JP2890012B2 - 車両立体格納設備 - Google Patents

車両立体格納設備

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JP2890012B2
JP2890012B2 JP22400992A JP22400992A JP2890012B2 JP 2890012 B2 JP2890012 B2 JP 2890012B2 JP 22400992 A JP22400992 A JP 22400992A JP 22400992 A JP22400992 A JP 22400992A JP 2890012 B2 JP2890012 B2 JP 2890012B2
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憲治 本岡
浩之 冨永
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄道車両立体格納設備
に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道車両立体格納設備に関する提案とし
て、鉄道車両用のレールを有する格納部が各階に設けら
れてなる多層構造の格納庫と、鉄道車両の昇降台を備え
た車両昇降手段とが前後に連接されてなるものが知られ
ている(特公昭54−6798号公報参照)。すなわ
ち、このものでは、鉄道車両を上記昇降台に乗入れ、該
昇降台を上記格納庫の入庫予定階に上昇せしめて車両を
当該階の格納部に前進入庫させるようになっている。ま
た、出庫にあたっては、先の入庫の場合とは逆の作動態
様をとることになる。
【0003】これに対して、自動車の立体駐車設備とし
てエレベータ式のものが知られている。これは、駐車棚
が上下多段に配設されてなる駐車部と車両昇降手段とが
左右に配置されていて、自動車を車両昇降手段と駐車棚
との間で横移動させるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の鉄道車両立体格
納設備の場合、狭い土地でも多数の鉄道車両を格納する
ことができるものの、格納設備全体が長大なものにな
る。すなわち、格納設備全体の長さは、車両昇降手段の
長さと格納庫の長さとを合わせたものになるが、例え
ば、11両編成の鉄道車両の格納を可能にする場合、各
々が編成車両の長さ(11両編成では200m程度)を
少なくとも必要とするから、全体では400m前後にも
なってしまう。
【0005】上記従来技術が例えば自動車のエレベータ
式立体駐車設備の如く車両昇降手段と格納庫とを左右に
配置せずに、前後に配置しているのは、次の理由によ
る。すなわち、上述の如き編成車両の場合には自動車と
は違って昇降台が長大なものになり、昇降台を索条によ
って吊り下げる場合には、昇降台の四隅だけでなく、昇
降台側部にも複数本の索条を必要とする。このため、編
成車両を昇降台上からその側方へ横移動させようとして
も、編成車両が索条と干渉し横移動させることができ
ず、結局、車両昇降手段と格納庫とを前後に配置しなけ
ればならないわけである。このような問題はバスのよう
な長大な車両においても同様に存在する。
【0006】そこで、本発明は、上記編成車両やバスの
如き長大な車両であっても、車両昇降手段と格納庫とを
左右に配置して両者間で車両を移載することができる車
両立体格納設備を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題に対して、車両格納部の車両受け部を車両の全長にわ
たって一体のものにするのではなく、これを前後に間隔
をおいて配置された複数の車輪受けによって構成するこ
とによって、昇降台に昇降路から上記格納部における前
後の車輪受け間の部位に延びる横部材を設け、横部材の
延設端で昇降台を索条によって吊り下げることにより、
車両を索条に干渉することなく昇降路と格納部との間で
横移動させることができるようにするものである。
【0008】すなわち、上記課題を解決する第1の手段
は、車両を昇降させる昇降路と、該昇降路の側方に該昇
降路に沿って配設された複数の車両格納部とを備えた車
両立体格納設備であって、上記各格納部に前後に間隔を
おいて設けられ、車両の前後に間隔をおいて設けられて
いる車輪をそれぞれ別個のパレットを介して受ける複数
の車輪受けと、上記昇降路から上記格納部における相隣
る車輪受けの間の部位にわたって左右に延びる横部材を
有し、該横部材の延設端が昇降用索条によって吊り下げ
られた昇降台と、上記昇降台の横部材に設けられ、上記
パレットを上記格納部と昇降路との間で移動させるキャ
リヤとを備えていることを特徴とするものである。
【0009】上記課題を解決する第2の手段は、複数の
鉄道車両が編成されてなる編成車両のための立体格納設
備であって、上記格納部には、複数の車輪受けとして、
次の3種の車輪受けが1両の鉄道車両の長さに相当する
ピッチで前後に所定の間隔をおいて配設され、上記編成
車両の前端の鉄道車両の前輪を、車輪支持レールを有す
る前端用パレットを介して受ける前端車輪受け、上記編
成車両の後端の鉄道車両の後輪を、車輪支持レールを有
する後端用パレットを介して受ける後端車輪受け、上記
編成車両の前後に隣る2両の鉄道車両の互いの前輪と後
輪とを、車輪支持レールを有する中間用パレットを介し
て受ける中間車輪受け、上記昇降台の横部材として、次
の3種の横部材が設けられ、上記昇降路から上記格納部
における前端車輪受けの前方部位に延びる前端横部材、
上記昇降路から上記格納部における後端車輪受けの後方
部位に延びる後端横部材、上記昇降路から上記格納部に
おける相隣る前後の中間車輪受けの間の部位に延びる中
間横部材、上記3種の横部材には、それぞれ上記パレッ
トを挾んで前後に向合うもの同士で上記パレットを前後
から保持し上記格納部と昇降路との間で移動させるキャ
リヤが設けられ、上記中間横部材のキャリヤには当該キ
ャリヤの前後のパレットの車輪支持レールに接続可能な
中間レールが設けられているとともに、上記前端横部材
及び後端横部材のうちの少なくとも一方のキャリヤに
は、前端用パレット若しくは後端用パレットの車輪支持
レールに接続可能な端部レールが設けられていることを
特徴とする車両立体格納設備である。
【0010】第3の手段は、上記第1の手段及び第2の
手段を発展させてなる車両立体格納設備であって、上記
格納部が昇降路の両側の各々に配設されていて、この両
側の格納部の車輪受けの各々に、昇降路上で車両を格納
支持するための昇降路用パレットを受けるパレット受け
が、昇降路に突出して上記昇降路用パレットを受ける受
け位置と、昇降台の昇降による上記昇降路用パレットの
通過を許容すべく側方に退避した位置との間で移動可能
に支持されていることを特徴とする。
【0011】
【作用】上記第1の手段においては、車両昇降路側方の
各格納部には、車両の車輪を受けるための複数の車輪受
けを前後に間隔をおいて設け、これらの車輪受けに車両
の車輪をそれぞれ別個のパレットを介して支持させるよ
うにしているから、上記昇降台に昇降路から上記格納部
における相隣る車輪受けの間の部位にわたって左右に延
びる横部材を設けることができ、この横部材の延設端に
て当該昇降台を昇降用索条によって吊り下げることがで
きるものである。従って、横部材のキャリヤによって上
記パレットを車両と共に上記格納部と昇降路との間で移
動させても、車両と昇降用索条との干渉は生じない。
【0012】上記第2の手段においては、昇降路から格
納部における前後の車輪受け間の部位に延びる中間横部
材だけでなく、前端車輪受けの前方及び後端車輪受けの
後方の各部位に延びる前端横部材及び後端横部材を設
け、これら中間、前端及び後端の横部材にパレットを保
持するためのキャリヤを設けたから、全てのパレットを
前後から水平に保持して横移動させることができる。そ
して、上記パレットに車輪支持レールを設けるととも
に、上記中間横部材のキャリヤ及び前端若しくは後端の
横部材のキャリヤにレールを設けたから、昇降路上にパ
レット及びキャリヤを配置して、編成された鉄道車両の
走行によって各車輪をパレット上に乗せ、また、該パレ
ットから前後に出すことができる。
【0013】上記第3の手段の場合、昇降路用パレット
を両側の格納部より突出せしめたパレット受けによって
昇降路上で支持することができるため、この昇降路上を
車両の格納場所として使用することができる。
【0014】
【発明の効果】従って、上記第1の手段によれば、車両
を昇降用索条との干渉なく昇降路と格納部との間で横移
動させることができるから、昇降路と格納部とを左右に
並設して立体格納設備をコンパクトにまとめることがで
きる。
【0015】また、第2の手段によれば、複数の鉄道車
両が編成されてなる編成車両の走行による各車輪の各パ
レット上への搭載及び該パレット上からの降ろしを可能
にしながら、上記編成車両を水平に保持し昇降路と格納
部との間で昇降用索条との干渉なく横移動させることが
でき、上記第1の手段と同様に立体格納設備をコンパク
トにまとめることができる。
【0016】また、第3の手段によれば、昇降路上でも
車両を格納支持することができるため、車両の格納台数
を増やすことが可能になり、スペースの有効利用を図る
ことができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0018】<全体構成>本実施例は、複数の鉄道車両
を編成してなる編成車両の立体格納設備であり、図1に
その全体構成が示されている。同図において、1は編成
車両Tの昇降路、2,2は昇降路1の両側にそれぞれ該
昇降路1に沿って多段に設けられた格納部、3は昇降
台、4は立体格納設備を収めた格納庫である。そして、
昇降路1の最下部位が編成車両Tの入出庫部となってい
て、当部位に対応させて格納庫4の前端と後端に入出庫
口が開口し、入出庫線9,9が接続されている。
【0019】<格納部について>上記格納部2は、図2
乃至図4に示すように、次の前端車輪受け6、後端車輪
受け7及び中間車輪受け8が1両の鉄道車両の長さに相
当するピッチで前後に所定の間隔をおいて配設されてな
る。
【0020】すなわち、前端車輪受け6は前端用パレッ
ト11を介して上記編成車両Tの前端の鉄道車両の前輪
Wを受けるものであり、後端車輪受け7は後端用パレッ
ト12を介して上記編成車両Tの後端の鉄道車両の後輪
Wを受けるものであり、中間車輪受け8は中間用パレッ
ト13を介して上記編成車両Tの前後に隣る2両の鉄道
車両の互いの前輪Wと後輪Wとを受けるものである。上
記各パレット11〜13の上面には編成車両Tの車輪W
を走行移動可能に支持する前後方向の車輪支持レール1
4が敷設されている。
【0021】<昇降台について>上記昇降台3は、次の
前端横部材15、後端横部材16及び中間横部材17の
各横部材と、これら横部材15〜17を連結して前後方
向に延びる縦部材18とよりなる。
【0022】上記前端横部材15は、上記昇降路1を横
切ってその両端が上記格納部2,2における前端車輪受
け6,6の前方部位に延び、後端横部材16は、上記昇
降路1を横切ってその両端が上記格納部2,2における
後端車輪受け7,7の後方部位に延び、中間横部材17
は、上記昇降路1を横切ってその両端が上記格納部2,
2における相隣る前後の中間車輪受け8,8の間の部位
に延びている。
【0023】上記横部材15〜17の延設端は格納部2
におけるパレット11〜13の支持位置よりも両外側に
位置付けられている。また、本例の場合、前端及び後端
の各横部材15,16は各々1本の角材にて構成され、
中間横部材17は平行な前後2本の角材によって構成さ
れている。
【0024】そうして、上記昇降台3は、それぞれ各横
部材15〜18の両端に一端が結合された複数の昇降用
索条(チェーン)19によって吊り下げられている。昇
降用索条19の上記結合点は、昇降用索条19と編成車
両Tとが干渉しないよう、格納部2におけるパレット1
1〜13の支持位置よりも両外側に位置付けられてい
る。
【0025】上記昇降用索条19は、格納庫4の屋上に
設けられたスプロケット21,22に巻き掛けられてい
て、他端は片方の格納部2の外方に設けられたバランス
ウエイト23に結合されている。また、上記各スプロケ
ット21,22の駆動のために、上記格納庫4の屋上に
は、複数の減速機24が設けられているとともに、これ
ら減速機24を伝動軸25を介して連動させるモータ及
びブレーキ装置(いずれも図示省略)が設けられてい
る。
【0026】<昇降台のキャリヤについて>昇降台3の
前端、後端及び中間の各横部材15〜17には、上述の
パレット11〜13を昇降路1と左右の各格納部2,2
との間で横移動させるための前端、後端及び中間の各キ
ャリヤ26〜28が設けられている。
【0027】中間キャリヤ28については図5〜図7に
詳細に示されている。これは中間横部材17を構成する
2本の角材に4隅の鍔付き車輪31によって支持されて
いて、当該中間横部材17をガイドとして横移動するも
のである。そして、中間キャリヤ28の上記4隅に上記
パレット11〜13を保持するための保持ピン32が設
けられている。
【0028】すなわち、中間キャリヤ28の前端及び後
端には下方へ突出した支持部材33が設けられていて、
該支持部材33に保持ピン32が前後方向外方へ突出さ
せて支持されているとともに、上記4隅の車輪31が上
記保持ピン32の内方への突出端を支軸として中間キャ
リヤ28の下面部に支持されている。
【0029】このようなキャリヤの構造は前端及び後端
の各キャリヤ26,27にも同様の態様で採用されてい
る。前端及び後端のキャリヤ26,27と中間キャリヤ
28との違いは、前者では1本の横部材15,16に支
持されている点と、保持ピン32が前端及び後端のうち
の一方の片側のみに設けられている点である。
【0030】そうして、上記パレット11〜13は、キ
ャリヤ26〜28のうちの当該パレットを挾んで前後に
向合うキャリヤにより上記保持ピン32によって前後か
ら保持されるものである。そのために、上記パレット1
1〜13の前端及び後端には上記保持ピン32が下方か
ら嵌合する下方に開口した係合凹部34が形成されてい
る。
【0031】また、上記前端、後端及び中間のキャリヤ
26〜28の上面には当該キャリヤ28の前後のパレッ
トの車輪支持レール14に接続可能な端部及び中間の各
レール33が敷設されている。
【0032】<キャリヤの駆動手段について>上記キャ
リヤ26〜28を横移動させるための駆動手段にはチェ
ーンコンベヤ方式が採用されている。すなわち、中間キ
ャリヤ28のものについて図5〜図7に詳細に示すよう
に、中間横部材17を構成する一対の平行な角材の対向
する各々の内面には複数のスプロケット35〜37が支
持されていて、エンドレスのチェーン38,38が上記
スプロケット35〜37,35〜37に巻き掛けられて
左右方向に張設されている。そして、中間キャリヤ28
が下面の連結具41によって上記チェーン38に結合さ
れている。
【0033】また、上記チェーン38,38の駆動のた
めに、昇降台3の縦部材18における中間横部材の1
7,17間の中央位置にブレーキ付きの両軸モータ42
が支持され、さらにその前後両側に減速機43,43が
支持されている。すなわち、上記モータ42より前後の
両方向に延びた駆動軸44,44が減速機43,43に
接続され、減速機43の出力軸に駆動スプロケット45
が結合されていて、上記チェーン38は駆動スプロケッ
ト45に巻き掛けられているものである。
【0034】前端及び後端のキャリヤ26,27につい
ても中間キャリヤ28と同様の駆動手段が採用されてお
り、相違点はチェーンが1本であること、そのためにモ
ータにも出力軸が1本のものが採用されていることであ
る。
【0035】<編成車両の入出庫について> −入庫− いま、図4に示すように格納庫4の入出庫部(昇降路1
の最下部位)に上方の格納部2のパレット11〜13が
昇降台3及びそのキャリヤ26〜28によって降ろされ
ている、とする。編成車両Tの入庫は以下の手順で行な
われる。
【0036】 編成車両Tを格納庫4の前方若しくは
後方の入出庫線9より入出庫部のパレット11〜13に
搬入する。この場合、パレット11〜13とキャリヤ2
6〜28とは互いのレール14,33が接続されている
状態にあり、編成車両Tの各車輪Wはキャリヤ26〜2
8のレール33を通過してパレット11〜13の各々の
車輪支持レール14に乗ることになる。すなわち、編成
車両Tの前端鉄道車両の前輪Wは前端用パレット11の
車輪支持レール14に乗り、後端鉄道車両の後輪Wは後
端用パレット12の車輪支持レール14に乗り、前後に
隣る2両の鉄道車両の互いの前輪Wと後輪Wとは中間用
パレット13の車輪支持レール14に乗る。
【0037】 昇降台3を予定の格納部2より若干上
方位置に上昇させる。このとき、昇降台3の各キャリヤ
26〜28が各パレット11〜13を前後から保持ピン
32によって保持しているから、全てのパレット11〜
13が互いに同じ高さを保って編成車両Tと共に上昇す
ることになる。
【0038】 キャリヤ26〜28を昇降路1から予
定の格納部2へ横移動させる。この場合、各パレット1
1〜13は、キャリヤ26〜28に保持されているか
ら、編成車両Tと共にキャリヤ26〜28に伴われて当
該格納部2に横移動する。この横移動において、昇降用
索条19は格納部2におけるパレット11〜13の支持
位置よりも外側に位置付けられているから、編成車両T
と昇降用索条19とが干渉することはない。
【0039】 昇降台3を若干下降させる。これによ
り、各パレット11〜13は編成車両Tと共に格納部2
の所定の車輪受け6〜8に受けられ、キャリヤ26〜2
8の下降に伴って保持ピン32がパレット11〜13か
ら下方に外れる。
【0040】 キャリヤ26〜28を昇降路1上に横
移動させ、一段下の格納部2へ下降させる。すなわち、
当該立体格納設備の場合、昇降台3の横部材15〜18
が格納部2側へ突出しているから、格納部2に編成車両
Tを格納した後では、昇降台3を当該格納部2よりも上
方へ移動させることはできない。従って、最上段の格納
部2から順に下方の格納部2へ一段ずつ下がりながら、
編成車両Tを入庫していくことになる。
【0041】上記キャリヤ26〜28の一段下の格納部
2への下降は、昇降台3が当該格納部2よりも若干下方
位置となるように行なう。その位置でキャリヤ26〜2
8を予定の格納部2の方へ横移動させてから昇降台3を
上昇させると、キャリヤ26〜28の各保持ピン32が
それぞれ空パレット11〜13の係合凹部に嵌入する。
しかる後にキャリヤ26〜28を昇降路1へ横移動させ
ると、当該パレット11〜13がキャリヤ26〜28と
共に昇降路1上に移動することになる。そして、昇降台
3を入出庫部に下降させると、次の編成車両Tを入庫さ
せることが可能になる。
【0042】−出庫− 編成車両Tの出庫は、上述の入庫の場合とは逆に最下段
の格納部2の編成車両Tから順に行なわれるものであ
り、昇降台3やキャリヤ26〜28の動きは入庫の場合
の逆の態様になる。
【0043】<その他>図4に2点鎖線で示すように最
下段の格納部2に対して第2の入出庫線46を接続して
もよい。このようにすると、当該格納部2に対してはキ
ャリヤ26〜28によるパレット11〜13の移動は不
要になる。
【0044】<他の実施例>本例の立体格納設備は、図
8及び図9に示されている。その基本的な構成は先の実
施例のものと同じであり、違いは昇降路1にも編成車両
Tを格納できるようにした点にある。
【0045】昇降路1に編成車両Tを格納するためのパ
レット(格納部2に編成車両Tを格納するためのものと
同様に3種のパレットよりなる)51は、最下段の格納
部2の車輪受け6〜8に積み上げておくようになされて
いる。上記昇降路用パレット51を昇降路1に架設する
手段は図9に示されている。
【0046】すなわち、各格納部2の車輪受け6〜8の
先端部には、上記昇降路パレットを受けるパレット受け
ピン53が、昇降路1に突出して上記昇降路用パレット
51を受ける受け位置と、昇降台3の昇降による上記昇
降路用パレット51の通過を許容すべく側方に退避した
位置との間で移動するよう、シリンダ装置52によって
支持されている。一方、上記昇降路用パレット51の両
側部には係合部材54が設けられていて、該係合部材5
4に上記パレット受けピン53に上方より嵌合する下方
に開口した係合凹部54aが形成されている。つまり、
パレット51は両側の格納部2,2の車輪受け6〜8よ
り突出したパレット受けピン53,53に支持されて昇
降路1上に保持されるものである。
【0047】説明が後になったが、格納部2に編成車両
Tを格納するためのパレット11〜13は、図9に示す
ように下面に下方に開口した凹部55を有し、該凹部5
5が車輪受け6〜8の上面に突出した位置決めピン56
に嵌入して車輪受け6〜8に位置決め保持されるもので
ある。この位置決め手段は、先に説明した実施例におい
ても採用されている。
【0048】さて、本実施例の場合、編成車両Tの入庫
は先の実施例のものと同様に最上段の左右の格納部2,
2から行なう。そして、次の編成車両Tを入庫する場合
は、最下段の格納部2に積み上げている昇降路用パレッ
ト51をキャリヤ26〜28によって昇降路1の最下部
位、つまり入出庫部に引き出し、当該編成車両Tを昇降
路用パレット51に搬入する。昇降路用パレット51の
キャリヤ26〜28による引き出しは格納部用パレット
11〜13の場合と同様にして行なう。
【0049】しかる後に、昇降路用パレット51を昇降
台3によって最上段の格納部2の車輪受け6〜8よりも
若干上方位置に上昇させる。そして、この最上段の格納
部2,2の各々の車輪受け6〜8のパレット受けピン5
3を突出させて昇降台3を下降させると、当該昇降路用
パレット51は、その両側部の係合凹部54aが上記パ
レット受けピン53に係合して支持される。
【0050】以上の如くして、編成車両Tを上から順に
格納していくものである。出庫は先の実施例の場合と同
様に下から行なうことになり、且つ昇降路用パレット5
1に搭載されている編成車両Tを格納部2に格納されて
いるものよりも先に出庫させることになる。
【0051】但し、昇降路1であっても最下段の格納部
2,2の間には編成車両Tを格納することはできない。
最下段の格納部2の編成車両Tを出庫させた後でない
と、昇降路用パレット51を当該格納部2に収容するこ
とができないからである。従って、図4に2点鎖線で示
す第2の入出庫線46を設けて、最下段の格納部2の編
成車両Tを先に出庫させることができるようにすること
が望ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両立体格納設備の縱断面図
【図2】車両立体格納設備の側面図
【図3】車両立体格納設備を上段の格納部において水平
に切断して示す横断面図
【図4】車両立体格納設備を最下段の格納部において水
平に切断して示す横断面図
【図5】キャリヤによる車両及びパレットの移動前の状
態を2点鎖線で、移動後の状態を実線で示す横断面図
【図6】図5のA−A線断面図
【図7】図5のB−B線断面図
【図8】他の実施例の車両立体格納設備の縱断面図
【図9】昇降路用パレットを昇降路に架設する手段を示
す一部断面にした正面図
【符号の説明】
1 昇降路 2 格納部 3 昇降台 6 前端車輪受け 7 後端車輪受け 8 中間車輪受け 11 前端用パレット 12 後端用パレット 13 中間用パレット 14 車輪支持レール 15 前端横部材 16 後端横部材 17 中間横部材 19 昇降用索条 26 前端キャリヤ 27 後端キャリヤ 28 中間キャリヤ 32 保持ピン 33 端部及び中間の各レール 51 昇降路用パレット 53 パレット受けピン

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両を昇降させる昇降路と、該昇降路の側
    方に該昇降路に沿って配設された複数の車両格納部とを
    備えた車両立体格納設備であって、 上記各格納部に前後に間隔をおいて設けられ、車両の前
    後に間隔をおいて設けられている車輪をそれぞれ別個の
    パレットを介して受ける複数の車輪受けと、 上記昇降路から上記格納部における相隣る車輪受けの間
    の部位にわたって左右に延びる横部材を有し、該横部材
    の延設端が昇降用索条によって吊り下げられた昇降台
    と、 上記昇降台の横部材に設けられ、上記パレットを上記格
    納部と昇降路との間で移動させるキャリヤとを備えてい
    ることを特徴とする車両立体格納設備。
  2. 【請求項2】上記車両は複数の鉄道車両が編成されてな
    る編成車両であり、 上記格納部には、複数の車輪受けとして、次の3種の車
    輪受けが1両の鉄道車両の長さに相当するピッチで前後
    に所定の間隔をおいて配設され、 上記編成車両の前端の鉄道車両の前輪を、車輪支持レー
    ルを有する前端用パレットを介して受ける前端車輪受
    け、 上記編成車両の後端の鉄道車両の後輪を、車輪支持レー
    ルを有する後端用パレットを介して受ける後端車輪受
    け、 上記編成車両の前後に隣る2両の鉄道車両の互いの前輪
    と後輪とを、車輪支持レールを有する中間用パレットを
    介して受ける中間車輪受け、 上記昇降台の横部材として、次の3種の横部材が設けら
    れ、 上記昇降路から上記格納部における前端車輪受けの前方
    部位に延びる前端横部材、 上記昇降路から上記格納部における後端車輪受けの後方
    部位に延びる後端横部材、 上記昇降路から上記格納部における相隣る前後の中間車
    輪受けの間の部位に延びる中間横部材、 上記3種の横部材には、それぞれ上記パレットを挾んで
    前後に向合うもの同士で上記パレットを前後から保持し
    上記格納部と昇降路との間で移動させるキャリヤが設け
    られ、 上記中間横部材のキャリヤには当該キャリヤの前後のパ
    レットの車輪支持レールに接続可能な中間レールが設け
    られているとともに、上記前端横部材及び後端横部材の
    うちの少なくとも一方のキャリヤには、前端用パレット
    若しくは後端用パレットの車輪支持レールに接続可能な
    端部レールが設けられていることを特徴とする車両立体
    格納設備。
  3. 【請求項3】上記格納部が昇降路の両側の各々に配設さ
    れていて、この両側の格納部の車輪受けの各々に、昇降
    路上で車両を格納支持するための昇降路用パレットを受
    けるパレット受けが、昇降路に突出して上記昇降路用パ
    レットを受ける受け位置と、昇降台の昇降による上記昇
    降路用パレットの通過を許容すべく側方に退避した位置
    との間で移動可能に支持されている請求項1又は請求項
    2に記載の車両立体格納設備。
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