JP2751540B2 - 地下貯蔵タンク及びその施工方法 - Google Patents

地下貯蔵タンク及びその施工方法

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JP2751540B2
JP2751540B2 JP7152490A JP7152490A JP2751540B2 JP 2751540 B2 JP2751540 B2 JP 2751540B2 JP 7152490 A JP7152490 A JP 7152490A JP 7152490 A JP7152490 A JP 7152490A JP 2751540 B2 JP2751540 B2 JP 2751540B2
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正道 安永
徹 山本
恵太 桝本
公生 斉藤
敦宏 深田
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  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
  • Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はLNGやLPG等の液化ガス或いは原油等の液体
を貯蔵するための地下貯蔵タンク及びその施工方法に関
するものである。
〔従来の技術〕
一般に、LNGやLPG等の低温液化ガスの貯蔵タンクに
は、0.1〜0.3kg/mm2程度のガス圧が作用する為、屋根を
鋼製ドーム型とするのが一般的である(第8図参照)。
また、外部からの飛来物に対する安全性を増す為、鋼
製ドーム屋根の外側にコンクリートを打設することもあ
る。
一方、原油用貯蔵タンクの場合には、ガス圧が小さい
為、鋼製の浮き屋根とするのが一般的である(第9図参
照)。
しかし、屋根をドーム屋根とすると、ドーム高が15〜
16メートルにも及ぶ為、地上タンク程ではないが、目立
ち易い。
また、建設に際しては、周辺に一定割合の緑地化が規
定されることが多いが、ドーム屋根部分は緑地化ができ
ない。
また、屋根の水平反力が側壁コンクリートの頂部に外
向きに作用し、側壁頂部鉄筋コンクリートが全断面引っ
張りとなる為、クラックの発生等側壁頂部が構造的な弱
点となりやすい(第10図参照)。
さらに、飛来物に対する安全性を増す為、鋼製ドーム
の上にコンクリートを打設した構造の場合、タンクが空
になったガス圧0の状態の側壁頂部の水平力を考えると
コンクリート厚は50センチ程度が最大であり、飛来物に
対し充分な安全性は得られない。
一方、原油貯蔵用タンクの浮き屋根の場合、低温液化
ガスタンクの場合と同様に緑地化ができない問題がある
だけでなく、飛来物に対する対策として浮き屋根の上に
コンクリートを打設することは困難である。
また、鋼製ドームを持つ低温液化ガス地下タンクの場
合、屋根部からの入熱が大きく屋根部の断熱性を高める
必要がある。
これらの課題を解決する方法として、当出願人は屋根
をプレストレストコンクリートの吊り構造とした地下貯
蔵タンクを開発し、出願もした(第6図及び第7図参
照)。
この方法は屋根を現場打ち鉄筋コンクリート若しくは
PC板によって懸垂曲面状に構成すると共に屋根のコンク
リート中にPC鋼材を屋根中央部よりその周辺部に屋根面
に沿って放射状に配置する方法で、従来工法では避けら
れなっかった屋根のクラック等といった前記課題は略解
消できた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、屋根をコンクリート構造とすると、タンク径
が大きくなるに伴い型枠及び支保工が大規模化するのを
免れず、かと言ってプレキャストコンクリートブロック
によって構築しようとすると大型の揚重設備が必要にな
る。
さらに、PC鋼材の使用量も大幅に増え、その設置も煩
雑になり面倒であることがわかった。
この発明はこのような事情に鑑みて開発されたもの
で、クラック等の構造的欠陥の発生等を防止することが
可能であることは言うまでもなく、屋根部分の型枠及び
支保工を一切なくすることを可能にした地下貯蔵タンク
及びその施工方法を提供することを目的とするものであ
る。
〔課題を解決する為の手段〕
この発明に係る地下貯蔵タンクは地盤面下に構築し、
屋根を外周の側壁頂部と中央の支柱との間に複数本のPC
桁を前記側壁及び支柱の周方向に突き合わせつつ架設す
ると共に当該PC桁の上に屋根スラブ構成し、且つ前記PC
桁の下側に断熱材とメンブレンを施すことにより構成し
てあることを特徴とする。
また、この発明にかかる地下貯蔵地下タンクの施工方
法は地盤中に地中連続壁を円筒形状に構築すると共にそ
の内側を所定深さに掘り下げ、続いて前記地中連続壁の
内側及び底部に側壁と底版をそれぞれ構築し、続いて中
央部に支柱を構築し、続いて前記側壁頂部と支柱頂部と
の間に複数本のPC桁を前記側壁及び支柱の周方向に突き
合わせつつ仮設すると共に当該PC桁の上に屋根スラブを
構成し、且つPC桁の下側に断熱材とメンブレンを施すこ
とを特徴とする。
〔実施例〕
以下、この発明を図示する一実施例に基づいて説明す
る。
第1図及び第2図はこの発明に係る地下貯蔵タンクを
示したもので、地下貯蔵タンク1の側壁2は現場打ち鉄
筋コンクリートによって円筒形状に一体的に構成され、
底版3も現場打ち鉄筋コンクリートによって側壁2と一
体的に構成されている。
地下貯蔵タンク1内の略中央には円筒形状の支柱4が
現場打ち鉄筋コンクリート若しくはプレキャスト鉄筋コ
ンクリートによって構築されている。
支柱4の側面部には開口部5が形成されていることに
より外側と内側が連続し、支柱4の中も貯蔵タンクにな
っている。
側壁2と支柱4間には屋根6が構成されている。
屋根6は側壁2と支柱4間に複数本のPC桁7をタンク
1の円周方向に突き合わせつつ架設し、当該PC桁7の上
全面に現場打ち鉄筋コンクリートによる屋根スラブ8を
構成し、且つPC桁7の下側にその全面に保冷及び防水の
目的で硬質ポリウレタンフォーム等の断熱材とメンブレ
ンを施し、さらに屋根スラブ8の上を必要により防水層
を設ける等の防水処理を施すことにより構成されてい
る。
PC桁7は断面逆T字形状に形成され、且つ平面的に見
て二等辺三角形状に形成されている。
PC桁7が断面略逆T字形状に形成されていることによ
り、屋根6はいわゆるボイドスラブを呈し、軽量化が図
られている。
PC桁7の両端部は側壁2及び支柱4の上端部に一体的
に載せてあり、若干の支柱の変化は吸収できる。
このような構成に於いて、次にこの発明の係る地下貯
蔵タンク1の施工方法を順をおって説明する。
まず、敷地の地盤中に鋼製若しくは鉄筋コンクリート
製矢板を打ち込むか若しくは現場打ち鉄筋コンクリート
によって円筒形状の地中連続壁9を構築する(第3図参
照)。
続いて、地中連続壁9によって囲まれた内側全体を従
来工法によって所定深さまで掘り下げ、その底部を平坦
にする(第3図参照)。
続いて、地中連続壁9の内側に側壁2、底部に底版3
を現場打ち鉄筋コンクリートによって一体的に構築する
(第3図参照)。
続いて、タンク1の略中央部に円筒形状の支柱4を構
築する。
支柱4は現場打ち鉄筋コンクリート若しくはプレキャ
スト鉄筋コンクリートによって構築するが、必ずしもこ
の種の構造に限られる必要はなく、貯蔵物による悪影響
を受けない材種であれば、鉄骨構造でもよい。
続いて、側壁2の頂部と支柱4の頂部との間にPC桁7
を架け渡す(第4図参照)。
PC桁7の設置には第4図に図示するような架設装置を
使用する。
架設装置10は側壁2と支柱4の頂部にこれらの円周方
向に連続して敷設されるレール11、11とこのレール11,1
1間に架設され、このレール11の上を側壁2及び支柱4
の円周方向に走行する運搬台車12とよりなる。
PC桁7の架設に際しては、この架設台車12の下側にウ
ィンチ13,13によって吊り上たPC桁7を引き込む。。
そして、レール11,11の上を走行して所定位置まで運
搬して架設し、固定する。
PC桁7を全面に架設できたらPC桁7の上に必要量の補
強鉄筋を配筋し、続いてコンクリートを打設・養生する
ことにより屋根スラブ8を構成する。
続いて、必要により屋根スラブ8の上には防水層等の
防水処理を施す。
また、PC桁7の下側に断熱材とメンブレンを施し、液
密性、保冷性を図る。
〔発明の効果〕
この発明は以上の構成からなるので以下の効果を有す
る。
タンク中央部に支柱を設けることにより屋根スパンを
大幅に小さくすることができる。
また、支柱を支保工とすることができる為あえて支保
工を設ける必要がない。
また、屋根スパンが小さい為、PC鋼線による補強も少
なくなり、PC鋼材も大幅に節約することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図はこの発明の一実施例を示したもので、
第1図は地下貯蔵タンクの縦断面図、第2図はその屋根
部分の一部拡大断面図、第3図〜第5図はその施工方法
を示すもので、第3図は地下貯蔵タンクの縦断面図、第
4図はPC桁の架設装置によるPC桁の架設方法を示す平面
図、第5図はその側面図、第6図〜第10図は従来の地下
貯蔵地下タンクを示すもので、第6図はその平面図、第
7図〜第10図はその縦断面図である。 1…地下貯蔵タンク、2…側壁、3…底版、4…支柱、
5…開口部、6…屋根、7…PC桁、8…屋根スラブ、9
…地中連続壁、10…架設装置、11…レール、12…運搬台
車、13…ウィンチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 公生 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (72)発明者 深田 敦宏 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地盤面下に構築し、屋根を外周の側壁頂部
    と中央の支柱との間に複数本のPC桁を前記側壁及び支柱
    の周方向に突き合わせつつ架設すると共に当該PC桁の上
    に屋根スラブを構成し、且つ前記PC桁の下側に断熱材と
    メンブレンを施すことにより構成してあることを特徴と
    する地下貯蔵タンク。
  2. 【請求項2】地盤中に地中連続壁を円筒形状に構築する
    と共にその内側を所定深さに掘り下げ、続いて前記地中
    連続壁の内側及び底部に側壁と底版をそれぞれ構築し、
    続いて中央部に支柱を構築し、続いて前記側壁頂部と支
    柱頂部との間に複数本のPC桁を前記側壁及び支柱の周方
    向に突き合わせつつ架設すると共に当該PC桁の上に屋根
    スラブを構成し、且つPC桁の下側に断熱材とメンブレン
    を施すことを特徴とする地下貯蔵タンクの施工方法。
JP7152490A 1990-03-20 1990-03-20 地下貯蔵タンク及びその施工方法 Expired - Lifetime JP2751540B2 (ja)

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