JP2000142011A - 自動車用アクスル装置 - Google Patents

自動車用アクスル装置

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JP2000142011A
JP2000142011A JP10317251A JP31725198A JP2000142011A JP 2000142011 A JP2000142011 A JP 2000142011A JP 10317251 A JP10317251 A JP 10317251A JP 31725198 A JP31725198 A JP 31725198A JP 2000142011 A JP2000142011 A JP 2000142011A
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JP
Japan
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hub
brake
flange
axle device
hub flange
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JP10317251A
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English (en)
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Takeo Okuma
健夫 大熊
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NSK Ltd
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NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転側ブレーキ要素のハブへの固着を容易か
つ確実に行えるようにした自動車用アクスル装置を提供
する。 【解決手段】 ハブ1は、ハブベアリング3の前端部近
傍に円盤状のハブフランジ11を有しており、このハブ
フランジ11のインボード側にブレーキドラム13の外
端に形成されたブレーキフランジ15が当接すると共
に、ブレーキフランジ15の内周端がハブフランジ11
に形成された保持段部61に嵌合している。また、ハブ
ボルト41は、その基部45がセレーション部49と略
同径に形成されており、基部45がブレーキフランジ1
5側の貫通孔53に遊嵌する一方、セレーション部49
がハブフランジ11側の貫通孔51に所定の締め代をも
って圧入されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用アクスル
装置に係り、詳しくは、回転側ブレーキ要素のハブへの
固着を容易かつ確実に行わせる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のアクスル装置では、回転するホ
イール(タイヤ)を制動する制動装置として、ドラムブ
レーキあるいはディスクブレーキが一般に採用されてい
る。ドラムブレーキは、回転側ブレーキ要素たる円筒形
状のブレーキドラム内に一対の制動側ブレーキ要素たる
ブレーキシューを配したもので、各ブレーキシューをブ
レーキドラムの内周面に摺接させて制動力を得る。ま
た、ディスクブレーキは、回転側ブレーキ要素たる円盤
形状のブレーキディスクを制動側ブレーキ要素たる一対
のブレーキパッドによって締め付けて制動力を得るもの
で、対フェード性等の点でドラムブレーキより優れてい
る。
【0003】通常、ブレーキドラムやブレーキディスク
は、ボルト等によりホイールの装着に供されるハブに締
結される。ところが、この方法を採った場合、締結用に
複数本のボルトが用いられる他、ハブに専用のねじ孔を
加工する必要も生じ、部品点数や加工・組立工数が増大
することが避けられない。そこで、特開平9−3235
01号公報には、ブレーキフランジをハブフランジに遊
嵌させた後、ハブフランジの外周部数箇所をポンチによ
り塑性変形させて両者を接合させる技術が記載されてい
る。この技術によれば、ブレーキドラムやブレーキディ
スクとハブとの接合において、部品点数の低減やブレー
キ要素の変形防止などが図れると共に、ブレーキフラン
ジとハブフランジとの接合部の厚みを小さくすることも
可能となる。尚、同公報には、ブレーキフランジとハブ
フランジとの接合にあたり、スプラインを用いる技術
や、レーザ溶接や電子ビーム溶接等を用いる技術も記載
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特開平9−
323501号公報に記載された技術にも、以下に述べ
る問題があった。すなわち、ブレーキフランジとハブフ
ランジとが遊嵌しているため、両者を高精度に結合する
ことが難しく、ハブに対するブレーキドラムやブレーキ
ディスクの微小な偏芯や倒れ等が生じることが避けられ
なかった。その結果、制動時に回転側ブレーキ要素と制
動側ブレーキ要素とが不整接触し、これにより、ブレー
キノイズやブレーキペダル振動等の原因となるブレーキ
ジャダーが生起され、運転者や同乗者に不快感を与える
ことがあった。また、ブレーキフランジからハブフラン
ジに大きな制動トルクを伝達させるには、両者をポンチ
加工やスプライン、溶接等により接合する必要がある
が、これらはいずれも簡単な加工ではないため、製造に
要するコストや時間が多く掛かる他、製造設備にも大き
な投資が必要となる。本発明は、上記状況に鑑みなされ
たもので、回転側ブレーキ要素のハブへの固着を容易か
つ確実に行えるようにした自動車用アクスル装置を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するべ
く、請求項1の発明では、アクスルシャフトまたはハブ
キャリヤに回転自在に支持されると共に、ホイールの装
着に供されるハブフランジが形成されたハブと、前記ハ
ブフランジに固着される回転側ブレーキ要素とを備え、
前記回転側ブレーキ要素が、前記ハブフランジと軸方向
に重なるブレーキフランジを有すると共に、インボード
側から貫通するハブボルトにより当該ハブフランジに対
して回転方向に係止されてなる自動車用アクスル装置に
おいて、前記ハブフランジと前記ブレーキフランジとの
うち、少なくともアウトボード側に位置するものに前記
ハブボルトが所定の締め代をもって圧入されたものを提
案する。この発明によれば、ブレーキフランジがハブフ
ランジに対して高精度かつ強固な結合力をもって固着さ
れるため、回転側ブレーキ要素の偏芯や倒れに起因する
ブレーキジャダーが発生し難くなると共に、回転側ブレ
ーキ要素からハブへの大きな制動トルクの伝達も可能と
なり、かつ、ハブと回転側ブレーキ要素とのサブアセン
ブリ化も実現される。
【0006】また、請求項2の発明では、請求項1の自
動車用アクスル装置において、前記ブレーキフランジ
は、前記ハブフランジに対してインボード側に位置する
ものを提案する。この発明によれば、ドラムブレーキ等
の軸方向長さを短くすることが可能となり、部品コスト
の低減やばね下重量の軽減が実現される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の幾つかの実施形態
を図面を参照して説明する。図1は第1実施形態に係る
自動車用アクスル装置の要部を示す半裁縦断面図であ
る。同図に示したように、第1実施形態は本発明をFF
車用リヤアクスル等の従動輪側アクスル装置に適用した
ものであり、ハブ1はハブベアリング(複列アンギュラ
コンタクト型)3が一体化されたいわゆる外輪回転型第
2世代ハブユニットとなっている。すなわち、ハブ1
は、その内周面がハブベアリング3の外輪を兼ねてお
り、内外2個の内輪5,7との間に転導体たる多数の鋼
球9を保持している。また、ハブ1は、ハブベアリング
3の前端部近傍に円盤状のハブフランジ11を有してお
り、このハブフランジ11のアウトボード側にブレーキ
ドラム13の外端に形成されたブレーキフランジ15が
当接している。21はタイヤが装着されるホイール、2
5はナット27と内外スペーサ29,31とを介してハ
ブベアリング3の内輪5,7が固着されるアクスルシャ
フト、33はハブ1の内側外周面に刻設されたギヤパル
サ35とバックプレート37に固定された近接センサ3
9とからなるABS用車輪速検出機構である。
【0008】ハブフランジ11とブレーキフランジ15
とは、インボード側から嵌挿されたハブボルト41によ
り結合される一方、上述したホイール21はハブボルト
41に螺合するホイールナット43により固定されてい
る。第1実施形態の場合、ハブボルト41のシャンクは
段付きであり、比較的大径の基部45と、ホイールナッ
ト43が螺合する比較的小径のねじ部47と、基部45
とねじ部47との中間の外径を有するセレーション部4
9とから構成されている。そして、基部45がハブフラ
ンジ11側の貫通孔51に所定の締め代をもって圧入さ
れると共に、セレーション部49がブレーキフランジ1
5側の貫通孔53に所定の締め代をもって圧入されてい
る。尚、ハブフランジ11とブレーキフランジ15と
は、互いの当接面が切削加工により高精度に仕上げらて
いる。
【0009】第1実施形態のアクスル装置では、このよ
うな構成を採ったことにより、部品点数を増加させるこ
となく、ハブ1とブレーキドラム13とを高精度に結合
できた。また、ハブ1とブレーキドラム13とは、ハブ
ボルト41を介してサブアセンブリ化されることになる
ため、交換時等における取り扱いも非常に容易となっ
た。更に、ハブボルト41のセレーション部49がハブ
フランジ11側の貫通孔51に食い込むため、ホイール
ナット43を締め付けた際にもハブボルト41の伴回り
が防止される。
【0010】図2は第2実施形態に係る自動車用アクス
ル装置の要部を示す半裁縦断面図である。本実施形態
は、その全体構成が上述した第1実施形態と同様で、ブ
レーキフランジ15とハブフランジ11との位置関係お
よびハブボルト41の形状のみが異なっている。したが
って、説明が煩雑になることを避けるため、第1実施形
態との相違点についてのみ説明する。
【0011】第2実施形態では、ブレーキフランジ15
がハブフランジ11のインボード側に当接しており、ブ
レーキフランジ15の内周端がハブフランジ11に形成
された保持段部61に嵌合している。また、ハブボルト
41は、その基部45がセレーション部49と略同径に
形成されており、基部45がブレーキフランジ15側の
貫通孔53に遊嵌する一方、セレーション部49がハブ
フランジ11側の貫通孔51に所定の締め代をもって圧
入されている。
【0012】第2実施形態のアクスル装置では、このよ
うな構成を採ったことにより、第1実施形態と略同様の
作用効果を奏する他、ブレーキドラム13の軸方向寸法
が大幅に短縮され、製造コストの低減とばね下重量の大
幅な軽減も実現できた。尚、第2実施形態においては、
ブレーキフランジ15の内周端とハブフランジ11の保
持段部61との嵌合をタイトにすることにより、ブレー
キドラム13の偏芯を殆ど無くすことができる。
【0013】以上で具体的実施形態の説明を終えるが、
本発明の態様は上記実施形態に限られるものではない。
例えば、上記実施形態はいずれも、本発明を第2世代ハ
ブユニットを有するドラムブレーキ付きの従動輪側アク
スル装置に適用したものであるが、駆動輪側アクスル装
置に適用してもよいし、第1世代ハブユニットや第3世
代ハブユニットを有するアクスル装置に適用してもよい
し、ディスクブレーキ付きのアクスル装置に適用しても
よい。その他、アクスル装置の具体的構成についても、
上記実施形態での例示に限られるものではなく、本発明
の主旨を逸脱しない範囲であれば、設計上あるいは仕様
上の要求等により適宜変更可能である。
【0014】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る自動車
用アクスル装置によれば、アクスルシャフトまたはハブ
キャリヤに回転自在に支持されると共に、ホイールの装
着に供されるハブフランジが形成されたハブと、前記ハ
ブフランジに固着される回転側ブレーキ要素とを備え、
前記回転側ブレーキ要素が、前記ハブフランジと軸方向
に重なるブレーキフランジを有すると共に、インボード
側から貫通するハブボルトにより当該ハブフランジに対
して回転方向に係止されてなる自動車用アクスル装置に
おいて、前記ハブフランジと前記ブレーキフランジとの
うち、少なくともアウトボード側に位置するものに前記
ハブボルトが所定の締め代をもって圧入されたものとし
たため、ブレーキフランジがハブフランジに対して高精
度かつ強固な結合力をもって固着され、回転側ブレーキ
要素の偏芯や倒れに起因するブレーキジャダーが発生し
難くなると共に、回転側ブレーキ要素からハブへの大き
な制動トルクの伝達も可能となり、かつ、ハブと回転側
ブレーキ要素とのサブアセンブリ化も実現される。ま
た、前記ブレーキフランジが、前記ハブフランジに対し
てインボード側に位置するものにあっては、ドラムブレ
ーキ等の軸方向長さを短くすることが可能となり、部品
コストの低減やばね下重量の軽減が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る自動車用アクスル装置の要
部を示す半裁縦断面図である。
【図2】第2実施形態に係る自動車用アクスル装置の要
部を示す半裁縦断面図である。
【符号の説明】
1‥‥ハブ 3‥‥ハブベアリング 11‥‥ハブフランジ 13‥‥ブレーキドラム 15‥‥ブレーキフランジ 41‥‥ハブボルト 43‥‥ホイールナット 45‥‥基部 47‥‥ねじ部 49‥‥セレーション部 51,53‥‥貫通孔 61‥‥保持段部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アクスルシャフトまたはハブキャリヤに回
    転自在に支持されると共に、ホイールの装着に供される
    ハブフランジが形成されたハブと、 前記ハブフランジに固着される回転側ブレーキ要素とを
    備え、 前記回転側ブレーキ要素が、前記ハブフランジと軸方向
    に重なるブレーキフランジを有すると共に、インボード
    側から貫通するハブボルトにより当該ハブフランジに係
    止されてなる自動車用アクスル装置において、 前記ハブフランジと前記ブレーキフランジとのうち、少
    なくともアウトボード側に位置するものに前記ハブボル
    トが所定の締め代をもって圧入されたことを特徴とする
    自動車用アクスル装置。
  2. 【請求項2】前記ブレーキフランジは、前記ハブフラン
    ジに対してインボード側に位置することを特徴とする、
    請求項1記載の自動車用アクスル装置。
JP10317251A 1998-11-09 1998-11-09 自動車用アクスル装置 Pending JP2000142011A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102774237A (zh) * 2012-07-31 2012-11-14 三一重工股份有限公司 轮毂及工程车
CN104057929A (zh) * 2014-05-31 2014-09-24 朝阳飞马车辆设备股份公司 制动鼓与轮毂总成防脱落结构

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