JP2514369Y2 - 地中低温タンク - Google Patents
地中低温タンクInfo
- Publication number
- JP2514369Y2 JP2514369Y2 JP1991000937U JP93791U JP2514369Y2 JP 2514369 Y2 JP2514369 Y2 JP 2514369Y2 JP 1991000937 U JP1991000937 U JP 1991000937U JP 93791 U JP93791 U JP 93791U JP 2514369 Y2 JP2514369 Y2 JP 2514369Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- neck
- tank body
- lid
- tank
- low temperature
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、槽体構造を改良した地
中低温タンクに関する。
中低温タンクに関する。
【０００２】
【従来の技術】地下式あるいは半地下式等の低温タンク
は既に知られている。しかし、この種の低温タンクは槽
体を覆う屋根の全体が地上に露出しているため、地上ス
ペースの有効利用が図れない。
は既に知られている。しかし、この種の低温タンクは槽
体を覆う屋根の全体が地上に露出しているため、地上ス
ペースの有効利用が図れない。
【０００３】このため、本考案者等は、地中に有底筒体
状の槽体を設け、この槽体の上端部を地表と同一面ある
いは地中に没した平板状の屋根で覆った地中低温タンク
を考案中である。
状の槽体を設け、この槽体の上端部を地表と同一面ある
いは地中に没した平板状の屋根で覆った地中低温タンク
を考案中である。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記低
温タンクにおいては、屋根が平板で液体のスロッシング
の影響を受け易く、貯蔵量の制限を受ける問題が考えら
れる。
温タンクにおいては、屋根が平板で液体のスロッシング
の影響を受け易く、貯蔵量の制限を受ける問題が考えら
れる。
【０００５】そこで、本考案の目的は、スロッシングの
影響を受け難く、液体を槽体内一杯に貯蔵できる地中低
温タンクを提供することにある。
影響を受け難く、液体を槽体内一杯に貯蔵できる地中低
温タンクを提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案は、地中に有底筒体状の胴部、該胴部の上端に
形成され中央に首部を有するドーム状の肩部を備えたボ
トル状のコンクリート製槽体を形成し、該槽体の内壁に
保冷層を介してメンブレンを設け、肩部と胴部の交わる
コーナーを曲面状のメンブレンとし、首部のメンブレン
をソリッドプレートで形成し、首部の上端を蓋で閉塞す
ると共に該蓋に上記ソリッドプレートを溶接してコンク
リート製槽体の首部に対して摺動可能に吊り下げ、上記
蓋に槽体内底部へ向かって垂下する液配管を設け、上記
液配管に水平管を接続すると共にその水平管を上記首部
を貫通させて槽体外に延出させたものである。
に本考案は、地中に有底筒体状の胴部、該胴部の上端に
形成され中央に首部を有するドーム状の肩部を備えたボ
トル状のコンクリート製槽体を形成し、該槽体の内壁に
保冷層を介してメンブレンを設け、肩部と胴部の交わる
コーナーを曲面状のメンブレンとし、首部のメンブレン
をソリッドプレートで形成し、首部の上端を蓋で閉塞す
ると共に該蓋に上記ソリッドプレートを溶接してコンク
リート製槽体の首部に対して摺動可能に吊り下げ、上記
蓋に槽体内底部へ向かって垂下する液配管を設け、上記
液配管に水平管を接続すると共にその水平管を上記首部
を貫通させて槽体外に延出させたものである。
【０００７】
【作用】槽体がボトル形状をしており、屋根に相当する
肩部がドーム状であり、肩部と胴部の交わるコーナーが
曲面状であるため、スロッシングの影響を受け難く、特
に液面によるメンブレンを剥がそうとする力を減少する
ことができて低温液体を槽体内一杯に貯蔵することが可
能となる。また、槽体と液配管に接続された水平管とが
地中に設けられているため、地上スペースの有効利用が
図れる。
肩部がドーム状であり、肩部と胴部の交わるコーナーが
曲面状であるため、スロッシングの影響を受け難く、特
に液面によるメンブレンを剥がそうとする力を減少する
ことができて低温液体を槽体内一杯に貯蔵することが可
能となる。また、槽体と液配管に接続された水平管とが
地中に設けられているため、地上スペースの有効利用が
図れる。
【０００８】
【実施例】以下、本考案の一実施例を添付図面に基づい
て詳述する。
て詳述する。
【０００９】図１において、１は低温液化ガス等の低温
液体を貯蔵する地中低温タンクの槽体で、この槽体１は
地中Ｇに鉄筋コンクリートによって形成されている。
液体を貯蔵する地中低温タンクの槽体で、この槽体１は
地中Ｇに鉄筋コンクリートによって形成されている。
【００１０】上記槽体１は有底円筒体状の胴部２と、こ
の胴部２の上端にこれを覆うように連続的に形成された
ドーム状の肩部３と、この肩部３の中央にこれより上方
に連続的に形成され、胴部２よりも十分に小さい径の首
部４とから主に構成されている。首部４の上端は地上に
位置しており、この上端は蓋５で閉塞されている。
の胴部２の上端にこれを覆うように連続的に形成された
ドーム状の肩部３と、この肩部３の中央にこれより上方
に連続的に形成され、胴部２よりも十分に小さい径の首
部４とから主に構成されている。首部４の上端は地上に
位置しており、この上端は蓋５で閉塞されている。
【００１１】上記胴部２の底は、胴部２の下部内壁に設
けた突起６に底板７を係止することにより構成されてい
るが、胴部２に底板７を一体形成したものであってもよ
い。
けた突起６に底板７を係止することにより構成されてい
るが、胴部２に底板７を一体形成したものであってもよ
い。
【００１２】このように構成された槽体１の内壁にはポ
リウレタンフォームからなる保冷材の層、すなわち保冷
層８が設けられ、この保冷層８の表面には低温靱性を有
するステンレス製等のメンブレン（薄膜）９及びソリッ
ドプレート２４（首部）が張設溶接されて液密，気密及
び水密としている。
リウレタンフォームからなる保冷材の層、すなわち保冷
層８が設けられ、この保冷層８の表面には低温靱性を有
するステンレス製等のメンブレン（薄膜）９及びソリッ
ドプレート２４（首部）が張設溶接されて液密，気密及
び水密としている。
【００１３】底部、胴部２及び肩部３のメンブレン９
ａ，９ｂ，９ｃは、低温時の熱収縮を許容するようにコ
ルゲーションを有していると共に、ホールインアンカに
より固定されている。首部４に張設される円筒状胴板は
剛性があり、上端を蓋５に溶接して蓋５より吊り下げら
れている。この円筒状胴板は、蓋５及び液配管１６と同
一の熱収縮をさせて収縮速度差による応力を発生させな
いようにすること及び液配管等の荷重を受けることか
ら、その荷重を支えるに十分な強度を有する低温鋼材板
としてのソリッドプレート２４からなり、コンクリート
製槽体の首部４に対して摺動できるようになっている。
このソリッドプレート２４の下端は肩部のメンブレン９
ｃとコルゲーションを介して溶接で連なっている。
ａ，９ｂ，９ｃは、低温時の熱収縮を許容するようにコ
ルゲーションを有していると共に、ホールインアンカに
より固定されている。首部４に張設される円筒状胴板は
剛性があり、上端を蓋５に溶接して蓋５より吊り下げら
れている。この円筒状胴板は、蓋５及び液配管１６と同
一の熱収縮をさせて収縮速度差による応力を発生させな
いようにすること及び液配管等の荷重を受けることか
ら、その荷重を支えるに十分な強度を有する低温鋼材板
としてのソリッドプレート２４からなり、コンクリート
製槽体の首部４に対して摺動できるようになっている。
このソリッドプレート２４の下端は肩部のメンブレン９
ｃとコルゲーションを介して溶接で連なっている。
【００１４】首部４における保冷層８の上端部は首部４
の上端部よりも突出しており、この保冷層８の上端部に
蓋５が載置され、蓋５と首部４の上端部との間には断熱
材からなるシム１０が介設されている。
の上端部よりも突出しており、この保冷層８の上端部に
蓋５が載置され、蓋５と首部４の上端部との間には断熱
材からなるシム１０が介設されている。
【００１５】蓋５は鋼板からなり、その上面には補強リ
ブ１１が設けられている。この蓋５は首部４の上端部に
アンカにより固定されている。尚、蓋の５のアンカ部５
には径方向に長穴を有し、熱収縮が可能としている。
ブ１１が設けられている。この蓋５は首部４の上端部に
アンカにより固定されている。尚、蓋の５のアンカ部５
には径方向に長穴を有し、熱収縮が可能としている。
【００１６】首部４の上端部には上端にスチフナ１２を
有する円筒体状のカバー１３が蓋５を覆うようにアンカ
により固定され、カバー１３内にはグラスウール等の保
冷材１４が充填されている。
有する円筒体状のカバー１３が蓋５を覆うようにアンカ
により固定され、カバー１３内にはグラスウール等の保
冷材１４が充填されている。
【００１７】蓋５には圧力逃し弁１５が設けられると共
に上端が閉塞された液配管１６が槽体１内底部に向かっ
て垂下されている。この液配管１６には水平管１７が接
続され、この水平管１７は首部４を貫通して液処理設備
まで導かれている。
に上端が閉塞された液配管１６が槽体１内底部に向かっ
て垂下されている。この液配管１６には水平管１７が接
続され、この水平管１７は首部４を貫通して液処理設備
まで導かれている。
【００１８】首部４には水平管１７が貫通する貫通孔１
８が形成されると共に、水平管１７に沿ってこれを覆う
ように設けられた保護管１９が連結されている。水平管
１７の外周には保冷層８から連続して保冷材２０が設け
られている。
８が形成されると共に、水平管１７に沿ってこれを覆う
ように設けられた保護管１９が連結されている。水平管
１７の外周には保冷層８から連続して保冷材２０が設け
られている。
【００１９】このように構成された地中低温タンクによ
れば、槽体１がボトル状に形成され、屋根に相当する肩
部３がドーム状で、かつ肩部３と胴部２の交わるコーナ
ー部のメンブレンが円弧状であるため、液がスロッシン
グを起こしても、矢印Ａで示すようにスロッシングが肩
部３のドーム状の曲面によって内側に案内されて吸収さ
れるようになり、スロッシングの影響を受け難い。従っ
て、首部４を除いて低温液体を槽体１内一杯に貯蔵する
ことができる。また、肩部３はドーム状であるため、平
板に比して強度的に強く、肉厚を薄くできる。更に、槽
体１と液配管１６に接続された水平管１７とが地中に設
けられており、地上には蓋５のカバー１３が露出してい
るだけであるため、地上スペースの有効利用が図れる。
れば、槽体１がボトル状に形成され、屋根に相当する肩
部３がドーム状で、かつ肩部３と胴部２の交わるコーナ
ー部のメンブレンが円弧状であるため、液がスロッシン
グを起こしても、矢印Ａで示すようにスロッシングが肩
部３のドーム状の曲面によって内側に案内されて吸収さ
れるようになり、スロッシングの影響を受け難い。従っ
て、首部４を除いて低温液体を槽体１内一杯に貯蔵する
ことができる。また、肩部３はドーム状であるため、平
板に比して強度的に強く、肉厚を薄くできる。更に、槽
体１と液配管１６に接続された水平管１７とが地中に設
けられており、地上には蓋５のカバー１３が露出してい
るだけであるため、地上スペースの有効利用が図れる。
【００２０】なお、図２は首部４の液配管貫通部の変形
例を示している。図示するように首部４の貫通孔１８外
側周縁部には環状の取付板２１が水平管１７の保冷材２
０と接触しない状態で取付けられ、この取付板２１には
水平管１７を囲繞する円筒状のシート２２の一端が固定
され、水平管１７の保冷材２０上にはシート２２の他端
がバンド２３により固定されている。
例を示している。図示するように首部４の貫通孔１８外
側周縁部には環状の取付板２１が水平管１７の保冷材２
０と接触しない状態で取付けられ、この取付板２１には
水平管１７を囲繞する円筒状のシート２２の一端が固定
され、水平管１７の保冷材２０上にはシート２２の他端
がバンド２３により固定されている。
【００２１】このシート２２により貫通孔１８からの冷
熱の逃げを防止できると共に、貫通孔１８から槽体１内
への雨水の浸入を防止できる。
熱の逃げを防止できると共に、貫通孔１８から槽体１内
への雨水の浸入を防止できる。
【００２２】
【考案の効果】以上要するに本考案によれば、槽体がボ
トル状に形成され、屋根に相当する肩部がドーム状であ
るため、スロッシングの影響を受け難く、低温液体を槽
体内一杯に貯蔵することができ、また槽体と液配管に接
続された水平管とが地中に設けられているので、地上ス
ペースの有効利用が図れる。
トル状に形成され、屋根に相当する肩部がドーム状であ
るため、スロッシングの影響を受け難く、低温液体を槽
体内一杯に貯蔵することができ、また槽体と液配管に接
続された水平管とが地中に設けられているので、地上ス
ペースの有効利用が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本考案の一実施例を示す地中低温タンクの断面
図である。
図である。
【図２】首部の液配管貫通部の変形例を示す部分的断面
図である。
図である。
１ 槽体 ２ 胴部 ３ 肩部 ４ 首部 ５ 蓋 ８ 保冷層 ９ メンブレン ２４ ソリッドプレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 佐藤 滋人 東京都江東区豊洲三丁目２番16号 石川 島播磨重工業株式会社 豊洲総合事務所 内 審査官 大橋 康史
Claims (1)
- 【請求項１】 地中に有底筒体状の胴部、該胴部の上端
に形成され中央に首部を有するドーム状の肩部を備えた
ボトル状のコンクリート製槽体を形成し、該槽体の内壁
に保冷層を介してメンブレンを設け、肩部と胴部の交わ
るコーナーを曲面状のメンブレンとし、首部のメンブレ
ンをソリッドプレートで形成し、首部の上端を蓋で閉塞
すると共に該蓋に上記ソリッドプレートを溶接してコン
クリート製槽体の首部に対して摺動可能に吊り下げ、上
記蓋に槽体内底部へ向かって垂下する液配管を設け、上
記液配管に水平管を接続すると共にその水平管を上記首
部を貫通させて槽体外に延出させたことを特徴とする地
中低温タンク。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991000937U JP2514369Y2 (ja) | 1991-01-17 | 1991-01-17 | 地中低温タンク |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991000937U JP2514369Y2 (ja) | 1991-01-17 | 1991-01-17 | 地中低温タンク |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0495397U JPH0495397U (ja) | 1992-08-18 |
| JP2514369Y2 true JP2514369Y2 (ja) | 1996-10-16 |
Family
ID=31727974
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991000937U Expired - Lifetime JP2514369Y2 (ja) | 1991-01-17 | 1991-01-17 | 地中低温タンク |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2514369Y2 (ja) |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS56156600A (en) * | 1980-05-02 | 1981-12-03 | Nippon Sekiyu Hanbai Kk | Attachment mechanism for underground storage tank |
| JPS60154435A (ja) * | 1984-01-24 | 1985-08-14 | Nec Corp | 超高圧水銀ランプ用ハウジング |
-
1991
- 1991-01-17 JP JP1991000937U patent/JP2514369Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS56156600A (en) * | 1980-05-02 | 1981-12-03 | Nippon Sekiyu Hanbai Kk | Attachment mechanism for underground storage tank |
| JPS60154435A (ja) * | 1984-01-24 | 1985-08-14 | Nec Corp | 超高圧水銀ランプ用ハウジング |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0495397U (ja) | 1992-08-18 |
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