JP2890367B2 - 耐熱性金属被覆材及びそれを用いた物品とその製法 - Google Patents

耐熱性金属被覆材及びそれを用いた物品とその製法

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JP2890367B2
JP2890367B2 JP1074240A JP7424089A JP2890367B2 JP 2890367 B2 JP2890367 B2 JP 2890367B2 JP 1074240 A JP1074240 A JP 1074240A JP 7424089 A JP7424089 A JP 7424089A JP 2890367 B2 JP2890367 B2 JP 2890367B2
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許志 石倉
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、耐熱性と金属に対する接着強度に著しく優
れた金属被覆材及び当該被覆材により被覆された物品と
その製法に関するものであり、金属の耐熱性を損ずるこ
となく、耐腐食性を向上できることにより、その利用分
野は、電気・電子,自動車,輸送,建設構造,航空・宇
宙分野等きわめて広い。
(従来技術及びその課題) 従来、各種の有機合成高分子からなる金属被覆材が知
られており、比較的耐熱性を有するものとしては、エポ
キシ系,シリコーン系樹脂が知られている。しかし、こ
れらの使用範囲は通常200℃内外とされており、より高
温での使用には耐えない。
また、より耐熱性のある樹脂としては、ポリイミドが
知られているが一般的にポリイミドは、金属に対する密
着性が乏しく高温環境下において、はがれを生じるとい
う問題点を有する。
(発明の目的と課題を解決するための手段) 本発明の目的は、優れた耐熱性と耐腐食性とを合わせ
持つ樹脂を金属に被覆することにより優れた耐熱性と耐
腐食性を有する金属材料を開発することであり、本発明
の目的は、優れた耐熱性と耐腐食性とを合わせ持つ樹脂
を金属に被覆することにより優れた耐熱性と耐腐食性を
有する金属材料を開発することであり、更に詳しくは、
優れた耐熱性と耐腐食性を有し、金属に対する密着性の
優れた金属材料被覆材を金属に被覆する方法を提供する
ことを目的とするものである。
(発明の構成) 本発明者らは、かかる本発明の目的を達成するため鋭
意検討した結果、酸成分の70モル%以上が4,4′−オキ
シジフタル酸二無水物からなるジアンハイドライドと4,
4′−ジアミノジフェニルエーテルとをモノマー単位と
するポリイミドフィルムの金属材料に対する優れた被方
法を見い出し本発明を完成するに至った。
即ち、酸成分の70モル%以上が4,4′−オキシジフタ
ル酸二無水物からなるジアンハイドライドと4,4′−ジ
アミノジフェニルエーテルとを反応させて得られるポリ
アミド酸をキャスティング成形して得られたポリイミド
フィルムを該ポリイミドフィルムのガラス転移点以上の
温度で金属面に加圧接着することを特徴とする耐熱性被
覆金属製品の製造法にある。
従来の金属被覆材は周知の方法例えば下記の方法(コ
ーティング法)により製造することが出来る。即ち、不
活性有機極性溶媒中で4,4′−オキシジフタル酸二無水
物を酸成分の70モル%以上含むジアンハイドライドと4,
4′−ジアミノジフェニルエーテルとを0℃〜100℃の範
囲内で反応させてポリイミドの前駆体であるポリアミド
酸の溶液を合成し、これを金属材料に塗布したのち100
〜350℃の範囲内まで加熱して溶媒を除去するとともに
イミド閉環させてポリイミド被膜を形成させる方法であ
る。
本発明は先述の如く合成したポリアミド酸溶液より、
例えば実施例1記載のキャスティング成形法によりポリ
イミドフィルムを作成し、該キャスティング成形法によ
り得られたポリイミドフィルムをガラス転移点以上の温
度で金属面に圧着させる方法である。
本発明におけるポリイミドフィルムにはイミド閉環が
不完全で一部ポリアミド酸部分が残存している状態も含
まれる。
本発明の金属被覆材の原料の一つであるジアンハイド
ライドとしては、4,4′−オキシジフタル酸二無水物を
酸成分中70モル%以上含むことを必須とする。4,4′−
オキシジフタル酸二無水物の含量が酸成分中70モル%未
満の場合には、金属に対する密着性が著しく低下するた
め好ましくない。
4,4′−オキシジフタル酸二無水物以外のジアンハイ
ドライドとしては、特に制限はないが被膜の耐熱性を高
く保持する目的からは、芳香族系のジアンハイドライド
を用いるのが好ましい。具体的な例を挙げると 本発明の金属被覆材のもう一つの原料としては、被膜
の耐熱性および金属に対する密着性を高くする目的か
ら、4,4′−ジアミノジフェニルエーテルを必須とす
る。
本発明の金属被覆材の前駆体であるポリアミド酸を合
成するにあたり用いられる不活性有機極性溶媒として
は、原料のジアンハイドライドを反応することなく生成
したポリアミド酸を溶解するものであれば特に制限はな
く、そのような例としては、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチルアセト
アミド、ジメチルスルホキシド、N−メチル−2−ピロ
リドン、スルホラン、N,N′−ジメチルイミダゾリジノ
ンなどを挙げることができる。
以下、実施例および比較例にて本発明を説明するが、
本発明はかかる実施例に限定されるものではない。
(実施例) 参考例1 撹はん機、窒素導入管、温度計を付した1フラスコ
内に4,4′−ジアミノジフェニルエーテル34.03g(170mm
ol)を仕込み、系内を窒素で置換した後、N,N−ジメチ
ルアセトアミド348gを入れ室温で30分間撹はんして、ジ
アミンを溶解させた。次に、4,4′−オキシジフタル酸
二無水物52.19g(168.2mmol)を40分かけて添加した。
添加終了後、温度を50℃にし更に15時間反応させて反応
を終了させた。得られたポリアミド酸溶液の25℃での溶
液粘度は95poiseであった。
このポリアミド酸溶液をJIS G3303,JIS G3141,JIS H4
000,JIS H3100に規定するブリキ板,鋼板,アルミニウ
ム板及び銅板上に塗布し、120℃×1hr+170℃×1hr+25
0℃×1hr+300℃×1hrの熱処理を行い膜厚15μmの塗膜
を得た。
得られた塗膜についてセロテープ剥離によるゴバン目
密着テストを行った。その結果を表1に示した。
実施例1および比較例1 参考例1により得られたポリアミド酸溶液をPETフィ
ルム上に塗布し、120℃で60分加熱したのち、PETフィル
ムより剥離し、170℃×1hr+250℃×1hr+300℃×1hrの
熱処理をして厚さ15μmのポリイミドフィルムを得た。
ガラス転移温度は265℃であった。
このフィルムをJIS G3303,JIS G3141,JIS H4000,JIS
H3100に規定するブリキ板,鋼板,アルミニウム板及
び銅板上に置き285℃×10分、7Kg/cm2の圧力をかけてプ
レスした。得られた塗膜についてJIS K5400に従いセロ
テープ剥離によるゴバン目密着テストを行った(実施例
1)。また比較例1として285℃のかわりに250℃とした
以外は実施例1と同様にしてテストを行った。その結果
を表1に示した。
参考例2 撹はん機、窒素導入管、温度計を付した1フラスコ
内に4,4′−ジアミノジフェニルエーテル34.03g(170mm
ol)を仕込み、系内を窒素で置換した後、N,N−ジメチ
ルアセトアミド285gを入れ室温で30分間撹はんして、ジ
アミンを溶解させた。次に、ピロメリット酸二無水物3
6.71(168.3mmol)を40分かけて反応液の温度が50℃を
越えないように40分かけてゆっくり添加した。添加終了
後、室温で4時間撹はんし、反応を終了させた。得られ
たポリアミド酸溶液の25℃の溶液粘度は80poiseであっ
た。
このポリアミド酸溶液を用いて参考例1と同様にして
金属板上に塗膜を作成し、密着性テストを行った。その
結果を表1に示した。
参考例3 参考例2により得られたポリアミド酸溶液を用いて実
施例1と同様にして170℃×1hr+250℃×1hr+300℃×1
hrの熱処理をして厚さ27μmのポリイミドフィルムを得
た。ガラス転移温度は400℃以上であった。
このフィルムを用いて実施例1と同じ条件にて金属板
にプレスした。その結果を表1に示した。
また、このフィルムのガラス転移点以上の450℃にて
プレスを行ったが、フィルムの分解が見られた。
(発明の効果) 本発明の方法によれば金属被覆材(ポリイミドフィル
ム)を金属に対して極めて優れた密着性をもたすことが
でき、そして被覆材(ポリイミドフィルム)そのものが
有する耐腐食性、耐熱性により自動車のマフラー、石油
ファンヒーター吹き出し口、オーブントースターの窓枠
等の材料の他に電気・電子分野における耐熱性絶縁材
料、建設・構造材料、航空・宇宙材料など様々な分野に
おいて使用が期待される。
本発明のキャスティング法により形成されたポリイミ
ドフィルムの圧着加工による被覆の場合は、従来技術の
ポリアミド酸溶液の塗布(コーティング)、焼付け加工
による被覆と異なり、溶剤の乾燥が不要であるから、コ
ーティングにおいて発生し易い垂れを生ぜず、被覆の品
質が安定し、また加工能率がはるかに優れている。ま
た、作業環境や廃溶剤の処理等の問題も生じない。
本発明はガラス転移点以上の温度での加圧によって、
フィルム中の残存ポリアミド酸単位の分子内縮合が促進
され、イミド化への転化がさらに進行するとともに、ポ
リイミド分子は平面方向に配向が強制されるので、機械
的に強靱な被覆が形成される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−212096(JP,A) 特開 昭61−195130(JP,A) 特開 昭58−157190(JP,A) 特開 昭62−108555(JP,A) 特開 昭62−68817(JP,A) 国際公開88/428(WO,A1) 国際公開87/5859(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09J 5/00 C08G 73/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸成分の70モル%以上が4,4′−オキシジ
    フタル酸二無水物からなるジアンハイドライドと4,4′
    −ジアミノジフェニルエーテルとを反応させて得られる
    ポリアミド酸をキャスティング成形して得られたポリイ
    ミドフィルムを該ポリイミドフィルムのガラス転移点以
    上の温度で金属面に加圧接着することを特徴とする耐熱
    性被覆金属製品の製造法。
JP1074240A 1989-03-27 1989-03-27 耐熱性金属被覆材及びそれを用いた物品とその製法 Expired - Lifetime JP2890367B2 (ja)

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