JPH0747679Y2 - 埋設型低温液体貯蔵タンク - Google Patents

埋設型低温液体貯蔵タンク

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Publication number
JPH0747679Y2
JPH0747679Y2 JP523091U JP523091U JPH0747679Y2 JP H0747679 Y2 JPH0747679 Y2 JP H0747679Y2 JP 523091 U JP523091 U JP 523091U JP 523091 U JP523091 U JP 523091U JP H0747679 Y2 JPH0747679 Y2 JP H0747679Y2
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JP
Japan
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temperature liquid
heat insulating
storage tank
insulating material
liquid storage
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JP523091U
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JPH04101898U (ja
Inventor
唯渉 仲地
吉弘 能勢
嘉夫 古見
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Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はLNG等の低温液体を貯
蔵するための低温液体貯蔵タンクに係り、特に、地中に
埋設される埋設型低温液体貯蔵タンクに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、LNG等の低温液体を貯蔵する
ための低温液体貯蔵タンクは安全性の観点から地面を掘
削して構築されており、円筒状のコンクリート躯体の上
部開口部に屋根部が設けられている。この屋根部はドー
ム状に形成されているものが多く、外部入熱によって高
まったタンクの内圧を均等に受けている。ところが、こ
のドーム状の屋根部は地上に露出しているため、地域住
民に心理的影響を及ぼしたり、また、その形状が球面で
あるため、外気との接触面積が大きくなって外部入熱が
大きい等といった欠点を有している。
【0003】そこで、この屋根部を平板状に形成し、そ
の上部を土砂によって覆うことで上記の欠点を解消した
覆土式低温液体貯蔵タンクが提案されている。
【0004】この覆土式低温液体貯蔵タンクは図2に示
すように、地面を掘削して構築された円筒状のコンクリ
ート躯体aの上部開口部に、これを覆うようにコンクリ
ート製の平板状の屋根部bが形成されている。そして、
このコンクリート躯体a及び屋根部bの内面には外部入
熱を防止する断熱材cが貼り付けてあり、さらに、この
断熱材cの内面には内溶液を実質的に収容するためのメ
ンブレンパネルdが設けられている。この場合、屋根部
bに設けられているメンブレンパネルdは、直接、内溶
液が触れることはないが、タンク内をシールして、気化
ガスの漏洩を防止する働きをしている。
【0005】このメンブレンパネルdはSUS等の金属
で形成されているため、低温液体を収容した際に、低温
によって熱収縮を起こして亀裂を起こしてしまう虞があ
る。そのため、このメンブレンパネルdには、熱収縮を
許容するためのコルゲーションeが縦横に複数、形成さ
れている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うに屋根部bの下面に設けられているメンブレンパネル
dはタンクの上部開口部をシールするためのものである
が、他に屋根部bをシールする手段があれば、高価なメ
ンブレンパネルdは不要なものであった。また、このメ
ンブレンパネルdは屋根部bの断熱材cの下面に取り付
けられているため、地震等によってタンク内に脱落する
虞があった。
【0007】そこで、本考案は上述した欠点を有効に解
決するために案出されたものであり、その目的は屋根部
に設けられるメンブレンパネルを使用せず、有効にタン
クの上部開口部をシールすることを可能とした埋設型低
温液体貯蔵タンク提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案は、地中に構築された有底円筒状のコンクリー
ト躯体の上部開口部にコンクリート製の平板状屋根部を
備えた埋設型低温液体貯蔵タンクにおいて、上記屋根部
の下面に断熱材を貼り付けると共に、該断熱材と上記屋
根部の間にシール用のライナプレートを設けて構成され
ている。
【0009】
【作用】本考案は以上のように構成されているため、コ
ンクリート躯体内の気化ガスが屋根部の断熱材の隙間に
侵入しても、屋根部の下面と断熱材の間に設けられたラ
イナプレートが気化ガスをシールすることになり、屋根
部からのガス洩れを防止することができる。また、この
ライナプレートは断熱材によって断熱されるように構成
されているため、低温液体による熱収縮量が極めて小さ
くなり、メンブレンパネルのコルゲーションのような熱
収縮対策機能が不要となる。
【0010】
【実施例】以下、本考案の一実施例を添付図面に基づい
て詳述する。
【0011】図1は本考案に係る埋設型低温液体貯蔵タ
ンクを示したものである。図示するように、この埋設型
低温液体貯蔵タンクは地面を掘削して構築された有底円
筒形状のコンクリート躯体1の上部開口部に、これを覆
うように平板状に形成されたコンクリート製の屋根部2
が設けられており、さらに、この屋根部2の上部は多少
の土砂が盛られている。また、コンクリート躯体1及び
屋根部2の内面には外部入熱を防止するための硬質ポリ
ウレタンフォーム等からブロック体に形成された断熱材
3が複数、貼り付けてあり、さらに、コンクリート躯体
1の断熱材3の内面には低温液体である内溶液を実質的
に収容するためのメンブレンパネル4が設けられてい
る。
【0012】このメンブレンパネル4は耐冷熱温度がー
160℃程度のSUS等の金属で形成されており、その
表面には熱収縮を許容するために、コンクリート躯体1
の内部側に凸状に折り曲げたコルゲーション5が縦横に
複数、形成されている。
【0013】また、図3に示すように、屋根部2のコン
クリート層6とその下面に設けられた断熱材3との間に
は平板状のライナプレート7が設けられている。このラ
イナプレート7は耐冷熱温度がー60℃程度のSLA材
等で形成されており、その周縁はコンクリート躯体1の
メンブレンパネル4の上端と一体的に連結されて、タン
ク内を密閉している。
【0014】次に、本考案の作用を説明する。
【0015】コンクリート躯体1内の低温液体から発生
したBOG(気化ガス)が屋根部2の断熱材3の隙間か
ら屋根部2側へ侵入した場合、屋根部2のコンクリート
層6とその下面の断熱材3の間に設けられたライナプレ
ート7が気化ガスの漏洩をシールすることになり、屋根
部2からのガス洩れを防止することになる。また、この
ライナプレート7は断熱材3によって断熱されているた
め、低温液体(約−160℃)の冷熱が直接、伝わらな
い。従って、その耐冷熱温度も約−40℃〜−60℃程
度であり、その熱収縮量が極めて小さくなり、メンブレ
ンパネル4のコルゲーション5のような熱収縮対策機能
が不要となる。
【0016】次に、図4はこのライナプレート7を屋根
部2のコンクリート層6内に設けたものである。これに
よって、ライナプレート7と断熱材3の距離が大きくな
り、低温液体の冷熱が伝わり難くなる。これによって、
その熱収縮量が極めて小さくなり、ライナプレート7の
薄肉化が可能となる。
【0017】また、図5はライナプレート7への断熱効
果を高めるために、断熱材3を厚く設定したものであ
る。この場合、断熱材3の自重が増加するため、断熱材
3の表面に吊りデッキ8を設け、この吊りデッキ8をコ
ンクリート層6のアンカ(図示せず)に連結された吊り
ロッド9で支持して、脱落を防止している。これによっ
て、断熱材3の厚さを厚く設定することが可能となり、
断熱効果が高まると共にライナプレート7の熱収縮量を
極めて小さくすることができる。
【0018】また、図6は図5で使用している硬質ポリ
ウレタンフォーム等の断熱材の代わりに、パーライトコ
ンクリート10を用いたものである。すなわち、図2〜
図5で示した硬質ポリウレタンフォーム等の断熱材3は
直接、BOGに晒されているため、耐久性に憂慮する点
があるため、耐久性の高いパーライトコンクリート10
を使用することで断熱材3の耐久性を向上させたもので
ある。これによって断熱材3の耐久性が向上する。
【0019】
【考案の効果】以上、要するに本考案によれば、熱収縮
対策機能のコルゲーションが不要になるため、製造コス
トが安価となる。また、シール用のライナプレートを屋
根部と断熱材の間に設けたため、脱落などの事故を未然
に防止することが可能となって信頼性が向上するといっ
た優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す概略図である。
【図2】従来の埋設型低温液体貯蔵タンクを示す概略図
である。
【図3】本考案の屋根部付近を示す部分拡大図である。
【図4】本考案の第2の変形実施例を示す部分拡大図で
ある。
【図5】本考案の第3の変形実施例を示す部分拡大図で
ある。
【図6】本考案の第4の変形実施例を示す部分拡大図で
ある。
【符号の説明】
1 コンクリート躯体 2 屋根部 3 断熱材 7 ライナプレート
フロントページの続き (72)考案者 古見 嘉夫 東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川島 播磨重工業株式会社 豊洲総合事務所内 審査官 長谷川 吉雄

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中に構築された有底円筒状のコンクリ
    ート躯体の上部開口部にコンクリート製の平板状屋根部
    を備えた埋設型低温液体貯蔵タンクにおいて、上記屋根
    部の下面に断熱材を貼り付けると共に、該断熱材と上記
    屋根部の間にシール用のライナプレートを設けたことを
    特徴とする埋設型低温液体貯蔵タンク。
JP523091U 1991-02-12 1991-02-12 埋設型低温液体貯蔵タンク Expired - Lifetime JPH0747679Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP523091U JPH0747679Y2 (ja) 1991-02-12 1991-02-12 埋設型低温液体貯蔵タンク

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JP523091U JPH0747679Y2 (ja) 1991-02-12 1991-02-12 埋設型低温液体貯蔵タンク

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04101898U JPH04101898U (ja) 1992-09-02
JPH0747679Y2 true JPH0747679Y2 (ja) 1995-11-01

Family

ID=31735598

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JP523091U Expired - Lifetime JPH0747679Y2 (ja) 1991-02-12 1991-02-12 埋設型低温液体貯蔵タンク

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