JP3706460B2 - 仮設足場の取付金具および建築構成材の仮置架台 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、建物の建設現場において、仮設足場を建物の躯体に取り付けるための金具、ならびに外壁パネル等の建築構成材を仮置するための架台に関する。
【0002】
【従来の技術・発明が解決しようとする課題】
従来、軒裏部および軒先部の工事やシャッタボックスの取付等の簡易な高所作業を行うための仮設足場として、例えば図4に示すように、建物の軸組の適宜箇所に複数のブラケット30を取り付け、該ブラケット30に足場板40を支持してなる仮設足場F10が用いられている。
【0003】
上記のような仮設足場F10を用いた場合、建物の目地工事等を行う際には、該仮設足場F10を取り外さなければならず、このため作業が面倒となるという問題があった。
【0004】
一方、例えば図5に示すように、複数の脚立50に足場板40を架け渡して仮設足場F100とすることも行われている。このような仮設足場F100によれば、該足場F100の設置および撤去がより簡易に行えるが、地上の不陸等により不安定となりやすいため安全性に問題があり、また、建物の周囲に十分なスペースがない場合には設置することが困難である。
【0005】
また一方で、地上に足場専用の枠を組んで安定な仮設足場を設置することも考えられるが、これによれば、前記仮設足場F100と同様にスペース上の問題がある上、特に大がかりな高所作業を必要とする場合でない限り、コストが必要以上に高くつくことにもなる。
【0006】
この発明は、上記の点に鑑み、手間を要することなく簡易かつ安価に設置することができ、かつ狭いスペースでも設置できるとともに、安定して設けることができて十分な安全性を有する仮設足場の取付金具を提供することを目的とする。
【0007】
また、この発明は、簡易かつ安価に設置することができ、外壁パネル等の建築構成材を仮置するのに有用な架台を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためになされたこの発明の請求項1に記載の仮設足場の取付金具は、仮設足場を建物の躯体に着脱可能に取り付けるための金具であって、足場板を支持する支柱を保持するための鋼製のパイプからなる本体部と、該本体部を建物の軸組の下端部および基礎に取り付けるための取付片と、を備えることを特徴とするものである。
【0009】
また、この発明の請求項2に記載の仮設足場の取付金具は、前記本体部を建物の基礎に取り付けるための取付片が、前記取付金具を基礎に固定するとともに足場板に作業者が載ったときに前記取付金具の下端側にかかる水平荷重を受けるものであって、該基礎の外側面に当接する係止片を備えることを特徴とするものである。
【0010】
また、この発明の請求項3に記載の建築構成材の仮置架台は、請求項1乃至2に記載の取付金具と、該取付金具の本体部の略中間部に取付けられたクランプと該クランプに取付けられたブラケットと、該ブラケットに支持されたプレートと、を備えることを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を具体的に説明する。図1には、本発明の仮設足場の取付金具の一例が示されている。図1に示す取付金具1は、本体部11と上下の取付片12T、12Bとを備える構成となっている。
【0012】
本体部11は、鋼製のパイプよりなり、図1に示すように、足場板4を支持する支柱2の下端部が内部に挿入され、該本体部11の正面(建物と反対側の面)における上端部近傍の部位11Tおよび下端部近傍の部位11Bにおいてそれぞれ止めねじにより固定されるようになっている。これにより、該支柱2が垂直状態に保持される。
【0013】
支柱2は、該支柱2の所定高さの位置に取り付けられたブラケット3を介して、足場板4を支持するようになっている。ブラケット3は、足場板4が載置される水平部31と、方杖32とを有し、水平部31の両端には、下方へ突出する鉤部311がそれぞれ設けられている。支柱2には、所定高さの位置にポケット部21が設けられており、該ポケット部21に前記ブラケット3の一方端の鉤部311が挿入され係止される。ブラケット3の他端には、方杖32の上端が固着されており、該方杖32の下端は、上記支柱2のポケット部21の下方に当接し、これにより、足場板4の荷重を受けるようになっている。支柱2のポケット部21は、複数の高さの位置に段階的に設けられており、ブラケット3の取付位置を段階的に変更することができるようになっている。また、ポケット部21は、それぞれ前後左右の4方向に突出するように設けられているので、ブラケット3の方向を前後左右に変更することができ、したがって例えば建物の出隅部、入隅部等にも容易に対応することができる。
【0014】
上下の取付片12T、12Bは、鋼製のプレートであり、本体部11の背面(建物に対向する面)における上端部近傍の部位および下端部近傍の部位において、該本体部11に対し垂直となるようにして、それぞれ溶接により接合されている。該取付片12T、12Bの自由端側は、固定端側よりも幅広に形成され、該取付片12T、12Bの全体としては略T字形状となっている。該取付片12T、12Bの自由端側には、幅方向に並ぶ2箇所にボルト挿通孔が設けられている。下側の取付片12Bの下面には、鋼製のプレートよりなる係止片121Bが下方へ突設されている。
【0015】
上側の取付片12Tの自由端側は、H形鋼よりなる建物の床梁5の下側フランジ5Bの上面に重合され、ボルトおよびナットにより締結されている。下側の取付片12Bの自由端側に設けられたボルト挿通孔には、建物の基礎6のアンカーボルト61が挿通され、ナットで締結されている。このとき、下側の取付片12Bの係止片121Bは基礎6の外側面に当接しており、これにより、足場板4に作業者が載ったときに取付金具1の下端側にかかる水平荷重を受けるようになっている。
【0016】
図1では、1箇所における取付金具1およびその取付構造が示されているが、建物の周囲には、上記と同様にして、適宜間隔をおいて取付金具1が取り付けられる。
【0017】
上記の取付構造により、本体部11が建物の軸組の下端部(床梁5)および基礎6に安定に取り付けられている。なおここに示す例では、はじめに建物の上階部分を地上で構築した後、該上階部分を油圧式ジャッキにより引き揚げ、その下に下階部分を構築するようにして、2階建の住宅を建設するようにしている。このため、図1に示すように、上階部分の床梁5の下面と基礎6の上面との間には、スペーサP、束(図示せず)等により予め数十cmの間隙sが形成されており、これにより油圧式ジャッキ等の機材の搬入や作業者の出入り等を行うようになっている。したがって、取付金具1の上下の取付片12T、12Bの間隔は、上記間隙sに略等しくなるように設定される。
【0018】
上記取付金具1によれば、建物の軸組の下端部および基礎6に取り付けるようにしているため、建物の目地工事等を行う際にも、仮設足場を取り外す必要がなく、したがって手間がかからない。また、取付構造が簡易であるため、足場の設置および撤去を容易に行うことができる。
【0019】
さらにまた、地上の不陸等に関わらず常に安定な状態に取り付けることができるため、安全である。また、取り付けに多くのスペースを要しないため、建物の周囲に十分なスペースがない場合でも容易に設置することができる。
【0020】
さらにまた、上記したように取付が容易である上、部品点数も少なくてすむため、作業工程が簡略で、コストが高くつくこともない。
【0021】
本発明においては、上記実施形態に示した取付金具1以外にも、種々の変更を加えたものも可能である。例えば、本体部を入れ子構造等により伸縮可能に構成して、上下の取付片の間隔を調整可能とし、これによりサイズの異なる取付部位に対応できるようにしてもよい。
【0022】
本発明の取付金具は、仮設足場の取付以外の用途に用いることもできる。図2には、本発明の取付金具を用いてなる建築構成材の仮置架台の一例が示されている。
【0023】
図2に示す建築構成材の仮置架台7は、取付金具1と、ブラケット3Aと、プレート8とで構成されている。取付金具1およびその取付構造は、前記図1に示すものと同様であり、ブラケット3Aも前記図1に示すブラケット3と基本的に同様である。
【0024】
ブラケット3Aは、図2に示すように、クランプ13により、取付金具1の本体部11のほぼ中間部に取り付けられている。クランプ13はポケット部131を有し、該ポケット部131にブラケット3Aの鉤部311Aが挿入され係止されるようになっている。ブラケット3Aの方杖32Aの下端は、取付金具1の本体部11における上記ポケット部131の下方に当接する。
【0025】
ブラケット3Aおよびその隣に設けられた別のブラケット(図示せず)の上には、プレート8が水平に載置され支持される。プレート8としては、外壁パネル等の建築構成材を仮置しておける程度の強度を有するものであれば、任意のプレート材やパネル材を用いることができるが、例えば前記仮設足場用の足場板4をそのまま用いるようにしてもよい。
【0026】
上記仮置架台7を用いる際には、例えば図3に示すように、外壁パネル9の下端を該仮置架台7上に載置し、上端を建物Cの軸組にもたせかけるようにすることにより、該外壁パネル9を取付位置の前に仮置しておくことができる。これにより、外壁パネル9を建物の軸組に取り付ける作業が行いやすくなる。また、上記仮置架台7は、前記仮設足場により高所作業を行うために建物Cの床梁5および基礎6に取り付けておいた取付金具1をそのまま用いて組み立てることができる。換言すれば、該取付金具1は、建物Cの軸組および基礎6に取り付けた状態で、仮設足場と仮置架台とに共用することができる。
【0027】
なお、上記仮置架台7には、外壁パネル9以外にも、任意の建築構成材を載置しておくことができる。
【0028】
上記仮置架台7は、構造が簡易で容易に組み立てることができる上、前記したように仮設足場用に取り付けておいた取付金具1をそのまま用いて組み立てることができるため、容易かつ安価に設置することができる。
【0029】
【発明の効果】
以上のように、この発明の請求項1乃至2に記載の仮設足場の取付金具によれば、取付片により本体部を建物の軸組の下端部および基礎に取り付け、該本体部に、足場板を支持する支柱を保持させるようにしたので、建物の仕上工事を行う際にも仮設足場を取り外す必要がなく、したがって手間がかからない。また、取付構造が簡易であるため、足場の設置および撤去を容易に行うことができる。
【0030】
さらにまた、地上の状態に関わらず常に安定な状態に取り付けることができるため安全である。また、取り付けに多くのスペースを要しないため、狭小なスペースでも容易に設置することができる。
【0031】
さらにまた、取付が容易である上、部品点数も少なくてすむため、コストが高くつくこともない。
【0032】
さらに加えて、この発明の請求項2に記載の仮設足場の取付金具によれば、前記本体部を建物の基礎に取り付けるための取付片に係止片を設け、該係止片を基礎の外側面に当接させるようにしたので、足場板に作業者が載ったときに取付金具の下端側にかかる水平荷重を受けることができ、したがって仮設足場をより安定に設けることができる。
【0033】
また、この発明の請求項3に記載の建築構成材の仮置架台によれば、前記請求項1乃至2に記載の取付金具の本体部にブラケットを取り付け、該ブラケットにプレートを支持させるようにしたので、構造が簡易で容易に組み立てることができる上、仮設足場用に取り付けておいた取付金具をそのまま用いて組み立てることができるため、容易かつ安価に設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る仮設足場の取付金具およびその取付構造を示す分解斜視図。
【図2】実施形態に係る建築構成材の仮置架台およびその取付構造を示す分解斜視図。
【図3】図2の建築構成材の仮置架台の使用例を示す斜視図。
【図4】従来の仮設足場の一例を示す斜視図。
【図5】従来の仮設足場の他の例を示す正面図。
【符号の説明】
1 取付金具
11 本体部
12T、12B 取付片
2 支柱
4 足場板
5 床梁(軸組の下端部)
6 基礎
S 建物
Claims (3)
- 仮設足場を建物の躯体に着脱可能に取り付けるための金具であって、足場板を支持する支柱を保持するための鋼製のパイプからなる本体部と、該本体部を建物の軸組の下端部および基礎に取り付けるための取付片と、を備えることを特徴とする仮設足場の取付金具。
- 前記本体部を建物の基礎に取り付けるための取付片が、前記取付金具を基礎に固定するとともに足場板に作業者が載ったときに前記取付金具の下端側にかかる水平荷重を受けるものであって、該基礎の外側面に当接する係止片を備えることを特徴とする請求項1記載の仮設足場の取付金具。
- 請求項1乃至2に記載の取付金具と、該取付金具の本体部の略中間部に取付けられたクランプと該クランプに取付けられたブラケットと、該ブラケットに支持されたプレートと、を備えることを特徴とする建築構成材の仮置架台。
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