JPH0799237B2 - 低温地下式貯槽の屋根内面保冷構造 - Google Patents

低温地下式貯槽の屋根内面保冷構造

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JPH0799237B2
JPH0799237B2 JP3162983A JP16298391A JPH0799237B2 JP H0799237 B2 JPH0799237 B2 JP H0799237B2 JP 3162983 A JP3162983 A JP 3162983A JP 16298391 A JP16298391 A JP 16298391A JP H0799237 B2 JPH0799237 B2 JP H0799237B2
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文三 多田
健雄 吉原
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Kawasaki Motors Ltd
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Kawasaki Jukogyo KK
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  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低温地下式貯槽の屋根
内面保冷構造に関する。
【0002】
【従来の技術】LNGやLPGの貯槽として多く使用さ
れている低温地下式貯槽は、従来、図4に示す如く、地
盤面の下に設けられたコンクリート製躯体1の内面に保
冷材層2を取付け、その上(内面)を液密性と気密性を
有するSUS304等の金属性メンブレン3で覆って側
壁を構成し、その上にSM41B等の常温用鋼板製のド
ーム型屋根4を設け、この屋根4から吊下げ部材5によ
り吊りデッキ6を吊り下げ、その上に保冷材層7を設け
た構造が一般に採用されてきた。
【0003】ところが、上記の低温貯槽の構造の問題点
として大地震が発生した場合、貯槽内液面が地震の周期
と共振したスロッシング時、貯槽内液面は大きく波立
ち、吊りデッキを越して上昇する。その場合、貯液が屋
根に接触しないように、液面とデッキとの間に隙間を設
けることも行なわれているが、貯槽の大きさがそれだけ
大きくなり不経済である。特に貯槽の容量が大型化した
場合は経済性の面で不利であり、又デッキの安全性の点
からも好ましくない。
【0004】そこで、最近図5に示す如く、吊デッキを
なくし、屋根の内面に直接ポリウレタンフォーム等の保
冷材層8を設ける構造が検討されている。図中の破線は
スロッシング時の揺動波の波面を示すものである。
【0005】ところで、低温地下式貯槽のドーム形屋根
の下面には、図6及び図7に示す如く、屋根中心より放
射状に延設された複数の屋根骨11と、屋根中心点を中
心として同心円状に設けられた複数のリング骨12が設
けられている。屋根骨11及びリング骨12は高さが約
300mm乃至400mmのH型鋼が使用されている。そこ
で、屋根内面に保冷層を設ける場合は、屋根骨及びリン
グ骨をくるんで保冷層を設けなければならないが、その
構造としては、例えば特開昭57−101197号公報
に開示されているように図8に示す如く型鋼11と同じ
形状をした硬質ウレタンフォーム等の硬質保冷材製成形
保冷材13を取付けたり、図9に示す如く型鋼11を溝
型に成形した保冷材14で覆い、あるいは図10に示す
如く、その内部の空間に板状の保冷材15を充填し、他
の部分の屋根の内面に板状保冷材16を取付けた保冷構
造が提案されている。さらに、屋根骨11を囲む保冷材
13,14とともにその外側に吹付け保冷材17を吹付
けて保冷材どうしの間の目地を埋め、目地材を省略する
構成も知られている。
【0006】しかし、ドーム型の屋根の頂部、すなわ
ち、中心部では、屋根骨が集中し、リング骨の位置で漸
次間引いて配置してもそれらの間隔が600mm乃至10
00mm程度と狭くなる。したがって、保冷材の取付け施
工に当って、隣合う屋根骨の保冷材どうしが干渉し、施
工が非常に困難になり、確実な施工が期待できず、充分
な保冷性能を確保できないおそれがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、低温地下式
貯槽の従来の屋根内面保冷構造の上記の欠点にかんが
み、特に屋根骨が集中し保冷施工が困難となる屋根中心
部の保冷施工が極めて容易になり、保冷性能を確保でき
るような屋根内面保冷構造を提供することを課題とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の屋根内面保冷構
造は、上記の課題を解決するため、屋根骨が集中する屋
根中心部を囲む第1リング骨の内側の範囲に展がり、該
第1リング骨の下端に周囲を固定され硬質板部材で作ら
れた平坦なデッキと、該デッキの下面を覆う板状保冷層
とを有することを特徴とする。
【0009】
【作用】上記の構成により、屋根骨が集中する屋根中心
部では、屋根骨を一本ずつ保冷施工する必要がなくな
り、その部分を囲む第1リング骨の下端に周囲を固定さ
れた平坦なデッキの下面を覆って保冷施工を行なえばよ
いので、保冷施工が極めて容易になり、保冷性能をたや
すく確保することができる。
【0010】保冷性能をさらに向上させたい場合には、
上記のデッキと屋根との間の空間に繊維状保冷材、ある
いはパーライト等の粒状の保冷材を充填すればよい。
【0011】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0012】図1は、本発明を適用した低温地下式貯槽
の屋根部の全体構成を示す図である。屋根板4の中心部
では屋根骨11がセンターリング20迄延び、その外側
の第1リング骨21とセンターリング20との間では屋
根骨11は狭い間隔で放射状に配設されている。又、ノ
ズル等(図2の33)が設けられて複雑な構造となって
いる。
【0013】そこで、この実施例では、本発明により、
第1リング骨21の下端に周囲を固定した平坦なデッキ
22が設けられている。この部分の拡大断面図を図2に
示す。デッキ22はこの実施例では厚さ9mmの9%ニッ
ケル鋼板で作られているが、高密度の硬質ウレタンフォ
ームや木材、合板等の硬質の耐低温性の板部材を組合わ
せて使用することも可能である。デッキ22の下面には
全面的に硬質ウレタンフォーム等の板状の保冷材23が
取付ボルト等により取付けられ、保冷層が形成されてい
る。
【0014】なお、本発明とは関係はないが、屋根部の
中心には屋根の下方に作業用ステージ24が周辺部数個
所を吊ロッド25で吊下げられている。作業用ステージ
24は貯液の気化ガスにさらされるのでアルミニウム等
の低温材料で作られており、吊ロッド25は保冷材26
で保冷されている。又、作業ステージ24に作業者が降
りられるように、屋根4及びデッキ22の中心にはマン
ホール27,28が設けられている。
【0015】図3はデッキ22の周辺部の詳細を示す断
面図である。デッキ22は第1リング骨21より若干外
方に展びて設けられ、第1リング骨21から外側の屋根
板4の下面に設けられた保冷層29とデッキ22の下面
に設けられた保冷層23とが充分重なり、この部分で保
冷性能が低下することを防止している。作業ステージ用
吊ロッド25の上端は第1リング骨21に高密度硬質ポ
リウレタンフォーム製サポート30を介して支持されて
いる。
【0016】なお、この実施例では、保冷性能を更に向
上させるために、デッキ22と屋根4との隙間空間に、
グラスウール31が充填されている。グラスウールの他
に、空間形状になじみ易いその他の繊維保冷材やパーラ
イト等の粒状保冷材も使用可能である。
【0017】
【発明の効果】以上の如く、本発明によれば、屋根骨の
集中する屋根中心部の内面保冷施工が容易になり、保冷
性能をたやすく確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した低温地下式貯槽の実施例の屋
根部の全体構成を示す断面図である。
【図2】その屋根中心部を詳細に示す部分拡大断面図で
ある。
【図3】そのデッキ端部近傍の構造を更に詳細に示す断
面図である。
【図4】従来の低温地下式貯槽の代表的な構造を示す断
面図である。
【図5】屋根内面保冷構造を有する公知の低温地下式貯
槽の構造を示す断面図である。
【図6】低温地下式貯槽の屋根全体構造を示す平面図
で、左半分に屋根板の配置を、右半分に骨部材の配置を
示す。
【図7】その側断面図である。
【図8】従来公知の屋根骨保冷構造の一例を示す断面図
である。
【図9】公知の屋根骨保冷構造の他の例を示す断面図で
ある。
【図10】公知の屋根骨保冷構造の更に他の例を示す断
面図である。
【符号の説明】
4 屋根 8 内面保冷層 11 屋根骨 12 リング骨 20 センターリング 21 第1リング骨 22 デッキ 23,29 保冷材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根内面に屋根中心より放射状に延設さ
    れた複数の屋根骨と屋根中心を中心として同心円状に設
    けられた複数のリング骨とを有する屋根の内面に保冷層
    を設けた低温地下式貯槽の屋根内面保冷構造において、 屋根骨が集中する屋根中心部を囲む第1リング骨の内側
    の範囲に展がり、該第1リング骨の下端に周囲を固定さ
    れ硬質板部材で作られた平坦なデッキと、 該デッキの下面を覆う板状保冷材より成る保冷層とを有
    することを特徴とする屋根内面保冷構造。
  2. 【請求項2】 さらに上記デッキの上面と屋根下面との
    間の空間に保冷材を充填したことを特徴とする請求項1
    に記載の屋根内面保冷構造。
JP3162983A 1991-07-03 1991-07-03 低温地下式貯槽の屋根内面保冷構造 Expired - Fee Related JPH0799237B2 (ja)

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JPS5572992A (en) * 1978-11-20 1980-06-02 Kawasaki Heavy Ind Ltd Low temperature liquefied gas storage tank

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