JP2884479B2 - 手摺り柵 - Google Patents

手摺り柵

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JP2884479B2
JP2884479B2 JP13107995A JP13107995A JP2884479B2 JP 2884479 B2 JP2884479 B2 JP 2884479B2 JP 13107995 A JP13107995 A JP 13107995A JP 13107995 A JP13107995 A JP 13107995A JP 2884479 B2 JP2884479 B2 JP 2884479B2
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文彦 菅
知子 大高
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  • Refuge Islands, Traffic Blockers, Or Guard Fence (AREA)
  • Steps, Ramps, And Handrails (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は公園、遊歩道、参道など
高低差や曲りのある道路に好適な手摺り柵に関する。
【0002】
【従来の技術】公園、遊歩道、池や川の堤防沿いの道
路、参道などにおいては歩行の安全などのため手摺り柵
が設けられているが、かかる手摺り柵の設置場所は平坦
地とは限らず、種々の角度の傾斜地となっていたり、平
面から見て様々な角度の曲り角があったりすることが多
い。したがって、手摺り柵はこうした平坦地、傾斜地、
曲りに対応させることが必要であるが、従来ではこうし
た傾斜や曲りを同一の構造によって簡単に施工すること
ができる継手がなく、角度が代わる都度、異なる金具を
使用する必要があった。このため施工が複雑でコストが
高くなり、また外観がその都度変わるため、美観上も統
一性がなく体裁が悪かった。この対策として、実公平6
−37057号公報には、自由継手が提案されている
が、球状の凹部を形成するように2つ割りとなった金具
と、下端に球を有し上端に筒体を有する金具を使用する
ため部品数が多くなり、また施工上もいちいち2つ割り
金具に球部を嵌めあわせた状態で2つ割り金具支柱に嵌
め、支柱側面の180度対称位置からねじで2つ割り金
具を締め付ける作業を必要とするため煩雑で、手摺の施
工方向や角度の仮セットも容易でない。さらに、角度の
固定がもっぱら支柱側面からのねじの締付け力によるた
め不確実で、手摺りを加力すると角度が変わってしまい
やすいという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記のような
問題点を解消するために創案されたもので、その目的と
するところは、前後、左右の角度変化に自在に対応する
ことができ、また角度によって外観上の変化も生じず、
かつ構造も簡単で施工も容易に行なえる手摺柵を提供す
ることにある。また、本発明の他の目的は、簡単な構造
により前後の大きな角度変化に自在に対応することがで
き、また角度によって外観上の変化も生じず、かつ施工
も簡単に行なえる手摺柵を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
第1発明は、複数本の支柱と、隣接する支柱の頂部上に
第1継手によって支持された手摺ビームと、柱の側面に
第2継手によって接続された下位ビームを備えた形式の
手摺り柵において、第2継手は、支柱に可動的に接し頂
部に開口を備えた半球状部材と、これに凹曲面部をもっ
て相対摺動可能に接する筒状ブラケットと、該筒状ブラ
ケットと半球状部材を貫く取付けボルトを有しており、
第1継手は、支柱の頂部に固定され上部に球面を有する
とともにこの球面に開口する雌ねじ部が設けられたキャ
ップと、樋状の受支部を有する受け金具と、筒部を有す
る2個で1組の接続用金具とを備え、前記受け金具は前
記キャップの曲面に対応する曲率を持ちかつ柵長手方向
に長孔を備えた球面状凹入底部を有し、長孔を貫通した
取付けボルトを雌ねじ部に螺合し、球面状凹入底部をキ
ャップの球面に沿って動かすことで水平から所要の傾斜
角度に変位可能となっており、2個の接続用金具は、そ
れぞれ手摺りビームを嵌合する筒部の先に割円状断面の
軸部を有し、それら軸部が支点ボルトによって角度可変
に連結され、2個の接続用金具の一方が前記受け金具に
連結ねじで連結される構成としている。
【0005】また、第2発明は、複数本の支柱と、隣接
する支柱の頂部上に第1継手によって支持された手摺ビ
ームと、柱の側面に第2継手によって接続された下位ビ
ームを備えた形式の手摺り柵において、第2継手は、支
柱に可動的に接し頂部に開口を備えた半球状部材と、こ
れに凹曲面部をもって相対摺動可能に接する筒状ブラケ
ットと、該筒状ブラケットと半球状部材を貫く取付けボ
ルトを有しており、第1継手は、支柱の頂部に固定され
上部に球面を有するとともにこの球面に開口する雌ねじ
部が設けられたキャップと、樋状の受支部を有する受け
金具と、手摺りビームの相対する端部に嵌められるイン
ナースリーブを備え、前記受け金具は前記キャップの曲
面に対応する曲率を持ちかつ柵長手方向に長孔を備えた
球面状凹入底部を有し、長孔を貫通した取付けボルトを
雌ねじ部に螺合し、球面状凹入底部をキャップの球面に
沿って動かすことで水平から所要の傾斜角度に変位可能
となっており、左右の受支部に手摺りビームがインナー
スリーブともどもねじ止めされている構成としている。
さらに第3発明は、柵の直線領域では第2発明の第1継
手構造が使用され、柵の曲り領域では第1発明の第1継
手構造が使用されている構成としている。
【0006】第1発明ないし第3発明において、キャッ
プの雌ねじ部はキャップの球面センターに設けられても
よいし、球面センターから変位した位置に設けられても
良い。 キャップは雌ねじ部の両側の球面に突起を有し
ていてもよく、この場合には受け金具の球面状凹入底部
の長孔の端部に前記突起の嵌まる切欠きを設けることが
好ましい。キャップの雌ねじ部は上端に球面上に表出す
る鍔状部を有していることが好ましく、その例としては
かしめナットが挙げられる。第1発明ないし第3発明に
おいて、手摺りビームとこれより下位のビームは必ずし
も1本ずつが独立したものである必要はなく、2本ある
いはそれ以上のビームが縦桟などによって連結されたパ
ネル状をなしていても良く、これも本発明に含まれる。
【0007】
【作用】第1発明と第2発明において、支柱の頂部に固
定したキヤップ6の球面60に設けられている雌ねじ部
61と受け金具7の長孔720とを合わせ、取付けボル
ト16を長孔720を通して雌ねじ部61にねじ込み、
この状態で受け金具7を操作すれば、受け金具7はキヤ
ップ6に沿って摺動し、任意角度に傾斜される。そこで
所望設定角度で取付けねじ16を締結することで前後方
向の傾斜角度が決まる。ついで、第1発明では、2個で
1組となった接続用金具8,9の一方を受け金具7の上
に受支させ、該接続用金具8の筒部80に手摺りビーム
2の端部を嵌めて連結ねじを受け金具7にねじ込めば、
接続用金具8と手摺りビーム2は所要傾斜角度で架設さ
れる。この状態で他方の接続用金具9の筒部90に他方
の手摺りビーム2を嵌挿して連結ねじで連結し、手摺り
ビーム2を左右に動かせば、支点ボルト10を支点とし
て接続用金具9は左右に振られる。したがって、施工場
所の曲り角度に則した角度が自在に設定され、この状態
で支点ボルト10を締結することにより左右角度が固定
される。したがって、前後に傾斜しかつ左右に角度があ
る手摺り柵を簡単に得ることができる。傾斜角度が急勾
配の場合にも、雌ねじ部61をキャプセンター以外の位
置に設けたもう1種のキヤップを用意してこれを支柱に
固着しておくだけでよく、他の継手手段については何ら
別のものを使用しないで自在に対応することができる。
第2発明においては、上記のように受け金具の角度を設
定した状態で手摺りビーム2の端部にインナースリーブ
17を嵌めて受け金具7に受支させ、連結ねじを受け金
具を通してインナースリーブ17に捩じ込めばよく、こ
れで手摺りビーム2,2は任意の傾斜角度で固定され
る。
【0008】なお、手摺りビーム以外の下位ビーム3に
ついては、支柱1に当接させた半球状部材の凸曲面部に
筒状ブラケット12の凹曲面部が接し、しかもその凹曲
面部の中央にボルト径よりも十分に大きな径の角度調整
用孔を有しているため、半球状部材に対して筒状ブラケ
ット筒体(下部体と上部体)そのものを前後(上下)、左
右、斜めの任意の方向に変位させることができる。した
がって、下位ビーム3の取付け角度を簡単確実に手摺り
ビーム2に則したものとすることができる。
【0009】
【実施例】以下本発明の実施例を添付図面に基いて説明
する。図1ないし図15は前後および左右の角度変化に
対応させた第1発明の実施例を示している。図1と図2
は手摺り柵の一例を全体的に示しており、この例では、
手摺り柵は平坦直線部Aと平坦曲り部A’と傾斜直線部
Bおよび傾斜曲り部B’とを有している。1は地面Fに
埋め込んだコンクリートブロックGに鉛直状に植え立て
た複数本の支柱、2は支柱1,1の上端間に渡された手
摺りビーム、3は手摺りビーム2より下位にあって支柱
1,1間に渡された下位ビーム、4は前記手摺りビーム
2,2を支柱1,1の頂部上で支持固定する第1継手、
5は前記下位ビーム3を支柱1,1の側面に接続する第
2継手である。
【0010】図3ないし図6は前記第1継手4と第2継
手5の詳細を示しており、図7は第1継手4の分解構造
を示し、図8は第2継手の分解構造を示している。ま
ず、第1継手4は、支柱1の頂部に嵌着固定され上部に
球面60を有するとともに、この半球面に開口する雌ね
じ部61が設けられたキャップ6と、樋状の受支部70
を有する受け金具7と、2個1組からなる接続用金具
8,9とを備えている。詳しく説明すると、キャップ6
は表面に保護被膜を形成した鉄系金属の鋳物またはプレ
ス加工品からなるカップ状の本体6aと、該本体6aに
上部が嵌合して溶接された円筒状のスカート6bを有
し、スカート6bには少なくとも1か所にバーリング加
工による雌ねじ孔62が設けられている。キャップ6は
スカート6bをもって支柱1の頂部開口に嵌合され、支
柱1に設けた通孔から雌ねじ孔62に固定ねじ19をね
じ込むことにより支柱1に固着されている。
【0011】前記球面60は前記本体6aに形成されて
おり、この例では半球面60の頂部中心すなわち支柱軸
線上に雌ねじ部61が設けられている。この雌ねじ部6
1は、本体6aをバーリング加工するなどして一体形成
しても良いし、別部材のナットを球面60に固着しても
よい。後者の場合ナットの上端部が球面60から適度に
突出していることが、後述するような受け金具の位置決
めの点などから好適である。この構成は半球面60に通
孔を設けてナットを嵌め、溶接することでも実現でき
る。しかし、この実施例では、製作の容易性も同時に実
現するため、かしめナットで雌ねじ部61を構成してい
る。前記かしめナットは、図3と図4のように本体6a
の球面60に設けた通孔に嵌まる雌ねじ筒610を有
し、該雌ねじ筒610の中間部位に中間鍔611を有し
ている。そして、中間鍔611を球面60の内側に密接
させた状態で雌ねじ筒610の頂部を工具によってかし
め加工することにより球面60の外面に鍔状部612を
形成している。
【0012】次に、受け金具7は鉄系金属をプレス加工
するなどして構成され、樋状の受支部70には一端部付
近に通孔700が設けられている。そして、受支部70
の他端側には比較的短い縦筒部71が連設されており、
該縦筒部71は前記キャップ6の曲面60に対応する曲
率を持った球面状凹入底部72を有している。この球面
状凹入底部72には前後方向すなわち柵長手方向に沿う
長孔720が形成されている。該長孔720は図4のよ
うに横幅が前記雌ねじ部61の鍔状部612の径と略一
致していることが好ましい。こうすれば、受け金具7を
キャップ6に載置したときに鍔状部612が長孔720
の内側に沿うため、手摺りビーム2を左右にぶれさせず
前後方向を簡単、確実にセットしたり固定したりするこ
とができる。
【0013】前記縦筒部71には取付けボルト16が配
され、その取付けボルト16はワッシャ16aを介して
長孔720を貫通し、雌ねじ部61に螺合されている。
この螺合を軽くした状態において、受け金具7の球面状
凹入底部72は長孔720の長さを限度としてキャップ
6の曲面60に沿って360度の方向に摺動可能であ
り、取付けボルト16を本締めすることにより受け金具
7従って手摺りビーム2,2は前後方向で所望傾斜角度
(たとえば0〜15°)で固定される。図1の傾斜直線部
Bと傾斜曲り部B’はこの状態である。なお、図1の平
坦直線部Aと平坦曲り部A’では受け金具7の長孔72
0の中心がキャップ6の中心すなわち支柱軸線と一致し
ている。
【0014】なお、手摺りビーム2,2の傾斜角度をさ
らに大きくする場合には、キャップ6として、図13と
図14のように、雌ねじ部61を曲面60の中心でなく
中心線CL上で変位した位置たとえばキャップ軸線とな
す角度αが30°程度の位置に設けたものを用いれば良
い。このようなキッャプ6とした場合には、同じ受け金
具7を使用して、図15のように、受け金具7すなわち
手摺りビーム2の角度βをたとえば15〜45°という
ように強い傾斜角度にすることができる。
【0015】なお、鍔状部612は必ずしも真円状であ
る必要はなく、図12ように受け金具7の長孔720の
幅方向両側面に接する平行部を有するように平面長方形
ないし長円形としてもよい。このようにした場合には、
鍔状部612と長孔720によるガイド作用により、受
け金具7はビーム施工方向すなわち前後方向にのみ摺動
させることができる。また、これに代えて、図10と図
11あるいは図13,図14のように、雌ねじ部61の
中心線CL上の球面60に、雌ねじ部61を挟んで等距
離の位置に、比較的高さの低い突起601,601を設
ける一方、受け金具7には、図9のように長孔720の
中心線CL上の両端位置に前記突起601,601が嵌
まり得る切欠き721,721を設けても良い。突起6
01,601は球面60の裏側からポンチを打ち込んで
半抜きすることにより形成すれば良い。このような構成
を取った場合、受け金具7をキャップ6に載置すると、
長孔720の切欠き721,721に突起601,60
1がはまるため、図11のように自動的に受け金具7が
水平状態にセットされる。この位置は、長孔720の中
心線CLとキャップ6の中心線CLが整合し、長孔72
0の中心が雌ねじ部61と同心になる標準位置である。
したがって、水平直線の施工位置をワンタッチで正確に
セットすることができ、これを基準として容易に傾斜角
度を設定することができる。
【0016】次に、2個1組の接続用金具8,9は鉄系
金属などの鋳造品から構成されている。一方の接続用金
具8は、図3と図4および図7のように、一方の手摺り
ビーム2の先端部を嵌合する筒部80と、該筒部80の
終端から軸線方向には上面に平坦な摺接面810を持つ
割円状断面の軸部81を有しており、該軸部81の先端
は円弧面811となっている。筒部80と軸部81の外
面は前記受け金具7の受支部70の曲率と一致した曲率
を有している。そして、軸部81の中央部位には摺接面
810に開口する雌ねじ孔812が形成され、また、筒
部80には少なくとも手摺りビーム2と連結するための
めねじ孔813が設けられている。
【0017】他方の接続用金具9も、図3と図4および
図7のように、手摺りビーム2の先端部を嵌合する筒部
90と、該筒部90の終端から軸線方向に下面に前記摺
接面810に対応する平坦な摺接面910を持つ割円状
断面の軸部91を有している。該軸部91の先端は円弧
面911となっており、かつ筒部90と軸部91の外面
は前記受け金具7の受支部70の曲率と一致した曲率を
有している。そして、筒部90には少なくとも手摺りビ
ーム2と連結するためのめねじ孔913が設けられ、軸
部91の中央部には前記雌ねじ孔812と同心に支点ボ
ルト10の挿通孔912が設けられている。この挿通孔
912は図3と図4のように中間から先に支点ボルト1
0の頭部を配する径大穴912’を有している。なお、
手摺りビーム2,2の先端部には下面領域に長孔20
0,200が設けられている。
【0018】2個の接続用金具8,9は軸部81,91
を上下に合わせ、挿通孔912を通した支点ボルト10
を雌ねじ孔812に螺合することで相互に連結され、か
つ支点ボルト10を支点として接続用金具8,9は図5
に示すように相対的に左右方向に任意角度で振ることが
可能である。そして、接続用金具8,9の筒部80,9
0には手摺りビーム2,2の先端部が内嵌され、それぞ
れの手摺りビーム2,2は長孔200を接続用金具8,
9のめねじ孔813,913にそれぞれ合致され、この
状態で連結ねじ20を螺合することにより一方の手摺り
ビーム2が接続用金具9に接続されている。また、連結
ねじ20を螺合することにより他方の手摺りビーム2は
接続用金具9および受け金具7と接続されている。な
お、実施例では接続用金具9の軸部91の半部が中実と
なっているが、これに限定されるものではない。図1と
図2における終端の手摺りビーム2は、図3の仮想線で
示すような帽体状の端末ビーム部体2’を用い、これを
接続用金具8に嵌挿し、連結ねじ20を長孔200から
貫通するように受け金具7と螺合すればよい。
【0019】次に、第2継手5は、支柱1に曲率口縁を
もって可動的に当接する半球状部材11と、これに凹曲
面部121をもって相対摺動可能に接する筒状ブラケッ
ト12と、該筒状ブラケット12から半球状部材11を
貫いて支柱1に達する取付けボルト13を有し、筒状ブ
ラケット12に下位ビーム3の端部が挿入され、連結ね
じ14によって接続されている。詳しく説明すると、ま
ず、各支柱1にはそれぞれビーム取付け位置にボルト挿
通孔100,100が設けられている。このボルト挿通
孔100は丸孔でもよいし、ビーム取付け角度の調整範
囲を広くしたい場合には長孔としてもよい。一方、下位
ビーム3の端部には後述する雌ねじ付突起よりも径の大
きな開孔300,300が形成されている。
【0020】半球状部材11は鉄系金属板を絞り加工す
るなどして作られており、図8のように支柱1の外周面
に対応する曲率を持った口縁部110を有している。ま
た、、凸曲面はリブ状突起や凹部のない平滑な曲率面を
なし、中央部には取付けボルト13の挿通が可能な開孔
112を有している。開孔112は取付けボルト軸径と
1〜2mm程度のクリアランスを有する大きさであっても
よいし、取付けボルト軸径よりもはるかに大きな径(例
えば1.5〜2倍以上)であってもよい。なお、半球状
部材11は口縁部110から適度な高さまで筒状部とな
っていてもよい。筒状ブラケット12は全体が一体の筒
状となっていても良いが、この実施例では、合体時にビ
ーム端部外周を囲む筒体を構成するように下部体12a
と上部体12bによって構成されている。両者は鉄系金
属板をプレス加工するなどして作られており、下部体1
2aは半円弧状の樋状部120の前端に前記半球状部材
11の凸曲面と合致した曲率の凹曲面部121を一体形
成している。凹曲面部121の上半部は樋状部120の
径よりも適度に小さな径の半円状輪郭をなすように樋状
部120の上縁から突出している。
【0021】上部体12bは下部体12aの樋状部12
0とで円筒を形成すべく半円弧状の樋状部120’を有
し、樋状部120’の前端には凹曲面部121の上半部
周縁と密接するように反転屈曲部122が形成されてい
る。さらに上部体12bは、樋状部120’の下縁に続
いて、下部体12aとの突合せ時に樋状部120の外面
に重なるカバー部123,123が形成されている。前
記凹曲面部121は、リブ状突起の嵌まる溝や突起など
のない平滑な曲率面となっており、中央部には調整用孔
124が形成されている。この調整用孔124は360
度での角度調整を行えるように真円形状となっており、
かつ、取付けボルト13の軸径の例えば1.5〜3倍と
十分に大きくなっている。調整用孔124の径の上限
は、下部体12aを半球状部材11と相対角度変化させ
たときに、取付けボルト13の頭部またはナットあるい
はワッシャないし座130の外面が下部体12aや上部
体12bの樋状部120,120’の表面に当接しない
範囲までである。ワッシャに代えて座付きのボルトやナ
ットを使用してもよい。なお、半球状部材11の開孔1
12の径と下部体12aの調整用孔124の径との関係
は同等でもよいし、異なっていてもよい。
【0022】前記下部体12aは、樋状部120の底部
位に雌ねじ付き突起125を有している。これに対し、
上部体12bには雌ねじ付き突起125と同位置に丸皿
ねじなどからなる連結ねじ14を挿入する挿入孔126
が形成されている。第2継手5は中間支柱においては1
80度対称位置に配され、ボルト挿通孔100,100
に挿通した取付けボルト13とナット15によって締結
される。取付けボルト13は、部品数を減ずるため、こ
の例では支柱1の円周上の2か所に設けたボルト挿通孔
100,100を貫通する長さの通しボルトを使用し、
これを一方の第1継手5の凹曲面部121に頭部が当接
するように通し、他端を他方の第1継手5の凹曲面部1
21の調整用孔124から突出させ、ナット15と螺合
させている。もちろん取付けボルト13を支柱1の両側
でそれぞれ1本ずつ使用し、それぞれボルト挿通孔10
0の部位に固着したナット15に螺通することで支柱1
と結合さしてもよい。あるいは、ボルト軸端に可転頭片
を枢着したハンガーボルト形式のものを使用してもよ
く、この場合には調整用孔124を貫いて凹曲面部12
1内方に伸びるボルト軸他端にナットを螺合すればよ
い。なお、端末の支柱においては、取付けボルト13は
ボルト挿通孔100に固定したナットに螺合すればよ
い。簡便には前記したようなハンガーボルト形式のもの
を使用してもよい。なお、第2継手5は、半球状部材1
1と下部体12aとが必ずしも別体でなくたとえば、調
整用孔124と半球状部材11の開孔112を貫くボス
をかしめて相対摺動可能な1部品としてもよく、この場
合、下部体12aは半球状部材11と分離不可能に連結
されるが、半球状部材11と相対摺動自在である。
【0023】図16ないし図21は第2発明の実施例を
示している。この例では手摺り柵は平坦直線部Aと傾斜
直線部Bを有しており、図17は平坦直線部Aを拡大し
て示している。図20と図21は傾斜直線部Bを拡大し
て示している。この第2発明において、第2継手5の構
成は第1発明とおなじである。第1継手4は、支柱1の
頂部に嵌着固定され上部に球面60を有するとともに、
この球面60に開口する雌ねじ部61が設けられたキャ
ップ6と、樋状の受支部70,70を左右に有する角度
調整用の受け金具7と、手摺りビーム2の相対する端部
に嵌められるインナースリーブ17を備えている。前記
キャップ6の構成は、雌ねじ部61も含め第1発明と同
じ(キャップ6は第1発明および第2発明の共通部品)で
あるから説明は省略し、同じ部分に同じ符号を付すにと
どめる。すなわち、キャップ6は図10,図12および
図13に示される態様がすべて採用される。
【0024】受け金具7は、図18と図19のように、
左右の樋状受支部70,70の一端部付近にそれぞれ通
孔700が設けられている。そして受支部70,70の
中間には比較的短い縦筒部71が連設されており、該縦
筒部71は前記キャップ6の曲面60に対応する曲率を
持った球面状凹入底部72を有している。この球面状凹
入底部72には前後方向すなわち柵長手方向に沿う長孔
720が形成されており、該長孔720の横幅は前記雌
ねじ部61の鍔状部612の径と略一致している。受け
金具7は球面状凹入底部72の長孔72を前記雌ねじ部
61に整合させるようにして配され、長孔72を貫通し
た取付けボルト16を雌ねじ部61に螺合し、球面状凹
入部72をキャップ6の球面60に沿って動かすことで
水平から所要の傾斜角度に変位され、この位置で取付け
ボルト16を本締めすることにより固定されている。図
19は受け金具7を水平とした状態を示し、図20はキ
ャップ6として雌ねじ部61を球面60のセンターに設
けたものを用いて角度設定した例を示しており、図21
は図13のように雌ねじ部61を球面60の中心から変
位した位置に設けたキャップ6を使用し、急角度の傾斜
を設定した例を示している。図18は図9と同じように
長孔72の端部に切欠き721,721を形成し、図1
0に示すキャップ6と組合せたものである。
【0025】インナースリーブ17は防蝕被覆を施した
鉄系パイプからなっており、前記受け金具7の左右の受
支部70,70に設けた通孔700,700と合致する
位置に雌ねじ穴170,170を有している。該インナ
ースリーブ17には左右の手摺りビーム2,2の端部が
嵌められ、手摺りビーム2,2の長孔200,200と
雌ねじ穴170,170とが合致しており、この状態で
左右の手摺りビーム2,2は前記受け金具7に載置さ
れ、連結ねじ20,20を通孔700,700から挿込
み、雌ねじ穴170,170に螺合することで接続され
ている。なお、場合によっては、さらにインナースリー
ブ17とその両側にまたがるようにカバーを外嵌しても
良い。
【0026】なお、本発明の第3発明は、前記第1発明
の第1継手4と第2発明の第1継手4を併用した柵であ
る。すなわち、曲り部(コーナー部)のない領域では第
2発明の第1継手4を使用し、曲り部の領域では第1発
明の第1継手4を使用したものである。図22は第1発
明ないし第3発明が適用される別の手摺り柵を例示して
おり、この実施例では下位ビーム3が独立した横ビーム
でなく、2本の下位ビーム3,3間を縦桟3’で結んだ
格子パネルとなっている。なお、そのほか手摺りビーム
2と下位ビーム3間を縦桟3’で結んだ格子パネルとな
っていても良くこれも本発明に含まれる。図22は第一
の継手4として第2発明の構造のものが用いられている
が、もちろん第1発明の構造のものも使用される。
【0027】
【実施例の作用】第1発明と第2発明のいずれにおいて
も、手摺り柵の施工にあたって、平坦直線部Aと平坦曲
り部A’ではキャップ6として雌ねじ部61が図3、図
7、図9または図12のようにセンターにあるもの(第1
種キヤップという)を使用し、これを支柱1の上端に固
着する。また、傾斜直線部Bと傾斜曲り部B’にあって
は、傾斜角度が第1種キヤップで設定可能範囲たとえば
15°以内であればこの第1種キヤップを使用し、傾斜角
度が15°〜45°のような急角度である場合には、キャッ
プとして図13に示すような雌ねじ部61が中心から変
位した位置に取り付けたもの(第2種キャップという)を
当該領域の支柱1に固着する。
【0028】次いで地面にコンクリートブロックによっ
て各支柱1,1を植え立て、この状態で手摺りビーム
2,2を架設するには、受け金具7をキヤップ6の上に
配し、縦筒部71の球面状凹入部72を球面60に当接
させ、縦筒部71に取付けボルト16を挿入し、長孔7
20を通して雌ねじ部61にねじ込む。このとき、雌ね
じ部61がかしめナットなどにより鍔状部612を有し
ている場合には、その鍔状部612が球面状凹入部72
の底の長孔720の内縁と接するためずれ止めが図られ
る。したがって、受け金具7が左右にブレず、前後方向
を簡単、確実にセットすることができる。また、図12
ように鍔状部612が受け金具7の長孔720の幅方向
両側面に対応する平行部を持っている場合には、鍔状部
612と長孔720によるガイド作用により、受け金具
7はビーム施工方向すなわち前後方向にのみ摺動され、
角度を変化することができる。このため、後に手摺りビ
ーム2を取付けたときに施工方向に対してねじれや倒れ
がなくなる。さらに、雌ねじ部61の中心線CL上の球
面60に、雌ねじ部61を挟んで等距離の位置に突起6
01,601を設けておいた場合には、受け金具7をキ
ャップ6の載置すると、長孔720の切欠き721,7
21に突起601,601がはまるため、自動的に受け
金具7がその長手方向中心をキヤップ中心と整合した関
係を持って正確に水平状態にセットされる。したがっ
て、水平直線の施工位置をワンタッチで正確にセットす
ることができ、これを基準として容易に傾斜角度を設定
することができる。
【0029】手摺りビーム2の施工角度が水平である場
合には、上記セット状態で取付けボルト16を本締めす
れば良い。手摺りビーム2の施工角度に傾斜があるとき
には、長孔720を雌ねじ部61にあわせつつ受け金具
7を動かせば良く、これで球面状凹入部72が球面60
に沿って摺動するため、任意の角度に受け金具7をセッ
トすることができ、この状態で取付けボルト16を締め
込むことで設定角度に固定される。この場合、キヤップ
6として突起601,601を有するものを使用した場
合には、受け金具7を球面60上に摺動させて角度を決
めたのち取付けボルト16を本締めしたときに、突起6
01,601が球面状凹入底部72の下面に喰込み潰さ
れる。このため一種のかしめ作用が発生し、受け金具7
をキャップ6とずれないようにしっかりと固定すること
ができる。
【0030】次に第1発明では2個の接続用金具8,9
の筒部80,80に手摺りビーム2,2の各端部を内嵌
し、接続用金具9には連結ねじ20を螺合して手摺りビ
ーム2と一体化させる。そして、受け金具7の受支部7
0に一方の接続用金具8を載せ、通孔700を通して連
結ねじ20をねじ込む。こうすれば、手摺りビーム2は
接続用金具8と一体に設定傾斜角度で受け金具7に連結
固定される。そこでこの状態で接続用金具8の軸部81
の上に他方の接続用金具9の軸部91を載せ、雌ねじ孔
812に支点ボルト10をねじ込む。これにより前後の
手摺りビーム2,2は設定した傾斜角度をもって連結さ
れる。傾斜直線部Bのように前後の手摺りビーム2,2
が一直線で良い場合には2個の接続用金具8,9の長手
方向中心を合致させた状態で支用ボルト10を締結すれ
ばよい。また、傾斜曲り部B’の場合には、前記した状
態で手摺りビーム2を希望する方向に振るもので、こう
すれば接続用金具9は支点ボルト10を中心として図5
のように任意角度に角度変化する。そこで所望角度で支
点ボルト10を締め込めば、その角度で固定される。以
上により手摺りビーム2,2を任意の前後傾斜角度と左
右傾斜角度に施工することができる。なお、2個の接続
用金具8,9は予め支点ボルト10を軽くねじ込んで連
結しておき、この状態で手摺りビーム2,2をつなぎ、
左右角度調整を行なって支点ボルト10を固定しても良
い。
【0031】第2発明においては、前後の手摺りビーム
2,2に左右の角度を持たせることはできないが、図2
0と図21のように前後には任意の角度を持たせること
ができる。すなわち、この場合にはインナースリーブ1
7を前後の手摺りビーム2,2の端部にまたがるように
内嵌し、この状態で既に角度設定されている受け金具7
の上に載置し、連結ねじ20,20をねじ込めばよい。
【0032】一方、下位ビーム3,3については次のよ
うな操作により手摺りビーム2,2と整合した角度関係
に施工することができる。すなわち、まず、下部体12
aの調整用孔124と半球状部材11の開孔112に取
付けボルト13を挿通し、その取付けボルト13を支柱
1のボルト挿通孔100,100に通し、ボルト挿通孔
100から突出するボルト軸に他側用の半球状部材11
と下部体12aを挿通し、下部体12a内に突出するボ
ルト軸にナット15を螺合し、下部体12a,12aが
ぐらつかない程度に仮締めする。となりの支柱も同様に
第2の継手5を取り付けておく。この状態では下部体1
2a,12aが台座のように張り出しており、そこで下
位ビーム3の端部を下部体12aに載せれば、下部体1
2aは樋底部位に雌ねじ付き突起125があるため、下
位ビーム3の開孔300が雌ねじ付き突起125に嵌ま
り、下位ビーム3の長手方向と周方向の位置決めが瞬時
に完了する。この状態で下位ビーム3の他端を隣の支柱
の下部体に載せれば、同様に長手方向と周方向の位置決
めされる。この時にとなりあう支柱同士に上下、左右、
斜めのずれがある場合、下位ビーム3を持って希望する
方向に動かせば、半球状部材11と下部体12aが相対
移動し、あるいはさらに半球状部材11と支柱1とが相
対移動するため、簡単確実かつ正確にビーム角度を調整
することができる。
【0033】これは、半球状部材11の凸曲面に開孔1
12があり、凸曲面と接する下部体12aの凹曲面部1
21にも大きな径の調整用孔124があり、下部体12
aは取付けボルト13が調整用孔124に当接する限度
まで半球状部材11の凸曲面上を360°の任意の方向に
移動することができるからである。ことに半球状部材1
1の凸曲面の開孔112を取付けボルト軸径より十分に
大きく形成した場合には、下位ビーム3を動かすことに
より、半球状部材11は下位ビーム3の振り方向と反対
方向でかつ取付けボルト13が開孔112に当接するま
で支柱表面を動き、この状態で下部体12aが半球状部
材11上を移動する。したがって、下位ビーム3を上
下、左右、斜めの広い角度範囲で振らせることができ
る。
【0034】上記のような角度調整において、下位ビー
ム3の開孔300が下部体12aの雌ねじ付き突起12
5に嵌まっているため、下位ビーム3に何ら位置ずれを
与えず簡単に行うことができる。このように角度の調整
が終わったならば、取付けボルト13またはナット15
を回動して本締めする。これで角度は固定され、支柱1
と半球状部材11と下部体12aは結合される。あと
は、上部体12bを下位ビーム3を囲むように下部体1
2aに被せばよく、これでねじ挿入孔126が下位ビー
ム3の開孔300および雌ねじ付き突起125と同心状
に位置されるから、連結ねじ14をねじ挿入孔126に
挿入して締め付ければよく、この場合、上面からの締付
け作業のため容易である。
【0035】
【発明の効果】以上説明した本発明の請求項1によると
きには、前後方向で傾斜角度に傾斜しかつ左右方向でも
角度のある美観のよい手摺りビームおよび下位ビームと
することができ、しかも施工も簡単であるというすぐれ
た効果が得られる。請求項2によるときには、前後方向
で傾斜角度に傾斜しかつ美観のよい手摺りビームおよび
下位ビームとすることができ、しかも施工も簡単である
というすぐれた効果が得られる。請求項3によるときに
は、施工現場の状況に即応ししかも美観のすぐれた手摺
柵とすることができるというすぐれた効果が得られる。
請求項4によるときにはキャップの交換だけで他の部材
の交換を要さずに緩角度から急角度の傾斜を自在に形成
できるというすぐれた効果が得られる。請求項5によれ
ば手摺りビームのセンター出しと角度設定を容易に行な
うことができるいうすぐれた効果が得られる。請求項7
によれば、手摺りビームの水平位置決めを簡単、正確に
行なうことができ、また傾斜角度設定後にはかしめ作用
により強固に固定できるというすぐれた効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の一実施例を示す側面図である。
【図2】同じくその平面図である。
【図3】図1におけるX部分の部分切欠拡大図である。
【図4】おなじくその部分切欠正面図である。
【図5】図2におけるY部分の拡大平面図である。
【図6】図2におけるY部分の拡大横断面図である。
【図7】第1発明における第1の継手の分解斜視図であ
る。
【図8】第1発明と第2発明における第2の継手の分解
斜視図である。
【図9】第1発明の受け金具の実施例を示す平面図であ
る。
【図10】第1発明と第2発明のキャップの一実施例を
示す平面図である。
【図11】図9の受け金具と図10のキャップの取り合
いを示す断面図である。
【図12】第1発明の受け金具の他の実施例を示す平面
図である。
【図13】第1発明と第2発明のキャップの他の実施例
を示す平面図である。
【図14】図13のキャップの縦断側面図である。
【図15】図13のキャップを使用した場合の手摺りビ
ームの角度変化を示す側面図である。
【図16】第2発明の実施例を示す側面図である。
【図17】図16のZ部分の角度調整前の状態を示す部
分切欠側面図である。
【図18】第2発明で使用する受け金具の一例を示す平
面図である。
【図19】受け金具と図10のキャップの取り合いを示
す断面図である。
【図20】図17の状態から傾斜角度を設定した状態を
示す部分切欠側面図である。
【図21】図13のキャップを使用した第2発明の例を
示す部分切欠側面図である。
【図22】本発明による他の手摺り柵を例示する斜視図
である。
【符号の説明】
1 支柱 2 手摺りビーム 3 下位ビーム 4 第1継手 5 第2継手 6 キャップ 7 受け金具 8 接続金具 9 接続金具 10 支点ボルト 11 半球状部材 12 筒状ブラケット 13 取付けボルト 17 インナースリーブ 60 球面 61 雌ねじ部 70 受支部 72 球面状凹入底部 80,90 筒部 81,91 軸部 112 開口 121 凹曲面部

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数本の支柱1と、隣接する支柱1,1の
    頂部上に第1継手4によって支持された手摺ビーム2
    と、柱の側面に第2継手5によって接続された下位ビー
    ム3を備えた形式の手摺り柵において、 第2継手5は、支柱に可動的に接し頂部に開口112を
    備えた半球状部材11と、これに凹曲面部121をもっ
    て相対摺動可能に接する筒状ブラケット12と、該筒状
    ブラケット12と半球状部材11を貫く取付けボルト1
    3を有しており、 第1継手4は、支柱の頂部に固定され上部に球面60を
    有するとともにこの球面に開口する雌ねじ部61が設け
    られたキャップ6と、樋状の受支部70を有する受け金
    具7と、筒部80,90を有する2個で1組の接続用金
    具8,9とを備え、 前記受け金具7はキャップの曲面60に対応する曲率を
    持ちかつ柵長手方向に長孔720を備えた球面状凹入底
    部72を有し、長孔720を貫通した取付けボルト16
    を雌ねじ部61に螺合し、球面状凹入底部72をキャッ
    プの球面60に沿って動かすことで水平から所要の傾斜
    角度に変位可能となっており、 2個の接続用金具8,9は、それぞれ手摺りビーム2,
    2を嵌合する筒部80,90の先に割円状断面の軸部8
    1,91を有し、それら軸部81,91は支点ボルト1
    0によって角度可変につながれ、一方が前記受け金具7
    に連結ねじで連結されるように構成されていることを特
    徴とする手摺り柵。
  2. 【請求項2】複数本の支柱1と、隣接する支柱1,1の
    頂部上に第1継手4によって支持された手摺ビーム2
    と、柱の側面に第2継手5によって接続された下位ビー
    ム3を備えた形式の手摺り柵において、 第2継手5は、支柱に可動的に接し頂部に開口を備えた
    半球状部材11と、これに凹曲面部121をもって相対
    摺動可能に接する筒状ブラケット12と、該筒状ブラケ
    ット12と半球状部材11を貫く取付けボルト13を有
    しており、 第1継手4は、支柱1の頂部に固定され上部に球面60
    を有するとともにこの球面に開口する雌ねじ部61が設
    けられたキャップ6と、樋状の受支部70,70を有す
    る受け金具7と、手摺りビーム2,2の相対する端部に
    嵌められるインナースリーブ17を備え、前記受け金具
    7は前記キャップ6の曲面60に対応する曲率を持ちか
    つ柵長手方向に長孔720を備えた球面状凹入底部72
    を有し、長孔720を貫通した取付けボルト16を雌ね
    じ部61に螺合し、球面状凹入底部72をキャップ6の
    球面60に沿って動かすことで水平から所要の傾斜角度
    に変位可能となっており、左右の受支部70,70に手
    摺りビーム2,2がインナースリーブ17ともどもねじ
    止めされていることを特徴とする手摺り柵。
  3. 【請求項3】複数本の支柱1と、隣接する支柱1,1の
    頂部上に第1継手4によって支持された手摺ビーム2
    と、柱の側面に第2継手5によって接続された下位ビー
    ム3を備えた形式の手摺り柵において、 第2継手5は、支柱1に可動的に接し頂部に開口を備え
    た半球状部材11と、これに凹曲面部121をもって相
    対摺動可能に接する筒状ブラケット12と、該筒状ブラ
    ケット12と半球状部材11を貫く取付けボルト13を
    有しており、 柵の直線領域では、手摺りビーム2,2が、球面60を
    有するとともにこの球面に開口する雌ねじ部61が設け
    られたキャップ6と、樋状の受支部を有する受け金具7
    と、手摺りビームの相対する端部に嵌められるインナー
    スリーブ17を備えた第1継手4により接続され、前記
    受け金具7は前記キャップ6の曲面60に対応する曲率
    を持ちかつ柵長手方向に長孔720を備えた球面状凹入
    底部72を有し、長孔720を貫通した取付けボルト1
    6を雌ねじ部61に螺合し、球面状凹入底部72をキャ
    ップの球面60に沿って動かすことで水平から所要の傾
    斜角度に変位可能となっており、 柵の曲り領域では、手摺りビーム2,2が、球面60を
    有するとともにこの球面に開口する雌ねじ部61が設け
    られたキャップ6と、樋状の受支部70を有する受け金
    具7と、筒部80,90を有する2個で1組の接続用金
    具8,9により接続され、 前記受け金具7はキャップの曲面60に対応する曲率を
    持ちかつ柵長手方向に長孔720を備えた球面状凹入底
    部72を有し、長孔720を貫通した取付けボルト16
    を雌ねじ部61に螺合し、球面状凹入底部72をキャッ
    プの球面60に沿って動かすことで水平から所要の傾斜
    角度に変位可能となっており、 2個の接続用金具8,9は、それぞれ手摺りビーム2,
    2を嵌合する筒部80,90の先に割円状断面の軸部8
    1,91を有し、それら軸部81,91は支点ボルト1
    0によって角度可変につながれ、一方が前記受け金具7
    に連結ねじで連結されるように構成されていることを特
    徴とする手摺り柵。
  4. 【請求項4】キヤップ6として雌ねじ部61がセンター
    に設けられているものとセンターから変位した位置に設
    けられているものを選択的に使用する請求項1ないし請
    求項3のいずれかに記載の手摺り柵。
  5. 【請求項5】雌ねじ部61が球面上に表出する鍔状部6
    12を有している請求項1ないし請求項4のいずれか記
    載の手摺り柵。
  6. 【請求項6】鍔状部612が受け金具の長孔の内側に対
    応する平行部を有しているものを含む請求項5に記載の
    手摺り柵。
  7. 【請求項7】キヤップ6が雌ねじ部61の両側の球面に
    突起601,601を有し、受け金具7の長孔720が
    前記突起に対応する切欠き721,721を有している
    請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の手摺り柵。
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