JPH0338560Y2 - - Google Patents

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JPH0338560Y2
JPH0338560Y2 JP1983146076U JP14607683U JPH0338560Y2 JP H0338560 Y2 JPH0338560 Y2 JP H0338560Y2 JP 1983146076 U JP1983146076 U JP 1983146076U JP 14607683 U JP14607683 U JP 14607683U JP H0338560 Y2 JPH0338560 Y2 JP H0338560Y2
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JP
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tank
outer tank
cold insulation
low
insulation layer
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JP1983146076U
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JPS6054900U (ja
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  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、LNGやLPGなどの低温液体を貯
蔵する大型の低温タンクに関するものである。
(従来の技術) 一般に直径が60メートル、高さ20メートルある
いはそれ以上の大型低温タンクは、外槽を普通鋼
材、内槽を低温用鋼材で構成し、その内槽と外槽
との間に粒状パーライトを充填して内槽まわりに
保冷層を構成したものが普通である。すなわち金
属二重殻タンクと呼ばれるものである。
ところで、この金属二重殻式低温タンクにおい
ては、内槽自体が低温の貯蔵液に直接接触するた
め、その貯蔵液の出し入れにともない膨張収縮を
繰り返し、保冷層を形成する粒状パーライトが圧
密作用を受けて内槽を外部から加圧し、その結
果、内槽壁にバツクリングを与えたり、保冷性に
バラツキを生じさせるといつた欠点があつた。
また地上に設けた低温タンクは、万一内槽がバ
ツクリングにより破壊されて貯蔵液を漏洩流出し
た場合、普通鋼材で構成された外槽は、その漏洩
流出した低温液体の熱衝撃を受け、外槽自体、特
に周壁部が破壊されてタンク外周辺に低温液体が
流出し、大事故に発展する危険性もある。
(解決しようとする課題) 上述の従来技術で示した通り、従来の金属二重
殻式低温タンクは、万一内槽が保冷層の圧密によ
るバツクリング、その他地震などにより、貯蔵液
が漏洩したような場合の保安性について問題があ
る。
そこで一般には、万一内槽が破壊して貯蔵液が
流出し、内槽と外槽の間に液化ガスが気化して充
満した場合には、外槽周壁部が破壊する前に外槽
の屋根を破壊させて内圧力を放出する放爆構造に
するとか、タンク周りに特別の防液堤を設けると
か、普通鋼材の外槽に代えてコンクリート製外槽
にするとか、保冷層の圧密を防止するため保冷層
内に仕切壁を設けるとか、いろいろな対応が試み
られている。
本考案は、このような従来の地上に設ける二重
殻式低温タンクのもつ問題点を解消するために、
外槽の屋根を放爆構造とし、中間槽は常時、熱
的、機械的応力に対して安定した構造とし、かつ
保冷層内の圧力調整をすることなく簡単に保冷層
の入れ替えができるようにした安全性の高い二重
殻式低温タンクを提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上述の課題を解決するために本考案は、まず屋
根を備えた外槽を電気的、化学的腐食に強く、し
かも耐低温性、耐候性に優れたプレストレストコ
ンクリートで構成し、その内部に低温用鋼材で構
成した底板、側板、屋根とからなる密封型の内槽
を据置し、その内槽と外槽との間に、オープント
ツプの中間槽を設け、前記外槽上端フランジ部
に、中心方向に張り出すブラケツトを一定の間隔
で、全周にわたつて取付け、各ブラケツトの水平
アームと前記中間槽の周壁との間を、水平方向に
摺動自在で垂直方向に伸縮自在な連結材で連結
し、その中間槽と外槽との周壁の間に、粒状パー
ライトを所定の大きさにパツク詰めした保冷材パ
ツクを充填した保冷層と、中間層と内槽との間に
空間を設けて、中間槽の熱影響を緩和し、漏洩流
出液の衝撃を緩和して液を収容出来るように中間
槽を設けて形成した構造の低温タンクとしたもの
である。
(実施例) これを実施例図に基づき具体的に説明すると、
1はプレストレストコンクリート構造の外槽で、
2は低温用鋼材で構成した内槽である。
3が上部開放、つまりオープントツプの中間層
で、該中間層3の底板4は、外槽1の底板5上に
位置し、その上に底部保冷層6を敷設してある。
次にプレストレストコンクリート構造の外槽周
壁7の上端フランジ部8に、中心方向に張り出す
ブラケツト9を第2図および第3図で示すように
取り付け、このブラケツト9の水平アーム10と
前記中間槽3の周壁11、具体的に言えば、周壁
11の上端縁12との間に、垂直方向に伸縮自在
な連結ロツドすなわち連結材13で連結して、中
間槽3を外槽1より張り出したブラケツト9に懸
吊するようにし、しかも連結材13の上端は、前
記ブラケツト9の水平アーム10を介して、水平
方向に摺動自在と成るように連結してある。
そして、この中間槽3の周壁11と、前記プレ
ストレストコンクリート構造の外槽1との間に、
保冷材である粒状パーライトを所定の大きさのパ
ツク、つまり、中間槽3が熱収縮膨張をして生じ
る隙間に沈降しない程度の大きさの布袋等に詰め
た、いわゆる保冷材パツク14を充填して、保冷
層15を構成してある。
また、中間槽3と内槽2との間に空間18を設
けて形成する。
なお、16は外槽1の屋根であり、17はその
内面に設けた外槽屋根保冷層である。
(作用及び効果) 本考案は、以上説明したように、外槽と内槽と
の間に設けた中間槽は、プレストレストコンクリ
ート構造の外槽上端のフランジ部より水平に張り
出したブラケツトにより懸吊し、しかも垂直方
向、水平方向に伸縮と摺動可能な状態となつてい
るため、地震などにより低温貯蔵液体が内槽より
漏洩流出して、それが中間槽に急激な熱衝撃を与
えて気化し、内外槽間にガスとなつて充満したと
しても、ガス圧力による外槽屋根の変形に関係無
く中間槽は、外槽上端フランジ部に安定した状態
で支持され、更にガス圧が上昇しても、外槽周壁
の破壊の前に外槽の屋根を先に破壊させて圧力放
出する放爆構造とした低温タンクの機能を損じる
ことなく、連結材によつて中間槽は安全に支持さ
れ、さらに連結材によつて水平方向や垂直方向の
変位を吸収して、熱衝撃や熱伸縮を緩和するよう
にして中間槽を保持し、かつその漏洩流出液は一
次的にその中間槽に収容されることとなる。
また、内槽貯蔵液の保冷機能を受け持ち保冷層
を中間槽と外槽との間に設け、中間槽と内槽との
間には空間を設けてあるため、低温貯蔵液体の出
し入れに伴う内槽自体の収縮膨張は中間槽と保冷
層へ影響を与えることがない。すなわち内槽から
中間槽と保冷層を完全に分離した構造とし、さら
に、保冷材パツクを沈降しない程度の大きさにし
て充填した保冷層の構造としてあるため、冒頭説
明したようなパーライト保冷層の圧密現象は発生
しない。つまり、保冷層が中間槽を加圧して破壊
させることはない。
さらに中間槽と外槽との間に設けた保冷層を安
価な粒状パーライトを詰め込んだパツク形式とし
てあるため、保冷層の圧力調整をするといつた面
倒な作業もなく、コスト的に優れ、加えて、定期
点検などにおける保冷層の入れ替えが容易であ
る。
また、低温液体を直接貯蔵する内槽の周りに、
電気的、化学的腐食に強く、しかも耐低温性、耐
候性に優れたプレストレストコンクリート構造の
外槽を設けてあるので、万一内槽が破壊し、貯蔵
液が漏洩流出しても、その外槽がまず完全な防液
堤として機能し、その外槽の有する防液堤として
の機能と前述の中間槽の機能とがあいまつて、貯
蔵液流出による二次災害を未然に防止することが
できる。
以上説明したように、本考案による低温タンク
は、従来の二重殻式低温タンクのもつ問題点をす
べて解決した安全性の高い低温タンクとなる。
【図面の簡単な説明】
図は本考案による低温タンクの実施例を示すも
ので、第1図は構造を示す縦断面図、第2図は要
部の拡大詳細図、第3図はその平面図である。 1……外槽、2……内槽、3……中間槽、4…
…底板、5……底板、6……底部保冷層、7……
外槽周壁、8……上端フランジ部、9……ブラケ
ツト、10……水平アーム、11……周壁、12
……上端縁、13……連結材、14……保冷材パ
ツク、15……保冷層、16……屋根、17……
外槽屋根保冷層、18……空間。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. プレストレスト構造の外槽と、低温用鋼材でな
    る内槽と、内槽と外槽の間にオープントツプの中
    間槽と、中間槽と内槽の間に空間を形成した低温
    タンクにおいて、屋根を備えた外槽の上端フラン
    ジ部に一定の間隔で全周にわたつて中心方向に張
    り出して取り付けたブラケツトと、当該ブラケツ
    トの水平アームに水平方向に摺動自在で垂直方向
    に伸縮自在に連結して中間槽を懸吊する連結材
    と、中間槽と外槽のと間に、所定の大きさのパツ
    クに粒状パーライトを詰めた保冷材パツクを充填
    した保冷層を形成したことを特徴とする低温タン
    ク。
JP14607683U 1983-09-22 1983-09-22 低温タンク Granted JPS6054900U (ja)

Priority Applications (1)

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JP14607683U JPS6054900U (ja) 1983-09-22 1983-09-22 低温タンク

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JP14607683U JPS6054900U (ja) 1983-09-22 1983-09-22 低温タンク

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6054900U JPS6054900U (ja) 1985-04-17
JPH0338560Y2 true JPH0338560Y2 (ja) 1991-08-14

Family

ID=30325265

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JP14607683U Granted JPS6054900U (ja) 1983-09-22 1983-09-22 低温タンク

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS588900A (ja) * 1981-07-09 1983-01-19 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 二重構造低温タンク
JPS5850391A (ja) * 1981-09-18 1983-03-24 三菱重工業株式会社 防熱方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS587195Y2 (ja) * 1978-12-26 1983-02-08 石川島播磨重工業株式会社 低温タンク

Patent Citations (2)

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JPS588900A (ja) * 1981-07-09 1983-01-19 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 二重構造低温タンク
JPS5850391A (ja) * 1981-09-18 1983-03-24 三菱重工業株式会社 防熱方法

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JPS6054900U (ja) 1985-04-17

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