JP2885243B1 - 扉 - Google Patents
扉Info
- Publication number
- JP2885243B1 JP2885243B1 JP11827698A JP11827698A JP2885243B1 JP 2885243 B1 JP2885243 B1 JP 2885243B1 JP 11827698 A JP11827698 A JP 11827698A JP 11827698 A JP11827698 A JP 11827698A JP 2885243 B1 JP2885243 B1 JP 2885243B1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- frame
- door
- vertical frame
- reinforcing member
- reinforcing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Joining Of Corner Units Of Frames Or Wings (AREA)
Abstract
【要約】
【課題】 製造時の作業工程が簡単で,反りや変形が目
立たず,縦框の加工が不要で,軽量な扉を提供するこ
と。 【解決手段】 縦框111と横框112とよりなる枠体
と,縦框111に沿って配設したコ字状部101を有す
る補強材10と,枠体に配設した表面材とからなり,コ
字状部101に嵌入するよう構成した切欠段部130を
有する連結部材13を,上記補強材10に嵌入してなる
と共に上記連結部材13と上記枠体とを固定することに
より,上記補強材10と上記枠体とを一体化せしめるよ
う構成されている。
立たず,縦框の加工が不要で,軽量な扉を提供するこ
と。 【解決手段】 縦框111と横框112とよりなる枠体
と,縦框111に沿って配設したコ字状部101を有す
る補強材10と,枠体に配設した表面材とからなり,コ
字状部101に嵌入するよう構成した切欠段部130を
有する連結部材13を,上記補強材10に嵌入してなる
と共に上記連結部材13と上記枠体とを固定することに
より,上記補強材10と上記枠体とを一体化せしめるよ
う構成されている。
Description
【0001】
【技術分野】本発明は,開き戸,引戸,折戸として用い
られる内装用または外装用の扉に関する。
られる内装用または外装用の扉に関する。
【0002】
【従来技術】従来,扉は軽量化,製造コストの関係か
ら,縦框と横框とよりなる枠体と,該枠体の表面側及び
裏面側に配設した表面材とよりなるフラッシュパネル構
造とするのが通例である。ところで,引戸においては壁
厚との関係から,扉の厚みを薄く構成することが多くな
っている。また,折戸においては,折りたたみ後の折戸
自体によるデッドスペースを少なくするために,扉の厚
みを薄く構成することが多くなっている。しかしなが
ら,扉の厚みが薄くなることで表面材が温度,湿度の変
化に微妙に反応して,扉に反りや歪みが発生し,扉の寸
法形状等に狂いが生じやすいという問題があった。
ら,縦框と横框とよりなる枠体と,該枠体の表面側及び
裏面側に配設した表面材とよりなるフラッシュパネル構
造とするのが通例である。ところで,引戸においては壁
厚との関係から,扉の厚みを薄く構成することが多くな
っている。また,折戸においては,折りたたみ後の折戸
自体によるデッドスペースを少なくするために,扉の厚
みを薄く構成することが多くなっている。しかしなが
ら,扉の厚みが薄くなることで表面材が温度,湿度の変
化に微妙に反応して,扉に反りや歪みが発生し,扉の寸
法形状等に狂いが生じやすいという問題があった。
【0003】そこで,表面側及び裏面側の両表面材の間
に縦框に沿って補強材を配設し,これによって扉の強度
を高め,反りや歪みの発生を防止することが図られてい
る。このような防止技術としては,縦框の長手方向に長
溝を凹設し,該長溝内に断面コ字状の金具を装着する技
術,また,縦框に実を凸設して,該実に断面コ字状の金
具を被嵌する技術等が挙げられる。
に縦框に沿って補強材を配設し,これによって扉の強度
を高め,反りや歪みの発生を防止することが図られてい
る。このような防止技術としては,縦框の長手方向に長
溝を凹設し,該長溝内に断面コ字状の金具を装着する技
術,また,縦框に実を凸設して,該実に断面コ字状の金
具を被嵌する技術等が挙げられる。
【0004】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来技術
では縦框等を加工しなければならず,この加工工程のた
めに扉の製造工程が煩雑となるという問題があった。更
に,縦框に長溝や実等を設けることは縦框の強度低下を
引き起こすおそれがあった。
では縦框等を加工しなければならず,この加工工程のた
めに扉の製造工程が煩雑となるという問題があった。更
に,縦框に長溝や実等を設けることは縦框の強度低下を
引き起こすおそれがあった。
【0005】この問題を解決する方法としては,断面コ
字状の補強材を準備し,これの背面部を縦框の側面に接
着剤を用いて接着固定し,両者を一体化する方法が考え
られる。しかしながら,長尺形状の縦框全体に補強材を
接着することは難しく,作業工程が繁雑になるという問
題があった。更に,両者が長尺であることから湿気や温
度の影響を受けやすく,寸法の狂いが生じやすいという
問題もあった。
字状の補強材を準備し,これの背面部を縦框の側面に接
着剤を用いて接着固定し,両者を一体化する方法が考え
られる。しかしながら,長尺形状の縦框全体に補強材を
接着することは難しく,作業工程が繁雑になるという問
題があった。更に,両者が長尺であることから湿気や温
度の影響を受けやすく,寸法の狂いが生じやすいという
問題もあった。
【0006】また,一般に補強材は必要な強度を確保す
るために金属で構成され,縦框は木製である。金属と木
とを一体化できる接着剤は非常に少なく,また金属と木
とを接着するためには,金属の側にボンデ処理等の下地
処理が必要となるため,工程が繁雑になるという問題が
あった。
るために金属で構成され,縦框は木製である。金属と木
とを一体化できる接着剤は非常に少なく,また金属と木
とを接着するためには,金属の側にボンデ処理等の下地
処理が必要となるため,工程が繁雑になるという問題が
あった。
【0007】また,本来,各々の材料が備え持っている
歪みを内在していることが多く,これらの内在歪みは長
期間の間には材料毎別々に挙動することが通例であり,
補強材と縦框とを接着剤で一体化した場合,これらの内
在歪みにより,より大きな扉の反りや変形等が生じやす
くなったり,寸法上の狂いの発生原因となるおそれがあ
った。
歪みを内在していることが多く,これらの内在歪みは長
期間の間には材料毎別々に挙動することが通例であり,
補強材と縦框とを接着剤で一体化した場合,これらの内
在歪みにより,より大きな扉の反りや変形等が生じやす
くなったり,寸法上の狂いの発生原因となるおそれがあ
った。
【0008】また,特に扉がフラッシュパネル構造であ
る場合には,補強材が枠体と一体化していることが作業
工程においては必要である。このため,補強材と縦框と
の接着工程を省くことも困難であった。このように従来
技術において,コ字状の補強材を縦框に沿わせて固定す
る簡単な方法が望まれていた。
る場合には,補強材が枠体と一体化していることが作業
工程においては必要である。このため,補強材と縦框と
の接着工程を省くことも困難であった。このように従来
技術において,コ字状の補強材を縦框に沿わせて固定す
る簡単な方法が望まれていた。
【0009】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,製造時の作業工程が簡単で,反りや変形
が目立たず,縦框の加工が不要で,軽量な扉を提供しよ
うとするものである。
されたもので,製造時の作業工程が簡単で,反りや変形
が目立たず,縦框の加工が不要で,軽量な扉を提供しよ
うとするものである。
【0010】
【課題の解決手段】請求項1の発明は,縦框と横框とよ
りなる枠体と,上記縦框に沿って配設した断面がコ字状
であるコ字状部を有する補強材と,上記枠体の表面側及
び裏面側に配設した表面材とからなる扉において,上記
コ字状部に嵌入するよう構成した切欠段部を有する連結
部材を,上記補強材に嵌入してなると共に,上記連結部
材と上記枠体とを固定することにより上記補強材と上記
枠体とを一体化せしめるよう構成されていることを特徴
とする扉にある。
りなる枠体と,上記縦框に沿って配設した断面がコ字状
であるコ字状部を有する補強材と,上記枠体の表面側及
び裏面側に配設した表面材とからなる扉において,上記
コ字状部に嵌入するよう構成した切欠段部を有する連結
部材を,上記補強材に嵌入してなると共に,上記連結部
材と上記枠体とを固定することにより上記補強材と上記
枠体とを一体化せしめるよう構成されていることを特徴
とする扉にある。
【0011】次に,本発明の作用につき説明する。本発
明にかかる扉は,上記コ字状部に嵌入するよう構成した
切欠段部を有する連結部材を上記補強材に嵌入してなる
と共に,上記連結部材と上記枠体とを固定することによ
り上記補強材と上記枠体とを一体化せしめるよう構成さ
れている。
明にかかる扉は,上記コ字状部に嵌入するよう構成した
切欠段部を有する連結部材を上記補強材に嵌入してなる
と共に,上記連結部材と上記枠体とを固定することによ
り上記補強材と上記枠体とを一体化せしめるよう構成さ
れている。
【0012】本発明においては枠体と補強材との間は互
いに当接されているのみである。このため,枠体が湿気
や温度の影響を受けて変形した場合,この変形は枠体が
補強材に対して独立に変形することで吸収することがで
きる。更に,表面材が伸縮した場合においても,枠体と
補強材とは当接されているのみなので,表面側,裏面側
の表面材が独立に変形することができる。このため,枠
体や表面材の変形が扉全体の反りや変形につながること
を防止できる。
いに当接されているのみである。このため,枠体が湿気
や温度の影響を受けて変形した場合,この変形は枠体が
補強材に対して独立に変形することで吸収することがで
きる。更に,表面材が伸縮した場合においても,枠体と
補強材とは当接されているのみなので,表面側,裏面側
の表面材が独立に変形することができる。このため,枠
体や表面材の変形が扉全体の反りや変形につながること
を防止できる。
【0013】また,連結部材を補強材に嵌入し,この連
結部材を枠体に対し固定するという作業は非常に易しい
操作で行うことができる。さらに,長尺の補強材と枠体
との接着一体化という面倒な作業を行う必要がない。
結部材を枠体に対し固定するという作業は非常に易しい
操作で行うことができる。さらに,長尺の補強材と枠体
との接着一体化という面倒な作業を行う必要がない。
【0014】また,本発明においては,縦框を加工する
ことなく断面コ字状の補強材を設けることができるた
め,縦框の加工の手間を省くことができ,また縦框の強
度低下を防止することができる。また,本発明の補強材
は断面コ字状であるため軽量であり,扉の重量を大きく
増やすことがない。
ことなく断面コ字状の補強材を設けることができるた
め,縦框の加工の手間を省くことができ,また縦框の強
度低下を防止することができる。また,本発明の補強材
は断面コ字状であるため軽量であり,扉の重量を大きく
増やすことがない。
【0015】以上に示すごとく,本発明によれば,製造
時の作業工程が簡単で,反りや変形が目立たず,縦框の
加工が不要で,軽量な扉を提供することができる。
時の作業工程が簡単で,反りや変形が目立たず,縦框の
加工が不要で,軽量な扉を提供することができる。
【0016】上記枠体と連結部材との一体化は,ガンタ
ッカー,ホッチキス,接着剤等を利用して行うことがで
きる。また,本発明にかかる扉は,後述する図6に示す
ごとき折戸を構成する扉として使用することが好まし
い。折戸は横幅が狭く,縦に長い形状を有することが多
いため,通常の扉よりも反りや変形が生じやすい。本発
明にかかる扉で折戸を構成することで,反りや変形の生
じ難い折戸を得ることができる。また,折戸以外の他の
内装用扉について本発明を適用することができる。また
外装用の扉についても本発明を適用することができる。
ッカー,ホッチキス,接着剤等を利用して行うことがで
きる。また,本発明にかかる扉は,後述する図6に示す
ごとき折戸を構成する扉として使用することが好まし
い。折戸は横幅が狭く,縦に長い形状を有することが多
いため,通常の扉よりも反りや変形が生じやすい。本発
明にかかる扉で折戸を構成することで,反りや変形の生
じ難い折戸を得ることができる。また,折戸以外の他の
内装用扉について本発明を適用することができる。また
外装用の扉についても本発明を適用することができる。
【0017】また,上記補強材は金属材料よりなること
が好ましい。これにより,優れた補強効果を得ることが
できる。なお,上記金属材料としては,例えば,ステン
レス鋼,鉄板,アルミ板等を用いることができる。
が好ましい。これにより,優れた補強効果を得ることが
できる。なお,上記金属材料としては,例えば,ステン
レス鋼,鉄板,アルミ板等を用いることができる。
【0018】また,上記補強材は戸先側の縦框に沿って
配設してなることが好ましい。ここに戸先側とは,例え
ば後述する図6に示すごとく,壁や他の扉,扉枠等と接
していない部分を指している。この部分は扉が自由状態
となっているため,反りや変形が生じやすい部分であ
る。補強材を戸先側の縦框に沿って配設することで,本
発明にかかる効果をより活用することができる。
配設してなることが好ましい。ここに戸先側とは,例え
ば後述する図6に示すごとく,壁や他の扉,扉枠等と接
していない部分を指している。この部分は扉が自由状態
となっているため,反りや変形が生じやすい部分であ
る。補強材を戸先側の縦框に沿って配設することで,本
発明にかかる効果をより活用することができる。
【0019】次に,請求項2の発明のように,上記表面
材は,木質繊維よりなるマットにプレス成形を施して框
部と鏡板部と両者の間に形成した成形飾縁部とを一体成
形したものよりなることが好ましい。これにより,表面
材と枠体とを接着一体化するのが極めて容易となると共
に表面材の表面への凹凸模様もプレス成形時に同時に形
成できるので立体感のある豪華な扉を簡単に製造でき
る。
材は,木質繊維よりなるマットにプレス成形を施して框
部と鏡板部と両者の間に形成した成形飾縁部とを一体成
形したものよりなることが好ましい。これにより,表面
材と枠体とを接着一体化するのが極めて容易となると共
に表面材の表面への凹凸模様もプレス成形時に同時に形
成できるので立体感のある豪華な扉を簡単に製造でき
る。
【0020】なお,上記表面材は,木質繊維に熱硬化性
樹脂を添加・混合し,得られた混合物をマット状にフォ
ーミング,その後プレス成形により深絞り加工を施しつ
つ硬化せしめて作製することができる。また,表面側と
裏面側との双方の表面材に上記深絞り加工を施して成形
飾り縁部等を設けることもできるが,特に扉の裏面側が
人目につき難い場合等には深絞り加工等による装飾を施
さずともよい。
樹脂を添加・混合し,得られた混合物をマット状にフォ
ーミング,その後プレス成形により深絞り加工を施しつ
つ硬化せしめて作製することができる。また,表面側と
裏面側との双方の表面材に上記深絞り加工を施して成形
飾り縁部等を設けることもできるが,特に扉の裏面側が
人目につき難い場合等には深絞り加工等による装飾を施
さずともよい。
【0021】次に,請求項3の発明のように,上記断面
コ字状の補強材は,上記縦框に沿って,上記コ字状部に
おける開口部を上記成形飾縁部に向けて配設してなるこ
とが好ましい。補強材の開口部を成形飾り縁部に向けて
配設することで,成形飾り縁部近傍を中空状とすること
ができ,成形飾り縁部に発生する応力をこの中空の部分
が吸収・緩和することができる。よって,一層扉の反り
や変形を生じ難くすることができる。
コ字状の補強材は,上記縦框に沿って,上記コ字状部に
おける開口部を上記成形飾縁部に向けて配設してなるこ
とが好ましい。補強材の開口部を成形飾り縁部に向けて
配設することで,成形飾り縁部近傍を中空状とすること
ができ,成形飾り縁部に発生する応力をこの中空の部分
が吸収・緩和することができる。よって,一層扉の反り
や変形を生じ難くすることができる。
【0022】
実施形態例 本発明の実施形態例にかかる扉について図1〜図7を用
いて説明する。本例にかかる扉1は,図1〜図5に示す
ごとく,縦框111と横框112とよりなる枠体11
と,上記縦框111に沿って配設した断面がコ字状であ
るコ字状部101を有する補強材10と,上記枠体11
の表面側191及び裏面側192に配設した表面側表面
材181,裏面側表面材182とからなる。
いて説明する。本例にかかる扉1は,図1〜図5に示す
ごとく,縦框111と横框112とよりなる枠体11
と,上記縦框111に沿って配設した断面がコ字状であ
るコ字状部101を有する補強材10と,上記枠体11
の表面側191及び裏面側192に配設した表面側表面
材181,裏面側表面材182とからなる。
【0023】そして,図1に示すごとく,上記コ字状部
101に嵌入するよう構成した切欠段部130を有する
連結部材13を,上記補強材10に嵌入してなると共
に,上記連結部材13と上記枠体11とを固定すること
により上記補強材10と上記枠体11とを一体化せしめ
るよう構成されている。
101に嵌入するよう構成した切欠段部130を有する
連結部材13を,上記補強材10に嵌入してなると共
に,上記連結部材13と上記枠体11とを固定すること
により上記補強材10と上記枠体11とを一体化せしめ
るよう構成されている。
【0024】また,上記表面側表面材181,裏面側表
面材182は木質繊維よりなるマットをプレス成形した
もので,図4,図5に示すごとく,框部15と鏡板部1
7と両者の間に形成した凹部からなる段状の成形飾縁部
16との一体成形にて構成されている。また,図4に示
すごとく,上記表面側表面材181及び裏面側表面材1
82の間には上記縦框111に沿って,上記補強材10
のコ字状部101における開口部100を上記成形飾縁
部16に向けて配設してなる。
面材182は木質繊維よりなるマットをプレス成形した
もので,図4,図5に示すごとく,框部15と鏡板部1
7と両者の間に形成した凹部からなる段状の成形飾縁部
16との一体成形にて構成されている。また,図4に示
すごとく,上記表面側表面材181及び裏面側表面材1
82の間には上記縦框111に沿って,上記補強材10
のコ字状部101における開口部100を上記成形飾縁
部16に向けて配設してなる。
【0025】以下詳細に説明する。本例の扉1はフラッ
シュパネル構造で,図3,図4に示すごとく,枠体11
と表面側表面材181,裏面側表面材182とよりな
る。図1〜図3に示すごとく,上記枠体11は2本の縦
框111と該縦框111間の端部に配設した3本の横框
112とよりなる。また,縦框111間には2本の枠体
補強用の横桟113が配設されている。更に,図3,図
4に示すごとく,横框112と横桟113との間で,鏡
板部17における両表面材181,182間にはペーパ
ーハニカム170が配設されている。また,上記枠体1
1及び連結部材13は木製である。
シュパネル構造で,図3,図4に示すごとく,枠体11
と表面側表面材181,裏面側表面材182とよりな
る。図1〜図3に示すごとく,上記枠体11は2本の縦
框111と該縦框111間の端部に配設した3本の横框
112とよりなる。また,縦框111間には2本の枠体
補強用の横桟113が配設されている。更に,図3,図
4に示すごとく,横框112と横桟113との間で,鏡
板部17における両表面材181,182間にはペーパ
ーハニカム170が配設されている。また,上記枠体1
1及び連結部材13は木製である。
【0026】図2に示すごとく,連結部材13は2本の
タッカー135にて横框112に対し固定されている。
上記連結部材13の切欠段部130は,補強材10のコ
字状部101に嵌入されている。上記連結部材13の背
面部131はコ字状部101において補強材10と対面
し,側面部132は表面側表面材181,裏面側表面材
182のそれぞれと接する。また,本例の補強材10は
表面処理された鉄板よりなり,断面コ字状で縦框111
の側面と接する背面部103と表面側表面材181,裏
面側表面材182のそれぞれと接する側面部101,1
02とよりなる。
タッカー135にて横框112に対し固定されている。
上記連結部材13の切欠段部130は,補強材10のコ
字状部101に嵌入されている。上記連結部材13の背
面部131はコ字状部101において補強材10と対面
し,側面部132は表面側表面材181,裏面側表面材
182のそれぞれと接する。また,本例の補強材10は
表面処理された鉄板よりなり,断面コ字状で縦框111
の側面と接する背面部103と表面側表面材181,裏
面側表面材182のそれぞれと接する側面部101,1
02とよりなる。
【0027】そして,本例にかかる扉1は図6に示すご
とき室内収納庫の戸枠20に配設される折戸2に対して
使用される。上記折戸2は本例にかかる扉1を図示を略
した蝶番にて折り畳み可能となるように2枚毎接合構成
されている。同図において,上記折戸2の右端部及び左
端部は扉枠20に対して自由状態に構成された戸先側1
2である。
とき室内収納庫の戸枠20に配設される折戸2に対して
使用される。上記折戸2は本例にかかる扉1を図示を略
した蝶番にて折り畳み可能となるように2枚毎接合構成
されている。同図において,上記折戸2の右端部及び左
端部は扉枠20に対して自由状態に構成された戸先側1
2である。
【0028】次に,上記表面側表面材181について説
明する。木質繊維に粉末状のフェノール樹脂を添加・混
合して得られた混合物よりなる原料を準備し,該原料を
フォーミングしてマットとなす。このマットを図7
(a)に示すごとく,上型21と下型22よりなるプレ
ス型内に配置し,矢線に示す方向に加圧しつつ加熱し
て,深絞り成形する。これにより,フェノール樹脂の熱
硬化が生じ,マットが圧縮硬化され,表面側表面材原板
が生産される。その後,表面側となる部分に化粧シート
185が貼着され,折曲用の切欠きC1,C2が後カッ
トにより設けられる。図7(b)に示すごとく,框部1
5と鏡板部17と凹部からなる段状の成形飾縁部16と
よりなる表面側表面材181を得ることができる。ま
た,裏面側表面材182も同様に作製される。
明する。木質繊維に粉末状のフェノール樹脂を添加・混
合して得られた混合物よりなる原料を準備し,該原料を
フォーミングしてマットとなす。このマットを図7
(a)に示すごとく,上型21と下型22よりなるプレ
ス型内に配置し,矢線に示す方向に加圧しつつ加熱し
て,深絞り成形する。これにより,フェノール樹脂の熱
硬化が生じ,マットが圧縮硬化され,表面側表面材原板
が生産される。その後,表面側となる部分に化粧シート
185が貼着され,折曲用の切欠きC1,C2が後カッ
トにより設けられる。図7(b)に示すごとく,框部1
5と鏡板部17と凹部からなる段状の成形飾縁部16と
よりなる表面側表面材181を得ることができる。ま
た,裏面側表面材182も同様に作製される。
【0029】次に,本例にかかる扉1の組み立て方法に
ついて説明する。まず,上述した深絞り成形により表面
材原板を生産し,その後,表面に化粧シート185を貼
着し,それぞれ表面側表面材181,裏面側表面材18
2を作製する。その後,表面側191に貼着する表面側
表面材181には,図7(b)に示すごとく,折曲用の
切欠きC1,C2を切削形成する。裏面側192に貼着
する裏面側表面板182にはこのような切欠き等は設け
ず,深絞り成形したままで使用する。
ついて説明する。まず,上述した深絞り成形により表面
材原板を生産し,その後,表面に化粧シート185を貼
着し,それぞれ表面側表面材181,裏面側表面材18
2を作製する。その後,表面側191に貼着する表面側
表面材181には,図7(b)に示すごとく,折曲用の
切欠きC1,C2を切削形成する。裏面側192に貼着
する裏面側表面板182にはこのような切欠き等は設け
ず,深絞り成形したままで使用する。
【0030】次いで,扉1の上部及び下部の構成するそ
れぞれ3本の横框112を,補強材10を設けない側に
配置する縦框111と接合し,コ字状の枠を形成する。
また,この時,横桟113も同様に接合する。次いで,
図1に示すごとく,上記補強材10のコ字状部101に
対し連結部材13の切欠段部130を嵌入させ,両者を
一体化する。
れぞれ3本の横框112を,補強材10を設けない側に
配置する縦框111と接合し,コ字状の枠を形成する。
また,この時,横桟113も同様に接合する。次いで,
図1に示すごとく,上記補強材10のコ字状部101に
対し連結部材13の切欠段部130を嵌入させ,両者を
一体化する。
【0031】次いで,補強材10のコ字状部101の開
口部100が枠体11の内部を向くように配置して,図
2に示すごとく,連結部材13を横框112に対しタッ
カー135を使って固定する。そして,もう一方の縦框
111を横框112に対し接合する。以上により図3に
示すごとき枠体11が得られる。
口部100が枠体11の内部を向くように配置して,図
2に示すごとく,連結部材13を横框112に対しタッ
カー135を使って固定する。そして,もう一方の縦框
111を横框112に対し接合する。以上により図3に
示すごとき枠体11が得られる。
【0032】表面側191に貼着する表面側表面材18
1を裏向きに用意し,その上に上記の枠体11及びペー
パーハニカム170を載置し,接着一体化する。表面側
表面材181に設けた側面板183,折り返し板184
をそれぞれ切り欠きC1,C2において曲折し,側面板
183を縦框111の外側の側面に,折り返し板184
を縦框111,横框112等の裏面側192に貼着す
る。次いで,裏面側192を構成する裏面側表面材18
2を接着する。以上により,本発明にかかる扉1を得
た。
1を裏向きに用意し,その上に上記の枠体11及びペー
パーハニカム170を載置し,接着一体化する。表面側
表面材181に設けた側面板183,折り返し板184
をそれぞれ切り欠きC1,C2において曲折し,側面板
183を縦框111の外側の側面に,折り返し板184
を縦框111,横框112等の裏面側192に貼着す
る。次いで,裏面側192を構成する裏面側表面材18
2を接着する。以上により,本発明にかかる扉1を得
た。
【0033】次に,本例の作用効果について説明する。
本例においては,補強材10は連結部材13を介して枠
体11の横框112に一体化されており,該横框112
と補強材10との間は互いに当接されているのみであ
る。このため,枠体11が湿気や温度の影響を受けて変
形した場合,この変形は枠体11が補強材10に対して
独立に変形することで吸収することができる。また,連
結部材13と横框112との間の一体化はタッカー13
5により行われているため,両者の間にも若干の自由度
が生じ,この部分においても,連結部材13や横框11
2,その他の部分の変形を吸収することができる。
本例においては,補強材10は連結部材13を介して枠
体11の横框112に一体化されており,該横框112
と補強材10との間は互いに当接されているのみであ
る。このため,枠体11が湿気や温度の影響を受けて変
形した場合,この変形は枠体11が補強材10に対して
独立に変形することで吸収することができる。また,連
結部材13と横框112との間の一体化はタッカー13
5により行われているため,両者の間にも若干の自由度
が生じ,この部分においても,連結部材13や横框11
2,その他の部分の変形を吸収することができる。
【0034】なお,本例にかかる扉1では,表面材18
1,182の接着の際にこれら表面材182,181と
補強材10の側面102とが直接接合されることとなる
が,この部分の面積は補強材10の背面103と比較し
て小さいため,この接合によって表面材181,182
の変形による扉1の影響は殆ど無視できる。
1,182の接着の際にこれら表面材182,181と
補強材10の側面102とが直接接合されることとなる
が,この部分の面積は補強材10の背面103と比較し
て小さいため,この接合によって表面材181,182
の変形による扉1の影響は殆ど無視できる。
【0035】更に,表面側及び裏面側表面材181,1
82が伸縮した場合においても,枠体11と補強材10
とは当接されているのみなので,表面側及び裏面側の表
面材181,182が独立に変形することができる。こ
のため,枠体11や表面側及び裏面側表面材181,1
82の変形が扉全体の反りや変形につながることを防止
できる。
82が伸縮した場合においても,枠体11と補強材10
とは当接されているのみなので,表面側及び裏面側の表
面材181,182が独立に変形することができる。こ
のため,枠体11や表面側及び裏面側表面材181,1
82の変形が扉全体の反りや変形につながることを防止
できる。
【0036】また,連結部材13を補強材10に嵌入
し,この連結部材13を枠体に対し固定するという作業
は非常に易しい操作で行うことができる。更に,本例で
は金属製の補強材10と木製の枠体11という異種の材
料間を直接接着剤を用いて接合する必要がないため,そ
の点においても製造工程を簡単にすることができる。
し,この連結部材13を枠体に対し固定するという作業
は非常に易しい操作で行うことができる。更に,本例で
は金属製の補強材10と木製の枠体11という異種の材
料間を直接接着剤を用いて接合する必要がないため,そ
の点においても製造工程を簡単にすることができる。
【0037】また,本例にかかる扉1において,断面コ
字状の補強材10は縦框111に沿って,その開口部1
00を成形飾縁部16に向けて配設されている。このた
め,成形飾縁部16近傍を中空状とすることができるた
め,成形飾縁部16に発生する応力を吸収・緩和するこ
とができる。また,断面コ字状であるため,反りに対し
て大きな抵抗力が作用する。よって,表面材181,1
82の反りや変形を生じ難くすることができ,大きな補
強効果を得ることができる。
字状の補強材10は縦框111に沿って,その開口部1
00を成形飾縁部16に向けて配設されている。このた
め,成形飾縁部16近傍を中空状とすることができるた
め,成形飾縁部16に発生する応力を吸収・緩和するこ
とができる。また,断面コ字状であるため,反りに対し
て大きな抵抗力が作用する。よって,表面材181,1
82の反りや変形を生じ難くすることができ,大きな補
強効果を得ることができる。
【0038】また,成形飾縁部16に向けて開口してい
るため,成形飾縁部16において表面側表面材181,
裏面側表面材182が一体化されることがなく,両者は
それぞれ独立した状態にある。このため,仮に反り,変
形が生じても目立つことが防止できる。
るため,成形飾縁部16において表面側表面材181,
裏面側表面材182が一体化されることがなく,両者は
それぞれ独立した状態にある。このため,仮に反り,変
形が生じても目立つことが防止できる。
【0039】また,本例においては縦框111を加工す
ることなく断面コ字状の補強材10を縦框111に当接
しているため,縦框111の加工の手間を省くことがで
き,また縦框111の強度低下を防止することができ
る。また,断面コ字状であるため,補強材10は軽量で
あり,扉1の重量を増やすことがない。
ることなく断面コ字状の補強材10を縦框111に当接
しているため,縦框111の加工の手間を省くことがで
き,また縦框111の強度低下を防止することができ
る。また,断面コ字状であるため,補強材10は軽量で
あり,扉1の重量を増やすことがない。
【0040】以上に示すごとく,本例によれば,製造時
の作業工程が簡単で,反りや変形が目立たず,縦框の加
工が不要で,軽量な扉を提供することができる。
の作業工程が簡単で,反りや変形が目立たず,縦框の加
工が不要で,軽量な扉を提供することができる。
【0041】
【発明の効果】上述のごとく,本発明によれば,製造時
の作業工程が簡単で,反りや変形が目立たず,縦框の加
工が不要で,軽量な扉を提供することができる。
の作業工程が簡単で,反りや変形が目立たず,縦框の加
工が不要で,軽量な扉を提供することができる。
【図1】実施形態例にかかる,扉の枠体,補強材及び連
結部材の関係を示す要部展開図。
結部材の関係を示す要部展開図。
【図2】実施形態例にかかる,扉の枠体,補強材及び連
結部材の関係を示す要部斜視図。
結部材の関係を示す要部斜視図。
【図3】実施形態例にかかる,枠体の構造を示す説明
図。
図。
【図4】実施形態例にかかる,扉の断面説明図(図5に
かかるA−A矢視断面図)。
かかるA−A矢視断面図)。
【図5】実施形態例にかかる,扉の平面図。
【図6】実施形態例にかかる,折戸の説明図。
【図7】実施形態例にかかる,(A)マットのプレス成
形を示す説明図,(B)表面側表面材の一部分の側面
図。
形を示す説明図,(B)表面側表面材の一部分の側面
図。
1...扉, 10...補強材, 101...コ字状部, 11...枠体, 111...縦框, 112...横框, 13...連結部材, 130...切欠段部, 181...表面側表面材, 182...裏面側表面材, 191...表面側, 192...裏面側,
Claims (3)
- 【請求項1】 縦框と横框とよりなる枠体と,上記縦框
に沿って配設した断面がコ字状であるコ字状部を有する
補強材と,上記枠体の表面側及び裏面側に配設した表面
材とからなる扉において,上記コ字状部に嵌入するよう
構成した切欠段部を有する連結部材を,上記補強材に嵌
入してなると共に上記連結部材と上記枠体とを固定する
ことにより,上記補強材と上記枠体とを一体化せしめる
よう構成されていることを特徴とする扉。 - 【請求項2】 請求項1において,上記表面材は,木質
繊維よりなるマットにプレス成形を施して框部と鏡板部
と両者の間に形成した成形飾縁部とを一体成形したもの
よりなることを特徴とする扉。 - 【請求項3】 請求項1または2において,上記断面コ
字状の補強材は,上記縦框に沿って,上記コ字状部にお
ける開口部を上記成形飾縁部に向けて配設してなること
を特徴とする扉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11827698A JP2885243B1 (ja) | 1998-04-28 | 1998-04-28 | 扉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11827698A JP2885243B1 (ja) | 1998-04-28 | 1998-04-28 | 扉 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2885243B1 true JP2885243B1 (ja) | 1999-04-19 |
JPH11311070A JPH11311070A (ja) | 1999-11-09 |
Family
ID=14732653
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11827698A Expired - Lifetime JP2885243B1 (ja) | 1998-04-28 | 1998-04-28 | 扉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2885243B1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20150105052A (ko) * | 2014-03-07 | 2015-09-16 | 트리니티 글라스 인터네셔널 | 단열기능 및 구조적 강도가 보강된 도어 |
-
1998
- 1998-04-28 JP JP11827698A patent/JP2885243B1/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20150105052A (ko) * | 2014-03-07 | 2015-09-16 | 트리니티 글라스 인터네셔널 | 단열기능 및 구조적 강도가 보강된 도어 |
KR101581813B1 (ko) * | 2014-03-07 | 2015-12-31 | 트리니티 글라스 인터네셔널 | 단열기능 및 구조적 강도가 보강된 도어 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11311070A (ja) | 1999-11-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20140034224A1 (en) | Door, deep draw molded door facing and methods of forming door and facing | |
WO1999045331B1 (en) | Refrigerator display case door | |
CA2458329A1 (en) | Sash door for automobile and method of manufacturing the same | |
JP2885243B1 (ja) | 扉 | |
JP3458742B2 (ja) | 鋼板補強型木質系ボード及びその製造方法 | |
JP3000019B1 (ja) | 扉 | |
JP2937189B1 (ja) | 扉 | |
KR200171290Y1 (ko) | 스틸 도어 조립구조 | |
JP4402788B2 (ja) | 引戸用通し引手部材 | |
JP3202645B2 (ja) | 扉 | |
JPH0343069Y2 (ja) | ||
CN109854144B (zh) | 洁净室门扇及其制作工艺 | |
JP3330111B2 (ja) | 扉の構造 | |
JP4881675B2 (ja) | 枠および枠取付構造 | |
JP3581211B2 (ja) | ルーバー付き建具とその製造方法 | |
JP3023666B2 (ja) | 鏡板及びモールの取り付け構造 | |
JP2000017960A (ja) | 建具の組立方法及び該方法に使用する建具用枠材 | |
JPH0728990Y2 (ja) | 自動車用内装材 | |
JPH0759863B2 (ja) | ドアとその製造方法 | |
JPH0317032B2 (ja) | ||
JP2749426B2 (ja) | パネルドアとその製造方法 | |
JP3583109B2 (ja) | 扉の製造方法 | |
JPS6356429A (ja) | 自動車用リアパーセルシェルフの成形方法 | |
JPH11105636A (ja) | 成形天井 | |
JPH0396429A (ja) | ドアライニングの形成方法 |