JP2009079736A - 低温タンクのコーナ部用メンブレンアンカー - Google Patents

低温タンクのコーナ部用メンブレンアンカー Download PDF

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Abstract

【課題】 ハンチ構造部を特殊な構造とせずに設置できるようにする。
【解決手段】 低温タンクの底版1とハンチ構造部8、側壁2とハンチ構造部8のなす角に応じた角度で屈曲するV字形状の基部保冷部材20の上側に、板状部材21を取り付ける。板状部材11の上側に、上面を幅方向の中央部で基部保冷部材20と同様の角度で屈曲させた略M字形状のメンブレン支持金物22を、内部に上部保冷部材23を充填した状態で取り付けてコーナ部用メンブレンアンカー19を形成する。低温タンクの底版1とハンチ構造部8の間や、側壁2とハンチ構造部8の間のV字型の境界部に、基部保冷部材20の屈曲部を嵌合させるように配置して据付けることで、メンブレン支持金物22の屈曲した上面を、底版1とハンチ構造部8、又は、側壁2とハンチ構造部8にそれぞれ平行に配置させて、底部、側部、コーナ部のメンブレン5a,5b,5の取り付けに供させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、低温液化ガスタンク等の低温タンクの底版と側壁との間のコーナ部にメンブレンを固定するための低温タンクのコーナ部用メンブレンアンカーに関するものである。
低温タンクとしての低温液化ガスタンクは、一般に、図3(イ)(ロ)にその一例の概略を示す如く、底版1と円筒型(厳密には多角筒状)の側壁2により円柱状の貯蔵空間3を形成して、該貯蔵空間3に低温液化ガス(図示せず)を貯蔵するようにしてある。又、上記底版1と側壁2は、液圧に耐えるようにコンクリート躯体としてあり、且つ上記底版1と側壁2の内面に、その内面全体を覆うように保冷材4を配置すると共に、該保冷材4の内側に、液密性を確保するための薄い金属製のメンブレン5a,5bを取り付けた構成としてある。
更に、たとえば、LNGの液化温度が約−162℃であるように、上記低温液化ガスタンクに貯蔵する低温液化ガスは、極低温となっているため、上記低温液化ガスタンクは、大きな熱収縮を許容できる構成とすることが求められる。そのために、上記メンブレン5a,5bは、ステンレス板によって上記貯蔵空間3の底部及び側壁部を多数に分割した形状に形成してあると共に、個々のメンブレン5a,5bにおける所要個所には、半径方向と周方向に延びるか、又は、互いに直交する2方向へ延びるコルゲーション(襞)6をそれぞれ設けてなる構成として、該コルゲーション6が変形することで、大きな熱収縮を吸収できるようにしてある。
なお、上記メンブレン5a,5bは、上記躯体である底版1又は側壁2の対応する個所に、メンブレン5a,5bの熱をコンクリート躯体に伝熱させない断熱構造を有するメンブレンアンカー7を介して連結することで、上記したように底版1及び側壁2の内側に配置してある各メンブレン5a,5bに熱収縮が生じても、全体形状が変形しないようにしてある。
ところで、上記コンクリート躯体の底版1及び側壁2を有する形式の低温液化ガスタンクでは、一般に、図3(ロ)に示す如く、上記底版1と側壁2との間のコーナ部に、躯体の剛性を高めるためのハンチ構造部8、たとえば、底版1及び側壁2の内面より45度ずつ傾斜した傾斜面となるハンチ構造部8を設けるようにしてある。
したがって、上記ハンチ構造部8の内面にも、上記底版1及び側壁2の内面と同様にして、保冷材4とメンブレン5を取り付ける必要が生じる。この場合、上記ハンチ構造部8の内面に沿って配置するコーナ部のメンブレン5は、上記底版1の内面に配する底部のメンブレン5aと、側壁2の内面に配する側部のメンブレン5bのいずれに対しても45度ずつ傾斜した配置となる。
そのために、上記コーナ部のメンブレン5は、その下端部を、底版1の外周部におけるハンチ構造部8との境界部付近に配設したコーナ部用メンブレンアンカー9に取り付けて支持させるようにしてあり、且つ該コーナ部用メンブレンアンカー9に、底部のメンブレン5aの外周端部を取り付けることで、上記コーナ部のメンブレン5と底部のメンブレン5aの端部同士を、上記コーナ部用メンブレンアンカー9を介して位置固定してある。又、上記コーナ部のメンブレン5の上端部は、側壁2の下端部におけるハンチ構造部8との境界部付近に配設したコーナ部用メンブレンアンカー9に取り付けて支持させるようにしてあり、且つ該コーナ部用メンブレンアンカー9に、側部のメンブレン5bの下端部を取り付けることで、上記コーナ部のメンブレン5と側部のメンブレン5bの端部同士を、上記コーナ部用メンブレンアンカー9を介して位置固定できるようにしてある(たとえば、特許文献1参照)。これにより、各メンブレン5,5a,5bに熱収縮変形が生じる際にも、上記コーナ部のメンブレン5に浮き上がりが生じる虞を未然に防止できるようにしてある。
上記コーナ部用メンブレンアンカー9としては、従来、図4(イ)(ロ)に示す如き構成のものが用いられてきている。
すなわち、図4(イ)(ロ)に示したコーナ部用メンブレンアンカー9は、硬質発泡ポリウレタンフォーム(PUF)により矩形断面形状を有するブロック状に成形した基部保冷部材10の上面に、荷重を均一に分散させるための合板の如き板状部材11が全面に亘り一体に取り付けてある。更に、上記板状部材11の上側には、所要の高さ寸法を有し、上面の幅方向の中央部から一端部(図上左端部)までを上記板状部材11と平行な水平面部12aとし、且つ幅方向の中央部から他端部(図上右端部)までを他端側が高くなるように上記板状部材11に対して斜め45度の傾斜角度で傾斜させた傾斜面部12bとしてなる下端の開放された中空状のメンブレン支持金物12を、その内部空間に上記基部保冷部材10と同様の材質による上部保冷部材13を充填した状態で載置する。更に、上記基部保冷部材10及び板状部材11の幅方向両端部に上下方向に穿設してあるボルト孔14と、上記メンブレン支持金物12の幅方向両端面にそれぞれ取り付けたアングル材15に設けたボルト孔16に、低温液化ガスタンクのコンクリート躯体の所要個所に設置したアンカーボルト17をそれぞれ挿通させると共に、該各アンカーボルト17の先端部にナット18を螺着させて締めることで、上記基部保冷部材10及び板状部材11に、上記メンブレン支持金物12を連結してコーナ部用メンブレンアンカー9を形成すると同時に、該コーナ部用メンブレンアンカー9のコンクリート躯体への据付けを行うことができるようにしてある。
したがって、上記構成としてあるコーナ部用メンブレンアンカー9を用いてコーナ部のメンブレン5の下端部を支持させる場合には、上記アンカーボルト17として、図4(イ)に示す如く、低温液化ガスタンクの底版1の外周部における上記ハンチ構造部8との境界部付近に予め垂直に設置したアンカーボルト17を用いることにより、上記コーナ部用メンブレンアンカー9を、メンブレン支持金物12の傾斜面部12bがハンチ構造部8側に位置するようにして底版1の外周部に据付ける。この状態にて、上記メンブレン支持金物12の傾斜面部12bの上側に、ハンチ構造部8の内面に沿って配設するコーナ部のメンブレン5の下端部を所要寸法重ねるよう配置して、溶接等により固定するようにしてある。又、上記メンブレン支持金物12の水平面部12aの上側には、底部のメンブレン5aの外周端部を所要寸法重ねるよう配置して、溶接等により固定するようにしてある。
更に、図示してないが、上記コーナ部用メンブレンアンカー9を用いてコーナ部のメンブレン5の上端部を支持させる場合は、上記アンカーボルト17として、予め低温液化ガスタンクの側壁2の下端部における上記ハンチ構造部8との境界部付近に水平に設置したアンカーボルト17を用いることにより、上記コーナ部用メンブレンアンカー9を、メンブレン支持金物12の傾斜面部12bがハンチ構造部8側となる下方に位置するように横向きの姿勢とした状態で上記側壁2の下端部に据付け、この状態にて、上記コーナ部用メンブレンアンカー9における上記メンブレン支持金物12の傾斜面部12bに、ハンチ構造部8の内面に沿って配設するコーナ部のメンブレン5の上端部を所要寸法重ねて配置して、溶接等により固定し、又、横向きとしてある上記メンブレン支持金物12の水平面部12aに、側部のメンブレン5bの下端部を所要寸法重ねて配置して、溶接等により固定するようにしてある。
なお、図4(ロ)では図示する便宜上、アンカーボルト17及びナットの記載は省略してある。
特開2002−181288号公報
ところが、図4(イ)(ロ)に示した従来のコーナ部用メンブレンアンカー9は、コンクリート躯体への取付側となる基部保冷部材10が矩形断面形状として、平らな底面を備えた形状としてあって、水平又は垂直の平面に据付けることが前提とされていた。そのために、上記コーナ部用メンブレンアンカー9を低温液化ガスタンクの底版1の外周部における上記ハンチ構造部8との境界部付近に据付ける場合は、図3(ロ)及び図4(イ)に示す如く、該ハンチ構造部8における上記底版1側の端縁部となる内周側端部を所要寸法切り欠くように加工して、該切欠加工部分8aに上記コーナ部用メンブレンアンカー9を設置するための水平な底版1を露出させるようにする必要があり、又、上記コーナ部用メンブレンアンカー9を低温液化ガスタンクの側壁2の下端部における上記ハンチ構造部8との境界部付近に据付ける場合は、図3(ロ)に示す如く、該ハンチ構造部8における上記側壁2の端縁部となる上端部を所要寸法水平に切り欠くように加工して、該切欠加工部分8bに上記コーナ部用メンブレンアンカー9を設置するための垂直な側壁を露出させるようにする必要があることから、上記ハンチ構造部8を特殊な構造にする必要が生じ、そのための設計及び施工の手間が嵩んでいるというのが実状である。
そこで、本発明は、低温タンクの底版と側壁との間のコーナ部に設けるハンチ構造部を特殊な構造にすることなく、ハンチ構造部の内側に配するメンブレンの上端部と下端部の固定を行うことができるようにした低温タンクのコーナ部用メンブレンアンカーを提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、請求項1に対応して、底版と側壁との間のコーナ部にハンチ構造部を有する低温タンクにおける上記底版とハンチ構造部のなす角、又は、上記側壁とハンチ構造部のなす角と対応する角度で屈曲する断面V字形状の基部保冷部材の上側に、荷重を均一に分散させるための板状部材を全面に亘り取り付け、更に、上記板状部材の上側に、所要の高さ寸法を有し且つ上面を幅方向の中央部で上記基部保冷部材と同様の角度で屈曲させてなる略M字形状のメンブレン支持金物を、内部に上部保冷部材を充填した状態で取り付けてなり、上記メンブレン支持金物の上面にコーナ部のメンブレンの端部と底部側又は側部側のメンブレンの端部を固定できるようにした構成とする。
本発明の低温タンクのコーナ部用メンブレンアンカーによれば、以下のような優れた効果を発揮する。
(1)底版と側壁との間のコーナ部にハンチ構造部を有する低温タンクにおける上記底版とハンチ構造部のなす角、又は、上記側壁とハンチ構造部のなす角と対応する角度で屈曲する断面V字形状の基部保冷部材の上側に、荷重を均一に分散させるための板状部材を全面に亘り取り付け、更に、上記板状部材の上側に、所要の高さ寸法を有し且つ上面を幅方向の中央部で上記基部保冷部材と同様の角度で屈曲させてなる略M字形状のメンブレン支持金物を、内部に上部保冷部材を充填した状態で取り付けてなり、上記メンブレン支持金物の上面にコーナ部のメンブレンの端部と底部側又は側部側のメンブレンの端部を固定できるようにした構成としてあるので、低温液化ガスタンクの底版とハンチ構造部との間に形成されているV字形状の境界部に、上記基部保冷部材の屈曲部を嵌合させるように配置した状態で上記底版及びハンチ構造部への据付けを行うと、上記メンブレン支持金物の上面における幅方向中央部を挟んで一方の領域をハンチ構造部と平行に、又、他方の領域を底版と平行に配置させることができる。よって、上記メンブレン支持金物の上面におけるハンチ構造部と平行な領域には、上記ハンチ構造部の内側に配置するコーナ部メンブレンの下端部を、又、該メンブレン支持金物の上面における底版と平行な領域には、底部メンブレンの外周端部をそれぞれ取り付けて固定することができる。
(2)又、低温液化ガスタンクの側壁とハンチ構造部との間に形成されているV字形状の境界部に、上記基部保冷部材の屈曲部を嵌合させるように配置した状態で上記側壁及びハンチ構造部への据付けを行うと、この据付けによって横向き姿勢となる上記メンブレン支持金物の上面における幅方向中央部を挟んで一方の領域をハンチ構造部と平行に、又、他方の領域を側壁と平行に配置させることができる。よって、上記メンブレン支持金物の上面におけるハンチ構造部と平行な領域には、上記ハンチ構造部の内側に配置するコーナ部メンブレンの上端部を、又、該メンブレン支持金物の上面における側壁と平行な面部には、側部メンブレンの下端部を取り付けて固定することができる。
(3)したがって、低温タンクにおける底版とハンチ構造部との境界部、及び、側壁とハンチ構造部との境界部に据付けを行う際に、従来のコーナ部用メンブレンアンカーの設置時に要していたような上記ハンチ構造部を特殊な構造にするための加工を不要にできて、設計及び施工の手間の大幅な削減化を図ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。
図1(イ)(ロ)及び図2は本発明の低温タンクのコーナ部用メンブレンアンカーの実施の一形態を示すもので、硬質発泡ポリウレタンフォーム(PUF)により、幅方向中央部にて、低温液化ガスタンクにおける底版1とハンチ構造部8とがなす角(平面角)や、側壁2とハンチ構造部8がなす角(平面角)と対応するように、たとえば、低温液化ガスタンクの底版1と側壁2との間のコーナ部に底版1及び側壁2の内面よりそれぞれ45度ずつ傾斜した傾斜面となるようにハンチ構造部8が設けてある場合は、135度の角度で屈曲する断面V字形状のブロック状の基部保冷部材20を形成する。該基部保冷部材20の上面には、荷重を均一に分散させるための合板の如き板状部材21を全面に亘り一体に取り付ける。
更に、所要の高さ寸法を有し且つ上面を幅方向の中央部で上記基部保冷部材20と同様に135度の角度で屈曲させてなる略M字形状のメンブレン支持金物22を、その内部空間に上記基部保冷部材20と同様の材質による上部保冷部材23を充填した状態で、上記板状部材21の上側に取り付けてコーナ部用メンブレンアンカー19を形成する。
より具体的には、上記基部保冷部材20及び板状部材21の幅方向両端部に、該部分にて基部保冷部材20及び板状部材21に垂直な方向のボルト孔24をそれぞれ穿設し、該各ボルト孔24と、上記メンブレン支持金物22の幅方向両端面にそれぞれ取り付けたアングル材25に設けられているボルト孔26に、低温液化ガスタンクにおける底版1又は側壁2におけるハンチ構造部8との境界部付近に設けるアンカーボルト27a又は27bを、又、ハンチ構造部8における上記底版1又は側壁2との境界部付近に設けたアンカーボルト27cをそれぞれ挿通させて、ボルト孔26より突出する該各アンカーボルト27aと27c、又は、27bと27cの先端部にナット28を螺着させて締めることで、上記基部保冷部材20及び板状部材21に、上記メンブレン支持金物22を連結してなるコーナ部用メンブレンアンカー19を形成すると共に、該コーナ部用メンブレンアンカー19のコンクリート躯体への固定を行うことができるようにしてある。なお、図1(イ)では底版1におけるハンチ構造部8との境界部付近に設けたアンカーボルト27aと、ハンチ構造部8における上記底版1との境界部付近に設けたアンカーボルト27cを用いて連結した状態が示してある。
以上の構成としてあるコーナ部用メンブレンアンカー19を用いてコーナ部のメンブレン5の下端部を支持させる場合は、図2に示す如く、低温液化ガスタンクの底版1とハンチ構造部8との間に形成されているV字形状の境界部に、上記コーナ部用メンブレンアンカー19の基部保冷部材20の底面の屈曲部を嵌合させるように配置した状態にて、上記基部保冷部材20と上記板状部材21の幅方向両端部にそれぞれ穿設してある一方のボルト孔24と、上記メンブレン支持金物22の対応する側の端面に取り付けてあるアングル材25のボルト孔26(図1(イ)(ロ)参照)とを連通する状態にして、このボルト孔24,26に、上記底版1の外周部における上記ハンチ構造部8との境界部の近傍位置に垂直方向に設けるアンカーボルト27aを挿通させる。又、上記基部保冷部材20と上記板状部材21の他方のボルト孔24と、上記メンブレン支持金物22の対応する側の端面に取り付けてあるアングル材25のボルト孔26(図1(イ)(ロ)参照)とを連通する状態にして、このボルト孔24,26に、上記ハンチ構造部8の下端部における上記底版1との境界部の近傍位置に該ハンチ構造部8と直角方向に設けるアンカーボルト27cを挿通させ、その後、上記各アンカーボルト27aと27cの先端部にナット28を螺着させて締め付けることにより、上記コーナ部用メンブレンアンカー19を、底版1とハンチ構造部8に据付けるようにする。
上記のようにして底版1とハンチ構造部8の境界部に上記コーナ部用メンブレンアンカー19を据付けると、上記メンブレン支持金物22の幅方向中央部で屈曲させてある上面における幅方向中央部を挟んで一方の領域が、上記ハンチ構造部8と平行に配置されると共に、他方の領域が、底版1と平行に配置されるようになる。
したがって、上記メンブレン支持金物22の上面における上記ハンチ構造部8と平行となる領域に、ハンチ構造部8の内面に沿って配設するコーナ部のメンブレン5の下端部を所要寸法重ねるよう配置した後、該メンブレン5とメンブレン支持金物22とを溶接等により固定することで、該コーナ部のメンブレン5の下端部が支持されるようになる。更に、上記メンブレン支持金物22の上面における上記底版1と平行となる領域に、底部のメンブレン5aの外周端部を所要寸法重ねるよう配置した後、上記と同様に溶接等により固定することで、該底部のメンブレン5aの外周端部を支持すると共に、該底部のメンブレン5aと上記コーナ部のメンブレン5の端部同士が上記コーナ部用メンブレンアンカー19を介して位置固定されるようになる。
又、上記コーナ部用メンブレンアンカー19を用いてコーナ部のメンブレン5の上端部を支持させる場合は、図2に示す如く、低温液化ガスタンクの側壁2とハンチ構造部8との間に形成されているV字形状の境界部に、横向きの姿勢とした上記コーナ部用メンブレンアンカー19の基部保冷部材20の底面の屈曲部を嵌合させるように配置した状態にし、しかる後、上記基部保冷部材20と上記板状部材21の幅方向両端部にそれぞれ穿設してある一方のボルト孔24と、メンブレン支持金物22の対応する側の端面に取り付けてあるアングル材25のボルト孔26(図1(イ)(ロ)参照)とを連通する状態にして、このボルト孔24,26に、上記側壁2の下端部における上記ハンチ構造部8との境界部の近傍位置に水平方向に設けるアンカーボルト27bを挿通させる。又、上記基部保冷部材20と上記板状部材21の他方のボルト孔24と、上記メンブレン支持金物22の対応する側の端面に取り付けてあるアングル材25のボルト孔26(図1(イ)(ロ)参照)とを連通する状態にして、このボルト孔24,26に、上記ハンチ構造部8の上端部における上記側壁2との境界部の近傍位置に該ハンチ構造部8と直角方向に設けるアンカーボルト27cを挿通させ、その後、上記各アンカーボルト27bと27cの先端部にナット28を螺着させて締め付けることで、上記コーナ部用メンブレンアンカー19を、側壁2とハンチ構造部8に据付ける。
上記のようにして側壁2とハンチ構造部8の境界部に上記コーナ部用メンブレンアンカー19を据付けると、上記メンブレン支持金物22の上面における幅方向中央部を挟んで一方の領域が、ハンチ構造部8と平行に配置されると共に、他方の領域が、上記側壁2と平行に配置されるようになる。
したがって、上記メンブレン支持金物22の上面における上記ハンチ構造部8と平行となる領域に、ハンチ構造部8の内面に沿って配設するコーナ部のメンブレン5の上端部を所要寸法重ねるよう配置した後、溶接等により固定することで、該コーナ部のメンブレン5の上端部が支持されるようになる。更に、横向きに配置してある上記メンブレン支持金物22の上面における上記側壁2と平行となる領域に、側部のメンブレン5bの下端部を所要寸法重ねるよう配置した後、溶接等により固定することで、該側部のメンブレン5bの下端部を支持すると共に、該側部のメンブレン5bと上記コーナ部のメンブレン5の端部同士が上記コーナ部用メンブレンアンカー19を介して位置固定されるようになる。
なお、図2において図3(イ)(ロ)に示したものと同一のものには同一符号が付してある。又、29は底版1、側壁2、ハンチ構造部8の内側に配する保冷材4のブロックの隙間に充填したグラスウールである。
このように、本発明のコーナ部用メンブレンアンカー9によれば、低温タンクにおける底部1と側壁2との間に設けるハンチ構造部8にはアンカーボルト27cを設けるのみで、底版1とハンチ構造部8との境界部、及び、側壁2とハンチ構造部8との境界部に対し据付けを行うことができる。したがって、図4(イ)(ロ)に示した如き従来のコーナ部用メンブレンアンカー9を設置する場合に要していたような上記ハンチ構造部8を特殊な構造にするための加工を不要にできて、設計及び施工の手間の大幅な削減化を図ることができる。
なお、本発明は、上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、基部保冷部材20は、幅方向中央部で、底版1とハンチ構造部8とがなす平面角や、側壁2とハンチ構造部8がなす平面角と対応した角度で屈曲するようにしてあれば、その屈曲角度は、底版1とハンチ構造部8とがなす平面角や、側壁2とハンチ構造部8がなす平面角に応じて135度以外の屈曲角度としてもよい。
基部保冷部材20の厚み寸法や、メンブレン支持金物22の高さ寸法は、低温タンクの底版1、側壁2、ハンチ構造部8の内面に配置することが所望される保冷材4の厚み寸法等に応じて適宜変更してもよい。又、メンブレン支持金物22の幅寸法は、底部、側部、コーナ部の各メンブレン5a,5b,5を溶接するために所望される溶接代の寸法に応じて適宜変更してもよい。更に、該メンブレン支持金物22の幅寸法に応じて上記基部保冷部材20の幅寸法を適宜変更してもよい。
基部保冷部材20と板状部材21に対する上部保冷部材23を充填したメンブレン支持金物22の取り付けは、部材点数を減らして構成をシンプルなものにするという観点からは、アングル材25とアンカーボルト27a,27b,27cを用いて行うことで、上記基部保冷部材20と板状部材21に対するメンブレン支持金物22の取り付けを、コーナ部用メンブレンアンカー19の据付けと同時に行わせる構成とすることが好ましいが、上記基部保冷部材20と板状部材21に対してメンブレン支持金物22の取り付けを行うことができ、且つ強度と断熱性を確保できれば、コーナ部用メンブレンアンカー19の据付けを行うアンカーボルト27a,27b,27cとは別のボルトを用いる等、いかなる取り付け方法を採用してもよい。
基部保冷部材20と上部保冷部材23は、所望される断熱性能と強度を満足させることができれば、硬質ポリウレタンフォーム以外の断熱材料を用いたものとしてもよい。
コンクリート躯体となる底版と側壁との間にハンチ構造部を有するメンブレンタンク形式の低温タンクであれば、低温液化ガス貯蔵用以外の低温タンクにも適用できる。又、地下式及び地上式のいずれの形式の低温タンクにも適用できる。
その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明の低温タンクのコーナ部用メンブレンアンカーの実施の一形態を示すもので、(イ)は概略正面図、(ロ)は(イ)のA−A矢視方向に展開した状態の全体構造を示す図である。 図1のコーナ部用メンブレンアンカーを底版と側壁の間のハンチ構造部の内面に沿って配するコーナ部のメンブレンの固定に適用した状態を示す概要図である。 従来の低温液化ガスタンクの一般的な構成を示すもので、(イ)は全体構造の概略切断側面図、(ロ)は(イ)のB部の拡大図である。 従来のコーナ部用メンブレンアンカーを示すもので(イ)は概略正面図、(ロ)は全体構造を示す平面図である。
符号の説明
1 底版
2 側壁
8 ハンチ構造部
19 コーナ部用メンブレンアンカー
20 基部保冷部材
21 板状部材
22 メンブレン支持金物
23 上部保冷部材

Claims (1)

  1. 底版と側壁との間のコーナ部にハンチ構造部を有する低温タンクにおける上記底版とハンチ構造部のなす角、又は、上記側壁とハンチ構造部のなす角と対応する角度で屈曲する断面V字形状の基部保冷部材の上側に、荷重を均一に分散させるための板状部材を全面に亘り取り付け、更に、上記板状部材の上側に、所要の高さ寸法を有し且つ上面を幅方向の中央部で上記基部保冷部材と同様の角度で屈曲させてなる略M字形状のメンブレン支持金物を、内部に上部保冷部材を充填した状態で取り付けてなり、上記メンブレン支持金物の上面にコーナ部のメンブレンの端部と底部側又は側部側のメンブレンの端部を固定できるようにしたことを特徴とする低温タンクのコーナ部用メンブレンアンカー。
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