JP2002188164A - 地下タンクの構築方法 - Google Patents
地下タンクの構築方法Info
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Abstract
的にプレストレスを導入するようにした地下タンクの構
築方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 地下タンク1の構築順序を工夫すること
により側壁2に効果的にプレストレスを導入する構築方
法である。側壁と底版外周部31を先行して構築し、側
壁の下部21に円周方向のプレストレスを導入し、その
後、底版外周部の内側に底版3を構築して行う。
Description
方法に関するもので、特にプレストレス(PC)を併用
した側壁を底版と剛結合形式とした地下タンクの構築方
法に関するものである。
然ガス)等の液体を地下に貯蔵するものである。一般
に、地下タンクは地中に鉄筋コンクリート製の円筒形容
器を建造してなるもので、筒状の連続地中壁で囲まれた
下部に底版を形成し、更に底版に側壁を形成して構築し
ている。従来、側壁と底版を剛結合形式とした低温地下
タンクの側壁下部に円周方向のプレストレスを導入する
場合、最初に底版を構築し、次に側壁を構築し、その後
底版と一体化した側壁にプレストレスを導入している。
した従来の底版と側壁を構築してからプレストレスを導
入する地下タンクの構築方法にあっては、次のような問
題点がある。 <イ>導入したプレストレスの相当量が底版に入り、本
来プレストレスを導入しなければならない側壁に入るプ
レストレス量が減少する。 <ロ>底版の拘束が大きいため、大きな鉛直方向曲げモ
ーメントが側壁に発生する。 <ハ>上記の結果、必要とするプレストレス量より多く
のPC鋼材を配置せねばならず、鉛直方向曲げモーメン
トを打ち消すために鉛直方向にもPC鋼材を配置する
か、鉛直方向の鉄筋を多く配置する必要が生じ、不経済
となっていた。
に鑑みて考えられたもので、プレストレスの導入を必要
とする側壁に効果的にプレストレスを導入するようにし
た地下タンクの構築方法を提供することを目的とする。
また本発明は、PC鋼材や鉄筋量を必要最小限に抑える
ことができるようにした地下タンクの構築方法を提供す
ることを目的とする。本発明は、上記目的のうち少なく
とも一つを達成するようにしたものである。
するために、本発明の地下タンクの構築方法は、側壁と
底版を剛結合とする地下タンクの構築方法において、前
記側壁と底版外周部を先行して構築し、前記側壁の下部
に円周方向のプレストレスを導入し、前記底版外周部の
内側に底版を構築して行うことを特徴としている。ま
た、本発明の地下タンクの構築方法は、側壁と底版を剛
結合とする地下タンクの構築方法において、前記側壁を
構築する工程と、前記底版を構築する工程と、前記側壁
の下部に円周方向のプレストレスを導入する工程と、前
記プレストレスを導入した側壁と前記底版とを結合する
工程と、からなることを特徴としている。
明に係る実施の形態について説明する。
ンクである。地下タンク1は、連続地中壁5の内部に鉄
筋コンクリート製の底版3及び側壁2を設け、側壁2の
下部21に円周方向のプレストレスを導入している。プ
レストレスの導入は、PCケーブル4を緊張することに
よって行うことができる。側壁2の下部21には、底版
3と剛結する底版外周部31を形成している。
応じて設ける鉛直方向PCケーブル42とからなる。円
周方向PCケーブル41は、例えば、その一端にジャッ
キ44を取り付け、他端には大径に形成した定着端45
を取り付けている(図5参照)。側壁2の内側には側壁
凹部22を数箇所設ける。円周方向PCケーブル41を
側壁2の内部に沿って配置し、隣り合う側壁凹部22の
端面にジャッキ44と定着端45を係止してジャッキ4
4を締め上げることによって、円周方向PCケーブル4
1を緊張するすることができる(図5参照)。図5で
は、同一水平面において円周方向PCケーブル41を4
本配置しているが、必要に応じて多く配置したり、少な
く配置することができる。このようにして側壁2の少な
くとも下部21であって円周方向に、円周方向PCケー
ブル41を複数段に配置する。これらの円周方向PCケ
ーブル41を緊張して側壁2にプレストレスを導入す
る。さらに場合によっては、鉛直方向に、鉛直方向PC
ケーブル42を配置し、鉛直方向にプレストレスを導入
する。
て斜めに配置することによって、鉛直方向PCケーブル
42を省略することができる。この場合は、一度の作業
で円周方向及び鉛直方向の両方向に対して、同時にプレ
ストレスを導入することができる。
合は、コンクリートで接合する等公知の方法によって構
築することができる。側壁下部21に発生する応力集中
を分散するために、例えば側壁2の下部21の厚さを徐
々に変化させて、底版3との取付部においてタンク1内
側に向けて最も厚くなるように形成するのが好ましい
(図1参照)。
る。
ために構築範囲の周囲に連続地中壁5を構築する。連続
地中壁5は、公知の方法で円筒形状に構築する。そし
て、連続地中壁5で囲まれた範囲を構築予定の底版3a
の下面まで掘削する。掘削したら側壁2及びこれと一体
化する底版外周部31を先行して構築する。
し、隣り合う側壁凹部22の端面にジャッキ44と定着
端45を係止して、円周方向PCケーブル41を取り付
ける。順次、円周方向PCケーブル41を取り付け、円
周方向PCケーブル41を円周方向に配置する。このよ
うにして側壁2の少なくとも下部21であって円周方向
に、円周方向PCケーブル41を複数段に配置する。夫
々のジャッキ44を締め上げて、これら円周方向PCケ
ーブル41を緊張して側壁2にプレストレスを導入す
る。円周方向PCケーブル41を緊張しているので、コ
ンクリートには予め圧縮力が与えられ、側壁2に生じる
円周方向の引張力をキャンセルすることができる。必要
であれば、鉛直方向に鉛直方向PCケーブル42を配置
し、鉛直方向にプレストレスを導入する。
後、底版3aの構築を行う。底版外周部31の内側にコ
ンクリートを打設して底版3aを構築する。底版外周部
31と底版3aはコンクリートによって一体化される。
このようにして側壁2と底版3aを剛結合し、屋根7を
架設して地下タンク1を構築する。本発明では、側壁2
にプレストレスを導入してから底版3aと剛結合してい
るので、側壁2に導入されているプレストレスは底版3
aに入ることがなく、側壁2に効果的にプレストレスを
導入することが可能となる。更に底版3aにプレストレ
スが導入されることがないので、側壁2に大きな鉛直方
向曲げモーメントが発生することがない。また、側壁2
に効果的にプレストレスを導入することができるので、
PC鋼材や鉄筋量の使用量を必要最小限とすることがで
きる。
し、側壁2にプレストレスを導入してから底版3を構築
して行う地下タンクの構築方法を説明したが、側壁2と
底版3を分離して構築し、側壁2にプレストレスを導入
してから両者を結合するようにしてもよい。
し、連続地中壁5で囲まれた範囲を構築予定の底版3b
の下面まで掘削し、側壁2を構築する。側壁2を構築し
て側壁2の下部21に円周方向のプレストレスを導入す
る。
(図4参照)。ここで、側壁2と底版3bの構築順序は
どちらを先にしてもよく、また同時に構築してもよい。
そして構築した底版3bと、側壁2と一体化した底版外
周部31との間の底版結合部32にコンクリートを打設
し、底版3bと側壁2をコンクリートによって一体化し
て両者を結合する。ここで重要なことは、プレストレス
を導入した側壁2を構築し、底版3bを構築し、その後
に両者を結合することにある。本実施例においても、側
壁2にプレストレスを導入してから底版3bと剛結合し
ているので、側壁2に導入されているプレストレスは底
版3bに入ることがなく、側壁2に効果的にプレストレ
スを導入することが可能となる。更に底版3bがないた
め、底版3bの拘束が小さく、側壁2に大きな鉛直方向
曲げモーメントが発生することがない。また、側壁2に
効果的にプレストレスを導入することができるので、P
C鋼材や鉄筋量の使用量を必要最小限とすることができ
る。以上のごとく本発明では、側壁2と底版3を剛結合
形式とした地下タンクの側壁下部21に円周方向のプレ
ストレスを導入する場合に、躯体の構築順序を工夫する
ことにより、側壁2に効果的にプレストレスを導入する
ことができる。側壁2の少なくとも下部21には円周方
向にPCケーブル41を配置し、さらに必要に応じて鉛
直方向にもPCケーブル42を配置してプレストレスを
導入すれば、鉛直方向の鉄筋の過密な配置を避けること
ができる。
上説明したようになるから次のような効果を得ることが
できる。 <イ>側壁にプレストレスを導入してから、側壁と底版
を剛結合しているので、側壁に導入されているプレスト
レスは底版に入ることがなく、本来プレストレスを必要
としている側壁に効果的にプレストレスを導入すること
ができる。 <ロ>底版にプレストレスが入ることがなく、側壁に効
果的にプレストレスを導入することができるので、PC
鋼材や鉄筋量の使用量を必要最小限とすることができ
る。 <ハ>底版の拘束が小さいため、側壁に大きな鉛直方向
曲げモーメントが発生することがない。
図。
Claims (2)
- 【請求項1】側壁と底版を剛結合とする地下タンクの構
築方法において、 前記側壁と底版外周部を先行して構築し、 前記側壁の下部に円周方向のプレストレスを導入し、 前記底版外周部の内側に底版を構築して行う、 地下タンクの構築方法。 - 【請求項2】側壁と底版を剛結合とする地下タンクの構
築方法において、 前記側壁を構築する工程と、 前記底版を構築する工程と、 前記側壁の下部に円周方向のプレストレスを導入する工
程と、 前記プレストレスを導入した側壁と前記底版とを結合す
る工程と、からなる、 地下タンクの構築方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000390657A JP2002188164A (ja) | 2000-12-22 | 2000-12-22 | 地下タンクの構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000390657A JP2002188164A (ja) | 2000-12-22 | 2000-12-22 | 地下タンクの構築方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002188164A true JP2002188164A (ja) | 2002-07-05 |
Family
ID=18856977
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000390657A Pending JP2002188164A (ja) | 2000-12-22 | 2000-12-22 | 地下タンクの構築方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002188164A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009041363A (ja) * | 2008-10-17 | 2009-02-26 | Taisei Corp | プレストレストコンクリート構造物の施工方法 |
JP2016120527A (ja) * | 2011-08-16 | 2016-07-07 | ランゲンスタイン アンド シェーマン ゲーエムベーハーLangenstein & Schemann GmbH | マシンベッド、成形機の操作方法および成形装置 |
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-
2000
- 2000-12-22 JP JP2000390657A patent/JP2002188164A/ja active Pending
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