JPH0712149A - 車両用ディスクブレーキのキャリパボディ取付け構造 - Google Patents

車両用ディスクブレーキのキャリパボディ取付け構造

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JPH0712149A
JPH0712149A JP5157378A JP15737893A JPH0712149A JP H0712149 A JPH0712149 A JP H0712149A JP 5157378 A JP5157378 A JP 5157378A JP 15737893 A JP15737893 A JP 15737893A JP H0712149 A JPH0712149 A JP H0712149A
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JP
Japan
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bolt
mounting
sleeve
disc
caliper
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JP5157378A
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Inventor
Nobuo Hashimoto
伸夫 橋本
Masahiro Watanabe
賢浩 渡辺
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】キャリパボディを車体にラジアルマウントする
場合に、キャリパボディの取付け精度不良を吸収して、
摩擦パッドの偏摩耗や引き摺り音をなくす。ピストンの
ロールバック量を必要最小限にする。 【構成】ディスク回出側のボルト挿通孔20を、ディス
ク回入側のボルト挿通孔19よりも大径に形成する。ボ
ルト挿通孔19,20に、それぞれスリーブ23を内挿
する。ボルト挿通孔19,20とスリーブ23とを、キ
ャリパ取付け部2d,2eに突設した取付けボルト21
の軸部21bに外挿する。スリーブ23から突出する取
付けボルト21のおねじ21cにナット24を螺着す
る。ナット24を、スリーブ23の外端面23bに支承
させ、キャリパボディ2の車体取付け部2d,2eにナ
ット24の締付けトルクがかからないように、キャリパ
ボディ2を車体に取付ける。ディスク回出側の大径のボ
ルト挿通孔20とスリーブ23との間に間隙Cを設定
し、間隙を持たないディスク回入側の取付けボルト21
を支点に、キャリキボディ2が回動できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動二輪車や自動車等
の各種走行車両に用いられるディスクブレーキを車体へ
取付けする構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用ディスクブレーキのキャリパボデ
ィを車体に取付ける構造として、例えば特開昭63−1
35623号公報や、特開平1−210628号公報に
示されるものがある。これらの技術は、ディスクロータ
の両側に配設されるキャリパボディの作用部のうち、車
体取付け側となる一方の作用部に、ボルト挿通孔をディ
スク半径方向に貫通形成し、該ボルト挿通孔に挿通され
る取付けボルトを、車体のキャリパ取付け部にねじ込ん
で、キャリパボディの車体取付け部を車体にボルト止め
している。
【0003】上述の取付け構造は、キャリパボディをデ
ィスク軸と平行に取付ける従来からの構造に対して、ラ
ジアルマウントと呼ばれており、ホィールを取外した車
体外部からの目視が容易で、キャリパボディの着脱作業
性に優れることから、特にピットインタイムの短縮が望
まれるレース用車両に実施されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなラジアルマ
ウントでは、双方のボルト挿通孔や取付けボルト,めね
じ孔等に製作誤差があると、キャリパボディをディスク
軸と平行にディスクロータを跨がせることができずに、
キャリパボディがディスク周方向へ傾いて取付けられ、
摩擦パッドとこの摩擦パッドを押動するピストンとを、
ディスクロータの側面と正対せずに傾いてしまう。
【0005】このため、摩擦パッドのライニングが回転
するディスクロータに引き摺られて、偏摩耗や引き摺り
音を生じ、またピストンでは、本来のロールバック量に
摩擦パッドの傾き長さを見込んだロールバック量を設定
する必要があり、制動操作の開始から運転者が初期制動
の剛性を感じるまで時間が延びて、フィーリングの悪い
ものとなる。
【0006】そこで本発明は、キャリパボデイを車体に
ラジアルマウントする際に、取付け精度不良を吸収し
て、キャリパボディをディスク軸方向に取付けできるよ
うにし、摩擦パッドの偏摩耗や引き摺り音をなくした車
両用ディスクブレーキのキャリパボディ取付け構造を提
供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、第1発明では、ディスクロータの一側部に配設され
る作用部のディスク回入側と回出側の車体取付け部に、
それぞれボルト挿通孔をディスク半径方向へ貫通形成
し、該ボルト挿通孔に取付けボルトの軸部を差し込ん
で、前記車体取付け部を車体にボルト止めする車両用デ
ィスクブレーキのキャリパボディ取付け構造において、
前記ボルト挿通孔と前記取付けボルトの軸部との間にス
リーブを介装し、該スリーブを車体のキャリパ取付け部
座面からボルト挿通孔の外部へ突出する長さで形成し、
該スリーブの外端面に、前記取付けボルトの頭部または
取付けボルトのおねじに螺着されるナットを支承させる
と共に、前記ボルト挿通孔のいずれか一方と、該ボルト
挿通孔内部のスリーブとの間に間隙を設定している。
【0008】また第2発明では、上述の間隙に、ゴムや
スポンジ,軟質合成樹脂等の弾性材を配設している。
【0009】
【作用】取付けボルトまたはナットの締付けトルクは、
外端面でこれを支承するスリーブに作用し、キャリパボ
ディの作用部はクランプされない。また、いずれか一方
のボルト挿通孔とその内部のスリーブとの間に間隙を設
定したため、キャリパボディは、間隙を持たない他方の
取付けボルトを支点とする回動ができるようになる。
【0010】そして、摩擦パッドとピストンとが、ディ
スクロータの側面に対して傾いていた場合に、摩擦パッ
ドのディスクロータと接触する側が、回転するディスク
ロータとの競りや振れによって、反ディスクロータ側に
押し戻される。これにより、摩擦パッドは、ディスクロ
ータの側面と正対して行きながらピストンを押動して、
ピストンを同じくディスクロータの側面と正対する方向
へ回動させ、更にこのピストンを介して、キャリパボデ
ィを上述のように回動させて、キャリパボディをディス
ク軸と平行となる方向に向かわせる。
【0011】上述の構成から制動操作が行なわれると、
キャリパボディは、制動トルクによって、間隙を持たな
い他方の取付けボルトを支点に回動する。キャリパボデ
ィは、ボルト挿通孔とスリーブとの間に設定した間隙
分、従来よりも大きく回動するが、摩擦パッドに対する
面圧の変化はない。また、この制動操作が解除される
と、ピストンがロールバックして摩擦パッドに対する押
圧が解かれるため、ディスクロータと接触する摩擦パッ
ドが、ディスクロータとの競りや振れによって、反ディ
スクロータ側に押戻され、摩擦パッドとピストンとがデ
ィスクロータの側面と正対する位置に、キャリパボディ
がディスク軸方向に復帰する。
【0012】第2発明では、弾性材がボルト挿通孔とス
リーブとの当接を緩衝する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を、図1乃至図4
に基づいて説明する。
【0014】ディスクブレーキ1に用いられるキャリパ
ボディ2は、矢印A方向へ回転するディスクロータ3の
両側部に分割配置される一対の作用部2a,2bに、大
小2個づつのシリンダ孔4をディスク周方向に対向して
設け、これらシリンダ孔4に、大径または小径のピスト
ン5を収容した4ポットのピストン対向型で、両作用部
2a,2bは、ブリッジ部2cのディスク回入側とディ
スク回出側とに、長短の連結ボルト6をそれぞれ3本づ
つねじ込んで一体に連結されると共に、車体取付け側の
作用部2aに形成された車体取付け部2d,2eを、車
体側のキャリパ取付け部7にボルト止めして取付けされ
ている。
【0015】ブリッジ部2cの中央部には、天井開口部
8が双方の作用部2a,2bに跨って形成されており、
天井開口部8の内側に連続する作用部2a,2bの中央
部ディスクロータ寄りには、一対の摩擦パッド9,9
が、ディスクロータ3を挟んで配設されている。各摩擦
パッド9は、ライニング10と裏板11とからなってお
り、裏板11の両側部に突出する耳片11a,11a
を、側部のトルク受け面2f,2fに取付けられたL字
状のリテーナ12,12に支承させ、裏板11の外面
を、天井開口部8にディスクロータ3を跨いで架設され
る強度メンバー13で抜け止めして、ディスク軸方向へ
移動可能に支持されており、またメンテナンスやパッド
交換時には、強度メンバー13を取外した天井開口部8
を通して抜き差しされる。
【0016】各シリンダ孔4の底部には、ピストン5の
内挿によって、それぞれ液圧室14が画成されており、
これら液圧室14は、各作用部2a,2bで隣接する2
つが液通孔15にて連通し、また作用部2a,2bのデ
ィスク回出側の2つが、ディスクロータ3の外側を跨い
で配設される液通管16にて連通している。
【0017】車体取付け側の作用部2aには、上述の車
体取付け部2d,2eのほか、ディスク回出側の液圧室
14にユニオン孔17が連通して設けられており、ユニ
オン孔17からディスク回出側の液圧室14へ昇圧した
作動液を導入し、更に液通孔15と液通管16とを介し
て、他の3つの液圧室14へ供給するようになってい
る。また、ディスク回入側の2つの液圧室14には、図
示しないブリューダ孔にブリューダスクリュ18が突設
されており、作動液中に混入するエアを、ブリューダス
クリュ18から外部へ排出できるようになっている。
【0018】前記車体取付け部2d,2eは、作用部2
aのディスク回入及び回出側をディスク半径方向に肉盛
りしたボス部で、ディスク回入側の車体取付け部2dに
はボルト挿通孔19が、またディスク回出側の車体取付
け部2eには、ディスク回入側よりも大径のボルト挿通
孔20が、ディスク軸と直交するディスク半径方向にそ
れぞれ貫通形成されている。
【0019】一方、車体側のキャリパ取付け部7には、
2本の取付けボルト21,21が、座面7a,7aに上
述のボルト挿通孔19,20と同一ピッチで突設されて
いる。この取付けボルト21は、一方のおねじ21a
を、キャリパ取付け部7のめねじ孔22にねじ込んで植
設されたスタッドボルトで、座面7aから突出する軸部
21aの長さは、ボルト挿通孔19よりも長く設定され
ている。
【0020】キャリパボディ2は、ボルト挿通孔19,
20に、それぞれ剛体のスリーブ23を内挿し、更にこ
のスリーブ23を、取付けボルト21の軸部21bに外
挿して、スリーブ23から突出する取付けボルト21の
他方のおねじ21cに、それぞれナット24を螺着して
車体側に取付けされる。
【0021】上記スリーブ23は、ボルト挿通孔19よ
りもやや長く、取付けボルト21の軸部21bよりも短
い長さとなっており、一端にはフランジ23aが一体形
成されている。このスリーブ23は、上述の如く、ボル
ト挿通孔19と取付けボルト21の軸部21bとの間に
介装され、またフランジ23aが、キャリパ取付け部7
の座面7aとキャリパボディ2の車体取付け部2d,2
eの間に挟着されると共に、ボルト挿通孔19から突出
するスリーブ23の外端面23bに、ナット24が支承
される。また、大径に形成されたディスク回出側のボル
ト挿通孔20と内部のスリーブ23との間には、環状の
間隙Cが設定される。
【0022】この取付けにより、取付けボルト21のお
ねじ21cに螺着されるナット24の締付けトルクは、
外端面23bでこれを支承するスリーブ23にのみ作用
し、車体取付け部2d,2eはクランプされない。ま
た、ディスク回出側のボルト挿通孔20とスリーブ23
との間に間隙Cが設定されるため、キャリパボディ2
は、ディスク回入側の取付けボルト21を支点とする矢
印X−Y方向の回動が可能となる。
【0023】本実施例は以上のように、キャリパボディ
2の車体取付け部2d,2eに、ナット24の締付けト
ルクがかからず、キャリパボディ2が、ディスク回入側
の取付けボルト21を支点に、矢印X−Y方向へ回動で
きるようになっている。
【0024】これにより、キャリパボデイ2を、上述の
ように車体のキャリパ取付け部7へラジアルマウントし
た場合に、ボルト挿通孔19,20や取付けボルト2
1,キャリパ取付け部7のめねじ孔22,22等に製作
誤差があって、キャリパボディ2が、ディスク軸方向を
外れてディスク周方向へ傾いていると、ピストン5と摩
擦パッド9とがディスクロータ3の側面に対して傾斜す
るが、ライニング10のディスクロータ3と接触する側
が、回転するディスクロータ3との競りや振れによっ
て、反ディスクロータ側に押し戻され、摩擦パッド9は
ディスクロータ3の側面と正対する方向へ回動されて行
く。摩擦パッド9のこの動きは、ピストン5を押動して
同じくディスクロータ2の側面と正対する方向へ回動さ
せ、更にキャリパボディ2を矢印XまたはY方向に回動
させて、キャリパボディ3をディスク軸と平行に向かわ
せる。
【0025】このようにして、ピストン5と摩擦パッド
9は、それぞれの傾きが補正され、またキャリパボディ
2は、ディスクロータ3の外側をディスク軸と平行に跨
いで配設される。これにより、摩擦パッド9は、キャリ
パボディ3とピストン5の傾きによる強制的な押圧を受
けなくなるので、ライニング10をディスクロータ3で
引き摺ることがなくなり、ライニング10を偏摩耗させ
たり、不快な引き摺り音が発生しなくなる。
【0026】また、摩擦パッド9がディスクロータ3の
側面と平行に対向するため、ピストン5のロールバック
に摩擦パッド9の傾きを見込む必要がなくなるので、ロ
ールバック量が必要最小限で済み、運転者が制動操作の
開始から初期制動の剛性を感じるまでの時間を短縮でき
て、良好なブレーキフィーリングが得られる。
【0027】次に、制動操作によって、各液圧室14に
昇圧した作動液が供給されると、ピストン5が、角シー
ル25を変形させながらシリンダ孔4を前進して、摩擦
パッド9,9をディスクロータ3の側面へ押圧する。ま
た、この制動で摩擦パッド9,9に発生した制動トルク
は、これらを支承するキャリパボディ2に伝達され、特
に取付けボルト21,21から離れた非車体取付け側の
作用部2bでは、制動トルクがディスク回出方向への引
き摺り力として大きく作用するため、キャリパボディ2
は、ディスク回入側の取付けボルト21を支点に、矢印
X方向へ回動する。キャリパボディ2のこの回動は、デ
ィスク回出側のボルト挿通孔20とスリーブ23との間
に設定した間隙C分、従来よりも大きく回動するが、摩
擦パッド9,9に対する面圧の変化はない。
【0028】また、この制動操作が解除されると、ピス
トン5が角シール25の復元力によってシリンダ孔4内
にロールバックし、摩擦パッド9に対する押圧が解かれ
る。そして、ディスクロータ3と接触していた摩擦パッ
ド9は、ディスクロータ3との競りや振れによって、反
ディスクロータ側に押し戻され、摩擦パッド9とピスト
ン5とが、ディスクロータ3の側面と正対する位置に補
正され、更にキャリパボディ2が、矢印Y方向へ回動し
てディスク軸方向に復帰する。
【0029】図5及び図6は、本発明の第2,第3実施
例を示し、図5の第2実施例では、ディスク回出側のボ
ルト挿通孔20とスリーブ23との間に設定された間隙
Cに、ボルト挿通孔20の長さに相当する環状の弾性材
30が配設され、また図6の第3実施例では、間隙Cの
中央部に短環状の弾性材31が配設されている。
【0030】弾性材30,31は、ゴムやスポンジ,軟
質の合成樹脂等で形成されており、制動時のキャリパボ
ディ2が、ディスク回入側の取付けボルト21を支点に
矢印X方向へ回動した際に、該ボディ2の回動力を緩め
ると同時に、ディスク回出側のボルト挿通孔20とスリ
ーブ23との当接音の発生を回避する。また制動解除時
には、弾性材30,31の復元力が、矢印Y方向へ回動
するキャリパボディ2を助成するので、キャリパボディ
2をディスク軸方向へ有効に復帰させることができる。
【0031】尚、上述の実施例では、ボルト挿通孔の一
方を大径に形成して間隙を設定したが、本発明は双方の
ボルト挿通孔を同径とし、一方のスリーブを小径にして
間隙を形成してもよい。またこの間隙は、車体取付け部
のディスク回出側とディスク回入のいずれに設定しても
かまわない。
【0032】更に、取付けボルトは、実施例に示したス
タッドボルト以外に、ボルト頭部を車体のキャリパ取付
け部に鋳込んだ鋳込みボルトや、軸部先端のおねじをキ
ャリパ取付け部のめねじ孔にねじ込む、頭部付きのねじ
込みボルトであってもよい。このねじ込みボルトの場合
には、実施例のナットに代わって、ねじ込みボルトの頭
部がスリーブの外端面に支承される。更に上述の実施例
で、スリーブに一体形成したフランジは、省略しても差
支えない。
【0033】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、ディス
クロータの一側部に配設される作用部のディスク回入側
と回出側の車体取付け部に、それぞれボルト挿通孔をデ
ィスク半径方向へ貫通形成し、該ボルト挿通孔とこれに
差し込まれる取付けボルトの軸部との間にスリーブを介
装し、該スリーブを車体のキャリパ取付け部座面からボ
ルト挿通孔の外部へ突出する長さで形成して、該スリー
ブの外端面に、前記取付けボルトの頭部または取付けボ
ルトのおねじに螺着されるナットを支承させると共に、
前記ボルト挿通孔のいずれか一方と、該ボルト挿通孔内
部のスリーブとの間に間隙を設定したことにより、キャ
リパボディの取付け精度不良を吸収して、摩擦パッドと
ピストンとをディスクロータの側面に正対させ、またキ
ャリパボディをディスク軸と平行に向かわせるので、摩
擦パッドのライニングをディスクロータで引き摺ること
がなくなり、ライニングを偏摩耗させたり、不快な引き
摺り音が発生しなくなる。
【0034】また、ピストンのロールバックに摩擦パッ
ドの傾きを見込む必要がなくなるので、ロールバック量
が必要最小限で済み、運転者が制動操作の開始から初期
制動の剛性を感じるまでの時間を短くできて、良好なブ
レーキフィーリングが得られる。
【0035】更に、上述のボルト挿通孔とスリーブとの
間隙に、ゴムやスポンジ,軟質合成樹脂等の弾性材を配
設することにより、ボルト挿通孔とスリーブとの当接音
の発生を回避し、また制動解除時には、弾性材の復元力
がキャリパボディを助成して、ディスク軸方向へ有効に
復帰させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すディスクブレーキの
一部断面正面図
【図2】本発明の第1実施例を示すディスクブレーキの
一部断面平面図
【図3】図1のIII −III 断面図
【図4】図2のIV−IV断面図
【図5】本発明の第2実施例を示すディスクブレーキの
要部断面図
【図6】本発明の第3実施例を示すディスクブレーキの
要部断面図
【符号の説明】
1…ディスクブレーキ 2…キャリパボディ 2a…車体取付け側の作用部 2b…非車体取付け側の作用部 2d…ディスク回入側の車体取付け部 2e…ディスク回出側の車体取付け部 3…ディスクロータ 4…シリンダ孔 5…ピストン 7…車体側のキャリパ取付け部 7a…キャリパ取付け部7の座面 9…摩擦パッド 10…ライニング 11…裏板 14…液圧室 19…ディスク回入側のボルト挿通孔 20…ディスク回出側のボルト挿通孔 21…取付けボルト 21a,21c…取付けボルト21のおねじ 21b…取付けボルト21の軸部 22…キャリパ取付け部7に形成されためねじ孔 23…スリーブ 23a…スリーブ23のフランジ 23b…スリーブ23の外端面 24…ナット 25…角シール 30,31…弾性材 A…ディスクロータ3の回転方向 C…ディスク回出側のボルト挿通孔20とスリーブ23
との間に設定された間隙 X,Y…ディスク回入側の取付けボルト21を支点とす
るキャリパボディ2の回動方向

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクロータの一側部に配設される作
    用部のディスク回入側と回出側の車体取付け部に、それ
    ぞれボルト挿通孔をディスク半径方向へ貫通形成し、該
    ボルト挿通孔に取付けボルトの軸部を差し込んで、前記
    車体取付け部を車体にボルト止めする車両用ディスクブ
    レーキのキャリパボディ取付け構造において、前記ボル
    ト挿通孔と前記取付けボルトの軸部との間にスリーブを
    介装し、該スリーブを車体のキャリパ取付け部座面から
    ボルト挿通孔の外部へ突出する長さで形成し、該スリー
    ブの外端面に、前記取付けボルトの頭部または取付けボ
    ルトのおねじに螺着されるナットを支承させると共に、
    前記ボルト挿通孔のいずれか一方と、該ボルト挿通孔内
    部のスリーブとの間に間隙を設定したことを特徴とする
    車両用ディスクブレーキのキャリパボディ取付け構造。
  2. 【請求項2】前記間隙に、ゴムやスポンジ,軟質合成樹
    脂等の弾性材を配設したことを特徴とする請求項1記載
    の車両用ディスクブレーキのキャリパボディ取付け構
    造。
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