JP2019064717A - Pc大型容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】側壁に十分なプレストレス力が作用すると共に、底版と側壁との接合部位に補強材を多く配設する必要もなく、より大きなサイズのタンクをより低コストにて作製できるPC大型容器1を提供する。【解決手段】本発明のPC大型容器1は、底版2と、底版2の端部に沿って設けられPC鋼材3によりプレストレスされた側壁4とを有したPC大型容器1であって、PC大型容器1は、底版2と側壁4とが固定されておらず、側壁4内において高さ方向に配された鋼棒5は、側壁4の厚さ方向の中心より内側に偏心して配されている。【選択図】図1

Description

本発明は、PC鋼材により側壁のコンクリートがプレストレスされて構築され、例えば、配水池や渇水対策用、農業用または漁業用貯水池、LNG(液化天然ガス)タンクなどとして使用して好適なPC大型容器に関するものである。
従来のPC大型容器50は、図6に示すように、側壁51と底版52とが固定(剛結合)されているため、図7(a)に示すように内部に水が注入されると、図7(b)または(C)に示すように、側壁51には、外側に向かって引張するモーメントと、側壁51の下端付近に内側に向かって圧縮するモーメントが発生する。
これらのモーメントに対して、図8に示すように、側壁51内に周方向に配設されたPC鋼材54によるプレストレスによって水圧に耐え得る力が付加され、上記のように発生するモーメントを打ち消すように構成されている。
しかし、側壁51と底版52とを固定(剛結合)すると、底版52に拘束された側壁51の特に下端付近には十分なプレストレス力が作用しないという問題があった。また、底版52と側壁51との接合部位に鋼棒53や鉄筋等の補強材を多く配設することが必要となり施工コストが増大すると共に、PCタンクのサイズ制限の一要因となっていた。
特開2014−8983号公報
そこで、本発明の課題は、側壁に十分なプレストレス力が作用すると共に、底版と側壁との接合部位に補強材等を多く配設する必要もなく、より大きなサイズのタンクをより低コストに作製できるPC大型容器を提供することにある。
上記課題を解決するものは、底版と、該底版の端部に沿って設けられPC鋼材によりプレストレスされた側壁とを有したPC大型容器であって、該PC大型容器は、前記底版と前記側壁とが固定されておらず、前記側壁内において高さ方向に配された鋼棒は、前記側壁の厚さ方向の中心より内側に偏心して配されていることを特徴とするPC大型容器である。
請求項1に記載したPC大型容器によれば、側壁に十分なプレストレス力が作用すると共に、底版と側壁との接合部位に補強材を多く配設する必要もなく、より大きなサイズのタンクをより低コストに作製できる。
本発明のPC大型容器の一実施例の縦断面概略図である。 図1に示したPC大型容器の平面図である。 図1に示したPC大型容器内に水を注入した際に発生する水圧によるモーメントを説明するための説明図である。 図1に示したPC大型容器におけるPC鋼材による緊張モーメントを説明するための説明図である。 図1に示したPC大型容器において鋼棒の偏位配置によるモーメントを説明するための説明図である。 従来のPC大型容器の縦断面概略図である。 図6に示した従来のPC大型容器内に水を注入した際に発生する水圧によるモーメントを説明するための説明図である。 図6に示した従来のPC大型容器におけるPC鋼材による緊張モーメントを説明するための説明図である。 図6に示した従来のPC大型容器において鋼棒の配置によるモーメントを説明するための説明図である。
本発明は、底版2と、底版2の端部に沿って設けられPC鋼材3によりプレストレスされた側壁4とを有したPC大型容器1であって、該PC大型容器1は、底版2と側壁4とが固定されておらず、側壁4内において高さ方向に沿って配された鋼棒5は、側壁4の厚さ方向の中心より内側に偏心して配されていることで、側壁4に十分なプレストレス力が作用すると共に、底版2と側壁4との接合部位に補強材を多く配設する必要もなく、より大きなサイズのタンクをより低コストに作製できるPC大型容器1を実現した。
本発明のPC大型容器を図1ないし図5に示した一実施例を用いて説明する。
この実施例のPC大型容器1は、図1に示すように、底版2と、底版2の端部に沿って設けられPC鋼材3によりプレストレスされた側壁4とを有したPC大型容器1であって、PC大型容器1は、底版2と側壁4とが固定されておらず、側壁4内において高さ方向に配された鋼棒5は、側壁4の厚さ方向の中心より内側に偏心して配されている。以下、各構成について順次詳述する。
この実施例のPC大型容器1は、渇水対策用、農業用または漁業用の貯水池を構成するためのものであり、貯蔵した水を支持する底版2と、底版2と共に水の貯蔵空間を形成する円筒状の側壁4とを備えている。
この実施例の底版2は、図2に示すように、平面視円形に形成されており、地盤の弱いところでは底版2の下方に基礎版(図示しない)を打設して構成することが好ましい。
側壁4は、底版2の端部(周縁部)に沿って、より具体的には、底版2の外側面(外周面)に沿って側壁4の内周面の下部が当接するように設けられて、かつ垂直方向に延在し、図1または図2に示すように円筒状に構成されている。そして、この側壁4内には周方向に沿ってPC鋼材3が配設(埋設)され側壁4全体にプレストレスが導入されている。具体的には、周方向に延在するPC鋼材3は、側壁4の上下方向に所定の間隔をあけて側壁4の上端側から下端側までの範囲内に複数段配設されている。PC鋼材3によるこの横締めのプレストレスによってコンクリートに圧縮力が導入されるため、水圧によるモーメントを打ち消すことができ、貯水池として側壁をもたせることができるように構成されている。
なお、PC鋼材3としては、例えば鋼線、鋼より線、鋼線や鋼より線を束ねたケーブル等のフレキシブルな鋼材が好適に使用できる。また、この実施例では、PC鋼材3により横締めのみがされているが、より大型化させる場合は縦締めしたものも本発明の範疇に包含される。具体的には、側壁4内に上下方向に沿って延在し、かつ側壁4の周方向に所定の間隔をあけてPC鋼材を配設してプレストレスを導入する。
そして、本発明のPC大型容器1の第1の特徴は、底版2と側壁4とが固定されていない点であり、底版2と側壁4とは側壁4に付加されたプレストレス力により接合状態が保持されている。
この点、従来のPC大型容器は、底版と側壁の接合部に、側壁の鉄筋が所定長さ底版内に埋め込まれることにより剛結合構造を形成しており、図7または図8に示すように、側壁51下部に生じる曲げモーメントなどを底版52に伝達する構造となっている。このため、側壁51に十分なプレストレス力が作用しないことがあり、底版52と側壁51との接合部位に補強材を多く配設する必要がありコスト高の要因になっていた。
これに対して、本発明のPC大型容器1では、底版2と側壁4とを固定しない構造とすることにより、側壁4の円周方向にプレストレス力を導入した際に発生する側壁4下端における鉛直面内の曲げモーメントの発生を抑制でき、側壁4の鉄筋量を低減できるよう構成されている。
具体的には、本発明のPC大型容器1では、底版2と側壁4とを固定しないことにより、図3または図4のモーメントが発生する。より具体的には、本発明のPC大型容器1には、図3(a)に示すように内部に水が注入されると、図3(b)または(C)に示すように、側壁4には外側に向かって引張するモーメントが発生する。このモーメントに対して、図4に示すように、側壁4内に周方向に配設されたPC鋼材3によるプレストレスによって水圧に耐え得る力が付加される。しかし、底版2と側壁4とを固定しないことにより、図4のモーメントはより大きくなるため、このモーメントを打ち消すために、換言すれば、プレストレスによって水等の液体を注入しない時に側壁4にかかる内側への圧縮力に耐え得るために、図5に示すように鋼棒5を配置してそのモーメントを打ち消すよう構成されている。
そして、本発明のPC大型容器1の第2の特徴は、側壁4内において高さ方向に沿って配された鋼棒5が、側壁4の厚さ方向の中心(図5(a)中の中心線6)より内側に偏心して高さ方向(垂直方向)に配されている点である。
この点、従来のPC大型容器50では、図9に示すように、側壁51の中心線上に沿って鋼棒53が配置されるが、本発明のように、鋼棒5を偏心した位置に配置することによって内側の圧縮力に対してより効果的な配置となる。より効果的な配置となるため、鋼棒5を少なく、または鋼棒5を細くすることができる。鋼棒の配置量が多いと配置に限度があるが、少ないとより大きなタンクを作製できると共により低廉にPC大型タンクを構築することができる。
なお、PC大型容器1の構築方法としては、主鉄筋(図示しない)を配置した後、コンリートを打設して底版2を構成する。側壁を構成する部位には、主鉄筋(図示しない)、PC鋼材3および鋼棒5を所要部位に配置し、その後、コンクリートを打設して側壁4を構成する。底版2と側壁4との接合部(底版2の外周面と側壁4下部の内周面)はコーキング材で止水し、図6に示したハンチ55は形成しない。PC大型容器1の構造を完成させた後、必要なプレストレス力をPC鋼材3に付与して構築する。
以上のように、本発明のPC大型容器1は、底版2と側壁4とが固定されておらず、かつ、側壁4内において高さ方向に沿って配された鋼棒5は、側壁4の厚さ方向の中心より内側に偏心して配されているため、側壁4に十分なプレストレス力を作用させることができると共に、底版2と側壁4との接合部位に補強材を多く配設する必要もなく、より大きなサイズのタンクをより低コストで作製できる。本発明により、これまで山あいなどに設けられていた貯水池等をどこにでも構築することができ、また、より大きなPC容器をより低廉に作製できるため、本発明のPC大型容器は有用性および産業上の利用可能性に極めて優れたものである。
1 PC大型容器
2 底版
3 PC鋼材
4 側壁
5 鋼棒

Claims (1)

  1. 底版と、該底版の端部に沿って設けられPC鋼材によりプレストレスされた側壁とを有したPC大型容器であって、該PC大型容器は、前記底版と前記側壁とが固定されておらず、前記側壁内において高さ方向に配された鋼棒は、前記側壁の厚さ方向の中心より内側に偏心して配されていることを特徴とするPC大型容器。
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