JP2881502B2 - 高耐力場所打ちコンクリート杭等の施工方法 - Google Patents

高耐力場所打ちコンクリート杭等の施工方法

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富男 土屋
佳彦 栗田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、場所打ちコンクリ−
ト杭、埋込み杭、連続地中壁基礎等(以下、これらをま
とめて場所打ちコンクリ−ト杭等と云う)を構築する施
工方法において実施される、先端支持力を増強した高耐
力場所打ちコンクリ−ト杭等の施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、場所打ちコンクリ−ト杭などの構
築においては、掘削による先端地盤の緩みが原因である
先端支持力の低下が問題とされ、特開昭63−3124
19号公報に記載された施工方法では、躯体コンクリ−
トが強度を発現した後に先端地盤中へ締固め杭を貫入し
て先端地盤を締固め支持力を高める施工方法が提案され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した公知の施工方
法において、締固め杭を先端地盤中へ貫入する手段とし
ては、 1)モンケン等による打込み方式。 2)膨張材等を使用した圧入方式。 3)きりもみによる圧入方式。 などが開示されている。
【0004】しかし、浅いものでも地下10数m、深い
ものだと地下30〜50mにも及ぶ場所打ちコンクリ−
ト杭等の先端地盤の中へ直径がおよそ約30cm、長さ5
0cm〜100cm位の締固め杭を地上に据付けたモンケン
や圧入機で操作し貫入することは極めて困難な仕事であ
り、多くの時間が掛かり、工期が長びく。しかも締固め
杭の貫入に必要な反力を地上で確保するには非常に大形
の重機類が必要となり、コストが掛かる。また、膨張材
等を使用した圧入方式では、締固め杭が先端地盤中へ所
定の深さ貫入されたか否かの確認が出来ず、信頼性に欠
ける。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の課題を解
決するための手段として、この発明に係る高耐力場所打
ちコンクリ−ト杭等の施工方法は、図面に実施例を示し
たとおり、場所打ちコンクリ−ト杭等の施工方法におい
て、躯体11の施工に先立ち、先端開口をノックアウト
可能な蓋板7で遮蔽されたガイドパイプ4を先端地盤5
に着底させてほぼ垂直に設置する段階と、躯体11の完
成後に、前記ガイドパイプ4内に地上から締固め杭6を
落し込み、蓋板7をノックアウトして先端地盤5中へ所
望の深さ貫入させる段階と、その後ガイドパイプ4内に
中詰モルタル10等を充填して締固め杭6を固定する段
階とよりなることを特徴とする。
【0006】
【作用】ガイドパイプ4内に落し込まれた締固め杭6は
重力作用により漸次加速度を増して落下してゆき、その
最終落下力で蓋板7をノックアウトし、そのまま先端地
盤5中へ貫入される。場所打コンクリート杭等の深さ
(地上10数mから50m位)と締固め杭自身の質量
(重量にして数100kg位)から検討して、締固め杭6
は先端地盤5の中へ貫入でき、緩んだ先端地盤を締固め
られる。
【0007】かくして先端地盤5へ貫入された締固め杭
6は、ガイドパイプ4内に充填された中詰モルタル10
等で固定され、締固め杭6が先端地盤5から緩んだり抜
け出ることは阻止される。
【0008】
【実施例】次に、図示した本発明の実施例を説明する。
まず図1A〜Dは、高耐力場所打ちコンクリ−ト杭の施
工における枢要な工程図を示している。図1Aは、地盤
1に杭用の孔2を支持層(以下、先端地盤と云う)5に
達する深さまで掘削した段階を示し、図1Bは前記孔2
の中に鉄筋篭3とガイドパイプ4を設置した段階を示し
ている。ガイドパイプ4は、図2のように場所打ちコン
クリ−ト杭用の孔2の直径(約2〜4m位)とその横断
面形状に基いて配分された3箇所の位置に3本配置され
(但し、位置及び本数はこの限りではない)、各ガイド
パイプ4…は鉄筋3に結束するか又は溶接する方法など
で一体的に付設され、鉄筋篭3の設置を兼ねてガイドパ
イプ4も孔2内に設置される。
【0009】ガイドパイプ4には、締固め杭6の外径
(通常30cm位)よりも少し大きい内径(例えば内径3
2cm位)で少なくとも孔2の深さと同等以上の長さを有
する鉄管が使用される。このガイドパイプ4の先端開口
は、図3A〜Cのように鉄板による蓋板7で水密的に遮
蔽されている。蓋板7の内面とガイドパイプ4の内面と
の間には、およそ45°のテ−パで倒立円すい形状をな
す補強板8が設置され、蓋板7の耐圧補強が行なわれて
いる。その補強はガイドパイプ4の下端が先端地盤5へ
着底された際に蓋板7が破損されない程度に行なわれて
いる。従って、鉄筋篭3と共に孔2内に設置されたガイ
ドパイプ4内に掘削泥水や打設コンクリ−トが逆流する
ことはない。前記の蓋板7には、その中心部から放射状
の配置で多数の切込み溝9が形成されている。切込み溝
9の詳細は図3Cに示したように、蓋板7の外側面(下
側面)に同蓋板7の板厚t(約4mm)に対して深さa、
開口幅bが2×2mm位のVカット溝として形成されてい
る。従って、蓋板7は外側面への圧力に対しては強い
が、内側面からの圧力には比較的弱く、締固め杭6によ
る破断(所謂ノックアウト)は容易であり、蓋板7は各
切込み溝9に沿ってチュ−リップ状に破断される。
【0010】図1Cは、孔2の中へコンクリ−トを打設
して杭躯体11を構築した段階を示し、図1Dは杭躯体
11が強度を発現した後にガイドパイプ4を通じて締固
め杭6を先端地盤5に貫入させて高耐力場所打ちコンク
リ−ト杭の施工を完成した段階を示している。締固め杭
6は、図4Aのように各ガイドパイプ4の上端から自由
落下によりガイドパイプ4内に落し込まれる。締固め杭
6はガイドパイプ4に誘導されて落下し、蓋板7を破断
してして先端地盤5へ貫入される。ガイドパイプ4内
は、蓋板7がノックアウトされるまでは空気のみが存在
する空間であり、自由落下の締固め杭6は漸次重力加速
度を増して落下してゆき、そのままガイドパイプ下端の
蓋板7を突き破って先端地盤5中に十分深く貫入される
(図4B)。従って、締固め杭6の貫入に要する時間は
投入からほんの数秒程度である。締固め杭6により切込
み溝9…に沿ってチュ−リップ状に破断された各破断片
は、締固め杭6の外周面にまとわり着く形になって遮蔽
作用を発揮し、地下水等がガイドパイプ4内に逆流する
ことを良好に抑制する。従って、貫入直後にガイドパイ
プ4内に充填された中詰モルタル10の品質の低下は防
止され、締固め杭6は中詰モルタル10によってしっか
りと固定される。
【0011】上述したような自由落下の方法で先端地盤
5中へ貫入される締固め杭6は、落下時の空気抵抗を軽
減して直進安定性を高め、貫入時の抵抗を軽減し、先端
地盤5を押し広げる目的で図5A〜Dのように鋭く尖っ
た先細の円錐形状を基本形とされている。特に回転を伴
うことにより直進安定性と貫入性を高める工夫として、
図5Cには杭頭部に羽根12を付設した締固め杭6を示
し、図5Dは杭外周面に螺旋溝13を形成した締固め杭
を示している。
【0012】
【第2の実施例】図6A、Bは高耐力既成コンクリ−ト
杭の施工図を示したものである。図6Aは、既成コンク
リ−ト杭14の中空部14aを締固め杭6のガイドパイ
プに利用するもので、同既成コンクリ−ト杭14の中空
部14a内の下端部に短いガイドパイプ4’を設置し、
このガイドパイプ4’の先端開口が蓋板7で遮蔽されて
いる。地上から既成コンクリ−ト杭14の中空部14a
内に締固め杭6を投入して自由落下させ蓋板7を破断さ
せること、及び先端地盤5の中へ貫入した締固め杭6は
中空部14a内に中詰めモルタル10を充填して固定す
ることは、上記第1実施例の場所打ちコンクリート杭の
場合と同じである。
【0013】
【第3の実施例】図7は、高耐力地中連続壁基礎16の
施工図を示している。この場合、ガイドパイプ4は壁鉄
筋15に付設され壁鉄筋15と共に掘削孔中に設置され
ること、及び壁躯体コンクリート16が強度を発現した
後に各ガイドパイプ4内に締固め杭6を自由落下させ先
端地盤5中へ貫入させることは、各々上記第1、2実施
例の場合と同じである。
【0014】
【その他の実施例】図8A、Bは、上述した場所打ちコ
ンクリート杭、既成コンクリート杭及び地中連続基礎壁
などの施工に夫々共通するケースとして、場所打コンク
リート杭等の深さが、そのガイドパイプ4中を自由落下
させた締固め杭6を先端地盤5中に所定の深さ貫入する
のに必要なだけの重力加速度を得られない場合の対策法
を示している。即ち、ガイドパイプ4の上端に補完パイ
プ17を継ぎ足して立て、同補完パイプ17の上端から
締固め杭6を投入する実施例である。もっとも補完パイ
プ17を使用する代わりに、締固め杭6を発射装置によ
り適度な初速度で強制落下させることも実施可能であ
る。
【本発明が奏する効果】本発明に係る高耐力場所打ちコ
ンクリート杭等の施工方法によれば、締固め杭6の貫入
に要する時間は極めて短く、短時間に高能率に作業でき
る。しかも地上からの操作として誰でも大して熟練を要
することなく容易、確実に実施できる。締固め杭6は先
端地盤5の中へ確実に貫入され、先端地盤5の締固め効
果が大きいから、ひいては先端支持力の大きい高耐力場
所打コンクリート杭を提供でき、施工性と品質、信頼性
の高い構造物の構築に寄与するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】A〜Dは本発明の施工方法の枢要な工程図であ
る。
【図2】鉄筋篭とガイドパイプの関係を示した斜視図で
ある。
【図3】A、B、Cはガイドパイプ下端部の拡大した断
面図と底面図、及び切込み溝の拡大図である。
【図4】A、Bはガイドパイプの中ヘ締固め杭を投入す
る前後の断面図である。
【図5】A〜Dは締固め杭の異なる実施例を示した斜視
図である。
【図6】A、Bは高耐力既成コンクリート杭の施工図で
ある。
【図7】高耐力地中連続壁基礎の施工図である。
【図8】A、Bは補完パイプを使用した施工方法の施工
図である。
【符号の説明】
11 躯体 7 蓋板 4 ガイドパイプ 5 先端地盤(支持層) 6 締固め杭 10 中詰めモルタル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土屋 富男 東京都江東区南砂二丁目5番14号 株式 会社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 栗田 佳彦 東京都江東区南砂二丁目5番14号 株式 会社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 福原 拓平 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式 会社竹中土木内 (56)参考文献 特開 昭63−312419(JP,A) 特開 平5−209409(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 5/34 E02D 5/20 102 E02D 27/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 場所打ちコンクリ−ト杭等の施工方法に
    おいて、躯体の施工に先立ち、先端開口をノックアウト
    可能な蓋板で遮蔽されたガイドパイプを先端地盤に着底
    させてほぼ垂直に設置する段階と、躯体の完成後に、前
    記ガイドパイプ内に地上から締固め杭を落し込み、蓋板
    をノックアウトして先端地盤中へ所望の深さ貫入させる
    段階と、その後ガイドパイプ内に中詰モルタル等を充填
    して締固め杭を固定する段階と、より成ることを特徴と
    する高耐力場所打ちコンクリ−ト杭等の施工方法。
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