JP3458742B2 - 鋼板補強型木質系ボード及びその製造方法 - Google Patents

鋼板補強型木質系ボード及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼板補強型木質系
ボード及びその製造方法に係わり、更に詳しくは開閉扉
や引出し前板等に用い、外観が木質感であり且つ強度が
鋼板製に匹敵する鋼板補強型木質系ボード及びその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、木製の家具又は鋼製の家具は
各種提供されているが、木製の家具は温かみを有する反
面、強度的に弱く、また反りが生じやすいといった欠点
を有し、また鋼製の家具は強度的に強く、寸法安定性に
優れている反面、冷たさを感じるといった欠点を有して
いる。
【0003】そこで、木製の表装体の裏面に鋼板製の補
強体を接合した構造で、木質系の表装体の温かみと鋼板
製の補強体の強度とを兼ね備えた複合ボードが提案さ
れ、既に開閉扉や引出し前板として実用に供されてい
る。
【0004】しかし、従来の鋼板補強型木質系ボード
は、板厚の厚い木の無垢材を用いて、引手、ヒンジ、ラ
ッチ、施錠具及び連動機構等の部品を取付ける部分に切
削、穿孔加工によって複雑な形状の凹部を形成してい
た。そのため、木材の加工量が多く、材料の無駄が多い
ため材料コストが高く、また複雑な形状の凹部を多数箇
所に形成するので加工工数が多く、そのため加工コスト
も高くなっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が前述の状況に
鑑み、解決しようとするところは、木質系の表装体の裏
面に鋼板製の補強体を接合した鋼板補強型木質系ボード
を作製するにあたり、木質系の材料の加工量を極力少な
くして材料の節約を図り、加工工数を少なくして加工コ
ストを低減し、木質系の表装体の温かみと鋼板製の補強
体の強度とを兼ね備えた鋼板補強型木質系ボード及びそ
の製造方法を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題解
決のために、木質系表装体の裏面に鋼製補強体を接合し
た鋼板補強型木質系ボードであって、前記表装体は化粧
表面板の裏面に複数の長尺角材を縦横に枠組み形成した
補強枠とその周囲に縁材を接着し、所望部分に切削、穿
孔加工を施したものであり、前記補強体は鋼板にプレ
ス、折曲加工を施し、適宜他の部材を溶接して一体化し
た殻体であり、前記表装体の裏面に前記補強体を表面側
から見えないようにネジ止め又は接着にて接合して一体
化してなる鋼板補強型木質系ボードを構成した。
【0007】また、本発明は、木質系表装体の裏面に鋼
製補強体を接合した鋼板補強型木質系ボードの製造方法
であって、前記表装体は、化粧表面板の裏面に複数の長
尺角材を縦横に枠組み形成した補強枠を接着した後、前
記化粧表面板の周縁及び補強枠の外周面に縁材を接着
し、それから所望部分に切削、穿孔加工を施して作製
し、前記補強体は、鋼板にプレス、折曲加工を施し、適
宜他の部材を溶接して一体化した殻体状に作製し、最後
に前記表装体の裏面に補強体をネジ止め又は接着にて接
合してなる鋼板補強型木質系ボードの製造方法を提供す
る。
【0008】この場合、前記表装体と補強体を接合する
前に、表装体及び補強体の適所に引手、ヒンジ、ラッ
チ、施錠具及び連動機構等の部品を取付けるようにする
ことが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施形態を添付図面
に基づき更に詳細に説明する。図1〜図7は本発明の鋼
板補強型木質系ボードの第1実施形態としての開閉扉を
示し、図8〜図10は第2実施形態としての引出し前板
を示し、図中符号1は表装体、2は補強体をそれぞれ示
している。
【0010】本発明の鋼板補強型木質系ボードは、先ず
木質系の材料を加工して表装体1を作製し、別途鋼板を
加工して補強体2を作製し、木質系表装体1の裏面に鋼
製補強体2をネジ止め又は接着によって接合して一体化
したものである。ここで、前記木質系の材料としては、
無垢木材、中質繊維板(MDF)、合板、ハードメイブ
ル単材等各種のものを適材適所に使用可能である。
【0011】先ず、第1実施形態における前記表装体1
の製造方法を図1〜図3に基づいて説明する。当該表装
体1は、図示しない引手を取付けたり、また裏面に接合
する補強体2との間に、図示しないヒンジ、ラッチ、施
錠具及び連動機構等の部品を収容するための空間を形成
すべく、裏面側は複雑な凹凸形状となっている。図1及
び図2において、符号3は施錠具及び連動機構を収容す
る大きな構造的凹部であり、4はヒンジを収容するため
の小さな局所的凹部、5はラッチを収容するための局所
的凹部を示している。
【0012】前記表装体1は、図3に示すように、化粧
表面板6の裏面に複数の長尺角材7,…を縦横に枠組み
形成した補強枠8を接着した後、前記化粧表面板6の周
縁及び補強枠8の外周面に縁材9,…を接着することに
よって、前記構造的凹部3,…を形成し、それから補強
枠8や縁材9の所望部分に切削、穿孔加工を施して前記
局所的凹部4,5を形成するとともに、前記補強枠8を
ネジ止めするためのネジ下穴10,…を形成して作製し
た。また、前記化粧表面板6と補強枠8の一部に渡って
引手を装着するための開口11を形成するとともに、前
記裏面側の周縁部には前記補強体2の周縁部を受け入れ
るための幅の狭い凹溝12を、前記補強枠8の縁部に段
部13を形成することによって該段部13と縁材9との
間に形成している。尚、前記化粧表面板6に形成した引
手用の開口11や補強枠8の段部13は、化粧表面板6
に補強枠8を接着する前に予め加工しておいても良い。
更に、前記補強枠8を構成する長尺角材7の裏面側、即
ち補強体2に面する側には、その長手方向へ所定間隔毎
に長手方向と直交する方向のスリット溝14,…を形成
し、補強枠8の反りを防止し、ひいては表装体1の形状
安定性を図っている。このようにして作製した表装体1
は、最後に縁材9,…をルータ加工して縁部に丸みを形
成する。
【0013】ここで、本実施形態では、前記化粧表面板
6としてMDFにプリント紙を平面貼りした厚さ4mm
の板材、前記角材7としてMDFにプリント紙を平面貼
りした厚さ18mmの角材、前記縁材9として厚さ5m
mのラミンやハードメープル単材を用いた。
【0014】次に、前記表装体1の作製と並行して、又
は前後して前記補強体2を作製する。この補強体2は、
鋼板にプレス、穿孔、折曲加工を施し、適宜他の部材を
溶接して一体化した殻体である。当該補強体2の製造方
法は、従来から公知の方法であり、本発明では特に限定
されるものではない。前記補強体2の構造は、図4及び
図5に示してあり、鋼板をプレス、穿孔、折曲加工を施
して所望形状に形成し、周囲に前記凹溝12内に受け入
れられる縁片15を形成するとともに、適宜側補強16
や中補強17をスポット溶接して固定するとともに、ヒ
ンジを取付ける台座18,…や、施錠具及びラッチの連
動機構を取付けるための取付金具19等を前面側、即ち
前記表装体1に面する側にスポット溶接して取付ける。
そして、前記表装体1にネジ止めするための通孔20,
…やヒンジを取付けるための螺孔21,…又は通孔を穿
孔して作製する。
【0015】そして、最後に前記表装体1の裏面に補強
体2をネジ止めして接合する。図6は、表装体1に補強
体2をネジ止めして一体化した本発明に係る鋼板補強型
木質系ボードを示している。また、図7は表装体1に補
強体2を木ネジ22によって接合する状態を示し、前記
ネジ下穴10は、所定深さの座ぐり孔23の中心に形成
されており、前記補強体2には該座ぐり孔23に嵌合す
るエンボス加工部24を形成し、該エンボス加工部24
の中心に前記通孔20が形成され、木ネジ22の頭部は
エンボス加工部24の凹部内から突出しないようにして
いる。尚、前記表装体1と補強体2とは、接着によって
接合することも可能であり、またネジ止めと接着を併用
して接合しても良い。
【0016】また、図8〜図10は第2実施形態を示
し、本発明に係る鋼板補強型木質系ボードを引出し前板
に適用したものである。本実施形態も基本的には第1実
施形態と同様であるので、同一構成には同一符号を付し
てその説明は省略する。
【0017】
【発明の効果】以上にしてなる本発明の鋼板補強型木質
系ボード及びその製造方法は、前記表装体は、化粧表面
板の裏面に複数の長尺角材を縦横に枠組み形成した補強
枠を接着した後、前記化粧表面板の周縁及び補強枠の外
周面に縁材を接着し、それから所望部分に切削、穿孔加
工を施して作製し、前記補強体は、鋼板にプレス、折曲
加工を施し、適宜他の部材を溶接して一体化した殻体状
に作製し、最後に前記表装体の裏面に補強体をネジ止め
又は接着にて接合してなるので、木質系の材料の加工量
を極力少なくして材料の節約を図り、加工工数を少なく
して加工コストを低減し、木質系の表装体の温かみと鋼
板製の補強体の強度とを兼ね備えたものとするとができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における鋼板補強型木質系ボードの第1
実施形態における表装体の背面側斜視図である。
【図2】同じく背面図である。
【図3】同じく分解斜視図である。
【図4】第1実施形態における補強体の表面側斜視図で
ある。
【図5】同じく分解斜視図である。
【図6】表装体と補強体を接合した状態の横断面図であ
る。
【図7】表装体と補強体をネジ止めする構造を示す部分
断面図である。
【図8】本発明に鋼板補強型木質系ボードの第2実施形
態における表装体の背面側斜視図である。
【図9】同じく分解斜視図である。
【図10】第2実施形態における補強体の表面側斜視図
である。
【符号の説明】
1 表装体 2 補強体 3 構造的凹部 4 局所的凹部 5 局所的凹部 6 化粧表面板 7 角材 8 補強枠 9 縁材 10 ネジ下穴 11 開口 12 凹溝 13 段部 14 スリット溝 15 縁片 16 側補強 17 中補強 18 台座 19 取付金具 20 通孔 21 螺孔 22 木ネジ 23 座ぐり孔 24 エンボス加工部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B27M 1/00 - 3/38 B27N 5/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木質系表装体の裏面に鋼製補強体を接合
    した鋼板補強型木質系ボードであって、前記表装体は化
    粧表面板の裏面に複数の長尺角材を縦横に枠組み形成し
    た補強枠とその周囲に縁材を接着し、所望部分に切削、
    穿孔加工を施したものであり、前記補強体は鋼板にプレ
    ス、折曲加工を施し、適宜他の部材を溶接して一体化し
    た殻体であり、前記表装体の裏面に前記補強体を表面側
    から見えないようにネジ止め又は接着にて接合して一体
    化したことを特徴とする鋼板補強型木質系ボード。
  2. 【請求項2】 木質系表装体の裏面に鋼製補強体を接合
    した鋼板補強型木質系ボードの製造方法であって、前記
    表装体は、化粧表面板の裏面に複数の長尺角材を縦横に
    枠組み形成した補強枠を接着した後、前記化粧表面板の
    周縁及び補強枠の外周面に縁材を接着し、それから所望
    部分に切削、穿孔加工を施して作製し、前記補強体は、
    鋼板にプレス、折曲加工を施し、適宜他の部材を溶接し
    て一体化した殻体状に作製し、最後に前記表装体の裏面
    に補強体をネジ止め又は接着にて接合してなることを特
    徴とする鋼板補強型木質系ボードの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記表装体と補強体を接合する前に、表
    装体及び補強体の適所に引手、ヒンジ、ラッチ、施錠具
    及び連動機構等の部品を取付けてなる請求項2記載の鋼
    板補強型木質系ボードの製造方法。
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