JP2891814B2 - ディジタルpll回路 - Google Patents

ディジタルpll回路

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JP2891814B2
JP2891814B2 JP4015757A JP1575792A JP2891814B2 JP 2891814 B2 JP2891814 B2 JP 2891814B2 JP 4015757 A JP4015757 A JP 4015757A JP 1575792 A JP1575792 A JP 1575792A JP 2891814 B2 JP2891814 B2 JP 2891814B2
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディジタルPLL(Pn
ase locked loop)回路に関し、特に同
期式データ伝送においてタイミング信号の抽出の目的で
利用されるディジタルPLL回路に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタルPLL回路は同期式データ伝
送においてタイミング信号の抽出の目的でよく使用され
る回路で基本構成は図10に示すように入力端子100
1,クロック部1003,制御部1004,カウンター
部1005,出力端子1002によりクロック部100
3のクロックパルスを分周して得られるが制御部100
4において入力信号と出力信号の位相が比較され出力信
号の変化点の方が入力信号の変化点より早い場合にはカ
ウンター部1005の分周を遅らせ、逆に早い場合には
カウンター部1005の分周を進めると言う制御が行な
われ、出力信号の変化点が入力信号の変化点に合うよう
に動作する。
【0003】図11はこの種のディジタルPLL回路の
従来例の回路図、図12はそのタイムチャートである。
このディジタルPLLは入力端子1102,4つのDフ
リップフロップ1104〜1107,3つのナンドゲー
ト1108〜1110,インバータ1103よりなる制
御部1113と、クロック部1101と、カウンター部
1111,出力端子1112により構成されている。
【0004】次に、このディジタルPLL回路の動作を
図12のタイムチャートにより説明する。以後すべての
信号は正論理で出力されるものとする。
【0005】まずクロック部1101によりクロックa
をもとにデューティ1:3の位相が180°ずれた2相
のクロックbcが作られナンドゲート1108,110
9にそれぞれ供給される。入力端子1102に信号dが
ない場合はDフリップフロップ1104と1106のQ
出力f,hは通常“0”であり、ナンドゲート1108
のみが開き、ナンドゲート1109は閉じている。よっ
て、クロックbのみがナンドゲート1108,1110
を経てカウンター部1111に送られる。入力端子11
02に信号dが現われると(時刻t1 )、Dフリップフ
ロップ1104,1106はその瞬間の出力端子111
2の出力信号eの極性により出力f,hを出力する。出
力信号eの極性により出力f,hは極性が異なるので出
力信号eの変化点の方が、入力信号dより早いか遅いか
を検出することができる。すなわち出力eの方が遅い場
合はDフリップフロップ1104の出力fに“1”が現
われ、逆に早い場合はDフリップフロップ1106の出
力hに“1”が現われる。次段のDフリップフロップ1
105と1107は出力b,cにより前段に表われた
“1”の信号を一定時間保つ働きをする。かくして出力
eの変化点が入力dの変化点より遅い場合はDフリップ
フロップ1105の出力信号gが一定時間“1”にな
り、その間ナンドゲート1109が開いてクロックCが
供給され、カウンター部1111のカウンター入力に1
ビットが挿入される(時刻t2 )。カウンター部111
1のモジュロは一定だからカウンター入力に1ビット挿
入されれば出力eはその分早く変化することになる。同
様に出力eの変化点が入力dの変化点より早い場合には
Dフリップフロップ1107の出力iは一定時間“1”
となり、これによりナンドゲート1108は一定時間閉
じてカウンター入力に供給されるクロックを1ビット除
去する。このようにして出力eの位相は入力dの位相に
合うように制御される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のディジ
タルPLL回路は、入力と出力の位相が定常状態に達し
た後もその構造上信号を出し続け1ビットの挿入除去を
必ず行なっているので出力信号としては常に1クロック
分の定常ジッターがあり、デューティーサイクルの誤差
としてリプルが生じてしまう。この定常ジッターを小さ
くし、リプルを抑えようとクロック周波数を十分に大き
くし、カウンターの段数を大きくするとこれにより同期
確立時間が増えて同期引き込み範囲が小さくなるという
欠点がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のディジタルPL
L回路は、クロック入力により動作し入力信号に対して
出力信号の位相が合っている場合には各出力の位相がず
れたデューティ50%の信号をクロックを2×n分周し
て出力するようなリングカウンターを形成したn個のD
フリップフロップ群と入力信号のエッジを検出するため
の回路とさらにエッジを検出した際にそのエッジ検出信
号の位相と前記Dフリップフロップ郡のリングカウンタ
ーの出力信号の位相とを比較し、リングカウンターの出
力つまり出力信号の位相が入力信号の位相より早い、も
しくは遅いと判断した場合に値を出力する位相差比較判
定回路と、前記位相差比較判定回路によって出力信号の
位相が入力信号の位相より早いと判断した場合には前記
Dフリップフロップ群のリングカウンターにその位相差
に応じてリングカウンターの値を遅らせるようにデコー
ドした値を入力クロックの一周期分出力し、逆に出力信
号の位相が入力信号の位相より遅いと判断した場合にも
同様に前記Dフリップフロップ群のリングカウンターに
その位相差に応じてリングカウンターの値を進ませるよ
うにデコードした値を入力クロックの一周期分出力する
デコーダー部とを有している。
【0008】
【作用】図1は本発明のディジタルPLL回路の基本的
構成図でありエッジ検出回路101とDフリップフロッ
プ群102さらにデコード回路103および位相差比較
判定回路104によって構成されている。
【0009】エッジ検出回路101にクロック信号CL
Kと入力信号fINが入力されることによってエッジ検
出回路101よりクロック信号の2倍の周波数で検出さ
れたエッジ検出信号EGが出力される。
【0010】位相差比較判定回路104は、Dフリップ
フロップ群102のn個のDフリップフロップのQ出力
QOUT信号をエッジ検出信号EGが出力されたタイミ
ングで取らえ、これによりその時の各n個のDフリップ
フロップのQ出力の値がどの値を示しているかによって
Dフリップフロップ群102のリングカウンターがどの
位置にいるかを判断し、位相比較を可能としている。ま
たその位相比較の結果、エッジ検出信号EGの位相の方
がリングカウンターの位相より早い場合はSTP信号を
逆にエッジ検出信号EGの位相の方がリングカウンター
の位相より遅い場合にはFF信号をエッジ検出回路10
1によって発生させたクロック一周期分のタイミング調
整信号TMのタイミングでデコード回路103に出力す
る。
【0011】デコード回路103は位相差比較判定回路
104の位相比較結果、FF信号、STP信号を受け取
りDフリップフロップ群102のQ出力の結果をリング
カウンターを進ませる。または遅らせるようにデコード
し、Dフリップフロップ群102のDに出力する。
【0012】以上の動作によりDフリップフロップ群1
02のリングカウンターのQ出力の位相が変化し、入力
信号と位相の合った出力信号を得ることができる。また
そのDフリップフロップ群102のリングカウンターの
Q出力を任意にデコードすることによって必要なタイミ
ングの、入力信号と位相の合った出力信号を発生させる
ことも可能である。
【0013】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。
【0014】図2〜図4は図1のディジタルPLL回路
の一実施例である。図2はエッジ検出回路101の一
例、図3はデコード回路103およびDフリップフロッ
プ群102の一例、図4は位相差比較判定回路104の
一例である。
【0015】図2のfINは同期式伝送信号入力、CL
Kはクロック入力である。Dフリップフロップ201,
202はfINが変化するタイミングをクロック信号C
LKをお互いに対して反転して入力することによりクロ
ック信号の2倍の周波数で取らえることができる。さら
にDフリップフロップ201,202のQ出力をゲート
205に入力することにより入力信号fINのエッジ検
出を行っている。図4のゲート401,402はDフリ
ップフロップ群102のQ出力を入力し、ゲート401
はDフリップフロップ群102のリングカウンターの位
相が入力信号fINの位相より進んでいると判断される
状態の値をデコードし、逆にゲート402はリングカウ
ンターの位相が入力信号fINの位相より遅れていると
判断される状態の値をデコードしている。そして実際
に、複合ゲート403,404でエッジ検出信号EGが
出力されたタイミングのゲート401,402の値を取
らえることによって入力信号fINの位相とDフリップ
フロップ群102のリングカウンターの位相を比較し次
のエッジ検出信号EGが入力されるまでその状態が保持
される。複合ゲート403,404の出力はそのままデ
コード回路103に入力されデコード回路03を制御で
きるのだが図3に示す様にこの場合、デコード結果を直
接、各Dフリップフロップ1〜5のD入力に入力してい
るため、タイミング的に各DフリップフロップFF1〜
5がラッチしきれない場合が生じ、さらに複合ゲート4
03,404は位相比較結果をDフリップフロップ20
1,202およびゲート205のよって次のエッジ検出
がされるまで保持しつづけるので図2のDフリップフロ
ップ201,203およびゲート204によって発生さ
れるタイミング調整信号TMとゲート405,406に
よって、入力信号fINのエッジが検出された後のクロ
ック一周期分、デコード回路103に出力され制御す
る。FF信号,STP信号はその制御信号でありFF信
号はDフリップフロップ群のリングカウンターを進ませ
るようにDフリップフロップ群のQ出力をデコードする
制御信号でありSTP信号はそのリングカウンターを遅
らせるようにQ出力をデコードする制御信号である。
【0016】デコード回路とDフリップフロップ群を図
3に示す。このデコード回路は位相差比較判定回路によ
って入力信号fINと、Dフリップフロップ群F1〜F
5の任意のQ出力をデコードすることによって発生する
出力信号POUTの位相が合っていると判断した場合、
制御信号FF,STPによっては制御されないためゲー
ト316によって制御される。そのためゲート302,
305,308,311,314によりDフリップフロ
ップF1〜F5のD入力が決定する。Dフリップフロッ
プFF1〜FF5はこの時、通常のリングカウンターの
動作を行うためFF1のQ出力がFF2のD入力という
ようにFFnのQ出力がFFn+1 のD入力となる。FF
1のD入力のみがFF5のQ出力となりリングカウンタ
ーを形成する。また位相差比較判定回路によって入力信
号fINの位相が出力信号POUTの位相より早いと判
断された場合、DフリップフロップFF1〜FF5のリ
ングカウンターの値を進めなければならない。そのため
制御信号FFによってゲート301,304,307,
310,313を有効にし各ゲートを通し、Dフリップ
フロップFF1〜FF5のD入力とする。この時各Dフ
リップフロップのD入力はリングカウンターの値を進め
るようにしなければならないので、クロック信号CLK
の1周期分値を進めるため各FFnのQ出力はFFn+
2のD入力となる。ただし、FF1のD入力はFF4の
Q出力となりFF2のD入力はFF5のQ出力としなけ
ればならない。
【0017】同様に入力信号fINの位相が出力信号P
OUTの位相より遅いと判断された場合、Dフリップフ
ロップFF1〜FF5のリングカウンターの値を遅めな
ければならない。そのため制御信号STPによってゲー
ト303,306,309,312,315を有効に
し、各ゲートを通し、DフリップフロップFF1〜FF
5のD入力とする。この時各DフリップフロップのD入
力は、クロック信号CLKの一周期分リングカウンター
の値を遅らせるため各FFnのQ出力はFFnのD入力
つまり各FF1〜5は自分のQ出力をD入力にすること
によって次のクロックが入力されてもQ出力は変化せず
見かけ上リングカウンターが1クロック分停止したこと
になる。
【0018】以上によりFF1〜5によって構成される
リングカウンターの値を進めた状態又は遅れた状態にし
て入力信号の位相に合わせることができる。それらFF
1〜5のQ出力を任意にデコードし、出力信号POUT
を発生させることによって入力信号fINと位相の合っ
た出力信号POUTが得られディジタルPLLが成立す
る。
【0019】次に実際の動作を図5〜図9のタイミング
チャートを参照して説明する。
【0020】図5は入力信号fINと出力信号POUT
の位相が合っている状態、図6は入力信号fINの方が
出力信号POUTより位相の進んだ状態、図7は入力信
号fINの方が出力信号POUTより位相の遅れた状
態、図8は入力信号fINの方が出力信号POUTより
位相が進んでいるのだが進みの範囲が2×CLKの周波
数の範囲にあるためエッジ検出回路のDフリップフロッ
プ202にラッチされる際に吸収され同位相と判断され
る状態、図9は逆に入力信号fINの方が出力信号PO
UTより位相が遅れているのだが遅れの範囲が同じく2
×CLKの周波数の範囲にあるためエッジ検出回路のD
フリップフロップ201にラッチされる際に吸収され同
位相と判断される状態を示している。
【0021】通常、入力信号fINが変化しなければ図
2のDフリップフロップ201,202,および203
のQ出力は同じ値が出力される。よってそれらQ出力が
入力されるゲート204および205の出力であるタイ
ミング調整信号TMとエッジ検出信号EGHは“0”が
出力されている。よって図4の複合ゲート403,およ
び404はそれぞれの値の保持状態にありゲート40
5,406の出力であるデコード制御信号STP,FF
は“0”の値となる。図3のデコード回路では制御信号
STP,FFが“0”であるためゲート316の出力は
“1”となりゲート302,305,308,311,
314のみが有効となる。ゲート302,305,30
8,311,314が有効になればDフリップフロップ
FF1〜FF5は通常のリングカウンターの動作となり
Q出力はそれぞれの位相がクロック信号CLKの一周期
ずれた10分周の出力となる。
【0022】次に入力信号fINが図5の時刻1に
“0”から“1”に変化したとする。この時クロック信
号CLKの立ち下がりのためDフリップフロップ202
のQ出力が“0”から“1”に変化する。Dフリップフ
ロップ201のQ出力はこの時まだ“0”であるためゲ
ート205の入力は“0”,“1”となり出力であるエ
ッジ検出信号EGは“1”に変化し、エッジを検出した
ことを示す。このエッジ検出信号EGが“1”になると
図4の複合ゲート403,404がその時点でのDフリ
ップフロップFF1とFF2のQ出力のデコード結果を
とらえその結果をゲート405,406に出力する。こ
の時に位相比較が行なわれたことになるがゲート401
はDフリップフロップFF1のQ出力が“1”でDフリ
ップフロップFF2のQ出力は“0”であるため“1”
を出力する。同様の入力がゲート402にも入力されて
いるのでゲート402は“0”を出力する。複合ゲート
403,404はそれらの結果を取り込むためゲート4
05には“0”ゲート406にも“0”が出力される。
次にクロック信号CLKが立ち上がり図2のDフリップ
フロップ201がfINの“1”を取らえQに“1”を
出力する。ゲート205には“1”“1”が入力される
ためEGは“0”となり複合ゲート403,404は保
持の状態となる。更にDフリップフロップ203のQ出
力は“0”であるためゲート204には“1”“0”が
入力され出力であるタイミング調整信号TMは“1”と
なる。よってゲート405,406が複合ゲート40
3,404の値をそのまま出力に出すためデコード制御
信号FF,STPは共に“0”となる。よってデコード
回路は入力信号fINが変化していない状態と同じデコ
ード結果をFF1〜5に出力するためFF1〜5は通常
のリングカウンターの動作となる。
【0023】次に入力信号fINが図6の時刻t2
“1”から“0”に変化したとする。入力信号fINが
時刻t3 に変化しなければ出力信号POUTと同位相で
はないのでこの場合は入力信号fINの方が出力信号P
OUTの位相より進んでいることになる。入力信号fI
Nが時刻t2 で“1”から“0”に変化したためクロッ
ク信号CLKの立ち下がりでDフリップフロップ202
のQ出力が“1”から“0”になる。Dフリップフロッ
プ201はこの時点では“1”のままであるためゲート
205には“1”が出力されエッジ検出されたことを示
す。エッジ検出信号EGが“1”になったため複合ゲー
ト403,404はその時のDフリップフロップFF1
とFF2のQ出力のデコード結果であるゲート401,
402の値を取り込む。DフリップフロップFF1のQ
出力は“0”でFF2のQ出力も“0”なのでゲート4
01は“1”、ゲート402は“1”を出力する。よっ
て複合ゲート403,404はそれぞれ“0”,“1”
をゲート405,406に出力する。次にクロック信号
CLKが立ち上がった時点でDフリップフロップ20
1,203のQ出力はそれぞれ“0”“1”となりゲー
ト204から“1”が出力される。これによりタイミン
グ調整信号TMが“1”となりゲート405,406か
ら複合ゲートの値を出力する。よってデコード制御信号
STPは“0”でFFが“1”となりデコード回路のゲ
ート301,304,307,310,313のみを有
効にする。これらのゲートはDフリップフロップFF1
〜5のリングカウンターの値をクロック信号CLKの一
周期分進ませるデコード結果を出力するためちょうど次
のクロック号信号CLKの立ち下がりである時刻t3
時点でリングカウンターの値が一周期分進んだことにな
り結果として出力信号POUTも進んだことになる。
【0024】次に入力信号fINが図7の時刻t5
“1”から“0”に変化したとする。入力信号fINは
時刻t4 に変化しなければ出力信号POUTと同位相で
はないのでこの場合は入力信号fINの方が出力信号P
OUTの位相より遅れていることになる。入力信号fI
Nが時刻t5 で“1”から“0”に変化したためクロッ
ク信号の立ち下がりでDフリップフロップ201,20
2とゲート205によってエッジ検出信号が“0”から
“1”になる。そのため複合ゲート403,404はそ
の時点のDフリップフロップFF1とFF2のQ出力の
デコード結果であるゲート401,402の値を取り込
む。DフリップフロップFF1のQ出力はこの時点で
“1”FF2のQ出力も“1”になのでゲート401,
402はそれぞれ“0”“0”を出力しそれを取り込ん
だ複合ゲート403,404はゲート405,406に
それぞれ“1”“0”を出力する。クロック信号CLK
が次に立ち上がりDフリップフロップ201,203、
ゲート204によってタイミング調整信号TMが“1”
となりゲート405,406より複合ゲート403,4
04の値が出力される。この場合デコード制御信号ST
Pは“1”でFFは“0”となりデコード回路のゲート
303,306,309,312,315のみを有効に
する。これらのゲートはDフリップフロップFF1〜5
のリングカウンターの値をクロック信号CLKの一周期
分止めるデコード結果を出力するため次のクロック信号
CLKの立ち下がりでリングカウンターの値がCLK一
周期分遅れたことになり結果として出力信号POUTも
遅れたことになる。
【0025】以上の動作により入力信号fINと位相の
合った分周クロック信号POUTを得ることが可能とな
っている。
【0026】本実施例は入力信号fINに対する出力信
号POUTの位相制御範囲とクロック信号CLKの±1
クロック分としていたが、デコード回路103と位相比
較判定回路を変更するのみで最大±n(nはフリップフ
ロップ群102のリングカウンターのビット数、すなわ
ち本実施例はn=5)クロック分まで出力信号の位相制
御の範囲を広げることができる。(図5参照) また本実施例は入力信号fINの最小反転間隔がクロッ
ク信号CLKの10周期であったためDフリップフロッ
プ群102のリングカウンターのビット数を5ビットと
し、入力信号fINに対する分解能を10としたがクロ
ック信号CLKの周波数を2倍またはリングカウンター
のビット数を2倍とすることで分解能を20にすること
ができる。
【0027】さらに本実施例の位相比較の判断であるが
前記したように入力信号fINの最小反転間隔がクロッ
ク信号CLKの10周期であったためちょうどその中心
に立ち下がりエッジがくるようなPOUTを発生させて
いる。例えば入力信号fINに出力信号POUTが完全
に同期していれば図5のような出力信号POUTが得ら
れるはずである。しかし分解能が±5であるため入力信
号fINと出力信号POUTに多少の位相差が生じても
そのずれが微小であれば同位相と判断する状態がある。
これはディジタルPLL特有の問題でありクロック信号
CLKの周波数と大きく関係している。その同位相のず
れが大きければ大きいほどPLLの特性は悪く、逆に小
さいほどキャプチャーレシジは広がり特性は良くなる。
図8は本実施例のディジタルPLLの入力信号fINの
方が出力信号POUTより位相が進んでいるがその進み
の範囲が同位相と判断される最大の進みの状態、図9は
逆に入力信号fINの方が出力信号POUTより位相は
遅れているがその遅れの範囲が同位相と判断される最大
の遅れの状態の時のタイミングチャートである。図8に
示す通り入力信号fINのセンターA点に対し、出力信
号POUTの立ち下がりエッジはB点にありそれはクロ
ック信号CLKの半分の範囲にある。また図9も入力信
号fINのセンターA点に対し出力信号POUTの立ち
下がりエッジはC点にありこれもクロック信号CLKの
半分の範囲にある。つまり本実施例では前記した同位相
とみなす微小のずれをクロック信号CLKの±2分の1
の範囲におさえることで常に内包するジッターを最小限
にすることに成功している。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ディジタ
ルPLL回路のカウンター部をDフリップフロップおよ
びデコード回路により構成し、そのDフリップフロップ
の各Q出力の値を使い位相比較を行い、更にリングカウ
ンター動作を制御することにより定常状態での1クロッ
ク分のジッターをなくし、同期確立時間が増した場合に
はデコード回路と位相差比較判定回路の変更のみでリン
グカウンターの制御を従来のクロック信号1ビット分か
ら2ビット,3ビット分に変更することにより引き込み
範囲を広くすることができる効果がある。更に内包する
ジッターをクロック信号の±2分の1の範囲におさえキ
ャプチャーレシジを高くすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディジタルPLL回路の基本的構成
図。
【図2】本発明のディジタルPLL回路の実施例のエッ
ジ検出回路
【図3】本発明のディジタルPLL回路の実施例のデコ
ード回路、およびDフリップフロップ群
【図4】本発明のディジタルPLL回路の実施例の位相
差比較判定回路。
【図5】本発明のディジタルPLL回路の実施例のタイ
ミングチャート。
【図6】本発明のディジタルPLL回路の実施例のタイ
ミングチャート。
【図7】本発明のディジタルPLL回路の実施例のタイ
ミングチャート。
【図8】本発明のディジタルPLL回路の実施例のタイ
ミングチャート。
【図9】本発明のディジタルPLL回路の実施例のタイ
ミングチャート。
【図10】従来のディジタルPLL回路の基本構成図。
【図11】従来例の回路図。
【図12】図11の回路のタイミングチャート。
【符号の説明】
101 エッジ検出回路 102 Dフリップフロップ群 103 デコード回路 104 位相差比較判定回路 201〜203 Dフリップフロップ 204〜205 2入力エクスクルーシブオアゲート 301〜315 2入力ナンドゲート 316 2入力ノアゲート FF1〜FF5 Dフリップフロップ 401 2入力ナンドゲート 402 2入力ノアゲート 403〜404 アンドノア型RSフリップフロップ 405〜406 2入力アンドゲート RST リセット信号又はリセット入力端子 POUT 同期クロック出力信号又は同期クロック出
力端子 CLK クロック信号又はクロック入力端子 fIN 同期式伝送信号入力信号又は同期式伝送信号
入力端子 TM タイミング調整信号 EG エッジ検出信号 FF リングカウンター進ませ信号 STP リングカウンター遅らせ信号 DEC デコーダー出力信号

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クロック信号に応答して動作し、入力信号
    と出力信号との位相が合っている場合には前記クロック
    信号を2n分周して出力するリングカウンタと、前記ク
    ロック信号の立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジに
    応答して入力信号のレベル変化を検出しエッジ検出信号
    を出力するエッジ検出回路と、前記エッジ検出回路が入
    力信号のレベル変化を検出した際に、前記エッジ検出信
    号と前記リングカウンタの前記出力信号とを比較し、前
    記出力信号が前記入力信号の位相よりも早いもしくは遅
    い場合に各信号を出力する位相差比較判定回路と、前記
    位相差比較判定回路によって前記出力信号の位相が前記
    入力信号の位相よりも早い場合には前記リングカウンタ
    に位相差に応じてリングカウンタのカウント値を遅らせ
    るためのデコード信号を出力し、出力信号の位相が入力
    信号の位相よりも遅い場合には前記リングカウンタに位
    相差に応じて前記リングカウンタのカウント値を進ませ
    るためのデコード信号を出力するデコード回路とを備え
    ることを特徴とするディジタルPLL回路。
  2. 【請求項2】 クロック信号に応答して動作し、入力信号
    と出力信号との位相が合っている場合には前記クロック
    信号を2n分周して出力するリングカウンタと、前記ク
    ロック信号の立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジに
    応答して入力信号のレベル変化を検出しエッジ検出信号
    を出力するエッジ検出回路と、前記エッジ検出回路が入
    力信号のレベル変化を検出した際に、前記エッジ検出信
    号と前記リングカウンタの前記出力信号とを比較し、前
    記出力信号が前記入力信号の位相よりも早いもしくは遅
    い場合に各信号を出力する位相差比較判定回路と、前記
    位相差比較判定回路によって前記出力信号の位相が前記
    入力信号の位相よりも早い場合には前記リングカウンタ
    に位相差に応じてリングカウンタのカウント値を遅らせ
    るようにデコードした値を前記クロック信号の一周期分
    出力し、出力信号の位相が入力信号の位相よりも遅い場
    合には前記リングカウンタに位相差に応じて前記リング
    カウンタのカウント値を進ませるようにデコードした値
    を前記クロック信号の一周期分出力するデコード回路と
    を備えることを特徴とするディジタルPLL回路。
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