮締め状態である。
図9に示す如く、屋根パネル15が、万能フック16及びナット17によって単管パイプ10に取付けられる。前後の万能フック16は対向配置される。屋根パネル15は単管パイプ10上に順次敷設され、背面側の直交クランプ器具11は締付けられる。
次いで、図10に示すように、開口枠6の支柱61廻りに胴縁材(単管パイプ)12、13が取付けられる。上部及び下部の胴縁材12、13は、平面視コの字形に開口枠6及び屋根フレーム2に取付けられる。胴縁材12、13の取付けには、前述の如く、図15に示す背面ジョイント3と、図16に示すコーナージョイント4とが使用される。
背面ジョイント3は、クランプ器具31を直管形管材30に予め固定した構造を有し、コーナージョイント4は、L形管材40にクランプ器具41を予め固定した構造を有する。L形管材40は、角度90度に接合した一組の管材からなる。管材30、40の両端部には、胴縁材12、13の管端開口に挿入可能なソケット部32、42が形成される。
図11に示す如く、コーナージョイント4及び背面ジョイント3のクランプ器具31、41は、屋根フレーム2の垂直部材23に取付けられる。クランプ器具31、41は、垂直部材23のカラー26に当接し、締付け前のクランプ器具31、41に下側から当接するカラー26を有する。カラー26はジョイント部材31、41を支承し、ジョイント部材31、41の降下を阻止する。ジョイント部材31、41のソケット部32、42を胴縁材12の管端開口に挿入し、クランプ器具31、41を締付けることより、屋根フレーム2を相互連結する胴縁材12を垂直部材23の背後に架設することができる。このような構成によれば、カラー26上にジョイント部材31、41を支承することより、胴縁材12のレベル設定を正確に行うことができる。
他方、下側の胴縁材13を支持する背面ジョイント3及びコーナージョイント4のクランプ器具31、41は、次工程で建込まれる壁パネル101、105(図12)の高さに合わせて胴縁材13のレベル調節を可能にするため、仮締め状態である。なお、胴縁材12、13の正面側端部を開口枠6に取付けるための正面側の直交クランプ器具14は、胴縁材12、13のレベルを調整しながら支柱61に適宜締付けられる。また、最上段の鋼製踏板9は、図10に矢印で示すように、胴縁材12、13の取付け前に奥の棚板位置に移動される。
このような背面ジョイント3及びコーナージョイント4を使用することにより、胴縁用単管パイプの交叉による段違い配置の問題や、コーナー部における単管パイプが外方突出の問題は解消する。また、背面ジョイント3及びコーナージョイント4の使用により、インチモジュールを有する仮設足場用の鋼製踏板9と、メーターモジュールを有する単管パイプ12、13の組み合わせであっても具合良く納めることができる。このため、例えば、特定の規格長(例えば、長さ1.5m)の単管パイプ12、13のみを使用して仮小屋1の胴縁を施工することも可能である。また、上記構成の仮小屋ユニット1においては、ジョイント3、4と単管パイプ12、13との連結手段として、溶接、螺子止め、ボルト止め、接着等の固着手段を用いないソケット式又は嵌合式等の連結構造が採用される。これは、組立・解体作業を簡素化する上で有利である。なお、ジョイント3、4の設計においては、前後又は左右関係なく使用し得るような寸法・形状等を採用することが望ましい。
図12に示す如く、折畳み可能なヒンジ式のコーナーパネル101がコーナー部に取付けられた後、側面又は背面の壁パネル105が左右及び背後の壁面に順次取付けられる。パネル101、105は、予めパネルに取付けられた万能フック102、106を上部胴縁材12に引掛けて並べられ、各面ごとに幅合わせが行われる。下部の万能フック102、106の向きは、脱落防止のため、屋根パネル15と同様、相対峙する向きに配向される。下部の万能フック102、106は、下部胴縁材13に取付られ、パネル101、105の位置合わせがなされた後、下側胴縁材13のクランプ器具31、41及びナット103、107が締付けられる。
図13に示されるように小屋の組立が完了した後、クランプ器具の締結不足、万能フックの螺子弛緩等の不良箇所の有無が点検される。所望より、風圧に依る吹上げ防止対策として、仮小屋ユニットの四隅が、ワイヤーロープ等の索条108によって地盤に係留される。このような仮小屋ユニット1では、鋼製踏板(床付布枠)9によって床板18及び棚板19が形成されるが、開口枠6は、手前側に横桟64を備えない構成のものであるので、仮小屋内の作業者は、小屋外に出ることなく、開口109を通り抜けて左右の区画を往復することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内で種々の変形又は変更が可能である。
例えば、図17に示す如く、仮小屋を移動可能にする車輪110を支柱61の下端部に取付けても良い。
また、上記実施形態の仮小屋ユニット1は、間口方向2スパン構成のものであるが、仮小屋ユニット1を間口方向3スパン以上の構成に変更することも可能である。この場合、開口枠6及び屋根フレーム2の枠組は、4列以上に配置され、単管パイプ10は延長される。仮小屋ユニット1の間口寸法が単管パイプ10の最大長さを超える場合、既製の直線ジョイント部材等によって単管パイプ10を延長すれば良い。
本発明の仮小屋構造は、工事用資材を保管するために建設工事又は土木工事の建設工事現場等に仮設される仮小屋に適用される。本発明の仮小屋構造によれば、仮小屋の構造を規格化し、解体時の廃材発生量を低減するとともに、仮小屋の組立・解体作業を簡素化し、組立時間及び解体時間を短縮することができるので、その実用的効果は顕著である。また、本発明の仮小屋構造によれば、コーナー部における単管パイプの段差及び交叉や、コーナー部からの単管パイプの突き出し等の問題を解消するとともに、メートル(m)基準の単管パイプと、インチ(inch)基準の資材又は材料等の併用を可能にする寸法補正手段を備えた仮小屋構造を提供することができる。
仮小屋ユニットの組立方法を示す斜視図であり、基礎部又は接地部の施工工程が示されている。 仮小屋ユニットの組立方法を示す斜視図であり、開口枠及び垂直交叉ブレースの施工工程が示されている。 仮小屋ユニットの組立方法を示す斜視図であり、屋根フレームの施工工程が示されている。 開口枠と屋根フレームとの接続部の構造を示す斜視図である。 仮小屋ユニットの組立方法を示す斜視図及び軸組概念図であり、平面交叉ブレースの施工工程が斜視図に示され、平面交叉ブレースによるスパン保持の態様が軸組概念図に示されている。 仮小屋ユニットの組立方法を示す斜視図であり、床板及び棚板を構成する鋼製踏板の施工工程が示されている。 仮小屋ユニットの組立方法を示す斜視図であり、梁材を構成する単管パイプを屋根フレームに取付ける施工工程が示されている。 屋根フレームに対する梁材単管パイプの取付け方法を示す側面図である。 仮小屋ユニットの組立方法を示す斜視図であり、屋根板の施工工程が示されている。 仮小屋ユニットの組立方法を示す斜視図であり、胴縁材を屋根フレーム及び開口枠に取付ける施工工程が示されている。 屋根フレームに対する胴縁材の取付け方法を示す側面図である。 仮小屋ユニットの組立方法を示す斜視図であり、壁板の施工工程が示されている。 完成した仮小屋ユニットを示す斜視図である。 屋根フレームの側面図である。 背面ジョイントの構造を示す平面図、正面図、側面図及び斜視図である。 コーナージョイントの構造を示す平面図、正面図、側面図及び斜視図である。 仮小屋を移動可能にする車輪を支柱下端部に取付けた構成を示す斜視図、拡大正面図及び拡大側面図である。
符号の説明
1 仮小屋ユニット
2 屋根フレーム
3 ジョイント部材
4 ジョイント部材
6 開口枠
8 平面交叉ブレース
9 鋼製踏板
10 梁材
12 胴縁材
13 胴縁材
18 床板
19 棚板
21 横架材
22 垂直部材
23 垂直部材
26 カラー
30 直管形管材
31 クランプ器具
40 L形管材
41 クランプ器具
61 支柱
62 支柱
63 横桟
64 横桟
81 斜材
82 斜材
91 フック部
S スパン

Claims (8)

  1. 工事用資材を保管するために建設工事又は土木工事の建設工事現場等に仮設される仮小屋の構造において、
    仮小屋の間口方向に間隔を隔てて並列配置され、仮小屋の奥行方向に平行に延びる複数の方形開口枠と、
    該開口枠の上部に連結される門形の屋根フレームと、
    隣り合う前記屋根フレームの間に架設される交叉ブレースと、
    前記屋根フレームを相互連結するように仮小屋の間口方向に延びる単管パイプの梁材とを有し、
    前記屋根フレームは、奥行方向に間隔を隔てて配置され且つ前記開口枠の支柱部分の上端部に連結可能な一対の垂直部材と、仮小屋の奥行方向に延び、前記垂直部材を架橋する横架材とを有し、
    前記交叉ブレースを構成する各斜材の各端部は、隣り合う前記横架材に夫々連結され、該横架材同士の相対位置を過渡的に保持し、該横架材に対する前記梁材の固定を可能にすることを特徴とする仮小屋構造。
  2. 前記開口枠は、奥行方向に間隔を隔てて配置された前記支柱部分と、該支柱部分に支持された水平部材とを有し、
    仮設足場用の鋼製踏板のフック部分が、前記水平部材に係止され、該鋼製踏板は、隣り合う前記開口枠に懸架されて仮小屋の床又は棚を形成することを特徴とする請求項1に記載の仮小屋構造。
  3. 前記開口枠の支柱部分又は前記屋根フレームの垂直部材に緊締可能なクランプ器具を備えた管材からなるジョイント部材を有し、
    該管材の両端部には、単管パイプの胴縁の管端部に挿入可能なソケット部が形成され、
    前記屋根フレームの垂直部材は、締付け前の前記クランプ器具に下側から当接して前記ジョイント部材の降下を阻止するカラーを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の仮小屋構造。
  4. 前記開口枠の支柱部分又は前記屋根フレームの垂直部材に緊締可能なクランプ器具を備えた管材からなるジョイント部材を有し、
    少なくとも3組の前記開口枠及び屋根フレームが並列配置され、間口方向中間部に位置する前記開口枠及び屋根フレームに取付けられる前記ジョイント部材の管材は、仮小屋の間口方向に延びる直管形管材からなり、該管材の各側の端部には、仮小屋の背面に沿って間口方向に延びる単管パイプの胴縁が夫々連結されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の仮小屋構造。
  5. 前記開口枠の支柱部分又は前記屋根フレームの垂直部材に緊締可能なクランプ器具を備えた管材からなるジョイント部材を有し、
    前記管材は、仮小屋のコーナー部において直角に屈曲するL形管材からなり、該管材の一方の端部には、仮小屋の背面に沿って間口方向に延びる単管パイプの胴縁が連結され、前記管材の他方の端部には、前記仮小屋の側面に沿って奥行方向に延びる単管パイプの胴縁が連結されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の仮小屋構造。
  6. 前記開口枠の支柱部分又は前記屋根フレームの垂直部材に緊締可能なクランプ器具を備えた管材からなるジョイント部材を有し、
    両端が前記ジョイント部材に連結される胴縁の単管パイプは、メートル基準の寸法モジュールの長さを有し、
    前記開口枠のスパン長は、メートル基準以外の寸法モジュールからなり、
    前記ジョイント部材は、前記スパン長と前記単管パイプの管長との寸法差を補償して前記単管パイプを前記スパン長に適合させる長さ寸法を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の仮小屋構造。
  7. 前記横架材は、屋根の水勾配に相当する角度で傾斜することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の仮小屋構造。
  8. 前記開口枠の支柱部分の下端には、前記仮小屋を移動可能にする車輪が取付けられることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の仮小屋構造。
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CN115538608A (zh) * 2022-09-09 2022-12-30 江苏和天下节能科技股份有限公司 一种可快速拆装的装配式房屋结构

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