JP3969005B2 - ブレーキロータの研削方法およびその装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブレーキロータの側面の研削を行うブレーキロータの研削方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車(車両)の制動装置には、ディスクブレーキ装置が多く用いられている。ディスクブレーキ装置は、スピンドルに組付けてあるホイールハブの前部にハット形のブレーキロータを取り付け、ブレーキロータの両側に一対のパッドを配置し、両パッドでフランジ状のロータ部分を両側から挟み付けることによって制動力を得る装置である。
【0003】
ところで、ディスクブレーキ装置を搭載した自動車は、ブレーキロータの面振れがもとで発生するロータ側面の偏摩耗による周方向のロータ厚みを要因として、ブレーキ操作の際、ブレーキジャダーと呼ばれる振動が表れることがある。なお、ブレーキジャダーは、ブレーキロータを挟み付けるパッドが起振源となり、振動がブレーキ配管、足回り部品を介して、ステアリング、ブレーキペダル、フロア等の車体各部へ伝わることで起きる現象である。
【0004】
整備工場などでは、このブレーキジャダーに容易に対処できるよう、車体にブレーキロータが付いた状態のままでロータ研削する研削装置が用意される。
【0005】
この研削装置には、オンカーレースと呼ばれる、車体に組付いたブレーキロータに、回転伝達機構の回転でブレーキロータを回転させる治具と、ブレーキロータの両側のロータ面(側面)を研削する研削機構とを組合せて、ブレーキロータの周方向の厚さを均一に研削する研削方法が用いられている。
【0006】
従来、この研削方法には、図5に示されるようにタイヤが付いたホイール(いずれも図示しない)を取り外した後に表れるハット形のブレーキロータ8の中央部前面(ホイール装着面)に有る複数本(ここでは4本)のハブボルト2(ホイール締結部に相当)の一部を利用して、上記治具3をブレーキロータ8に締結してから、研削加工に入る手法が用いられる。
【0007】
この治具3には、例えばハブボルト2が挿通自在な1つの通孔5a(ボルト挿通孔)を有する小片な扇形の固定座5と、同固定座5の表面から突き出る例えばU字状部材6aおよび駆動力を伝達するための棒状の部材で形成される係合部6とを有した構造が用いられる(なお、棒状部材はU字状部材6aからロータ中心側へ延びるように突き出ている)。この治具3が、通孔5aを、ハブボルト2のうち、1本のハブボルト2に挿通させて、ブレーキロータ8の前面に配置(U字状の係合部6が周方向に向く姿勢)した後、固定座5から突き出たハブボルト2の先端部にハブナット7(ホイール締結部に組合う締結部材に相当)をねじ込むことによって、ハブホイール1に組付く。
【0008】
ロータ研削は、残るハブボルト2に、治具3を締結したときと同じ規定の締付けトルクで、それぞれハブナット2を締結して、ブレーキロータ8のゆがみを抑えてから、図6に示されるように治具3へホイールハブ2の軸回りの回転を伝える回転伝達機構9と、ブレーキロータ8のロータ面8b(フランジ状となっている部分)を研削する研削機構11とをセットすることにより行われる。
【0009】
具体的には、例えば図6に示されるように回転伝達機構9は、モータ9駆動の出力軸11をホイールハブ1と同軸となる地点にセットし、出力軸11の先端部に治具3の係合部6を係合させる構造が用いられる。研削機構10は、ブレーキロータ8の側方に、所定間隔で向き合う一対の研削バイト12a(研削具に相当)が付いたスライダユニット12をセットする構造が用いられる。
【0010】
これにより、モータ駆動による出力軸11の回転で、ホイールハブ1とブレーキロータ8を軸心回りに回転させてから、一対の研削バイト12aをブレーキロータ8の側方から中心側へ向かってスライドすることにより、面振れするブレーキロータ8の両側のロータ面8bが研削バイト12aの先端のチップで研削されて、ブレーキロータ8の周方向の厚み差を解消し、ロータ面8bが均一な厚みに矯正される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、こうしたブレーキロータ8は、一旦、ロータ研削した以上、ブレーキジャダーの再発に至らないことが望ましい。
【0012】
ところが、ブレーキロータ8は、ロータ研削直後のロータ面振れ精度が良好であるものの、治具3をブレーキロータ8から取り外すと、当初の面振れとは逆方向に傾く面振れが生じる現象が見られる。
【0013】
この原因は、図7(a)に示されるようにブレーキロータ8を受けるホイールハブ1のフランジ状のハブ面1aに形成されているディッシングが関係することがわかった。なお、ディッシングとは、ホイールハブ1のハブ面1aを形成するときの研削加工がもたらす凹み具合を指す。
【0014】
このディッシングと面振れとの関係を説明すれば、今、ブレーキロータ8に生じている面振れを、車体にブレーキロータ8が組付いたまま、ロータ研削で矯正するとする。
【0015】
このときブレーキロータ8は、図7(b)に示されるように中央部分がホイールハブ1のディッシュの形状にならい変位し、ブレーキロータ8の外周側のロータ部8aが傾いている(面振れ)。
【0016】
ロータ研削は、図7(c)に示されるようにこのブレーキロータ8の中央部から突き出ている複数本のハブボルト2うち、1本のハブボルト2を利用して、上記治具3をハブナット7を用い締結し、さらに残りのハブボルト2にそれぞれハブナット7を締結してから、先に述べたように回転伝達機構9と研削機構10とをセットして行われる。
【0017】
しかし、このとき治具3は、ホイールハブ1に対して局所的(1個所)に締結される上、ロータ部分に接触する治具3の接触面積がハブナット7より広いために、加わる締付け力の重心がホイールハブ1の中心(ブレーキロータ8の中心)、すなわちホイールハブ1に組付くスピンドル14の中心からずれる挙動を表わす。このため、ずれた地点に加わる締付け力の影響を受けて、ホイールハブ1のハブ面1aとブレーキロータ8の中央部とが、ディッシングが小さくなる方向(平坦になる方向)に変形を起こし、ブレーキロータ8のロータ部8aの姿勢がそれに追従して傾く。
【0018】
ブレーキロータ8は、この一部が傾いた状態(変形)のまま、回転伝達機構9、研削機構10によりロータ研削が行われ、図7(d)に示されるようにロータ研削を終えた直後は、周方向の厚み差が無くなり、ロータ面8bが均一な厚みに矯正される(面振れが解消)。
【0019】
しかし、ブレーキロータ8から治具3を取り外すと、図7(e)に示されるように変形したホイールハブ1のハブ面部分は戻り、その反動でブレーキロータ8のロータ面8bは、治具3を取付けたときとは逆方向に傾く(変化)する挙動を表わす。
【0020】
このため、ロータ研削の加工を終えて、図7(f)に示されるようにブレーキロータ8に、ハブナット7を用いてタイヤ付ホイール13を元の状態に装着しても、ブレーキロータ8は、逆方向の傾きを原因とした偏摩耗が発生する傾向が強く、ブレーキジャダーが再発しやすい。
【0021】
本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、治具を取り外しても、矯正されたロータ面が変化せずにすむブレーキロータの研削方法およびその装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1のブレーキロータの研削方法は、治具をブレーキロータに取付ける際、ブレーキロータに作用する全締結部材の締付け力の重心がホイールハブの中心と一致する関係となるように締結することによって、治具の締め付けおよび治具以外の締結部材による締付け力の重心がホイールハブの軸心からずれることを要因としたハブ面の傾きを抑え、ブレーキロータの面振れを変化させずにロータ研削が行えるようにした。
【0023】
これにより、治具を取り外しても、ブレーキロータのロータ面の姿勢が変化せず、ブレーキジャダーの再発が防げる。
【0024】
請求項2のブレーキロータの研削方法は、さらにこうしたロータ研削が簡単な作業で実現されるよう、治具は、ブレーキロータとの間に締結部材と同等の大きさのロータ当たり面積を有するスペーサ部を介在させて締結し、治具を締結する締結部材を含む全ての締結部材が、所定の締付けトルクで締結されるようにした。
【0025】
請求項3のブレーキロータ研削装置は、こうした研削方法に好適な装置が実現されるよう、ブレーキロータに有る複数のホイール締結部の一部を利用して、締結部材を用い、締結部材と同等の大きさのロータ当たり部分を有するスペーサ部をブレーキロータとの間に介在させて治具を締結し、残るホイール締結部にそれぞれ治具を締結する締結部材を同じ締結力で締結してから、ブレーキロータの側面を研削具で研削する構造を採用した。
【0026】
請求項2又は請求項3の好ましい態様としては、
ホイール締結部がブレーキロータの中央部から突き出るハブボルトで形成され、締結部材がハブボルトに組合うハブナットで形成された構造を前提として、
a.スペーサ部となるハブナットのロータ当たり面積と同等のロータ当たり面を有するワッシャを、治具とブレーキロータとの間に挟み込んで締結すること。
【0027】
b.治具のブレーキロータ側に向くボルト挿通孔の開口縁に、スペーサ部となるハブナットのロータ当たり面積と同等のロータ当たり面を有するロータ当たり部を一体に形成すること。などが構造的な点、コスト的な点を考慮すると望ましい。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図1ないし図3に示す第1の実施形態にもとづいて説明する。
【0029】
本実施形態の特徴は、治具3をハブボルト2を利用してブレーキロータ8に取付ける際、ブレーキロータ8に作用する全ハブナット7の締付け力の重心がホイールハブ1(スピンドル中心)の中心と一致させるようにした点にある。
【0030】
そこで、本実施形態は、図1〜図3に示されるように治具3を、1本のハブボルト2を利用して、ハブナット7で、ブレーキロータ8の中央部に締結する際、スペーサ部として例えばワッシャ15をブレーキロータ8との間に挟んで締結する構造を採用した。その他の部分については、図5ないし図7で説明したブレーキロータの研削方法、ブレーキ研削装置と同じなので、図1〜図3の各部うち、図5〜図7と同じ部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0031】
具体的には、本実施形態の特徴となるワッシャ15は、ハブボルト2にねじ込まれるハブナット7の先端のロータ当たり面積と同等の大きさの当たり面積を有するワッシャが選択してある。このワッシャ15は、ハブボルト2(1本)を利用して治具3を取付ける際、図1〜図2に示されるように当該ハブボルト2を通して治具3とブレーキロータ8との間に介在されるようにしてある。そして、このワッシャ15の介在により、全ハブナット7の締付け力の重心とホイールハブ1(スピンドル中心)の中心とが一致する条件を成立させて、面振れの変化の無い状態でロータ研削が行えるようにしている。
【0032】
このロータ研削が終えるまでの作業工程が順に図3(a)〜(d)に示されている。
【0033】
この作業工程にしたがい研削方法を説明すれば、今、ブレーキロータ8に生じている面振れを、車体にブレーキロータ8が組付いたまま、ロータ研削で矯正するとする。
【0034】
このときのブレーキロータ8は、図3(a)に示されるように中央部分はホイールハブ1のディッシュの形状にならい変位している。
【0035】
ロータ研削を始めるために、まず、ブレーキロータ8に治具3を組付ける。
【0036】
このときには、図1に示されるように複数本のハブボルト2のうち、1本のハブボルト2に、順にワッシャ15、治具3を挿通させてから、治具3を貫通するボルト端にハブナット7を嵌め、該ハブナット7を規定の締付けトルクで締め付ける。さらにこの治具3の締結により、ブレーキロータ8の各部がゆがむことがないよう、残るハブボルト2に、それぞれハブナット7を嵌めて、各ハブナット7を治具3を締結したときと同じ規定の締付けトルクで締め上げる。
【0037】
このとき、治具3に加わるハブナット7の締付け力は、ハブナット7先端のロータ当たり面積と同じ大きさの当たり面積を有するワッシャ15を通じて、ハブボルト2の有る地点からブレーキロータ8に加わる。また他のハブナット7の締付け力は、ブレーキロータ8と当るハブナット7の先端を通じて、残るハブボルト2の有る地点からブレーキロータ8に加わる。
【0038】
これにより、各ハブボルト2の地点から、いずれも同じ条件(ロータ接触面積および締付け力がいずれも同じ)で、ホイールハブ1やブレーキロータ8へ締付け力が加わる。これで、重心のずれを抑制する挙動、すなわち全ハブナット7の締付け力の重心とホイールハブ1(スピンドル中心)の中心とが一致する挙動が表れる。
【0039】
この重心のずれの抑制により、ハブ面1aやロータ部1aを局部的に変形させるような挙動は生じず、図3(b)に示されるようにロータ面8bの面振れが変化しない、すなわちロータ面8bの面振れを変えるような挙動が生じずにすむ。
【0040】
その後、ブレーキロータ8の両側のロータ面8bを、回転伝達機構9、切削機構10を用いて切削すると、図3(c)に示されるようにロータ面8bは、無用な変形(傾き)の無い状態でロータ研削が行われて、周方向の厚み差を解消(厚み寸法:均一)する。
【0041】
それ故、ロータ研削を終えて、ブレーキロータ8から治具3を取り外しても、ホイールハブ1やブレーキロータ8にはロータ部8aを変形させるような応力は無いので、図3(d)に示されるように切削で矯正したロータ面8bの姿勢が変位したり変形したりせずにすみ、そのまま面振れ精度が保たれる。
【0042】
つまり、ロータ研削後、ブレーキロータ8に、タイヤが付いたホイール13を装着して走行に供しても、無用な偏摩耗が発生せずにすむ。
【0043】
したがって、ブレーキジャダーの再発防止に有効なロータ研削方法、ロータ研削装置が提供できる。特に面振れの変化の抑制は、ワッシャ15という汎用部品を使用と、全てのハブナット7を同じ締付けトルクで締め付けるだけ作業ですむので、簡単な作業ですむ。しかも、構造的にも簡単、コスト的にも安価ですむので、オンカレースを行う研削装置には好適である。
【0044】
図4には、本発明の第2の実施形態が示されている。
【0045】
本実施形態は、治具3のロータ当たり面に一体に、スペーサ部となる環状の座部16(ロータ当たり部に相当)を突設した例を示している。
【0046】
この座部16は、例えば治具3の通孔5aの開口縁に、ハブナット7のロータ当たり面積と同じロータ当たり面積を有する環状の当たり部を一体に形成した構造が採用されていて、治具3をブレーキロータ8に取付ける作業を行えば、治具3の裏面から突き出ている座部16が治具3とブレーキロータ8との間に介在される。
【0047】
このようなスペーサ構造でも、第1の実施形態と同様の効果を奏する。但し、図4(a)〜(d)において、第1の実施形態と同じ部分には同一符号を付してその説明を省略した。
【0048】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施しても構わない。例えば上述した実施形態では、ブレーキロータから突き出るハブボルトにハブナットをねじ込んでホイールを装着する構造を例に挙げたが、これに限らず、ブレーキロータに形成されたねじ孔にハブボルトをねじ込んでホイールを装着する構造に本発明を適用してもよい。むろん、ハブナットの先端に専用の受け部材を組合わせて締結しようとするロータ研削方法やロータ研削装置にも本発明を適用できる。すなわち、この場合、受け部材は締付部材の一部となるために、受け部材のロータ当たり面積と同等の大きさの当たり面積をもつワッシャや座部を用いればよい。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ブレーキロータに治具を取付けても、ハブ面やロータ部を局部的には変形させる挙動が生じずにすむようになるので、ロータ研削を終えて、治具を取り外しても、切削で矯正したロータ面が変位したり変形したりせずにそのまま面振れ精度を保つことができ、ブレーキロータの面振れが変ることを原因としたブレーキジャダーの再発を防ぐことができる。
【0050】
しかも、スペーサ部を用いて、ロータ面の面振れ精度を保つようにしたので、簡単な作業でロータ研削が行える上、ロータ研削装置にも構造的、コスト的の点で有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のロータ研削方法に係る、スペーサ部を用いた治具の組付け方を説明するための斜視図。
【図2】同ロータ研削方法で用いられるロータ研削装置の構造を説明するための斜視図。
【図3】同ロータ研削方法によるロータ面が変化せずにロータ研削が行われるまでを順に説明する断面図。
【図4】本発明の第2の実施形態の要部となるロータ面が変化せずにロータ研削が行われるまでを順に説明する断面図。
【図5】従来のオンカーレースで用いられる治具の取付け構造を説明する斜視図。
【図6】同治具を用いてブレーキロータのロータ面を研削する状態を示す斜視図。
【図7】同研削でロータ面のロータ研削が行われ、研削後にホイールが付くまでを順に説明する断面図。
【符号の説明】
1…ホイールハブ
2…ハブボルト(ホイール締付部)
3…治具
5…固定座
6…係合部
7…ハブナット(締結部材)
8…ブレーキロータ
12a…研削バイト(研削具)
15,16…ワッシャ,座部(スペーサ部)。
Claims (3)
- ホイールハブ付きのブレーキロータに、該ブレーキロータに形成してある複数のホイール締結部の一部を利用して、締結部材を用い、治具を締結し、残るホイール締結部にそれぞれ締結部材を締結してから、前記治具を用いて前記ブレーキロータを軸心回りに回転させ、回転する前記ブレーキロータの側面を研削具で研削するブレーキロータの研削方法であって、
前記治具を前記ブレーキロータに取付ける際、該ブレーキロータに作用する全ての締結部材の締付け力の重心が前記ホイールハブの中心と一致する関係となるよう締結することを特徴とするブレーキロータの研削方法。 - 全締結部材の締付け力の重心がホイールハブの中心と一致する関係は、
前記治具が、前記ブレーキロータとの間に前記締結部材と同等の大きさのロータ当たり面積を有するスペーサ部を介在させて締結され、
前記治具を締結する締結部材を含む全ての締結部材が、所定の締付けトルクで締結されることによって成立させて
あることを特徴とする請求項1に記載のブレーキロータの研削方法。 - ホイールハブ付きのブレーキロータに、該ブレーキロータに形成してある複数のホイール締結部の一部を利用して、締結部材を用い、治具を締結し、残るホイール締結部に締結部材を、治具を締結したときと同等の締結力で締結してから、前記治具を用いて前記ブレーキロータを軸心回りに回転させ、回転する前記ブレーキロータの側面を研削具で研削するブレーキロータの研削装置であって、
前記治具とこれと接触するロータ部分との間には、前記締結部材と同等の大きさのロータ当たり面積を有するスペーサ部が介在されることを特徴とするブレーキロータの研削装置。
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