JPH094270A - 円筒形構造物側壁頂部pc鋼材の配置方法 - Google Patents

円筒形構造物側壁頂部pc鋼材の配置方法

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JPH094270A
JPH094270A JP7158863A JP15886395A JPH094270A JP H094270 A JPH094270 A JP H094270A JP 7158863 A JP7158863 A JP 7158863A JP 15886395 A JP15886395 A JP 15886395A JP H094270 A JPH094270 A JP H094270A
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正道 安永
Shizuo Naito
靜男 内藤
Masanori Matsuura
正典 松浦
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大きな導入力の必要な大型の円筒形構造物に
も対応でき、安全性が高く工事費が安価で、側壁の外側
鉄筋を切断しないでPC鋼材を容易に配置でき、緊張作
業等が容易である円筒形構造物側壁頂部PC鋼材の配置
方法を提供すること。 【構成】 側壁5の上部に部分球面形の屋根7を載置す
るため、屋根7から側壁5にかかる力を支える目的で、
側壁5内の頂部にPC鋼材11を設ける。円筒形タンク
1の側壁5内の頂部の、屋根7の付け根にあたる部分に
所定の数量のPC鋼材11を配置し、各PC鋼材11の
端部は、側壁5の天端13の定着部15で、緊張、定着
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、LNG、LPG等の低
温液化ガス、原油、水等を貯蔵する円筒形構造物の側壁
頂部のPC鋼材の配置方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、LNG、LPG等の低温液化ガ
ス、原油、水等を貯蔵する円筒形タンクを構築するに
は、貯蔵物を風雨から保護したり、気密性を保つために
屋根が設けられる。屋根は、鉄筋コンクリートまたはメ
タルによりドーム状に設けられる場合が多い。ドーム
は、その付け根部分の変形がないように拘束すれば構造
的に安定するので、通常、側壁頂部においてPC鋼材等
によって付け根部分の変形を拘束する。
【0003】図6は従来の円筒形タンク101の垂直断
面図、図7は図6に示す円筒形タンク101のC−Cに
よる水平断面図である。なお図6は図7のD−Dを通る
垂直断面図となっている。円筒形タンク101は地盤1
03中に円筒形の側壁105を設け、屋根107を載置
し、内部にLNG109等の貯蔵物を貯蔵するものであ
る。
【0004】屋根107から側壁105にかかる力を支
えるために、円筒形タンク101の側壁105内の頂部
の、屋根107の付け根にあたる部分に、所定の数量の
PC鋼材111a、111b、……を配置する。各PC
鋼材111a、111b、……の両端部は、側壁105
に突設したピラスター部113a、113b、……にお
いて、それぞれ緊張、定着する。
【0005】一般に、側壁105内に配置するPC鋼材
111の数量は、2本または3本のPC鋼材111で側
壁105を取り囲むように、円筒形タンク101の直径
によって適宜選択される。
【0006】図8は屋根107の付け根部分に働く力を
示す図である。Shは屋根107による水平力、Svは
屋根107による垂直荷重、Sは屋根107による水平
力Shと屋根107による垂直荷重Svとの合力、Ph
はPC鋼材111による水平力である。図8に示すよう
に、PC鋼材111の円筒形タンク101の中心側方向
に締め付ける水平力Phによって、ドーム状の屋根10
7の付け根の外向きの水平力Shに抵抗させる。
【0007】すなわち各PC鋼材111の端部を側壁1
05に突設したピラスター部113で定着することによ
り、PC鋼材111に緊張力が与えられ、この緊張力に
よって屋根107の付け根部分の水平力をキャンセルす
る。
【0008】円筒形タンク101の規模が小さく、屋根
107の荷重も小さい場合には屋根107による水平力
Shも小さいため、従来の方法でも、ほとんど問題がな
かった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法で大きな規模のタンクを構築する場合には、屋根1
07による水平力も大きくなり、PC鋼材111によっ
て確保すべき拘束力も大きくなるため、配置するPC鋼
材111の量を増やす必要が生じ、以下のような問題が
あった。
【0010】(a)多くのPC鋼材111を配置し、ピ
ラスター部113a、113b、……まで引き出して、
定着するためには、側壁105の頂部を厚くする必要が
ある。
【0011】(b)多くのPC鋼材111の端部を固定
するためにピラスター部113も大きくなり、数も多く
なるため施工が困難になり、また美観上からも好ましく
ない。
【0012】(c)PC鋼材111の配置および緊張作
業のために、ピラスター部113に足場が必要になり、
工事の安全性が低下する。
【0013】(d)ピラスター部113の工事量の増加
や、側壁105の厚さの増加のために、工事費用が増大
する。
【0014】(e)ピラスター部113にPC鋼材11
1の端部を引き出すために、途中に存在する、側壁10
5の縦方向鉄筋を、多数切断する必要が生じ、側壁10
5が構造的に弱くなる。
【0015】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、大きな導入力の必
要な大型の円筒形構造物にも対応でき、安全性が高く工
事費が安価で、側壁の外側鉄筋を切断しないでPC鋼材
を容易に配置でき、緊張作業等が容易である円筒形構造
物側壁頂部PC鋼材の配置方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、側壁上に屋根が構築される円筒形構
造物において、前記側壁の頂部にPC鋼材を設け、該P
C鋼材の両端を前記側壁の天端で定着することを特徴と
する円筒形構造物側壁頂部PC鋼材の配置方法である。
【0017】
【作用】本発明では、円筒形構造物の側壁の頂部でPC
鋼材の両端を側壁の天端面上で定着するようにPC鋼材
を設け、側壁上に構築する屋根による外向きの水平力を
支え、円筒形構造物を安定させる。
【0018】
【実施例】以下、図面に基づいて、第1の実施例につい
て詳細に説明する。ここでは円筒形構造物をLNGを貯
蔵するための円筒形タンク1であるものとして説明す
る。
【0019】図1は、本実施例における円筒形タンク1
の垂直断面図である。地盤3を掘削して掘削部に円筒形
状の鉄筋コンクリート製の側壁5を設ける。側壁5の上
部にドーム形の屋根7を載置する際に屋根7から側壁5
にかかる力を支えるために、側壁5内の頂部にPC鋼材
11a、11b、……を設ける。円筒形タンク1の内部
には、LNG9などの貯蔵物を貯蔵する。
【0020】図2は、第1の実施例におけるPC鋼材1
1の配置を示す水平断面図であり、図1に示す円筒形タ
ンク1のA−Aによる水平断面図となっている。なお図
1は図2のB−Bを通る垂直断面図となっている。また
図3は、第1の実施例におけるPC鋼材11の配置を示
す側壁5を展開した説明図であり、図4は、第1の実施
例におけるPC鋼材11の配置を示す側壁5を平面的に
展開した説明図である。
【0021】円筒形タンク1の側壁5内の頂部の、屋根
7の付け根にあたる部分に所定の数量のPC鋼材11
a、11b、……を配置する。このとき、側壁5の曲率
に合わせた曲線状の各PC鋼材11を、PC鋼材11の
一端を円筒形タンク1の中心側に、他端が外周側になる
ように配置する。次に各PC鋼材11a、11b、……
の端部を、側壁5の天端13の定着部15で、緊張、定
着する。
【0022】一般に、側壁5内に配置するPC鋼材11
の長さは、タンク側壁の周長の1/2または1/3 とし側壁
5を取り囲むように、順次円周方向にずらしながら配置
される。PC鋼材1本の長さは円筒形タンク1の直径の
大小によって適宜選択される。
【0023】また定着部15の位置はPC鋼材11の本
数によって側壁5の天端13の円周上で釣り合う間隔に
なるようにし、天端13で重ならないように定着位置を
ずらすようにする。
【0024】このように第1の実施例によれば、PC鋼
材11の力を有効に働かせることができるため大きな導
入力の必要な大型の円筒形構造物にも対応でき、側壁5
の厚さを増大させずにすむ。
【0025】また、側壁5の外側鉄筋を切断しないでP
C鋼材11を容易に配置でき、側壁5を痛めないため、
全体としての構造力を保持できる。
【0026】また、全てのPC鋼材11が同じ形状で配
置されるため、PC鋼材11の取り付け、緊張作業の管
理等が容易である。
【0027】また、側壁5の天端13に分散して定着部
15が配置されるため、従来必要だったピラスター部が
不要になり、ピラスター部での工事のために必要だった
足場作業が不要になるため安全性が高い。また、これら
の結果、工事費を安価にすることができる。
【0028】次に第2の実施例について説明する。第2
の実施例が必要となるのは、以下のような場合である。
まず、構造上、第1の実施例より多くのPC鋼材を必要
とし、図2、図3、図4のPC鋼材11の配置では側壁
5の頂部でのPC鋼材の定着が困難な場合である。また
側壁5の内側と外側の剪断力が大き過ぎる場合である。
【0029】図5は、第2の実施例におけるPC鋼材の
配置を示す側壁25を平面的に展開した説明図であり、
第1の実施例の図4に対応する図である。図5では、図
2、図3、図4に示した方法で配置されたPC鋼材を外
側PC鋼材21a、21b、……とし、外側PC鋼材2
1の内側に、外側PC鋼材21の向きとは逆側に傾け
て、平面的に見て外側PC鋼材21とクロスするように
内側PC鋼材23a、23b、……を配置する。
【0030】このように第2の実施例によれば、第1の
実施例より多くのPC鋼材を必要とする場合や、側壁の
内側と外側の剪断力が大き過ぎる場合にもPC鋼材を適
当な位置に配置することが可能となり、せん断力を低減
できる。
【0031】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明によ
れば、大きな導入力の必要な大型の円筒形構造物にも対
応でき、安全性が高く工事費が安価で、側壁の外側鉄筋
を切断しないでPC鋼材を容易に配置でき、緊張作業等
が容易である円筒形構造物側壁頂部PC鋼材の配置方法
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例における円筒形タンク1の垂直断面
【図2】 第1の実施例におけるPC鋼材11の配置を
示す水平断面図
【図3】 第1の実施例におけるPC鋼材11の配置を
示す側壁5を展開した説明図
【図4】 第1の実施例におけるPC鋼材11の配置を
示す側壁5を平面的に展開した説明図
【図5】 第2の実施例におけるPC鋼材111の配置
を示す側壁25を平面的に展開した説明図
【図6】 従来の円筒形タンク101の垂直断面図
【図7】 従来の円筒形タンク101のC−Cによる水
平断面図
【図8】 屋根107の付け根部分に働く力を示す図
【符号の説明】
1………円筒形タンク 3………地盤 5………側壁 7………屋根 9………LNG 11………PC鋼材 13………天端 15………定着部 21………外側PC鋼材 23………内側PC鋼材 25………側壁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側壁上に屋根が構築される円筒形構造物
    において、 前記側壁の頂部にPC鋼材を設け、該PC鋼材の両端を
    前記側壁の天端で定着することを特徴とする円筒形構造
    物側壁頂部PC鋼材の配置方法。
  2. 【請求項2】 前記PC鋼材の、一端が前記側壁の内側
    で、他端が前記側壁の外側になるように、複数の前記P
    C鋼材を配置することを特徴とする請求項1に記載され
    た円筒形構造物側壁頂部PC鋼材の配置方法。
  3. 【請求項3】 複数の前記PC鋼材のうち、いくつかが
    平面的に見てクロスするように配置することを特徴とす
    る請求項1に記載された円筒形構造物側壁頂部PC鋼材
    の配置方法。
JP07158863A 1995-06-26 1995-06-26 円筒形構造物側壁頂部pc鋼材の配置方法 Expired - Lifetime JP3082165B2 (ja)

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