JP2879717B2 - 低温貯槽における外槽の内装方法 - Google Patents

低温貯槽における外槽の内装方法

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昌典 高田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は低温液化ガスを貯蔵する
低温貯槽における外槽の内装方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】LNG等の低温液化ガスを貯蔵する低温
貯槽のうち、地上に設置される地上式低温貯槽は、図3
及び図4に一例を示す如く、底版1a及び側壁1b並び
に屋根1cからなるPC製の防液堤と一体となっている
外槽1を地上に構築し、該防液堤と一体型の外槽1の内
側に底板(アニュラプレート)2a、側板2b及び屋根
2cよりなる金属製の内槽2を設置してなる構成として
ある。防液堤と一体型の外槽1を構成するコンクリート
自体は気密性がないので、内側にライナプレート3を張
るようにしている。この場合に、防液堤と一体型の外槽
1の内装作業として、上記外槽1の側部内面と底部内面
にライナプレート3を張り付け、外槽部分を構成した
後、該ライナプレート3の内表面の底版1a部ではパー
ライトコンクリートによる底部冷熱抵抗緩和材4を敷き
詰めると共に、側壁1b部ではPUF(ポリウレタンフ
ォーム)による側部冷熱抵抗緩和材5を吹き付けるよう
にしている。
【0003】上記防液堤と一体型の外槽1のライナプレ
ート3は、気密性保持のために、又、底部冷熱抵抗緩和
材4及び側部冷熱抵抗緩和材5は、内槽2の貯蔵液によ
る冷熱を外槽1に直接伝えないようにするためにそれぞ
れ設けられるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来、防液
堤と一体型の外槽1の内装を行う場合は、側壁1b部及
び底版1a部共に、ライナプレート3の張り付けを行っ
た後に冷熱抵抗緩和材の敷設を別途に行うようにしてい
るため、作業が繁雑で能率が悪い。すなわち、従来、側
壁1bへライナプレート3を張り付ける場合は、側壁1
bの構築時に、底版1aの外周部上にセットされた内型
枠の外側にライナプレート3を配置して、内型枠とライ
ナプレートとを外型枠に連結材で連結し、ライナプレー
トと外型枠との間にコンクリートを打設して側壁1bを
構築することにより、同時にライナプレート3の張り付
けが行われるようにし、その後、内型枠及び外型枠の撤
去を行うようにしており、この場合、上記ライナプレー
ト3は薄板製であって剛性が小さいので、内型枠の使用
が不可欠であり、内型枠のセット、撤去等の繁雑な作業
を伴うことになる。又、上記側部冷熱抵抗緩和材5は、
ライナプレート3の張り付けを待ってその内側に吹き付
けて設置するものであるため、工期の面で多くの時間が
かかるばかりでなく、側部冷熱抵抗緩和材5の敷設作業
が行われるまでの間に、ライナプレート3が太陽熱によ
って変形するおそれがある。
【0005】一方、底版1a上にライナプレート3を張
り付ける場合には、上記の如き内、外型枠は使用しない
が、ライナプレート3は純粋な一枚構造ではなくて何枚
かのプレートを溶接して継ぎ足すものであること、上記
の如く剛性が小さいこと等から、溶接歪が発生し易いと
いう問題がある。更に、底部冷熱抵抗緩和材4を敷設す
る場合も、ライナプレート3の張り付け作業の終了を待
ってその上に載置させて行くものであり、現場での作業
工程が多い、という問題がある。
【0006】そこで、本発明は、内型枠を使用すること
なく外槽側壁用のライナプレートを張って外型枠との間
にコンクリート打設ができるようにすると共に、ライナ
プレートの太陽熱による変形や溶接歪の発生を少なくで
きるようにし、更に、現場での冷熱抵抗緩和材の敷設作
業を省略することができるような低温貯槽における外槽
の内装方法を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、底版と側壁とからなるPC製の防液堤と
一体型の外槽の内側に内槽を設置してなる低温貯槽にお
ける上記外槽の内側にライナプレートを張る内装方法に
おいて、ライナプレートの内側面に冷熱抵抗緩和材を打
設して一体化しブロックとしてなる側壁用内装パネルと
底版用内装パネルを各々多数製作し、上記側壁の構築時
に、外型枠の内側に上記側壁用内装パネルを整列させて
各側壁用内装パネルをセパレータを介し外型枠に支持さ
せながら立設配置すると共に隣接する各ライナプレート
同士を溶接し、しかる後、上記外型枠と各側壁用内装パ
ネルのライナプレートとの間にコンクリートを打設して
内側に側壁用内装パネル付きの防液堤を構築し、上記各
側壁用内装パネルの冷熱抵抗緩和材同士の間に隙間充填
材を充填して側壁の内装を行い、一方、上記底版上に、
上記底版用内装パネルを敷き詰めて、該各底版用内装パ
ネルのライナプレート同士を溶接すると共に各底版用内
装パネルの冷熱抵抗緩和材同士の間の隙間を隙間充填材
にて埋めて底版の内装を行うことを特徴とする低温貯槽
における外槽の内装方法とする。
【0008】
【作用】外槽の内装として、ライナプレートの内側面に
ブロック状の冷熱抵抗緩和材を一体化させた内装パネル
を予め製作しておき、これを現場に搬入して組み付ける
ようにするので、現場での冷熱抵抗緩和材の敷設作業を
省略することができ、又、ライナプレートはブロックに
より剛性が高められるため、防液堤構築時の内型枠が不
要となり、更に、熱変形や溶接歪の発生を少なくするこ
とができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0010】図1及び図2は本発明の一実施例を示すも
ので、底版1aと側壁1bと屋根1cとからなるPC製
の防液堤と一体となっている外槽1内に金属性の内槽2
を設置してなる低温貯槽を構築する場合において、上記
防液堤と一体型の外槽1の構築時に気密性保持のため内
側にライナプレートを張る防液堤と一体型の外槽1の内
装を、単位面積を有するライナプレート3の内側面にパ
ーライトコンクリートよりなる冷熱抵抗緩和材6を打設
して一体ブロック状としてなる多数の側壁用内装パネル
7と同様な構成を有する底版用内装パネル8を予め工場
で製作しておき、これら各内装パネル7,8を現場へ搬
入してライナプレート3同士を溶接して張り付けて行く
ようにする。
【0011】詳述すると、側壁1bの内側にライナプレ
ート3を張る場合は、図1に示す如く、既に構築された
底版1aの外周部上に外型枠9をセットし、その内側
に、上記側壁用内装パネル7を、ライナプレート3が外
型枠9と所定間隔を隔てて対向するよう整列させて立設
配置し、各側壁用内装パネル7をセパレータ10により
外型枠9に支持させると共に、隣接する各ライナプレー
ト3同士を裏当材11を当てて突き合わせ溶接して行
く。次に、この状態で、上記外型枠9と各側壁用内装パ
ネル7との間に形成されたコンクリート打設空間Sにコ
ンクリートを打設して側壁1bを構築する。このように
して側壁1bが構築されると、外型枠9を撤去する。こ
の場合、セパレータ10は側壁1b内に埋め込まれて残
るので、ライナプレート3を側壁1bに固定保持させる
ことができる。しかる後、図2に示す如く、各側壁用内
装パネル7の冷熱抵抗緩和材6間の隙間を、モルタルや
PUFの如き隙間充填材12によって埋める。
【0012】上記において、ライナプレート3は、その
内側面に冷熱抵抗緩和材6付きの側壁用内装パネル7と
してあるので、剛性が高められ、外型枠9との間へのコ
ンクリート打設時の専用の内型枠を用いなくても外型枠
9に支持させることができ、内型枠を省略することがで
きる。又、側壁1bの構築後は、冷熱抵抗緩和材6間の
僅かな隙間を隙間充填材12で埋めるだけでよいので、
ライナプレート3の張り付け作業後に、別途に冷熱抵抗
緩和材を設ける従来方式の場合に比して作業能率を著し
く向上させることができ、更に、ブロック状の冷熱抵抗
緩和材6の存在により、ライナプレート3が太陽熱によ
って変形するようなこともない。
【0013】一方、底版1aの内装作業を行う場合は、
ライナプレート3に冷熱抵抗緩和材6を打設してブロッ
クとしてなる底版用内装パネル8を、底版1a上に整列
配置し、隣接する各ライナプレート3同士の間を裏当材
11を当てて溶接すると共に、各冷熱抵抗緩和材6間に
隙間充填材12を充填させるようにすればよい。この場
合も、底版用内装パネル8を構成するライナプレート3
は、側壁用内装パネル7の場合と同様に冷熱抵抗緩和材
6によって剛性が高められているため、溶接歪の発生を
防止することができると共に、冷熱抵抗緩和材の敷設作
業を別途に行う必要がなく、能率よく内装作業を行うこ
とができる。
【0014】なお、上記実施例では側壁1bの内装作業
を行った後に底版1aの内装作業を行うようにした場合
を示したが、これに限られるものではなく、その他本発
明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得
ることは勿論である。
【0015】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の低温貯槽にお
ける外槽の内装方法によれば、ライナプレートの内側面
に冷熱抵抗緩和材を打設して一体化させてなる内装パネ
ルを用いて外槽の内装を行うようにしたので、ライナプ
レートの張り付けと冷熱抵抗緩和材の敷設とを同時に行
うことができて、作業能率を向上することができ、又、
上記内装パネルを構成するライナプレートはブロック化
された冷熱抵抗緩和材によって剛性が高められているた
め、側壁構築時に内型枠として兼用できることにより専
用の内型枠を不要とすることができ、更に、上述した如
く、ライナプレートの剛性が高いことから、太陽熱によ
る変形や溶接歪の発生を少なくすることができる、等の
優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の低温貯槽における外槽の内装方法の一
実施例を示すもので、側壁の内装作業状況を示す概要図
である。
【図2】内装作業が終了した状態を示す概要図である。
【図3】地上式低温貯槽の一例を示す概略図である。
【図4】図3のIV部拡大図である。
【符号の説明】
1 防液堤と一体型の外槽 1a 底版 1b 側壁 1c 屋根 2 内槽 3 ライナプレート 4 底部冷熱抵抗緩和材 5 側部冷熱抵抗緩和材 6 冷熱抵抗緩和材 7 側壁用内装パネル 8 底版用内装パネル 9 外型枠 10 セパレータ 12 隙間充填材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 仲地 唯渉 東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川 島播磨重工業株式会社 豊洲総合事務所 内 (72)発明者 益本 和雄 東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川 島播磨重工業株式会社 豊洲総合事務所 内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F17C 3/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底版と側壁及び屋根からなるPC製の防
    液堤と一体となった外槽の内側に内槽を設置してなる低
    温貯槽における上記外槽の内側にライナプレートを張る
    内装方法において、ライナプレートの内側面に冷熱抵抗
    緩和材を打設して一体化しブロックとしてなる側壁用内
    装パネルと底版用内装パネルを各々多数製作し、上記側
    壁の構築時に、外型枠の内側に上記側壁用内装パネルを
    整列させて各側壁用内装パネルをセパレータを介し外型
    枠に支持させながら立設配置すると共に隣接する各ライ
    ナプレート同士を溶接し、しかる後、上記外型枠と各側
    壁用内装パネルのライナプレートとの間にコンクリート
    を打設して内側に側壁用内装パネル付きの側壁を構築
    し、上記各側壁用内装パネルの冷熱抵抗緩和材同士の間
    に隙間充填材を充填して側壁の内装を行い、一方、上記
    底版上に、上記底版用内装パネルを敷き詰めて、該各底
    版用内装パネルのライナプレート同士を溶接すると共に
    各底版用内装パネルの冷熱抵抗緩和材同士の間の隙間を
    隙間充填材にて埋めて底版の内装を行うことを特徴とす
    る低温貯槽における外槽の内装方法。
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