JP2001278378A - 低温液体貯蔵槽 - Google Patents

低温液体貯蔵槽

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JP2001278378A
JP2001278378A JP2000093086A JP2000093086A JP2001278378A JP 2001278378 A JP2001278378 A JP 2001278378A JP 2000093086 A JP2000093086 A JP 2000093086A JP 2000093086 A JP2000093086 A JP 2000093086A JP 2001278378 A JP2001278378 A JP 2001278378A
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JP
Japan
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roof
storage tank
temperature liquid
liquid storage
low temperature
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Application number
JP2000093086A
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English (en)
Inventor
Atsushi Kamiya
篤志 神谷
Kazuyuki Enuma
数志 江沼
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Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【技術課題】 低温液体貯蔵槽において、その躯体の肩
部分にかかる屋根の荷重を軽減することにより、建設コ
ストの低減を図る。 【解決手段】 低温液体貯蔵槽本体1において、該低温
液体貯蔵槽本体1の内底部と屋根4間にインバー材製の
支柱10を立ててこの支柱10により屋根4の荷重の一
部を支えるようにすることにより、肩部分2aと屋根4
の強度計算を軽減し、これにより貯蔵槽の建設コストの
低減を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液化天然ガス(L
NG)や液化石油ガス(LPG)の如き低温液体を貯蔵
するための貯蔵槽に関し、更に詳しくは、貯蔵槽の屋根
の支持構造に関して新規な提案を行うものである。
【0002】
【従来の技術】従来のLNGやLPGの如き低温液体を
貯蔵する貯蔵槽であって、躯体、屋根ともにコンクリー
ト製の場合は、図2に示すように、貯蔵槽本体1の躯体
2部分を鉄筋コンクリートで構築し、更にこの躯体2の
内側にステンレス製のメンブレン3を張り合わせ、更に
鉄筋コンクリート製の屋根4の全荷重は図3に示すよう
に前記躯体2の肩部分2aで支持する自立方式を採用し
ている。このため、肩部分2aにおいては、躯体2側の
鉄筋2bと屋根4側の鉄筋4a以外に、補強鉄筋5を挿
入し、更に肩部分2aのコンクリート量も多くしてい
る。
【0003】同様に、躯体2部分は鉄筋コンクリ−ト
で、屋根が鋼製の貯蔵槽の場合も、図4(A)〜(C)
に示すように、屋根板6を躯体2の肩部分2aで支持す
る自立方式であることから、屋根6の鋼構造を強化した
り、肩部分2aも前記コンクリート屋根4の場合と同様
に補強鉄筋7を入れたり、コンクリートの量を多くして
いる。また、躯体と屋根がともに鋼製の貯蔵槽の場合
も、上記図4(A)〜(C)の例と同じように自立型の
屋根構造を採用しているため、肩部分2aにおいては補
強が必要となっている。
【0004】因に、地下式のLNG貯蔵槽の場合、躯体
2の大きさは、20万キロリットル貯蔵用で、内径が約
68m、高さが約55mである。そして、屋根4、6に
は支柱がなく、屋根4、6の荷重はすべて躯体2の肩部
分2aのみで支持する自立型であることから、コンクリ
ート及び鋼製屋根とともに肩部分2aにおいてはコンク
リートの量を増やし、更に複雑な補強鉄筋構造を採用し
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の低
温液体貯蔵槽においては、屋根4の全荷重を躯体2の肩
部分2aのみで受けているため、この肩部分2aを含め
て屋根構造にも補強が必要となり、この分建設コストが
上昇すると云う問題がある。
【0006】本発明の目的は、低温液体貯蔵槽におい
て、建設コストの低減を図ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明においては、低温液体貯蔵槽
において、該低温液体貯蔵槽内底部と屋根間にインバー
材製の支柱を立ててこの支柱により屋根荷重の一部を支
えるように構成したことを特徴とするものである。
【0008】更に、請求項2に記載の発明においては、
請求項1記載の低温液体貯蔵槽において、支柱を貯蔵槽
内の中央に立てて屋根を支えるように構成したことを特
徴とするものである。このように、貯蔵槽の中央で屋根
を支えることにより、屋根荷重をバランス良く支柱で受
けることが可能であり、更に1本の支柱で済むため、建
設コストも安くできる利点がある。
【0009】
【作用】低温液体貯蔵槽の屋根の荷重の一部をインバー
材製の支柱にて支持しているため、躯体の肩部分に作用
する屋根の荷重は軽減される。この結果、屋根荷重の全
体を肩部分で支えることを前提に設計していた強度計算
から、支柱で支持する荷重分を除することができ、この
分躯体の肩部分の強度計算を軽減できる。また、自立型
の屋根として設計上計算しなければならない屋根の骨組
みの強度も、屋根を支柱で支えているために軽減でき
る。また、インバー材製の支柱は、インバー材の線膨張
係数が他の金属に比較して極めて小さいことから、熱収
縮により屋根が下ることがなく、更に防錆性に優れてい
ることから、経年的な劣化の心配もない。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に係る低温液体貯蔵槽に
は、躯体、屋根ともに鉄筋コンクリート製のもの、屋根
のみ鋼製のもの、躯体、屋根ともに鋼製のものが含まれ
る。貯蔵される低温液体とは、LNG、LPGを含むそ
の他の低温液体である。貯蔵槽は地下式が主体である
が、地上式であってもよい。本発明において支柱として
用いられる材質は、インバー材(Invariable steel)で
ある。この物理的特性の一例を表1に示す。
【0011】
【表1】
【0012】
【実施例】図1に基づいて請求項1〜2に記載の発明に
対応する実施例を詳述する。図1において、符号の1は
地下式の貯蔵槽本体、2は鉄筋コンクリート製の躯体、
2aは鉄筋コンクリート製の屋根4を支持している躯体
2の肩部分、3はメンブレンである。
【0013】10は貯蔵槽本体1の中央において、屋根
4を支えているインバー材製の支柱である。なお、支柱
10の断面形状は角パイプ状、丸パイプ状あるいは丸
柱、角柱等であってもよく、実施例は丸パイプ状であ
る。又、実施例においては、支柱10を貯蔵槽本体1の
中央に1本立てているが、設計上可能な場合は2本以上
を立てるようにしても良い。
【0014】
【発明の効果】本発明は以上のように、低温液体貯蔵槽
において、従来の自立型の屋根をインバー材製の支柱で
支持するように構成したため、次の効果を奏する。 1.屋根荷重のすべてを躯体の肩部分で支持しないた
め、躯体の肩部分の強度を軽減して建設コストの低減が
可能である。 2.屋根自体も自立型の設計とする必要がなく、この分
強度計算において、骨材等の使用量、溶接に伴う材料
費、労働費、工期の削減が可能である。 3.支柱にインバー材を使用しているため、支柱は他の
金属材に比較して線膨張係数が小さく、引張強度が高
く、支柱の熱収縮に伴う屋根下りの心配もなく、更に防
錆性にも優れている。この結果、特に−162℃から成
るLNG用貯蔵槽に適用すると有効である。 4.前記従来例で説明した20万キロリットルの躯体、
屋根ともに鉄筋コンクリート製の貯蔵槽に本発明を適用
した場合、直接的な建設コストを数パーセント削減する
ことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る貯蔵槽の説明図。
【図2】従来の低温液体貯蔵槽の説明図。
【図3】屋根荷重を支える躯体の肩部分の説明図。
【図4】鋼製屋根の支持構造の説明図。
【符号の説明】
1 貯蔵槽本体 2 躯体 2a 肩部分 3 メンブレン 4 屋根 10 支柱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D047 AB02 3E070 AB32 BA01 BH01 DA01 DA03 QA04 SA01 SA03 SA20 3E073 AA01 AB02 AB04 BA02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低温液体貯蔵槽において、該低温液体貯
    蔵槽内底部と屋根間にインバー材製の支柱を立ててこの
    支柱により屋根荷重の一部を支えるように構成して成る
    低温液体貯蔵槽。
  2. 【請求項2】 支柱を貯蔵槽内の中央に立てて屋根を支
    えるように構成して成る請求項1記載の低温液体貯蔵
    槽。
JP2000093086A 2000-03-30 2000-03-30 低温液体貯蔵槽 Pending JP2001278378A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014240553A (ja) * 2013-06-11 2014-12-25 株式会社Ihi 貯蔵タンクの施工方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014240553A (ja) * 2013-06-11 2014-12-25 株式会社Ihi 貯蔵タンクの施工方法

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