JP7091228B2 - 廃棄物処分用の構造物、及び、廃棄物処分用の構造物の構築方法 - Google Patents
廃棄物処分用の構造物、及び、廃棄物処分用の構造物の構築方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7091228B2 JP7091228B2 JP2018213782A JP2018213782A JP7091228B2 JP 7091228 B2 JP7091228 B2 JP 7091228B2 JP 2018213782 A JP2018213782 A JP 2018213782A JP 2018213782 A JP2018213782 A JP 2018213782A JP 7091228 B2 JP7091228 B2 JP 7091228B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wall
- roof
- layer
- waste disposal
- wall portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/30—Landfill technologies aiming to mitigate methane emissions
Landscapes
- Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Description
構造物1は、地面GLより下方の地中に構築されている。ここで、図1において、地面GL下は、原地盤(施工地盤)G1と盛土G2とによって構成されている。すなわち、構造物1は、その上方、下方、及び側方が、原地盤G1及び盛土G2によって囲まれている。盛土G2上(地面GL上)は、緑地や公園などとして利用可能である。
本実施形態では壁体2は円筒状である。壁体2は、地面GLより下方の地中(原地盤G1中及び盛土G2中)を鉛直方向に延びている。壁体2は、その内側に、廃棄物が投棄される内部空間7を有する。
本実施形態では、第2壁部12は、地中連続壁工法によって構築される鉄筋コンクリート連続壁(RC連壁)からなる。ここで、地中連続壁工法では、原地盤G1にて安定液を用いて掘削した掘削溝に鉄筋籠を挿入し、当該掘削溝にコンクリートを打設することで、原地盤G1中にRC連壁を構築する。
第2壁部12は遮水性を有する。ゆえに第2壁部12は遮水壁として機能し得る。
屋根3の構築方法の詳細については、図2~図4を用いて後述する。また、以下では、盛土G2のうち屋根3の上方を覆う部分を、「覆土層Q」と称する(図1参照)。
軽量層9は、発泡スチロール製の複数のブロック(具体的には、複数のEPSブロック)を含んで構成される。軽量層9は、発泡スチロール製の複数のブロックを積み重ねることで形成され得る。この発泡スチロール製のブロック(EPSブロック)の比重は、覆土層Qの比重よりも小さい。
本実施形態において、軽量層9は、平面視で円形状である。ゆえに、軽量層9の上面25は、壁体2及び屋根3の径方向内方から径方向外方に向かってなだらかな下り勾配となっている。軽量層9の上面25は、例えば、円錐における側面のような形状である。
地下水排出用の揚水管は、その下端が底版コンクリート4より下方にて開口しており、下から上に向かって順に砕石層5、底版コンクリート4、内部空間7、屋根3、軽量層9、及び覆土層Qを貫通して、上端側が地面GL上に至っている。尚、地下水排出用の揚水管内には揚水ポンプと水位計とが設置されており、これらを用いて、底版コンクリート4下の地下水の地上への排水が行われ得る。
図2(A)~図3(D)は屋根3の構築方法を示す。図4(A)は屋根3のPC鋼材33の配置の第1例を示す。図4(B)は屋根3のPC鋼材33の配置の第2例を示す。尚、図2(A)~図3(D)は、図1の部分αに対応している。また、図4(A)及び(B)については、図示簡略化のため、平面視で円形状の屋根3のうち、中心角90°分(換言すれば1/4の扇形状部分)におけるPC鋼材33の配置のみを示している。
尚、第1壁部11の主部17を構築する際には開口部14が形成される。また、原地盤G1の上面(図1に示すレベルL1)上には、通路15を構成するボックスカルバートが設置される。
ここで、PC鋼材33の配置については、例えば、図4(A)に示すような格子状の配置や、図4(B)に示すような放射状の配置を採用することができる。
また、コンクリート本体31の構築時には、掘削土砂を排出するための開口部(図示せず)がコンクリート本体31に形成される。
次に、図3(D)に示すように、プレストレスが導入されたコンクリート本体31が第1壁部11の頂部18に剛結合するように、第1壁部11の頂部18を構築する。具体的には、第1壁部11の頂部18内にコンクリート本体31の周縁部31aが埋め込まれるように、第1壁部11の頂部18が構築される。これにより、コンクリート本体31が第1壁部11の頂部18を介して、第1壁部11の主部17及び第2壁部12に剛結合する。ここで、第1壁部11の頂部18を構成する鉄筋の下端部と、第1壁部11の主部17を構成する鉄筋の上端部とが互いに連結されており、また、第1壁部11の主部17を構成する鉄筋の下端部と、第2壁部12を構成する鉄筋の上端部とが互いに連結されている。
次に、コンクリート本体31に形成された、掘削土砂を排出するための開口部を介して、原地盤G1における第2壁部12の内側の部分を、第2壁部12の深度の1/2程度掘削する。そして、この掘削によって形成された底面8上に砕石層5を形成し、砕石層5上に底版コンクリート4を構築する。尚、底版コンクリート4上に防水シートを敷いてもよい。
この後、構造物1の上方を緑地や公園などとして利用しつつ、構造物1を廃棄物処分場として運用させることができる(具体的には、構造物1の内部空間7内に廃棄物を投棄することができる)。
尚、出願当初の請求項は以下のとおりであった。
[請求項1]
廃棄物が投棄される内部空間を有して地中を鉛直方向に延びる筒状の壁体と、
前記壁体の上面開口を塞ぐように設けられて、上方が覆土層によって覆われる屋根と、
を有する廃棄物処分用の構造物であって、
前記屋根は、下方に窪む凹部を有し、
前記覆土層の下方における前記凹部内には、前記覆土層よりも比重が小さい軽量層が収容されている、廃棄物処分用の構造物。
[請求項2]
前記軽量層は、発泡スチロール製の複数のブロックを含んで構成される、請求項1に記載の廃棄物処分用の構造物。
[請求項3]
前記覆土層と前記軽量層との間には防水層が形成されている、請求項1又は請求項2に記載の廃棄物処分用の構造物。
[請求項4]
前記軽量層の上面は、前記壁体の中央部から外周側に向かって下り勾配である、請求項1~請求項3のいずれか1つに記載の廃棄物処分用の構造物。
[請求項5]
前記壁体は、その上側部分を構成する筒状の第1壁部と、前記第1壁部より下方の部分を構成する筒状の第2壁部と、を含んで構成され、
前記第2壁部が原地盤に埋設されており、
前記第1壁部の周囲が盛土されており、
前記第1壁部は、その内外を連通する開口部を有し、
前記盛土中には、地上と前記開口部とを連通する通路が形成されている、請求項1~請求項4のいずれか1つに記載の廃棄物処分用の構造物。
[請求項6]
前記第2壁部は遮水性を有し、
前記第2壁部の下端部が前記原地盤の不透水層に達している、請求項5に記載の廃棄物処分用の構造物。
[請求項7]
前記屋根は、プレストレストコンクリート製の吊り屋根である、請求項1~請求項6のいずれか1つに記載の廃棄物処分用の構造物。
[請求項8]
請求項7に記載の廃棄物処分用の構造物を構築する方法であって、
前記壁体における頂部以外の部分である前記壁体の主部を構築する工程と、
前記吊り屋根のコンクリート本体を、前記壁体の主部に対してスライド可能なように構築する工程と、
前記コンクリート本体に通された緊張材を緊張して前記コンクリート本体にプレストレスを導入する工程と、
プレストレスが導入された前記コンクリート本体が前記壁体の頂部に剛結合するように、前記壁体の頂部を構築する工程と、
を含む、廃棄物処分用の構造物の構築方法。
[請求項9]
廃棄物が投棄される内部空間を有して鉛直方向に延びる筒状の壁体と、前記壁体の上面開口を塞ぐように設けられるプレストレストコンクリート製の吊り屋根と、を有する廃棄物処分用の構造物の構築方法であって、
前記壁体における頂部以外の部分である前記壁体の主部を構築する工程と、
前記吊り屋根のコンクリート本体を、前記壁体の主部に対してスライド可能なように構築する工程と、
前記コンクリート本体に通された緊張材を緊張して前記コンクリート本体にプレストレスを導入する工程と、
プレストレスが導入された前記コンクリート本体が前記壁体の頂部に剛結合するように、前記壁体の頂部を構築する工程と、
を含む、廃棄物処分用の構造物の構築方法。
Claims (8)
- 廃棄物が投棄される内部空間を有して地中を鉛直方向に延びる筒状の壁体と、
前記壁体の上面開口を塞ぐように設けられて、上方が覆土層によって覆われる屋根と、
を有する廃棄物処分用の構造物であって、
前記屋根は、下方に窪む凹部を有し、
前記覆土層の下方における前記凹部内には、前記覆土層よりも比重が小さい軽量層が収容されている、廃棄物処分用の構造物。 - 前記軽量層は、発泡スチロール製の複数のブロックを含んで構成される、請求項1に記載の廃棄物処分用の構造物。
- 前記覆土層と前記軽量層との間には防水層が形成されている、請求項1又は請求項2に記載の廃棄物処分用の構造物。
- 前記軽量層の上面は、前記壁体の中央部から外周側に向かって下り勾配である、請求項1~請求項3のいずれか1つに記載の廃棄物処分用の構造物。
- 前記壁体は、その上側部分を構成する筒状の第1壁部と、前記第1壁部より下方の部分を構成する筒状の第2壁部と、を含んで構成され、
前記第2壁部が原地盤に埋設されており、
前記第1壁部の周囲が盛土されており、
前記第1壁部は、その内外を連通する開口部を有し、
前記盛土中には、地上と前記開口部とを連通する通路が形成されている、請求項1~請求項4のいずれか1つに記載の廃棄物処分用の構造物。 - 前記第2壁部は遮水性を有し、
前記第2壁部の下端部が前記原地盤の不透水層に達している、請求項5に記載の廃棄物処分用の構造物。 - 前記屋根は、プレストレストコンクリート製の吊り屋根である、請求項1~請求項6のいずれか1つに記載の廃棄物処分用の構造物。
- 請求項7に記載の廃棄物処分用の構造物を構築する方法であって、
前記壁体における頂部以外の部分である前記壁体の主部を構築する工程と、
前記吊り屋根のコンクリート本体を、前記壁体の主部に対してスライド可能なように構築する工程と、
前記コンクリート本体に通された緊張材を緊張して前記コンクリート本体にプレストレスを導入する工程と、
プレストレスが導入された前記コンクリート本体が前記壁体の頂部に剛結合するように、前記壁体の頂部を構築する工程と、
を含む、廃棄物処分用の構造物の構築方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018213782A JP7091228B2 (ja) | 2018-11-14 | 2018-11-14 | 廃棄物処分用の構造物、及び、廃棄物処分用の構造物の構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018213782A JP7091228B2 (ja) | 2018-11-14 | 2018-11-14 | 廃棄物処分用の構造物、及び、廃棄物処分用の構造物の構築方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020078784A JP2020078784A (ja) | 2020-05-28 |
JP7091228B2 true JP7091228B2 (ja) | 2022-06-27 |
Family
ID=70801273
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018213782A Active JP7091228B2 (ja) | 2018-11-14 | 2018-11-14 | 廃棄物処分用の構造物、及び、廃棄物処分用の構造物の構築方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7091228B2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011251741A (ja) | 2010-06-02 | 2011-12-15 | Taisei Corp | プレストレストコンクリート構造物 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0721168B2 (ja) * | 1988-09-15 | 1995-03-08 | 株式会社吉澤総合防水 | スノーシェッド、ロックシェッドの荷重軽減構造 |
JP2639133B2 (ja) * | 1989-10-25 | 1997-08-06 | 鹿島建設株式会社 | 廃棄物最終処分場 |
JPH03235879A (ja) * | 1990-02-09 | 1991-10-21 | Kajima Corp | 地下貯蔵タンク及びその施工方法 |
JP2751540B2 (ja) * | 1990-03-20 | 1998-05-18 | 鹿島建設株式会社 | 地下貯蔵タンク及びその施工方法 |
-
2018
- 2018-11-14 JP JP2018213782A patent/JP7091228B2/ja active Active
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011251741A (ja) | 2010-06-02 | 2011-12-15 | Taisei Corp | プレストレストコンクリート構造物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020078784A (ja) | 2020-05-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101664368B1 (ko) | 지오튜브를 이용한 현장타설말뚝의 두부정리부위를 지상화하여 시공하는 방법 | |
CN102433876A (zh) | 多隔室套管复合桩及其施工方法 | |
KR102173079B1 (ko) | 차수 성능을 향상시키기 위한 흙막이 벽체용 합성 phc 파일 | |
JP6854479B2 (ja) | 地下構造物の液状化対策構造物 | |
JP7091228B2 (ja) | 廃棄物処分用の構造物、及び、廃棄物処分用の構造物の構築方法 | |
JP2020513075A (ja) | 現場打設補強コマ型杭基礎及びその施工方法 | |
JP6832101B2 (ja) | 盛土の補強構造及び盛土の補強方法 | |
JP6475554B2 (ja) | 立坑の構築方法および地下式貯槽の構築方法 | |
JP2814898B2 (ja) | 地下貯留施設 | |
KR101754772B1 (ko) | 간척사업 호안용 튜브구조체 설치용 보강구조물 및 이를 이용한 간척사업 호안용 튜브구조체의 시공방법 | |
KR20210047481A (ko) | 해상활주로용 복합케이슨의 코어(core)벽체 구조물 | |
JP6402056B2 (ja) | 立坑、地下式貯槽、立坑の構築方法および地下式貯槽の構築方法 | |
JP7175574B2 (ja) | 廃棄物処分用の構造物 | |
KR101318368B1 (ko) | 물이 배출되는 토목섬유저장튜브를 이용한 호안 매립용 가호안 구축 및 오염토 정화방법 | |
JP4409982B2 (ja) | 最終処分場のリニューアル構造 | |
KR101058628B1 (ko) | 조경석을 이용한 옹벽 시공 구조 | |
JP4373862B2 (ja) | 水平強度を高めた配置物 | |
EP3647515B1 (en) | Process for making a tank for containing water and tank for containing water obtained with said process | |
JP3787536B2 (ja) | 基礎構築工法 | |
JP7074655B2 (ja) | 傾斜地での土留壁の構築方法、及び、傾斜地での廃棄物処分場の構築方法 | |
JP4130402B2 (ja) | ソイルセメント壁体を用いた高濃度汚泥処理装置 | |
CN107653905B (zh) | 用于逆作法建筑物的全包防水构造结构及其施工方法 | |
JP2003340392A (ja) | 埋立地のガス抜き設備とその施工方法 | |
JPS59428A (ja) | 地中に埋設される容器のための基礎部をつくる方法 | |
JP6063752B2 (ja) | 埋め立て方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210713 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220413 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220510 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220512 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220607 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220615 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7091228 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |