JPH05322677A - トルク検出機能を有する動力伝達機構 - Google Patents
トルク検出機能を有する動力伝達機構Info
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- JPH05322677A JPH05322677A JP13358592A JP13358592A JPH05322677A JP H05322677 A JPH05322677 A JP H05322677A JP 13358592 A JP13358592 A JP 13358592A JP 13358592 A JP13358592 A JP 13358592A JP H05322677 A JPH05322677 A JP H05322677A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 動力伝達機構の伝達トルクの大きさを簡単な
手段によりリアルタイムに検知すると共に、過大なトル
クの伝達を防止する 【構成】 プーリ4の回転は乗り上げカム機構5を介し
てハブ33に伝えられ、入力軸3から無段変速機2に入
力されて、出力軸6により圧縮機1を変速駆動する。変
速に伴って圧縮機1の負荷トルクが変動するので、エン
ジンがそれに見合う出力を発生する必要があり、伝達ト
ルクのリアルタイムな検出が必要となる。この例では、
乗り上げカム機構5が相互補完的な形状の傾斜面からな
るカム溝31及び35を有し、その間にカムボール36
を挟んで皿ばね38によって押圧されているので、伝達
トルクの大きさに対応してプーリ4とハブ33の間に位
相差(回転角変位)を生じる。そこで、突起42及び4
5の通過を磁気センサ43及び46によって検出して伝
達トルクの大きさを推定する。
手段によりリアルタイムに検知すると共に、過大なトル
クの伝達を防止する 【構成】 プーリ4の回転は乗り上げカム機構5を介し
てハブ33に伝えられ、入力軸3から無段変速機2に入
力されて、出力軸6により圧縮機1を変速駆動する。変
速に伴って圧縮機1の負荷トルクが変動するので、エン
ジンがそれに見合う出力を発生する必要があり、伝達ト
ルクのリアルタイムな検出が必要となる。この例では、
乗り上げカム機構5が相互補完的な形状の傾斜面からな
るカム溝31及び35を有し、その間にカムボール36
を挟んで皿ばね38によって押圧されているので、伝達
トルクの大きさに対応してプーリ4とハブ33の間に位
相差(回転角変位)を生じる。そこで、突起42及び4
5の通過を磁気センサ43及び46によって検出して伝
達トルクの大きさを推定する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車のエンジ
ンによって空調装置用の可変容量型圧縮機を駆動する場
合のように、伝達トルクが時間的に変動する状態で、そ
の伝達トルクの大きさを正確に検出する機能を有する動
力伝達機構に関する。
ンによって空調装置用の可変容量型圧縮機を駆動する場
合のように、伝達トルクが時間的に変動する状態で、そ
の伝達トルクの大きさを正確に検出する機能を有する動
力伝達機構に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人が先に出願したものであるが、
特開平2−308983号公報には、可変容量型斜板式
圧縮機において、斜板の傾斜角度が吐出容量と対応して
いる斜板式圧縮機の特質を利用して、斜板の傾斜角度を
調整する制御ピストンの軸方向位置をトランスデューサ
によって検出し、それに基づいて吐出容量の変化をリア
ルタイムに検知するものが開示されている。圧縮機の吐
出容量は、それを駆動するために必要となるトルク、即
ち負荷トルク或いは伝達トルクの大きさとも関連してい
ると考えるのが自然であるから、この従来技術において
は、トランスデューサによって検出される圧縮機の吐出
容量から、その時の負荷トルクの値をリアルタイムに検
知することができるものと一般的には考えられがちであ
る。
特開平2−308983号公報には、可変容量型斜板式
圧縮機において、斜板の傾斜角度が吐出容量と対応して
いる斜板式圧縮機の特質を利用して、斜板の傾斜角度を
調整する制御ピストンの軸方向位置をトランスデューサ
によって検出し、それに基づいて吐出容量の変化をリア
ルタイムに検知するものが開示されている。圧縮機の吐
出容量は、それを駆動するために必要となるトルク、即
ち負荷トルク或いは伝達トルクの大きさとも関連してい
ると考えるのが自然であるから、この従来技術において
は、トランスデューサによって検出される圧縮機の吐出
容量から、その時の負荷トルクの値をリアルタイムに検
知することができるものと一般的には考えられがちであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の一般的な考え方
に反して、実際には、圧力条件等の様々なファクターの
相違によって、斜板型圧縮機の吐出容量と、それがエン
ジンに及ぼす負荷トルクとの間の対応関係が変化するの
で、吐出容量から直ちに負荷トルクを算出することはで
きない。このように、従来の可変容量型圧縮機において
は、負荷トルクをリアルタイムに検出する実用的な手段
が知られていなかった。また、圧縮機に故障等が生じ
て、伝達されるトルクが異常に増大しても、伝達される
トルクの大きさを検出し得る適当な手段がなかったの
で、エンジンの回転数が低下したことを検出してから、
エンジンと圧縮機との間に設けたクラッチによって伝動
を遮断するというような手段を講じていた。この場合
は、誤判定を防止する必要上、信号処理に要する時間が
長くなり、圧縮機のロックのような緊急のトラブルに対
して急速に対応をすることが困難であるから、関連する
機器に悪影響を及ぼすことがあり、例えば、ベルト切れ
のような二次的な故障を引き起こす恐れもあった。本発
明は、従来技術について考えられるこのような問題点を
解決することを、発明が解決しようとする課題とするも
のである。
に反して、実際には、圧力条件等の様々なファクターの
相違によって、斜板型圧縮機の吐出容量と、それがエン
ジンに及ぼす負荷トルクとの間の対応関係が変化するの
で、吐出容量から直ちに負荷トルクを算出することはで
きない。このように、従来の可変容量型圧縮機において
は、負荷トルクをリアルタイムに検出する実用的な手段
が知られていなかった。また、圧縮機に故障等が生じ
て、伝達されるトルクが異常に増大しても、伝達される
トルクの大きさを検出し得る適当な手段がなかったの
で、エンジンの回転数が低下したことを検出してから、
エンジンと圧縮機との間に設けたクラッチによって伝動
を遮断するというような手段を講じていた。この場合
は、誤判定を防止する必要上、信号処理に要する時間が
長くなり、圧縮機のロックのような緊急のトラブルに対
して急速に対応をすることが困難であるから、関連する
機器に悪影響を及ぼすことがあり、例えば、ベルト切れ
のような二次的な故障を引き起こす恐れもあった。本発
明は、従来技術について考えられるこのような問題点を
解決することを、発明が解決しようとする課題とするも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するための第1の解決手段として、共通の軸線上に
おいて回転可能に支持され、互いに対向する補完的な円
周方向の傾斜面形状からなるカム面をそれぞれの端面に
備えており、それぞれ入力側の軸又は出力側の軸に連結
されている一対の回転伝動部材と、前記一対の回転伝動
部材を前記カム面において直接的に、或いは転動する部
材を挟んで間接的に係合させるための前記軸線方向の押
圧力が発生するように、前記回転伝動部材の少なくとも
一方の側に形成され、前記押圧力によって前記軸線方向
に弾性変形し得る弾性手段と、前記一対の回転伝動部材
の前記カム面を介して前記入力側の軸から前記出力側の
軸へトルクを伝達する際に、前記弾性手段の前記弾性変
形によって前記一対の回転伝動部材が前記軸線の回りに
発生する相対的な回転角変位を検出し得る検出手段と、
前記検出手段によって検出された前記一対の回転伝動部
材の間の回転角変位によって、前記入力側の軸から前記
出力側の軸へ伝達されるトルクの大きさを検知する手段
とを備えていることを特徴とするトルク検出機能を有す
る動力伝達機構を提供する。
解決するための第1の解決手段として、共通の軸線上に
おいて回転可能に支持され、互いに対向する補完的な円
周方向の傾斜面形状からなるカム面をそれぞれの端面に
備えており、それぞれ入力側の軸又は出力側の軸に連結
されている一対の回転伝動部材と、前記一対の回転伝動
部材を前記カム面において直接的に、或いは転動する部
材を挟んで間接的に係合させるための前記軸線方向の押
圧力が発生するように、前記回転伝動部材の少なくとも
一方の側に形成され、前記押圧力によって前記軸線方向
に弾性変形し得る弾性手段と、前記一対の回転伝動部材
の前記カム面を介して前記入力側の軸から前記出力側の
軸へトルクを伝達する際に、前記弾性手段の前記弾性変
形によって前記一対の回転伝動部材が前記軸線の回りに
発生する相対的な回転角変位を検出し得る検出手段と、
前記検出手段によって検出された前記一対の回転伝動部
材の間の回転角変位によって、前記入力側の軸から前記
出力側の軸へ伝達されるトルクの大きさを検知する手段
とを備えていることを特徴とするトルク検出機能を有す
る動力伝達機構を提供する。
【0005】本発明は、前記の課題を解決するための第
2の解決手段として、共通の軸線上において回転可能に
支持され、互いに対向する補完的な円周方向の傾斜面形
状からなるカム面をそれぞれの端面に備えており、それ
ぞれ入力側の軸又は出力側の軸に連結されている一対の
回転伝動部材と、前記一対の回転伝動部材に挟まれて前
記カム面の間で転動することによって前記一対の回転伝
動部材を間接的に係合させ得る転動部材と、前記カム面
と前記転動部材との間に前記軸線方向の押圧力が発生す
るように、前記回転伝動部材の少なくとも一方の側に形
成され、前記押圧力によって前記軸線方向に弾性変形し
得る弾性手段と、前記一対の回転伝動部材の前記カム面
を介して前記入力側の軸から前記出力側の軸へトルクを
伝達する際に、前記弾性手段の前記弾性変形によって前
記一対の回転伝動部材が前記軸線の回りに発生する相対
的な回転角変位を検出し得る検出手段と、前記検出手段
によって検出された前記一対の回転伝動部材の間の回転
角変位によって、前記入力側の軸から前記出力側の軸へ
伝達されるトルクの大きさを検知する手段とを備えてい
ると共に、前記一対の回転伝動部材の間の回転角変位が
所定値よりも大きくなったときに、前記カム面の間の前
記転動部材が落ち込むことによってトルクの伝達を絶つ
ように、前記カム面の一部に穴が形成されていることを
特徴とするトルク検出機能を有する動力伝達機構を提供
する。
2の解決手段として、共通の軸線上において回転可能に
支持され、互いに対向する補完的な円周方向の傾斜面形
状からなるカム面をそれぞれの端面に備えており、それ
ぞれ入力側の軸又は出力側の軸に連結されている一対の
回転伝動部材と、前記一対の回転伝動部材に挟まれて前
記カム面の間で転動することによって前記一対の回転伝
動部材を間接的に係合させ得る転動部材と、前記カム面
と前記転動部材との間に前記軸線方向の押圧力が発生す
るように、前記回転伝動部材の少なくとも一方の側に形
成され、前記押圧力によって前記軸線方向に弾性変形し
得る弾性手段と、前記一対の回転伝動部材の前記カム面
を介して前記入力側の軸から前記出力側の軸へトルクを
伝達する際に、前記弾性手段の前記弾性変形によって前
記一対の回転伝動部材が前記軸線の回りに発生する相対
的な回転角変位を検出し得る検出手段と、前記検出手段
によって検出された前記一対の回転伝動部材の間の回転
角変位によって、前記入力側の軸から前記出力側の軸へ
伝達されるトルクの大きさを検知する手段とを備えてい
ると共に、前記一対の回転伝動部材の間の回転角変位が
所定値よりも大きくなったときに、前記カム面の間の前
記転動部材が落ち込むことによってトルクの伝達を絶つ
ように、前記カム面の一部に穴が形成されていることを
特徴とするトルク検出機能を有する動力伝達機構を提供
する。
【0006】
【作用】本発明の第1の解決手段による動力伝達機構に
おいては、入力側の軸から出力側の軸へ伝達されるトル
クは、それぞれの側の軸に連結されている回転伝動部材
のカム面に形成された相互補完的な形状の傾斜面間の押
圧力として伝達される。カム面の間に転動する部材が挟
まれているときには、それらの転動部材を介して押圧力
が伝わる。この押圧力は伝達されるトルクの大きさに比
例した大きさのものであり、押圧力の軸線方向の成分に
よって回転伝動部材の少なくとも一方に形成された弾性
手段が弾性変形を起こして、その側の回転伝動部材が軸
線方向に微小な距離だけ移動するので、一対の回転伝動
部材の間隔が開き、その距離を埋める分だけ押圧力の回
転方向成分によって一対の回転伝動部材間に相対的な回
転角変位が生じる。この回転角変位の大きさも伝達され
るトルクの大きさに比例しているから、検出手段によっ
てその回転角変位の大きさを検出し、それを検知手段に
おいて換算することによって、伝達されているトルクの
大きさを検知する。
おいては、入力側の軸から出力側の軸へ伝達されるトル
クは、それぞれの側の軸に連結されている回転伝動部材
のカム面に形成された相互補完的な形状の傾斜面間の押
圧力として伝達される。カム面の間に転動する部材が挟
まれているときには、それらの転動部材を介して押圧力
が伝わる。この押圧力は伝達されるトルクの大きさに比
例した大きさのものであり、押圧力の軸線方向の成分に
よって回転伝動部材の少なくとも一方に形成された弾性
手段が弾性変形を起こして、その側の回転伝動部材が軸
線方向に微小な距離だけ移動するので、一対の回転伝動
部材の間隔が開き、その距離を埋める分だけ押圧力の回
転方向成分によって一対の回転伝動部材間に相対的な回
転角変位が生じる。この回転角変位の大きさも伝達され
るトルクの大きさに比例しているから、検出手段によっ
てその回転角変位の大きさを検出し、それを検知手段に
おいて換算することによって、伝達されているトルクの
大きさを検知する。
【0007】本発明の第2の解決手段による動力伝達機
構においても、基本的な作用は第1の解決手段のそれと
同様であるが、第2の解決手段においては、一対の回転
伝動部材に挟まれてそれらのカム面の間で転動する転動
部材が必ず設けられる。そして、カム面の一部には転動
部材よりも大きい穴が形成されているので、入力側の軸
から出力側の軸へ大きなトルクが伝達されることによっ
て、一対の回転伝動部材の間の回転角変位が所定値より
も大きくなったときに、カム面の間に介在していた転動
部材がその穴に落ち込むことによってトルクの伝達が遮
断され、動力伝達機構がトルクリミッタとして作用する
ことになり、過大なトルクの伝達を防止して関連する機
器を保護する。
構においても、基本的な作用は第1の解決手段のそれと
同様であるが、第2の解決手段においては、一対の回転
伝動部材に挟まれてそれらのカム面の間で転動する転動
部材が必ず設けられる。そして、カム面の一部には転動
部材よりも大きい穴が形成されているので、入力側の軸
から出力側の軸へ大きなトルクが伝達されることによっ
て、一対の回転伝動部材の間の回転角変位が所定値より
も大きくなったときに、カム面の間に介在していた転動
部材がその穴に落ち込むことによってトルクの伝達が遮
断され、動力伝達機構がトルクリミッタとして作用する
ことになり、過大なトルクの伝達を防止して関連する機
器を保護する。
【0008】
【実施例】図1に本発明の実施例の構成を示す。図にお
いて1は空調装置の冷媒を圧縮する容積型の圧縮機、2
は圧縮機1に直結された無段変速機であって、本実施例
では、後に構造を説明するように、複数個の複合円錐形
の遊星摩擦車(以下、これを遊星コーンと呼ぶことにす
る)を使用した摩擦式で遊星型の無段変速機を一例とし
てとりあげている。変速機2の入力軸3は、図示しない
エンジンからベルトによって駆動されるプーリ4から、
やはり後に構造を説明する乗り上げカム機構5を介して
回転駆動される。プーリ4から入力軸3に伝えられた回
転は、無段変速機2によって無段階に所望の回転数に変
速され、圧縮機1の入力軸を兼ねている出力軸6に取り
出されて圧縮機1を駆動し、その時に空調装置が必要と
している冷媒流量に見合った任意の吐出容量を実現する
ことができる。
いて1は空調装置の冷媒を圧縮する容積型の圧縮機、2
は圧縮機1に直結された無段変速機であって、本実施例
では、後に構造を説明するように、複数個の複合円錐形
の遊星摩擦車(以下、これを遊星コーンと呼ぶことにす
る)を使用した摩擦式で遊星型の無段変速機を一例とし
てとりあげている。変速機2の入力軸3は、図示しない
エンジンからベルトによって駆動されるプーリ4から、
やはり後に構造を説明する乗り上げカム機構5を介して
回転駆動される。プーリ4から入力軸3に伝えられた回
転は、無段変速機2によって無段階に所望の回転数に変
速され、圧縮機1の入力軸を兼ねている出力軸6に取り
出されて圧縮機1を駆動し、その時に空調装置が必要と
している冷媒流量に見合った任意の吐出容量を実現する
ことができる。
【0009】次に、図1に例示した遊星コーンを使用し
ている摩擦式の無段変速機2の構造を簡単に説明する。
7は入力軸3に一体に取付けられた入力ディスク、8は
出力軸6に一体に取付けられた出力ディスクである。入
力ディスク7と出力ディスク8の外周部には、それらを
橋絡するように同時に接触している遊星コーン9が、入
力軸3と出力軸6に対して自由に回転可能なリテーナ1
0によって回転可能に支持されている。遊星コーン9
は、図では2個だけ示されているが、ディスク7, 8の
外周部に沿って等間隔に複数個配置されている。遊星コ
ーン9はその基部に形成された鼓形の摩擦面9aによっ
て入力ディスク7の外縁部と摩擦係合し、軸心回りに自
転しながらリテーナ10と共に公転を行う。また、遊星
コーン9の円錐底面9bは出力ディスク8の外縁部と摩
擦係合しており、遊星コーン9の回転を出力ディスク8
に伝達し、更にこの例では、乗り上げカム機構5とは別
の推力発生機構11を介して出力軸6を駆動するように
なっている。
ている摩擦式の無段変速機2の構造を簡単に説明する。
7は入力軸3に一体に取付けられた入力ディスク、8は
出力軸6に一体に取付けられた出力ディスクである。入
力ディスク7と出力ディスク8の外周部には、それらを
橋絡するように同時に接触している遊星コーン9が、入
力軸3と出力軸6に対して自由に回転可能なリテーナ1
0によって回転可能に支持されている。遊星コーン9
は、図では2個だけ示されているが、ディスク7, 8の
外周部に沿って等間隔に複数個配置されている。遊星コ
ーン9はその基部に形成された鼓形の摩擦面9aによっ
て入力ディスク7の外縁部と摩擦係合し、軸心回りに自
転しながらリテーナ10と共に公転を行う。また、遊星
コーン9の円錐底面9bは出力ディスク8の外縁部と摩
擦係合しており、遊星コーン9の回転を出力ディスク8
に伝達し、更にこの例では、乗り上げカム機構5とは別
の推力発生機構11を介して出力軸6を駆動するように
なっている。
【0010】従って、出力ディスク8の外縁部での回転
速度は、遊星コーン9の出力ディスク8との接触部にお
ける、遊星コーン9の自転による回転速度と、遊星コー
ン9の公転による回転速度との差として与えられること
になり、遊星コーン9の公転速度を変えることによっ
て、入力軸3と出力軸6との速度比を変更することがで
きる。そのために、遊星コーン9はその円錐面9cの母
線の一方が入出力軸3,6の軸線と平行になるようにリ
テーナ10によって支持されており、この軸線と平行な
母線部分で共通の変速リング12と摩擦係合するように
なっている。変速リング12は入出力軸3, 6と同心に
保持され、軸線方向には平行移動可能であるが軸線回り
には回転しないように保持されている。
速度は、遊星コーン9の出力ディスク8との接触部にお
ける、遊星コーン9の自転による回転速度と、遊星コー
ン9の公転による回転速度との差として与えられること
になり、遊星コーン9の公転速度を変えることによっ
て、入力軸3と出力軸6との速度比を変更することがで
きる。そのために、遊星コーン9はその円錐面9cの母
線の一方が入出力軸3,6の軸線と平行になるようにリ
テーナ10によって支持されており、この軸線と平行な
母線部分で共通の変速リング12と摩擦係合するように
なっている。変速リング12は入出力軸3, 6と同心に
保持され、軸線方向には平行移動可能であるが軸線回り
には回転しないように保持されている。
【0011】遊星コーン9の公転速度の制御は、この変
速リング12を軸線方向に移動させて、遊星コーン9の
円錐面9cと変速リング12との接触位置を変更するこ
とによって行う。変速リング12を軸方向に移動させる
ための機構は、変速リング12を保持するリングホルダ
13と、リングホルダ13を入力軸3の軸線と平行な方
向に移動可能に案内するガイドピン14と、リングホル
ダ13に係合し、入力軸3の軸線と直交する方向(紙面
に垂直な方向)に移動することによりリングホルダ13
を軸線方向と平行な方向に移動させるカム部材15と、
入力軸3と直交する方向にカム部材15を移動させる図
示しないステップモータと、このステップモータの回転
軸にネジによって連結され、回転しないように回り止め
されたスリーブ部材16とからなる。上記ステップモー
タは、やはり図示しない制御装置によって駆動され、カ
ム部材15を軸線と直交する方向に移動させる。これに
よりカム部材15と係合しているリングホルダ13は軸
線と平行の方向に移動して所要の変速比が得られる。
速リング12を軸線方向に移動させて、遊星コーン9の
円錐面9cと変速リング12との接触位置を変更するこ
とによって行う。変速リング12を軸方向に移動させる
ための機構は、変速リング12を保持するリングホルダ
13と、リングホルダ13を入力軸3の軸線と平行な方
向に移動可能に案内するガイドピン14と、リングホル
ダ13に係合し、入力軸3の軸線と直交する方向(紙面
に垂直な方向)に移動することによりリングホルダ13
を軸線方向と平行な方向に移動させるカム部材15と、
入力軸3と直交する方向にカム部材15を移動させる図
示しないステップモータと、このステップモータの回転
軸にネジによって連結され、回転しないように回り止め
されたスリーブ部材16とからなる。上記ステップモー
タは、やはり図示しない制御装置によって駆動され、カ
ム部材15を軸線と直交する方向に移動させる。これに
よりカム部材15と係合しているリングホルダ13は軸
線と平行の方向に移動して所要の変速比が得られる。
【0012】入力軸3がプーリ4から乗り上げカム機構
5を介して駆動されることによって入力ディスク7が回
転し、それに伴って遊星コーン9が回転すると、遊星コ
ーン9の円錐面9cが変速リング12の内周面を転動す
る。その転動によってリテーナ10が回転し、遊星コー
ン9が自転しながら変速リング12に沿って公転するこ
とになる。この場合、遊星コーン9と変速リング12と
の接触位置が円錐面9cの頂点に近い場合はリテーナ1
0の公転速度が低く、変速リング12との接触位置が円
錐面9cの外周に近づくに従ってリテーナ10の公転速
度は高くなる。このため、遊星コーン9から出力ディス
ク8に伝えられる回転速度は、入力ディスク7の回転速
度が一定であっても、変速リング12の位置に対応して
変化することになる。逆に、入力ディスク7の回転速度
がエンジンの回転と共に変化しても、それに合わせて変
速リング12の軸方向位置を変更すれば、出力軸6は略
一定の回転速度を保つこともできる。
5を介して駆動されることによって入力ディスク7が回
転し、それに伴って遊星コーン9が回転すると、遊星コ
ーン9の円錐面9cが変速リング12の内周面を転動す
る。その転動によってリテーナ10が回転し、遊星コー
ン9が自転しながら変速リング12に沿って公転するこ
とになる。この場合、遊星コーン9と変速リング12と
の接触位置が円錐面9cの頂点に近い場合はリテーナ1
0の公転速度が低く、変速リング12との接触位置が円
錐面9cの外周に近づくに従ってリテーナ10の公転速
度は高くなる。このため、遊星コーン9から出力ディス
ク8に伝えられる回転速度は、入力ディスク7の回転速
度が一定であっても、変速リング12の位置に対応して
変化することになる。逆に、入力ディスク7の回転速度
がエンジンの回転と共に変化しても、それに合わせて変
速リング12の軸方向位置を変更すれば、出力軸6は略
一定の回転速度を保つこともできる。
【0013】出力ディスク8は推力発生機構11によっ
て軸方向に押圧されるようになっているが、図示実施例
の推力発生機構11は、前述の乗り上げカム機構5の構
造に類似するものであって、カムディスク17と多数の
ボール18等から構成される乗り上げカム機構に、初期
の軸方向推力を発生させるためにコイルスプリング19
を組み込んだものである。それによって発生する推力が
出力ディスク8を介して遊星コーン9を入力ディスク7
の方向に押圧し、この押圧力によって、遊星コーン9と
入力ディスク7、変速リング12と出力ディスク8との
間においても、それぞれ適切な摩擦圧接力が生じるよう
になっている。
て軸方向に押圧されるようになっているが、図示実施例
の推力発生機構11は、前述の乗り上げカム機構5の構
造に類似するものであって、カムディスク17と多数の
ボール18等から構成される乗り上げカム機構に、初期
の軸方向推力を発生させるためにコイルスプリング19
を組み込んだものである。それによって発生する推力が
出力ディスク8を介して遊星コーン9を入力ディスク7
の方向に押圧し、この押圧力によって、遊星コーン9と
入力ディスク7、変速リング12と出力ディスク8との
間においても、それぞれ適切な摩擦圧接力が生じるよう
になっている。
【0014】なお、入力軸3の右端側は軸受20を介し
て変速機ハウジング21によって軸支されており、出力
軸6の左端側は、ディスク部材22を介してそれに固定
されているカムディスク17の先端が、入力軸3に取り
付けられた入力ディスク7のスリーブ部分の上に軸受2
3を介して軸支されることによって、間接的に変速機ハ
ウジング21に支持されている。軸受20及び軸受23
や遊星コーン9の各摩擦面は、ハウジング21の上部に
設けられている冷媒吸込孔24より吸入される冷媒と共
に戻ってくるオイルによって潤滑される。変速機部を潤
滑したオイル及び冷却した冷媒は、図示しない吸込孔よ
り圧縮機に吸入される。
て変速機ハウジング21によって軸支されており、出力
軸6の左端側は、ディスク部材22を介してそれに固定
されているカムディスク17の先端が、入力軸3に取り
付けられた入力ディスク7のスリーブ部分の上に軸受2
3を介して軸支されることによって、間接的に変速機ハ
ウジング21に支持されている。軸受20及び軸受23
や遊星コーン9の各摩擦面は、ハウジング21の上部に
設けられている冷媒吸込孔24より吸入される冷媒と共
に戻ってくるオイルによって潤滑される。変速機部を潤
滑したオイル及び冷却した冷媒は、図示しない吸込孔よ
り圧縮機に吸入される。
【0015】以上説明した無段変速機2及び圧縮機1の
構造は、在来のものと実質的に同様なものである。自動
車の場合、走行条件によってエンジンの回転数が激しく
変動するのと、空調装置に要求される冷房能力も大幅に
変化しがちであることから、入力軸3を介して無段変速
機2及び圧縮機1に供給される動力、即ち伝達トルクも
大きな幅で変動するのが常である。そこで、空調装置が
運転されている間は絶えず伝達されているトルクの変化
する値を正確に検出していて、その動力を供給している
自動車のエンジンに対する、空調装置のために必要な燃
料量等を的確に追加供給することは、空調装置の運転に
よるエンジン回転数の変動を防止して、自動車のドライ
バビリティや快適性を高め、万一にもエンスト等を起こ
させないようにするために必要なことである。
構造は、在来のものと実質的に同様なものである。自動
車の場合、走行条件によってエンジンの回転数が激しく
変動するのと、空調装置に要求される冷房能力も大幅に
変化しがちであることから、入力軸3を介して無段変速
機2及び圧縮機1に供給される動力、即ち伝達トルクも
大きな幅で変動するのが常である。そこで、空調装置が
運転されている間は絶えず伝達されているトルクの変化
する値を正確に検出していて、その動力を供給している
自動車のエンジンに対する、空調装置のために必要な燃
料量等を的確に追加供給することは、空調装置の運転に
よるエンジン回転数の変動を防止して、自動車のドライ
バビリティや快適性を高め、万一にもエンスト等を起こ
させないようにするために必要なことである。
【0016】従って、本発明の特徴に対応して、図1に
示した実施例においては、プーリ4の内部に軸方向の円
環状に形成された突条30の端面に、例えば図2に拡大
して示したような形の凹凸が設けられており、その一部
には回転方向に向かう傾斜面からなるカム溝31が複数
箇所に形成されている。また、入力軸3に対して軸方向
にのみ僅かに移動可能に、スプライン32によって取り
付けられた王冠状のハブ33には、プーリ4の突条30
に対応する突条34と、その端面にカム溝31に対応す
る傾斜面からなるカム溝35が複数箇所に形成される。
つまり、これらのカム溝31及び35の形状は相互補完
的なものとなる。複数のカム溝31とカム溝35との間
には、それぞれ1個宛のカムボール(鋼球)36が挟持
されることによって、前述の乗り上げカム機構5を構成
している。入力軸3上にスプライン32によって嵌合し
ているハブ33のスリーブ部分37の右端面と入力軸3
の鍔39との間には、皿ばね38又はそれに代わる強い
コイルスプリングが装着されて、ハブ33を常にプーリ
4の方へ押圧している。なお、プーリ4は、乗り上げカ
ム機構5によって拘束されない限り、入力軸3に対して
自由に回転することができるように入力軸3の軸端に支
持されている。
示した実施例においては、プーリ4の内部に軸方向の円
環状に形成された突条30の端面に、例えば図2に拡大
して示したような形の凹凸が設けられており、その一部
には回転方向に向かう傾斜面からなるカム溝31が複数
箇所に形成されている。また、入力軸3に対して軸方向
にのみ僅かに移動可能に、スプライン32によって取り
付けられた王冠状のハブ33には、プーリ4の突条30
に対応する突条34と、その端面にカム溝31に対応す
る傾斜面からなるカム溝35が複数箇所に形成される。
つまり、これらのカム溝31及び35の形状は相互補完
的なものとなる。複数のカム溝31とカム溝35との間
には、それぞれ1個宛のカムボール(鋼球)36が挟持
されることによって、前述の乗り上げカム機構5を構成
している。入力軸3上にスプライン32によって嵌合し
ているハブ33のスリーブ部分37の右端面と入力軸3
の鍔39との間には、皿ばね38又はそれに代わる強い
コイルスプリングが装着されて、ハブ33を常にプーリ
4の方へ押圧している。なお、プーリ4は、乗り上げカ
ム機構5によって拘束されない限り、入力軸3に対して
自由に回転することができるように入力軸3の軸端に支
持されている。
【0017】図示実施例の場合は更に、突条30及び突
条34の端面の一部には、それらに形成されたカム溝3
1及び35の凹凸の他に、図2に示したような穴40及
び41がそれぞれ複数個ずつ形成されている。穴40及
び41の直径及び深さはカムボール36の直径よりも若
干大きくなっており、カムボール36が傾斜面であるカ
ム溝31又はカム溝35の頂点を乗り越えたときに、そ
れらの穴40又は41に落ち込んでカム溝31及びカム
溝35と非係合状態になり得るように、いわばポケット
状に形成されている。なお、穴40又は41は、それら
のどちらか一方だけを設けて、他方を設けない場合もあ
る。
条34の端面の一部には、それらに形成されたカム溝3
1及び35の凹凸の他に、図2に示したような穴40及
び41がそれぞれ複数個ずつ形成されている。穴40及
び41の直径及び深さはカムボール36の直径よりも若
干大きくなっており、カムボール36が傾斜面であるカ
ム溝31又はカム溝35の頂点を乗り越えたときに、そ
れらの穴40又は41に落ち込んでカム溝31及びカム
溝35と非係合状態になり得るように、いわばポケット
状に形成されている。なお、穴40又は41は、それら
のどちらか一方だけを設けて、他方を設けない場合もあ
る。
【0018】プーリ4の外周の右端面には等間隔の凹凸
が設けられていて、それらによって複数個の軸方向の突
起42が形成されている。プーリ4が回転するとき突起
42が通過する面に対向するように、変速機ハウジング
21には適当な支持部材を介して図1に示したような磁
気センサ43が取り付けられており、その出力信号は導
線によって図3に示したような制御回路44に入力され
る。それと同様に、ハブ33の右端面にも等間隔に凹凸
が設けられていて、それらによって複数個の軸方向の突
起45が形成されている。また、ハブ33が回転すると
き突起45が通過する面に対向するように、変速機ハウ
ジング21には磁気センサ46が取り付けられており、
その出力信号も導線によって制御回路44に入力されて
いる。
が設けられていて、それらによって複数個の軸方向の突
起42が形成されている。プーリ4が回転するとき突起
42が通過する面に対向するように、変速機ハウジング
21には適当な支持部材を介して図1に示したような磁
気センサ43が取り付けられており、その出力信号は導
線によって図3に示したような制御回路44に入力され
る。それと同様に、ハブ33の右端面にも等間隔に凹凸
が設けられていて、それらによって複数個の軸方向の突
起45が形成されている。また、ハブ33が回転すると
き突起45が通過する面に対向するように、変速機ハウ
ジング21には磁気センサ46が取り付けられており、
その出力信号も導線によって制御回路44に入力されて
いる。
【0019】なお、図1において、47は入力軸3の左
端側を変速機ハウジング21によって軸支するための軸
受を、48は変速機ハウジング21内から潤滑油や、場
合によっては冷媒等が漏れないようにするためのシール
装置を、49は出力軸6をコンプレッサハウジング50
によって軸支する軸受をそれぞれ示している。
端側を変速機ハウジング21によって軸支するための軸
受を、48は変速機ハウジング21内から潤滑油や、場
合によっては冷媒等が漏れないようにするためのシール
装置を、49は出力軸6をコンプレッサハウジング50
によって軸支する軸受をそれぞれ示している。
【0020】図3に例示した制御回路44においては、
プーリ4側の磁気センサ43に接続される平滑回路51
とコンパレータ52が設けられており、それと並列的
に、同様にハブ33側の磁気センサ46に接続される平
滑回路53とコンパレータ54が設けられている。コン
パレータ52及び54の出力は位相差検出回路55に入
力され、それが出力する位相差信号は演算回路56に入
力されて、そのから出力される制御信号が、例えば、エ
ンジンのアイドルスピードコントロール(ISCと略称
する)バルブ57に供給されて、エンジンにおいて空調
装置駆動のために追加する空気供給量を調整し、その結
果、追加の燃料噴射量も調整されるようになっている。
以上の説明から明らかなように、図示実施例において本
発明の特徴に対応する伝達トルク検出装置は、乗り上げ
カム機構5と磁気センサ43,46、更にそれらに接続
される図3のような制御回路44によって構成される。
プーリ4側の磁気センサ43に接続される平滑回路51
とコンパレータ52が設けられており、それと並列的
に、同様にハブ33側の磁気センサ46に接続される平
滑回路53とコンパレータ54が設けられている。コン
パレータ52及び54の出力は位相差検出回路55に入
力され、それが出力する位相差信号は演算回路56に入
力されて、そのから出力される制御信号が、例えば、エ
ンジンのアイドルスピードコントロール(ISCと略称
する)バルブ57に供給されて、エンジンにおいて空調
装置駆動のために追加する空気供給量を調整し、その結
果、追加の燃料噴射量も調整されるようになっている。
以上の説明から明らかなように、図示実施例において本
発明の特徴に対応する伝達トルク検出装置は、乗り上げ
カム機構5と磁気センサ43,46、更にそれらに接続
される図3のような制御回路44によって構成される。
【0021】図示実施例の無段変速機2付き圧縮機1の
構成と作動については先に概略説明したが、その作動に
伴って、伝達トルク検出装置は次のように作動する。例
えば自動車用の空調装置の場合、その時点で要求される
冷房能力に即応するように圧縮機1の吐出容量を変化さ
せることは、一つの手段として、圧縮機1を無段変速機
2によって変速駆動することによって可能になるが、図
示実施例ではそのために、無段変速機2の変速リング1
2が、所要の吐出容量に対応する出力軸6の回転数をも
たらす軸方向の位置まで移動して停止し、それによって
入力軸3に対する出力軸6の速度比、即ち無段変速機2
の変速比が決まる。
構成と作動については先に概略説明したが、その作動に
伴って、伝達トルク検出装置は次のように作動する。例
えば自動車用の空調装置の場合、その時点で要求される
冷房能力に即応するように圧縮機1の吐出容量を変化さ
せることは、一つの手段として、圧縮機1を無段変速機
2によって変速駆動することによって可能になるが、図
示実施例ではそのために、無段変速機2の変速リング1
2が、所要の吐出容量に対応する出力軸6の回転数をも
たらす軸方向の位置まで移動して停止し、それによって
入力軸3に対する出力軸6の速度比、即ち無段変速機2
の変速比が決まる。
【0022】圧縮機1の吐出容量に応じて入力軸3に供
給される動力、即ち伝達トルクはこのようにして変化す
るが、圧縮機1を駆動するトルクは、プーリ4から乗り
上げカム機構5を介して入力軸3へ伝達されるので、伝
達されるトルクの大きさに応じて、乗り上げカム機構5
の対向するカム溝31とカム溝35との相対位置がずれ
ることになる。これは、カム溝31がカムボール36を
介してカム溝35を駆動する際に、図2に示したような
軸方向の押圧力F1 が、有効な駆動トルクをもたらす円
周方向の駆動力F2 の他に発生するため、この力F1 に
よって皿ばね38が弾性変形し、皿ばね38の反力が軸
方向力F1 と釣り合うまで、ハブ33がスプライン32
に沿って僅かな距離だけ軸方向右へ移動した結果であ
る。このようにして生じるプーリ4とハブ33の相対的
な回転角変位、即ち位相差の大きさは、伝達されるトル
クの大きさに一義的に対応しているので、その位相差を
検出すれば伝達トルクの大きさを正確に推定することが
できる。
給される動力、即ち伝達トルクはこのようにして変化す
るが、圧縮機1を駆動するトルクは、プーリ4から乗り
上げカム機構5を介して入力軸3へ伝達されるので、伝
達されるトルクの大きさに応じて、乗り上げカム機構5
の対向するカム溝31とカム溝35との相対位置がずれ
ることになる。これは、カム溝31がカムボール36を
介してカム溝35を駆動する際に、図2に示したような
軸方向の押圧力F1 が、有効な駆動トルクをもたらす円
周方向の駆動力F2 の他に発生するため、この力F1 に
よって皿ばね38が弾性変形し、皿ばね38の反力が軸
方向力F1 と釣り合うまで、ハブ33がスプライン32
に沿って僅かな距離だけ軸方向右へ移動した結果であ
る。このようにして生じるプーリ4とハブ33の相対的
な回転角変位、即ち位相差の大きさは、伝達されるトル
クの大きさに一義的に対応しているので、その位相差を
検出すれば伝達トルクの大きさを正確に推定することが
できる。
【0023】そのために、図示実施例においては、プー
リ4及びハブ33の端面に突起42及び突起45を形成
し、それらに対向して変速機ハウジング21側の固定位
置に磁気センサ43及び46を設けることによって、各
突起が各センサの直前を通過するたびに、磁束の変化に
よって磁気センサ43及び46が電気的なパルス信号を
発生するようになっている。図4は磁気センサ43及び
46が発生する信号の時間的な変化を例示したものであ
る。2つの小さな波の互いに対応する点、例えば波の頂
点の間隔が位相差の程度、従って伝達トルクの大きさを
表している。それらの波の対応する点の間隔をプロット
すると、図4に同時に書き込んだような伝達トルクの変
化の曲線が得られることは説明するまでもない。
リ4及びハブ33の端面に突起42及び突起45を形成
し、それらに対向して変速機ハウジング21側の固定位
置に磁気センサ43及び46を設けることによって、各
突起が各センサの直前を通過するたびに、磁束の変化に
よって磁気センサ43及び46が電気的なパルス信号を
発生するようになっている。図4は磁気センサ43及び
46が発生する信号の時間的な変化を例示したものであ
る。2つの小さな波の互いに対応する点、例えば波の頂
点の間隔が位相差の程度、従って伝達トルクの大きさを
表している。それらの波の対応する点の間隔をプロット
すると、図4に同時に書き込んだような伝達トルクの変
化の曲線が得られることは説明するまでもない。
【0024】実施例の場合は、このような信号処理を、
図3に概略を示したような制御回路44によって自動的
に行っている。伝達トルクは細かく変動しているので、
プーリ4側の磁気センサ43の出力信号を平滑回路51
によって平均化し、大きな変化だけを示す平均値とす
る。この平均値と元の出力信号とをコンパレータ52に
おいて比較し、平均値を閾値としてデューティパルスA
(デューティ比0.5)に変換する。ハブ33側の磁気
センサ46の出力信号についても同様に、平滑回路53
及びコンパレータ54によってデューティパルスBを得
る。そして、デューティパルスAとデューティパルスB
との位相差を、位相差検出回路55によって検出し、演
算回路56によって位相差から伝達トルクの値を算出す
る。
図3に概略を示したような制御回路44によって自動的
に行っている。伝達トルクは細かく変動しているので、
プーリ4側の磁気センサ43の出力信号を平滑回路51
によって平均化し、大きな変化だけを示す平均値とす
る。この平均値と元の出力信号とをコンパレータ52に
おいて比較し、平均値を閾値としてデューティパルスA
(デューティ比0.5)に変換する。ハブ33側の磁気
センサ46の出力信号についても同様に、平滑回路53
及びコンパレータ54によってデューティパルスBを得
る。そして、デューティパルスAとデューティパルスB
との位相差を、位相差検出回路55によって検出し、演
算回路56によって位相差から伝達トルクの値を算出す
る。
【0025】制御回路44によって算出された伝達トル
クは、とりもなおさず圧縮機1の負荷トルクでもあるか
ら、圧縮機1を駆動している自動車のエンジンがそれだ
けのトルクを余分に発生するように、それを制御信号と
してエンジンのISCバルブ57に入力し、エンジンの
吸気量を必要なだけ増加させると共に、それに見合う分
だけエンジンの燃料噴射制御装置が燃料量を増加すれ
ば、エンジンの出力が圧縮機1の駆動に必要な分だけ増
加して、圧縮機1に起因する回転数の変動や万一のエン
スト等は生じない。
クは、とりもなおさず圧縮機1の負荷トルクでもあるか
ら、圧縮機1を駆動している自動車のエンジンがそれだ
けのトルクを余分に発生するように、それを制御信号と
してエンジンのISCバルブ57に入力し、エンジンの
吸気量を必要なだけ増加させると共に、それに見合う分
だけエンジンの燃料噴射制御装置が燃料量を増加すれ
ば、エンジンの出力が圧縮機1の駆動に必要な分だけ増
加して、圧縮機1に起因する回転数の変動や万一のエン
スト等は生じない。
【0026】図2に示した乗り上げカム機構5の実施例
では、プーリ4の突条30及びハブ33の突条34に、
それぞれカム溝31及び35を形成している他に、穴4
0及び41をも設けているから、圧縮機1のロックのよ
うな故障等によって伝達トルクが異常に増大した場合に
は、カムボール36がカム溝31及び35の傾斜面で停
止しないで、それを乗り越えて穴40又は41に落ち込
むようになる。カムボール36が穴に落ち込むとプーリ
4からハブ33への伝動は絶たれるので、この動力伝達
機構はトルクリミッタとして作用し、無段変速機2や圧
縮機1、更にはエンジン等に過大な伝達トルクによって
無理がかかるのを防止して機器の安全を保障すると共
に、自動車のドライバビリティの悪化を防ぐことができ
る。
では、プーリ4の突条30及びハブ33の突条34に、
それぞれカム溝31及び35を形成している他に、穴4
0及び41をも設けているから、圧縮機1のロックのよ
うな故障等によって伝達トルクが異常に増大した場合に
は、カムボール36がカム溝31及び35の傾斜面で停
止しないで、それを乗り越えて穴40又は41に落ち込
むようになる。カムボール36が穴に落ち込むとプーリ
4からハブ33への伝動は絶たれるので、この動力伝達
機構はトルクリミッタとして作用し、無段変速機2や圧
縮機1、更にはエンジン等に過大な伝達トルクによって
無理がかかるのを防止して機器の安全を保障すると共
に、自動車のドライバビリティの悪化を防ぐことができ
る。
【0027】図示実施例においては、圧縮機1を無段変
速機2によって変速駆動することによって可変吐出容量
を実現しているが、傾斜角を無段階に変更することがで
きる斜板型の可変容量圧縮機のように、吐出容量を0%
付近まで制御可能な圧縮機を図示実施例の圧縮機1と無
段変速機2の連結体に置き換えた場合にも、本発明を実
施して同様な効果を挙げることができる。また、実施例
では乗り上げカム機構5の前後の回転部材であるプーリ
4とハブ33の回転位相を磁気センサ43及び46によ
って検出しているが、磁気センサ43及び46は、それ
自体公知の光学的なセンサ等、磁気的以外のセンサに置
き換えてもよいことは言うまでもない。
速機2によって変速駆動することによって可変吐出容量
を実現しているが、傾斜角を無段階に変更することがで
きる斜板型の可変容量圧縮機のように、吐出容量を0%
付近まで制御可能な圧縮機を図示実施例の圧縮機1と無
段変速機2の連結体に置き換えた場合にも、本発明を実
施して同様な効果を挙げることができる。また、実施例
では乗り上げカム機構5の前後の回転部材であるプーリ
4とハブ33の回転位相を磁気センサ43及び46によ
って検出しているが、磁気センサ43及び46は、それ
自体公知の光学的なセンサ等、磁気的以外のセンサに置
き換えてもよいことは言うまでもない。
【0028】図示実施例の場合は、乗り上げカム機構5
に鋼球のようなカムボール36を用いているが、これは
球形のものである必要はなく、例えば小径のローラであ
ってもよい。更に別の実施例としては、カムボール36
やそれに代わる小径のローラのような転動部材を介在さ
せることなく、プーリ4の突条30に形成されたカム面
と、それに対して補完的な形状を有するハブ33の突条
34に形成されたカム面とを直接に係合させ、両者の摺
動によって相対的な回転角変位を生じるように構成して
もよい。この場合は、過大なトルクが作用したときにカ
ムボール36が落ち込むための穴40及び41のような
ものを設ける必要もなく、所定値以上の過大なトルクに
対しては、一対のカム面の軸方向の間隔が開いてトルク
を伝達しなくなるから、自然にトルクリミッタとしての
作用が得られる。
に鋼球のようなカムボール36を用いているが、これは
球形のものである必要はなく、例えば小径のローラであ
ってもよい。更に別の実施例としては、カムボール36
やそれに代わる小径のローラのような転動部材を介在さ
せることなく、プーリ4の突条30に形成されたカム面
と、それに対して補完的な形状を有するハブ33の突条
34に形成されたカム面とを直接に係合させ、両者の摺
動によって相対的な回転角変位を生じるように構成して
もよい。この場合は、過大なトルクが作用したときにカ
ムボール36が落ち込むための穴40及び41のような
ものを設ける必要もなく、所定値以上の過大なトルクに
対しては、一対のカム面の軸方向の間隔が開いてトルク
を伝達しなくなるから、自然にトルクリミッタとしての
作用が得られる。
【0029】図1に示した実施例では、磁気センサ43
及び46のように2個のセンサを設けてプーリ4とハブ
33の回転位相を別々に検出しているが、例えば、突起
42及び突起45を同時に検出することができる位置に
磁気センサのようなセンサを1個だけ設けて、図4に示
した2本の曲線が重畳したような信号を出力させてもよ
い。実用上は波の頂点間の距離を読み取ることができれ
ば、伝達トルクを算出するためには十分であるから、こ
の場合は2つの波が重畳して一つの波になっていても、
信号処理の過程で、近接している2つの山の頂点の間隔
だけを検知するようにすればよい。そのためには、個々
の突起42及び45の円周方向の間隔は比較的大きく取
った方が判別しやすい。
及び46のように2個のセンサを設けてプーリ4とハブ
33の回転位相を別々に検出しているが、例えば、突起
42及び突起45を同時に検出することができる位置に
磁気センサのようなセンサを1個だけ設けて、図4に示
した2本の曲線が重畳したような信号を出力させてもよ
い。実用上は波の頂点間の距離を読み取ることができれ
ば、伝達トルクを算出するためには十分であるから、こ
の場合は2つの波が重畳して一つの波になっていても、
信号処理の過程で、近接している2つの山の頂点の間隔
だけを検知するようにすればよい。そのためには、個々
の突起42及び45の円周方向の間隔は比較的大きく取
った方が判別しやすい。
【0030】図1に示した無段変速機2のように、推力
発生機構11として乗り上げカム機構5に類似するもの
を設けている場合には、推力発生機構11の入力側と出
力側の2つの回転部材である出力ディスク8とカムディ
スク17の回転位相の差を、それらの近傍に設けた磁気
センサ等のセンサによって検出するようにすれば、それ
自体が本発明の特徴とする伝達トルク検出装置としての
機能を有するものになる。このようにすれば、乗り上げ
カム機構5を別に設ける必要もないので、全体の構造が
簡単なものになる。この場合には、乗り上げカム機構5
における皿ばね38に相当する弾性手段を追加して設け
てもよい(スプリング19は初期的な推力を与えるもの
であるから、皿ばね38とは機能が異なる。)が、その
ような弾性手段を設けなくても、出力ディスク8やカム
ディスク17、或いはディスク部材22やそれらの部材
を軸方向に支持している軸部材等が微小な値の弾性変形
をするから、それらが乗り上げカム機構5における皿ば
ね38と同様に、弾性手段としての働きをすることにな
る。
発生機構11として乗り上げカム機構5に類似するもの
を設けている場合には、推力発生機構11の入力側と出
力側の2つの回転部材である出力ディスク8とカムディ
スク17の回転位相の差を、それらの近傍に設けた磁気
センサ等のセンサによって検出するようにすれば、それ
自体が本発明の特徴とする伝達トルク検出装置としての
機能を有するものになる。このようにすれば、乗り上げ
カム機構5を別に設ける必要もないので、全体の構造が
簡単なものになる。この場合には、乗り上げカム機構5
における皿ばね38に相当する弾性手段を追加して設け
てもよい(スプリング19は初期的な推力を与えるもの
であるから、皿ばね38とは機能が異なる。)が、その
ような弾性手段を設けなくても、出力ディスク8やカム
ディスク17、或いはディスク部材22やそれらの部材
を軸方向に支持している軸部材等が微小な値の弾性変形
をするから、それらが乗り上げカム機構5における皿ば
ね38と同様に、弾性手段としての働きをすることにな
る。
【0031】
【発明の効果】本発明を実施することにより、動力伝達
機構によって伝達されているトルクの大きさを、きわめ
て簡単な手段によって、リアルタイムに且つ正確に検知
することができる。その結果、エンジンを含む駆動側に
対して伝達トルクに見合った出力を発生させるような制
御を容易に行うことが可能になる。また、本発明の動力
伝達機構においては、伝達トルクが過大になったときに
伝動を遮断するトルクリミッタとしての機能を備えるこ
とができるので、関連する機器を過大なトルクから保護
して破損を防止することができる。
機構によって伝達されているトルクの大きさを、きわめ
て簡単な手段によって、リアルタイムに且つ正確に検知
することができる。その結果、エンジンを含む駆動側に
対して伝達トルクに見合った出力を発生させるような制
御を容易に行うことが可能になる。また、本発明の動力
伝達機構においては、伝達トルクが過大になったときに
伝動を遮断するトルクリミッタとしての機能を備えるこ
とができるので、関連する機器を過大なトルクから保護
して破損を防止することができる。
【図1】本発明を変速機付き圧縮機に適用した実施例を
示す縦断面図である。
示す縦断面図である。
【図2】図1の要部を概念的に拡大して示す図である。
【図3】制御回路の構成を概念的に例示するブロック図
である。
である。
【図4】磁気センサの出力信号と伝達トルクの変化を例
示する線図である。
示する線図である。
1…圧縮機 2…無段変速機 3…入力軸 4…プーリ 5…乗り上げカム機構 6…出力軸 7…入力ディスク 8…出力ディスク 9…遊星コーン 10…リテーナ 11…推力発生機構 12…変速リング 13…リングホルダ 14…ガイドピン 15…カム部材 17…カムディスク 18…ボール 21…変速機ハウジング 22…ディスク部材 30,34…突条 31,35…カム溝 32…スプライン 33…ハブ 36…カムボール 37…スリーブ部分 38…皿ばね 40,41…穴 42,45…突起 43,46…磁気センサ 44…制御回路
Claims (2)
- 【請求項1】 共通の軸線上において回転可能に支持さ
れ、互いに対向する補完的な円周方向の傾斜面形状から
なるカム面をそれぞれの端面に備えており、それぞれ入
力側の軸又は出力側の軸に連結されている一対の回転伝
動部材と、前記一対の回転伝動部材を前記カム面におい
て直接的に、或いは転動する部材を挟んで間接的に係合
させるための前記軸線方向の押圧力が発生するように、
前記回転伝動部材の少なくとも一方の側に形成され、前
記押圧力によって前記軸線方向に弾性変形し得る弾性手
段と、前記一対の回転伝動部材の前記カム面を介して前
記入力側の軸から前記出力側の軸へトルクを伝達する際
に、前記弾性手段の前記弾性変形によって前記一対の回
転伝動部材が前記軸線の回りに発生する相対的な回転角
変位を検出し得る検出手段と、前記検出手段によって検
出された前記一対の回転伝動部材の間の回転角変位によ
って、前記入力側の軸から前記出力側の軸へ伝達される
トルクの大きさを検知する手段とを備えていることを特
徴とするトルク検出機能を有する動力伝達機構。 - 【請求項2】 共通の軸線上において回転可能に支持さ
れ、互いに対向する補完的な円周方向の傾斜面形状から
なるカム面をそれぞれの端面に備えており、それぞれ入
力側の軸又は出力側の軸に連結されている一対の回転伝
動部材と、前記一対の回転伝動部材に挟まれて前記カム
面の間で転動することによって前記一対の回転伝動部材
を間接的に係合させ得る転動部材と、前記カム面と前記
転動部材との間に前記軸線方向の押圧力が発生するよう
に、前記回転伝動部材の少なくとも一方の側に形成さ
れ、前記押圧力によって前記軸線方向に弾性変形し得る
弾性手段と、前記一対の回転伝動部材の前記カム面を介
して前記入力側の軸から前記出力側の軸へトルクを伝達
する際に、前記弾性手段の前記弾性変形によって前記一
対の回転伝動部材が前記軸線の回りに発生する相対的な
回転角変位を検出し得る検出手段と、前記検出手段によ
って検出された前記一対の回転伝動部材の間の回転角変
位によって、前記入力側の軸から前記出力側の軸へ伝達
されるトルクの大きさを検知する手段とを備えていると
共に、前記一対の回転伝動部材の間の回転角変位が所定
値よりも大きくなったときに、前記カム面の間の前記転
動部材が落ち込むことによってトルクの伝達を絶つよう
に、前記カム面の一部に穴が形成されていることを特徴
とするトルク検出機能を有する動力伝達機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13358592A JPH05322677A (ja) | 1992-05-26 | 1992-05-26 | トルク検出機能を有する動力伝達機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13358592A JPH05322677A (ja) | 1992-05-26 | 1992-05-26 | トルク検出機能を有する動力伝達機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05322677A true JPH05322677A (ja) | 1993-12-07 |
Family
ID=15108249
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13358592A Pending JPH05322677A (ja) | 1992-05-26 | 1992-05-26 | トルク検出機能を有する動力伝達機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05322677A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011163834A (ja) * | 2010-02-05 | 2011-08-25 | Anzen Motor Car Co Ltd | スラスト荷重検知式ブレーキテスタ |
KR101453100B1 (ko) * | 2008-08-20 | 2014-10-27 | 한라비스테온공조 주식회사 | 압축기의 동력전달장치 |
JP2017003272A (ja) * | 2015-06-04 | 2017-01-05 | 株式会社日本自動車部品総合研究所 | 回転機械 |
-
1992
- 1992-05-26 JP JP13358592A patent/JPH05322677A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101453100B1 (ko) * | 2008-08-20 | 2014-10-27 | 한라비스테온공조 주식회사 | 압축기의 동력전달장치 |
JP2011163834A (ja) * | 2010-02-05 | 2011-08-25 | Anzen Motor Car Co Ltd | スラスト荷重検知式ブレーキテスタ |
JP2017003272A (ja) * | 2015-06-04 | 2017-01-05 | 株式会社日本自動車部品総合研究所 | 回転機械 |
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