JP3020491U - コールドエバポレータ装置 - Google Patents

コールドエバポレータ装置

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JP3020491U
JP3020491U JP1995007227U JP722795U JP3020491U JP 3020491 U JP3020491 U JP 3020491U JP 1995007227 U JP1995007227 U JP 1995007227U JP 722795 U JP722795 U JP 722795U JP 3020491 U JP3020491 U JP 3020491U
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JP
Japan
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cold evaporator
evaporator device
base frame
outer tank
cold
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JP1995007227U
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English (en)
Inventor
昌幸 辻
隆 榎枝
栄一 草野
幸成 神野
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テイサン株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 据付け位置に設ける基礎を小型化することの
できるコールドエバポレータ装置を提供することを目的
とする。 【構成】 本考案によるコールドエバポレータ装置は、
低温液化ガスを貯蔵する内槽(12)、及び、この内槽
(12)を取り囲む外槽(14)を有する装置本体(1
0)と、鋼材(42)から平面的に構成され、装置本体
(10)が固定されるベースフレーム(40)とを備え
ることを特徴としている。このような構成においては、
ベースフレーム(40)の存在によりコールドエバポレ
ータ装置全体の重心が、ベースフレーム(40)がない
場合に比して低い位置となる。これにより、コールドエ
バポレータ装置の安定性が向上し、基礎(46)の小型
化が可能となる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、低温液化ガスを貯蔵するためのコールドエバポレータ装置に関する ものである。
【0002】
【従来の技術】
コールドエバポレータ装置とは、酸素や窒素、アルゴン等の低温液化ガスを貯 蔵し、必要に応じてこの低温液化ガスを取り出して気化し、使用先に供給する低 温液化ガス貯槽をいう。従来一般のコールドエバポレータ装置は、基本的には、 内槽及び外槽から成る二重タンクであり、内槽に低温液化ガスが貯蔵される。
【0003】 このようなコールドエバポレータ装置を据え付ける場合、従来においては、据 付け位置の地盤を掘り下げ、そこにRC造直接独立フーチング基礎を設ける。そ して、この基礎に埋設されたアンカーボルトに、コールドエバポレータ装置の外 槽の下部から延びる支持脚の下端を緊結することとしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような据付け手段では、高圧ガス設備等耐震設計基準 (通産省告示第515号)に適合する耐震性を持たせるためには、地盤を深く掘 り下げ、相当に大きな基礎を形成する必要がある。このため、コールドエバポレ ータ装置の据付けに要する時間及びコストが多大なものとなっていた。
【0005】 本考案はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、据付け位置に 設ける基礎を小型化することのできるコールドエバポレータ装置を提供すること にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案によるコールドエバポレータ装置は、低温 液化ガスを貯蔵する内槽、及び、この内槽を取り囲む外槽を有する装置本体と、 鋼材から平面的に構成され、装置本体が固定されるベースフレームとを備えるこ とを特徴としている。
【0007】 装置本体は、外槽の下部側面に設けられ下方に延びる支持部材をベースフレー ムに緊結することにより、ベースフレームに固定されている。
【0008】 前記支持部材は、外槽の下部側面に周方向等間隔に取り付けられた少なくとも 3本の支持脚、或いは、外槽の下部側面を囲むように取り付けられた円筒形部材 とすることができる。
【0009】 また、支持部材が、装置本体の外槽とベースフレームとの間に空間が形成され るよう構成されている場合、その空間内に装置本体の付属機器を配置することが 好適である。勿論、この付属機器は、外槽の側方に並置した状態でベースフレー ム上に固定することとしてもよい。
【0010】 なお、装置本体の付属機器としては、例えば、内槽内の圧力を一定に保つため の加圧蒸発器がある。
【0011】 更に、内槽は1つに限られず、複数としてもよく、その場合、複数の内槽を1 つの外槽内で上下方向に配置することが好ましい。
【0012】 更にまた、複数の装置本体を1つのベースフレーム上に固定してもよい。
【0013】 上記構成においては、ベースフレームの存在によりコールドエバポレータ装置 全体の重心が、ベースフレームがない場合に比して低い位置となる。これにより 、コールドエバポレータ装置の安定性が向上する。また、この安定性は、ベース フレームが占める面積を広げることで更に向上する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本考案の好適な実施形態について詳細に説明するが、図中、 同一又は相当部分には同一符号を付することとする。
【0015】 図1は、本考案によるコールドエバポレータ装置の一実施形態を示す概略図で あり、符号10は装置本体を示している。装置本体10は、基本的には、液化窒 素ガス等の低温液化ガスを貯蔵する内槽12と、この内槽12を取り囲む外槽1 4とから構成されている。内槽12と外槽14との間は、断熱効果を高めるため に、粉末パーライトが充填され且つ高真空に保たれている。
【0016】 低温液化ガスは、液化ガス充填口16から注入され、配管18又は配管20, 22を通って内槽12に充填される。また、内槽12内の低温液化ガスは、内槽 上部のガス圧によりサイホン管24を通りサイホン液取出弁26を経て送り出さ れ、蒸発器28で気化されて使用先に送られるようになっている。低温液化ガス の使用につれて内槽12内のガス圧は降下するが、加圧系により内槽12内のガ ス圧は常にほぼ一定に保たれるよう構成されている。即ち、内槽12内のガス圧 が一定圧力以下となると、配管32中の自動加圧弁34が開き、内槽12の底部 から低温液化ガスが配管22を経て加圧蒸発器36に流れて気化される。そして 、この気化されたガスが配管32を経て内槽12の上部に送られ、内槽12内を 加圧するのである。
【0017】 外槽14の下部側面には、少なくとも3本の支持脚38が周方向に等間隔に取 り付けられ、下方に延びている。支持脚38の下端はベースフレーム40に緊結 されている。外槽14の底部とベースフレーム40との間には空間が形成される が、通常、この空間には装置本体10の付属機器、例えば加圧系30の加圧蒸発 器36等が配置される。
【0018】 ベースフレーム40は、複数本の構造用鋼材42、好ましくはI形鋼を互いに 溶接して平面的に構成されたものである。鋼材42の配置構成については種々考 えられるが、図2に示すように組んだものが考えられる。また、外周に位置する 鋼材42a〜42dの交差部分の下面には鋼製のベースプレート44が溶接され ている。このベースプレート44には、基礎46のアンカーボルト48を通すた めの貫通孔50が形成されている。尚、符号52は補強用のブレースである。ま た、符号54で示す穴は、支持脚38の下端をボルト止めするためのものである 。
【0019】 このような構成のコールドエバポレータ装置を所定の据付け位置に据え付ける 場合、従来と同様に、予め基礎46、好ましくはRC造直接独立フーチング基礎 を形成しておく。そして、基礎46に埋設されたアンカーボルト48のねじ部が 対応のベースプレート44の貫通孔50に挿入されるようにして、コールドエバ ポレータ装置のベースフレーム40を基礎46上に載置する。この後、アンカー ボルト48のねじ部にナット(図示せず)を螺合してきつく締め付けることで、 コールドエバポレータ装置の据付けが完了する。
【0020】 この据付け作業に関しては、基礎46の寸法、特に厚さに関しては従来構成よ りも大幅に小さくすることができる。これは、ベースフレーム40を有しない装 置本体10のみの構成と比較した場合、図示実施形態のコールドエバポレータ装 置の重心位置は低くなっており、また、ベースフレーム40の外周縁により囲ま れる領域の面積が十分に大きくされているため、コールドエバポレータ装置全体 の安定性が向上したからである。従って、コールドエバポレータ装置に水平方向 の外力を加えて転倒させようしても、各アンカーボルト48に作用する力は小さ く、アンカーボルト48を従来に比して短縮でき、ひいては基礎46の厚さを減 じることができる。
【0021】 具体的には、ベースフレーム40を除く装置本体10の全高が約5100mm 、外径が約1710mm、総重量が約8500kgfのコールドエバポレータ装 置に関して、ベースフレーム40がなく且つアンカーボルト48を支持脚38の 下端に直接緊結する場合、高圧ガス設備等耐震設計基準(通産省告示第515号 )の式によれば、基礎の厚さは650mm必要であった。これに対して、図示実 施形態のコールドエバポレータ装置の場合、装置本体10の寸法等については全 く同一とし、ベースプレート40の鋼材40a〜42gに200mm×200m mのI形鋼を用い、鋼材42a,42bの長さを2900mm、鋼材42c,4 2dの長さを3500mmとする条件下では、基礎46の厚さを300mmとす れば前記基準を満たすことができる。
【0022】 以上、本考案の好適な実施形態について詳細に説明したが、本考案は上記実施 形態に限定されないことはいうまでもない。例えば、上記実施形態は支持脚38 を有するものであるが、支持脚38に代えて、図3に示すように、他の型式の支 持部材、例えばスカートと呼ばれる円筒形部材60を外槽14に下部に設けても よい。また、加圧蒸発器36やガス供給用蒸発器28を外槽14の外側のベース フレーム40上に配置してもよい。
【0023】 また、外槽14の底面を平坦な面に構成し、ベースフレーム40に直接固定す るような型式としてもよい。かかる型式では、重心位置が更に下がるので、基礎 46の厚さをより低減することが可能である。尚、この場合も、加圧蒸発器36 等の付属機器は外槽14の下側に配置することができないので、外槽14の周辺 のベースフレーム40上に設置することとなろう。
【0024】 更に、上記実施形態のコールドエバポレータ装置は1種類の低温液体ガスのみ を貯蔵するものであるが、図4に示すように、上下方向に配置された複数の内槽 12a,12bと、これらの内槽12a,12bを囲む1つの外槽14とから成 るコールドエバポレータ装置にも本考案は適用可能である。このような内槽多段 型のコールドエバポレータ装置の場合、重量があり且つ重心位置も高いため、本 考案は特に有効である。
【0025】 また、図5に示すコールドエバポレータ装置は、2基の装置本体10a,10 bを1つの共通のベースフレーム40に緊着したものである。このように複数の 装置本体10a,10bを1つのベースフレーム40に固定した場合、図1に示 すコールドエバポレータ装置を単に並設した場合に比して、ベースフレーム40 の占める総面積を低減することができる。また、コールドエバポレータ装置の移 設も2基一体として行うことができるので、好適である。
【0026】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案によれば、コールドエバポレータ装置の安定性を向 上することができるので、これを据え付ける際に必要となる基礎を小型化するこ とが可能となる。従って、基礎施工に要する手間、コスト等が大幅に低減される こととなる。
【0027】 また、アンカーボルトを短くすることができるので、ベースプレートと基礎と の間の切離しを簡単に行うことができ、コールドエバポレータ装置の移設も容易 となる。
【0028】 更に、装置本体の付属機器をベースフレーム上に配設することができるので、 コールドエバポレータ装置の移設の場合、付属機器も装置本体及びベースフレー ムと一体的に移動させることができ、これによっても移設作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるコールドエバポレータ装置の一実
施形態を示す概略側面図である。
【図2】図1のコールドエバポレータ装置に用いられる
ベースフレームの一例を示す平面図である。
【図3】本考案によるコールドエバポレータ装置の別の
実施形態を示す概略側面図である。
【図4】本考案によるコールドエバポレータ装置の更に
別の実施形態を示す概略側面図である。
【図5】本考案によるコールドエバポレータ装置の他の
実施形態を示す概略側面図である。
【符号の説明】
10,10a,10b…装置本体、12,12a,12
b…内槽、14…外槽、36…加圧蒸発器、38…支持
脚、40…ベースフレーム、42…鋼材、44…ベース
プレート、46…基礎、48…アンカーボルト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 草野 栄一 香川県仲多度郡多度津町西港町6番7 テ イサン株式会社内 (72)考案者 神野 幸成 香川県仲多度郡多度津町西港町6番7 テ イサン株式会社内

Claims (9)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低温液化ガスを貯蔵する内槽、及び、前
    記内槽を取り囲む外槽を有する装置本体と、 鋼材から平面的に構成され、前記装置本体が固定される
    ベースフレームと、を備えるコールドエバポレータ装
    置。
  2. 【請求項2】 前記装置本体は、前記外槽の下部側面に
    設けられ下方に延びる支持部材を前記ベースフレームに
    緊結することにより、前記ベースフレームに固定される
    ことを特徴とする請求項1記載のコールドエバポレータ
    装置。
  3. 【請求項3】 前記支持部材は、前記外槽の下部側面に
    周方向等間隔に取り付けられた少なくとも3本の支持脚
    であることを特徴とする請求項2記載のコールドエバポ
    レータ装置。
  4. 【請求項4】 前記支持部材は、前記外槽の下部側面を
    囲むように取り付けられた円筒形部材であることを特徴
    とする請求項2記載のコールドエバポレータ装置。
  5. 【請求項5】 前記支持部材は、前記外槽と前記ベース
    フレームとの間に空間を形成するよう構成されており、
    この空間内に前記装置本体の付属機器を配置したことを
    特徴とする請求項2又は3記載のコールドエバポレータ
    装置。
  6. 【請求項6】 前記装置本体の付属機器が、前記外槽の
    側方に並置された状態で前記ベースフレーム上に固定さ
    れていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項
    に記載のコールドエバポレータ装置。
  7. 【請求項7】 前記付属機器は、前記内槽内の圧力を一
    定に保つための加圧蒸発器であることを特徴とする請求
    項5又は6記載のコールドエバポレータ装置。
  8. 【請求項8】 前記内槽は複数あり、1つの前記外槽内
    で上下方向に配置されていることを特徴とする請求項1
    〜7のいずれか1項に記載のコールドエバポレータ装
    置。
  9. 【請求項9】 前記装置本体は複数あり、1つの前記ベ
    ースフレーム上に固定されていることを特徴とする請求
    項1〜8のいずれか1項に記載のコールドエバポレータ
    装置。
JP1995007227U 1995-07-14 1995-07-14 コールドエバポレータ装置 Expired - Lifetime JP3020491U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016217363A (ja) * 2015-05-14 2016-12-22 日本エア・リキード株式会社 基礎の断熱構造、コールドエバポレータ装置の基礎施工方法および低温液化ガス供給方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016217363A (ja) * 2015-05-14 2016-12-22 日本エア・リキード株式会社 基礎の断熱構造、コールドエバポレータ装置の基礎施工方法および低温液化ガス供給方法

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