JP2889769B2 - 運搬車 - Google Patents

運搬車

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JP2889769B2
JP2889769B2 JP4251186A JP25118692A JP2889769B2 JP 2889769 B2 JP2889769 B2 JP 2889769B2 JP 4251186 A JP4251186 A JP 4251186A JP 25118692 A JP25118692 A JP 25118692A JP 2889769 B2 JP2889769 B2 JP 2889769B2
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義和 杉浦
孝治 森山
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  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、荷物等を積載し、使用
者が乗車して走行する運搬車に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の運搬車は、例えばゴルフカート
を例に示すと、図4に示すものが一般に知られている。
この図面に基づき、従来のゴルフカートについて説明す
る。
【0003】91は、ゴルフバッグを積載しバッテリ(図
示せず)を電源とし、電動機(図示せず)を駆動源とし
て走行するゴルフカート本体で、該本体91は後部に駆動
輪92を設け、前部に走行方向を決定する操舵輪(図示せ
ず)が設けてある。
【0004】93は、ゴルフカート本体91前部に設けられ
たバンパーで、該バンパーは走行中障害物に衝突すると
本体91側へ少しばかり吸収されるようになっており、吸
収されると同時にバンパー93内に設けたバンパースイッ
チ(図示せず)がONすると共に、前記電動機への通電
が止まるものである。
【0005】94は、ゴルフバッグ等を積載するための積
載部である。
【0006】95は、走行スピードや走行方向を操作する
操作パネルで、該操作パネル95には前記操舵輪の向きと
連動する操作レバー96が設けてあり、該操作レバー96を
左右に操作することで本体91の走行方向を決定すること
ができる。
【0007】97は、ブレーキレバーで、該ブレーキレバ
ー97を操作すると同時にブレーキスイッチ(図示せず)
が入り、回生ブレーキ、発電ブレーキ、そして電磁ブレ
ーキと順にブレーキがかかっていく。この時、これらの
ブレーキはあらかじめ設定された時間的な制御によって
切り替わっていくようになっている。
【0008】そして、このゴルフカートは、誘導走行と
手動走行のモードがあり、誘導走行時には地面に埋設さ
れた誘導線に電流を流すことによって発生する磁界を検
出し、その磁界に沿って走行でき、また、手動走行につ
いては、前記操作レバー96を操作することによって使用
者の走行させたい方向に自由に走行させることができ
る。
【0009】また、誘導走行時には、誘導線近傍に埋設
してあるマグネット等の磁力発生源の磁気の変化を検出
し、この磁力発生源の磁気の発生パターンを検出してゴ
ルフカートの走行速度を可変させたり、停止させたりし
ている。
【0010】しかしながら、上述するようなゴルフカー
トに、使用者が乗車できるようにした場合、誘導走行時
に使用者が乗車した場合、地面に埋設した磁力発生源は
判らないため、急にゴルフカートが止まったり、減速し
たりするという不都合が生じるものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、使用者が乗
車できる運搬車において、安全な走行ができる運搬車を
提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、誘導線に沿っ
て走行し使用者が乗車する乗車部を備えた運搬車本体
と、前記誘導線近傍に設けられた磁力発生源からの磁界
の変化を検出して走行速度を変える磁気検出回路とを備
え、前記乗車部近傍には使用者の乗車を検知する乗車検
知手段を設け、該乗車検知手段が使用者の乗車を検知し
ていないときのみ、前記磁気検出回路の検出を受け付け
ることを特徴とする。
【0013】そして、前記乗車検知手段は、乗車部に設
けられた感圧スイッチであることを特徴とする。
【0014】また、前記乗車検知手段は、乗車部に設け
られた光センサであることを特徴とする。
【0015】
【作用】この運搬車は、使用者の乗車を乗車検知手段に
よって常に検知しており、走行中に磁力発生源からの磁
界の変化を磁気検出回路が検出し、且つ乗車検知手段が
使用者の乗車を検出した場合、磁気検出回路の検出は受
け付けず、走行速度制御されずに走行する。例えば、使
用者が運搬車を停止させたい時にはブレーキの操作によ
って、運搬車本体を停止させる。ここで言う乗車検知手
段とは、乗車時の使用者の重量を検出するシートスイッ
チであったり、また使用者の乗車によって光を遮ってス
イッチが入る光センサである。
【0016】
【実施例】本発明の一実施例をゴルフカートを例に、図
面に基づき以下に詳述する。
【0017】1は、誘導線に沿って走行する誘導走行
と、使用者、特にキャディが運転して自由に走行するこ
とができる手動走行との2つのモードを有したゴルフカ
ート本体で、該本体1は後部に設けた駆動モータ2によ
って駆動される2つの駆動輪3、前部に操舵モータ4に
より制御される回動自在の2つの操舵輪5を設けてあ
る。また、前記本体1の走行軌跡が略2本になるよう
に、前記操舵輪5及び前記駆動輪3の幅をほぼ同じに
し、縦に並べて配列してある。
【0018】6は、前記駆動輪3の中央部に設けられた
ステップで、該ステップ6には使用者が乗車しているか
どうかを検知する乗車検知手段7が設けられている。こ
の乗車検知手段7は、前記ステップ6に設けられた感圧
スイッチによって、使用者の重量を検知する。この乗車
検知手段7は感圧スイッチ以外に発光素子と受光素子に
よって光の遮りで検知してもよい。
【0019】8は、障害物に当ったときに、その衝撃か
ら本体1を守るための障害物バンパーで、該障害物バン
パー8は前記本体1を保護すると同時に内蔵したスイッ
チによって駆動モータ2への通電を停止させるようにな
っている。
【0020】9は、ゴルフバッグ等を積載してすること
ができる積載部である。
【0021】10は、ゴルフカート本体1に設けられた機
械ブレーキ、即ちドラムブレーキを操作するためのブレ
ーキ操作部である。
【0022】11は、前記本体1のフレームを延設したハ
ンドル部で、該ハンドル部11には走行方向や、走行スピ
ード等を決定する操作パネル12が設けてある。この操作
パネル12について、図3に示す上面斜視図に基づき説明
する。
【0023】13は、手動走行と自動走行とを切り換えた
り、手動走行時の走行方向を変えるための操作レバー
で、該操作レバー13は、前記操作パネル12の中央部を軸
として前後に回動自在になっており、図のような状態に
あるときは手動走行時、前方に倒したときには誘導走行
と、切り換えができるようになっている。また、手動走
行時に前記操作レバー13を操作パネルの中央部を軸とし
て左右に回動することによって操舵輪5を動かし、走行
方向を決定させることができる。14は、前記操作レバー
13の回動の軸近傍に書かれた矢印で、該矢印14は手動走
行時の操舵輪5の向きと一致しており、前記操作レバー
13を左右に動かしたときにゴルフカート本体1の進行方
向が判るようになっている。
【0024】15は走行スピードを低速に、16は中速に、
17は高速にそれぞれ切り換えるための速度切り換えスイ
ッチで、各々の走行速度は、15が3.3km/h、16が
6.0km/h、17が7.5km/hとなっている。
【0025】18は、手動走行時に前記操作レバー13を使
って方向制御するかどうかを選択するパワーハンドルス
イッチである。
【0026】19は、前記ゴルフカート本体1を後進させ
るためのバックスイッチである。
【0027】20は、電源のON、OFFをする電源スイ
ッチである。
【0028】21は、後述する磁気発生源44で停止した際
に、再度ゴルフカート本体1をスタートさせるためのス
タートスイッチである。
【0029】次に、このゴルフカートの制御回路を、図
1に基づき説明する。
【0030】22は、手動走行時における走行方向制御を
行う手動操舵手段で、該手動操舵手段22は、前記操作レ
バー13の回動量を検出するボリウム23と、それによって
動作する前記操舵輪5の方向角度を検出するボリウム24
とを各増幅回路25、26によって増幅し、この増幅したも
のを比較回路27によって比較することによって正確な方
向制御を行うものである。
【0031】28は、前記比較回路27から出力された偏差
出力に基づいてデューティ制御するためのチョッパ回路
である。
【0032】29は、誘導線30からの磁界を検出する誘導
線検出手段で、該誘導線検出手段29は、操舵輪5近傍に
設けた2つのピックアップコイル31、32で検出される誘
導線30からの信号を増幅する増幅回路33、34と、該増幅
回路33、34で増幅された左右の信号を比較する比較回路
35とによって構成されている。
【0033】36は、前記比較回路35の出力偏差に基づい
てデューティ制御するチョッパ回路である。
【0034】37は、手動走行と誘導走行とを切り換える
手動誘導切換手段で、該手動誘導切換手段37は、前述し
た前記操作レバー13を前後に回動することによって切り
換えることができる。この手動誘導切換手段37は、駆動
回路38を介して前記操舵輪5を操舵する操舵モータ4に
接続されており、手動走行のモードであれば前記手動操
舵手段22による方向制御、誘導走行のモードであれば前
記誘導線検出手段29による方向制御が行われる。
【0035】39は、走行速度の切り換えや後述するブレ
ーキ手段を動作するための制御回路手段で、該制御回路
手段39は前記駆動モータ2を駆動制御するための駆動回
路40を接続している。そして、前記駆動回路40は前記駆
動モータ2に接続して駆動モータ2の回転制御を行って
いる。
【0036】41は、前記駆動モータ2の回転を検出する
駆動モータ検出回路である。
【0037】42は、前記操作パネル12の操作された信号
を前記制御回路手段39へ入力するためのコントロール部
である。
【0038】43は、誘導走行時、誘導線近傍に埋設され
た磁気発生源、即ちマグネット44を検出し、ゴルフカー
ト本体1を停止させたり減速させたりするための磁気検
出手段であり、該磁気検出手段43は磁気センサ45で検出
した磁気を増幅回路46で増幅し、波形成形回路で波形成
形してから前記制御回路手段47に入力する。
【0039】7は、前述した乗車検知手段である。
【0040】48は、前記障害物バンパー9に設けられた
スイッチが入ることによって信号を送ることができる障
害物回路で、該障害物回路48からの信号が前記制御回路
手段39に入っているときは前進走行はできず、前記バッ
クスイッチ19を選択したときのみ走行できるようになっ
ている。
【0041】49は、前記磁気検出回路43が磁気を検出し
た時に、回生ブレーキ、発電ブレーキ、電磁ブレーキを
かけるように指示するブレーキ手段である。前記ブレー
キ手段49について、各々の場合について説明すると、誘
導走行で使用者が乗車していない場合、前記乗車検知手
段7は乗車を検知せず、前記マグネット44による速度制
御信号が前記磁気検出手段43から入力さると、前記ブレ
ーキ手段49は回生ブレーキ、発電ブレーキ、電磁ブレー
キとあらかじめ設定された時間で制御される。
【0042】また、誘導走行で使用者が乗車している場
合、前記乗車検知手段7が使用者の乗車を検知している
ときは、前記磁気検出回路43はマグネット44による速度
制御信号を検出しないようになっている。この時、使用
者がゴルフカート本体1を減速停止させたい場合は、前
記ブレーキ操作部10を操作することでドラムブレーキを
かけて減速停止する。
【0043】次に、動作について説明する。
【0044】ゴルフカート本体1を動かす場合、誘導走
行、手動走行時のいづれにおいても操作パネル12の電源
スイッチ20を入れ、速度切り換えスイッチ15、16、17に
よって希望速度を選択して走行させる。走行中、使用者
は乗車して走行したい場合にはステップ6に乗って走行
する。
【0045】誘導走行時、ゴルフカート本体1は地面に
埋設した誘導線30からの磁界を前記ピックアップコイル
31、32によって検出して誘導線30に沿って走行する。そ
して、使用者が乗車していない場合、誘導線30近傍に埋
設されたマグネット44の磁界を検出することによって減
速停止する。しかし、誘導走行時に使用者が乗車してい
る場合、埋設したマグネット44によって停止するように
していると、マグネット44は目に見えないので急激に停
止する危険性があるため、乗車検知手段7からの信号が
入っている場合は、マグネット44の磁力を検出しないよ
うにしてある。
【0046】手動走行時、通常は使用者が乗車して走行
し、減速停止はブレーキ操作部10による操作によって行
われる。即ち、手動走行時は、マグネット44による停止
信号の検出は無関係となる。
【0047】以上のような構成により、誘導走行中、使
用者が乗車している場合には、地面に埋設したマグネッ
ト44からの停止信号は受け付けず、停止する場合はブレ
ーキ操作部10の操作による制動のみ行う。これによっ
て、誘導走行中に使用者が乗車している場合、地面に埋
設して目で確認することができないマグネット44によっ
てゴルフカート本体1が急激に減速、停止をすることが
なく、安全な走行をすることができる。
【0048】
【効果】本発明は、使用者が乗車していない時のみ磁力
発生源からの磁界の変化を受け付けて走行速度を変える
ようにしてあるので、乗車中に埋設されて目視すること
のできない磁力発生源からの磁界の変化によって、運搬
車が急激に減速したり停止することがない安全な走行が
できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であるゴルフカートの制御回路
図である。
【図2】同本体の全体斜視図である。
【図3】同操作パネルの斜視図である。
【図4】従来の運搬車の全体斜視図である。
【符号の説明】
6 乗車部 10 ブレーキ操作部 1 運搬車本体 44 磁力発生源 43 磁気検出回路 7 乗車検知手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−5710(JP,A) 特開 平3−59280(JP,A) 特開 平4−368282(JP,A) 実開 昭60−25008(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60L 3/00 B60L 15/00 - 15/28 G05D 1/00 - 1/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘導線に沿って走行し使用者が乗車する
    乗車部を備えた運搬車本体と、前記誘導線近傍に設けら
    れた磁力発生源からの磁界の変化を検出して走行速度を
    変える磁気検出回路とを備え、前記乗車部近傍には使用
    者の乗車を検知する乗車検知手段を設け、該乗車検知手
    段が使用者の乗車を検知していないときのみ、前記磁気
    検出回路の検出を受け付けることを特徴とする運搬車。
  2. 【請求項2】 前記乗車検知手段は、乗車部に設けられ
    た感圧スイッチであることを特徴とする請求項1記載の
    運搬車。
  3. 【請求項3】 前記乗車検知手段は、乗車部に設けられ
    た光センサであることを特徴とする請求項1記載の運搬
    車。
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