JP2014008983A - Pcタンク構造 - Google Patents

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JP2014008983A
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JP2012145610A
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Masaki Wakabayashi
雅樹 若林
Kenji Ito
健二 伊藤
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Abstract

【課題】周方向に延在するPC鋼材を緊張定着させるためのピラスター部の鉄筋量を大幅に削減することを可能にするPCタンク構造を提供する。
【解決手段】底盤部2と、底盤部2に下端3aを剛結して配設される円筒状の側壁部3と、側壁部3の外周面3bから径方向外側に突出するとともに上下方向T2に延設されたピラスター部6と、側壁部3に周方向T1に沿って埋設され、ピラスター部6に緊張しつつ定着させて側壁部3にプレストレスを導入するPC鋼材5とを備え、ピラスター部6と底盤部2の上下方向T2の間にスリット7を設け、ピラスター部6の下端6a側を底盤部2と不連続にして構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、側壁部にプレストレスを導入してなるPCタンク構造に関する。
従来、水道水やLNG(液化天然ガス)などを貯蔵する設備としてPCタンクが用いられている。このPCタンクAは、図2及び図3に示すように、貯蔵した液体1を支持する底盤部2と、円筒状に形成され、下端3aを底盤部2に剛結して一体に配設されて底盤部2とともに液体1の貯蔵空間4を形成する側壁部3とを備えて形成されている。また、底盤部2と側壁部3が鉄筋コンクリートで形成され、さらに、側壁部3には、周方向T1に沿って延在するPC鋼材5と上下方向T2に沿って延在するPC鋼材(不図示)とが配設され、これらPC鋼材5によって、側壁部3全体に、周方向T1と上下方向T2の圧縮力(プレストレス)が導入されている。このようにPC鋼材5によってプレストレスを導入することで、PCタンクAが水道水タンクの場合はひび割れの発生を防止し、LNGタンクの場合は圧縮領域を確保して、貯蔵した液体1の外部への漏出を防止するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
一方、図2及び図3に示すように、側壁部3には、周方向T1の所定位置に外周面3bから径方向外側に突出し、上下方向T2に延びるピラスター部6が一体に形成されている。また、側壁部3には、例えば周方向T1に等間隔で4つのピラスター部6が設けられ、周方向T1に延在するPC鋼材5が上下方向T2に所定の間隔をあけて複数段で配設されている。そして、この周方向T1に延在する各段のPC鋼材5を緊張しつつ、その両端部5a、5b側を対称配置された一対のピラスター部6にそれぞれ定着板やナットなどを用いて定着させることによって、側壁部3全体にプレストレスを導入するようにしている。また、このとき、ピラスター部6は、側壁部3の下端3aから上端3cまで延び、側壁部3とともにその下端6aを底盤部2に剛結して設けられている。
特開2007−270901号公報
ここで、上記従来のPCタンク(PCタンク構造A)では、図2及び図3に示すように、側壁部3に径方向外側に突出するピラスター部6が一体形成され、このピラスター部6が側壁部3とともに底盤部2に剛結されていることで、このピラスター部6がある部分S1のみ、見掛けの側壁部3の厚さが大きくなり、他の側壁部3のみの一般部分S2よりも剛性が高くなる。これにより、周方向T1に延在するPC鋼材5でプレストレスを導入した際には、このピラスター部6がある部分S1の側壁部3の下端3aに発生する縦曲げモーメントM1が他の一般部分S2で発生する縦曲げモーメントM2よりも大きくなり、さらに、底盤部2に生じる径方向の曲げモーメントも大きくなる。このため、従来のPCタンクAでは、周方向T1に延在するPC鋼材5を定着させるためのピラスター部6を設けることで、このピラスター部6がある部分S1に他の一般部分S2よりも非常に多くの鉄筋を配筋して対応する必要があった。
本発明は、上記事情に鑑み、周方向に延在するPC鋼材を緊張定着させるためのピラスター部の鉄筋量を大幅に削減することを可能にするPCタンク構造を提供することを目的とする。
上記の目的を達するために、この発明は以下の手段を提供している。
本発明のPCタンク構造は、底盤部と、前記底盤部に下端を剛結して配設される円筒状の側壁部と、前記側壁部の外周面から径方向外側に突出するとともに上下方向に延設されたピラスター部と、前記側壁部に周方向に沿って埋設され、前記ピラスター部に緊張しつつ定着させて前記側壁部にプレストレスを導入するPC鋼材とを備え、前記ピラスター部と前記底盤部の上下方向の間にスリットを設け、前記ピラスター部の下端側を前記底盤部と不連続にして構成されていることを特徴とする。
本発明のPCタンク構造においては、底盤部とピラスター部との間にスリットが設けられているため、この側壁部のピラスター部が一体に設けられた部分と他の部分の剛性を同じにすることができ、側壁部の下端に発生する縦曲げモーメントをピラスター部で負担しないようにすることができる。これにより、従来のPCタンク構造と比較し、ピラスター部の鉄筋量を大幅に削減することが可能になる。
本発明の一実施形態に係るPCタンク構造を示す縦断面図である(図2のX1−X1線矢視図)。 従来のPCタンク構造(本発明の一実施形態に係るPCタンク構造)を示す横断面図である。 図2のX1−X1線矢視図であり、PCタンク構造を示す縦断面図である。
以下、図1及び図2を参照し、本発明の一実施形態に係るPCタンク構造について説明する。
本実施形態のPCタンク構造Bは、水道水やLNGなどの液体1を貯蔵するためのPCタンクの構造であり、図1及び図2貯蔵した液体1を支持する底盤部2と、底盤部2に下端3aを剛結して一体に立設され、底盤部2とともに液体1の貯蔵空間4を形成する円筒状の側壁部3とを備えて構成されている。
また、このPCタンク構造Bは、側壁部3に、周方向T1と上下方向T2にそれぞれ沿って、例えば鋼線、鋼より線、鋼線や鋼より線を束ねたケーブル等のフレキシブルなPC鋼材5が配設(埋設)され、これら周方向T1と上下方向T2の各方向に延在したPC鋼材5によって、側壁部3全体にプレストレスが導入されている。
また、上下方向T2に延在するPC鋼材(縦PC鋼材:不図示)は、側壁部3の周方向T1に所定の間隔をあけ、側壁部3の全周にわたって複数配設されている。一方、周方向T1に延在するPC鋼材(横PC鋼材)5は、側壁部3の上下方向T2に所定の間隔をあけ、側壁部3の上端3c側から下端3a側までの範囲に複数段で配設されている。また、周方向T1に延在する各段のPC鋼材5は、PCタンクBに収容する液体1の圧力に応じ、側壁部3の下方に配設されるほど、大きな緊張力が導入されている。
さらに、本実施形態のPCタンク構造Bは、側壁部3の外周面3bから径方向外側に突出するとともに上下方向T2に延設されたピラスター部6が設けられている。また、本実施形態では、ピラスター部6が側壁部3の周方向T1に等間隔で4つ設けられ、各ピラスター部6は、側壁部3の外周面3bから径方向外側に向かうに従い漸次その周方向T1の幅が小となるように、断面略台形状で形成されている。
そして、周方向T1に延在するPC鋼材5は、緊張しつつ、その両端部5a、5b側を側壁部3の軸線O1中心に対称配置された一対のピラスター部6の周方向T1を向く側面6b、6cにそれぞれ定着板やナットなどを用いて定着して設けられている。また、各段には、側壁部3の軸線O1中心に対称配置された2組の一対のピラスター部6にそれぞれ端部5a、5bを緊張定着させて、2本のPC鋼材5が側壁部3の全周に沿う略円形を呈するように配設されている。
一方、本実施形態のPCタンク構造Bにおいては、各ピラスター部6と底盤部2の上下方向T2の間にスリット(構造目地)7が設けられている。そして、このスリット7を設けることで、各ピラスター部6の下端6a側を底盤部2と不連続(非接触、非剛結)にして構成されている。
そして、このように構成した本実施形態のPCタンク構造Bにおいては、底盤部2とピラスター部6の下端6aとの上下方向T2の間にスリット7が設けられているため、側壁部3にピラスター部6を一体に設けた場合であっても、スリット部分S3の側壁部3の厚さが、ピラスター部6がない他の側壁部3の一般部分S2の厚さと同じになる。これにより、スリット7を設けることで、ピラスター部6が一体に設けられた部分S1(S3)と他の一般部分S2の剛性が同じになる。
このため、周方向T1に延在するPC鋼材5でプレストレスを導入した際に、ピラスター部6がある部分S1の側壁部3の下端3aと、他の一般部分S2の側壁部3の下端3aに発生する縦曲げモーメントM1、M2も同じ大きさになる。さらに、底盤部2に生じる径方向の曲げモーメントも同じになる。よって、周方向T1に延在するPC鋼材5を緊張定着させるためのピラスター部6が設けられている場合であっても、このピラスター部6がある部分S1に他の一般部分S2よりも多くの鉄筋を配筋する必要がなくなる。
したがって、本実施形態のPCタンク構造Bにおいては、底盤部2とピラスター部6との間にスリット7が設けられていることで、この側壁部3のピラスター部6が一体に設けられた部分S1と他の一般部分S2の剛性を同じにすることができ、側壁部3の下端3aに発生する縦曲げモーメントをピラスター部6で負担しないようにすることができる。これにより、従来のPCタンク構造Aと比較し、ピラスター部6の鉄筋量を大幅に削減することが可能になる。
以上、本発明に係るPCタンク構造の一実施形態について説明したが、本発明は上記の一実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1 液体
2 底盤部
3 側壁部
3a 下端
3b 外周面
3c 上端
4 貯蔵空間
5 周方向に延在するPC鋼材
5a 端部
5b 端部
6 ピラスター部
6a 下端
6b 側面
6c 側面
7 スリット(構造目地)
A 従来のPCタンク構造(従来のPCタンク)
B PCタンク構造(PCタンク)
M1 縦曲げモーメント
M2 縦曲げモーメント
O1 軸線
S1 ピラスター部が設けられた部分
S2 他の一般部分
S3 スリットが設けられた部分
T1 周方向
T2 上下方向

Claims (1)

  1. 底盤部と、前記底盤部に下端を剛結して配設される円筒状の側壁部と、前記側壁部の外周面から径方向外側に突出するとともに上下方向に延設されたピラスター部と、前記側壁部に周方向に沿って埋設され、前記ピラスター部に緊張しつつ定着させて前記側壁部にプレストレスを導入するPC鋼材とを備え、
    前記ピラスター部と前記底盤部の上下方向の間にスリットを設け、前記ピラスター部の下端側を前記底盤部と不連続にして構成されていることを特徴とするPCタンク構造。
JP2012145610A 2012-06-28 2012-06-28 Pcタンク構造 Pending JP2014008983A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019064717A (ja) * 2017-10-04 2019-04-25 義範 坂本 Pc大型容器

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