JP3000019B1 - 扉 - Google Patents
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- JP3000019B1 JP3000019B1 JP4328199A JP4328199A JP3000019B1 JP 3000019 B1 JP3000019 B1 JP 3000019B1 JP 4328199 A JP4328199 A JP 4328199A JP 4328199 A JP4328199 A JP 4328199A JP 3000019 B1 JP3000019 B1 JP 3000019B1
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- JP
- Japan
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- door
- surface material
- frame
- decorative edge
- front side
- Prior art date
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- Dry Formation Of Fiberboard And The Like (AREA)
- Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)
Abstract
【要約】
【課題】 反りや変形が目立たず,縦框の加工が不要
で,軽量な扉を提供すること。 【解決手段】 縦框111と横框112とよりなる枠体
11と,該枠体11の表面側に配設された表面側表面材
181及び裏面側に配設された裏面側表面材182とか
らなる扉1において,少なくとも上記表面側表面材18
1は,木質繊維よりなるマットをプレス成形により框部
15と成形飾縁部16とを一体成形してなり,かつ上記
表面側表面材181及び裏面側表面材182における裏
面には上記成形飾縁部16に隣接して溝状凹部3を設け
てなること。
で,軽量な扉を提供すること。 【解決手段】 縦框111と横框112とよりなる枠体
11と,該枠体11の表面側に配設された表面側表面材
181及び裏面側に配設された裏面側表面材182とか
らなる扉1において,少なくとも上記表面側表面材18
1は,木質繊維よりなるマットをプレス成形により框部
15と成形飾縁部16とを一体成形してなり,かつ上記
表面側表面材181及び裏面側表面材182における裏
面には上記成形飾縁部16に隣接して溝状凹部3を設け
てなること。
Description
【0001】
【技術分野】本発明は,開き戸,引戸,折戸などとして
用いられる内装用又は外装用の扉に関する。
用いられる内装用又は外装用の扉に関する。
【0002】
【従来技術】近年,内装用又は外装用の扉としては,縦
框と横框とよりなる枠体と,該枠体の表面側及び裏面側
に配設された表面材とからなるフラッシュパネル構造の
扉が採用されることが多い。フラッシュパネル構造の扉
には,価格が安価であるという以外に,扉重量を軽くす
ることができるため,施工時の取り扱いが容易となり,
使用時の開閉操作が容易であるという優れた特徴があ
る。
框と横框とよりなる枠体と,該枠体の表面側及び裏面側
に配設された表面材とからなるフラッシュパネル構造の
扉が採用されることが多い。フラッシュパネル構造の扉
には,価格が安価であるという以外に,扉重量を軽くす
ることができるため,施工時の取り扱いが容易となり,
使用時の開閉操作が容易であるという優れた特徴があ
る。
【0003】ところで,上記扉は更なる軽量化を図るた
めに,あるいは引戸においては壁厚との関係から,厚み
を薄く構成することが多くなっている。又,造り付けの
収納庫等に利用される折戸には,上記フラッシュパネル
構造の扉を使用することもあるが,この場合には折りた
たみ後の折戸によるデッドスペースを少なくするために
特に扉の厚みを薄くすることがある。
めに,あるいは引戸においては壁厚との関係から,厚み
を薄く構成することが多くなっている。又,造り付けの
収納庫等に利用される折戸には,上記フラッシュパネル
構造の扉を使用することもあるが,この場合には折りた
たみ後の折戸によるデッドスペースを少なくするために
特に扉の厚みを薄くすることがある。
【0004】しかしながら,厚みが薄くなると,表面材
が温度,湿度の変化に呼応して,扉に反りや歪みが発生
し,扉の寸法形状等に狂いが生じやすいという問題があ
った。
が温度,湿度の変化に呼応して,扉に反りや歪みが発生
し,扉の寸法形状等に狂いが生じやすいという問題があ
った。
【0005】そこで,表面側及び裏面側の両表面材の間
に縦框に沿って補強材を配設し,これによって扉の強度
を高め,反りや歪みの発生を防止することが図られてい
る。このような防止技術としては,縦框の長手方向に長
溝を凹設し,該長溝内に断面コ字状の金具を装着する技
術,又縦框に実を凸設して,該実に断面コ字状の金具を
被嵌する技術等が挙げられる。
に縦框に沿って補強材を配設し,これによって扉の強度
を高め,反りや歪みの発生を防止することが図られてい
る。このような防止技術としては,縦框の長手方向に長
溝を凹設し,該長溝内に断面コ字状の金具を装着する技
術,又縦框に実を凸設して,該実に断面コ字状の金具を
被嵌する技術等が挙げられる。
【0006】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来技術
では縦框等を加工しなければならず,この加工工程のた
めに扉の製造工程が煩雑となるという問題があった。更
に,縦框に長溝や実等を設けることは縦框の強度低下を
引き起こすおそれがあった。又,縦框に対し中実の補強
材を更に接着剤等で貼り付け,補強することも考えられ
るが,扉の軽量化の観点からは好ましい解決策とは言え
ない。
では縦框等を加工しなければならず,この加工工程のた
めに扉の製造工程が煩雑となるという問題があった。更
に,縦框に長溝や実等を設けることは縦框の強度低下を
引き起こすおそれがあった。又,縦框に対し中実の補強
材を更に接着剤等で貼り付け,補強することも考えられ
るが,扉の軽量化の観点からは好ましい解決策とは言え
ない。
【0007】このような観点から,縦框の加工が不要で
扉の軽量化を損なわない扉の反り防止技術として,図1
3に示すごとく断面ロ字状の角型パイプで角筒扉芯90
を構成した扉9が提案されている(特開平9−1121
47号)。
扉の軽量化を損なわない扉の反り防止技術として,図1
3に示すごとく断面ロ字状の角型パイプで角筒扉芯90
を構成した扉9が提案されている(特開平9−1121
47号)。
【0008】ところが,近年,木質繊維よりなるマット
をプレス成形により,框部と鏡板部と両者の間に形成し
た成形飾縁部とを一体成形した表面材が開発され,使用
されるようになった。この表面材において成形飾縁部を
設けた部分は,プレス成形のために,図13の矢印Fに
示す方向へ引っ張り力を受けている。そのため,この部
分は伸縮が発生しやすい。
をプレス成形により,框部と鏡板部と両者の間に形成し
た成形飾縁部とを一体成形した表面材が開発され,使用
されるようになった。この表面材において成形飾縁部を
設けた部分は,プレス成形のために,図13の矢印Fに
示す方向へ引っ張り力を受けている。そのため,この部
分は伸縮が発生しやすい。
【0009】このため,図13に示すごとき角筒扉芯9
0が設置された場合には,角筒扉芯90により表面側表
面材181と裏面側表面材182とが一体化されてしま
い,両者が連携し,かえって扉に大きな変形が発生して
しまうおそれがある。
0が設置された場合には,角筒扉芯90により表面側表
面材181と裏面側表面材182とが一体化されてしま
い,両者が連携し,かえって扉に大きな変形が発生して
しまうおそれがある。
【0010】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,反りや変形が目立たず,縦框の加工が不
要で,軽量な扉を提供しようとするものである。
されたもので,反りや変形が目立たず,縦框の加工が不
要で,軽量な扉を提供しようとするものである。
【0011】
【課題の解決手段】請求項1の発明は,縦框と横框とよ
りなる枠体と,該枠体の表面側に配設された表面側表面
材及び裏面側に配設された裏面側表面材とからなる扉に
おいて,少なくとも上記表面側表面材は,木質繊維より
なるマットをプレス成形により框部と成形飾縁部とを一
体成形してなり,かつ上記表面側表面材及び裏面側表面
材における裏面には上記成形飾縁部に隣接して溝状凹部
を設けてなることを特徴とする扉にある。本発明におい
て,最も注目すべきことは,上記表面側表面材,裏面側
表面材における裏面に,成形飾縁部に隣接して溝状凹部
を設けたことである。
りなる枠体と,該枠体の表面側に配設された表面側表面
材及び裏面側に配設された裏面側表面材とからなる扉に
おいて,少なくとも上記表面側表面材は,木質繊維より
なるマットをプレス成形により框部と成形飾縁部とを一
体成形してなり,かつ上記表面側表面材及び裏面側表面
材における裏面には上記成形飾縁部に隣接して溝状凹部
を設けてなることを特徴とする扉にある。本発明におい
て,最も注目すべきことは,上記表面側表面材,裏面側
表面材における裏面に,成形飾縁部に隣接して溝状凹部
を設けたことである。
【0012】次に,本発明の作用効果につき説明する。
本発明においては,上記表面側表面材,裏面側表面材の
裏面において,成形飾縁部に隣接して溝状凹部を設けて
ある。そのため,表面側表面材,裏面側表面材が,温
度,湿度の変化によって伸縮しようとした場合,上記溝
状凹部の形成部分を支点として,上記成形飾縁部が板厚
みの方向へ変形し易くなる。そのため,表面側表面材,
裏面側表面材自体の変形が生じ難く,扉の反りも発生し
ない。また,従来例に示したごとき角筒扉芯(図13の
符号90)を使用する必要がない。そのため,縦框の加
工も必要でなく,また扉の軽量化を図ることができる。
本発明においては,上記表面側表面材,裏面側表面材の
裏面において,成形飾縁部に隣接して溝状凹部を設けて
ある。そのため,表面側表面材,裏面側表面材が,温
度,湿度の変化によって伸縮しようとした場合,上記溝
状凹部の形成部分を支点として,上記成形飾縁部が板厚
みの方向へ変形し易くなる。そのため,表面側表面材,
裏面側表面材自体の変形が生じ難く,扉の反りも発生し
ない。また,従来例に示したごとき角筒扉芯(図13の
符号90)を使用する必要がない。そのため,縦框の加
工も必要でなく,また扉の軽量化を図ることができる。
【0013】次に,請求項2の発明のように,上記溝状
凹部は,上記成形飾縁部の周囲に設けてあることが好ま
しい。この場合には,成形飾縁部の外側又はその内側の
いずれか一方又は双方に,成形飾縁部に沿って溝状凹部
が形成されているので,表面側表面材,裏面側表面材の
上記伸縮をより確実に吸収することができる。そのた
め,表面側表面材,裏面側表面材の変形,扉の反りを一
層確実に防止できる。
凹部は,上記成形飾縁部の周囲に設けてあることが好ま
しい。この場合には,成形飾縁部の外側又はその内側の
いずれか一方又は双方に,成形飾縁部に沿って溝状凹部
が形成されているので,表面側表面材,裏面側表面材の
上記伸縮をより確実に吸収することができる。そのた
め,表面側表面材,裏面側表面材の変形,扉の反りを一
層確実に防止できる。
【0014】次に,請求項3の発明のように,上記裏面
側表面材は木質繊維よりなるマットをプレス成形によ
り,框部と成形飾縁部とを一体成形してなることが好ま
しい。この場合には,木質繊維のために,扉を一層軽量
化できる。また,表面側表面材,裏面側表面材が共に,
木質繊維のマットをプレス成形したものである場合,両
者は共に伸縮し易くなる。しかし,本発明によれば,上
記溝状凹部によって,それぞれの伸縮が吸収され,変
形,反りが防止できる。
側表面材は木質繊維よりなるマットをプレス成形によ
り,框部と成形飾縁部とを一体成形してなることが好ま
しい。この場合には,木質繊維のために,扉を一層軽量
化できる。また,表面側表面材,裏面側表面材が共に,
木質繊維のマットをプレス成形したものである場合,両
者は共に伸縮し易くなる。しかし,本発明によれば,上
記溝状凹部によって,それぞれの伸縮が吸収され,変
形,反りが防止できる。
【0015】次に,請求項4の発明のように,扉の長手
方向における成形飾縁部の数は,扉の短手方向における
成形飾縁部の数よりも多いことが好ましい(図10参
照)。この場合には,扉の長手方向(通常は縦方向)の
成形飾縁部の数が,扉の短手方向(通常は横方向)の成
形飾縁部の数より多いため,扉の変形,反りを一層防止
できる。即ち,この場合は,長手方向の成形飾縁部が多
いために,それに隣接して設けた溝状凹部も多い。その
ため,一般に変形反りが多く発生する長手方向に関し
て,上記多くの溝状凹部によって,表面側表面材,裏面
側表面材の伸縮が吸収され,扉の変形,反りを一層防止
できる。
方向における成形飾縁部の数は,扉の短手方向における
成形飾縁部の数よりも多いことが好ましい(図10参
照)。この場合には,扉の長手方向(通常は縦方向)の
成形飾縁部の数が,扉の短手方向(通常は横方向)の成
形飾縁部の数より多いため,扉の変形,反りを一層防止
できる。即ち,この場合は,長手方向の成形飾縁部が多
いために,それに隣接して設けた溝状凹部も多い。その
ため,一般に変形反りが多く発生する長手方向に関し
て,上記多くの溝状凹部によって,表面側表面材,裏面
側表面材の伸縮が吸収され,扉の変形,反りを一層防止
できる。
【0016】次に,請求項5の発明のように,上記表面
側表面材及び裏面側表面材の間には,上記縦框に沿って
断面コ字状の補強材を,その開口部を上記成形飾縁部に
向けて配設してなることが好ましい。この場合には,上
記溝状凹部及び上記補強材の存在によって,より一層扉
の変形,反りを防止できる。
側表面材及び裏面側表面材の間には,上記縦框に沿って
断面コ字状の補強材を,その開口部を上記成形飾縁部に
向けて配設してなることが好ましい。この場合には,上
記溝状凹部及び上記補強材の存在によって,より一層扉
の変形,反りを防止できる。
【0017】即ち,上記補強材は断面コ字状で,その開
口部を上記成形飾縁部に向けて,縦框に沿って配設して
ある。このため,成形飾縁部近傍を中空状とすることが
でき,成形飾縁部に発生する応力を吸収・緩和すること
ができる。又,断面コ字状の補強材の開口部を成形飾縁
部に向けているため,表面側表面材,裏面側表面材の框
部は,補強材の両側面部によって補強され,框部と成形
飾縁部とにおける変形しようとする力の差が大きくな
る。そのため,表面側表面材,裏面側表面材,更には扉
は,変形,反りが防止される。
口部を上記成形飾縁部に向けて,縦框に沿って配設して
ある。このため,成形飾縁部近傍を中空状とすることが
でき,成形飾縁部に発生する応力を吸収・緩和すること
ができる。又,断面コ字状の補強材の開口部を成形飾縁
部に向けているため,表面側表面材,裏面側表面材の框
部は,補強材の両側面部によって補強され,框部と成形
飾縁部とにおける変形しようとする力の差が大きくな
る。そのため,表面側表面材,裏面側表面材,更には扉
は,変形,反りが防止される。
【0018】また,上記溝状凹部によって,上記作用効
果が発揮される。そのため,扉の変形,反りを一層防止
することができる。また,縦框を加工することなく補強
材を縦框に固定しているため,縦框の加工の手間を省く
ことができる。また,断面コ字状であるため,軽量な補
強材である。
果が発揮される。そのため,扉の変形,反りを一層防止
することができる。また,縦框を加工することなく補強
材を縦框に固定しているため,縦框の加工の手間を省く
ことができる。また,断面コ字状であるため,軽量な補
強材である。
【0019】次に,請求項6の発明のように,上記断面
コ字状の補強材は,背面部と該背面部の両側に設けた側
面部とよりなり,上記側面部は上記表面側表面材及び裏
面側表面材の裏面に接着されていることが好ましい。こ
の場合には,補強材の両側面部が,表面側表面材及び裏
面側表面材に裏面に接着されているため,框部の剛性が
向上する。
コ字状の補強材は,背面部と該背面部の両側に設けた側
面部とよりなり,上記側面部は上記表面側表面材及び裏
面側表面材の裏面に接着されていることが好ましい。こ
の場合には,補強材の両側面部が,表面側表面材及び裏
面側表面材に裏面に接着されているため,框部の剛性が
向上する。
【0020】次に,請求項7の発明のように,上記表面
側表面材及び裏面側表面材は,上記框部及び成形飾縁部
と共に鏡板部を一体成形してなることが好ましい。この
場合には,成形飾縁部の内側に鏡板部を有し,変形,反
りのない扉を容易に得ることができる。
側表面材及び裏面側表面材は,上記框部及び成形飾縁部
と共に鏡板部を一体成形してなることが好ましい。この
場合には,成形飾縁部の内側に鏡板部を有し,変形,反
りのない扉を容易に得ることができる。
【0021】なお,上記の表面側表面材は,木質繊維よ
りなるマットをプレス成形したものである。かかる表面
材は,木質繊維に熱硬化性樹脂を添加・混合し,得られ
た混合物をマット状にフォーミング,その後プレス成形
により深絞り加工を施しつつ硬化せしめて作製すること
ができる。又,裏面側表面材も表面側表面材と同様の材
質で構成することができるが,特に扉の裏面側が人目に
つき難い場合等には深絞り加工等による装飾を施さずと
もよい。
りなるマットをプレス成形したものである。かかる表面
材は,木質繊維に熱硬化性樹脂を添加・混合し,得られ
た混合物をマット状にフォーミング,その後プレス成形
により深絞り加工を施しつつ硬化せしめて作製すること
ができる。又,裏面側表面材も表面側表面材と同様の材
質で構成することができるが,特に扉の裏面側が人目に
つき難い場合等には深絞り加工等による装飾を施さずと
もよい。
【0022】又,本発明にかかる扉は,後述する図1
0,図12に示すごとき折戸を構成する扉として使用す
る場合に,特にその効果を発揮する。折戸は横幅が狭
く,縦に長い形状を有することが多いため,通常の扉よ
りも反りや変形が生じやすい。本発明にかかる扉により
折戸を構成することで,反りや変形の生じ難い折戸を得
ることができる。又,折戸以外の他の内装用扉,更には
外装用の扉についても本発明を適用することができる。
0,図12に示すごとき折戸を構成する扉として使用す
る場合に,特にその効果を発揮する。折戸は横幅が狭
く,縦に長い形状を有することが多いため,通常の扉よ
りも反りや変形が生じやすい。本発明にかかる扉により
折戸を構成することで,反りや変形の生じ難い折戸を得
ることができる。又,折戸以外の他の内装用扉,更には
外装用の扉についても本発明を適用することができる。
【0023】また,上記補強材は金属材料よりなること
が好ましい。これにより,優れた補強効果を得ることが
できる。なお,上記金属材料としては,例えば,ステン
レス鋼,鉄板,アルミ板等を用いることができる。
が好ましい。これにより,優れた補強効果を得ることが
できる。なお,上記金属材料としては,例えば,ステン
レス鋼,鉄板,アルミ板等を用いることができる。
【0024】また,上記補強材は戸先側の縦框に沿って
配設することが好ましい。ここに戸先側とは,例えば後
述する図12に示すごとく,壁や他の扉,扉枠等と接し
ていない部分を指している。この部分は扉が自由状態と
なっているため,反りや変形が生じやすい部分である。
この場合には,本発明にかかる効果をより有効に発揮で
きる。
配設することが好ましい。ここに戸先側とは,例えば後
述する図12に示すごとく,壁や他の扉,扉枠等と接し
ていない部分を指している。この部分は扉が自由状態と
なっているため,反りや変形が生じやすい部分である。
この場合には,本発明にかかる効果をより有効に発揮で
きる。
【0025】
【発明の実施の形態】実施形態例1 本発明の実施形態例にかかる扉につき,図1〜図4を用
いて説明する。本例の扉1は,図1〜図4に示すごと
く,縦框111と横框112とよりなる枠体11と,該
枠体11の表面側に配設された表面側表面材181及び
裏面側に配設された裏面側表面材182とからなる。少
なくとも上記表面側表面材181及び裏面側表面材18
2は,木質繊維よりなるマットをプレス成形により框部
15と成形飾縁部16とを一体成形してなるものであ
る。
いて説明する。本例の扉1は,図1〜図4に示すごと
く,縦框111と横框112とよりなる枠体11と,該
枠体11の表面側に配設された表面側表面材181及び
裏面側に配設された裏面側表面材182とからなる。少
なくとも上記表面側表面材181及び裏面側表面材18
2は,木質繊維よりなるマットをプレス成形により框部
15と成形飾縁部16とを一体成形してなるものであ
る。
【0026】また,上記表面側表面材181及び裏面側
表面材182における裏面には,上記成形飾縁部16に
隣接して溝状凹部3を設けてなる。上記の溝状凹部3
は,断面が半円状凹部で,成形飾縁部16の外周及び内
周に沿って設けてある(図1,図2)。また,本例の扉
1はフラッシュパネル構造である。
表面材182における裏面には,上記成形飾縁部16に
隣接して溝状凹部3を設けてなる。上記の溝状凹部3
は,断面が半円状凹部で,成形飾縁部16の外周及び内
周に沿って設けてある(図1,図2)。また,本例の扉
1はフラッシュパネル構造である。
【0027】また,本例の扉1は,図1〜図3に示すご
とく,扉上部に,明り取り用のガラス窓14を有する。
ガラス窓14は,上記成形飾縁部16の内側において,
扉の上部にガラス飾縁材141を枠状に配置し,該ガラ
ス飾縁材の内側にガラス板140を配置することにより
構成する。ガラス板140の端部は,一対の上記ガラス
飾縁材141の間に形成した挿入溝142に嵌合してあ
る。また,ガラス飾縁材141は,表面側表面材18
1,裏面側表面材182及び芯材143に固着してあ
る。
とく,扉上部に,明り取り用のガラス窓14を有する。
ガラス窓14は,上記成形飾縁部16の内側において,
扉の上部にガラス飾縁材141を枠状に配置し,該ガラ
ス飾縁材の内側にガラス板140を配置することにより
構成する。ガラス板140の端部は,一対の上記ガラス
飾縁材141の間に形成した挿入溝142に嵌合してあ
る。また,ガラス飾縁材141は,表面側表面材18
1,裏面側表面材182及び芯材143に固着してあ
る。
【0028】上記表面側表面材181,裏面側表面材1
82は共に,後述する実施形態例2に示すごとく,木質
繊維にフェノール樹脂を混合し,マット状になし,これ
をプレス型を用いてそれぞれの形状に加熱成形すること
により,それぞれ一体成形したものである。
82は共に,後述する実施形態例2に示すごとく,木質
繊維にフェノール樹脂を混合し,マット状になし,これ
をプレス型を用いてそれぞれの形状に加熱成形すること
により,それぞれ一体成形したものである。
【0029】また,図2〜図4に示すごとく,上記ガラ
ス窓14よりも下部は,成形飾縁部16と共に一体成形
した鏡板部17を形成している。そして,図4に示すご
とく,上記鏡板部17においては,表面側表面材181
と裏面側表面材182との間の空間部に,ペーパーハニ
カム170が配置してある(実施形態例3の図8,図9
参照)。
ス窓14よりも下部は,成形飾縁部16と共に一体成形
した鏡板部17を形成している。そして,図4に示すご
とく,上記鏡板部17においては,表面側表面材181
と裏面側表面材182との間の空間部に,ペーパーハニ
カム170が配置してある(実施形態例3の図8,図9
参照)。
【0030】また,図4に示すごとく,縦框11よりも
内側には,芯材114を配置してある。また,左右の縦
框111は,上部,下部において,横框112と連結
し,これにより枠体11を構成する。また,図1におい
て,符号189は,縦框111の外側端に貼着した化粧
板である。
内側には,芯材114を配置してある。また,左右の縦
框111は,上部,下部において,横框112と連結
し,これにより枠体11を構成する。また,図1におい
て,符号189は,縦框111の外側端に貼着した化粧
板である。
【0031】本例においては,上記表面側表面材18
1,裏面側表面材182の裏面(両者の対向面)におい
て,成形飾縁部16に隣接して溝状凹部3を設けてあ
る。そのため,表面側表面材181,裏面側表面材18
2が,温度,湿度の変化によって伸縮しようとした場
合,上記溝状凹部3の形成部分を支点として,上記成形
飾縁部16が板厚みの方向へ変形し易くなる。そのた
め,表面側表面材181,裏面側表面材182自体の変
形が生じ難く,扉1の反りも発生しない。また,従来例
に示したごとき角筒扉芯(図13の符号90)を使用す
る必要がない。そのため,縦框の加工も必要でなく,ま
た扉1の軽量化を図ることができる。
1,裏面側表面材182の裏面(両者の対向面)におい
て,成形飾縁部16に隣接して溝状凹部3を設けてあ
る。そのため,表面側表面材181,裏面側表面材18
2が,温度,湿度の変化によって伸縮しようとした場
合,上記溝状凹部3の形成部分を支点として,上記成形
飾縁部16が板厚みの方向へ変形し易くなる。そのた
め,表面側表面材181,裏面側表面材182自体の変
形が生じ難く,扉1の反りも発生しない。また,従来例
に示したごとき角筒扉芯(図13の符号90)を使用す
る必要がない。そのため,縦框の加工も必要でなく,ま
た扉1の軽量化を図ることができる。
【0032】また,成形飾縁部16の外側(框部側)及
びその内側(框部と反対側)の双方に,成形飾縁部16
に沿って溝状凹部3が形成されている。そのため,表面
側表面材181,裏面側表面材182の上記伸縮をより
確実に吸収することができ,扉の反りを一層確実に防止
できる。
びその内側(框部と反対側)の双方に,成形飾縁部16
に沿って溝状凹部3が形成されている。そのため,表面
側表面材181,裏面側表面材182の上記伸縮をより
確実に吸収することができ,扉の反りを一層確実に防止
できる。
【0033】また,表面側表面材181と共に裏面側表
面材182も木質繊維のマットをプレス成形したもので
あるため,扉1を一層軽量化できる。なお,木質繊維製
のために,両者は共に伸縮し易くなるが,上記溝状凹部
3によって,それぞれの伸縮が吸収され,変形,反りが
防止できる。
面材182も木質繊維のマットをプレス成形したもので
あるため,扉1を一層軽量化できる。なお,木質繊維製
のために,両者は共に伸縮し易くなるが,上記溝状凹部
3によって,それぞれの伸縮が吸収され,変形,反りが
防止できる。
【0034】実施形態例2 本例は,図5,図6に示すごとく,扉1の上部に左右2
つのガラス窓14を,その下方にそれぞれ鏡板部17,
17を設けた扉の例である。そして,図6に示すごと
く,表面側表面材181,裏面側表面材182における
成形飾縁部16の裏面には,該成形飾縁部16の外側
に,該成形飾縁部16に沿って溝状凹部3が設けてあ
る。その他は,実施形態例1と同様である。本例におい
ても,実施形態例1と同様の作用効果を得ることができ
る。
つのガラス窓14を,その下方にそれぞれ鏡板部17,
17を設けた扉の例である。そして,図6に示すごと
く,表面側表面材181,裏面側表面材182における
成形飾縁部16の裏面には,該成形飾縁部16の外側
に,該成形飾縁部16に沿って溝状凹部3が設けてあ
る。その他は,実施形態例1と同様である。本例におい
ても,実施形態例1と同様の作用効果を得ることができ
る。
【0035】実施形態例3 本例は,図7〜図12に示すごとく,縦框111に沿っ
て断面コ字状の補強材10を,その開口部を成形飾縁部
16に向けて配置すると共に,表面側表面材181,裏
面側表面材182には成形飾縁部16に沿って溝状凹部
3を設け,また3つの枠状の成形飾縁部16によって囲
まれた鏡板部17を有する扉1を示すものである。即
ち,図7〜図10に示すごとく,本例の扉1は,縦框1
11と横框112とよりなる枠体11と,該枠体11の
表面側191及び裏面側192に配設された表面側表面
材181,裏面側表面材182とからなる。
て断面コ字状の補強材10を,その開口部を成形飾縁部
16に向けて配置すると共に,表面側表面材181,裏
面側表面材182には成形飾縁部16に沿って溝状凹部
3を設け,また3つの枠状の成形飾縁部16によって囲
まれた鏡板部17を有する扉1を示すものである。即
ち,図7〜図10に示すごとく,本例の扉1は,縦框1
11と横框112とよりなる枠体11と,該枠体11の
表面側191及び裏面側192に配設された表面側表面
材181,裏面側表面材182とからなる。
【0036】上記表面側表面材181,裏面側表面材1
82は木質繊維よりなるマットをプレス成形したもの
で,框部15と鏡板部17と両者の間に形成した凹部段
状の成形飾縁部16とを一体成形してなる。上記表面側
表面材181及び裏面側表面材182の間には,上記縦
框111に沿って,断面コ字状の補強材10を,その開
口部100を上記成形飾縁部16に向けて配設してな
る。
82は木質繊維よりなるマットをプレス成形したもの
で,框部15と鏡板部17と両者の間に形成した凹部段
状の成形飾縁部16とを一体成形してなる。上記表面側
表面材181及び裏面側表面材182の間には,上記縦
框111に沿って,断面コ字状の補強材10を,その開
口部100を上記成形飾縁部16に向けて配設してな
る。
【0037】また,上記表面側表面材181,裏面側表
面材182の裏面には,成形飾縁部16に隣接して,そ
の両側に成形飾縁部16を囲むように,溝状凹部3が設
けてある(図7,図8)。
面材182の裏面には,成形飾縁部16に隣接して,そ
の両側に成形飾縁部16を囲むように,溝状凹部3が設
けてある(図7,図8)。
【0038】以下詳細に説明する。本例の扉1はフラッ
シュパネル構造で,図7及び図8に示すごとく,枠体1
1と表面側表面材181,裏面側表面材182とよりな
る。本例の補強材10は表面処理された鉄板よりなり,
断面コ字状で縦框111の側面と接する背面部103
と,表面側表面材181,裏面側表面材182のそれぞ
れに接着剤を介して固定する側面部101,102とよ
りなる。また,扉1は,図10,図12に示すごとく,
上,中,下の3ケ所に成形飾縁部16によって囲まれた
鏡板部17を有する。そして,成形飾縁部16の外側に
は,該成形飾縁部16を囲むように,上記溝状凹部3が
設けてある。
シュパネル構造で,図7及び図8に示すごとく,枠体1
1と表面側表面材181,裏面側表面材182とよりな
る。本例の補強材10は表面処理された鉄板よりなり,
断面コ字状で縦框111の側面と接する背面部103
と,表面側表面材181,裏面側表面材182のそれぞ
れに接着剤を介して固定する側面部101,102とよ
りなる。また,扉1は,図10,図12に示すごとく,
上,中,下の3ケ所に成形飾縁部16によって囲まれた
鏡板部17を有する。そして,成形飾縁部16の外側に
は,該成形飾縁部16を囲むように,上記溝状凹部3が
設けてある。
【0039】図9に示すごとく,上記枠体11は,2本
の縦框111端部に配設した横框112とよりなる。
又,縦框111間には2本の枠体補強用の横桟113が
配設されている。更に,図8,図9に示すごとく,横框
112と横桟113との間で,鏡板部17における両表
面材181,182間にはペーパーハニカム170が配
設されている。なお,同図における符号115は補強材
10を仮支えする補助材である。
の縦框111端部に配設した横框112とよりなる。
又,縦框111間には2本の枠体補強用の横桟113が
配設されている。更に,図8,図9に示すごとく,横框
112と横桟113との間で,鏡板部17における両表
面材181,182間にはペーパーハニカム170が配
設されている。なお,同図における符号115は補強材
10を仮支えする補助材である。
【0040】そして,本例にかかる扉1は図12に示す
ごとき室内収納庫の戸枠20に配設される折戸2に対し
て使用される。上記折戸2は,扉1を図示を略した蝶番
にて折り畳み可能となるように2枚毎結合構成されてい
る。同図において,上記折戸2の右端部及び左端部は,
扉枠20に対して自由状態に構成された戸先側12であ
る。
ごとき室内収納庫の戸枠20に配設される折戸2に対し
て使用される。上記折戸2は,扉1を図示を略した蝶番
にて折り畳み可能となるように2枚毎結合構成されてい
る。同図において,上記折戸2の右端部及び左端部は,
扉枠20に対して自由状態に構成された戸先側12であ
る。
【0041】次に,表面側表面材181を成形するに当
っては,まず木質繊維に粉末状のフェノール樹脂を添加
・混合して得られた混合物よりなる原料を準備し,該原
料をフォーミングしてマットとなす。次いで,このマッ
トを図11(a)に示すごとく,上型21と下型22よ
りなるプレス型内に配置し,矢線に示す方向に加圧しつ
つ加熱して深絞り成形する。
っては,まず木質繊維に粉末状のフェノール樹脂を添加
・混合して得られた混合物よりなる原料を準備し,該原
料をフォーミングしてマットとなす。次いで,このマッ
トを図11(a)に示すごとく,上型21と下型22よ
りなるプレス型内に配置し,矢線に示す方向に加圧しつ
つ加熱して深絞り成形する。
【0042】これにより,フェノール樹脂の熱硬化が生
じ,マットが圧縮硬化され,表面側表面材原板が生産さ
れる。その後,表面側となる部分に化粧シート185が
貼着され,折曲用の切欠きC1,C2が後カットにより
設けられる。そして,図11(b)に示すごとく,框部
15と鏡板部17と段状の成形飾縁部16とよりなる表
面側表面材181を得る。裏面側表面材182も同様に
作製される。
じ,マットが圧縮硬化され,表面側表面材原板が生産さ
れる。その後,表面側となる部分に化粧シート185が
貼着され,折曲用の切欠きC1,C2が後カットにより
設けられる。そして,図11(b)に示すごとく,框部
15と鏡板部17と段状の成形飾縁部16とよりなる表
面側表面材181を得る。裏面側表面材182も同様に
作製される。
【0043】なお,裏面側表面材182の表面にも,化
粧シート185を貼着する。扉1の表面側191に貼着
する表面側表面材181には,図11(b)に示すごと
く,折曲用の切欠きC1,C2を切削形成する。裏面側
192に貼着する裏面側表面板182には,このような
切欠きは設けない。
粧シート185を貼着する。扉1の表面側191に貼着
する表面側表面材181には,図11(b)に示すごと
く,折曲用の切欠きC1,C2を切削形成する。裏面側
192に貼着する裏面側表面板182には,このような
切欠きは設けない。
【0044】次いで,縦框111,横框112,横桟1
13よりなる枠体11を作製する。そして,戸先側12
の縦框111に対し,上記成形飾縁部16に開口部10
0が向かうように補強材10を配置し,また補強材10
の上下両端部に先端を補強材開口部100に嵌着可能と
した補助材115を挿入する(図9)。そして,補助材
115と横框112とを仮固着することにより両者を固
定し,芯部とする(図9)。
13よりなる枠体11を作製する。そして,戸先側12
の縦框111に対し,上記成形飾縁部16に開口部10
0が向かうように補強材10を配置し,また補強材10
の上下両端部に先端を補強材開口部100に嵌着可能と
した補助材115を挿入する(図9)。そして,補助材
115と横框112とを仮固着することにより両者を固
定し,芯部とする(図9)。
【0045】次に,表面側表面材181を裏向きに用意
し,その上に上記のごとく形成した芯部及びペーパーハ
ニカム170を載置し,接着一体化する。そして,表面
側表面材181に設けた側面板183,折り返し板18
4をそれぞれ切り欠きC1,C2において曲折し,側面
板183を縦框111の外側の側面に,折り返し板18
4を縦框111,横框112等の裏面側192に貼着す
る。次いで,裏面側192を構成する裏面側表面材18
2を接着する。このとき,上記補強材10の側面部10
1,102は,表面側表面材181,裏面側表面材18
2に接着される。その他は,実施形態例1と同様であ
る。
し,その上に上記のごとく形成した芯部及びペーパーハ
ニカム170を載置し,接着一体化する。そして,表面
側表面材181に設けた側面板183,折り返し板18
4をそれぞれ切り欠きC1,C2において曲折し,側面
板183を縦框111の外側の側面に,折り返し板18
4を縦框111,横框112等の裏面側192に貼着す
る。次いで,裏面側192を構成する裏面側表面材18
2を接着する。このとき,上記補強材10の側面部10
1,102は,表面側表面材181,裏面側表面材18
2に接着される。その他は,実施形態例1と同様であ
る。
【0046】次に,本例の作用効果について説明する。
本例にかかる扉1において,断面コ字状の補強材10
は,縦框111に沿って,その開口部100を成形飾縁
部16に向けて配設している。
本例にかかる扉1において,断面コ字状の補強材10
は,縦框111に沿って,その開口部100を成形飾縁
部16に向けて配設している。
【0047】このため,成形飾縁部16近傍を中空状と
することができ,成形飾縁部16に発生する応力を吸収
・緩和することができる。又,断面コ字状であるため,
反りに対して大きな抵抗力が作用する。よって,表面材
181,182の反りや変形を生じ難くすることがで
き,大きな補強効果を得ることができる。又,補強材1
0の開口部100は,成形飾縁部16に向けて開口して
いるため,成形飾縁部16において表面側表面材18
1,裏面側表面材182が,成形飾縁部16の近傍で一
体化されることがなく,両者はそれぞれ独立した状態に
ある。このため,仮に反り,変形が生じても,それが目
立つことを防止できる。
することができ,成形飾縁部16に発生する応力を吸収
・緩和することができる。又,断面コ字状であるため,
反りに対して大きな抵抗力が作用する。よって,表面材
181,182の反りや変形を生じ難くすることがで
き,大きな補強効果を得ることができる。又,補強材1
0の開口部100は,成形飾縁部16に向けて開口して
いるため,成形飾縁部16において表面側表面材18
1,裏面側表面材182が,成形飾縁部16の近傍で一
体化されることがなく,両者はそれぞれ独立した状態に
ある。このため,仮に反り,変形が生じても,それが目
立つことを防止できる。
【0048】又,本例においては縦框111を加工する
ことなく断面コ字状の補強材10を表面材框部に固定し
ているため,縦框111の加工の手間を省くことができ
る。又,断面コ字状であるため,補強材10は軽量であ
る。
ことなく断面コ字状の補強材10を表面材框部に固定し
ているため,縦框111の加工の手間を省くことができ
る。又,断面コ字状であるため,補強材10は軽量であ
る。
【0049】また,本例においては,図10,図12に
示すごとく,扉1の長手方向(縦方向)における成形飾
縁部16の数は6個,扉の短手方向(横方向)における
成形飾縁部の数は2個であり,前者の数の方が多い。そ
のため,扉1の変形,反りを一層防止できる。即ち,こ
の場合は,長手方向の成形飾縁部16の数が多いため
に,それに隣接して設けた溝状凹部3も多い。それ故,
一般に変形反りが多く発生する長手方向に関して,上記
多くの溝状凹部3によって,表面側表面材181,裏面
側表面材182の伸縮が吸収され,扉の変形,反りを一
層防止できる。
示すごとく,扉1の長手方向(縦方向)における成形飾
縁部16の数は6個,扉の短手方向(横方向)における
成形飾縁部の数は2個であり,前者の数の方が多い。そ
のため,扉1の変形,反りを一層防止できる。即ち,こ
の場合は,長手方向の成形飾縁部16の数が多いため
に,それに隣接して設けた溝状凹部3も多い。それ故,
一般に変形反りが多く発生する長手方向に関して,上記
多くの溝状凹部3によって,表面側表面材181,裏面
側表面材182の伸縮が吸収され,扉の変形,反りを一
層防止できる。
【0050】以上に示すごとく,本例によれば,反りや
変形が目立たず,縦框の加工が不要で,軽量な扉を提供
することができる。
変形が目立たず,縦框の加工が不要で,軽量な扉を提供
することができる。
【0051】
【発明の効果】上述のごとく,本発明によれば,反りや
変形が目立たず,縦框の加工が不要で,軽量な扉を提供
することができる。
変形が目立たず,縦框の加工が不要で,軽量な扉を提供
することができる。
【図1】実施形態例1にかかる,扉の断面斜視図(図3
のA−A矢視断面図)。
のA−A矢視断面図)。
【図2】実施形態例1にかかる,扉のガラス窓付近の説
明図。
明図。
【図3】実施形態例1にかかる,扉の正面図。
【図4】実施形態例1にかかる,扉の表面側表面材を装
着する前の正面図。
着する前の正面図。
【図5】実施形態例2にかかる,扉の正面図。
【図6】実施形態例2にかかる,図5のB−B矢視断面
図。
図。
【図7】実施形態例3にかかる,扉の要部説明図。
【図8】実施形態例3にかかる,扉の断面説明図(図1
0のC−C矢視断面図)。
0のC−C矢視断面図)。
【図9】実施形態例3にかかる,枠体の構造を示す説明
図。
図。
【図10】実施形態例3にかかる,扉の正面図。
【図11】実施形態例3にかかる,(A)マットのプレ
ス成形を示す説明図,(B)表面側表面材を縦框及び補
強材に接着する工程の説明図。
ス成形を示す説明図,(B)表面側表面材を縦框及び補
強材に接着する工程の説明図。
【図12】実施形態例3にかかる,折戸の説明図。
【図13】従来例にかかる,扉の断面説明図。
1...扉, 10...補強材, 11...枠体, 111...縦框, 112...横框, 140...ガラス板, 15...框部, 16...成形飾縁部, 17...鏡板部, 181...表面側表面材, 182...裏面側表面材, 3...溝状凹部,
Claims (7)
- 【請求項1】 縦框と横框とよりなる枠体と,該枠体の
表面側に配設された表面側表面材及び裏面側に配設され
た裏面側表面材とからなる扉において,少なくとも上記
表面側表面材は,木質繊維よりなるマットをプレス成形
により框部と成形飾縁部とを一体成形してなり,かつ上
記表面側表面材及び裏面側表面材における裏面には上記
成形飾縁部に隣接して溝状凹部を設けてなることを特徴
とする扉。 - 【請求項2】 請求項1において,上記溝状凹部は,上
記成形飾縁部の周囲に設けてあることを特徴とする扉。 - 【請求項3】 請求項1又は2において,上記裏面側表
面材は木質繊維よりなるマットをプレス成形により,框
部と成形飾縁部とを一体成形してなることを特徴とする
扉。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか一項におい
て,扉の長手方向における成形飾縁部の数は,扉の短手
方向における成形飾縁部の数よりも多いことを特徴とす
る扉。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一項において,
上記表面側表面材及び裏面側表面材の間には,上記縦框
に沿って断面コ字状の補強材を,その開口部を上記成形
飾縁部に向けて配設してなることを特徴とする扉。 - 【請求項6】 請求項5において,上記断面コ字状の補
強材は,背面部と該背面部の両側に設けた側面部とより
なり,上記側面部は上記表面側表面材及び裏面側表面材
の裏面に接着されていることを特徴とする扉。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか一項において,
上記表面側表面材及び裏面側表面材は,上記框部及び成
形飾縁部と共に鏡板部を一体成形してなることを特徴と
する扉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4328199A JP3000019B1 (ja) | 1999-02-22 | 1999-02-22 | 扉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4328199A JP3000019B1 (ja) | 1999-02-22 | 1999-02-22 | 扉 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3000019B1 true JP3000019B1 (ja) | 2000-01-17 |
JP2000240363A JP2000240363A (ja) | 2000-09-05 |
Family
ID=12659438
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4328199A Expired - Lifetime JP3000019B1 (ja) | 1999-02-22 | 1999-02-22 | 扉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3000019B1 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE60141109D1 (de) | 2000-10-16 | 2010-03-11 | Yamaha Corp | Verfahren zur Herstellung einer Hohlkammerplatte |
CA2496276C (en) * | 2002-08-20 | 2012-07-10 | Masonite International Corporation | Double skin door apparatus |
-
1999
- 1999-02-22 JP JP4328199A patent/JP3000019B1/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000240363A (ja) | 2000-09-05 |
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