JP2887676B2 - 写真カード - Google Patents

写真カード

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JP2887676B2
JP2887676B2 JP63030565A JP3056588A JP2887676B2 JP 2887676 B2 JP2887676 B2 JP 2887676B2 JP 63030565 A JP63030565 A JP 63030565A JP 3056588 A JP3056588 A JP 3056588A JP 2887676 B2 JP2887676 B2 JP 2887676B2
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    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/76Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers
    • G03C1/795Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers the base being of macromolecular substances
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/76Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers
    • G03C1/95Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers rendered opaque or writable, e.g. with inert particulate additives

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は写真カード、即ち支持体の一方の面に画像形
成面が設けられているカードに関するものである。本発
明の写真カードは、一方の面に画像を形成して用いる各
種のカードとして利用することができ、例えば、ポスト
カードや、各種ゲーム用のカード、プリペイドカード等
として利用できる。あるいは従業員証、パスポート、ク
レジットカード、運転免許証、通行許可証等の身分証明
証、免許証または許可証のような認証識別カード(以
下、IDカードと総称する)として用いることができる。
〔発明の背景〕
従来より写真カードとして、バライト紙やRC(レジン
コート)紙などの紙支持体上に画像形成面を設けたもの
が知られている。しかし紙支持体を用いたものは、写真
処理中に支持体のエッジから不可避的に処理液が浸み込
み、これが処理後に縁汚れとなって残ったり、あるいは
画像を劣化させる要因となったりすることがある。かつ
紙支持体はいわゆる腰が弱く、強靭性に劣るので、更に
ポリエチレン等で両面をラミネートする等して補強する
必要がある場合がある。また、例えばIDカードとして使
用する場合には、それぞれの用途に適した形態を整える
必要があるが、紙支持体を用いたものは上記した腰の弱
さに起因して、裁断等により形を整える場合に破損が生
じたり、あるいは取り扱いに注意を要したり、形態を整
えた後もくせがついてカードらしさを保てなくなったり
し、適当とは言えない。
このため、紙支持体のかわりに合成樹脂支持体を用い
ることが考えられるが、この場合も所望の剛度にするに
はどの程度の厚みをもたせたらよいのかは、必ずしも容
易には決まらない。画像形成面を構成するために合成樹
脂支持体の一方の面に画像形成用乳剤を塗設すると、支
持体の厚さによっては該塗設面側に支持体が曲がってし
まうことがある。このようなカールを防止するには、乳
剤塗設面と反対側の面にカール防止用のバッキング層を
設ければよいが、かかるバッキング層を設けると、画像
形成面と反対側の面の利用が困難になる。即ち、画像形
成面と反対側の面を筆記可能にしたかったり、あるいは
印刷可能にしたい場合にも、バッキング層を設けてしま
うとそれが不可能になる。かつ、カード単品に切断する
前に、長尺状態で巻取りコアなどに巻とっておいた場
合、その捲きぐせがついてカール状態のままになってし
まう、いわゆる捲きぐせカールが生ずることがあり、こ
れも実用上望ましくないことである。
更に、合成樹脂支持体を用いたものも、それぞれの用
途に応じて形態を整える必要があるが、そのための裁断
時に問題が生じることがある。例えば、上記カールの問
題をなくすためや必要な剛度を得るために支持体を厚く
すると、裁断しにくくなることがある。またこのように
カッティング性が悪くなると、裁断時に裁断面の一部
(端縁部)が盛りあがって打ち抜かれてしまうことがあ
る。
また更に、画像形成面を形成するためには、支持体の
表面が乳剤等の塗布性が良く、膜付きが良いことが望ま
れ、画像形成層以外の層(書き込み層など)を形成する
場合も、その層の形成が容易であることが望ましい。加
うるに、用途によっては、表面の平滑性が要求されるこ
とがある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記のように従来の技術にあっては、紙支持体を用い
たものは処理液の浸みこみや、強靭性に劣ることに基づ
く種々の問題があり、一方合成樹脂支持体を用いたもの
もカールが生じたり、カールを防ごうとすると書き込み
層等を設けられなかったり、捲きぐせカールが生じた
り、更に必要な剛度にしてもその場合カッティング性が
悪かったり打ち抜き時に盛り上がりが生ずるおそれがあ
ったりした。かつ、層の形成が容易なこと、平滑性等所
望の要求を満たすことなどをすべて満足することは困難
であった。
本発明は、上記のような従来の諸問題点を解決して、
捲きぐせカールの問題がなく、カードとしての腰が充分
で、かつ必要な剛度において打ち抜き性が良くてカッテ
ィングした場合も刃の損傷や、切りくずの発生などが生
じず、また、写真乳剤等の塗布性が良好で生産性もよ
く、自動現像器等で処理するばあいの搬送性が良く、さ
らに、形成した画像も良好であるすぐれた写真カードを
提供せんとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の写真カードは、 厚さ350μ〜700μの合成樹脂支持体を有し、 該支持体の一方の面には画像形成層を設け、 該支持体の他方の面には書き込み層を設け、 前記支持体が合成樹脂層の2層以上の積層体から成
り、 該積層体は少なくとも各1層のポリエステルとポリエ
チレンとを備え、 該積層体を構成する合成樹脂層のいずれか少なくとも
1層は不透明化処理がなされるとともに、 打抜きにより裁断してカード単品を得るものである ことを特徴とし、この構成によって上記問題点を解決し
たものである。
本発明の写真カードは、厚さ350μ〜700μの合成樹脂
支持体を有するので、この厚さによって、充分な腰と強
靭性とを有し、例えばIDカードなどとして具体化する場
合にも適用な剛度のカードとして得ることができる。か
つ、この厚さであると、乳剤等を塗設して画像形成層を
設けても、カールするおそれが小さい。本発明の写真カ
ードは画像形成層と逆の面に書き込み層を設けるが、カ
ールのおそれが小さいので特にバッキング層などは不要
であり、従って所望の書き込み層を任意に設けることが
可能なのである。
また、本発明の写真カードの支持体は合成樹脂層の2
層以上の積層体から成るが、この結果、裁断などがし易
くなり、打ち抜きの際にも縁部に盛り上がりなどの生ず
ることが防がれる。かつ2層以上の積層体とすることに
よって、所望の剛度を有しつつ、画像形成層や書き込み
層等の層を形成することが容易であるように構成でき
る。例えば或る合成樹脂層により剛度を維持させ、別の
合成樹脂層により膜付きを良好ならしめるようにできる
ので、所望の特質を容易に付与できるのである。表面平
滑性、写真画質を高めるために支持体の不透明度を高め
ることなど、用途に応じて各種の特性が望まれる場合
も、同様に2層以上の合成樹脂層を適宜組み合わせるこ
とによって、例えば合成樹脂層を2層、3層…と貼り合
わせることにより、かつ必要に応じて異種の樹脂を組み
合わせることにより、要請に容易に対処できる。
以下本発明の写真カードについて、更に詳述する。
本発明の写真カードの支持体は、厚さが350μ〜700μ
の合成樹脂支持体であり、これは合成樹脂層の2層以上
の積層体から成っている。
2層以上の積層体は、互いに装着等の手段により接合
することができるが、その結果、1層のシートから成る
場合より裁断などの加工が容易ならしめられる。
支持体を構成する合成樹脂は任意であるが、積層体を
構成する合成樹脂層の少なくとも1層が、ポリエチレン
テレフタレートから成る場合が好ましい。
また、上記の場合も、そうでないときであっても、支
持体の合成樹脂成分の40重量%以上、更に好ましくは50
重量%以上がポリエチレンテレフタレートであることが
好ましい。
カード、特にIDカードとして用いるとき、適当な剛
度、強靭さを得ることが要請されるが、本発明者らの知
見によれば、このためにはある程度以上のポリエチレン
テレフタレートが含まれるのが良く、望ましくは40重量
%以上、更には50重量%以上がポリエチレンテレフタレ
ートであることが好ましいことが判ったからである。
そのほか、所望の特性に応じ、各種の合成樹脂を使用
できる。例えば熱可塑性樹脂として、ポリオレフィン樹
脂(例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−
プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体そ
の他)ポリスチレン、ポリアミド等を使用できる。
ポリエチレン、ポリプロピレンは比較的柔い樹脂であ
るが、捲きぐせカールが少なく、また打抜き、カットに
負荷が少ないので好ましく、またコロナ処理により比較
的容易に画像形成層を構成するための乳剤や書き込み層
を構成するコートの接着性を高めることができる。
一方ポリエチレンテレフタレートやポリ塩化ビニルは
固く、強度があるが、捲きぐせカール、カッティング
性、打抜き性は上記ポリエチレン、ポリプロピレンの方
がすぐれる傾向がある。
その他、ポリカーボネート、トリ酢酸セルロース等の
合成樹脂も使用でき、所期の特性を得るためのものなら
任意に使用可能である。
従って、合成樹脂層の2層以上の積層体を支持体とす
る本発明によってはじめて、各種合成樹脂の特性を生か
して組み合わせることができ、すぐれた写真カードを得
ることが可能になる。
本発明の写真カードにおいて、写真画質を高めるに
は、支持体の不透明度を高めることが望ましく、このた
め白色顔料等無機微細粉末を混入する必要があることが
わかる。透明の場合鮮鋭性が劣化する傾向があり、写真
画質を維持するのにかなり白色顔料等の含量を多くする
必要がある場合があり、その場合は支持体の材質の選択
にも制約が出てしまうが、本発明においては画像形成層
を構成する合成樹脂層について主としてその手当てをす
ればよいので、選択の自由度はそれ程制限されない。
支持体の不透明度を高めるには、例えば前述した熱可
塑性樹脂については、炭酸カルシウム、シリカ、けいそ
う土、タルク、酸化チタン、硫酸バリウム等の無機微細
粉末(好ましい粒径は0.03〜16μ)を用いることができ
る。
特に、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステ
ルフィルムを不透明化して、例えばその全光線透過率を
50%以下にするには、製膜前のポリエステル有機物(ポ
リエステルと相溶性の良くないもの)または無機物の微
粒子を混合分散させる手段を用いることができる。無機
物の微粒子は、好ましくは40%以下の混合とする。
ポリエステルフィルムについて好ましく使用できる無
機物の微粒子としては、タルク、カオリン、カオリンク
レー、ジークライト、沸石、ケイ酸アルミニウム、活性
白土、硫酸バリウム、亜鉛華、酸化チタン、チタン雲母
箔、炭酸ナトリウム、酸化マグネシウム、シリカ等を挙
げることができる。
ポリエステル樹脂と相溶性の良くない有機物として
は、ナイロン6、ナイロン12、ナイロン66、ポリメタキ
シリレンジアミンなどポリアミド系樹脂;ポリエチレン
などポリオレフィン系樹脂;ポリテトラフルオロエチレ
ンなど弗素系樹脂;ポリスチレンなどスチレン系樹脂を
挙げることができる。
不透明化した支持体を得るには、合成樹脂中に上記の
不透明化剤を混練し、押し出すことにより平板状のフィ
ルムを得て、このフィルムを所望の大きさに切断するこ
とにより所望の支持体を得るようにでき、あるいは合成
樹脂を押し出し平板状にしてから、不透明化剤を塗布し
たり、不透明化されたフィルムを貼合したりすることに
より不透明層を設けるようにすることもできる。また合
成樹脂中に不透明化剤を混練し、押し出し、延伸処理す
ることにより空隙(ボイド)を形成させ、不透明度を上
げることもできる。
本発明の写真カードは、支持体の一方の面に画像形成
層を設けて成るものである。画像形成層は、任意の写真
画像形成層として構成でき、例えばハロゲン化銀乳剤な
どから成る感光性画像形成層として構成することができ
る。直接ポジハロゲン化銀写真形成層とすることが好ま
しい態様である。またその他、拡散性転写型の色素を転
写して画像を形成するもの(例えば熱現像感光材料の受
像層)として形成することができ、各種熱転写型の画像
形成層としてもよい。
かかる画像形成層は、写真カードの一方の面の全面に
形成してもよく、部分的に形成してもよく、必要に応じ
て適宜設定できる。例えば顔写真などをカードの一方の
面の一部に焼き付ける如く構成することができる。カラ
ー写真でも、黒白写真でも任意である。
また、本発明の写真カードは、支持体の画像形成面と
は反対の面に、書き込み層が形成されているものであ
る。
書き込み層とは、本発明の写真カードを例えばIDカー
ドとして用いる場合、例えば文字印刷などにより、書誌
的事項を記載できるように構成したものであり、あるい
は、本発明の写真カードを例えば郵便用のポストカード
として用いる場合には、スタンプを押したりペン等で筆
記するなど字をかいたり、絵を描いたりできるように構
成するものである。
よって書き込み層は、印刷する場合印刷を撥くことな
く、またにじむことなく、従って印刷の乗りが良好であ
り、速乾性であることが好ましい。また、字や絵を描く
ときの筆記性が良好であり、スタンプインクの乗りが良
く、その場合もインクが速く乾き、にじまず、摩擦等に
よってもインクが落ちないことが好ましい。
このような書き込み層の形成手段としては、例えば無
機紛状物質を混入した層を形成する手段があり、例えば
多孔質シリカとゼラチンを用いて、書き込み層を形成す
ることができる。このとき適宜ゼラチン硬化剤を用いる
ことができる。
あるいは、炭酸カルシウム、タルク、けいそう土、酸
化チタン、硫酸バリウム等の無機微細粉末を熱可塑性樹
脂(ポリエチレン等のポリオレフィン類や、各種共重合
体など任意である)のフィルムに含有させ、このフィル
ムを積層することにより、書き込み層を形成することが
できる。
〔実施例〕
以下本発明の実施例について説明する。なお当然のこ
とではあるが、本発明は以下述べる実施例により限定さ
れるものではない。
実施例−1 本実施例では、次の(1)〜(6)に示すように、写
真カード試料−1〜3(比較試料)、試料−4〜6(本
発明に係る試料)を作成した。
(1) 試料−1の作成 ここでは、第1図に模式的に略示するような写真カー
ド試料−1を作成した。
試料−1の支持体1としては、白色顔料として硫酸バ
リウムを含有する厚さ175μの白色ポリエチレンテレフ
タレートを用い、この両面に常法に従い写真乳剤層が接
着するための下引加工を両面に施して下引き層2とし
た。このようにして得たフィルムの上に、常法により加
筆性付与のバックコートとしてコロイダルシリカを含む
ゼラチン液を塗布して書き込み層4とした。また該書き
込み層4とは反対の面に写真乳剤を塗布して、画像形成
層3をなす写真乳剤層とした。
このようにして合成樹脂層1層から成る175μ厚の支
持体を有し、書き込み層4を裏面にもつ写真カード(試
料−1)を得た。即ちこの試料−1は、1層の合成樹脂
層から成る175μ厚の支持体を有するものである。
(2) 試料−2の作成 支持体1として厚さ380μの白色ポリエチレンフタレ
ート(硫酸バリウム含有)を用いて、その他は試料−1
と同様の写真カードを得た。これを試料−2とする。試
料−2の構成を、第2図に略示する。符号は第1図にお
けるのと同様である。
このようにして合成樹脂層1層から成る380μ厚の支
持体を有し、書き込み層4を裏面にもつ写真用カード
(試料−2)を得た。
(3) 試料−3の作成 厚さ400μの白色ポリプロピレンフィルム(酸化チタ
ン含有)の表面にコロナ加工を施し、前記試料−1と同
様にしてコロイダルシリカを含むゼラチン液をバックコ
ートとして書き込み層4を設け、かつこれを反応側の面
に写真乳剤を塗布して画像形成層3とし、写真カード
(試料−3)を得た。第3図に試料−3の構造を略示す
る。即ち試料−3は、合成樹脂層1層から成る400μ厚
の支持体を有するものである。
(4) 試料−4の作成 ボイドを含むポリプロピレン系合成紙ユポ15(厚さ13
0μ。王子油化合成紙製)を支持体1の一つの層とし、
その片面に加筆性、印字性を改良するためにクレーを含
む書き込み層4を設ける。次に8%の酸化チタンを含む
溶融ポリエチレン14(白色ポリエチレン)を押出し、こ
れを用いて上記ユポ15に175μの白色ポリエステル(こ
こではポリエチレンテレフタレート)フィルム13を貼合
せる。更に、ボイドを含む厚さ130μのポリプロピレン
系合成紙ユポ11を、8%の酸化チタンを含む溶融ポリエ
チレン12を押出したものを用いて、上記白色ポリエステ
ルフィルム13に貼合せた。ユポ11の表面にコロナ加工を
施し、常法により写真乳剤を塗設して画像形成層3と
し、写真用カード(試料−4)を得た。第4図に、試料
−4の構成を略示する。図示のように、この試料−4
は、2以上の合成樹脂層から成り、厚さが495μの支持
体を有するものである。なお、試料−4の支持体の合成
樹脂成分中のポリエチレンテレフタレート含有量は、4
5.8重量%である。
(5) 試料−5の作成 ボイドを含むポリプロピレン系合成紙ユポ15a(厚さ1
30μ)の片面に加筆性、印字性を改良するための裏引き
を行い、書き込み層4とした。次に酸化チタンを含む溶
融ポリエチレン14aを押出し、上記ユポ15aと、硫酸バリ
ウムを含有する白色ポリエチレンテレフタレート13a
(厚さ125μ)とを貼合せる。更に同様にして、溶融ポ
リエチレン12aを用いて、硫酸バリウムを含有する白色
ポリエチレンテレフタレートフィルム11a(厚さ175μ)
を貼合せる。この175μの白色ポリエチレンテレフタレ
ートフィルム11aは、予め写真乳剤が接着するように常
法により下引加工を行って下引き層2を設けておく。こ
のようにして得られた合成樹脂支持体1に、常法によっ
て写真乳剤層を塗設し、画像形成層3とした。このよう
にして写真カード(試料−5)を得た。第5図に試料−
5の構造を略示する。図の如く、この試料−5は、2以
上の合成樹脂層から成り、厚さ490μの支持体を有する
ものである。なお試料−5の支持体の合成樹脂成分中の
ポリエチレンテレフタレート含有量は、70重量%であっ
た。
(6) 試料−6の作成 硫酸バリウムを含有する厚さ175μの白色ポリエステ
ル(ここではポリエチレンテレフタレート)フィルム15
bにゼラチンが接着するための下引加工を常法により行
い、下引き層2とし、その上に加筆性、印字性を付与す
るためにコロイダルシリカを含有するゼラチン裏引き層
を塗設して書き込み層4とした。このフィルムと、厚さ
125μの白色塩化ビニルフィルム13bとを、酸化チタンを
含む溶融ポリエチレン14bにより貼合せる。
更に同様にして、下引済みで下引き層2を有する硫酸
バリウムを含有する白色ポリエステル11b(厚さ125μ)
をポリエチレン12bを用いて貼合し、455μ厚の合成樹脂
支持体1を得た。常法により写真乳剤を塗布して画像形
成層3とし、写真カード(試料−6)を得た。第6図に
試料−6の構造を略示する。図の如く、この試料−6
は、2以上の合成樹脂層から成り、厚さ455μの支持体
を有するものである。なお試料−6の支持体の合成樹脂
成分中のポリエチレンテレフタレート含有量は、64重量
%であった。
実施例−2 本実施例では、実施例−1で作成した写真カードであ
る試料1〜6を用い、各々を特開昭61−80135号に記載
した装置を用いて処理し、画像を形成した写真カードと
して作成した。
用いた特開昭61−80135号に記載のID作成装置を、第
7図及び第8図に示す。
第7図及び第8図中、110は光ビーム発生器、111はミ
ラー、112はレンズ、113はシャッタ、114はマスク板、1
20はストロボ装置、130はCRT、131はレンズ、132はシャ
ッタ、133は反射鏡、134は内臓スクリーン、210はカー
トリッジ、211は蓋体、212は開口部、220は吸着盤、230
は搬送ベルト、240はペーパ台、250はシュータ、260は
ペーパ入力機構、261は第1シャッタ、262は第2シャッ
タ、270,271はローラ機構、272はウォーム機構、280は
マガジン、281は搬送ローラ、282はカッタ、283は排出
ローラ、284は搬送ローラ、300は第2露光装置、310は
現像槽、320は漂白定着槽、330は第1安定化槽、351は
ヒータ、352はファン、360は熱交換器、370はポンプ、3
80は処理液補充手段、410,430は搬送ベルト、420は塗布
機構、440は紫外線照射装置を示す。
これにより得られた写真カードについて、各々の性能
を比較した。
性能は、乳剤塗布時の取扱い性(生産性)、カッティ
ング性(打抜き性)、捲きぐせカール、自現機(自動現
像機)搬送性、画質(鮮鋭性の評価を含む)、カードと
しての腰の各項目で評価した。
評価は次のとおりとした。
乳剤塗布時の取扱い性: ○・・・通常の設備状態で特に異常無く塗布できる。
×・・・蛇行もしくは面スレが発生する。
カッティング性: ○・・・異常無し。
△・・・切り口に盛り上がりが発生する。
×・・・切りくず(ヒゲ状)が多発する。あるいは100m
スリットレ刃の状態の目視観察で、何らかの異常(刃の
変形、損傷等)が見られる。
捲きぐせカール: 直径150mmの巻取コアに各試料を100m捲き、1週間放
置後の捲きぐせカールをみる。
○・・・捲き芯まで実用上問題とならない。
△・・・捲き外から60mまで実用上問題とならない。
×・・・捲き芯から40m以上捲きぐせカールがつき実用
上問題となる。
画質(含鮮鋭性): ○・・・文字、画像がシャープ。
△・・・文字、画像がややニジミ、不鮮明となる。
カードとしての腰: 97mm×69mmのカードに打抜き、一枚を手で持った時の
感触及び低湿(20℃10%RH)でのカールを調べた。
○・・・しっかりしていて低湿でも全くカールしない。
△・・・やや腰が弱いが、低湿でのカールも殆どない。
×・・・低湿でのカール大、カール防止の裏塗りが必要
となるレベル。
持った感じもカードにしては腰が弱い。
自現機搬送性: 特開昭61−80135号記載の装置を用いて400枚のカード
を処理して ○・・・搬送上のトラブルが全くない。
×・・・ジャムトラブルが発生。
表より理解されるように、本発明外の試料−1〜3は
いずれかの項目で劣っているのに対し、本発明の試料−
4〜6は、各項目とも満足すべき結果を有している。特
に、試料−5、6が優れていることがわかる。
〔発明の効果〕
上述の如く本発明によれば、従来技術の問題点を解決
したすぐれた写真カードを得ることができる。
【図面の簡単な説明】 第1図〜第6図は、本発明に係る試料、または比較試料
である感光材料の断面略示図である。第7図は実施例で
用いたIDカード作成装置の概略図、第8図は同装置の撮
影部における写真材料搬送機構を示す斜視図、第9図は
同装置の現像部における写真搬送機構を示す斜視図であ
る。 1……支持体、2……下引き層、3……画像形成部、4
……書き込み層。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−19784(JP,A) 特開 昭52−127941(JP,A) 特開 昭61−149948(JP,A) 特開 昭61−159636(JP,A) 特開 昭52−54428(JP,A) 特開 昭51−24199(JP,A) 実開 昭63−191067(JP,U) 実開 昭62−50986(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03C 1/795 G03C 1/765 G03C 1/95 B42D 15/10 501 B42D 15/00 341

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】厚さ350μ〜700μの合成樹脂支持体を有
    し、 該支持体の一方の面には画像形成層を設け、 該支持体の他方の面には書き込み層を設け、 前記支持体が合成樹脂層の2層以上の積層体から成り、 該積層体は少なくとも各1層のポリエステルとポリエチ
    レンとを備え、 該積層体を構成する合成樹脂層のいずれか少なくとも1
    層は不透明化処理がなされるとともに、 打抜きにより裁断してカード単品を得るものである ことを特徴とする写真カード。
  2. 【請求項2】積層体を構成する合成樹脂層の少なくとも
    1層が、ポリエチレンテレフタレートから成る請求項1
    記載の写真カード。
  3. 【請求項3】支持体の40重量%以上がポリエチレンテレ
    フタレートである請求項1または2記載の写真カード。
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