JP2879592B2 - 遊星ローラ型動力伝達装置 - Google Patents

遊星ローラ型動力伝達装置

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JP2879592B2
JP2879592B2 JP14133090A JP14133090A JP2879592B2 JP 2879592 B2 JP2879592 B2 JP 2879592B2 JP 14133090 A JP14133090 A JP 14133090A JP 14133090 A JP14133090 A JP 14133090A JP 2879592 B2 JP2879592 B2 JP 2879592B2
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伸二 安原
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、動力伝達変速機構としての遊星ローラ型
動力伝達装置に関する。
〔従来の技術〕
従来の技術における遊星ローラ型動力伝達装置は、キ
ャリア軸部の端部に設けられたキャリア円板部の周辺部
に軸線方向に植設された駆動ピンに遊星ローラが回転自
在に支承されており、そして、遊星ローラが内接する軌
道輪と遊星ローラが外接する太陽ローラ軸部とがキャリ
ア軸部と共軸線関係に配設されて構成されている。
上記の遊星ローラ型動力伝達装置は、キャリア軸部、
軌道輪及び太陽ローラ軸部の三者が入力側、出力側及び
固定側に適宜選択結合されて使用される。
そして、伝達トルクの大きさは、遊星ローラの太陽ロ
ーラ軸部及び軌道輪に対する圧接力(負の隙間、即ち締
め代に応じて発生する)に対応するのであるが、遊星ロ
ーラ型動力伝達装置の製作に際しては、互に相反する圧
接力と装置の寿命との関係を考慮して決定される。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記のような遊星ローラ型動力伝達装置の使用におい
て、使用中の遊星ローラ型動力伝達装置の温度変化によ
る膨張・収縮に基づいて遊星ローラの太陽ローラ軸部及
び軌道輪に対する締め代が増減する。その結果、締め代
が過小に減少することにより、伝達トルクが減少して、
スリップが生じたり、締め代が過大に増大することによ
り、軌道輪の軌道面に剥離が生じて、装置の寿命が短縮
したりする。
この発明は、遊星ローラ型動力伝達装置における温度
変化による遊星ローラの太陽ローラ軸部及び軌道輪に対
する締め代の増減がもたらす障害を防止するものであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
この発明による遊星ローラ型動力伝達装置は、第1回
転数検出器が接続された第1回転軸と、第1回転軸に設
けられたキャリア部に自転・公転自在に支承された遊星
ローラと、遊星ローラが外接する太陽ローラを備え、第
2回転数検出器が接続された第2回転軸と、温度センサ
が接続され、遊星ローラが内接する軌道輪と、第1回転
軸又は第2回転軸に接続されたトルク負荷検出器と、軌
道輪に設けられた加熱・冷却手段を備えた温度調節装置
と、第1回転数検出器、第2回転数検出器、トルク負荷
検出器及び温度センサの各検出信号が入力されるように
接続されると共に、第1回転数検出器・第2回転数検出
器から入力された各検出回転数に基づく第1回転軸・第
2回転軸間の滑り率の演算、記録されている初期設定値
と滑り率との大小判断、トルク負荷検出器の検出信号か
ら入力された検出トルクと記録されている初期設定の定
格トルクとの比較、並びに温度センサから入力された軌
道輪の検出温度と記録されている初期設定の許容最高温
度及び許容最低温度との比較を行い、それに基づく情報
処理結果により温度調節装置の加熱・冷却作動を制御す
る制御装置とから構成されている。
別の形式としては、トルク負荷検出器に替えて、軌道
輪の温度センサ(第1温度センサ)とは別の第2温度セ
ンサが太陽ローラ乃至第2回転軸に接続されており、軌
道輪に設けられた加熱・冷却手段を備えた温度調節装置
と、第1回転数検出器、第2回転数検出器、第1温度セ
ンサ及び第2温度センサの各検出信号が入力されるよう
に接続されると共に、第1回転数検出器・第2回転数検
出器から入力された各検出回転数に基づく第1回転軸・
第2回転軸間の滑り率の演算、記録されている太陽ロー
ラ・遊星ローラ・軌道輪の膨張係数及び各径と第1温度
センサ・第2温度センサから入力された各検出温度とに
基づく締め代の演算、記録されている初期設定値と滑り
率との大小判断、並びにそれらの結果と軌道輪の膨張係
数、内径及び検出温度とによる軌道輪適正温度の演算を
行い、それに基づく情報処理結果により温度調節装置の
加熱・冷却作動を制御する制御装置とから構成されてい
る。
〔作用〕
上記の制御装置において第1回転数検出器・第2回転
数検出器の各検出信号により第1回転軸・第2回転軸間
の滑り率が演算され、滑り率とトルク負荷検出器からの
検出信号とに基づき制御装置により温度調節装置は制御
されて作動する。
又は、上記の制御装置において第1回転数検出器・第
2回転数検出器の各検出信号により第1回転軸・第2回
転軸間の滑り率が演算されると共に、2つの温度センサ
からの各検出信号により各部寸法変化から算出される運
転中に締め代が算出され、滑り率と運転中に締め代とに
基づき制御装置により温度調節装置は制御されて作動す
る。
その結果、軌道輪が適切な温度に調節維持され、遊星
ローラとの適切な締め代が調節維持される。かくして、
使用中の遊星ローラ型動力伝達装置の温度変化があって
も、遊星ローラ、太陽ローラ及び軌道輪が適切な締め代
に調節維持される。又、トルク負荷の増減があった場合
に温度を制御することで締め代を増減させることがで
き、常に必要最小限の圧接力が得られる。
〔実 施 例〕
この発明の実施例を図面に従って説明する。
第1図において、遊星ローラ型動力伝達装置のキャリ
ア軸部1の端部には、キャリア円板部2が固着され、キ
ャリア円板部2の周辺部には、円周等配に複数(例えば
3乃至4)の駆動ピン3,3・・・が軸線方向に植設され
ている。各駆動ピン3には、遊星ローラ4が軸受を介し
て回転自在に支承されている。軸受は、滑り軸受、又は
転がり軸受のいずれでもよく、図示の実施例では、針状
ころ軸受5が示されている。
そして、遊星ローラ4,4・・・が内接する軌道輪6と
遊星ローラ4,4・・・が外接する太陽ローラ7が形成さ
れた太陽ローラ軸部8とがキャリア軸部1と共軸線関係
に配設されている。なお、軌道輪6は、その外周面及び
両端面を覆う輪状保持体9に保持されている。
上記の遊星ローラ型動力伝達装置において、キャリア
軸部1、軌道輪6及び太陽ローラ軸部8の三者は、入力
側、出力側及び固定側に適宜選択結合される。
図示の実施例は、増速装置として利用された場合であ
り、軌道輪6が固定され、キャリア軸部1が入力軸に、
太陽ローラ軸部8が出力軸に夫々結合されている。
そして、キャリア軸部1には、回転数検出器11が接続
され、太陽ローラ軸部8には、回転数検出器12、温度セ
ンサ13及びトルク負荷検出器14が接続され、軌道輪6に
は、温度センサ15が接続されていると共に、加熱・冷却
手段を備えた温度調節装置16が設けられている。なお、
温度センサ13は太陽ローラ7に、トルク負荷検出器14は
キャリア軸部1に接続してもよい。
回転数検出器11、回転数検出器12、温度センサ13トル
ク負荷検出器14及び温度センサ15は、各検出信号を入力
するように制御装置17に接続されていると共に、温度調
節装置16は、制御装置17からの制御信号により加熱・冷
却作動制御されるように接続されている。
上記の制御装置17において、各部の検出信号に基づき
温度調節装置16を制御する場合には、第2図に示すよう
な第1モードの演算・判断フロー及び第3図に示すよう
な第2モードの演算・判断フローがある。
第1モードにおいては、 (1)遊星ローラ型動力伝達装置における初期設定の各
条件は、下記の通りとし、制御装置17に設定記録されて
ある。
T0:定格トルク i0:無負荷変速比 Tmax:許容最高温度 Tmin:許容最低温度 (2)回転数検出器11、回転数検出器12、トルク負荷検
出器14及び温度センサ15から各検出データ、即ちNi:キ
ャリア軸部1の検出回転数、N0:太陽ローラ軸部8の検
出回転数、Tn:検出入力トルク及びTk:軌道輪の検出温度
が制御装置17に入力される。
(3)変速比i=Ni/N0 滑り率S=|(i−i0)/i0|×100 が演算される。
(4)TnとT0とが比較判断され、Tn>T0であればTn≦T0
になるまで負荷、又は入力軸の回転速度を減らすように
する。
(5)Tn≦T0であれば、Sの大小が判断される。
S>1であればTkとTminとが比較判断される。
S>1の場合、滑り率が高いのですから、固定輪を冷
却して締め代を増大させ許容トルクを増大し、滑り率を
減少させて、1≧Sとする必要がある。このとき、測定
温度Tkが設定した最低温度Tminより低い場合、固定輪を
冷却することができないため、運転を停止しなければな
らない。そのため、先ずTkとTminとを比較判断する必要
がある。TkがTmaxより高い場合、固定輪を冷却すればよ
い。TkとTmaxとを比較評価する必要はないと考える。滑
り率が高いのは、固定輪温度が高い場合だけでなく負荷
トルクが高い場合もある。
1≧S≧0.5であれば、そのまま運転が続行される。
S<0.5であれば、TkとTmaxとが比較判断される。
S<0.5の場合、滑り率が低いのであるから、固定輪
を加熱して締め代を減少させ許容トルクを減少し、滑り
率を増大させ、S≧0.5とする必要がある。
このとき、測定温度Tkが設定した最低温度Tmaxより高
い場合、先ずTkの許容温度をTmaxに設定しているため、
TkをTmaxまで下げる必要がある。この場合、滑り率は更
に低くなるが、温度を優先させる。(但し、この状態は
通常ではまず起こり得ない現象と考えられる。)TkがTm
in以下である場合、固定輪を加熱すればよいのであり、
TkとTminとの比較評価をする必要はない。
(6)Tk≦Tminであれば運転が停止され、 Tk>Tminであれば、運転が続行されながら、制御装置
17により温度調節装置16が軌道輪温度をTsとするように
作動される。ここでTsは、次式より算出される。
Ts=Tk−(Tk−Tmin){(S−1)/9} (7)Tk>Tmaxであれば、制御装置17により温度調節装
置16がTs=Tmaxで作動される。
Tk≦Tmaxであれば、運転が続行されながら、制御装置
17により温度調節装置16が Ts=Tk+2(Tmax−Tk)・(0.5−S) で作動される。
第2モードにおいては、 (1)遊星ローラ型動力伝達装置における初期設定の各
条件は、下記の通りとし、制御装置17に設定記録されて
ある。
T0:定格トルク i0:無負荷変速比 Dk:軌道輪の内径(基本寸法) Dt:太陽ローラの外径(基本寸法) B:膨張係数 A:組立時のローラの締め代寸法 (2)回転数検出器11、回転数検出器12、温度センサ1
3、トルク負荷検出器14及び温度センサ15から各検出デ
ータ、即ちNi:キャリア軸部1の検出回転数、N0:太陽ロ
ーラ軸部8の検出回転数、Tt:太陽ローラ軸部8の検出
温度及びTk:軌道輪の検出温度が制御装置17に入力され
る。
(3)変速比i=Ni/N0 滑り率S=|(i−i0)/i0|×100 遊星ローラ6の温度Tr=(Tk+Tt)/2 遊星ローラ6の外径(基本寸法)Dr=(Dk−Dt)
/2 運転中の軌道輪の内径 Dk′=Dk+Dk×(Tk−20)×B 運転中の太陽ローラの外径 Dt′=Dt+Dt×(Tt−20)×B 運転中の遊星ローラ6の外径 Dr′=Dr+Dr×(Tr−20)×B なお、上記の式において、常温を20度とする。
運転中の締め代 SI=2(Dr′−Dr)+(Dt′−Dt)−(Dk′−Dk)+
A が演算される。
(4)滑り率Sの大小が比較判断され、 S<0.5であれば、運転が続行されながら、温度補正
係数SHが次のように決定される。
SH=SI×S/0.5 この温度補正係数SHは、軌道輪適正温度TkHを決定す
るために締め代の増減を温度の増減に変換するため便宜
的に決定されたものである。
そして、 TkH={2(SI−SH)/(Dk×B)}+Tk が演算され、温度調節装置16が制御装置17により軌道輪
適正温度TkをTkHとするよう作動される。
0.5≦S≦1.0であれば、そのまま運転が続行される。
S>1.0であれば、運転が続行されながら、温度補正
係数SHが次のように決定される。
そして、 TkH={2(SI−SH)/(Dk×B)}+Tk が演算され、温度調節装置16が制御装置17によりTkHで
作動される。
上記のようなモードで温度調節装置16が制御装置17に
より制御されて、作動することにより、軌道輪6が適切
な温度に調節維持され、遊星ローラ4と適切な締め代に
調節維持される。かくして、使用中の遊星ローラ型動力
伝達装置の温度変化に対し、遊星ローラ、太陽ローラ及
び軌道輪が適切な締め代に調節維持される。又、トルク
負荷の増減があった場合に温度を制御することにより締
め代を増減させることができ、常に適切な圧接力が維持
される。
温度調節装置16としては、第4図乃至第7図に例示す
る種々の型式がある。
第4図に示す第1型式は、軌道輪6に軸線方向の通孔
21,21・・・及び通孔22,22・・・が同心2重円の円周等
配に穿設されており、環状保持体9の両端面の内方フラ
ンジ部23,24の内側面には、通孔21,21・・・及び通孔2
2,22・・・の開口に対向する同心2重円の環状溝25,26
及び環状溝27,28が形成されている。
外部の加熱油供給器29からの加熱油供給管路30が一方
の外側円の環状溝25に、同じく加熱油供給器29への加熱
油流出管路31が他方の外側円の環状溝27に夫々連通接続
されており、外部の冷却油供給器32からの冷却油供給管
路33が一方の内側円の環状溝26に、同じく冷却油供給器
32への冷却油流出管路34が他方の内側円の環状溝28に夫
々連通接続されている。
加熱油供給管路30及び冷却油供給管路33には、加熱油
供給器29及び冷却油供給器32の各流出側において制御弁
35,37が介在し、加熱油流出管路31及び冷却油流出管路3
4には加熱油供給器29及び冷却油供給器32の各流入側に
おいて制御弁36,38が介在しており、制御弁35,36,37,38
は制御装置17により開閉制御されるようになっている。
第5図に示す第2型式は、軌道輪6の外周面には、螺
旋状の溝が形成され、溝は、環状保持体9の内周面と共
に螺旋状通孔39を構成している。螺旋状通孔39の一方の
開口には温度調節油供給管路40が、他方の開口には温度
調節油流出管路41が夫々連通接続されており、温度調節
油供給管路40は、他方において分岐して加熱油供給器29
及び冷却油供給器32の各流出側に制御弁35,37を介して
接続されていると共に、温度調節油流出管路41は、他方
において分岐して加熱油供給器29及び冷却油供給器32の
各流入側に制御弁36,38を介して接続されている。制御
弁35,36,37,38は制御装置17により開閉制御されるよう
になっている。
第6図に示す第3型式は、軌道輪6に軸線方向の通孔
22,22・・・が円周等配に穿設されており、環状保持体
9の両端面の内方フランジ部23,24の内側面には、通孔2
2,22・・・の開口に対向する環状溝26,28が形成されて
いる。
更に環状保持体9内には、軌道輪6に軸線方向の通孔
22,22・・・に対応する発熱体、例えば電熱体42が埋設
されており、外部の電源43に接続されている。
外部の冷却油供給器32からの冷却油供給管路40が一方
の内側円の環状溝26に、同じく冷却油供給器32の冷却油
流出管路41が他方の内側円の環状溝28に夫々連通接続さ
れている。冷却油供給管路40には、冷却油供給器32の流
出側において制御弁37が介在し、冷却油流出管路34には
冷却油供給器41の流入側において制御弁38が介在してお
り、制御弁37,38は制御装置17により開閉制御されるよ
うになっている。
第7図に示す第4型式は、第2型式と同様に軌道輪6
の外周面には、螺旋状の溝が形成され、溝は、環状保持
体9の内周面と共に螺旋状通孔39を構成している。更に
環状保持体9内には、螺旋状通孔39に対応する発熱体、
例えば電熱体42が埋設されており、外部の電源43に接続
されている。
螺旋状通孔39の一方の開口には温度調節油供給管路40
が、他方の開口には温度調節油流出管路41が夫々連通接
続されており、温度調節油供給管路40及び温度調節油流
出管路41は、冷却油供給器32の流出側及び流入側に夫々
制御弁37,38を介して接続されている。前記電源43及び
制御弁37,38は制御装置17により開閉制御されるように
なっている。
上記の第1型式及び第2型式においては、軌道輪の加
熱の場合には、制御弁35及び制御弁36が夫々制御装置17
に制御されて適宜の開度で開弁され、制御弁37及び制御
弁38が閉弁される。それにより加熱油供給器29からの加
熱された油が加熱油供給管路30・温度調節油供給管路40
を介して通孔21,21・・・/螺旋状通孔39に流入して通
過し、更に加熱油流出管路31・温度調節油流出管路41を
介して加熱油供給器29に戻る。この間、通孔21,21・・
・を設定流量の加熱油が流れることにより軌道輪は上記
したように適切な温度に加熱維持される。
軌道輪の冷却の場合には、制御弁37及び制御弁38が夫
々の制御装置17に制御されて適宜の開度で開弁され、制
御弁35及び制御弁36が閉弁される。それにより冷却油供
給器32からの冷却された油が冷却油供給管路33・温度調
節油供給管路40を介して設定流量の通孔22,22・・・/
螺旋状通孔39に流入して通過し、更に冷却油流出管路34
・温度調節油流出管路41を介して冷却油供給器32に戻
る。この間、通孔22,22・・・/螺旋状通孔39を冷却油
が流れることにより軌道輪は上記したように適切な温度
に冷却維持される。
上記の第3型式及び第4型式においては、軌道輪の加
熱の場合には、制御弁37及び制御弁38が夫々制御装置17
に制御されて閉弁されると共に電熱体42の電源43が制御
装置17に制御されて、電熱体42が適切に発熱する。
この電熱体42より適切な温度に加熱維持されることに
より軌道輪6は上記したように適切な温度に加熱維持さ
れる。
軌道輪の冷却の場合には、制御弁35及び制御弁36が夫
々制御装置17に制御されて適切の開度で開弁されると共
に電熱体42の電源が制御装置17に制御されて遮断され、
発熱体42は発熱しない。
そこで、冷却油供給器28からの冷却された油が温度調
節油供給管路40を介して通孔22,22・・・/螺旋状通孔3
9に流入して通過し、更に温度調節油流出管路41を介し
て冷却油供給器32に戻る。この間、通孔22,22・・・/
螺旋状通孔39を設定流量の冷却油が流れることにより軌
道輪は上記したように適切な温度に冷却維持される。
〔発明の効果〕
この発明の遊星ローラ型動力伝達装置によれば、使用
中の遊星ローラ型動力伝達装置に温度変化があっても、
適切に制御された加熱・冷却が軌道輪に対して行われる
ので、軌道輪は、遊星ローラと適切な締め代になる温度
に維持される。その結果、温度変化による軌道輪、遊星
ローラ及び太陽ローラの締め代の増加・減少が防止され
るので、締め代が過小に減少することにとによるスリッ
プの発生や、締め代が過大に増大することによる装置の
寿命の短縮が防止される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の実施例における遊星ローラ型動力
伝達装置の構成図、 第2図は、この発明の実施例における遊星ローラ型動力
伝達装置の制御作動のフローチャート、 第3図は、この発明の実施例における遊星ローラ型動力
伝達装置の別形式の制御作動のフローチャート、 第4図乃至第7図は、この発明の実施例における遊星ロ
ーラ型動力伝達装置の各形式の温度調節制御系の構成図
である。 1:キャリア軸部、2:キャリア円板部 3:駆動ピン、4:遊星ローラ、5:針状ころ軸受 6:軌道輪、7:太陽ローラ、8:太陽ローラ軸部 9:輪状保持体、11,12:回転数検出器 13,15:温度センサ、14:トルク負荷検出器 16:温度調節装置、17:制御装置、21,22:通孔 23,24:内方フランジ、25,26,27,28:環状溝 29:加熱油供給器、30:加熱油供給管路 31:加熱油流出管路、32:冷却油供給器 33:冷却油供給管路、34:冷却油流出管路 35,36,37,38:制御弁、39:螺旋状通孔 40:温度調節油供給管路 41:温度調節油流出管路、42:電熱体、43:電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−61835(JP,A) 実開 昭59−195171(JP,U) 実開 昭60−149552(JP,U) 実開 平1−73569(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 13/08,13/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1回転数検出器が接続された第1回転軸
    と、 第1回転軸に設けられたキャリア部に自転・公転自在に
    支承された遊星ローラと、 遊星ローラが外接する太陽ローラを備え、第2回転数検
    出器が接続された第2回転軸と、 温度センサが接続され、遊星ローラが内接する軌道輪
    と、 第1回転軸又は第2回転軸に接続されたトルク負荷検出
    器と、 軌道輪に設けられた加熱・冷却手段を備えた温度調節装
    置と、 第1回転数検出器、第2回転数検出器、トルク負荷検出
    器及び温度センサの各検出信号が入力されるように接続
    されると共に、第1回転数検出器・第2回転数検出器か
    ら入力された各検出回転数に基づく第1回転軸・第2回
    転軸間の滑り率の演算、記録されている初期設定値と滑
    り率との大小判断、トルク負荷検出器の検出信号から入
    力された検出トルクと記録されている初期設定の定格ト
    ルクとの比較、並びに温度センサから入力された軌道輪
    の検出温度と記録されている初期設定の許容最高温度及
    び許容最低温度との比較を行い、それに基づく情報処理
    結果により温度調節装置の加熱・冷却作動を制御する制
    御装置と から構成された遊星ローラ型動力伝達装置。
  2. 【請求項2】第1回転数検出器が接続された第1回転軸
    と、 第1回転軸に設けられたキャリア部に自転・公転自在に
    支承された遊星ローラと、 遊星ローラが外接する太陽ローラを備え、第2回転数検
    出器が接続された第2回転軸と、 第1温度センサが接続され、遊星ローラが内接する軌道
    輪と、 太陽ローラ乃至第2回転軸に接続された第2温度センサ
    と、 軌道輪に設けられた加熱・冷却手段を備えた温度調節装
    置と、 第1回転数検出器、第2回転数検出器、第1温度センサ
    及び第2温度センサの各検出信号が入力されるように接
    続されると共に、第1回転数検出器・第2回転数検出器
    から入力された各検出回転数に基づく第1回転軸・第2
    回転軸間の滑り率の演算、記録されている太陽ローラ・
    遊星ローラ・軌道輪の膨張係数及び各径と第1温度セン
    サ・第2温度センサから入力された各検出温度とに基づ
    く締め代の演算、記録されている初期設定値と滑り率と
    の大小判断、並びにそれらの結果と軌道輪の膨張係数、
    内径及び検出温度とによる軌道輪適正温度の演算を行
    い、それに基づく情報処理結果により温度調節装置の加
    熱・冷却作動を制御する制御装置と から構成された遊星ローラ型動力伝達装置。
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