JP2878952B2 - 研磨用砥石およびその製造方法 - Google Patents

研磨用砥石およびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、研磨用砥石およびその
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、グラインダなどに装着して金属
あるいは非金属の研磨に使用される研磨用砥石(以下、
砥石という。)が知られている(例えば、特公昭50−
35270号公報参照)。この砥石は、逆すり鉢状に隆
起した内周オフセット部と、この内周オフセット部に連
続した外周フランジ部とを具備し、荒目の研磨砥粒をフ
ェノール樹脂系の結合剤で結合した研磨材によって形成
されている。そして、この砥石には、ガラス繊維を平織
りした織布に変成フェノール樹脂もしくは変成エポキシ
樹脂を含浸して裁断された補強材が埋設されている他、
その研磨面には、可撓性をもたせるため、網目模様溝が
形成されるとともに、その網目模様溝の底部に亀裂を形
成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
砥石は、使用によって外周縁から徐々に磨耗し、直径が
減少すれば周速が低下して被研磨材に対する硬度が低下
し、急速に砥粒が脱落することから、直径がある程度磨
耗すれば、その磨耗した砥石を取り外し、交換するよう
になっている。
【0004】したがって、砥石が磨耗して交換された場
合、前述したように、全体が同一粒度の荒目の研磨砥粒
で形成されていることから、その内周部分に残された荒
目の研磨砥粒は使用されることなく廃棄されることにな
る。例えば、よく使用される外径100mm、厚さ3m
m、穴径15mmの砥石の場合、30%磨耗して交換し
たと仮定すると、実際の研磨に使用された研磨砥粒は全
体の50%程度にすぎず、残りは使用されることなく廃
棄される結果、荒目の研磨砥粒が有効に活用されないと
いう問題があった。
【0005】また、砥石の研磨面に形成された網目模様
溝の底部に亀裂を形成して可撓性をもたせているが、亀
裂が不均一になりやすく、また、補強材としての織布の
密度が周方向で相違することから、砥石の弾性が周方向
で相違し、砥石の周方向によって撓みにくい部分(織布
のよこ糸方向およびたて糸方向)と相対的に撓みやすい
部分(織布のたて糸もしくはよこ糸に対し一定角度傾斜
した方向、例えば、そのたて糸とよこ糸の交差部を結ぶ
対角線方向)が発生する。この結果、研磨作業時にタッ
ピングと称する振動が生起され、撓みやすい部分は被研
磨材との接触が緩和されて磨耗しにくく、一方、撓みに
くい部分は積極的に接触して磨耗が促進され、砥石に偏
磨耗が発生する問題があった。
【0006】なお、砥石の可撓性の不均一を改善するた
め、研磨材層を内周オフセット部に向かって徐々に薄く
形成する一方、裏当材層を外周フランジ部の外周縁に向
かって徐々に薄く形成した砥石も提案されている(特開
平2−250775号)が、補強材を介在させた場合、
砥石の弾性が周方向に相違することに伴うタッピングの
発生、すなわち、前述した偏磨耗の発生を防止すること
はできないものであった。
【0007】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、砥粒の有効活用を図ると同時に、研磨作業
時に振動および偏磨耗が発生することのない研磨用砥石
およびその製造方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の研磨用砥石は、
内周オフセット部と、この内周オフセット部に連続する
外周フランジ部とを具備する研磨用砥石において、細目
の砥粒と結合剤を混合した支持材で形成された支持体、
およびこの支持体の表面側に配設され、碁盤目波型模様
溝が形成された補強材からなる振動防止強化基盤と、こ
の振動防止強化基盤における補強材側に積層され、荒目
の研磨砥粒と結合剤を混合した研磨材で形成された研磨
体と、これらの研磨体の研磨面に配設された補強材と、
この補強材の内周縁を抑えて振動防止強化基盤および研
磨体に装着された芯金とから構成され、さらに、振動防
止強化基盤の支持体はその厚さが内周オフセット部から
外周フランジ部の外周縁に向かって漸次薄く形成され、
一方、研磨体はその厚さが内周オフセット部から外周フ
ランジ部の外周縁に向かって漸次厚く形成されたことを
特徴とするものである。
【0009】また、本発明の研磨用砥石の製造方法は、
砥石の裏面形状に対応する成形面を有する受け金型に細
目の砥粒と結合剤を混合した支持材を計量投入した後、
砥石の内周オフセット部に対応する部位からその外周フ
ランジ部の外周縁に対応する部位に向かって厚さが漸次
薄くなるように均し、その上に補強材を載せて加熱した
後、格子状の凹凸模様を形成した上金型で加圧して補強
材および支持材に碁盤目波型模様溝を形成し、次いで、
その上に荒目の研磨砥粒と結合剤を混合した研磨材を計
量投入した後、砥石の内周オフセット部に対応する部位
からその外周フランジ部の外周縁に対応する部位に向か
って厚さが漸次厚くなるように均し、その上に補強材を
載せて加熱した後、砥石の研磨面に対応する成形面を有
する押さえ金型で加圧し、芯金を被せて焼結させること
を特徴とするものである。
【0010】
【作用】請求項1記載の研磨用砥石は、細目の砥粒と結
合剤を混合した支持材で形成された支持体、およびこの
支持体の表面側に配設され、碁盤目波型模様溝が形成さ
れた補強材からなる振動防止強化基盤と、この振動防止
強化基盤における補強材側に積層され、荒目の研磨砥粒
と結合剤を混合した研磨材で形成された研磨体と、これ
らの研磨体の研磨面に配設された補強材と、この補強材
の内周縁を抑えて振動防止強化基盤および研磨体に装着
された芯金とから構成され、さらに、振動防止強化基盤
の支持体はその厚さが内周オフセット部から外周フラン
ジ部の外周縁に向かって漸次薄く形成され、一方、研磨
体はその厚さが内周オフセット部から外周フランジ部の
外周縁に向かって漸次厚く形成されたことにより、研磨
に使用される研磨体にのみ砥石として有効な荒目の研磨
砥粒、例えば、用途に応じて溶融アルミナ砥粒や炭化珪
素砥粒、CBN(Cubic Boron Nitride )やダイヤモン
ドなどの超砥粒、さらには、セラミック砥粒などの荒目
の研磨砥粒を使用し、研磨に利用されない振動防止強化
基盤の支持体には細目の砥粒を使用することから、砥粒
の有効活用を図ることができる。しかも、振動防止強化
基盤の補強材に碁盤目波型模様溝を形成したことによ
り、補強材のたて糸方向、よこ糸方向および斜め方向の
弾性が均一となり、研磨作業時における振動の発生を防
止して研磨面を全周にわたって均一に接触させ、偏磨耗
の発生を防止することから、砥石を長期にわたって使用
することができる。
【0011】また、研磨体は、その研磨面に配設された
補強材によって包み込まれて一体化されていることか
ら、研磨作業時、研磨体が内周オフセット部と外周フラ
ンジ部との境界で必要以上に撓んで引張応力が発生する
のを防止することができ、研磨体を強固に支持すること
ができる。
【0012】一方、請求項3記載の研磨用砥石の製造方
法は、砥石の裏面形状に対応する成形面を有する受け金
型に細目の砥粒と結合剤を混合した支持材を計量投入し
た後、砥石の内周オフセット部に対応する部位からその
外周フランジ部の外周縁に対応する部位に向かって厚さ
が漸次薄くなるように均し、その上に補強材を載せて加
熱した後、格子状の凹凸模様を形成した上金型で加圧し
て補強材および支持材に碁盤目波型模様溝を形成し、次
いで、その上に荒目の研磨砥粒と結合剤を混合した研磨
材を計量投入した後、砥石の内周オフセット部に対応す
る部位からその外周フランジ部の外周縁に対応する部位
に向かって厚さが漸次厚くなるように均し、その上に補
強材を載せて加熱した後、砥石の研磨面に対応する成形
面を有する押さえ金型で加圧し、芯金を被せて焼結させ
ることにより、砥粒を有効に活用するとともに、研磨時
に振動および偏磨耗を発生することのない研磨用砥石を
一連の流れ作業で製造することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0014】図1および図2には、本発明の砥石Aが図
示されており、この砥石Aは、全体として逆すり鉢状に
隆起した内周オフセット部A1と、この内周オフセット
部A1に接続された外周フランジ部A2とを具備すると
ともに、振動防止強化基盤10と、この振動防止強化基
盤10の表面側に積層された研磨体20と、この研磨体
20の研磨面にわたって配設された補強材30と、この
補強材30の内周縁を抑えて振動防止強化基盤10およ
び研磨体20の中心に装着された芯金40から構成され
ている。
【0015】振動防止強化基盤10は、図3に示すよう
に、細目の砥粒と変成フェノール樹脂あるいは変成エポ
キシ樹脂などの熱硬化性樹脂からなる結合剤とを計量混
合した支持材によって形成された支持体11と、この支
持体11の表面側に配設され、碁盤目波型模様溝が形成
された補強材12とからなり、支持体11の中心には芯
金40を装着するための穴11aが形成されている。そ
して、支持体11は、内周オフセット部A1から外周フ
ランジ部A2の外周縁に向かって厚さが漸次薄くなるよ
うに形成されている(図2参照)。
【0016】振動防止強化基盤10を構成する補強材1
2は、図4に示すように、ガラス繊維、炭素繊維あるい
はアラミド繊維を平織りもしくは目抜き平織りした織布
が採用され、そのたて糸vとよこ糸hの交差部を結ぶ対
角線方向には碁盤目波型模様溝が形成されている。すな
わち、ガラス繊維などを平織りした織布を変成フェノー
ル樹脂もしくは変成エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂に
含浸して加熱炉を通過させた後、所定の寸法形状に裁断
して加熱し、成形面に凸部pおよび凹部qからなる格子
状の凹凸模様が形成された上金型S2 (図6参照)で加
圧することにより、含浸された熱硬化性樹脂を軟化しつ
つそのたて糸vとよこ糸hの交差部を陥没させ、それら
の交差部を結ぶ対角線方向に碁盤目波型模様溝を形成し
たものである。
【0017】なお、補強材12は、後述するように、支
持材上に載置されて加熱され、上金型S2 によって碁盤
目波型模様溝が形成されることから、支持材(支持体1
1)にも補強材12のたて糸vとよこ糸hの交差部を結
ぶ対角線方向に碁盤目模様溝が形成されることになる。
【0018】この場合、上金型S2 に形成された格子状
の凹凸模様を形成する凸部pの間隔は、補強材12のた
て糸vとよこ糸hの交差部を結ぶ対角線の長さに一致し
ている。そして、上金型S2 における格子状の凹凸模様
に対してそのたて糸vとよこ糸hが45度傾斜するよう
に配置する必要がある。
【0019】一方、研磨体20は、溶融アルミナ砥粒や
炭化珪素砥粒、CBNやダイヤモンドなどの超砥粒、さ
らには、セラミック砥粒などの荒目の研磨砥粒と、変成
フェノール樹脂あるいは変成エポキシ樹脂などの熱硬化
性樹脂からなる結合剤とを計量混合した研磨材によって
形成され、その中心に芯金40を装着するための穴20
aを有して振動防止強化基盤10の補強材12側に積層
されている。そして、この研磨体20は、内周オフセッ
ト部A1においては厚さがほぼ一定となるように、ま
た、その外周フランジ部A2との接続部から外周フラン
ジ部A2の外周縁に向かって厚さが漸次厚くなるように
それぞれ形成されている(図2参照)。さらに、この研
磨体20の研磨面には、複数本の同心円状の溝201
と、複数本の半径方向に延びる放射状の溝202が形成
されており、これらの溝201,202によって大小多
数の環形の一部が区画されている。
【0020】また、補強材30は、前述した振動防止強
化基盤10の補強材12と同様に、ガラス繊維、炭素繊
維あるいはアラミド繊維を平織りもしくは目抜き平織り
した織布が用いられ、研磨体20の研磨面に配設されて
いる。
【0021】さらに、芯金40は、振動防止強化基盤1
0を構成する支持体11および研磨体20のそれぞれの
中心に形成された穴11aおよび20aに装着され、グ
ラインダなどの出力軸に取り付けるため、さらに、前述
した補強材30の内周縁を抑えるため設けられている。
【0022】以上のように、砥石Aは、研磨に使用され
ない振動防止強化基盤10と、この振動防止強化基盤1
0に積層されて被研磨材の研磨に使用される研磨体20
と、この研磨体20を補強する補強材30と、この補強
材30の内周縁を抑えて振動防止強化基盤10および研
磨体20に装着された芯金40から構成したことによ
り、研磨体20にのみ砥石として有効な荒目の研磨砥粒
を使用し、振動防止強化基盤10の支持体11に細目の
砥粒を使用することから、砥粒の有効活用を図ることが
できる。特に、溶融アルミナ砥粒の場合、そのインゴッ
トの歩留りを向上させることができる。また、振動防止
強化基盤10の補強材12に碁盤目波型模様溝を形成し
たことにより、補強材12のたて糸方向、よこ糸方向お
よび斜め方向の弾性が均一となり、研磨作業時、振動の
発生を防止することができる。この結果、研磨体20が
全周にわたって被研磨材に均一に接触することから、研
磨体20に偏磨耗が発生することがなく、砥石Aを長期
にわたって使用することが可能となる。特に、研磨体2
0の研磨面に同心円状の溝201と放射状の溝202を
形成して区画したことにより、研磨体20に可撓性がさ
らに付与され、全周にわたって被研磨材に均一に接触さ
せることができる。
【0023】さらに、研磨体20は、その表面に配設さ
れた補強材30によって包み込まれて一体化されている
ことから、研磨作業時、内周オフセット部A1と外周フ
ランジ部A2との境界で研磨体20が必要以上に撓んで
引張応力が作用するのを防止することができ、研磨体2
0を強固に支持することができる。
【0024】次に、このような砥石Aの製造方法につい
て説明する。
【0025】この砥石Aを製造するための成形装置S
は、図5、図6および図7に示すように、砥石Aの裏面
形状に対応する成形面が形成された受け金型S1 と、振
動防止強化基盤10の表面に形成される碁盤目波型模様
溝に対応する成形面、すなわち、凸部pと凹部qによる
格子状の凹凸模様の成形面が形成された上金型S2 と、
研磨体20の表面形状に対応する成形面、すなわち、複
数本の同心円状の溝201に対応する凸部と複数本の放
射状の溝202に対応する凸部による凹凸模様の成形面
が形成された押さえ金型S3 から構成されており、受け
金型S1 には芯金40の内径に相当する外径の心棒S4
が上方へ突設されている。
【0026】このような成形装置Sを用いて砥石Aを成
形するには、まず、受け金型S1 に細目の砥粒と変成フ
ェノール樹脂などの熱硬化性樹脂からなる結合剤とを混
合して形成された支持材を計量投入した後、図示しない
均し装置によって砥石Aの内周オフセット部A1に対応
する部位から外周フランジ部A2の外周縁に対応する部
位に向かって徐々に厚さが薄くなるように均して支持材
層11’を形成する。この後、支持材層11’に変成フ
ェノール樹脂などの熱硬化性樹脂が含浸された補強材1
2を載せて加熱した後、上金型S2 で加圧し、支持材層
11’および補強材12に碁盤目波型模様溝を形成す
る。この際、上金型S2 における格子状の凹凸模様に対
して補強材12のたて糸vとよこ糸hが45度傾斜する
ように配置する。
【0027】そして、支持材層11’および補強材12
に碁盤目波型模様溝が形成されれば、その上に荒目の研
磨砥粒と変成フェノール樹脂などの熱硬化性樹脂からな
る結合剤とを混合して形成された研磨材を計量投入した
後、図示しない均し装置によって砥石Aの内周オフセッ
ト部A1に対応する部位では厚さがほぼ一定となるよう
に、また、その外周フランジ部A2の、内周オフセット
部A1との接続部に対応する部位からその外周縁に対応
する部位に向かって厚さが徐々に厚くなるようにそれぞ
れ均して研磨材層20’を形成する。次いで、研磨材層
20’を加熱した後、砥石A1の研磨面に対応する成形
面を有する押さえ金型S3 を載せて加圧し、研磨材層2
0’に同心円状の溝201と放射状の溝202を形成す
るとともに、支持材層10’と一体化させる。その後、
研磨材層20’の上に補強材30を載せて加熱し、再び
押さえ金型S3 を載せて加圧し、補強材30と研磨材層
20’を一体化させる。次いで、詳細には図示しない
が、芯金40を装着して加圧した後、成形装置Sから砥
石の半製品を取り出して焼結させることにより、製品と
しての砥石Aが製造される。
【0028】したがって、支持材を投入して補強材12
を載せ、加熱加圧して碁盤目波型模様溝を形成し、次い
で、研磨材を投入して補強材30を載せ、加熱加圧して
芯金40を装着し、焼結すればよいことから、前述した
砥石Aを流れ作業で簡単に製造することができる。
【0029】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の研磨用砥石
によれば、研磨に使用される研磨体にのみ砥石として有
効な荒目の研磨砥粒を使用し、研磨に利用されない振動
防止強化基盤の支持体には細目の砥粒を使用することか
ら、砥粒の有効活用を図ることができる。しかも、振動
防止強化基盤の補強材に碁盤目波型模様溝を形成したこ
とから、補強材のたて糸方向、よこ糸方向および斜め方
向の弾性が均一となり、研磨作業時に振動の発生を防止
して研磨面を全周にわたって均一に接触させ、偏磨耗の
発生を防止して砥石を長期にわたって使用することがで
きる。また、研磨体は、補強材によって一体化されてい
ることから、研磨作業時、内周オフセット部と外周フラ
ンジ部との境界で研磨体が必要以上に撓んで引張応力が
作用するのを防止することができ、研磨体を強固に支持
することができる。
【0030】また、請求項3記載の切断用砥石の製造方
法によれば、砥粒を有効に活用すると同時に、研磨時に
振動および偏磨耗を発生することがなく、さらに、研磨
体を強固に支持した研磨用砥石を一連の流れ作業によっ
て製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の研磨用砥石の底面図である。
【図2】本発明の研磨用砥石を一部省略して示す断面図
である。
【図3】研磨用砥石を構成する振動防止強化基盤の底面
図である。
【図4】補強材を示す説明図である。
【図5】本発明の研磨用砥石を成形する工程を示す説明
図である。
【図6】本発明の研磨用砥石を構成する振動防止強化基
盤の補強材および支持体に碁盤目波型模様溝を形成する
工程をその上金型とともに一部省略して示す斜視図であ
る。
【図7】本発明の研磨用砥石を成形する工程を示す説明
図である。
【符号の説明】
A 研磨用砥石 A1 内周オフセット部 A2 外周フランジ部 10 振動防止強化基盤 11 支持体 12 補強材 20 研磨体 30 補強材 40 芯金 S 成形装置 S1 受け金型 S2 上金型 S3 押さえ金型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B24D 7/00 B24D 3/00 310 B24D 3/00 340 B24D 3/28 B24D 7/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周オフセット部と、この内周オフセッ
    ト部に連続する外周フランジ部とを具備する研磨用砥石
    において、細目の砥粒と結合剤を混合した支持材で形成
    された支持体、およびこの支持体の表面側に配設され、
    碁盤目波型模様溝が形成された補強材からなる振動防止
    強化基盤と、この振動防止強化基盤における補強材側に
    積層され、荒目の研磨砥粒と結合剤を混合した研磨材で
    形成された研磨体と、これらの研磨体の研磨面に配設さ
    れた補強材と、この補強材の内周縁を抑えて振動防止強
    化基盤および研磨体に装着された芯金とから構成され、
    さらに、振動防止強化基盤の支持体はその厚さが内周オ
    フセット部から外周フランジ部の外周縁に向かって漸次
    薄く形成され、一方、研磨体はその厚さが内周オフセッ
    ト部から外周フランジ部の外周縁に向かって漸次厚く形
    成されたことを特徴とする研磨用砥石。
  2. 【請求項2】 前記研磨体の研磨面には、複数本の同心
    円状の溝と、複数本の放射状の溝が形成されている請求
    項1記載の研磨用砥石。
  3. 【請求項3】 砥石の裏面形状に対応する成形面を有す
    る受け金型に細目の砥粒と結合剤を混合した支持材を計
    量投入した後、砥石の内周オフセット部に対応する部位
    からその外周フランジ部の外周縁に対応する部位に向か
    って厚さが漸次薄くなるように均し、その上に補強材を
    載せて加熱した後、格子状の凹凸模様を形成した上金型
    で加圧して補強材および支持材に碁盤目波型模様溝を形
    成し、次いで、その上に荒目の研磨砥粒と結合剤を混合
    した研磨材を計量投入した後、砥石の内周オフセット部
    に対応する部位からその外周フランジ部の外周縁に対応
    する部位に向かって厚さが漸次厚くなるように均し、そ
    の上に補強材を載せて加熱した後、砥石の研磨面に対応
    する成形面を有する押さえ金型で加圧し、芯金を被せて
    焼結させることを特徴とする研磨用砥石の製造方法。
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