JP2766187B2 - 地下地上一体型低温液化ガスタンク - Google Patents

地下地上一体型低温液化ガスタンク

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JP2766187B2 JP15296594A JP15296594A JP2766187B2 JP 2766187 B2 JP2766187 B2 JP 2766187B2 JP 15296594 A JP15296594 A JP 15296594A JP 15296594 A JP15296594 A JP 15296594A JP 2766187 B2 JP2766187 B2 JP 2766187B2
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久夫 藤村
浩一郎 金井
慎治 中川
秀利 鹿島
保孝 大沢
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Kajima Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、LNGやLPG等の低
温液化ガスを貯蔵する地下地上一体型低温液化ガスタン
クに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、LNG等を貯蔵する低温液化ガス
タンクとして、地下式のタンクが存する。この低温液化
ガスタンクは、地下に側壁と底版とを設け、地上部に屋
根を設けた構造となっている。
【0003】ところで、更に大容量の低温液化ガスを貯
蔵するため、本出願人は地下地上一体型低温液化ガスタ
ンクを既に提案している。この地下地上一体型低温液化
ガスタンクは、地下部に側壁と底版を設け、地上部にお
いて側壁上端にコンクリート壁と内槽金属からなる壁を
設け、この壁の上部に二重の金属製の屋根を設けた構造
を有する。
【0004】この地下地上一体型低温液化ガスタンク
は、従来の地下式の低温液化ガスタンクに比べ小敷地に
大容量の貯蔵が可能であり、単位容量あたりの建設コス
トが格段に安価であること等の優れた特徴を有してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この地
下地上一体型低温液化ガスタンクでは、側壁上部に設け
られる内槽金属が−162度のLNG等の低温にさらさ
れるため、たとえばタンクの内径が72m の場合、内槽
金属は約7cm収縮しようとし、内槽金属の取り付け部に
大きな引張力が発生する。
【0006】図7は、このような地下地上一体型低温液
化ガスタンクの側壁と内槽金属の取り付け部分の拡大図
である。
【0007】図7において101は側壁であり、側壁1
01上にプレストレストコンクリート壁(PC壁)10
3と内槽金属105が設けられ、内槽金属105とPC
壁103の間に粒状パーライト等の保冷材107が設け
られる。また、側壁101の内面にはメンブレン109
が設けられ、側壁101とメンブレン109との間に硬
質ウレタンフォーム等の保冷材111が設けられる。
【0008】しかしながら、内槽金属105の下端部は
側壁101に固定されいるので、内槽金属105がLN
G等の低温にさらされると、その下端部の応力度が大き
くなる。また、側壁101頂部において大掛りな補強が
困難であるので、図7に示す構造は−10度〜−40度
のLPG等の比較的温度の高い低温液化ガスタンクには
適用できるが、−162度のLNG等の超低温の低温液
化ガスタンクには適用しにくいという問題があった。
【0009】このため、内槽金属105の下端部を側壁
101の頂部でスライドさせ、自由に温度収縮が可能と
し、過大な力の発生を防ぐことが考えられる。しかしな
がら、このようなスライド構造を用いると、地震時の安
定を確保するため、内槽金属の外周部にアンカーストラ
ップを設置しなければならず、また、スライド構造が大
掛かりとなり、コストアップを招くと共に信頼性を低下
させるという問題がある。 本発明は、このような問題
に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、L
NG等の超低温の液化ガスを貯蔵でき、更にコストが安
価で信頼性も高い地下地上一体型低温液化ガスタンクを
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために第1の発明は、地下部には底版と側壁、並びに前
記底版と前記側壁の内側に第1の保冷材とメンブレンと
を設け、地上部では前記側壁上にコンクリート壁と内槽
金属とを設け、前記コンクリート壁と前記内槽金属との
間に第2の保冷材を設けた地下地上一体型低温液化ガス
タンクにおいて、前記側壁頂部で、前記コンクリート壁
と前記内槽金属との間に裏込めコンクリートを所定の高
さまで設け、前記裏込めコンクリートの上方に前記第2
の保冷材を設け、前記内槽金属の内側に前記メンブレン
を延長して設け、前記内槽金属と前記メンブレンとの間
に前記第1の保冷材を設けることを特徴とする地下地上
一体型低温液化ガスタンクである。
【0011】また、第2の発明は、地下部には底版と側
壁、並びに前記底版と前記側壁の内側に第1の保冷材と
メンブレンとを設け、地上部では前記側壁上に外槽金属
と内槽金属とを設け、前記外槽金属と前記内槽金属との
間に第2の保冷材を設けた地下地上一体型低温液化ガス
タンクにおいて、前記側壁頂上部で、前記内槽金属と前
記外槽金属との間に裏込めコンクリートを所定の高さま
で設け、前記裏込めコンクリートの上方に前記第2の保
冷材を設け、前記内槽金属の内側に前記メンブレンを延
長して設け、前記内槽金属と前記メンブレンとの間に前
記第1の保冷材を設けることを特徴とする地下地上一体
型低温液化ガスタンクである。
【0012】
【作用】本発明では、内槽金属の下端部の温度は−2度
程度までしか下がらず、建設時からの温度変化が小さ
く、従って温度応力を小さくすることができる。
【0013】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は、本発明の第1の実施例に係る地下
地上一体型低温液化ガスタンクの概略構成図である。図
1において1は地表、3は不透水層であり、地盤内に地
中連続壁5を不透水層3に到達するように構築し、地中
連続壁5内を所定の深さまで掘削したのち、底版7と側
壁9を設ける。側壁9頂部にプレストレストコンクリー
ト壁(PC壁)11と内槽金属13を設け、その上に屋
根15を設ける。屋根15は内槽金属屋根17、外槽金
属屋根19の間に粒状パーライト等の保冷材21を設け
た構造となっている。23は貯蔵されるLNGを示す。
【0014】図2は、図1のA部の拡大図であり、底版
7と側壁9の内側には硬質ウレタンフォーム等の保冷材
25を介してメンブレン27が設けられる。
【0015】図3は、図1のB部の拡大図であり、本発
明の特徴部分の構成図である。図3に示すように、側壁
9の頂部にPC壁11と内槽金属13を設け、内槽金属
13とPC壁11との間に裏込めコンクリート31を設
け、裏込めコンクリート31の上部に粒状パーライト等
の保冷材21を設ける。また、側壁9の内面に設けられ
るメンブレン27を裏込めコンクリート31とほぼ同等
の高さまで延長して設け、メンブレン27と内槽金属1
3との間に硬質ウレタンフォーム等の保冷材25を設け
る。なお、メンブレン27を延長する長さ(裏込めコン
クリート31の高さ)は内槽金属13の板厚および貯蔵
される液化ガスの温度によって決められる。
【0016】図4は、本実施例と従来例における側壁9
上に設けられる内槽金属の温度を示したものである。こ
こでは、低温液化ガスタンクの内径が72m で、外気温
が15度で、−162度のLNGを貯蔵する場合を想定
している。
【0017】従来例においては、内槽金属の温度はその
下端部まで−162度となるが、本実施例においては、
内槽金属13の下端部の温度は−2度程度となり、内槽
金属13に発生する温度応力を極めて小さくすることが
できる。すなわち、内槽金属13の下端部は、外気温度
とほぼ同じ温度になり、温度変化を殆ど受けないので、
側壁9に内槽金属13を固定しても過大な力が発生する
ことがない。
【0018】このように、内槽金属13の下端部を側壁
9の頂部に固定することができ、地震時の波圧や慣性力
等に対しても安全性を確保することができる。また、過
大な力が発生しないので、側壁9の頂部に特別な補強を
する必要もない。
【0019】図5は、本発明の第2の実施例に係る地下
地上一体型低温液化ガスタンクの概略構成図である。図
5において1は地表、3は不透水層、5は地中連続壁、
7は底版、9は側壁を示す。側壁9の頂部に内槽金属4
1と外槽金属43からなる金属製のタンクを設ける。な
お、内槽金属41と外槽金属43との間には粒状パーラ
イト等の保冷材45が設けられる。そして、タンクの周
辺に防液堤47を矩形状あるいはリング状に設ける。
【0020】図6は、図5のC部の拡大図である。側壁
9頂部には内槽金属41と外槽金属43とを固定して設
ける。内槽金属41と外槽金属43の間には裏込めコン
クリート49を所定の高さまで設け、裏込めコンクリー
ト49の上部に粒状パーライト等の保冷材45を設け
る。側壁9の内面に設けられるメンブレン51を裏込め
コンクリート49とほぼ同等の高さまで延長して設け、
メンブレン51と内槽金属41との間に硬質ウレタンフ
ォーム等の保冷材53を設ける。
【0021】本実施例においても前述した実施例と同様
に、内槽金属41の下端部は、外気温度とほぼ同じ温度
になり、温度変化を殆ど受けないので、側壁9に内槽金
属41を固定しても過大な力が発生することがない。
【0022】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明によ
れば、LNG等の超低温の液化ガスを貯蔵でき、コスト
が安価で信頼性も高い地下地上一体型低温液化ガスタン
クを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る地下地上一体型低温液
化ガスタンクの概略構成図
【図2】 図1のA部の拡大図
【図3】 図1のB部の拡大図
【図4】 内槽金属の温度を示す図
【図5】 他の実施例に係る地下地上一体型低温液化ガ
スタンクの概略構成図
【図6】 図5のC部の拡大図
【図7】 従来の地下地上一体型低温液化ガスタンクの
側壁101と内槽金属105の接合部付近の拡大図
【符号の説明】
7………底版 9………側壁 11………PC壁 13………内槽金属 17………内槽金属屋根 19………外槽金属屋根 21………保冷材 25………保冷材 27………メンブレン 31………裏込めコンクリート 41………内槽金属 43………外槽金属 45………保冷材 47………防液堤 51………メンブレン 53………保冷材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金井 浩一郎 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (72)発明者 中川 慎治 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (72)発明者 鹿島 秀利 神奈川県横浜市中区錦町12番地 三菱重 工業株式会社 横浜製作所 内 (72)発明者 大沢 保孝 神奈川県横浜市中区錦町12番地 三菱重 工業株式会社 横浜製作所 内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04H 7/02 - 7/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地下部には底版と側壁、並びに前記底版
    と前記側壁の内側に第1の保冷材とメンブレンとを設
    け、 地上部では前記側壁上にコンクリート壁と内槽金属とを
    設け、前記コンクリート壁と前記内槽金属との間に第2
    の保冷材を設けた地下地上一体型低温液化ガスタンクに
    おいて、 前記側壁頂部で、前記コンクリート壁と前記内槽金属と
    の間に裏込めコンクリートを所定の高さまで設け、 前記裏込めコンクリートの上方に前記第2の保冷材を設
    け、 前記内槽金属の内側に前記メンブレンを延長して設け、
    前記内槽金属と前記メンブレンとの間に前記第1の保冷
    材を設けることを特徴とする地下地上一体型低温液化ガ
    スタンク。
  2. 【請求項2】 地下部には底版と側壁、並びに前記底版
    と前記側壁の内側に第1の保冷材とメンブレンとを設
    け、 地上部では前記側壁上に外槽金属と内槽金属とを設け、
    前記外槽金属と前記内槽金属との間に第2の保冷材を設
    けた地下地上一体型低温液化ガスタンクにおいて、 前記側壁頂上部で、前記内槽金属と前記外槽金属との間
    に裏込めコンクリートを所定の高さまで設け、 前記裏込めコンクリートの上方に前記第2の保冷材を設
    け、 前記内槽金属の内側に前記メンブレンを延長して設け、
    前記内槽金属と前記メンブレンとの間に前記第1の保冷
    材を設けることを特徴とする地下地上一体型低温液化ガ
    スタンク。
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