JPH0447518Y2 - - Google Patents

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JPH0447518Y2
JPH0447518Y2 JP1985127092U JP12709285U JPH0447518Y2 JP H0447518 Y2 JPH0447518 Y2 JP H0447518Y2 JP 1985127092 U JP1985127092 U JP 1985127092U JP 12709285 U JP12709285 U JP 12709285U JP H0447518 Y2 JPH0447518 Y2 JP H0447518Y2
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JP
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concrete
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roof
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base anchor
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  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は外槽をプレストレストコンクリート
で構築した低温貯槽における屋根の支持構造の改
良に関するものである。
〔従来の技術〕
液化石油ガス(LPG)や液化天然ガス(LNG)
等の低温液の貯蔵には、漏洩等に対する危険を防
止するため二重殻構造の貯槽が使用されることが
多い。
例えば二重殻貯槽のひとつである外槽コンクリ
ート製低温貯槽は、第2図に示すように、地表に
断熱コンクリートからなる基礎1を敷設し、この
基礎1と一体に外槽2の側壁となるコンクリート
壁3を構築し、これらコンクリート壁3と基礎1
の内面を鉄板等のシールプレート4で覆い、シー
ルプレート4上に断熱保冷材5を介装して低温液
が貯蔵される内槽6を設置し、この内槽6を覆う
よう外槽2の屋根7をコンクリート壁3の上端部
に取付けるという構造が採られている。
このような低温貯槽では、万一内槽6内の低温
液が漏出した場合の危険防止のため外槽2の側壁
となるコンクリート壁3を防液堤として機能させ
るようにしており、このためコンクリート壁3は
漏出した低温液の液圧が作用しても十分耐え得る
強度にする必要がある。
したがつて、コンクリート壁3を通常のコンク
リートで構築すると壁厚さを相当厚くしなければ
ならない。
そこで、コンクリート壁3をプレストレストコ
ンクリートで構築することで壁厚さを薄くするこ
とが考えられている。
(考案が解決しようとする問題点) ところが、コンクリート壁3の厚さが薄くなる
と、外槽2の屋根7の支持をどのようにするかと
いう問題がある。
この屋根7の支持構造としては、例えば、第3
図に示すように、コンクリート壁3の厚さ方向の
中央部に外槽2の上端部の側壁となる胴板8と一
体のアンカー9を埋設し、この胴板8の上端部に
環状補強材であるコンプレツシヨンリング10を
介して屋根7を取付けるようにしている。
しかし、コンクリート壁3の厚さが300〜500mm
程度と薄い場合には、強度が十分確保できず、し
かも補強も難しい。また、コンクリート壁3の内
面に取付けられているシールプレート4の上端部
と胴板8との接続も複雑になつてしまう。
一方、第4図に示すように、コンクリート壁3
の上端部から斜めにアンカー9とコンプレツシヨ
ンリング10とを一体にして配置することでシー
ルプレート4との接続を容易とする支持構造も考
えられている。
しかし、このような支持構造では、コンクリー
ト壁3の上端部に荷重が集中するため補強が必要
となり、張り出し11を設けることも考えられる
が、施工が困難で煩雑となり、また、プレストレ
ストコンクリート用のPC鋼棒の設置スペースの
確保が難しいという問題もある。
この考案はかかる従来技術に鑑みてなされたも
ので、外槽の側壁が薄くとも充分な強度を確保し
て屋根を取付けることができる外槽コンクリート
製低温貯槽の屋根の支持構造を提供しようとする
ものである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するためこの考案は、プレス
トレストコンクリート外槽のPC鋼材と干渉しな
い外槽側壁上端部の角部内面に沿つて当該外槽側
壁に固定される取付板とプレストレストコンクリ
ートの側壁内にPC鋼材と干渉せずに埋設される
埋設部とでなるベースアンカーを設け、このベー
スアンカー上に補強用コンクリート壁を設け、前
記側壁内面に沿う屋根取付用の外槽胴板を前記ベ
ースアンカーと補強用コンクリート壁に固定する
一方、この外槽胴板上に環状補強材を介して屋根
を取付けたことを特徴とするものである。
〔作用〕 取付板と埋設部で構成されるベースアンカーの
取付位置を外槽の側壁上端部の角部内面としてプ
レストレストコンクリートの薄くなつた側壁の厚
さを有効に利用するようにするとともに、このベ
ースアンカーに外槽胴板を取付けることにより屋
根荷重をその高さ分だけ緩和できベースアンカー
に作用する支持反力が軽減できるため強固な固定
ができる。
〔実施例〕
以下この考案の一実施例を図面に基づき詳細に
説明する。
第1図はこの考案の外槽コンクリート製低温貯
槽の屋根の支持構造の一実施例にかかる一部分の
拡大断面図である。なお、第2図で示した全体図
と同一部分には同一番号を記してある。
プレストレストコンクリートで形成されるコン
クリート壁3の上端部の内面にアングル材で形成
された取付板12aと棒状の埋設部12bとが一
体とされたベースアンカー12が配置されて打設
と同時に埋め込まれており、取付板12aが上端
部の内面角部を覆うようになつている。
そして、このベースアンカー12の取付板12
aの外槽2の内面に位置する垂直部分にシールプ
レート4の上端部分が重ねられてすみ肉溶接され
ている。
また、ベースアンカー12の取付板12aの水
平部分の内面側の端部には、外槽2の胴板8の下
端部が溶接固定されており、胴板8の下半分の外
側に補強筋13が取付けてあり、補強用コンクリ
ート壁14で覆われている。
一方、胴板8の上端部には、屋根荷重を支持す
るよう環状補強材であるコンプレツシヨンリング
10が溶接してあり、コンプレツシヨンリング1
0を介して屋根7が取付けられている。
なお、外の構成は第2図に示した外槽コンクリ
ート製低温貯槽と同一であるので説明は省略す
る。
かように構成した外槽コンクリート製低温貯槽
の屋根の支持構造によれば、屋根7の重量はコン
プレツシヨンリング10および外槽2の胴板8を
介してベースアンカー12で支持されることとな
る。この場合、コンクリート壁3が300〜500mm程
度と薄くしても、ベースアンカー12がコンクリ
ート壁3の内面に沿つて設けられるため埋設部1
2bを長くすることができ強固に支持できる。
また、万一、内槽6内の低温液が漏出した場合
には、その蒸発ガス(BOG)による圧力が外槽
2に作用し、屋根7の内面にも作用することとな
るが、コンプレツシヨンリング10の変形で圧力
が受けられ、ベースアンカー12に加わる荷重負
担は少ない。
また、シールプレート4との接続もベースアン
カー12の取付板12a部分で重ねて下向きのす
み肉溶接ができるので、容易となる。
なお、上記実施例では、ベースアングルをアン
グル材で形成した取付板12aと埋設部12bと
で構成したが、取付板12aは平板状であつても
良く、これをコンクリート壁内面に沿うよう配置
すれば良い。
また、胴板の外側半分を補強用コンクリート壁
で覆うようにしたが、これは無くても良い。さら
に、二重殻貯槽に限らず一重殻貯槽に適用できる
とともに、地下式の貯槽にも適用できるものであ
る。
〔考案の効果〕
以上一実施例とともに具体的に説明したよう
に、この考案によれば、プレストレストコンクリ
ート製の側壁上端部の内面にベースアンカーを設
け、このベースアンカーに外槽胴板を取付け、こ
の外槽胴板に環状補強材を介して屋根を取付ける
ようにしたので、側壁の厚さを有効に利用してベ
ースアンカーを支持することができるとともに、
屋根の重量や屋根に加わる圧力は環状補強材と外
槽胴板とで受けることができ、ベースアンカーに
伝わる荷重を減らすことができる。
また、側壁の内面にベースアンカーを取付ける
ので、側壁の内面に液密かつ気密とするため取付
けられるシールプレートとの接続も容易となる。
さらに、プレストレストコンクリートとするた
め上下方向には、PC鋼棒が埋設されることとな
るが、ベースアンカーと干渉せず容易に配置でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の外槽コンクリート製低温貯
槽の屋根の支持構造の一実施例にかかる要部の拡
大断面図、第2図はこの考案の適用対象の一例の
断面図、第3図および第4図は従来の屋根の支持
構造の断面図である。 1……基礎、2……外槽、3……コンクリート
壁、4……シールプレート、5……断熱保冷材、
6……内槽、7……屋根、8……胴板、10……
コンプレツシヨンリング、12……ベースアンカ
ー、13……補強筋、14……補強用コンクリー
ト壁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. プレストレストコンクリート外槽のPC鋼材と
    干渉しない外槽側壁上端部の角部内面に沿つて当
    該外槽側壁に固定される取付板とプレストレスト
    コンクリートの側壁内にPC鋼材と干渉せずに埋
    設される埋設部とでなるベースアンカーを設け、
    このベースアンカー上に補強用コンクリート壁を
    設け、前記側壁内面に沿う屋根取付用の外槽胴板
    を前記ベースアンカーと補強用コンクリート壁に
    固定する一方、この外槽胴板上に環状補強材を介
    して屋根を取付けたことを特徴とする外槽コンク
    リート製低温貯槽の屋根の支持構造。
JP1985127092U 1985-08-20 1985-08-20 Expired JPH0447518Y2 (ja)

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JP1985127092U JPH0447518Y2 (ja) 1985-08-20 1985-08-20

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JPS6235198U JPS6235198U (ja) 1987-03-02
JPH0447518Y2 true JPH0447518Y2 (ja) 1992-11-10

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ID=31021510

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5315114B2 (ja) * 1972-08-07 1978-05-22

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5315114U (ja) * 1976-07-20 1978-02-08

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5315114B2 (ja) * 1972-08-07 1978-05-22

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JPS6235198U (ja) 1987-03-02

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