JP2883557B2 - 替歯スプロケット - Google Patents

替歯スプロケット

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JP2883557B2
JP2883557B2 JP6357495A JP6357495A JP2883557B2 JP 2883557 B2 JP2883557 B2 JP 2883557B2 JP 6357495 A JP6357495 A JP 6357495A JP 6357495 A JP6357495 A JP 6357495A JP 2883557 B2 JP2883557 B2 JP 2883557B2
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雅之 吉川
修一 岡内
清丈 龍田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スプロケット本体の外
周に等ピッチで形成された歯体取付切欠部に、歯体を嵌
脱可能に締着した替歯スプロケットに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、実公平4−51238号公報に
開示される替歯スプロケットでは、スプロケット本体の
歯体取付切欠部と歯体の凹溝を円弧面に形成し、円弧面
同士が当接するようにスプロケット本体と歯体を組合わ
せ、ボルトによって歯体をスプロケット本体に保持して
いる。歯体にはチェーンからの荷重が作用するので、ス
プロケット本体と歯体との密着性が悪いと、部分的な面
圧が上がり締着部の損耗を起こしたり、セメント等の微
細な粉末が侵入して締着部の損耗を起こしたりする恐れ
がある。そのため、スプロケット本体と歯体との間の円
弧面を高精度に加工しなければならない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、スプロケット
本体と歯体の円弧面が完全に密着するように、それぞれ
の円弧面を加工することはきわめて困難であり、円弧面
の間の隙間は不可避に生じてしまう。スプロケット本体
と歯体との間に隙間が存在すると、両者の間に部分的な
接触しか得られず、チェーンが歯体に係合する度に接触
面に高面圧が生じ、金属疲労の進行により、歯体だけで
なくスプロケット本体の寿命を著しく低下させることに
なる。また、そのときに発生する金属粉がスプロケット
本体及び歯体の間に介在し、替歯スプロケットの寿命低
下を助長することにもなる。さらに、締着部の隙間にセ
メント等の微細な粉末が侵入すると、ますますスプロケ
ット本体及び歯体を損耗させる原因となる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、スプロケット
本体及び歯体を高精度に加工するという考え方から離
れ、スプロケット本体と歯体との組立時に生じる隙間を
排除するという思想に基づいてなされたものである。
【0005】本発明は、スプロケット本体の外周に等ピ
ッチで形成された歯体取付切欠部に、歯体を嵌脱可能に
締着した替歯スプロケットにおいて、前記歯体取付切欠
部の周方向側面部分を放射状に形成するとともに前記歯
体の周方向側面部分を前記歯体取付切欠部の周方向側面
部分と略一致するように形成し、前記スプロケット本体
に穿設した孔を前記歯体に穿設した孔より中心方向に偏
心させ、内周テーパ状の拡縮可能なスリーブと外周テー
パ状ボルトを前記孔に挿通して締付けることにより前記
歯体に求心方向の締着力を作用させたことにより前記課
題を解決した。
【0006】また、本発明は、スプロケット本体の外周
に等ピッチで形成された歯体取付切欠部に、歯体を嵌脱
可能に締着した替歯スプロケットにおいて、前記歯体取
付切欠部の周方向側面部分を放射状に形成するとともに
前記歯体の周方向側面部分を前記歯体取付切欠部の周方
向側面部分と略一致するように形成し、前記スプロケッ
ト本体に穿設したテーパ状孔を前記歯体に穿設したテー
パ状孔より中心方向に偏心させ、外周テーパ状ボルトを
前記テーパ状孔に挿通して締付けることにより前記歯体
に求心方向の締着力を作用させたことにより前記課題を
解決した。
【0007】
【作用】スプロケット本体と歯体を放射状の周方向側面
部分で当接させ、外周テーパ状ボルトを利用して、歯体
に求心方向の締着力を作用させることにより、スプロケ
ット本体と歯体が楔作用により周方向側面部分同士で強
制的に密着させられる。その結果、スプロケット本体と
歯体の間の隙間が排除され、歯体はスプロケット本体に
強固に嵌合し、実質的に一体化されたものとなる。
【0008】なお、本発明で用いられる「放射状」と
は、スプロケット本体を正面から見たとき、歯体取付切
欠部が逆八字状をしていることを意味するほか、歯体取
付切欠部が円弧状をしていることをも意味する。
【0009】
【実施例】図1及び図2に示す如く、替歯スプロケット
10は、スプロケット本体20に歯体30が締着されて
なる。スプロケット本体20は、外周に等ピッチで形成
された歯体取付切欠部22を有する。歯体取付切欠部2
2は、逆八字状の周方向側面部分24と、接線方向の底
部分26とからなる。歯体30は、歯体取付切欠部22
に嵌合する凹溝32を有する。凹溝32は、歯体取付切
欠部22の周方向側面部分24と略一致する周方向側面
部分34と、歯体取付切欠部22の底部分26に対向す
る底部分36とからなる。それぞれの歯体30は、締結
要素によって各歯体取付切欠部22に締着される。
【0010】図3及び図4に詳細に示すように、スプロ
ケット本体20及び歯体30には締結要素のための孔2
8,38が穿設されている。スプロケット本体20の孔
28と歯体30の孔38は、スプロケット本体20の周
方向側面部分24と歯体30の周方向側面部分34が当
接したとき、互いに偏心している。即ち、スプロケット
本体20の孔28の中心は、歯体30の孔38の中心よ
り、スプロケット本体20の軸芯側(中心側)に偏心し
ている。
【0011】締結要素は、内周テーパ状スリーブ40
と、外周テーパ状ボルト42と、ワッシャ44及びナッ
ト46からなる。スリーブ40には一端から他端に延び
るスリット48と他端から一端に延びるスリット50が
形成されている。
【0012】締結要素40,42を孔28,38に挿通
してナット46を締付けると、スリーブ40は拡径す
る。図4に示す如く、スリーブ40は、スプロケット本
体20の孔28の半径方向外側の面と、歯体30の孔3
8の半径方向内側の面に接する。さらにナット46を締
付けると、スプロケット本体20の底部分26と歯体3
0の底部分36には隙間が確保されているので、歯体3
0はスプロケット本体20に対して求心方向に相対移動
する。そして、スプロケット本体20と歯体30は周方
向側面部分24,34同士の楔作用により密着し、歯体
30は強制的にスプロケット本体20に締着させられて
スプロケット本体20と実質的に一体化する。このと
き、スプロケット本体20又は歯体30が塑性変形を生
じて密着することもある。
【0013】図5はスプロケット20’本体及び歯体3
0’にテーパ状の孔28’,38’を設けた替歯スプロ
ケット10’を示している。スプロケット本体20’の
テーパ状の孔28’の中心は、歯体30のテーパ状の孔
38’の中心より、スプロケット本体20’の軸芯に偏
心している。それぞれのテーパ状の孔28’,38’に
テーパ状ボルト42’を挿通してナット46’を締付け
ると、歯体30’がスプロケット本体20’に対して求
心方向に相対移動する。そして、図3に示す如く、周方
向側面部分同士が密着して、その楔作用により歯体3
0’がスプロケット本体20’に強制的に締着させられ
る。
【0014】なお、歯体をスプロケット本体に締着させ
るには、周方向側面部分は逆八字状である必要はなく、
図3の仮想線の如く放射状の円弧により周方向側面部分
を形成してもよい。もっとも、スプロケット本体と歯体
との間には底部分において隙間を確保する必要がある。
【0015】
【発明の効果】本発明は、歯体取付切欠部の周方向側面
部分を放射状に形成するとともに歯体の周方向側面部分
を歯体取付切欠部の周方向側面部分と略一致するように
形成して、内周テーパ状スリーブと外周テーパ状ボルト
を利用して歯体に求心方向の締着力を作用させている。
従来のように、周方向側面部分を高精度に加工するとい
う思想とは異なり、スプロケット本体と歯体を組合わせ
た後、スプロケット本体に対して歯体を強制的に相対移
動させることにより、楔作用によって歯体がスプロケッ
ト本体の歯体取付切欠部に食い込む。そのため、本発明
は、以下の顕著な効果を奏する。
【0016】(1) スプロケット本体及び歯体を高精度に
加工することなく、スプロケット本体と歯体を強固に密
着させることができる。多少の製作誤差があっても組立
時にその誤差を吸収させることができる。 (2) また、スプロケット本体と歯体が実質的に一体化さ
れて周方向側面部分同士の間で隙間がなくなるので、チ
ェーンからの作用荷重が歯体取付切欠部数ヶ所に分散さ
れ、その結果、チェーンから繰り返し荷重が作用して
も、金属疲労が進行しにくく、製品寿命も向上する。 (3) 荷重を受ける周方向側面部分に隙間がなくなること
から、摩耗粉発生の原因がなくなるほか、セメント等の
微細な粉末が侵入することによる周方向側面部分の摩耗
が促されることがない。 (4) 歯体がスプロケット本体の歯体取付切欠部に食い込
むときに作用する楔効果がスプロケット本体の全周にお
いて生じるので、隣合う歯体取付切欠部間に圧縮力が働
き、一体型スプロケットと如く状態となる。従って、隣
合う歯体取付切欠部の周方向側面部分の間隔寸法を小さ
くすることができ、本発明の替歯スプロケットはピッチ
の小なるチェーンにも対応し得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による替歯スプロケットの断面図であ
る。
【図2】 本発明による替歯スプロケットの正面図であ
る。
【図3】 図2の替歯スプロケットの要部拡大図であ
る。
【図4】 図1の替歯スプロケットの要部拡大断面図で
ある。
【図5】 本発明による替歯スプロケットの他の実施例
の断面図である。
【符号の説明】
10,10’ 替歯スプロケット 20,20’ スプロケット本体 22 歯体取付切欠部 24 周方向側面部分 28,28’ 孔 30,30’ 歯体 34 周方向側面部分 38,38’ 孔 40 スリーブ 42,42’ ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−286955(JP,A) 特開 平3−172660(JP,A) 実開 昭59−191460(JP,U) 実開 昭59−195245(JP,U) 実開 昭59−195246(JP,U) 実開 昭61−19162(JP,U) 実開 昭61−175654(JP,U) 実開 昭63−15360(JP,U) 実開 平2−286955(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 55/30

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スプロケット本体の外周に等ピッチで形
    成された歯体取付切欠部に、歯体を嵌脱可能に締着した
    替歯スプロケットにおいて、 前記歯体取付切欠部の周方向側面部分を放射状に形成す
    るとともに前記歯体の周方向側面部分を前記歯体取付切
    欠部の周方向側面部分と略一致するように形成し、前記
    スプロケット本体に穿設した孔を前記歯体に穿設した孔
    より中心方向に偏心させ、内周テーパ状の拡縮可能なス
    リーブと外周テーパ状ボルトを前記孔に挿通して締付け
    ることにより前記歯体に求心方向の締着力を作用させた
    ことを特徴とする、替歯スプロケット。
  2. 【請求項2】 スプロケット本体の外周に等ピッチで形
    成された歯体取付切欠部に、歯体を嵌脱可能に締着した
    替歯スプロケットにおいて、 前記歯体取付切欠部の周方向側面部分を放射状に形成す
    るとともに前記歯体の周方向側面部分を前記歯体取付切
    欠部の周方向側面部分と略一致するように形成し、前記
    スプロケット本体に穿設したテーパ状孔を前記歯体に穿
    設したテーパ状孔より中心方向に偏心させ、外周テーパ
    状ボルトを前記テーパ状孔に挿通して締付けることによ
    り前記歯体に求心方向の締着力を作用させたことを特徴
    とする、替歯スプロケット。
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