JPS61149948A - 写真材料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は写真材料に関するものであシ、詳しくはポリエ
ステルフィルムの両面にポリオレフィン樹脂被覆した写
真材料に関するものであり、更に詳しくハポリエステル
の一方の面にポリオレフィン粗面樹脂層を、他方の面に
はポリオレフィン鏡面樹脂層を設けた写真材料に関する
ものである。

写真材料特に平版ＦｉＪ刷版の支持体としては、アルミ
ニウム、亜鉛等の金属板、紙材及びプラスチックフィル
ム等が使用されている。平版印刷版を作る場合、種々の
製版方式があるが、例えば拡散転写法を応用し友シルバ
ープレート等では、仕上勺印刷紙が正常な（例えば左右
逆像などのない）刷上りを得るために、反転ミラー等に
よる製版時の工夫がなされているのが通常でラシ、この
場合には、平版印刷版支持体としては特に透明性は要求
されないので、金属板及び紙材等が使用出来る。

しかし、上述の如き特別の工夫がなされていない製版方
式では、平版印刷版の乳剤塗布面から露光すると画像が
反転してゴうため、乳剤層の塗布してない裏面から露光
せねばならない。従って、この場合には支持体そのもの
が不透明であっては、乳剤層に光が当らないため感光さ
れず製版出来ない。

本発明はこの様に写真材料の乳剤層の塗布してない裏面
より露光する場合に（以下、裏焼き製版用又は裏焼き用
と略称することがある）特に好適な写真材料を提供する
ものである。

プラスチックフィルムはその優れた透明性の故に裏焼き
用として好適であシ、例えばトリアセテｔＳ。

−トフィルム、ポリカーギネートフィルム、ポリスチレ
ンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリ塩化ビニル
フィルム、ポリエステルフィルム等の使用が考えられる
。これらの中から、写真材料、特に平版印刷板の支持体
として使用する場合には、伸び性及び剛度等の特性がき
びしく要求される為、これらの特性に合致したプラスチ
ックフィルムとしては、ポリエステルフィルムがあげら
れる。

しかし、ボ１１エステルフィルムはそれ自体乏しい表面
活性の故に、その表面に直接乳剤を塗布することが困難
であるばかりでなく、例えばコロナ放電処理等の表面活
性化処理を行っ産後、乳剤塗布した場合でもポリエステ
ルフィルムと乳剤層との熱収縮性の違い等から、一連の
写真処理工程中において乳剤層の剥離（膜はがれ）を起
すなど重大な障害が発生する。更にこれらの障害を克服
するために、ポリエステルフィルムを乳剤層との間に所
謂、下引き層を設けるととべ試みられてはいるが、ポリ
エステルフィルムと乳剤層との十分な接着強度が得られ
る様な強固な下引き層、例えば有機チタネート処理等に
よる下引き層では、支持体そのものの透明性が著しく低
下するために裏焼き用として使用することが出来ない。

そこで、透明性を損なわずにポリエステルフィルムと乳
剤層とを強固に接着させるＫは、ポリエステルフィルム
表面に他の樹脂層、例えばポリオレフィン樹脂層を設け
ることによって行うことが出来る。

平版印刷版は自動製版、自動印刷プロセスにおいてトラ
ブルの原因となり易いカール性を著しく嫌うために、ポ
リエステルフィルムに樹脂加工する場合には、通常ポリ
エステルフィルムの両面に樹脂加工を行う。

裏焼き用平版印刷版支持体としては、ボ１１エステルフ
ィルムの両面にポリオレフィン鏡面樹脂１１を設けるの
が透明性の面から特に好ましいが、この場合には、両面
鏡面の故にリーラ一部で巻込まれ友後、甚だしいブロッ
キング（表裏面のクツツキ）が発生する念めに、実用性
は全くないものとなって了り。そこで、この点を改良す
るにはポリエステルフィルムの両面にポリオレフィン粗
面樹脂層を設けることが考えられるが、この場合には粗
面加工による透明性の低下が著しく、裏焼き用として便
用することが出来ない。父、同様な理由から、乳剤塗布
面を鏡面層、裏面を粗面層とした場合にも裏焼き用とし
て使用不能である、この点を改良すべく、本発明者らは
鋭意検討した結果、本願発明に到達したものである。

即ち、ポリエステルフィルムの一方の面にポリオレフィ
ン粗面樹脂層を設け、他方の面にポリオレフィン鏡面層
を設けた両面ポリオレフィン樹脂被覆ポリエステルフィ
ルムにおいて、粗面層に乳剤層を設けた写真材料、特に
平版印刷版として好適な写真材料を提供するものである
。

本発明によれば、粗面樹脂層に乳剤層を設ける念めに、
実害となる程の透明性の低下はなく、特に裏焼き用平版
印刷版として良好な品質のものが得られる。

本発明におけるポリエステルフィルムのポリオレフィン
鏡面樹脂層には、カール微調整の九めにゼラチンを主成
分とするバックコート層を設けることが好ましい。この
場合、裏焼き製版用としての透明性を損わない範囲にお
いて、各種無機顔料例えばシリカ、タルク等を加えても
よい。

本発明におけるポリエステルフィルムトシては、無延伸
、−軸延伸及び二軸延伸等が用いられるが、延び性、剛
度、熱安定性等の点から、二軸延伸ポリエステルフィル
ムが好適である。又、フィルムの厚みは７５〜３５０μ
程度のものが用いられるが、性能及びコストの点から１
００〜１８８μ程度のものが好適である。

本発明におけるボ１１オレフィン樹脂としては、低密度
ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレ
ン、ボ１１プロピレン、ポリブテン、ポリペンテン等の
ホモポリマー、又は、エチレン・プロピレン共重合体等
のオレフィンの２つ以上からなる共重合体及びこれらの
混合物であり、各種の密度及び溶融粘度指数（メルトイ
ンデックス二以下、Ｍｌと略称することがある）のもの
を単独に、或はそれらを混合して使用出来る。ポリエス
テルフィルムにおける表裏面の各ポリオレフィン樹脂層
の厚さは特に規制はないが、通常１０〜７０μ、好まし
くは２０〜４０μである。

本発明における粗面樹脂層を設ける方法は、通常、溶融
押出塗工に用いられる冷却ロールの表面に粗面加工を施
したものであって、粗面の程度としては裏面の鏡面樹脂
層と重ね合せてもブロッキングしない程度に、軽度に粗
面加工したものから、粗面樹脂層の上に乳剤層を設けた
後、裏焼き製版用として使用した場合に透明性に悪影響
を及ぼさない程闇に、高度に粗面加工したものまでいず
れも使用可能である。

父、裏面の鏡面樹脂層を設ける方法は、上記蓼同様、通
常、溶融押出塗工に用いられる冷却ロールの表面に鏡面
加工を施したものが用いられる。

本発明におけるバックコート層はゼラチンを主成分とし
、これに硬膜剤その他裏焼き製版用としての透明性を損
なわない程度に各種無機顔料を含有せしめることが出来
る。又、この他、帯電防止剤、界面活性剤、ラテックス
等を含有せしめてもよい、 次に本発明を更に具体的に説明するために、実施例を述
べる、 実施例１゜ 厚さ１８８μのぜリエステルフィルムの一方の面にコロ
ナ放電処理を施しながら低密度ポリエチレン（密度０，
９２、Ｍｌ５）を３５０℃で溶融押出機ダイより押出し
ながら、粗面加工冷却ロールを用いて、４０μの厚さに
なる様に溶融押出塗工した。その際、粗面樹脂面上にコ
ロナ放電処理を施した。続いて他方の面にも同様に鏡面
加工冷却ロールを用いて、４０μの厚さになる様に溶融
押出塗工した。この様にして得られた平版印刷版支持体
を試料Ａとする。又、これとは別に、比較用として鏡面
樹脂面Ｆにコロナ放電処理を施したものも作成した（試
料Ｂとする）。

この様にして得られた試料Ａの粗面樹脂層に平版印刷用
乳剤を塗布しく固型分で約６？／ｍ）、乾燥させた後、
乳剤面と原図とを密着させ、乳剤面と反対側の面より露
光、焼付後、現像、定着、水洗等の一連の写真処理工程
を径て平版印刷版を得た。この平版印刷版面をルーバで
観察するとボケ（画像或は画線部の不鮮明）がなく良好
であったが、更にこの平版印刷版をオフセット印刷機に
装着し印刷を行った結果、刷上り印刷紙はボケのない良
好な仕上りであった。

一方、試料Ｂ（鏡面乳剤塗布、裏面粗面樹脂層）も試料
Ａと全く同様な処理工程を経て平版印刷版を得た。この
平版印刷面を試料Ａと同様に観察するとボケがみられ、
更にこの平版印刷版をオフセット印刷機に装着し、印刷
を行った結果、刷上シ印刷紙はボケのある仕上りしか得
られなかった。

実施例λ 厚さ１７５μのポリエステルフィルムの一方の而にコロ
ナ放電処理を寵しながら低密度ポリエチレン（密度０．
９２、Ｍｌ７）を３３５℃で溶融押出機ダイより押出し
ながら、粗面加工冷却ロールを用いて３０μの厚さとな
る様に溶融押出塗工し九。その際、粗面樹脂面上にコロ
ナ放電処理を施した。続いて他方の面には低密度ポリエ
チレン（密度０．９２、Ｍｌ７）５０重量部と高密度ポ
リ。

エチレン（密度０．９６、Ｍｌ７）５０重量部より成る
樹脂組成物を３３５℃で溶融押出機々゛イより押出しな
がら、鏡面加工冷却ロールを用いて２０μの厚さとなる
様に溶融押出塗工した、この様にして得られた平版印刷
版支持体の粗面樹脂層に平版印刷用乳剤を実施例１と同
様に塗布し、以下、実施例１と同様な手順によって平版
印刷版を得た。この平版印刷版を実施例１と同様、印刷
を行った結果、刷上り印刷紙はボケのない良好な仕上り
であった。

実施例３゜ 厚さ１００μのポリエステルフィルムの一方の面にコロ
ナ放電処理を施しながら中密度ボ１１エチレン（畜産０
．９３、ＭＩ７）を３５０℃で溶融押出機ダイより押出
しながら、粗面加工冷却ロールを用いて３０μの厚さと
なる様に溶融押出塗工した。続いて他方の面にも同様に
鏡面加工冷却ロールを用いて３０μの厚さとなる様に溶
融押出塗工した。その際、粗面及び鏡面樹脂面上にコロ
ナ放電処理を施した。この様にして得られた平版印刷版
支持体の鏡面樹脂層にゼラチン及び少量の硬膜剤とから
なるバックコート層を設ける（固型分で約４Ｐ／ｍ’）
ほかは実施例１と同様な手順によりて平版印刷版を作成
し、印刷した。その結果、実施例１同様、ボケのない平
版印刷版及び仕上り印刷紙が得られた。

実施例４゜ 厚さ１００μのポリエステルフィルムの両面に実施例１
同様、低密度ポリエチレンＣ密度０．９２、ＭＩ９）を
樹脂厚が各３０μとなる様に設け、その際、粗面及び鏡
面樹脂面上にコロナ放電処理を施し、鏡面樹脂層にはゼ
ラチン及び少量の硬膜剤並に若干のシリカよりなるバッ
クコート層を設ける（固型公約５Ｆｌ／ｍ’）ほかは実
施例１と同様な手順によって平版印刷版を作成し、印刷
した。その結果、実施例１と同様、ボケのない平版印刷
版及び仕上り印刷紙が得られた。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ポリエステルフィルムの一方の面にポリオレフィン
   の粗面樹脂層を設け、他方の面にポリオレフィン鏡面樹
   脂層を設けた両面ポリオレフィン樹脂被覆ポリエステル
   フィルムにおいて、粗面層に乳剤層を設けた写真材料。 ２、鏡面層にゼラチンを主成分とするバックコート層を
   設けた特許請求の範囲第１項記載の写真材料。 ３、ポリオレフィン樹脂層が溶融押出塗工によりなされ
   た両面のポリオレフィン樹脂被覆ポリエステルフィルム
   である特許請求の範囲第１項又は第２項記載の写真材料
   。 ４、ポリオレフィン樹脂がポリエチレン樹脂である特許
   請求の範囲第１項記載の写真材料。