JP2888069B2 - シフトロック装置 - Google Patents

シフトロック装置

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JP2888069B2
JP2888069B2 JP32316092A JP32316092A JP2888069B2 JP 2888069 B2 JP2888069 B2 JP 2888069B2 JP 32316092 A JP32316092 A JP 32316092A JP 32316092 A JP32316092 A JP 32316092A JP 2888069 B2 JP2888069 B2 JP 2888069B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、オートマチックトラ
ンスミッションのシフトロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のオートマチックトランスミッショ
ンのシフトロック装置としては、例えば図9に示すもの
がある(1989年5月日産自動車株式会社発行のサー
ビス周報第662号(R32−1)「R32型系車の紹
介」C39〜41頁参照)。
【0003】この図9はシフトロック装置を概略斜視図
で示している。すなわち、このシフトロック装置は、シ
フトレバー101の下部に設けられた回転ブッシュ10
3と、電磁アクチュエータとしてのシフトロックソレノ
イド105とにより概ね構成されている。
【0004】前記回転ブッシュ103は、ロックピン1
07の下側に設けられ、ロック位置と解除位置とへ回転
自在に支持されている。この回転ブッシュ103にはス
リット部103aが設けられている。このスリット部1
03aは回転ブッシュ103の解除位置でシフトレバー
101のロックピン107の下降を許容するものであ
る。
【0005】前記回転ブッシユ103は、前記シフトロ
ックソレノイド105のソレノイドロッド105aに連
結され、このソレノイドロッド105aは図示しないス
プリングによって突出方向へ付勢されている。
【0006】従って、キースイッチON位置でブレーキ
ペダルを踏み込まない場合、シフトロックソレノイド1
05はOFFとなり、ソレノイドロッド105aはスプ
リング力で押し出されるため、回転ブッシュ103は図
示のロック位置となる。このためロックピン107と回
転ブッシュ103のスリット部103aとが合致せず、
ロックピン107の下降が不能となる。従って、リリー
スボタン111を押圧してもコンプレッションロッド1
13は下降することができず、シフトレバー101のP
位置(パーキング位置)からのシフト操作が不可能とな
る。
【0007】また、キースイッチON位置でブレーキペ
ダルを踏み込んだ場合、シフトロックソレノイド105
がONとなり、ソレノイドロッド105aは引き込まれ
た状態となる。これによって回転ブッシュ103が解除
位置へ回転し、回転ブッシュ103のスリット部103
aがロックピン107と合致した状態となる。従って、
ロックピン107の下降が可能となり、ポジションプレ
ート109の凹部から離脱させてシフトレバー101の
シフト操作を可能とする。
【0008】なお、P位置以外ではディテントスイッチ
がONとなるため、シフトロックソレノイド105はO
FFとなり、スプリングの付勢力によって回転ブッシュ
103が再びロック位置になろうとするため、図9の装
置に付加して図10に示すようなロックレバー115が
設けられている。このロックレバー115はスプリング
117で付勢されており、一方のアーム115bが回転
ブッシュ103の当接壁103bに当接可能であり、他
方のアーム115aがストッパ119に当接可能となっ
ている。従って、シフトレバー101がP位置にあると
き、ロックレバー115のアーム115aがストッパ1
19に当ってロックレバー115がスプリング117の
付勢力に抗して回転され、回転ブッシュ103の当接壁
103bから外れた位置にある。シフトレバー101を
P位置からR位置(リバース位置)方向へ図11のよう
に動かすとロックレバー115がストッパ119から外
れるため、スプリング117の付勢力によって回転し、
アーム115bが回転ブッシュ103の当接壁103b
に当たる。これによって、回転ブッシュ103に回転付
勢力が与えられ、回転ブッシュ103のスリット部10
3aと、ロックピン107とが合致したままの状態とな
り、シフトレバー101は操作自由となる。シフトレバ
ー101をP位置に戻すと、ロックレバー115が再び
ストッパ119に当るため、回転ブッシュ103はソレ
ノイドロッド105aのスプリング付勢力によってロッ
ク位置へ回転し、P位置でのロックを行なうことができ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
装置において、例えばシフトロックソレノイド105の
電気的な作動ができなくなると、シフトレバー101は
P位置にロックされたままとなる恐れがある。従って、
従来は図12に示すような解除装置を図9の装置に付加
している。すなわち、この解除装置は解除レバー121
と、解除ノブ123とで構成されている。解除レバー1
21はベルクランク状に形成され、基端部121aがシ
フトレバー101側に回転自在に支持され、先端部12
1bが回転ブッシュ103の当接壁103bに対向して
いる。この解除レバー121はスプリング125によっ
て非解除位置へ付勢されている。前記解除ノブ123は
その下端が解除レバー121に連結され、上部はシフト
レバー101と共に車室内へ突出している。但し、この
解除ノブ123の車室内への突出はシフトレバー101
の前側などにおいてわずかなものとなっている。
【0010】そして、シフトロックソレノイド105の
電気系統が故障した場合、キースイッチON位置でブレ
ーキペダルを踏み込んでも回転ブッシュ103は回転さ
れず、シフトレバー101はP位置から操作することが
できなくなる。その場合、図12(a) のロック状態で解
除ノブ123を押すと、解除レバー121がスプリング
125の付勢力に抗して図12(b) のように下方へ回転
し、先端部121bが回転ブッシュ103の当接壁10
3bを押して回転ブッシュ103を解除位置へ強制的に
回転させ、シフトレバー101の操作を可能にする。
【0011】しかしながら、この解除ノブ123の操作
は、格別な工具なしで操作でき、運転者以外の第三者で
もシフトレバー101をP位置からN位置(ニュートラ
ル位置)へ容易に脱出させることができるため、その改
善が望まれていた。
【0012】そこでこの発明は、可動ストッパの手動に
よる操作を操作部のねじ戻しなしでは行なえないように
したシフトロック装置の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
にこの発明は、ベースプレートに回転自在に支持された
シフトレバーと、前記ベースプレートに固定されパーキ
ング位置を含むシフトポジションを決める凹部を有する
ポジションプレートと、該ポジションプレートの凹部と
係合可能なようにシフトレバーの側部から上下動可能に
突設されたロックピンと、を有する自動変速機のシフト
レバーであって、前記ロックピンの下方移動を阻止する
ロック位置と前記ロックピンの下方移動が可能な解除位
置とへ移動自在に支持される可動ストッパと、前記シフ
トレバーのパーキング位置で、キースイッチON及びブ
レーキ踏み込みを条件に前記可動ストッパをロック位置
から解除位置へ駆動する電磁アクチュエータとを備えた
シフトロック装置において、前記シフトレバー側に設け
た支持部に支持され、軸方向に移動可能で、かつベース
プレート方向の所定ストロークの移動により前記可動ス
トッパを連動させて解除位置とする解除ロッドと、該解
除ロッドの反ベースプレート側にねじ込まれる操作部
と、該操作部が解除ロッドにねじ込まれた状態で前記操
作部と支持部との間に介在して前記解除ロッドのベース
プレート方向への移動を阻止する一方、前記操作部がね
じ戻された際に前記操作部と分離可能なスペーサと、を
有し、前記操作部をねじ戻して該操作部を前記支持部か
ら反ベースプレート側に離間突出させて前記スペーサを
操作部と支持部との間から離脱させることにとより、該
操作部と前記支持部との間に、前記解除ロッドを前記所
定ストローク操作するための操作用のストロークを形成
することを特徴とする。
【0014】
【作用】上記構成によれば、解除ロッドを操作するため
に、まず操作部をねじ戻す。このねじ戻しによってスペ
ーサを離脱させ、支持部に対し操作部の操作用のストロ
ークを形成することができる。この状態で操作部を操作
すれば、解除ロッドが所定ストローク移動操作される。
この解除ロッドの移動操作によって、可動ストッパを解
除位置へ連動させることができ、シフトレバーのロック
解除を可能とする。
【0015】
【実施例】以下この発明の実施例を説明する。
【0016】図1は第1実施例を示し、オートマチック
トランスミッションのシフト位置を切換えるシフトレバ
ー1を示している。このシフトレバー1には、P位置
(パーキング位置)で、所定条件の時のみ操作を可能と
するシフトロック装置3が設けられている。
【0017】前記シフトレバー1は、基本的に図9に示
すものと同様な構成であり、このシフトレバー1を簡単
に説明すると、リリースボタン5とコンプレッションロ
ッド(図示せず)の下端に固定されたロックピン7とを
備えている。
【0018】そしてこのシフトレバー1は車室内フロア
トンネル部上面(図示せず)に固定されたベースプレー
ト9のブラケット11にピン13を介して回転自在に支
持されている。このシフトレバー1の下端は所定のリン
ケージ(図示せず)を介してオートマチックトランスミ
ッションのマニュアルバルブを操作するマニュアルレバ
ーに連結されている。
【0019】前記ロックピン7はベースプレート9側に
固定されたポジションプレート15の図示しない凹部に
係合し、シフトレバー1をP位置或いはR位置(リバー
ス位置)でロックするようになっている。
【0020】従って、シフトレバー1をP位置或いはR
位置から他の位置へ操作するときにはリリースボタン5
を押してロックピン7をシフトレバー1の溝に沿って下
降させ、ロックピン7をポジションプレート1の凹部か
ら離脱させて行なう。シフトレバー1をP位置或いはR
位置へ操作する場合も同様である。
【0021】なお、このシフト装置にはチェック機構1
9が設けられ、シフトレバー1の変速の節度感を持たせ
るようにしている。すなわち、チェック機構19はチェ
ックプレート21とスプリングで付勢されたチェックボ
ール23とからなっている。
【0022】一方、前記シフトロック装置3は、シフト
レバー1をP位置でロックし、操作不能とするものであ
る。このシフトロック装置3の基本的な構成は図9に示
すものと同様であり、回転ブッシュ25と電磁アクチュ
エータとしてのシフトロックソレノイド27とを備えて
いる。
【0023】また、シフトロック装置3はこの発明実施
例に係る解除装置29を備えている。このようなシフト
ロック装置3を図2により更に詳細に説明する。
【0024】前記回転ブッシュ25は、前記ロックピン
7の下方移動を阻止するロック位置と前記ロックピン7
の下方移動が可能な解除位置とへ移動自在な可動ストッ
パを構成するもので、スリット部25aを備えている。
前記シフトロックソレノイド27はシフトレバー1側に
固定されたモータ支持ブラケット31に取付けられ、ソ
レノイドロッド27aは図示しないスプリングによって
押し出し方向に付勢され、回転ブッシュ25のブラケッ
ト部25bに連結されている。
【0025】なお、この実施例においてもロックレバー
33が備えられ、固定側のストッパ35に一方のアーム
33aが当接し、アーム33aがストッパ35から離れ
たときスプリング37の付勢力によって他方のアーム3
3bが回転ブッシュ25の当接壁25cを解除方向へ押
圧する構成となっている。
【0026】一方、この発明実施例の前記解除装置29
は解除レバー39と、この解除レバー39を操作する操
作部41とからなっている。前記解除レバー39は前記
シフトレバー1側に支持され、前記回転ブッシュ25を
解除位置へ回転させるべく付勢力に抗して動作するもの
である。
【0027】すなわち、前記解除レバー39は、円筒形
状の支点部43の両側に作用アーム45と力点アーム4
7とを備えている。支点部43はレバー支持ブラケット
49に回転自在に支持されている。レバー支持ブラケッ
ト49は前記モータ支持ブラケット31から突設された
延長部51に固定されている。なお、この延長部51に
は前記ロックレバー33も回転自在に支持されている。
前記作用アーム45は、前記回転ブッシュ25側へ延出
し、先端45aは球状に形成されている。前記力点アー
ム47は、作用アーム45の反対側に延長され、その先
端に力点用の皿部53が設けられている。そして、皿部
53に下方向の力を加えると、解除レバー39は支点部
43を中心にして回転し、作用アーム45の先端45a
が上方向へ移動するようになっている。この先端45a
の移動によって前記回転ブッシュ25は、解除位置へ回
転されるようになっている。このため、回転ブッシュ2
5には、作用アーム45の先端45aの上方向の力を回
転方向の力へ変換する傾斜した解除ガイド55が設けら
れている。そして作用アーム45の先端45aはこの解
除ガイド55の下面55aに接触している。なお、解除
ガイド55の傾斜下端側には、ストッパ壁57が設けら
れ、このストッパ壁57の下端に水平ガイド59が設け
られている。水平ガイド59は、前記当接壁25cまで
至っている。
【0028】前記操作部41はシフトレバー1側の支持
部61に支持され、前記解除レバー39を動作させ得る
ようになっている。
【0029】前記支持部61は、図3,図4のようにシ
フトレバー1と一体的に移動するスライドパネル63に
一体的に設けられている。すなわち、支持部61はスラ
イドパネル63の下側に突設され、収納部65とスライ
ド支持部67とからなっている。前記収納部65及びス
ライド支持部67の内面65a,67aは共に長孔形状
を呈し、スライド支持部67は収納部65よりも小さく
形成され、二段構成となっている。スライド支持部67
の下端には回り止め用の凹部68が設けられている。
【0030】このような支持部61に支持される前記操
作部41の詳細を図3,図5を用いて更に説明する。
【0031】この操作部41は解除ロッド69にねじ込
んだねじ部材71で構成され、支持部61との間にスペ
ーサとしてのカバー体73を締結している。
【0032】前記解除ロッド69は、先端69aが小径
に形成され、この先端69aが前記解除レバー39の皿
部53に当接している。また、解除ロッド69の上部に
は矩形のフランジ部75が形成され、頂部69bには、
ねじ穴77が設けられている。
【0033】前記ねじ部材71は前記ねじ穴77にねじ
込まれるねじ部71aを有し、皿状の頭部71bに後述
する工具先端を差し込む十字溝71cが形成されてい
る。
【0034】前記カバー体73は頂部外周に係合フラン
ジ73aが設けられ、下部がスライド嵌合部73bとな
っている。カバー体73の頂部中央に貫通孔73cが形
成され、貫通孔73cの上端部73dは、前記ねじ部材
71の皿状の頭部71bが嵌合する広口形状となってい
る。前記係合フランジ73aは、収納部65の内面65
aに対応した形状に形成され、スライド嵌合部73b
は、スライド支持部67の内面67aに対応した形状に
形成されている。このような形状のカバー体73は、ね
じ部材71の軸線に沿った方向の面73eで2つに分割
されている。なお、カバー体73は支持部67に対して
回転しない構造であるが、回転する構造、すなわち長円
形状でなく、円形のものでもよいことは勿論である。
【0035】そして、前記解除ロッド69は、フランジ
部75が支持部61のスライド支持部67下端の回り止
め用の凹部68に嵌合している。この解除ロッド69の
ねじ穴77には、前記ねじ部材71がねじ込まれてい
る。カバー体73はねじ部材71によって締結されてい
る。この状態でカバー体73の係合フランジ73aは収
納部65の底面65bに当接し、スライド支持部67に
スライド嵌合部73bが嵌合している。ねじ部材71と
カバー体73とは回転自在であり、且つ、ねじ部材71
にEリング79が嵌め込まれ、カバー体73が収納部6
5及びスライド支持部67に嵌合した状態でねじ部材7
1に対するカバー体73の軸方向移動が不能に構成され
ている。
【0036】なお、前記支持部61の収納部65は外蓋
81で閉塞され、外蓋81は、スライドパネル63と面
一となっている。
【0037】このように構成された操作部41の支持部
61の部分は、図1のようにシフトレバー1がP位置に
あるときインジケータパネル83の操作孔83aにおい
て車室内に露出している。
【0038】次に作用を説明する。
【0039】この実施例においてもシフトロック及びシ
フトロック解除は前記図9から図12で説明したものと
略同様である。これを、図1,図2を用いて簡単に説明
すると、シフトレバー1がP位置にあるとき回転ブッシ
ョ25はロック位置にあり、スリット25aはロックピ
ン7に合致せず、シフトレバー1のリリースボタン5を
押すことができず、シフト操作不能となる。
【0040】キースイッチON位置でブレーキペダルを
踏み込むと、ロック解除条件が成立してシフトロックソ
レノイド27のソレノイドロッド27aが引き込まれ、
回転ブッシュ25がロック解除位置まで回転してスリッ
ト部25aがロックピン7に合致する。従って、リリー
スボタン5を押すことができ、シフトレバー1の操作が
可能となる。
【0041】シフトレバー1がP位置から操作される
と、ロックレバー33がストッパー35から離れて回転
ブッシュ25の当接壁25cを押圧し、回転ブッシュ2
5をロック解除位置に位置決める。従って、ディテント
スイッチがONとなりシフトロックソレノイド27がO
FFとなっても回転ブッシュ25の解除位置の状態は維
持され、シフトレバー1の操作が自由となる。
【0042】一方、この発明実施例では、シフトレバー
1がP位置において電気系統の故障等によりシフトロッ
クソレノイド27が作動しなくなった場合、次の手順で
シフトロックを解除する。
【0043】まず、図6のように解除装置29において
外蓋81を収納部65から離脱させる。これによって、
ねじ部材71の頭部71bが露出し、図7のように十字
溝71cに工具Fの先端を差し込んでねじ部材71をね
じ戻す。このとき解除ロッド69はフランジ部75が回
り止め凹部68に係止されて回り止めが行なわれ、ねじ
部材71は解除ロッド69の移動操作方向の逆方向、す
なわち上方向へ突出移動し、カバー体73がねじ部材7
1と共に、その突出方向へ移動する。この移動によって
カバー体73の係合フランジ73aが収納部65から離
脱すると共に、スライド嵌合部73bが、スライド支持
部67から離脱して、カバー体73の拘束が解かれる。
なお、スライド嵌合部73bがスライド支持部67に若
干嵌合していても拘束状態の解除は略同様である。カバ
ー体73の拘束が解かれると図8のようにカバー体73
を2つに分解して取外すことができる。
【0044】こうしてカバー体73を外したら工具Fに
よりそのままねじ部材71を下方向へ押圧する。この押
圧によってねじ部材71、及び解除ロッド69は一体と
なって下降する。
【0045】解除ロッド69の下降によって図2に示す
皿部53が押圧され、解除レバー39の回転によって作
用アーム45が上方へ移動する。この移動によって先端
45aが解除ガイド55のガイド面55aを押圧する。
ガイド面55aは傾斜しているため、この押圧によって
回転ブッシュ25は回転方向に力を受けて回転し、解除
位置となる。従って、スリット部25aがロックピン7
と合致し、シフトレバー1の操作が可能となるのであ
る。
【0046】工具Fによる押圧を解除すればソレノイド
ロッド27aが図示しないスプリング付勢力によって突
出し、回転ブッシュ25はロック位置へ復帰回転する。
これによって、解除レバー39が上記とは逆方向へ回転
し、解除ロッド69を押し上げる。この押し上げは解除
ロッド69のフランジ部75がスライド支持部67の回
り止め用の凹部68に嵌合するまで行なわれる。この状
態で、ねじ部材71に対し、カバー体73を図7のよう
に組み付け、工具Fによって再びねじ込めば、カバー体
73がスライド支持部67に沿って下降し、係合フラン
ジ73aが収納部65の底面65bに当接した状態で再
び締結固定される。
【0047】最後に、外蓋81で収納部65を閉塞すれ
ば、元の状態に復元させることができる。
【0048】このように、この発明実施例のシフトロッ
ク装置は工具Fを用いなければ手動によるシフトロック
解除を行なうことができない。換言すれば、工具Fを用
いなければシフトレバー1をP位置からN位置へ手動に
よって操作することができないのである。従って、工具
を持たない第三者はシフトロックを手動によって解除す
ることができないという利点がある。また、ねじ部材7
1及びカバー体73が外蓋81で覆われるため、ねじ部
材71等が保護されると共に、外観が損なわれることも
ない。
【0049】
【発明の効果】以上により明らかなように、この発明の
構成によれば、操作部をねじ戻すことによりスペーサを
離脱させ、操作用のストロークを形成することができる
ので、操作部の操作により解除ロッドを所定ストローク
軸方向移動させ、可動ストッパを連動させ解除位置とす
ることができる。しかも、操作部をねじ戻さなければ、
スペーサが操作部と支持部との間に介在して操作用のス
トロークは形成されず、そのままでは操作部を操作する
ことができないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るシフトロック装置を
適用したシフトレバー装置を示す断面図である。
【図2】シフトロック装置の全体を示す拡大斜視図であ
る。
【図3】解除装置の拡大斜視図である。
【図4】解除装置の側面図である。
【図5】解除装置の拡大分解斜視図である。
【図6】作用説明図である。
【図7】作用説明図である。
【図8】作用説明図である。
【図9】従来例に係るシフトロック装置を説明する斜視
図である。
【図10】ロックレバーを説明する斜視図である。
【図11】ロックレバーを説明する斜視図である。
【図12】解除装置を説明する説明図である。
【符号の説明】
1 シフトレバー 25 回転ブッシュ 27 シフトロックソレノイド(電磁アクチュエータ) 29 解除装置 39 解除レバー 61 支持部 69 解除ロッド 71 ねじ部材 73 カバー体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60K 20/00 - 20/08 F16H 59/00 - 59/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースプレートに回転自在に支持された
    シフトレバーと、 前記ベースプレートに固定されパーキング位置を含むシ
    フトポジションを決める凹部を有するポジションプレー
    トと、 該ポジションプレートの凹部と係合可能なようにシフト
    レバーの側部から上下動可能に突設されたロックピン
    と、 を有する自動変速機のシフトレバーであって、 前記ロックピンの下方移動を阻止するロック位置と前記
    ロックピンの下方移動が可能な解除位置とへ移動自在に
    支持される可動ストッパと、 前記シフトレバーのパーキング位置で、キースイッチO
    N及びブレーキ踏み込みを条件に前記可動ストッパをロ
    ック位置から解除位置へ駆動する電磁アクチュエータと
    を備えたシフトロック装置において、 前記シフトレバー側に設けた支持部に支持され、軸方向
    に移動可能で、かつベースプレート方向の所定ストロー
    クの移動により前記可動ストッパを連動させて解除位置
    とする解除ロッドと、 該解除ロッドの反ベースプレート側にねじ込まれる操作
    部と、 該操作部が解除ロッドにねじ込まれた状態で前記操作部
    と支持部との間に介在して前記解除ロッドのベースプレ
    ート方向への移動を阻止する一方、前記操作部がねじ戻
    された際に前記操作部と分離可能なスペーサと、を有
    し、 前記操作部をねじ戻して該操作部を前記支持部から反ベ
    ースプレート側に離間突出させて前記スペーサを操作部
    と支持部との間から離脱させることにとより、該操作部
    と前記支持部との間に、前記解除ロッドを前記所定スト
    ローク操作するための操作用のストロークを形成するこ
    とを特徴とするシフトロック装置。
JP32316092A 1992-12-02 1992-12-02 シフトロック装置 Expired - Lifetime JP2888069B2 (ja)

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