JP2765846B2 - 記録用フィルムと記録済フィルムおよび電飾看板フィルム - Google Patents

記録用フィルムと記録済フィルムおよび電飾看板フィルム

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、印刷や各種プリンタにより画像記録が可能
な記録用フィルム、その記録用フィルムに画像を記録し
たフィルムおよびその記録用フィルムに電飾看板として
の画像を記録したフィルムに関するものである。
〔従来の技術〕
電飾看板は筐体の内部にイルミネーションランプが配
置され、筐体壁面の半透明フィルムやスリ硝子上に絵
画、写真、文字等の画像が記録されている。夜間はイル
ミネーションランプを点灯させ、昼間は主として外光に
より画像を外部から観察するものである。壁面の半透明
フィルムは、透明度が高ければ、イルミネーションラン
プをさほど明るくしなくても済む反面、画像の柔和さが
失なわれてしまうし、昼間の外光により観察できる画像
が不鮮明になってしまう。逆に透明度が低ければ、昼間
の外光により観察できる画像が鮮明になる反面、夜間に
観察するためのイルミネーションランプを明るくしなけ
ればならないし、画像のコントラストが不充分になって
しまう。画像のコントラスト不足を補うためには、フィ
ルムの表裏両面に同一画像を印刷したり、同一画像を印
刷した2枚のフィルムを重ね合せたりしている。
半透明フィルムの素材は多くの場合、プラスチックフ
ィルムが使用されている。また半透明フィルムに画像を
印刷するには、製版代が安く手軽にでき、画像の階調性
も良いため、オフセット印刷が好ましい。しかし通常の
インキを用いたオフセット印刷ではインキの乾燥硬化が
著しく遅いため、プラスチックフィルムへの印刷はやり
にくい。プラスチックフィルムの表面に画像定着層を設
け、オフセット印刷適性を得ているフィルムもあるが、
電飾看板に使用するフィルムとしては透明度等の点から
性能は満足すべきものではない。また汎用性がある記録
用フィルムとしても、例えば前記のオフセット印刷をは
じめとし各種印刷、ワイアドットプリンタ、熱転写プリ
ンタによる印字、インクジェット、電子写真による画像
記録など多くの記録手段に整合する記録用フィルムは存
在しなかった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は上記に鑑みなされたもので、多種類の記録手
段に対応可能な記録用フィルムを提供しようとするもの
である。同時にその記録用フィルムに鮮明で且つコント
ラストが高い画像を記録したフィルムおよびその記録用
フィルムに電飾看板として最適な状態の画像を記録した
フィルムを提供するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の各問題点を解決するための本発明の構成を、実
施例に対応する第1図、第2図により以下に説明する。
第1図に示すように、第1の発明である記録用フィル
ム1は、透明なプラスチックフィルム3の片面に樹脂成
分を主体とする透明な画像定着層4が設けられ、もう一
方の片面には乳白層5が設けられ、全光線透過率が3〜
85%、ヘイズ度が30〜98%であることを特徴としてい
る。
第2図に示すように、第2の発明である記録用フィル
ム10は、乳白なプラスチックフィルム12の少なくとも片
面に樹脂成分を主体とする透明な画像定着層4が設けら
れ、全光線透過率が3〜85%、ヘイズ度が30〜98%であ
ることを特徴としている。
第3の発明である記録用フィルムは、第1の発明(第
1図参照)または第2の発明(第2図参照)の記録用フ
ィルム1または10で画像定着層4がゴム系樹脂または
(および)スチレン系樹脂を主成分とする溶液と、粒径
3〜100ミリμmのシリカゾルとの混合液を塗布した層
であることを特徴としている。
第4の発明である記録済フィルムは、第1の発明(第
1図参照)、第2の発明(第2図参照)または第3の発
明の記録用フィルム1または10の片面にある透明な画像
定着層4に画像が記録されていることを特徴としてい
る。
第5の発明である電飾看板フィルムは、第1の発明
(第1図参照)、第2の発明(第2図参照)または第3
の発明の記録用フィルム1または10の片面にある透明な
画像定着層4に画像7が記録され、その片面とは別なも
う一方の面に同一な画像8が重複して記録されているこ
とを特徴としている。
本発明のフィルムの透明性については、全光線透過率
が3〜85%、ヘイズ度が30〜98%が好ましく、より好ま
しくは、全光線透過率が5〜60%、ヘイズ度が40〜95%
である。全光線透過率が3%未満では電飾看板としての
効果が得られず、85%を越える範囲では電飾装置の内部
構造が見えてしまう。ヘイズ度が30%未満では光の拡散
にムラがあり、均一な発色を得られず、98%を越える範
囲では光量不足からコントラストがはっきりしない。
基材としての透明なプラスチックフィルム3は、例え
ばポリエステルフィルム、ポリエチレンフィルムやポリ
プロピレンフィルムなどのポリオレフィンフィルム、ポ
リカーボネイトフィルム、ポリスチレンフィルム、トリ
アセテートフィルム、ポリエーテルサルフォン(PES)
フィルム、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)フィル
ム、ポリ塩化ビニルフィルム、メチルメタアクリレート
をはじめとする各種のアクリルフィルムがある。なかで
もポリエステルフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリ
塩化ビニルフィルムまたはトリアセテートフィルムが好
ましい。プラスチックフィルムは下びき処理により画像
定着層との密着性を向上させたものを使用してもよい。
乳白層5は、例えば二酸化硅素、炭酸カルシウム、炭
酸マグネシウム、酸化亜鉛、水酸化アルミニウム、酸化
チタン、硅酸カルシウム、硅酸アルミニウム、マイカ、
クレイ、タルク、アルミナ、ステアリン酸亜鉛、ステア
リン酸カルシウム等のフィラーを高分子結着剤に混合し
た層、発泡や抽出等の手段を用いて高分子結着剤中に空
気の微細な気泡を設けたミクロボイド構造による光散乱
層である。
透明なプラスチックフィルム3を基材とする記録用フ
ィルム1は、乳白層5に混合されるフィラー、気泡等の
混合量と乳白層5の厚さを調整することにより全光線透
過率を3〜85%、ヘイズ度を30〜98%に保つことができ
る。
基材としての乳白なプラスチックフィルム12は、例え
ば二酸化硅素、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸
化亜鉛、水酸化アルミニウム、酸化チタン、硅酸カルシ
ウム、硅酸アルミニウム、マイカ、クレイ、タルク、ア
ルミナ、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム等
のフィラーや空気等、微細な気泡が混合されることによ
って乳白化されたポリエステルフィルム、ポリエチレン
フィルムやポリプロピレンフィルムなどのポリオレフィ
ンフィルム、ポリスチレンフィルム、トリアセテートフ
ィルム、ポリエーテルサルフォン(PES)フィルム、ポ
リエーテルエーテルケトン(PEEK)フィルム、ポリ塩化
ビニルフィルム、メチルメタアクリレートをはじめとす
る各種のアクリルフィルムなどが使用される。
乳白なプラスチックフィルム12を基材とする記録用フ
ィルム10は、フィルムに対するフィラーや気泡の混合量
とフィルムの厚さを調整することにより全光線透過率を
3〜85%、ヘイズ度を30〜98%に保つことができる。
画像定着層4を構成する樹脂の組成物はゴム系樹脂の
組成物またはスチレン系樹脂の組成物である。両者の混
合物でもよい。前者の例は、スチレン−ブタジエン共重
合体、アクリルニトリル−ブタジエン共重合体、メタク
リル酸エステル−ブタジエン共重合体、アクリルニトリ
ル−スチレン−ブタジエン共重合体、メタクリル酸エス
テル−スチレン−ブタジエン共重合体又はこれらの置換
誘導体である。置換誘導体としては、例えばカルボキシ
ル化したもの、またはそれをアルカリ反応性にしたもの
などがある。これらの組成物は1種類でも複数種混合し
たものでもよい。後者の例は、スチレン化アルキッド樹
脂、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン
−メタクリル酸エステル共重合体またはこれらの置換誘
導体である。置換誘導体としては、例えばカルボキシル
化したもの、またはそれをアルカリ反応性にしたものな
どがある。これらの組成物は1種類でも複数種混合した
ものでもよい。
またシリカゾルは、コロイダルシリカとも呼ばれ、シ
リカの粒子径が3〜100ミリμmである。シリカ粒子同
志は、脱水縮合してシロキサン結合を形成し、ミクロポ
ーラスな構造を造りながらも塗膜硬度が上り、画像定着
層表面の耐傷性が向上する。シリカゾルには、水に分散
した形でナトリウムイオン等の陽イオンによって安定化
されている水性シリカゾルと、シリカ表面を疎水化処理
することによって有機溶剤に分散可能な形にしたオルガ
ノゾルが存在する。これらのうちから塗料系に応じて適
宜選択することできる。画像定着層に用いるゴム系樹脂
または(および)スチレン系樹脂にヒドロキシル基を導
入し、シリカゾルとSi−O−R(Rは有機樹脂)の形
で、例えば脱水縮合させる方法により、有機樹脂と化学
的に結合した複合体の形でシリカゾルを混入しても良
い。またシリカゾル複合体にシリカゾルをさらに混入し
た形でも良い。
ゴム系樹脂または(および)スチレン系樹脂成分とシ
リカゾルのシリカ成分との重量比は100:15〜150である
ことが好ましい。樹脂成分100に対し、シリカ成分が15
以下であるとシリカゾルを混合した効果が殆んど表われ
ない。150以上であると画像定着層が白化したり、クラ
ックを生じてうまく成膜されず、脆い塗膜となる。
画像7および8は、オフセット印刷をはじめとしグラ
ビア印刷、スクリーン印刷などの他の印刷手段、ワイア
ドットプリンタ、熱転写プリンタによる印字、インクジ
ェット、電子写真による画像記録などの公知の手法によ
り形成される。特に透明な画像定着層4が上記の組成物
である場合には、画像7はオフセット印刷によって優れ
たものが形成される。
〔作用〕
上記第1の発明、第2の発明および第3の発明の記録
用フィルム1および10は、表面に画像定着層4を設けて
あり、その面に対する印刷インキ、トナー等の密着性
(濡れ)、吸収性および乾燥硬化性が良い。例えばオフ
セット印刷のインキは、ビヒクル中の溶剤成分が吸収乃
至は蒸発されつゝ乾性油が酸化重合してゆくものと考え
られ、酸化重合が完了して乾燥硬化するには時間がかゝ
る。フィルム表面の画像定着層にインキが強く保持さ
れ、溶剤成分が画像定着層に吸収されてインキの粘度が
充分に上がるため、インキのセットが速く乾性油の酸化
重合による乾燥硬化が不完全なまゝフィルムが積み重ね
られても汚れることがない。
特に第3の発明では画像定着層を構成する塗膜成分に
シリカゾルを混入することによって、その塗膜成分が乾
燥成膜するときに、シリカゾルのヒドロキシル基同士が
脱水縮合して、シロキサン結合Si−O−Siをつくり強固
な三次元網目構造を形成する。そのため画像定着層表面
の塗膜硬度が上がり、耐傷性が向上する。また、画像定
着層にシリカゾルが混入してあるから、記録用フィルム
が、大量に積み重ねて保存されているとき、高温や高温
多湿の環境下に長時間放置されても、フィルム同士のく
っつくブロッキング現象が生じない。このような耐熱性
や耐湿熱性も著しく改良される。さらにシリカゾルを混
入することによって、画像定着層表面の電気抵抗値を1/
10〜1/100に下げることができ、摩擦帯電により発生す
る静電気に起因する障害を防止できる。混入されるシリ
カゾルは、粒径が3〜100ミリμmと小さく、ミクロボ
イド構造をつくる。従って可視光部の波長400〜700ミリ
μmに比べて、充分に小さいために光散乱による塗膜の
透明性の低下がないという利点がある。
全光線透過率、ヘイズ度を前記範囲にすることにより
記録用フィルムに記録される画像を透過光で観察する場
合でも、外光で観察する場合でも、好ましい程度に透明
度を保つことができる。
第4の発明の記録済フィルムでは、上記の記録用フィ
ルムの透明な画像定着層4に画像7が記録されている。
そのため、画像7はいわゆる光学的ドットゲイン硬化が
起こり、画像のコントラストが向上する。この光学的ド
ットゲイン効果とは、白層の上に薄い透明層を介して網
点画像を形成した場合に、網点周辺で白層により反射し
た外光の一部が透明層を通って網点により吸収されるた
め、白層の上に直接画像を形成した場合より、濃度が濃
く見えることであり、そのため外光により観察できる画
像が鮮明になる。よって、乳白色プラスチックフィルム
に透明な画像定着層を設けた第2の発明の記録用フィル
ムよりも、透明なプラスチックフィルムに透明な画像定
着層を設けた第1の発明の記録用フィルムの方が透明層
はより厚く、このトットゲイン効果が大きくなる。
第5の発明電飾看板フィルムでは、上記の記録用フィ
ルムの表裏に同一な画像が重複して記録されているた
め、夜間、イルミネーションランプによる透過光で画像
を観察する場合に充分なコントラストが得られる。昼
間、イルミネーションランプを点灯せずに外光で画像を
観察する場合にも、透明な画像定着層4に記録されてい
る画像7は、上記の光学的ドットゲイン効果により充分
なコントラストが得られる。
〔実施例〕
以下、本発明の代表的な実施例を説明する。なお比較
例は本発明を適用外の例である。
実施例1 易接着加工を施されている厚さ100μmの透明なポリ
エステルフィルム(Melinex505英国ICI社製)の片面
に、メタクリル酸メチル−ブタジエン共重合ラテックス
と水性シリカゾル(平均粒径12ミリμm)との固型分重
量比が1:1からなる混合物水性塗料(固型分30重量%)
を、リバースロールコータを用いて塗布し、120℃の乾
燥炉で1分間乾燥する。得られたフィルムには、メタク
リル酸メチル−ブタジエン共重合ラテックスの画像定着
層7μmが形成された。
そのフィルムの裏面には乳白層として、 合成シリカ (サイロイド244、平均粒子径2.5μm、 富士デヴィソン化学(株)製) (14重量%) 3.1重量部 沈降性炭酸カルシウム(18重量%) 4.0重量部 ルチル型酸化チタン (68重量%) 14.9重量部 飽和ポリエステル樹脂 12 重量部 メチルエチルケトン 15 重量部 トルエン 50 重量部 分散剤 1 重量部 (ただし括弧内の重量%は全粉粒体中の割合) からなる配合の溶液をワイヤーバーコータで塗布後、
120℃で乾燥して厚さ7μmの乳白層を形成する。
実施例2 厚さ100μmのポリカーボネイトフィルムの片面に、
リバースロールコータを用いて、以下の配合の液を塗布
する。
四級アンモニウム塩カチオン型アクリル樹脂 (セビアンA830、固型分30重量%、 ダイセル化学工業(株)製) 30 重量部 合成シリカ (サイロイド244、平均粒子径3.5μm、 富士デヴィソン化学(株)製) 0.5重量部 メチルアルコール 40 重量部 トルエン 30 重量部 塗布面を120℃で1分間乾燥して、帯電防止処理層を
形成した。反対側の面に、スチレン−アクリル酸エステ
ル−シリカゾル複合体(シリカゾル50%重量部)のエマ
ルジョン塗料(固型分25%)を、ワイヤーバーコータを
用いて塗布し110℃で2分間、送風乾燥して、厚さ10μ
mの画像定着層を形成した。
そのフィルムの裏面には、乳白層として以下の配合の
塗料を塗布する。
合成シリカ(サイロイド244) (12重量%) 2.8重量部 沈降性炭酸カルシウム(40重量%) 9.2重量部 ルチル型酸化チタン (28重量%) 6.4重量部 ポリエステル−メラミン系樹脂(SF−134、 固形分35%、大日本インキ化学工業(株)製) 23 重量部 ニトロセルロース樹脂 4 重量部 硬化剤(ハードナーβ、大日本インキ化学 工業(株)製) 1 重量部 メチルエチルケトン 40 重量部 トルエン 10 重量部 これを140℃の乾燥炉で2分間乾燥し、厚さ10μmの
塗膜層を形成した。
実施例3 実施例2の画像定着層を形成するための塗料を以下の
配合に変えて他は実施例2と同様に操作することによっ
て、表面に厚さ10μmの画像定着層を有するポリカーボ
ネイトフィルムを得た。
スチレン−アクリル酸エステル−シリカゾル 複合体エマルジョン (固型分45%、固型分中50%重量部シリカゾル) 50 重量部 水性シリカゾル溶液 (固型分40%、平均粒径10ミリμm) 20 重量部 水 30重量部 本実施例の画像定着層中には、スチレン−アクリル共
重合樹脂100重量部に対して、170重量部のシリカゾルが
含まれている。
実施例4 厚さ75μmの乳白色ポリエステルフィルム(ダイアホ
イル W300、ダイアホイル(株)製)の片面にリバース
ロールコータを用いてカルボキシル化スチレン−ブタジ
エン共重合ラテックスと水溶性ポリエステル樹脂の混合
物(固型分比8:2)からなる水性塗料(固型分25重量
%)を塗布し、130℃の乾燥炉で2分間乾燥する。得ら
れたフィルムにはカルボキシル化スチレン−ブタジエン
共重合体とポリエステル系樹脂の8:2重量比からなる画
像定着層7μを形成した。
比較例1 易接着加工を施されている厚さ100μmの透明なポリ
エステルフィルム(HP−7帝人(株)製)の片面に、メ
ククリル酸メチル−ブタジエン共重合ラテックスと水性
シリカゾル(平均粒径12ミリμm)との固型分重量比が
1:1からなる混合物水性塗料(固型分30重量%)を、リ
バースロールコータを用いて塗布し、120℃の乾燥炉で
1分間乾燥し、フィルムにメタクリル酸メチル−ブタジ
エン共重合ラテックスの画像定着層7μmを形成した。
比較例2 二軸延伸ポリエステルフィルム(厚さ100μm)に、
以下の配合の塗料を塗布する。
合成シリカ(サイロイド244) (20重量%) 4.4重量部 沈降性炭酸カルシウム(15重量%) 3.3重量部 ルチル型酸化チタン (65重量%) 14.4重量部 飽和ポリエステル樹脂 12 重量部 メチルエチルケトン 15 重量部 トルエン 50 重量部 分散剤 1.0重量部 これを120℃の乾燥炉で1分間乾燥し、片面に厚さ10
μmの塗膜層を形成した。
比較例3 厚さ250μmの乳白色ポリエステルフィルム(ダイア
ホイル W300、ダイアホイル(株)製)の片面に、実施
例4と同様の操作を行い、そのフィルムの裏面には、乳
白層として実施例2と同様の操作を行なった。
実施例1〜4、比較例1〜3により得られた7種類の
フィルムを所定の大きさに裁断し、枚葉フィルムにす
る。その枚葉フィルムを乾性油タイプのインキを用いて
オフセット印刷機にかけ、実際に多色印刷をする。印刷
強度は、印刷面に粘着テープを貼り付け勢いよく剥がし
た場合に、印刷が剥離する度合により良否を判定する。
全光線透過率及びヘイズ度はJISK7105に規定された測定
法により夫々測定した。
その結果およびフィルムの物性が次表に示されてい
る。
〔発明の効果〕 以上説明したように、本発明を適用した記録用フィル
ムは画像定着層があるため、印刷後、ただちにフィルム
を積み重ねても、裏移りしたりして汚れることがなく印
刷適性が優れている。また塗膜表面の耐傷性、耐熱性、
耐湿熱を著しく向上させると共に、表面の電気抵抗値を
下げるという効果も示す。したがって枚葉状のフィルム
にしてオフセット印刷するのに最適である。
この記録用フィルムを用いた印刷物は、例えばオーバ
ーヘッドプロジェクタの記録フィルム、キャシュカード
や定期券などの各種カード類、カレンダ、ラベル類、ラ
ンプシェード、電飾用フィルムなど各種用途に使用が可
能であり、鮮明で且つコントラストが高い画像が得られ
る。
特に電飾用フィルムでは、透過光で画像を観察する場
合は勿論、外光で観察する場合でも、深みのある画像と
なる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は本発明の記録用フィルムに画像を記録
した実施例の断面図である。 1、10……記録用フィルム 3……透明プラスチックフィルム 4……画像定着層、5……乳白層 7、8……画像 12……乳白プラスチックフィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 明 大阪府大阪市東区高麗橋3―28 ダイニ ック株式会社大阪支社営業所内 (56)参考文献 特開 昭62−236786(JP,A) 特開 昭62−246776(JP,A) 特開 昭49−37705(JP,A) 特開 昭62−248639(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41M 1/30

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明なプラスチックフィルムの片面に樹脂
    成分を主体とする透明な画像定着層が設けられ、もう一
    方の片面には乳白層が設けられ、全光線透過率が3〜85
    %、ヘイズ度が30〜98%であることを特徴とする記録用
    フィルム。
  2. 【請求項2】乳白なプラスチックフィルムの少なくとも
    片面に樹脂成分を主体とする透明な画像定着層が設けら
    れ、全光線透過率が3〜85%、ヘイズ度が30〜98%であ
    ることを特徴とする記録用フィルム。
  3. 【請求項3】前記の透明な画像定着層がゴム系樹脂また
    は/およびスチレン系樹脂を主成分とする溶液と、粒径
    3〜100ミリμmのシリカゾルとの混合液を塗布した層
    であることを特徴とする特許請求の範囲第1項または第
    2項記載の記録用フィルム。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第1項、第2項または第3
    項記載の記録用フィルムの片面にある前記の透明な画像
    定着層に画像が記録されていることを特徴とする記録済
    フィルム。
  5. 【請求項5】特許請求の範囲第1項、第2項または第3
    項記載の記録用フィルムの片面にある前記の透明な画像
    定着層に画像が記録され、該片面とは別なもう一方の面
    に同一画像が重複して記録されていることを特徴とする
    電飾看板フィルム。
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