JP3110476B2 - 記録用フィルムおよび記録方法 - Google Patents
記録用フィルムおよび記録方法Info
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- JP3110476B2 JP3110476B2 JP03045477A JP4547791A JP3110476B2 JP 3110476 B2 JP3110476 B2 JP 3110476B2 JP 03045477 A JP03045477 A JP 03045477A JP 4547791 A JP4547791 A JP 4547791A JP 3110476 B2 JP3110476 B2 JP 3110476B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- recording
- alumina hydrate
- image
- film
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- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録用フィルム、特に
インクジェット方式に適した記録用フィルムおよび記録
方法に関するものである。
インクジェット方式に適した記録用フィルムおよび記録
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、1/2インチビデオや電子スチル
カメラの普及、あるいはコンピュータの普及とともに、
それらの画像を紙面等に記録するためのハードコピー技
術が急速に発達した。これらハードコピーの究極の目標
は銀塩写真であり、特に、色再現性、画像密度、光沢、
耐候性などをいかに銀塩写真に近づけるかが、開発の課
題となっている。ハードコピーの記録方式には、銀塩写
真によって画像を表示したディスプレーを直接撮影する
もののほか、昇華型熱転写方式、インクジェット方式、
静電転写型を各社各様の方式でカラー化した方式など多
種多様である。このうちインクジェット方式は、装置が
比較的小型であり、ランニングコストも低い等の利点を
有し、昇華型熱転写方式等とともにハードコピー方式の
主流と見られている。
カメラの普及、あるいはコンピュータの普及とともに、
それらの画像を紙面等に記録するためのハードコピー技
術が急速に発達した。これらハードコピーの究極の目標
は銀塩写真であり、特に、色再現性、画像密度、光沢、
耐候性などをいかに銀塩写真に近づけるかが、開発の課
題となっている。ハードコピーの記録方式には、銀塩写
真によって画像を表示したディスプレーを直接撮影する
もののほか、昇華型熱転写方式、インクジェット方式、
静電転写型を各社各様の方式でカラー化した方式など多
種多様である。このうちインクジェット方式は、装置が
比較的小型であり、ランニングコストも低い等の利点を
有し、昇華型熱転写方式等とともにハードコピー方式の
主流と見られている。
【0003】しかしながらインクジェット方式は、光沢
のある画像を得にくい欠点を有し、昇華型熱転写方式な
どに一歩譲る状況であった。また耐光性についても、色
材に染料を用いているため問題を有しており、銀塩写真
代替としては不満の残るものであった。
のある画像を得にくい欠点を有し、昇華型熱転写方式な
どに一歩譲る状況であった。また耐光性についても、色
材に染料を用いているため問題を有しており、銀塩写真
代替としては不満の残るものであった。
【0004】本発明者らは、すでに特開平2−2766
71号において、透明な基材上にアルミナ水和物層と多
孔質シリカ層を設けることを特徴とする記録用フィルム
を提案した。このフィルムでは、シリカ層の側からイン
クジェット方式などで印字することによりアルミナ水和
物層中に画像を形成し、この画像を透明な基材を通して
印字した面の裏側から見ることができる。この場合、透
明な基材によって画像を保護できるので、優れた光沢と
耐候性を達成できる。
71号において、透明な基材上にアルミナ水和物層と多
孔質シリカ層を設けることを特徴とする記録用フィルム
を提案した。このフィルムでは、シリカ層の側からイン
クジェット方式などで印字することによりアルミナ水和
物層中に画像を形成し、この画像を透明な基材を通して
印字した面の裏側から見ることができる。この場合、透
明な基材によって画像を保護できるので、優れた光沢と
耐候性を達成できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この記
録用フィルムは透明性が比較的高く、そのままでは明瞭
な画像を見ることができない場合があった。本発明は、
インクジェット方式により、色濃度が高くかつ優れた光
沢と耐候性を有する記録物を得ることのできる記録用フ
ィルムを提供することを目的とする。
録用フィルムは透明性が比較的高く、そのままでは明瞭
な画像を見ることができない場合があった。本発明は、
インクジェット方式により、色濃度が高くかつ優れた光
沢と耐候性を有する記録物を得ることのできる記録用フ
ィルムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、透明基材上に
アルミナ水和物層を設け、その上層に不透明多孔質層を
設けた記録用フィルムであって、フィルム全体の不透明
度が70%以上であり、かつアルミナ水和物層と不透明
多孔質層の中間に溶媒吸収層を設けたことを特徴とする
記録用フィルムを提供するものである。
アルミナ水和物層を設け、その上層に不透明多孔質層を
設けた記録用フィルムであって、フィルム全体の不透明
度が70%以上であり、かつアルミナ水和物層と不透明
多孔質層の中間に溶媒吸収層を設けたことを特徴とする
記録用フィルムを提供するものである。
【0007】本発明のフィルムでは、アルミナ水和物層
上に設けた不透明多孔質層側からインクジェット方式な
どによって印刷を行うと、アルミナ水和物層の優れた吸
着性によって、インク中の染料は不透明多孔質層を通過
しアルミナ水和物層に到達する。透明基材側から観察す
ると、不透明多孔質層を背景となり、その前面にあるア
ルミナ水和物層上の画像を明瞭に見ることができる。こ
のような方法で得られた画像は透明基材によって、機械
的接触や、光、外部環境等から保護されており、さらに
基材に光沢を有するものを選択すれば、そのままそれが
画像の光沢となり、特にインクジェット方式の場合、そ
の欠点であった光沢性を大きく改善できる。
上に設けた不透明多孔質層側からインクジェット方式な
どによって印刷を行うと、アルミナ水和物層の優れた吸
着性によって、インク中の染料は不透明多孔質層を通過
しアルミナ水和物層に到達する。透明基材側から観察す
ると、不透明多孔質層を背景となり、その前面にあるア
ルミナ水和物層上の画像を明瞭に見ることができる。こ
のような方法で得られた画像は透明基材によって、機械
的接触や、光、外部環境等から保護されており、さらに
基材に光沢を有するものを選択すれば、そのままそれが
画像の光沢となり、特にインクジェット方式の場合、そ
の欠点であった光沢性を大きく改善できる。
【0008】この記録用フィルムは、観察側から光を当
てて、反射光によって像を観察する場合に、明瞭な画像
を見ることができるだけでなく、記録用フィルムの背後
に光源を配置し、透過光によって画像を観察する場合に
も、光源自体が透けて見えることがないので、均質な画
像が得られる。
てて、反射光によって像を観察する場合に、明瞭な画像
を見ることができるだけでなく、記録用フィルムの背後
に光源を配置し、透過光によって画像を観察する場合に
も、光源自体が透けて見えることがないので、均質な画
像が得られる。
【0009】本発明において、透明基材は特に限定され
ないが、好ましくは、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リエステルジアセテート等のポリエステル、ポリカーボ
ネート、あるいはETFE等のフッ素系樹脂など種々の
プラスチック、あるいは、各種のガラスを使用すること
ができる。また、アルミナ水和物層の接着強度を向上さ
せる目的で、これらの基材にコロナ放電処理やアンダー
コート等を行うこともできる。
ないが、好ましくは、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リエステルジアセテート等のポリエステル、ポリカーボ
ネート、あるいはETFE等のフッ素系樹脂など種々の
プラスチック、あるいは、各種のガラスを使用すること
ができる。また、アルミナ水和物層の接着強度を向上さ
せる目的で、これらの基材にコロナ放電処理やアンダー
コート等を行うこともできる。
【0010】本発明に用いるアルミナ水和物にはインク
をよく吸収、定着することなどから、擬ベーマイト(A
lO(OH))が好ましい。アルミナ水和物層は、その
細孔構造が実質的に半径が10〜100Åの細孔からな
り、細孔容積が0.3〜1.0cc/gである場合は、
十分な吸収性を有しかつインク受容層の透明性もあるの
で好ましい。アルミナ水和物層の透明性が高い場合は、
色濃度が高く鮮明な画像が得られるので好ましい。さら
に望ましくはインク受容層の平均細孔半径が30〜10
0Åでありその平均細孔半径の±10Åの半径を有する
細孔の容積が全細孔容積の45%以上である場合、特に
定着性と透明性の両立の観点から好ましい。なお、本発
明における細孔半径分布の測定は、窒素吸脱着法によ
る。
をよく吸収、定着することなどから、擬ベーマイト(A
lO(OH))が好ましい。アルミナ水和物層は、その
細孔構造が実質的に半径が10〜100Åの細孔からな
り、細孔容積が0.3〜1.0cc/gである場合は、
十分な吸収性を有しかつインク受容層の透明性もあるの
で好ましい。アルミナ水和物層の透明性が高い場合は、
色濃度が高く鮮明な画像が得られるので好ましい。さら
に望ましくはインク受容層の平均細孔半径が30〜10
0Åでありその平均細孔半径の±10Åの半径を有する
細孔の容積が全細孔容積の45%以上である場合、特に
定着性と透明性の両立の観点から好ましい。なお、本発
明における細孔半径分布の測定は、窒素吸脱着法によ
る。
【0011】アルミナ水和物層の厚さは適宜選択される
が、一般には1〜100μmを採用するのが好ましい。
アルミナ水和物層の厚さが1μmに満たない場合は効果
が発現し難く、100μmを超える場合は、透明性や強
度が低下するおそれがあるので好ましくない。
が、一般には1〜100μmを採用するのが好ましい。
アルミナ水和物層の厚さが1μmに満たない場合は効果
が発現し難く、100μmを超える場合は、透明性や強
度が低下するおそれがあるので好ましくない。
【0012】基材上にアルミナ水和物層を設ける手段
は、例えば、アルミナ水和物にバインダーを加えてスラ
リー状とし、ロールコーター、エアナイフコーター、ブ
レードコーター、ロッドコーター、バーコーター、コン
マコーターなどを用いて塗布し、乾燥する方法を採用す
ることができる。アルミナ水和物としては、ゾル状のベ
ーマイトを用いると容易に平滑な層が得られるので好ま
しい。バインダーとしては、でんぷんやその変性物、ポ
リビニルアルコールおよびその変性物,SBRラテック
ス,NBRラテックス、ヒドロキシセルロース、ポリビ
ニルピロリドン等の有機物を用いることができる。
は、例えば、アルミナ水和物にバインダーを加えてスラ
リー状とし、ロールコーター、エアナイフコーター、ブ
レードコーター、ロッドコーター、バーコーター、コン
マコーターなどを用いて塗布し、乾燥する方法を採用す
ることができる。アルミナ水和物としては、ゾル状のベ
ーマイトを用いると容易に平滑な層が得られるので好ま
しい。バインダーとしては、でんぷんやその変性物、ポ
リビニルアルコールおよびその変性物,SBRラテック
ス,NBRラテックス、ヒドロキシセルロース、ポリビ
ニルピロリドン等の有機物を用いることができる。
【0013】本発明において、不透明度はJIS P8
138で定義する。すなわち、記録用シートの裏側に白
色と黒色の標準板を置いて、反射色濃度計(コニカPD
A−45)を用いてそれぞれ反射色濃度を測定する。そ
して、D=log(1/R)の関係から反射率を求める
(D:反射色濃度、R:反射率)。これをJIS P8
138に適用して、%を単位とする不透明度を求める。
138で定義する。すなわち、記録用シートの裏側に白
色と黒色の標準板を置いて、反射色濃度計(コニカPD
A−45)を用いてそれぞれ反射色濃度を測定する。そ
して、D=log(1/R)の関係から反射率を求める
(D:反射色濃度、R:反射率)。これをJIS P8
138に適用して、%を単位とする不透明度を求める。
【0014】本発明の記録用フィルムの不透明度は70
%以上である必要がある。不透明度が70%に満たない
場合は、反射光で画像を見る場合には裏当てをしないと
鮮明な画像にならず、また透過光で見る場合には光源自
体が透けて見えるので不適当である。不透明度は、用途
によって最適な値が異なるが、70%以上の不透明度を
有することによって背後の直接的な影響を除くことが可
能である。不透明度が85%以上の場合は、さらに好ま
しい。反射光によって像を観察する場合は、不透明層が
実質的にまったく光を透過しなくてもさしつかえない
が、背後に光源を配置し、透過光によって像を観察する
場合は、不透明度が95%以下であることが好ましい。
%以上である必要がある。不透明度が70%に満たない
場合は、反射光で画像を見る場合には裏当てをしないと
鮮明な画像にならず、また透過光で見る場合には光源自
体が透けて見えるので不適当である。不透明度は、用途
によって最適な値が異なるが、70%以上の不透明度を
有することによって背後の直接的な影響を除くことが可
能である。不透明度が85%以上の場合は、さらに好ま
しい。反射光によって像を観察する場合は、不透明層が
実質的にまったく光を透過しなくてもさしつかえない
が、背後に光源を配置し、透過光によって像を観察する
場合は、不透明度が95%以下であることが好ましい。
【0015】本発明では、不透明多孔質層は一般には白
色であることが望ましいが、用途によっては特定の色に
着色した層とすることも可能である。また、白色層を採
用する場合は、蛍光増白剤などの添加も有効である。
色であることが望ましいが、用途によっては特定の色に
着色した層とすることも可能である。また、白色層を採
用する場合は、蛍光増白剤などの添加も有効である。
【0016】不透明多孔質層の材質は、特に限定されな
いが、ベンゾグアナミン樹脂、尿素ホルマリン樹脂、酸
化チタン、炭酸カルシウム、酸化亜鉛、酸化鉛等の、有
機または無機の粒子を含むものが好ましく用いられる。
その表面電荷が中性または陰性の場合は、インク中の色
素を吸着しにくいので、特に望ましい。また、上記粒子
そのものは必ずしも多孔質であることを要せず、層を形
成する際に、粒子間に間隙を形成してもよい。
いが、ベンゾグアナミン樹脂、尿素ホルマリン樹脂、酸
化チタン、炭酸カルシウム、酸化亜鉛、酸化鉛等の、有
機または無機の粒子を含むものが好ましく用いられる。
その表面電荷が中性または陰性の場合は、インク中の色
素を吸着しにくいので、特に望ましい。また、上記粒子
そのものは必ずしも多孔質であることを要せず、層を形
成する際に、粒子間に間隙を形成してもよい。
【0017】不透明多孔質層として酸化チタンを用いる
場合は、インクの染料の透過性がよく、かつ不透明度も
高いので特に好ましい。酸化チタンとしては、ルチル
型、アナターゼ型ともに用いることができる。また、酸
化チタンに加え、多孔質シリカを混合することによっ
て、特に大量のインクを用いる機械の場合に好ましく用
いることができる。
場合は、インクの染料の透過性がよく、かつ不透明度も
高いので特に好ましい。酸化チタンとしては、ルチル
型、アナターゼ型ともに用いることができる。また、酸
化チタンに加え、多孔質シリカを混合することによっ
て、特に大量のインクを用いる機械の場合に好ましく用
いることができる。
【0018】本発明では、アルミナ水和物層と不透明多
孔質層の中間に溶媒吸収層を設ける。このため解像度、
色濃度に優れた画像を得ることが可能である。この溶媒
吸収層としては、各種の多孔材料が使用可能であるが、
特に透明性に優れ、吸収容量も優れていることから多孔
質シリカを用いることが望ましい。
孔質層の中間に溶媒吸収層を設ける。このため解像度、
色濃度に優れた画像を得ることが可能である。この溶媒
吸収層としては、各種の多孔材料が使用可能であるが、
特に透明性に優れ、吸収容量も優れていることから多孔
質シリカを用いることが望ましい。
【0019】これら不透明多孔質層、溶媒吸収層とも、
塗布量は印字装置の規格(特に単位面積当りのインク
量)によって適宜選択されるが、一般には1〜100μ
mの間が適当である。その塗工方法としては、アルミナ
水和物層と同様な方法が可能である。
塗布量は印字装置の規格(特に単位面積当りのインク
量)によって適宜選択されるが、一般には1〜100μ
mの間が適当である。その塗工方法としては、アルミナ
水和物層と同様な方法が可能である。
【0020】本発明の記録用フィルムに適した記録方式
は、インクジェット方式を代表とした、染料を含むイン
クを用いる方式一般であり、各種プリンター、複写機、
ビデオプリンターなどに用いられる。また、必ずしもハ
ードとして形をなした物でなくともよく、例えばサイン
ペンのようなものでの手書きにも用いることが可能であ
る。インクは、水性油性いずれにも使用できる。
は、インクジェット方式を代表とした、染料を含むイン
クを用いる方式一般であり、各種プリンター、複写機、
ビデオプリンターなどに用いられる。また、必ずしもハ
ードとして形をなした物でなくともよく、例えばサイン
ペンのようなものでの手書きにも用いることが可能であ
る。インクは、水性油性いずれにも使用できる。
【0021】
【実施例】[参考例1] アルミナゾル(触媒化成工業社製、カタロイドAS−
3)5重量部(固形分)にポリビニルアルコール1重量
部(固形分)を加えて、さらに水を加えて固形分約10
重量%の塗工液を調製した。この塗工液を、コロナ放電
処理を施したポリエチレンテレフタレート(厚さ100
μm、帝人社製タイプO)からなるシート状の基材の上
に、バーコーターを用いて乾燥時の膜厚が10μmにな
るように塗布、乾燥した。この上層に、酸化チタン粉末
(ルチル型)とポリビニルアルコールの混合スラリー
(固形分比5:1、総固形分量30重量%)を、バーコ
ーターを用いて乾燥時の膜厚が30μmとなるよう塗布
・乾燥し記録用フィルムを得た。
3)5重量部(固形分)にポリビニルアルコール1重量
部(固形分)を加えて、さらに水を加えて固形分約10
重量%の塗工液を調製した。この塗工液を、コロナ放電
処理を施したポリエチレンテレフタレート(厚さ100
μm、帝人社製タイプO)からなるシート状の基材の上
に、バーコーターを用いて乾燥時の膜厚が10μmにな
るように塗布、乾燥した。この上層に、酸化チタン粉末
(ルチル型)とポリビニルアルコールの混合スラリー
(固形分比5:1、総固形分量30重量%)を、バーコ
ーターを用いて乾燥時の膜厚が30μmとなるよう塗布
・乾燥し記録用フィルムを得た。
【0022】[参考例2] アルミナゾル(触媒化成工業社製、カタロイドAS−
3)5重量部(固形分)にポリビニルアルコール1重量
部(固形分)を加えて、さらに水を加えて固形分約10
重量%の塗工液を調製した。この塗工液を、コロナ放電
処理を施したポリエチレンテレフタレート(厚さ100
μm、帝人社製タイプO)からなるシート状の基材の上
に、バーコーターを用いて乾燥時の膜厚が10μmにな
るように塗布、乾燥した。この層は、X線回折により擬
ベーマイトであることが確認された。この上層に、多孔
質シリカ(カープレックス#80、塩野義製薬社製)と
酸化チタン粉末(ルチル型)とポリビニルアルコールの
混合スラリー(固形分比10:5:1、総固形分量15
重量%)を、バーコーターを用いて乾燥時の膜厚が20
μmとなるよう塗布・乾燥し記録用フィルムを得た。
3)5重量部(固形分)にポリビニルアルコール1重量
部(固形分)を加えて、さらに水を加えて固形分約10
重量%の塗工液を調製した。この塗工液を、コロナ放電
処理を施したポリエチレンテレフタレート(厚さ100
μm、帝人社製タイプO)からなるシート状の基材の上
に、バーコーターを用いて乾燥時の膜厚が10μmにな
るように塗布、乾燥した。この層は、X線回折により擬
ベーマイトであることが確認された。この上層に、多孔
質シリカ(カープレックス#80、塩野義製薬社製)と
酸化チタン粉末(ルチル型)とポリビニルアルコールの
混合スラリー(固形分比10:5:1、総固形分量15
重量%)を、バーコーターを用いて乾燥時の膜厚が20
μmとなるよう塗布・乾燥し記録用フィルムを得た。
【0023】[実施例1] アルミナゾル(触媒化成工業社製、カタロイドAS−
3)5重量部(固形分)にポリビニルアルコール1重量
部(固形分)を加えて、さらに水を加えて固形分約10
重量%の塗工液を調製した。この塗工液を、コロナ放電
処理を施したポリエチレンテレフタレート(厚さ100
μm、帝人社製タイプO)からなるシート状の基材の上
に、バーコーターを用いて乾燥時の膜厚が10μmにな
るように塗布、乾燥した。この上層に、多孔質シリカ
(カープレックス#80、塩野義製薬社製)とポリビニ
ルアルコールの混合スラリー(固形分比15:1、総固
形分量15重量%)を、バーコーターを用いて乾燥時の
膜厚が20μmとなるよう塗布・乾燥し溶媒吸収層を形
成した。さらにその上層に、酸化チタン粉末(ルチル
型)とポリビニルアルコールの混合スラリー(固形分比
5:1、総固形分量30重量%)を、バーコーターを用
いて乾燥時の膜厚が5μmとなるよう塗布・乾燥し記録
用フィルムを得た。
3)5重量部(固形分)にポリビニルアルコール1重量
部(固形分)を加えて、さらに水を加えて固形分約10
重量%の塗工液を調製した。この塗工液を、コロナ放電
処理を施したポリエチレンテレフタレート(厚さ100
μm、帝人社製タイプO)からなるシート状の基材の上
に、バーコーターを用いて乾燥時の膜厚が10μmにな
るように塗布、乾燥した。この上層に、多孔質シリカ
(カープレックス#80、塩野義製薬社製)とポリビニ
ルアルコールの混合スラリー(固形分比15:1、総固
形分量15重量%)を、バーコーターを用いて乾燥時の
膜厚が20μmとなるよう塗布・乾燥し溶媒吸収層を形
成した。さらにその上層に、酸化チタン粉末(ルチル
型)とポリビニルアルコールの混合スラリー(固形分比
5:1、総固形分量30重量%)を、バーコーターを用
いて乾燥時の膜厚が5μmとなるよう塗布・乾燥し記録
用フィルムを得た。
【0024】[実施例2] 酸化チタン粉末に代えて、酸化亜鉛粉末を用いた以外
は、すべて実施例1と同様にして、記録用フィルムを得
た。
は、すべて実施例1と同様にして、記録用フィルムを得
た。
【0025】上記4種の記録用フィルムについて、不透
明度と60゜光沢度を測定した。結果を表1に示す。次
に、キヤノン社製インクジェットプリンターFP−51
0によって黒色インクを印刷した。いずれも良好な画像
が得られ、その黒色色濃度は表1のとおりである。また
これらの印字物の耐光性を紫外線フェードメーターによ
って検討したところ、市販のコート紙に比べ抗退色性に
優れていた。
明度と60゜光沢度を測定した。結果を表1に示す。次
に、キヤノン社製インクジェットプリンターFP−51
0によって黒色インクを印刷した。いずれも良好な画像
が得られ、その黒色色濃度は表1のとおりである。また
これらの印字物の耐光性を紫外線フェードメーターによ
って検討したところ、市販のコート紙に比べ抗退色性に
優れていた。
【0026】
【表1】
【0027】[比較例] 酸化チタン粉末を塗布しないこと以外は、実施例1と同
様にして、ポリエチレンテレフタレート上に擬ベーマイ
ト層10μm、さらにその上層に多孔質シリカ層20μ
mを有する記録用フィルムを得た。このフィルムの不透
明度は、50%であった。
様にして、ポリエチレンテレフタレート上に擬ベーマイ
ト層10μm、さらにその上層に多孔質シリカ層20μ
mを有する記録用フィルムを得た。このフィルムの不透
明度は、50%であった。
【0028】
【発明の効果】本発明の、記録用フィルムは、不透明多
孔質層を背景とした、アルミナ水和物層上の画像が得ら
れる。この画像は透明基材によって、機械的接触や、
光、外部環境等から保護されており、さらに基材に光沢
を有するものを選択すれば、そのままそれが画像の光沢
となり、特にインクジェット方式の場合、その欠点であ
った光沢性を大きく改善できる。
孔質層を背景とした、アルミナ水和物層上の画像が得ら
れる。この画像は透明基材によって、機械的接触や、
光、外部環境等から保護されており、さらに基材に光沢
を有するものを選択すれば、そのままそれが画像の光沢
となり、特にインクジェット方式の場合、その欠点であ
った光沢性を大きく改善できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−271783(JP,A) 特開 昭62−264987(JP,A) 特開 平2−276671(JP,A) 特開 昭55−11829(JP,A) 特開 平3−67685(JP,A) 特開 平3−215081(JP,A) 特開 平4−115984(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/00
Claims (2)
- 【請求項1】透明基材上にアルミナ水和物層を設け、そ
の上層に不透明多孔質層を設けた記録用フィルムであっ
て、フィルム全体の不透明度が70%以上であり、かつ
アルミナ水和物層と不透明多孔質層の中間に溶媒吸収層
を設けたことを特徴とする記録用フィルム。 - 【請求項2】請求項1記載の記録用フィルムの不透明多
孔質層を通してアルミナ水和物層に色素を定着させる記
録方法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03045477A JP3110476B2 (ja) | 1991-02-19 | 1991-02-19 | 記録用フィルムおよび記録方法 |
US07/834,211 US5275867A (en) | 1991-02-19 | 1992-02-12 | Recording film and recording method |
CA 2061237 CA2061237C (en) | 1991-02-19 | 1992-02-14 | Recording film and recording method |
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