JP3012020U - 合成樹脂製溝蓋 - Google Patents

合成樹脂製溝蓋

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JP3012020U
JP3012020U JP1994014979U JP1497994U JP3012020U JP 3012020 U JP3012020 U JP 3012020U JP 1994014979 U JP1994014979 U JP 1994014979U JP 1497994 U JP1497994 U JP 1497994U JP 3012020 U JP3012020 U JP 3012020U
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groove
fitting
groove lid
synthetic resin
lid
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JP1994014979U
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Inventor
慎一 古川
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明光化成株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型軽量で取扱いが容易であり、しかも側溝
に施蓋した後は安定で確実な施蓋設置状態を持続保持で
きる合成樹脂製溝蓋を提供する。 【構成】 側溝の溝幅に相当する左右幅の本体部と、該
本体部の左右両側部より外方へ突出する左右両フランジ
部と、同本体部の裏面から下方へ突出する側溝への嵌止
部とを備えた合成樹脂製溝蓋において、上記嵌止部は本
体部の前後端面と略々面一の前後側面板を備え、前後側
面板には溝蓋を前後方向に接続するための接続機構が設
けられ、該接続機構は、一方側の側面板に設けられた嵌
入係止用突部と、他方側の側面板に設けられた嵌入係止
用孔部とを備えていて、上記突部は上記孔部に対し、溝
蓋の正常接続位置において係止状態に拘束され、正常接
続位置より溝幅方向にスライド変位した位置で嵌入れ、
嵌外し自在な構成になっていることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はコンクリート側溝に着脱自在に施蓋される合成樹脂製溝蓋に関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】
近時、側溝用溝蓋として比較的溝幅の小さい例えば150〜350mm程度の 溝幅の側溝に適用されるものでは、従来の金属製に代わり合成樹脂製のものが普 及する傾向にある。
【0003】 従来提供されている合成樹脂製溝蓋は縦長で例えば溝幅方向の長さが250〜 450m、また溝長手方向の長さが600mm程度であり、形状的にかなり大き く、また高重量であり、次の通りの問題点があった。
【0004】 (i)成形に際し、大型の射出成形装置を使用しなければならず、設備費が高価 となる。
【0005】 (ii)大型形状且高重量のために、工事現場への搬入に際し、搬入車輪への積み 卸しに手数がかかる。
【0006】 (iii )側溝のコーナ部など、長手方向の端部処理は、1枚の溝蓋を所定長さに 切断することで対処しているが、切断により余った部分は使い勝手が悪くなって いるために、尚かなりの長さが残っているに拘わらず廃棄処分され材料の無駄が 多く不経済である。
【0007】 このような問題点(i)〜(iii )を解消するために、縦長の溝蓋を長手方向 の寸法が1/3〜1/4程度に短縮されるように3〜4個程度のブロックに等分 割することが考えられるが、このようにすると、溝蓋が軽量且つ短尺となるため に施蓋状態での安定性に欠け側溝より外れたりあるいは接続部の間に隙間があき 易くなるなどの問題を生じ好ましくない。
【0008】 本考案はこのような従来の問題点を一掃することを目的としてなされたもので ある。
【0009】
【問題点を解消するための手段】
本考案は、側溝の溝幅に相当する左右幅の本体部と、該本体部の左右両側部よ り外方へ突出する左右両フランジ部と、同本体部の裏面から下方へ突出する側溝 への嵌止部とを備えた合成樹脂製溝蓋において、上記嵌止部は本体部の前後端面 と略々面一の前後側面板を備え、前後側面板には溝蓋を前後方向に接続するため の接続機構が設けられ、該接続機構は、一方側の側面板に設けられた嵌入係止用 突部と、他方側の側面板に設けられた嵌入係止用孔部とを備えていて、上記突部 は上記孔部に対し、溝蓋の正常接続位置において係止状態に拘束され、正常接続 位置より溝幅方向にスライド変位した位置で嵌入れ、嵌外し自在な構成になって いることを特徴とする合成樹脂製溝蓋に係る。
【0010】
【実施例】
以下に本考案の一実施例を添附図面にもとづき説明すると次の通りである。
【0011】 本考案による合成樹脂製溝蓋は平面横長矩形状であって、側溝a(図2参照) の溝幅に略々相当する左右幅の本体部1と、該本体部1の左右両側部より外方へ 張出された左右フランジ部2,2とを備え、該フランジ部2,2の張出し幅は、 側溝aの側壁部a1 ,a1 の肉厚に略々一致している。
【0012】 本考案溝蓋は合成樹脂から平面横長矩形状に形成され、短辺と長辺との比率は 1対2〜4程度が適当であり、図示の実施例では1対3程度のものが示されてい る。
【0013】 本体部1の裏面側には、裏面から下方へ突出する前後左右側面板3,4,5, 6からなる方形枠状の嵌止部7が設けられている。
【0014】 嵌止部7の左右側面板5,6は図2に示すように本体部1と左右両フランジ2 ,2との界境部より僅かに内方へ寄った位置に設けられ、側溝aへの嵌止状態に おいて側溝aの側壁部a1 内面との間に排水間隙bを形成し得るような構成にな っている。
【0015】 排水間隙bを嵌止部7の左右両側に形成することを保障するために、左右側面 板5,6の外面側に板状の間隔保持部8が前後方向に間隔を存して複数個所に形 成されている。
【0016】 この間隔保持部8は板状且つ合成樹脂製であるので、側溝aの溝幅の寸法誤差 により嵌止部7を嵌入ができないような場合は、これをカッタなどで削り取るこ とにより、溝幅寸法誤差の対策となり得る。
【0017】 左右の両フランジ部2,2の裏面側には、上記排水間隙b,bに連る排水通路 9,9が形成されている。
【0018】 本体部1並びに両フランジ部2,2の補強を目的として、その下面から下方へ 突出するリブ部(図示せず)を設けることができる。
【0019】 本体部1の溝幅方向の中央部には前後方向に並列するように複数個の排水穴1 0が形成されている。
【0020】 嵌止部7を構成している前後左右側面板3,4,5,6のうち、左右側面板5 ,6は必ずしも設ける必要はなく、場合によっては省略してもよい。
【0021】 前後側面板3,4は本体部1の前後端面と面一となるように本体部1と一体に 形成され、之等側面板3,4には本考案溝蓋を施工現場において順次前後方向に 接続するための接続機構か備えられている。
【0022】 接続機構は、一方例えば前側面板3の前面に設けられた嵌入係止用突部11と 、他方例えば後側面板4に設けられた嵌入係止用孔部12とから構成されている 。
【0023】 嵌入係止用突部11は、前側面板3の前面から後側面板4の肉厚に略々相当す る突出高さで前方へ突出し且つ溝幅方向に水平に延出する細帯状の横長突部11 aと、該突部11aの中間部と両側部との都合3個所に一体に形成された係止片 部11b,11b,11b1 とから構成されている。
【0024】 上記係止片部のうち中間部と左側の係止片部11b,11b,は、横長突部1 1aの前面上より上方へ突出し、また右側の係止突部11b1 は、横長突部11 aと同じ上下幅で前面上より右方へ突出している。
【0025】 一方嵌入係止用孔部12は上記横長突部11aと前後に向き合う位置に横長孔 部12aを備えている。
【0026】 横長孔部12aは上記横長突部11aを嵌合させるためのものであって、嵌合 状態において該横長突部11aが、溝蓋同士の正常接続位置(図3ハ参照)と、 これより左右に少しずれた非正常接続位置(図3ロ参照)との間をスライド移動 できるような寸法形状に形成されている。
【0027】 さらに嵌入係止用孔部12は、上記係止片部のうち中間部と左側の係止片部1 1b,11bと向き合う位置に上方へ開口幅が拡大された出入口としての拡大部 12b,12bを備え、之等は係止片部12b,12bと非正常接続位置で合致 し、正常接続位置で不一致となるような構成になっている。
【0028】 残る係止突部11b1 は側方突出タイプであるので、その出入口としては、横 長孔部12aの右端部分、即ち非正常接続位置(図3ロ参照)において、横長突 部11aと嵌合することなしに余っている空隙部12a1 が利用される。この余 りの空隙部12a1 は横長突部11aを横長孔部12a内において、非正常接続 位置から正常接続位置までスライド移動するためのものである。
【0029】 本考案溝蓋は施工現場へは個々に独立した状態、即ち小型、軽量であって、人 手による取扱いが容易な状態で搬入され、側溝に施蓋する直前で側溝の近傍で例 えば3〜5個程度を1組として前後方向に接続される。
【0030】 溝蓋A,Aの接続は、図3イ〜ハに示す手順で行われる。即ち図3イに示すよ うに先ず一方溝蓋A側の係止片部11b,11b,11b1 と、他方溝蓋A側の 径大部12b,12b並びに空隙部12a1 との位置合せを行う。この位置合せ の状態においては、溝蓋A,Aの接続位置は左右方向に少しずれている。
【0031】 次にこの位置合せ状態のもとに嵌入係止用突部11の横長突部11aを嵌入係 止用孔部12の横長孔部12a内に嵌入する。
【0032】 この嵌入状態においては、図3ロに示すように横長孔部12aの右端側の部分 に横長突部11aのスライド移動に必要な空隙部12a1 が余端部として残って いる。
【0033】 次に図3ロの状態から、横長突部11aを横長孔部12a内で空隙部12a1 に向ってスライド移動すると、図3ハに示すように溝蓋A,Aは左右方向のずれ のない正常な接続状態になると共に係止片部11b,11b,11b1 の位置が 径大部12b,12b及び空隙部12a1 の位置よりスライド移動分だけスライ ド方向(図3では右側)にずれるので、之等係止型部11b,11b,11b1 はそれぞれ嵌入係止用孔部12が設けられている後側面板4の内面側に係止し抜 止めされる。よって溝蓋A,Aは嵌入係止用の突部11と同孔部12とにより前 後方向に一体に接続される。
【0034】 以下に同様の手順で溝蓋の接続を行い、3〜5個を1組とする組立体A1 を得 る。
【0035】 この組立体A1 の一端面からは図5に概略的に示すように嵌入係止用突部11 が突出し、組立体同士の接続部に隙間を発生させることになる。
【0036】 このような組立体A1 ,A1 同士の接続部間の隙間をなくするために、嵌入係 止用突部11を備えていない以外は先の溝蓋と同一の構造を持つ調整用溝蓋Bを 上記組立体A1 の突部11突出側に図3イ〜ハに示す手順で接続することにより 、図6に示すように接続端面から嵌入係止用突部11を消去できる。
【0037】 組立体A1 は整調用溝蓋Bを備えた状態で側溝に施蓋される。
【0038】 この施蓋状態においては組立体A1 を構成している溝蓋A並びに調整用溝蓋B は嵌止部7において側溝aの溝幅方向への移動ができなくなっているので、溝幅 方向へのスライド移動が接続解除の条件となっている上記接続機構は、以後安定 確実に接続状態を持続保持できる。
【0039】 本考案においては、組立体A1 の施蓋作業時に各接続部において、横長突部1 1aが横長孔部12a内でスライド移動することがないように、正常接続状態に おいて、横長突部11aを横長孔部12a内に拘束できるストッパ機構を備える ことができる。
【0040】 ストッパ機構は、図4に示すように横長突部11aの左端側上端に左係止片部 11bの近傍から斜上向に傾斜する傾斜上辺13aを備えた正面直角3角形状の 隆起部13を備えている。
【0041】 一方横長孔部12aの左端側には、図2に示すように左端側の径大部12bの 外側に連成するように同径の補助径大部14が形成され、該補助径大部14の外 側辺の上部からは斜め下向きにバネ片15が両径大部12b,14の境界部近く まで突成され、バネ片15より下側の補助径大部14の一部14a内に上記隆起 部13が嵌入するような構成になっている。
【0042】 而して、隆起部13は横長突部11aの正常接続位置(図3ハ参照)に向うス ライド移動時には、その傾斜上辺13aにおいて、上記バネ片15を保有バネに 抗し上方へ押し上げ、正常位置まで移動すると、バネ片15から外れる。
【0043】 バネ片15は隆起部13の押上げから解放されると保有バネにより元の状態に 復元し、その先端15a(図2参照)は隆起部13の傾斜上辺13a(図4参照 )の高端側13a1 より低い位置を占め、もって隆起部13(ひいては横長突部 11a)の非正常接続位置(図3ロ参照)に向うスライド移動を防止するストッ パとして働く。
【0044】 このようなストッパ機構を備えておけば、組立体A1 を組立てた後は、該組立 体A1 を構成している溝蓋Aが左右方向にずれ動いたりあるいは接続部において 自然に外れるという危険性がなくなるので、側溝aへの施蓋作業を容易に安全に 行うことができる。
【0045】 さらに本考案では、横長突部11aの上辺部と横長孔部12aの上辺部との間 に、正常接続位置へのスライド移動につれくさび締め効果を発揮するテーパ16 ,17を形成することができる。
【0046】 このようにくさび締めできる構成にしておけば、横長突部11aと横長孔部1 2aとの嵌合がしまり嵌めとなり隙間がなくなり、接続部でのがたつきを防止で きる。
【0047】
【考案の効果】 本考案による溝蓋は平面横長矩形状を有しているので、従来の縦長タイプのも のより平面の面積比で例えば1/3〜1/5程度に縮小でき、小型となり、成形 に適用される射出成形装置として比較的装置容量の小さいものでよくなり、設備 費の負担を軽減できる。
【0048】 さらに溝蓋が小型、軽量となるので、施工現場への搬入が容易となり、省力化 と作業の安全性に寄与できる。
【0049】 さらに溝幅後方へのスライド移動を解除条件とする接続方式を採用しているの で、側溝に一たん施蓋した後は、接続部が自然に外れるという危険性がなく、小 型、軽量の溝蓋の接続方式であるに拘わらず、施蓋状態を安定確実に持続保持で きる。
【0050】 さらに溝蓋は平面横長形状で溝長手方向に対し短尺なので、端部処理に際し切 断した場合、残って捨てられる部分が少なくなり、材料ロスを低減できる。
【0051】 さらに嵌入係止用突部と嵌入係止用突部との間に正常接続位置で拘束するため のストッパ機構を備え、さらにはまたしまり嵌めを可能とするためのくさび締め 用テーパを備えることにより、組立体を溝蓋同士の接続部でがたついたり撓んだ りすることなしに持ち運びでき、側溝施蓋時の作業性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す斜視図である。
【図2】同、中央縦断面図である。
【図3】接続操作時の状況を手順イ〜ハにもとづき概略
的に示す説明図である。
【図4】嵌入係止用突部の正面図である。
【図5】接続状況を概略的に示す平面図である。
【図6】調整用溝蓋の接続状況を概略的に示す平面図で
ある。
【符号の説明】
1 本体部 2 フランジ部 3 前側面板 4 後側面板 5 左側面板 6 右側面板 7 嵌止部 8 間隔保持部 9 排水通路 10 排水穴 11 嵌入係止用突部 12 嵌入係止用孔部 13 隆起部 14 補助拡大部 15 バネ片 16 テーパ 17 テーパ

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側溝の溝幅に相当する左右幅の本体部
    と、該本体部の左右両側部より外方へ突出する左右両フ
    ランジ部と、同本体部の裏面から下方へ突出する側溝へ
    の嵌止部とを備えた合成樹脂製溝蓋において、上記嵌止
    部は本体部の前後端面と略々面一の前後側面板を備え、
    前後側面板には溝蓋を前後方向に接続するための接続機
    構が設けられ、該接続機構は、一方側の側面板に設けら
    れた嵌入係止用突部と、他方側の側面板に設けられた嵌
    入係止用孔部とを備えていて、上記突部は上記孔部に対
    し、溝蓋の正常接続位置において係止状態に拘束され、
    正常接続位置より溝幅方向にスライド変位した位置で嵌
    入れ、嵌外し自在な構成になっていることを特徴とする
    合成樹脂製溝蓋。
  2. 【請求項2】 嵌入係止用突部と、嵌入係止用孔部との
    間に、スライド変位位置より正常接続位置へのスライド
    移動時にくさび締めされるテーパー部が形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の合成樹脂製溝蓋。
  3. 【請求項3】 嵌入係止用突部と嵌入係止用孔部との間
    に、正常接続位置よりのスライド変位を防止するための
    ストッパ機構が備えられていることを特徴とする請求項
    1記載の合成樹脂製溝蓋。
  4. 【請求項4】 ストッパ機構が、嵌入係止用突部に形成
    された突隆部と、嵌入係止用孔内に備えられていて、上
    記突隆部の正常接続位置に向うスライド移動時には該突
    隆部により押圧されて保有バネに抗し、スライドを許容
    する位置まで退去し、該突隆部による押圧から解放され
    ると保有バネにより元の位置に自動復元して突隆部の後
    端部に係止するストッパ部とから構成されていることを
    特徴とする請求項3記載の合成樹脂製溝蓋。
JP1994014979U 1994-12-05 1994-12-05 合成樹脂製溝蓋 Expired - Lifetime JP3012020U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019124032A (ja) * 2018-01-16 2019-07-25 千葉窯業株式会社 側溝蓋

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